シナリオ詳細
お前の確定口調が気に入らない
オープニング
●結末は俺が確定(きめ)る
グラオ・クローネを経て返礼の季節は過ぎ、そして出会いと別れの季節、初春。この時期は恋人たちの誕生や新たな門出を目論む者が多く、つまりあちこちに恋の花が咲き乱れたり乱れなかったりするわけだ。
ほら、こんなところにも一組のカップルが。
「あ、あの!」
町中を歩く男女、その男性の側が立ち止まり、意を決したように声を上げた。不思議そうに、しかしこれから起こることをうっすら感づいている女性は「なあに」と小首をかしげる。あざとい、とは言うまい。言わないでおこう。
女性が次の言葉を待つなか、男はおずおずと懐から四角い箱を取り出した。おっかなびっくり手元をみながら、男は蓋を開こうとし。
「お、俺、俺と結こ――」
「はーっはっはっはっは!! そこの娘! 君は私と添い遂げるのだ! そうに違いない(確定)!」
「は……!?」
「えっ、あ……は、はい……♡」
「え!?」
突如として現れたマントにシルクハットの男(以下不審者)が断定口調で女へと声をかけると、女は夢心地にでも浸ったかのように不審者へとすり寄った。そのまま男は恋人『だった』女を伴って何処かへと消えていく。あとに残された男性は何が起きたのか分からぬままに取り残され、しかし『確定した悪夢』だけが目の前にのこされたことを直感的に理解した。
なお、後日この闖入者に捨てられた女が男性に復縁を縋ってきたらしいが、覆水盆に返らずとはよく言うもので、当たり前っちゃ当たり前なんだが無事破局を迎えてしまったことを書き添えておかねばなるまい。そして、類似の事件が多数、しかもあちこちで起きているとなればローレットが動かない理由もなかった。
……なかったのだが。
「私の名前? 知ったらあとには戻れないぞ! 私の名は――」
●あーあ知っちゃったよ。これでお前と俺はお友達だな
「確ロ……仮面……?」
リサ・ディーラング(p3p008016)は極めてトンチキ入ってるその名前を反芻し、何いってるんだろう、という表情で『ナーバス・フィルムズ』日高 三弦 (p3n000097)の顔を覗き込んだ。三弦はなんともいえない表情をしていた。
「私は素人ですので『確ロ』がなんの略かは存じ上げませんが、どうやら強度の催眠能力を持つ夜妖であることは間違いなさそうです。そして、その目的は『対象の人生を強引に不幸な方へと確定させる』ことを生きがいにしている……というか、うん。なんて言えば良いんでしょうか。相手をそうだと決めつけてその通りに操りたい心理……自分好みに相手の結末を導きたいという支配欲? そのようなものが根底にあるのではないかと思われます」
まあ随分と歪んだ認知から生まれた夜妖なのだなあということはわかった。
現在出ている被害だとくだんの男女仲の破綻案件多数、確ロ仮面が演劇の結末を書き換え内容が破綻すること多数、その他人々の『物語』ともいえる交流その他の出来事を歪めていることが明らかになっている。
「この夜妖がカップルの幸福を潰すタイプのものと異なるのは、なにがしかの出来事がトリガーとなっている点で、幸不幸を問わない辺りです。そして確定的な口調で成立した出来事は一時的ないし永続的に周囲に事実として認定される、という面倒くさい側面があるとかないとか」
「中途半端っすね」
「そういうものが夜妖だと思います」
- お前の確定口調が気に入らない完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2022年04月22日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●企画倒れって言葉知ってる?
「ほうほう、これが夜妖というものですか。練達も覇竜に負けず劣らず、独特の生態系をしていますね?」
「こんな色モノの夜妖が出るケースは極々一部の奴しか斡旋しない筈だ。どうしてこんな……」
風花(p3p010364)は夜妖というものと遭遇するのは初めてだ。なので、こんな異様なものが跋扈している希望ヶ浜という場所に興味が湧いたのは確かである。あるのだが、『刀身不屈』咲々宮 幻介(p3p001387)が言う通りごく一部のレアケースにいきなりぶち当たってしまっていて可哀想の極みである。どうすんだよこれ。
「我々夜妖という存在は君が言う通り(バッ)とってもはた迷惑でおかしな存在なのだよ!!!」
「そう言うこと言ったら今まさに夜妖絡みで大変なことになっている人々の立つ瀬がなくなるっす! 頼むから辞めるっす!」
「確ロがなんなのかはよくわからないけど……少なくとも、他人の意思を決めつけるのはどうかと思うぜ。あと事実を捻じ曲げるのも」
『蒸気迫撃』リサ・ディーラング(p3p008016)は自分が蒔いた(気がする)種とはいえ、確ロ仮面の言葉が確定してしまうとマジでエモーショナルに振り切れた一部の界隈からめちゃくちゃ怒られそうなので反論する必要があった。反論するだけでは無駄なので、ちゃんと確ロしないといけないんだが。『特異運命座標』西蓮寺 幸多郎(p3p010566)は確ロ仮面のヤバさを今ひとつ理解できていないが、少なくとも多くの女性が精神支配を受けており、幻介が絶望的な表情で立っており、リサが自責の念にがっつり囚われているのだけは理解できた。
(ボクは……ボクは仕事のデキる孤高の一匹狼(アサシン)! だけどそれを口にしちゃいけない……!)
『( ‘ᾥ’ )』リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)は自分にいたく自信を持っていた、つもりだった。デキる女であることは誰の目にも明らか(自称確ロ)だが、確ロ仮面の前で断言すると反論で確ロされて『そのとおり』にされてしまう懸念があった。言いたくもない自称を求められるという事実一つで、すでに彼女の顔は( ‘ᾥ’ )の形状に変化している。どうしよう。どっちに転んでも面白すぎる生物が生まれてしまったぞ。
「どうやら私の幻想種の知恵が役立つ時が来たようですね……深緑には、そういう怪異は『……と思ったが残像だった』やら『そのはずが何故か効いた様子がない』やらと返せば無力化出来ると伝わっております」
新緑になんて因果を背負わせてるんだオメー。『自然を想う心』エルシア・クレンオータ(p3p008209)は自らが知る新緑の智慧でもって確ロ仮面を倒せるという確信に満ちあふれていた。もうこれが確ロなんじゃねえかな。だが、それで終わると話もなにもあったもんじゃない。
「確ロ? 由来はなんだかよくわからないっすけどもう通った道な気がするっす! それ、あたしの専門分野っすよ?」
『持ち帰る狼』ウルズ・ウィムフォクシー(p3p009291)にとっては確ロは専門分野だったらしい。なんでそんな分野に精通してるのだろう? 賢明な報告書読者諸君なら当然疑問に思うはずだ。
だが、それもこれもあれもどれも、今そこでウルズとエルシアに両脇を固められている幻介がはっきりしないのが全て悪い。
「か、確ロ……? よく分かりませんが、他人の自由な心を強制的に操る妖術の類だというのなら、それはきっと好ましくないモノなのでしょう。であれば、我が剣にて誅するまで! リディア・レオンハート、参ります!」
と、勇ましく宣言した『勇往邁進』リディア・T・レオンハート(p3p008325)ではあったのだが、幻介+2名の様子にジト目を飛ばす。確ロなんてなくてもこいつらゾッコンだもんな。確ロガールズがなんかちょっと可哀想だなと思ったがそれはそれで。
「確ロなんかなくてもモテちゃう男は大変そうですねぇ……?」
「頼む、リディア……そんな目で俺を見ないでくれ! 俺だって好きでやってる訳じゃねえんだよ……つーか、ここまで来たらお前も協力しろ!」
幻介はそんな視線に居た堪れなくなって目をそらす。両脇の二人はなにを思ったか彼を慮っているが、多分8割くらい二人のせいでお前のせいだよ幻介。あと協力しろって、おおぅ、もう……。
「やあやあボクこそは( ‘ᾥ’ )の化身! ( ‘ᾥ’ )の中の( ‘ᾥ’ )だッ! そうに違いない!」」
「はっはっはっは……っハーッハッハッハ!!」
リコリスは試行錯誤を重ねた結果、自ら間違った名乗りを上げることで確ロ仮面の逆張りを狙い、以て自らの格好良さを確定させるという奇手に打って出た。これで勝てる! 対ありでした! そう心中で快哉を叫んだ彼女であったが、なにを思ったか確ロ仮面は高笑いを始めた。この状況の真意に気付いたのは恐らく数名。
「莫ーッ迦め女ァ! 自ら恥を晒したものを変質させる必要などあろうか? いや、ない! 貴殿は最早( ‘ᾥ’ )の化身として生きていく運命なのだ! 自ら掘った墓穴がゆえにな!」
「な、なんだってーっ!?」
「みんなが幸せになるなら確ロも使いようだと思いましたけど、確ロ仮面、テメーはダメだ」
「確ロといいうのがいまだによくわかりませんが、とりあえずマナー違反かつ継続はあまり良くないですね」
「見るっす! 確ロ仮面が上機嫌だから確ロガールズが恍惚としていうわキモっ! 倒錯しすぎててマジキモいっす!」
幸多郎や風花、リサらにとってこの状況は……なんていうかすごく茶番めいていた。この敵がそもそも茶番の化身なんだけれどもそれは言わない約束だ。
被害女性は多いしよしんば倒しても彼女らの恋は戻ってこない。なんて非道な敵なんだろうか……!
●
「君達は私と一緒に幸せになるべきだ! 私も、君達も! 幸せになるためには罪も恐れない!」
「「「はい! そうです!!!」」」
「何だあいつ、本当に気持ち悪いな……」
確ロ仮面の言葉に大喜びで同意を返す女性たちの姿は、幻介には全く理解できない類の行動であった。のだが、彼女らの本気度は痛いほど伝わってくる。それが操られた結果だとて、今の本人たちにとっては現実なのだ。ああ面倒くさい。近くにいる女達を見ているようだと、幻介は嫌悪を顕に斬りかかった。一太刀目で精神を乱し、続く剣戟で動きを鈍らせようとした彼だが、多少気が逸ったか、やや浅い。それでも相応の傷は負ったと見えるが、さりとて口を開く根性は残っているらしい。
「気持ち悪い? 大変結構! 君も、顔を顰めながら女性を侍らせる様子はなかなかのものだぞ! 君だって彼女達を嫌々侍らせる素振りをして実は組み敷きたい気持ちで一杯『に違いない!』認め給えよ!」
「なっ……何てこと言いやがる!?」
「幻介先輩、あたし達にそんな劣情を……」
「幻介さん……私は……私はもう……」
「……えっ? 私になんでフォーカスされたんですか? 協力はするけど私幻介ガールズじゃありませんよね? ないですもんね?」
確定口調で語られ、幻介は「そんなわけあるか! しかし……そうじゃないって言い切るのは悪いし……でも今そんな気分じゃ……」みたいな心境に陥っていた。ほんとめんどくせえなコイツ。
その煮え切らない態度にワンチャンあるんでねえかと思ったウルズ、エルシア、そして全く関係ないリディアであった。最後だけ迷惑極まりない。
「あのお三方こそはハッピーエンドトリオ。彼らの放つ光に耐えた方は幸せな一生が約束されます。さあ皆で浴びましょう。これは事実なのです」
風花、これ幸いとばかりに確ロガールズの矛先を幻介らに向けることで必然的にエルシアの周囲に人が集まるように仕向ける。威嚇術でこつこつ倒しても問題はないのだが、楽はできるときにしておきたいもので。となれば、今ホットな彼女らを利用しない手はない。
「私は一撃で倒れるようなか弱い立場なのに……でも、確ロガールズの皆さんには薫陶を授けなければなりませんね」
エルシアが包囲されるのは割りと作戦としてアレなのだが風花は守ってくれる人がいるならセーフと状況判断した。決していじめではない。アドリブだ。
「聞け! 確ロガールズ!
恋は外堀から埋めろ!
Repeat after me!
恋は外堀から埋めろ!」
「「「恋は外堀からうめろ!」」」
「ヨシ!」
「彼女たちは正気じゃないんですよね……いえ、話しかけてるおねえさんたちの説得も説得とはいえないレベルじゃありませんか?」
「気付いたみたいっすね」
幸多郎はウルズと確ロガールズがよくわからぬままに意気投合(?)している姿に自分の正常な感覚が信じられなくなった。相手は正気じゃないんだとおもう。リサはその辺承知していたから今更なんだけど。
「幻介くんがおっかけっこしてる! たーのしそー!」
「これのどこが健全な追っかけっこに見えるんだよ明らかに走りながら仕掛けあってるだろリコリスの目は’か? ’だったわ」
リコリスの知性は限りなく下限に振り切れているので、頭は回るが音がするタイプの回り方なのである。カラカラとするような感じの。
だもんで、幻介と確ロ仮面が(色々起きてる裏で)バチバチの接近戦を行っていてもなんか楽しそうな追っかけっこにしか見えてないのである。……いや幻介頑張ってるんですよこれでも。かなり。
「確ロガールズの皆さん、外堀を埋めるという道理は分かっていただけたと思います。でも、どうやって外堀を埋めるか気になりませんか? あ~~~~私の言葉に素直に耳を傾けて敵対行動をやめてくれれば教えてあげるのに勿体ない!」
エルシア、ウルズの言葉にあわせるためにさも大げさに肩を竦めた。すっごくアメリカンな竦め方をした。ちょっと心が揺らいでいる確ロガールズ、やはり女の子(年齢考えろよ)なのである。腕をおろした。
「いい心がけです。では私が例を挙げましょう……『しまった、幻介さんとの結婚指輪を家に置いてきてしまいました!』」
「エルシアああああぁ!?」
「確ロガールズの皆様は幻介さんの代わりにお好きな方の名前をお使い下さいね……これでもう無理して尽くそうとしなくても既に結婚済だという事になります!」
エルシアは記名済みの婚姻届をこんな依頼のためだけに偽造してきた。そして、それを大っぴらに広げることでコイツはマジだという信憑性を確ロで裏打ちしてそこに神気閃光である。……おかしいな俺のしってる神気閃光って一般イレギュラーズの破式魔法みたいな威力無いはずなんだけど。
「か、確ロ仮面様ぁ……わたしも結婚ゆb」
「誰もお前を求めていない、正気に戻れっす」
リサは辛くも攻撃を免れたガールズの一人をビンタで昏倒させた。正気に戻る前に意識を刈り取ったぞコイツ。
「残念ながら幸せを掴むにはまだ根性が足りてないようですね。それではまた次回~」
「なんだか、見ていると可哀想になってきますね……取り敢えず倒された方々は離しておきましょう……」
風花はすっかりノリノリで倒れた女達に追い打ちするかのように無情な事実をつきつけていく。その様子を見た幸多郎は「女って怖いな」としみじみ思いながらも確ロガールズだった者達を戦場から引き離す。いいぞその調子だ。君にできることはひとつじゃないんだ。
「……な、なるほど、確ロとはそのように使うモノなのですね、勉強になります……!」
他方でエルシアの神気閃光を(くらわないからって)一緒に浴びて感嘆の声をあげているリディアだったがこんな技を誰に向かって使うんだろう。気になる男性でもいらっしゃるんです?
「……ハッ!? いや、いやいや! 私はそんなモノ使いませんし。使う相手もいませんし……!」
「 ところでリディア先輩、最近幻介先輩を見る時に乙女化してないっすか……? もしかして、リディア先輩も気があるんすか?」
「えっ……いや、そういうわけでh」
「大丈夫っすよ、第一夫人としてエルシア先輩も受け入れてるっすから三人目も同じっす、確ロガールズを早く無力化して幻介先輩に愛の確ロをぶつけにいこうっす!」
ウルズは人の話を聞かない天才だった。
ところでリディアさんはそこんところどうなんです?
●
「万一の為にもう一度言っとくが、俺は女の子には刀を向けねえぜ……こう見えて紳士だからよ?」
よくわからない決めポーズで宣言した幻介を暫し見て、確ロ仮面は「あっこれ確ロか!」と自分の存在意義を忘れてそうな事実に気付いた。よく見りゃ女達は全滅している。死者はいないが。
「いいか確ロ仮面! 幻介君にエルシアさんとウルズさんとリディアさんの婚約確ロをしたら命だけは助けてやる! ……くぅ~~~~これこそ仕事のできる『ナコウド』ってやつだね!」
「そうですよ! 早く幻介さんが私とウルズさんを一生愛してくれるって確ロなさって!」
「い、いや……それは二人以上絡むし……確ロしちゃったら今後の展開が面白くなくなるじゃん……」
「……燃やしましょう」
「使えない奴だね! ボクを( ‘ᾥ’ )呼ばわりしたり!」
リコリスとエルシアは確ロ仮面に無理強いをしてあわよくば既成事実を作ろうとしていた。だが、彼は余りに恐ろしい勢いの彼女らにビビり散らかした挙げ句日和ってしまった。日和った奴は死ぬしか無いのがイクサバの掟。哀れ確ロ仮面は火線砲とリコリスの銃弾の前にキャン言わされてしまったのでした。
「終わった……何か異様に疲れた、もうこんなの絶対やんねえからな」
「ちょっと待って下さい幻介さん? 貴方さっき、なんて言いました? 『俺は女の子には刀を向けねえ』? 以前私をあんな風にしておいて? ねぇ、どの口が言いました?」
「「あんな風…………!?」」
げんなりとした幻介に、リディアは先程の台詞について詰め寄っていく。その言葉尻をつかんでエルシアとウルズが。なにか楽しそうな追いかけっこの予感、そしてクソ占いじみた現実をみてリコリスと風花がするすると近寄っていく。
「」依頼は終わったんだからお前らもそういう纏わり付くのもうやめろな? おい、聞いてんのか……もう嫌だ、どうしてこんな……此方に来るんじゃない、来るなあああああ!!」
そんなわけで幻介は女衆から逃げる運命からは逃れられないのであった。
「本当に気に入らねぇ……催眠染みた物だけで人が積み上げた物を滅茶苦茶にするお前の存在が気に入らねぇ! くたばれぇ糞野郎が! そして誰がテメェなんぞの恋人だってーの! 私には、えーとえーと、そう! 大事な人がちゃんといるんすから幾ら積まれたってお断りだボケェ! いるわけないなんざだれが決めたってんだ! 惚れた相手が居るってのに誰が跪くかっての! 死ねぇ!」
なお、リサは倒れ込んだ確ロ仮面に死体蹴りをかましていた。女って怖いね。
「……なんだろう、確定事実みたいな感じで女性の怖さ煽るのやめてもらっていいですか?」
ロジハラはやめろよ幸多郎。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
私のシナリオがこんなことになったのは全部全部MVPをかっさらっていったあいつのせいで間違いないんだ。
GMコメント
内容を思いついてから詳細を考えようと思ってここまで面倒なやつもそうはいないなと思いました。
●成功条件
確ロ仮面の撃破
(オプション)確ロガールズ全員の生還
●確ロ仮面
確ロがなんの略かわからないため素人知識で申し訳ありませんが(枕詞)相手の認識を書き換え、過去や現在、その後の結末まで含めて言葉により『確定』させることで強力な催眠効果を与えてくるタイプの夜妖とされています。演劇とかに余計な設定を付け足したり結末を変な方向に確定させて脚本家の精神が死んだり、恋人同士のプロポーズを破綻させたりしているらしいです。
皆もこんなことはしちゃだめだぞ。確ロって何だか知らないけど。
基本的には超射程~遠あたりの神単・貫(万能あり)などのスキルを用い、【魅了】【鬼道(大)】ほか複数のBSありのスキル、【呪殺】【スプラッシュ(大)】系統の至近スキルなども駆使します。わー面倒。
性能としては命中回避高め。それでも全体の性能はそれなりあるので雑魚ではないです。
●確ロガールズ
OPよろしくめっちゃ色目使われてときめいた女達が捨てられる直前の姿。自分は彼に求められている! という強烈な催眠状態により、常人を遥かに超える力を手にしています。だもんで一般人として扱うよりオンネリネンとかアドラステイアの子供レベルには死ににくくなっています。
攻撃は単調なものが多いですが、殺傷力の高い武器を持って襲ってくるので出血系BSがめちゃくちゃついてくるため注意しましょう。
不殺付けたほうがいいです。割とまじで死ぬ。
●戦場
夜中の路上。起伏は少ないですがアスファルトの剥がれなどが見えづらいため注意が必要です。
●余談
夜妖は確定口調でお前達のあれこれを確定させようとしてきます。
反論したれ。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●夜妖<ヨル>
都市伝説やモンスターの総称。
科学文明の中に生きる再現性東京の住民達にとって存在してはいけないファンタジー生物。
関わりたくないものです。
完全な人型で無い旅人や種族は再現性東京『希望ヶ浜地区』では恐れられる程度に、この地区では『非日常』は許容されません。(ただし、非日常を認めないため変わったファッションだなと思われる程度に済みます)
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