PandoraPartyProject

シナリオ詳細

( ‘ᾥ’ )

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●( ‘ᾥ’ )
 ――『ソレ』は浸食を開始した。
 ゆっくりと。陰の中に蠢く様に……
 徐々に。徐々にと――その歩みを広げていく。
 ……そして『ソレ』に初めて気付いたのは練達の研究員の一人だった。
 彼は辞書を眺めていたのだが……どこか、違和を感じたのである。
 故に。改めてまじまじと見据えてみれば――なんと。

「ん……なんだ、この『( ‘ᾥ’ )』は……?

 文章の中に、謎の( ‘ᾥ’ )が紛れ込んでいる。
 なんだこれは? 前後の文章をぶった切る様に介入している( ‘ᾥ’ )は?
 誰かの落書きだろうか……などと思っていれば、その( ‘ᾥ’ )が。
「う、動いている……!? うわっ!!」
 ――突如として跳び出してきたのである。
 なんだこれは――新種の生命体か何かか――!?
 いずれにせよ思考を巡らせてももう遅い。研究員の顔面に張り付いた( ‘ᾥ’ )は、へばりつく様に剥がれず……やがて研究員の体を沈黙させて……
「…………」
 と、暫くすれば研究員がゆっくりと立ち上がった。
 まるで何事もなかったかの様に。しかし、明らかに違う点が一点だけ存在していた。
 それは彼の表情。いや或いは顔面と言うべきか――

 その顔面はまるで――( ‘ᾥ’ )の様であったのだ。


「――と言う訳でだね。君達には是非( ‘ᾥ’ )を捕まえてほしいんだ」
 何……えっ、今なんて発音した?
 練達に訪れたイレギュラーズ達を出迎えたのは、妖しげな笑顔を魅せる者であった。
 彼は自らを『不定の男』と名乗っているのだとか……
「厳密には、しっかりと名はあるのだけれどもね――まぁ些細な事だよ。それよりも君達には、さっきも言ったように研究所のラボより脱走した( ‘ᾥ’ )を捕まえてほしいんだ。( ‘ᾥ’ )は『顔の良い顔』を好む寄生生命体とも言うべき存在でね……」
 だから今本当になんて発音した???
 まぁともあれ男の話を聞いてみれば( ‘ᾥ’ )というのは研究所で保管・研究していた存在であり『とある予防接種』の折に『とある人物』のデータを秘密裏に拝借して面白半分……失敬。研究者としての本能赴くままに生成を試みんとした生物であるらしい。
 それが先日脱走した。今は研究所内で大暴れしている。
 彼らは基本的に文字媒体――つまり本など――に紛れ込み移動をする性質を宿している。そして本を読んで油断している人物がいれば……顔面に跳び出して寄生してくるのだ。そして万が一寄生されてしまった場合には。
「――二十四時間( ‘ᾥ’ )顔になってしまうんだよ」
「( ‘ᾥ’ )顔」
「ああ。そして( ‘ᾥ’ )になってしまった者は、より仲間を増やさんと更に行動を開始していくという……つまり下手をすれば鼠算式に増えていくかもしれないという訳だ。いやぁケージを開ける時にうっかり手を滑らせてしまったのがこんな事態を引き起こしてしまうとは――本当に申し訳ない」
 お前が原因かよ!!!!!
 相も変わらず口端を吊り上げ笑顔を魅せる彼。
 はたして本当に反省の色はあるのかないのか……
「まぁ二十四時間経てば解除されるから命に関わる様な害はないと言えばない」
 しかし放置していればどこまで被害が広がっていくかも分からない、と。
 故にオーダーは回収だ。適当に虫取り網でもあれば捕まえる事が出来る存在であるらしい……或いは粘着テープに引っかける( ‘ᾥ’ )ホイホイでも行けるかも……とにかく可能な限り彼らを捕まえるのだ!
 なお。万が一寄生されてしまった、寄生されてしまっている人物を発見した場合には、ちょっと頬をビンタすれば( ‘ᾥ’ )が飛び出ていく……かもしれないという事。
「……或いは。徹底的に広げてみるのも――一興かもしれないけどね?」
「えっ?」
「いいや、なんでもないよ」
 ……今依頼人の男が何か不穏な事を言っていなかっただろうか?
 やれやれ。まぁイレギュラーズに掛かれば( ‘ᾥ’ )の反乱など大した事はないだろう――
 そう。イレギュラーズの中に裏切り者の( ‘ᾥ’ )でもいない限り。
 此処に来るまでの道中で既に( ‘ᾥ’ )顔になっている者でもいない限り。

 決してイレギュラーズに敗北などない筈だから……!

 ( ‘ᾥ’ )

GMコメント

 もしかしたら――もう既に貴方の顔は――
 ( ‘ᾥ’ )なのかもしれない……
 という訳で以下詳細です!!

●依頼達成条件( ‘ᾥ’ )
1:( ‘ᾥ’ )を可能な限り多く回収せよ!!
2:(残存の職員も含めて)全員が( ‘ᾥ’ )顔になれ!!

 どちらかを達成してください!

●フィールド( ‘ᾥ’ )
 練達の研究施設です。沢山の小部屋が存在しており、中には書類の保管庫や書斎なども多く存在しています。( ‘ᾥ’ )はこの研究施設の外には出ていない……と良いなぁ。

 内部には( ‘ᾥ’ )に寄生された職員や、まだ無事でどこかの部屋に立て籠もっている職員なども存在している様です。( ‘ᾥ’ )の職員は適当にビンタして気絶させてもいいでしょう。

●( ‘ᾥ’ )×たくさん
 ( ‘ᾥ’ )です。
 え、なんて発音したのかって……? じゃあもう一回いいますね。( ‘ᾥ’ )です。
 彼らは謎の寄生生命体とも言うべき存在であり、寄生して( ‘ᾥ’ )を増やしていくようです。

 彼らは「顔の良い顔」を好み、隙あらばその人物に寄生せんとしてくる存在です……! つまり( ‘ᾥ’ )に寄生された者はどんなに顔が良くても( ‘ᾥ’ )顔になってしまいます!! こわいですね。

 ( ‘ᾥ’ )は文字媒体(つまり本など)に紛れ込み移動する習性があります。
 片っ端から本を開いていけば見つける事が出来るかもしれませんが……奇襲され顔に張り付かれない様に注意しておいてください。じゃないと( ‘ᾥ’ )になっちゃいますよ。いいですね、警戒しておくんですよ! 絶対ですよ!!

 ……なお。もしかしたらすでにイレギュラーズの中に( ‘ᾥ’ )の餌食になっている者もいるかもしれませんね……

●『不定の男』
 依頼人です。怪しげな表情で皆さんを出迎えた男。
 とりあえず依頼に嘘は付いてないです。でもどういう風に話が転んでも面白いと思っている面もあるようです……研究所の外にいますので、彼が( ‘ᾥ’ )顔になる事は無いと思います。

●備考( ‘ᾥ’ )
 この依頼ですが『既に( ‘ᾥ’ )顔』になっている状態でスタートしてもOKです!
 ( ‘ᾥ’ )顔になっている人はイレギュラーズの中に潜みながら、全員を( ‘ᾥ’ )顔にする事を目指してください。一方でまだ無事な人は( ‘ᾥ’ )に浸食されない様に気を付けてください! でも一度( ‘ᾥ’ )になったらオール( ‘ᾥ’ )顔を目指して頑張るのもOKです!

  • ( ‘ᾥ’ )完了
  • GM名茶零四
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年03月30日 22時35分
  • 参加人数8/8人
  • 相談8日
  • 参加費150RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

零・K・メルヴィル(p3p000277)
つばさ
紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)
真打
ニル(p3p009185)
願い紡ぎ
リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)
花でいっぱいの
※参加確定済み※
アリス・アド・アイトエム(p3p009742)
泡沫の胸
フォウリー(p3p009811)
災厄( ‘ᾥ’ )少女
囲 飛呂(p3p010030)
君の為に
ヴェルミリオ=スケルトン=ファロ(p3p010147)
陽気な骸骨兵

リプレイ

●『( 'ᾥ' )HAZARD P』紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)さんの状況説明です。
 ( 'ᾥ' )

 (  'ᾥ' )! Σ(゚Д゚;)!

 ε≡≡≡┏(#'ᾥ' )┛ ΣΣΣ≡ ┏(;゚Д゚)┛

 ε≡≡≡c⌒っ 'ᾥ' )っ(;゚Д゚)┛

 c⌒っ 'ᾥ' )っ ( 'ᾥ' )

 (  'ᾥ' )人( 'ᾥ'  )

 ( 'ᾥ' )!( 'ᾥ' )! Σ((((゚Д゚;))))!

『アアアアア――!』
 悲鳴が轟いた。地獄である。
 そして集められたイレギュラーズであったが早くも皆ダメそうです。何故かって?

『恋揺れる天華』零・K・メルヴィル(p3p000277)
『おかえりを言う為に』ニル(p3p009185)
『( ‘ᾥ’ )の化身』リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)
『女の子絶対( ‘ᾥ’ )る』アリス・アド・アイトエム(p3p009742)
『災厄( ‘ᾥ’ )少女』フォウリー(p3p009811)
『特異運( ‘ᾥ’ )命座標』囲 飛呂(p3p010030)
『陽気な( ‘ᾥ’ )兵』ヴェルミリオ=スケルトン=ファロ(p3p010147)

 ――さぁお分かり頂けただろうか。
 これが紫電さんを含めた今回の参加者と称号です。もうダメだー!
「ホイホイを設置したのです。あっ、たくさんつかまってるのです!
 ……それにしても以前、どこかで見たことがあるような気がしますね……」
「ふんふふーん♪ 大量だね大量! これぞ( ‘ᾥ’ )ホイホイってやつさ……!!」
 ともあれ隅でこそこそ。( ‘ᾥ’ )ホイホイを設置していたニルとリコリスが中を覗き込めば沢山の( ‘ᾥ’ )が捕獲出来ていた! ふふ。( ‘ᾥ’ )捕獲作戦を実行するニルは、まだ( ‘ᾥ’ )に汚染されていない様だ! リコリスちゃん? 彼女はカウントしません。
 リコリスお手製ホイホイは、中に顔の良い顔のチェキと粘着テープが貼り付けられた簡素な箱である。えっ? 使用されている顔は誰かって……? この研究所は顔の良い人材を多く製造、いや採用していてね?
「それらをちょーと使ってみただけだよ!
 あ、ちなみに0.1%の確率でギルオス君が混じってるよ! レリックだね~~!」
 勝手に何をしてるんだリコリス、ちょ……おい!
 顔が輝いているリコリス。きっと狩猟本能が刺激されているのだろうね。もしもし保健所? ともあれ。

 ( ‘ᾥ’ )ダセー
 ( ‘ᾥ’ )ヤメロー
 ( ‘ᾥ’ )ハンテンー

 なんか抵抗しているがホイホイからは脱出できない!
 しかしなんだろう。ニルは( ‘ᾥ’ )を記憶のどこかで……ハッ!
「そうです、あれはPMTCバトルのとき……あれ?
 もしかしてニルたちの中にも、もう( ‘ᾥ’ )が?
 た、たいへんです! みんなに伝えないと――あっ、飛呂!」
「ん? あぁ、ニルか――どうした? 全く、奇天烈な依頼だよな……
 なんて? ( ‘ᾥ’ )だっけ? なんとも珍妙な奴らだけど、外に流出したらヤバそうだな」
 さすれば慌てて走るニルが見つけたのは飛呂であった。
 どうやら飛呂はまだ( ‘ᾥ’ )ではない様である――よかった一安心。と思った、その時。

「……おかしい……まだ( ‘ᾥ’ )じゃないのがいる……」

 飛呂が見た。
 通路の奥からこちらを見据えてくる――アリス( ‘ᾥ’ )を。
「( ‘ᾥ’ )って顔の良い女の子好きなんだ……えへへ……アリスと同じ……!
 ということはアリスも…… ( ‘ᾥ’ )だった……!?
 うん、そうだった……思い出した……アリスは( ‘ᾥ’ )……( ‘ᾥ’ )の一族の娘だよ……」
 駄目だアレは! 明らかに正気を失っている! ( ‘ᾥ’ )に喰われている!
 これはまずい逃げろ――そう思って駆けだす両名。追うアリ( ‘ᾥ’ )ス
 わあああ! 新たに轟く悲鳴もある、その中で。

「なるほどこれが地獄……どうして、どうしてこんな事になってしまったんだ。
 俺、この依頼が始まる前に結婚してるのに……どうしてこんな事に……」

 この依頼が終わったら俺、結婚するんだ――そんな死亡フラグは事前に成立させることで回避したおめでたい零であったのに、この有り様である! ドラゴンの後にこれとはどういう事――! 落差が凄すぎる。
 だがまだ終わった訳ではない。なぜならば零は――よく視ろ。

 ( -ᾥ- )だ。

 ( ‘ᾥ’ )ではない。そう零はこの( ‘ᾥ’ )に潜入した( -ᾥ- )の刺客――!
「後は資料にも警戒しておかないとな……うっかり覗き込んで寄生されたら厄介だ……」
 ( ‘ᾥ’ )らは顔の良い奴を狙う……ならば変な顔にしていれば( ‘ᾥ’ )らを回避できるのではないか――ポーカーフェイスって神スキルだと確信しながら零は、否。( -ᾥ- )は各地を巡るもの。一人ずつピコハンしていき( ‘ᾥ’ )を鎮圧せんとすれば。
「ははぁ……ここがあの( ‘ᾥ’ )のハウスねぇ。
 要は( ‘ᾥ’ )を大量ゲットすればいいんでしょお? 楽勝だわ楽勝ー☆」
「まずは早速にも研究員の方々を救出しなければなりませんな! えぇ、このスケさん、見事依頼を成し遂げてみせましょう――! ……やや? 零殿、なぜそんな所にいるんでありますかな? 早く探しに行かねば犠牲者が増えてしまいますぞ?」
 前方方面。いたのはフォウリーにヴェルミリオだ。
 ……だが様子がおかしい。零は嫌な予感がしていた。
 もしやと。( -ᾥ- )の構えを崩さずに――さすれば気付く。

 二人は案の定( ‘ᾥ’ )に寄生されていると。

「さぁ職員の皆様、救出しに参りましたぞ! ( ‘ᾥ’ )が来る前にこのドアを開けてほしいですぞ! 今すぐ安全な場所に『連れて行って』差し上げま……むぅ? 聞こえていらっしゃらないのでしょうか。これはやむを得ませんな! どこか別の所から内部へと至らねば――ええ、一刻も早く!」
 ( ‘ᾥ’ )が来る前に――
 通気口ダクトを見据えるヴェルミリオの顔は、完全に( ‘ᾥ’ )だった気がした……


 研究所ではレッド・アラートが響き続けている――その中で。
「はぁ、はぁ飛呂が、飛呂があんなことに……!!」
 逃げていた。ニルは思わず遁走一択。
 何が起こったか? それは少し前に遡る――


「わぉーん! つーかまえた捕まえた! はぁはぁ新鮮な( ‘ᾥ’ )だよ!」
 ヘッドスライディング・リコリス。
 ド派手な登場をした口元に咥えられているのは( ‘ᾥ’ )だ! ……おや? なんだか普通の( ‘ᾥ’ )ではなく四足歩行している( ‘ᾥ’ )だ。いつの間に進化したのか!?
「ふふふ。如何な( ‘ᾥ’ )と言えど( ‘ᾥ’ )ホイホイに掛かればこんなものだよ……!
 ああこの( ‘ᾥ’ )は肉厚だねぇ……! どう? ジャムと一緒に食べてみる?」
「とれたての( ‘ᾥ’ )? これ、たべられる、のですか?」
「ソウダヨー。タベラレルヨー。アンシンダヨーサンチチョクソー」
 ともあれ。リコリスはニルに一匹を差し出す。
 ニルの為に用意してくださったのですか? ニルの為の、ごはん。
 ……それはとってもとっても『おいしい』のでは……?
「あっ待てそんな怪しいモノ食おうとするな腹壊すぞ!」
「アッ。それはそうと鼻がむずむずする……ヘブシッ!! ヘークションッッッ!!( ‘ᾥ...:.;::..」
 刹那。隣にいた飛呂の思考が歪む――
 なんだ? リコリスのくしゃみが……まるで( ‘ᾥ’ )だったような……
「飛呂、どうしたのです? ……飛呂?」
 あ、だめですねこれ。はいはいまたリコリスちゃんの所為、リコリスちゃんの所為。
 ( ‘ᾥ’ )は飛沫でも感染する事がある――貴重なデータが捕れたね、りこりすちゃん!


 そして様子の変貌せし飛呂が( ‘ᾥ’ )になってしまった――
 ……飛呂はともだちなのです。
 たとえ( ‘ᾥ’ )になっても、ともだちなのです……!
 五指を握りしめるニル。もう帰ってこない飛 ( ‘ᾥ’ ) 呂、じゃない飛呂の顔を思い浮かべながら( ‘ᾥ’ )にジャムを塗ってもぐもぐ~と。

「ふふふ、そうよぉ。これね、食べられるの。
 他にも生クリームとかチョコとか色々持ってきたから、ねぇ――
 研究員ちゃん、どぉぞ♪ さ、あーん♪ 口を開・け・て( ‘ᾥ’ )」
「た、助けてくれええ!!」

 近くの部屋の中から絶叫が轟いた――え、そんなの食べたくなぁい?
 大丈夫よぉ美味しいからぁ。フォウリー、アナタに……
「食べて欲( ‘ᾥ’ ) し( ‘ᾥ’ ) い( ‘ᾥ’ ) な( ‘ᾥ’ )」
 研究員の口の中に( ‘ᾥ’ )を突っ込むフォ( ‘ᾥ’ )ウリー。
 えっ? ( ‘ᾥ’ )が食べられなぁい……? もう、好き嫌いするとこうだぞ☆
「ホラホラ喰らいなさぁい! ( ‘ᾥ’ )の乱れ撃ちよぉ!! アハ、アハハハハ!」
「( 'ᾥ' )( 'ᾥ' )( 'ᾥ' )、( 'ᾥ' )、( 'ᾥ' )( 'ᾥ' )!」
『※翻訳:オレは紫電、早速で悪いが( 'ᾥ' )になっちまった! なのでこれから( 'ᾥ' )になってない奴らを根こそぎ( 'ᾥ' )にしていく! これは警告ではなく( 'ᾥ' )による宣誓だ! 覚悟しろよ残存人類……( 'ᾥ' )!』
 フォウリーのご乱心。全霊の( 'ᾥ' )射撃術が行使されていく――!
 引き撃ち狙い撃ち三連射。更に介入するのは最早言語中枢を失っている紫電!
 紫( 'ᾥ' )電の進撃は止まぬ。この世全てを( 'ᾥ' )にするまで――故に。
『とりあえずそこのお前! お前も( 'ᾥ' )にならないか?
 見れば解る、その顔力。練り上げられている。至高の領域に近い……
 あっ! こら、貴様! 逃げるな! ( 'ᾥ' )から逃げるなぁぁぁ!!
 卑怯者! 逃げるな卑怯者! それでも( 'ᾥ' )と相対せし者かァアア!!』
「うわあ何を言ってるか分からないけれど狂ってる事だけは分かる!」
「職員の方、こちらへ! 早く! 他の皆様も既に避難済みですぞ――!」
 四足歩行の( ‘ᾥ’ )となりて紫電は襲い掛かる! 特に顔の良い者を――! 故にダクトより救出に来たヴェルミリオが研究員の手を掴み、彼方へと脱出。
「ふぅ。危ない所でしたな。
 しかしご安心くだされ。他の皆さまも、この先に一緒におられますぞ」
「た、助かったのか……?」
「ええ――災難な日でしたな。こちらでも召し上がって一息ついてくだされ。
 こういう時だからこそ、甘いものを食べて落ち着くのが1番( ‘ᾥ’ )!」
 だが。『助かった』とは限らぬものだ。
 なにせヴェルミリオが差し出したのは……そう……( ‘ᾥ’ )で……
「事のあらましは聞き及んでおります。なんでも寄生された方は顔が変貌してしまうとか――恐ろしい話ですな。不用意に文字を覗き込んではいけませぬぞ。ええ。なにせもし、このような資料など見たら……」

 こ ん な か お に な る の で し た か な ? ( ‘ ᾥ ’ )

 きゃああああ――! ヴェルミリオの策謀、炸裂――


「アハハハみんな( ‘ᾥ’ )になると良いわぁ☆
 リコリスちゃんがくれたこの( ‘ᾥ’ )ちゃんもそう言ってるものぉ☆
 ねぇ( ‘ᾥ’ )ちゃん? 教えて? どこに後は( ‘ᾥ’ )じゃない子がいるのかしらぁ☆」
 ポケットの中。( ‘ᾥ’ )がいる――リコリスから送られてきた代物だ。
 ……よーく考えると、こんなモノを全員に潜ませていたリコリスこそが真の黒幕の様な気がする。あちこちのポケットにいるよぉ。ならばあの子を倒すべきか――否。
「だって私、本当は悪者だしぃ? ちょーっとぐらい( ‘ᾥ’ )者になってもいいわよねぇ」
 だったらやらない手はないわぁ☆
 さぁ。君もアナタもみーんな( ‘ᾥ’ )顔になりましょうねぇ☆ アハハハハ!
「待って待て待て~! 顔の良い人待つんだ! 何で逃げるの??
 まーーーてーー( ‘ᾥ’ )ー! ……はっ!?
 アレは……レオン君やギルオス君!? どうしてここに!?」
 阿鼻叫喚。渦中を駆け抜けるリコ( ‘ᾥ’ )リスだったが――急ブレーキ。
 なぜなら見えたのは……ローレットの顔が良い者共だったのだからッ!
 何故此処に? 疑問が浮かぶより早くリコリスは動いた。
 だって( ‘ᾥ’ )だもん、そしたら。
「なっ、こ、これは罠だった――!?」
 只のドアップうちわだったのだ――!
 面食いホイホイ。騙されたと気付いた時にはもう遅く。
「来たよ……マジかよ、これで来るのかよ……( ‘ᾥ’ )って意外にアホなのか……?」
 ぴゃん! 背後から零のピコハン一閃。
 ふふふ。彼が仕込んだ罠はこれだけではない……他にも大量のパンや( ‘ᾥ’ )の饅頭も完備済みだ。いやしかしでも( ‘ᾥ’ )饅頭が人気なのは良いけれど、折角頑張って創ったとらぁぱんを超えられる勢いなのか……? それはちょっと思う所がある。まあでもここの連中、そもそも正気じゃないしなぁ……
「……まぁ後で仕入れられねぇかは考えておくか――と、ぉ!?」
 刹那。床に何か落ちている――と思った零を( ‘ᾥ’ )が強襲!!
 あぶねぇ! まずい逃げろと追ってくる( ‘ᾥ’ )に捕まえた( ‘ᾥ’ )をぶち込んでやる――! 四つ集まれば消えるだろ? えっ違う? だってPUYO……ゲフン。

「だめ……足りない……まだ『全員』じゃない…」

 だが。仮に( ‘ᾥ’ )がPUYOでもアリスは止まらない。
 ( ‘ᾥ’ )が足りないし、この混沌の女の子はまだみんな(非 ‘ᾥ’ )してる……
 アリスが救わなきゃ……
「みんな……(非 ‘ᾥ’ )(みんな)! ( ‘ᾥ’ )してしまわないと……!
 大丈夫だよ……今、迎えにいくから……! ( ‘ᾥ’ )にいくから……!」

 あは……あはは!( ‘ᾥ’ )

 ――狂い落ちるアリ( ‘ᾥ’ )ス。( ‘ᾥ’ )の呼び声を発する狂気の声は天に轟く程に。
 加速していく。( ‘ᾥ’ )の侵食が――! 最早止められる様な勢いではない。ヴェルミリオはムギュムギュと再度ダクトを探索して引っ掛かってるし紫電も積極的に( ‘ᾥ’ )ハザードを起こさんと部屋に突入している真っ最中だ。

 ( 'ᾥ' )( 'ᾥ' )( 'ᾥ' )( 'ᾥ' ) ザッ
 ( 'ᾥ' )( 'ᾥ' )( ・◡・*)( 'ᾥ' )  ザッ
 ( 'ᾥ' )( 'ᾥ' )( 'ᾥ' )( 'ᾥ' )  ザッ

『※翻訳:総員進撃! 誰も彼も( 'ᾥ' )にしてやるのだ――!』
 ちょっと待って今なんか違うのいなかった?
「……ふふ( ‘ᾥ’ )。( ‘ᾥ’ )は、とってもとってもおいしいのです
 だから( ‘ᾥ’ )は( ‘ᾥ’ )をみなさまに( ‘ᾥ’ )しますね」
 その時。ああ。遂にニルも汚染されている――!
 ( ‘ᾥ’ )は素敵なもの。みんなで( ‘ᾥ’ )れば、きっともっと( ‘ᾥ’ )なのです。
「――おかわりの( ‘ᾥ’ )はいかがですか( ‘ᾥ’ )?」
「あ、( ‘ᾥ’ )っちに仲間いたのか。なら合流し( ‘ᾥ’ )かないと。
 一人よ( ‘ᾥ’ )頼もしいし、依頼達成し( ‘ᾥ’ )すくなるし。
 皆( ‘ᾥ’ )で外に脱出( ‘ᾥ’ )たい( ‘ᾥ’ )」
 同時。もう言語すら紫電と同様に汚染されたのは飛呂だ。
 駄目だ。もう絶望だぁ……しかし。

「はぁ、はぁ。俺はここまでなのか……?
 いやまだだ! アニーの所に帰るまでは……死ねねぇ!( -ᾥ- )」

 零は徹底抗戦する。ピコハン振るいて皆を叩き!
「はっ! う、うう……ひどい目にあった。でも零が解除してくれたのか……ありがとう」
 刹那。交差するピコハン一閃により飛呂汚染が解除された――! なに!?
 よかったよかった! ……あれ? 飛呂にくっ付いている蛇は?
 視線巡らせれば、いた。窓の外に。
 何してるんだろう……いやちょっと待て。蛇が何かおかし……

 (  ‘ ᾥ ’  )ゴッ
 ( ‘ᾥ’ )
 (   ‘  ᾥ  ’   )ゴッ
 ( ‘ᾥ’ )
 (   ‘   ᾥ   ’   )ゴッ ピシッ

 あ。ああ窓が! 窓が!
 割れると同時――雪崩れ込んでくる( ‘ᾥ’ )達。
 最後に見た光景は、己らに飛び掛かってくる大量の( ‘ᾥ’ )で――


「やぁ諸君、おはよう」
 次に目が覚めた時。イレギュラーズ達の目の前にいたのは依頼人だった。
 にこやかなる顔。おかげで全部解決出来たよ――と。
 ……えっ、ホントに? なんか記憶ないけど本当に?
 ま、まぁ依頼人がそういうのなら――この依頼は成功なのだろう!
「はっ。でも心配な事があるのです。もしかして一度寄生されたら癖になっちゃうとか」
 ないですよね?
 そういって振り向いたニルの顔は――いや、これ以上の言及はやめておこう……
 ともあれ依頼成功ならば後は帰るのみ。家に帰るまでが依頼です!
 ……その途上でリコリスは往く。本能がままに。闇夜を駆け抜け。

「君、顔が良いね。ちょっと( ‘ᾥ’ )してみない?」

 ――( ‘ᾥ’ )の恐怖は続く。どこまでも、どこまでも――

成否

成功

MVP

零・K・メルヴィル(p3p000277)
つばさ

状態異常

なし

あとがき

 ( ‘ᾥ’ )
 ( ‘ᾥ’ )
 ( ‘ᾥ’ )

 MVPは必死に抗った( -ᾥ- )に!
 ありがとうございました!( ‘ᾥ’ )

PAGETOPPAGEBOTTOM