PandoraPartyProject

シナリオ詳細

銀玉遊戯録パチーン

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●銀の玉をパチーンと弾いてジャラジャラするやつ
 最近、鉄帝に妙な店が出来たという。
 真っ白で清潔な外観の建物。
 中から聞こえてくるジャラジャラという音。
 一体何をしているのだろうかと覗いてみれば、そこでは何やら機械を前にハンドルを捻っている。
 壁に埋められたガラスの向こうではパチーンと銀の玉……鉄球らしきものを弾いてジャラジャラと釘の間を通しては穴に入れる動きが繰り返されている。
 何が面白いのだろうか?
 分からない。
 分からないが……どうやらあの銀玉は寸分違わず同じ寸法で作られているようで、かなり精巧であることが分かる。
「いらっしゃいませ。パチーンは初めてですか?」
「パ、パチーン?」
「はい。かの練達のサイゲンセイトーキョーとかいう場所にも存在するという最新鋭の遊戯が古代文明にも存在することが判明しまして。2つの力を融合して作られた知的遊戯パチーンでございます」
 パチーン。
 寸分違わぬ寸法で作られた鉄球をハンドルで力加減を調整しながら弾くと、銀玉は釘で作られた迷宮へと飛び出す。
 当然鉄球は上から下へと落ちる為、迷宮攻略をするかのように流れていき……幾つかある出口の中から「正しい出口」を選んだ鉄球のみが財宝、此処でいうと追加の鉄球を持ち帰ってくる。
 それを続けて、最終的に鉄球の数が増えていれば勝ち。
「つまるところ、皆様はスポンサーとなって鉄球……探索者が財宝を持ち帰ってくるのをサポートする。そういったものをイメージした知的遊戯であるというわけです」
 なるほど、しかも店員の示した先。
 そこには様々な財宝が並んでいるのが見える。
「そして実際に鉄球を財宝に変換することも可能、というわけです。勿論、希少なものほど必要な玉数は多くなりますが……」
 なるほど、これは確かに素晴らしい。
 適度にやれば素晴らしい知的遊戯だろう。
 適度にやれば、だが。

●違法店をぶっ飛ばせ
「というわけで最近そのパチーンなる遊びをやる店が増えてきたわけですが」
 チーサ・ナコックはそう言うと大きく溜息をつく。
「ぶっちゃけ増えると違法なことやつ奴も増えるです」
 知的遊戯としてやってきたパチーンだが、色々とあくどいことをやる店も増えてきた。
 たとえば釘の締め付けを厳しくしたり、練達式制御システムによる「大当たり」の確率をほぼゼロにしてみたり。
 なんかこう、底なし沼のようにほぼ当たらない仕組みにしてみたり。
 元々パチーンが知的遊戯として導入された経緯があるが故に「儲からない」のは当然みたいな面が多少ある。
 しかし、しかしだ。
 それはそれとして、搾取することを目的とした完全に違法なパチーンの店も存在する。
 そこは金を搾取してもいるが、一番の問題はそこではない。
 パチーンが練達と鉄帝の技術のハイブリッドであることを利用し、鉄帝の技術利用度を高め「絶望」を吸収している店が存在するのだ。
 絶望を吸収すれば当然高揚感だけが残り、財布が空になるまでパチーンし続ける。
 そして集めた絶望エネルギーを何かに利用しようとしているのだ。
 許せることではない。
 鉄帝の平和を乱さんと企む違法パチーンを倒さねばならない。
 そう、鉄帝の健全な遊戯の為に!

GMコメント

パチーンは知的遊戯です。のめり込まないように云々かんぬん。
というわけで皆様は違法パチーン店「マッスルセブン」に乗り込みましょう。
客として潜入しパチーンしていれば、負けた場合はマッスルセブンの絶望エネルギーがマックスになりその正体を現します。
絶望マシーン「マッスルセブン」に変形した店舗をぶっ壊せば任務完了です。

なお、負けるのが嫌だからとイカサマするのも自由です。
どっちにしろマッスルセブンは正体を現します。

●うるせえ一言で
パチーンで遊んでジャラジャラしろってことです

●絶望ロボ・マッスルセブン
違法パチーン店舗マッスルセブンが変形してロボになった姿。
銀玉マシンガンを武装にしており、弾幕が凄いです。
皆の祈りがパチーンの未来を救うと信じて!
うん、もうお分かりでしょう。オチに到る為のただの舞台装置です。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
 具体的には「奥さん幾ら吸われたか知ってるんですか依頼人さん」とか。
 ほっといてあげてください。家庭問題です。

  • 銀玉遊戯録パチーン完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年03月13日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

夢見 ルル家(p3p000016)
夢見大名
フニクリ=フニクラ(p3p000270)
歪んだ杓子定規
イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
黒撃
マリア・レイシス(p3p006685)
雷光殲姫
ルチア・アフラニア・水月(p3p006865)
鏡花の癒し
城火 綾花(p3p007140)
Joker
緋翠 アルク(p3p009647)
知識が使えない元錬金術師
唄青・シャーロット(p3p010522)
特異運命座標

リプレイ

●この中に1人裏切り者がいます
(拙者の領地にも同じものがあると思いましたが、そういえば鉄帝にも支店を出していましたね。まぁ言わなければバレないでしょう!)
 おっと、なんということだろう。
 鉄帝に存在する違法パチーン店マッスルセブン。
 何やら『離れぬ意思』夢見 ルル家(p3p000016)のお店だったようである。
 ちなみに目立つところにオーナーの写真が飾ってあるのでさっきから仲間の視線がルル家に突き刺さっている。
 ちなみに今日は武器を使わない肉体派が多いのでまあ、運が良ければ吊るされてワッショイ程度で済むだろう。
 黒幕は吊るされるのが仕事だから仕方ないね。
「パチーン……ええと、ママ様から似たような遊びのお話、聞いたことがあるのです。はまると危ないけど、続編? の為にはなるし、書き下ろし? があるのも嬉しいって……。これも、普通だったらみんなの希望になっていましたのです?」
『特異運命座標』唄青・シャーロット(p3p010522)の言っていることも微妙に変だが……ママ様はシャーロットに何を教えたのか、ちょっと面談の必要性がありそうではある。
「ママ様は、魔法少女は希望を与えるお仕事だって教えてくれたのです……だから、人に危ないことをさせて、絶望エネルギーを集めるなんて、魔法少女のひとりとして許せないのです。シャーロット、頑張りますです!」
 シャーロットの視線は常にルル家に向けられている。そう、そいつが悪の首領である。後でやっつけよう。
「わぁい、ギャンブル。私ギャンブル大好き。それも相手が悪質店だと分かってるなら遠慮なく稼ぐことができるって寸法よ……いや分かってますよ、本来の目的は摘発だって」
『歪んだ杓子定規』フニクリ=フニクラ(p3p000270)の視線はルル家に向けられている。そう、そいつが元凶である。あとで吊るそう。
「まぁそれはそれとしてね、ちょっとくらい楽しんだってね、バチは当たらないってね? へっへっへ、行くぞオラァ!!!」
 ガラの悪いグラサンを装備するフニクリだが、それは負けフラグな気がしないでもない。
「このパチーンってギャンブルとかにも使えそうだよね。ギャンブル化は違法? でも通りを挟んだ向かいに鉄の換金所用意するとか抜けアナはあるんでしょ?」
『業壊掌』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)がルル家を真正面から見ながらそんな事を言う。
 そうだね、そいつがオーナーだからね。
 ちなみにこの違法パチーン店では、何故か謎の文鎮と文鎮買取店とかあるらしい。うんうん、後で官憲に引き渡そうね。
「ほぅ……! パチーンなる遊戯とは! 面白そうじゃあないか! ふふ! 依頼のついでにボロ儲けしてヴァリューシャの酒代にしてやろう!」
 ちなみにマッスルセブンは摘発してルル家は捕まえるつもりだった。慈悲はない。
「パチ……なんて? この手の遊戯は手を出したことがないのだけれど、知的遊戯だというのなら負ける気はしないわね。これでも、知の都アテナイで修辞学と哲学を修めた身よ? まあ見ていなさいったら」
『「Concordia」船長』ルチア・アフラニア(p3p006865)も何やら盛大にフラグを立ててはいるが、とりあえずルル家が逃げられないように退路は塞いである。
「普段はトランプ系しかしないし、こういうのは新鮮でいいわね。いやーあたしが働いてる幻想のカジノには無かったのよ、そんな便利な機械。まぁ、これも一つの社会勉強って事で遊ぼうかしら」
「ああ、そうだな」
『Joker』城火 綾花(p3p007140)と『知識が使えない元錬金術師』緋翠 アルク(p3p009647)もルル家の動きをしっかりと見ている。
 そうだね、逃がさないよね。後で逆さに振ってイカサマ分の負けを取り戻さないとね。
 そんなアルクは何故か異様なまでに尖った付け鼻を……変装にしても、もう少し選ぶ余地があったと思うのだが、そんな鼻をつけている。
 気のせいか角度によっては顎が長く見えるのだが、何があったのだろうか?
(遊戯店への潜入との事だが、バレないほうがいいだろうな。イカサマを使って化けの皮が剥がれるまで、稼がせてもらうとしよう。演技はギャンブル狂いの方が溶け込めそうだな。では、演技で思考をトレースしながら手口を考えようか)
 あとルル家は後でしっかり捕まえようと、そんなことを考えて。
(拙者はオーナー室でみなさんの奮闘を眺めますよ。自分の店でギャンブルするの、勝っても負けても虚しすぎますし)
 未だ気付かぬルル家の末路だけが決まった中で、ギャンブルが始まるのだった。

●後半予告「ルル家、逮捕」
 拙者の店の台は良心的ですよ。
 程々に当てて程々に吸い上げる。
 無論トータルで見れば店側が圧倒的に勝ってますがまぁ、そこは商売ですから。
 唯一の例外は当店の最難関台。
 底なしの黒穴(ブラックホール)。
 一玉1000Gの超高級台!
 こいつだけはそうそう出ません。
 最難関の釘設定に弾く確率の高いなんかカシャンカシャンなるやつ!
 更に魔の三段クルーン!
 そこを越えてやっと当たり穴にたどりつける!
 あ、拙者が当てた時の顔写真は隠しておいてくださいね店員さん。
 ところで今日の玉はどちらでしたか?
 真鍮製ですか、それはお気の毒ですね。
 何、たった一つ手段が無効化されただけ。
 まだクレジットは残っております。
 最後まで希望を捨てないで下さい。
 拙者達はその姿を心から応援するものです。
 皆様もどうぞお楽しみ下さい。
 ピンチになったらバリアーを発動します。
 当たり穴からクリティカルが吹き出して玉を防ぎます。
 なにせクリティカルですから絶対回避ですよ。
「……ということをやろうと思ったんですよ」
 縛られて転がされているルル家が、自分を見ている猫にそう話す。
「ニャー」
 それはダメだよお前さん、と猫は言っているのだろうか。
 ともかく、店の中ではどんなことになっているのか。
 今ルル家が猫相手に自白したマシーンは、丁度アルクが打っている。ざわ……ざわ……と謎の音を響かせ、大量の汗を流しながら。
 何処から音が出ているのかは、謎なのだが。
(このパチーン台は……! 人食いモンスター……! 射幸心を煽り……絶望を産むっ……! しかし……! 攻略パチーン代は……! 人食いモンスター……! 射幸心を煽り……絶望を産むっ……! しかし……! 攻略の可能性はゼロではない……! 「正しい出口」に入れば勝ち……! その規則は揺るがないっ……! ならば……! 飲み物の容器に……磁石を仕込み……その磁石でっ……! 「正しい出口」に球を導く……! 容器は二重底にしておく……! 怪しまれたら……! 飲み干して底を見せればいいっ……! 渡せと言われたら……! 他の客の飲み物と入れ替えることも出来るっ……! 当然……! 見つかるリスクもある……! だがっ……! ここで行かずしてどうする……? 勝負だよっ……! ここは勝負だっ……! 依頼なんて関係ねぇっ……! そう……! 俺は今日は……! 勝ちに来たんだっ……! 千載一遇の好機……! つけるさ……! 決着っ……! とどめを刺すんだっ……! この悪魔に……!)
 何やら泥沼とか呼ばれてるっぽい感じの高レートのパチーンに挑んでいるアルク(鼻と顎が凄い)は磁石が効かなかったり力技でクルーンを突破したりとドラマを見せた挙句、なんとか戻ってきたルル家を「ぐにゃあ……!」とさせたりしたのだが、さておこう。鉄帝黙示録アルク~泥沼編~はまた別の話である。
 さて、鼻が凄かったり顎が凄かったりするアルクとルル家はさておいて。
 イグナートは普通にパチーンを楽しんでいた。
「オレは鉄帝出身なんだけれどパチ(パチーンのゼシュテル風の呼び方)はやったことないんだよね。だってパチ店ってタバコの副流煙でイッパイなイメージだからね! ずっと居たらスタミナが落ちちゃいそうな空間はちょっとね!」
 最近はちゃんとそういうのは対策されて女性にも非喫煙者にも優しい空間なので安心だ。
「さて……始めたモノの、これってレバー回す以外は何をするの? 光始めたらこのボタンを押せばイイの? まさか当たりが出るまでこのまま……?」
 イグナートは考える様子を見せると、コインをスッと取り出す。
「うん! 暇だからコインをレバーに挟んで固定! 横で当たるまでスクワットしたり筋トレしたりで待つよ!」
 迷惑行為のエレクトリカルパレードである。これは酷い。
 ちなみにパチーンで使う玉が無くなった時に備えてイグナートには秘策もあった。
「オレは気付いたんだ。結構その辺の床に玉が落ちてるよね? 拾ったらソコソコな数になるんじゃない?」
 床を這いずり回って軍資金を確保しようとするイグナートをマリアが踏んづけて止める。
 同じ依頼を受けた仲間としての優しさである。
 ちなみにそんなマリアであるが、ちゃんと仕事をしていた。
 具体的には事前にお店で試遊し、店の監視カメラの有無、店員の配置、巡回ルートを観察し記録していたのだ。おお、なんたるプロ精神!
 そして今日も巡回ルートやカメラ位置が変更されていないか確認してから遊戯に臨んで……ん? パチーンプロ、略してパチプロだったかな?
「ふふふ……負ける気がしないね! 待っててねヴァリューシャ!」
 そんなマリアの打った手はイカサマである。全くの躊躇いがない辺り凄い。
(私の作戦は非戦イカサマとサイエンス、戦略眼を使用したパチーンの必勝攻略法……! ドリームシアターの幻で偽装した磁石をこまめに使って鉄球の動きを不自然じゃあない程度に操作しよう! あくまで大勝ではなく堅実な価値を狙うことにより、酒代を地道に稼ぐんだ!!!)
 すでに磁石2人目である。どうなってるんだろう、イグナートのダメっぷりを合わせるとパチクズ3人が揃ってしまった。
 ダメ人間の777である。
(くっ! 中々バレないようにするのは骨が折れるし、このペースじゃあ大勝ちはできないね! なんとか酒代を稼がなくては!
ふふふ……)
 愛しい人の、という単語が入っていなければただの……いや、入っていても結構なクズ思考である。
 なんだろう、1人でパチクズ777だろうか。そろそろ確変しそうである。
(ここはリスクをとって勝ちに行くしかないね! ちょっとばっかし放電して機械を故障させればいけるのではないかな!? ヨシ!」
 どうして「ヨシ!」だと思ったんですかね。どうしてですかね……。
「ああああああ!!! 連行するのはやめたまえ!私は虎だよ!? どうなっても知らないからね!」
 そうだね、思考が危ないから檻に入れておこうね。
 さて、ルチアはどうだろうか。マリア……? 知らない名前ですね……?
「おっかしいわね。ギリギリまで行くのに何で勝てないのよ、もう」
 当然のように負けていた。負けに負けている。
 違法賭博だというのは最初から分かっているので当然負けるが、そもそも向いてないので合法でも負けるだろう。
 そして賭博(射幸心がジャブジャブされる心理)に抵抗がないのでダメな感じに追い銭をする。
 たぶん外から別のルチアが見ていたらカモネギと評したに違いない。
「次、次は勝つわ。確率的にもそろそろ勝てるはずよ」
 ついでに言うと、熱くなればなるほど判断力が落ちていくタイプなルチア。ダメそうである。
 生活費もつぎ込んで、それでも勝てないルチア。まあ最初から分かっている結末である。
「この世界、確かぱんつが換金できたわよね……?」
 言い始めた辺りでアルクがそっと肩を叩いて外に引っ張っていく。イカサマをやらない辺り今日一番マトモだが、ちょっとクールダウンが必要である。
 そろそろ真面目な人間が出てくるはずだ。フニクリである。
 おとなしくパチーンしているその姿には希望が持てる。
「しかしやってて思ったけど私ギャンブルならカードとかのほうが好きだな。ねぇ、隣の台に座ってたおじさん?」
「おじさん……」
 ルチアを連れて行って戻ってきたアルクがちょっと落ち込んだ。元気出してほしい。
「いやまぁでもこれはこれで独特の面白みが……ッつぁああ!? 今の絶対入ってただろ!!? ふざけんなよなんで今のが弾かれるんだよ! イカサマだイカサマ!! 隣のおじさんもそう思うよね?!」
「おじさん……」
 アルクが落ち込んだ。
「ク○がッ!私が素人だと思って馬鹿にしてるのか!!? ジョートーだコラァ! 出るとこ出るぞオラァ!!!」
 台パンするフニクリを、アルクと……さっきアルクが保証人になって出てきたマリアがそっと連れ出していく。
「あぁ!? 何だお前らは! こちとらお客様だぞッ! そんな態度で……やめっ、やめろ! 離せ変態! 私をどこにつれていくつもりだァあ……」
「変態だってさ、アルク君が」
「オレかあ……」
 隣の変態おじさん、アルク。不名誉すぎる言いがかりだが、きっと明日は晴れるよ。知らんけど。
 さあ、そろそろパチクズのジャックポットになっている。だが大丈夫。あと2人残っている。
「あわわ、どうやって操作するのですか……あ、ここのハンドルをひねるのです?ありがとうございますなのです……ひゃっ! な、何なのですかこの音……!? ……あんまり右に打ちすぎちゃダメ、なのです? ご、ごめんなさい……また教えてくれてありがとうございますなのです」
 おっと、シャーロットは普通だ。顎が長くなったりしないし黒幕だったりしないし機械に電撃撃ったりしないし筋トレも台パンもしないしぱんつ売ろうともしない。並べると酷いなコレ。何処の地獄だろう。
「む、難しいのです……出口までにかなり弾きだされてしまいますです……はっ、機械をうまく叩いたら……揺れて、鉄球の動きもほんの少しコントロールできそうです? でもバレたら怒られてしまいそうですし、最終手段なのです。やるなら、シャーロットの力ではびくともしませんかもですし……魔法で、軽くどーんってするのです」
 あっ、ダメだ。パチクズのジャックポットだ。マリアがそっと連行してシャーロットが「あーっ」と声をあげたのはまあ……仕方ない。
「……こ、これが、絶望……はっ。だ、ダメなのです! シャーロットは挫けませんです。魔法少女でいるために」
 それはなんか違うやつなので安心してほしい。
 さて、残る1人は綾花だが……。
「儲からないようにイカサマしてる物相手に真面目にやる道理はないのよね。逆に言えばどんなイカサマをしてるか分かるかもしれないわ」
 そんな頼りになることを言いながら、台を選び打っていた。
 違法と分かっているから、使う額はあらかじめ決めておくという真面目さである。
「へぇーなるほどー……こんな感じなのね。これなら置いておけばお客さんは一人でも遊べるわね。あ、でも補充する玉と当たりが出た時の玉は見る限り人力っぽいわ」
 なんとしっかりと見極めてもいる。おかしいな、他のメンバーはなんだったのか。
「後は当たりが出れば楽しめると思うんだけどー……うーんこれが中々当たり出ないわね、一体どんなイカサマが仕組まれてるのかしら。ぱっと見そこまで怪しい所はないけど……っと、玉がなくなったわね」
 そこで、綾花は少し考える様子を見せる。
「どうしようかしら、もう少し打ってみたらー……だめだめ! 今回は社会勉強! 謎の自信は大体ドツボよ、そういうのはもうこれまでのギャンブルで慣らしたわ。残念だけど、あたしからやれる絶望エネルギー? なんてものは無いわよ」
 なんてこった、見ましたかルチアさん。ぱんつ売ろうとしたルチアさん!
 そのまま綾花は席を立つと、他の台を選ぶ素振りをしながら遊んでいる様子の人を見ていく。
「こうやって見るとトランプもパチーンも同じギャンブルって感じね。でも目に見えない細工が出来る点は中々悪質かな……あたしの店でも導入する際は気を付けないといけないわね」
 そうして今日の唯一のマトモ枠の綾花のおかげで、違法パチーン店マッスルセブンの闇は暴かれ、絶望ロボ・マッスルセブンとオーナーのルル家は諸共吹き飛んだ。
 なんかマリアが「うおー! 酒代をよこせ!」と叫んでいた気もするが……きっと気のせいだろう。
 だって、この世は愛と正義に満ちている。
 パチクズなんて、きっと何処にも居ないのだ。そういうことに、しておこう。

成否

成功

MVP

マリア・レイシス(p3p006685)
雷光殲姫

状態異常

夢見 ルル家(p3p000016)[重傷]
夢見大名

あとがき

これは……ひどい……! こんなひどいことが……許されるっていうのかよ……!
はい、おつかれさまでした!(顎ロング)

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