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シナリオ詳細

再現性東京202X街:分かたれた時の回顧

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●再現性東京202X街:分かたれた時の回顧
 一昔前は平穏なる日常が繰り広げられていた筈の、再現性東京。
 今日と言う日々は怪竜ジャバーウォックを初めとした竜種達の襲撃により一変してしまい、今は壊れたビルが点在する中、人々はいつ訪れるとも知らない日常を取り戻そうと、必死に足掻く。
 しかし……壊れた日常に疲れてしまい、自暴自棄になりつつある人も、ちらほらと出つつあり。
「……はぁ。もう……終わりだ」
 深い溜息を吐くのは、復興に従事する自衛官。
 怪竜の事件の事は塞がれており、彼等に伝えられたのは激甚災害に見舞われた町の復興。
 しかし災害に見舞われた町は一つ、二つではない……この再現性東京にある町の大多数が、同じように災害に見舞われたのだ。
 そして……それの復興に従事する彼等は昼夜問わずに働いており……終わりの見えない状況に、希望は段々と絶望へと変わりつつあった。
 ……そして、そんな自衛官達が手分けしてビルの瓦礫を撤収していた所に。
『……ククク……』
 遠くから聞こえてきたのは、何かの獣の獰猛な唸り声。
『……ん?』
 その声に、疲れた表情の青年は振り返る。
 しかしそこには何っもなく……暗闇の空間が広がるばかり。
『どーした?』
『いや……何かあっちから声が聞こえたような……何かあるかもしれん。万が一崩壊したビルに閉じ込められたのかもしれないな……』
 そして彼は近くの2名ほどと共に、その闇の空間に足を踏み入れる。
 ……すると。
『キシシシシ……!!』
 その闇の中から飛び出した影は自衛官達に取りかかり……その首、足、手にかじり付き、その命を喰らうのであった。


「みんなみんなー! ちょっと大変大変ー! こっちに来て貰っていいかな?」
 と、カフェ・ローレットに居合わせた君達にわぁわぁ騒ぎながら声を掛けるのは、綾敷・なじみ。
 そして彼女が皆を招集した所には、『「Concordia」船長』ルチア・アフラニア(p3p006865)の姿。
「なじみさん、ありがとう。早速だけど、今回は私が持ってきた話なのよね……みんなも知っての通り、ここ再現性東京は怪竜ジャバーウォックの被害が甚大で、数多の町はかなり大きな被害に見舞われてしまいました。そんな町の復興には、自衛官の方々とかが尽力してくれているのですが……どうもそんな方々を付け狙う夜妖が居る様なの」
「この夜妖達は、深夜、人気が無い所に出没しては、苦しむ人の声を擬態する事で興味を持った人を誘い込み、徒党を組んで襲い掛かり、貪り喰らうって言う行為を繰り返しているみたいなのよ」
「このままじゃ、被害は拡大の一途を辿ることになってしまうわ。そこで、なじみさんに話を見て、みんなに協力して欲しい……って訳」
 と、そこまで言うとなじみは。
「街の復興をしている人達を襲うだなんて、酷い夜妖達だと思うんだ! でも、そんなのに対処出来るのはみんなしか居ないって訳なんだ! という訳で、みんな宜しく頼むね!!」
 と、期待するべく皆の肩をぽんっと叩くのであった。

GMコメント

 皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
 再現性東京の復興に携わっている方々を襲うのは……許せませんね。

 ●成功条件
  夜妖を全て退治する事です。

 ●情報精度
  このシナリオの情報精度はBです。
  依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

 ●夜妖<ヨル>
  都市伝説やモンスターの総称。
  科学文明の中に生きる再現性東京の住民達にとって存在してはいけないファンタジー生物。
  関わりたくないものです。
  完全な人型で無い旅人や種族は再現性東京『希望ヶ浜地区』では恐れられる程度に、この地区では『非日常』は許容されません。(ただし、非日常を認めないため変わったファッションだなと思われる程度に済みます)

 ●周りの状況
  再現性東京の郊外の都市です。
  ジャバーウォックらの襲撃により、ビルなどは倒壊しており、瓦礫が転がるような悲惨な状況です。
  一般人は避難しているのか街には織らず、今こn待ちにいるのは復興を指示された自衛官の方々の様です。
  自衛官とは言え、戦闘能力は一般人と余り変わりません。手に持っているのは武器ではなく、つるはしやらスコップやらの工具類です。
  また、彼等が襲撃される時は深夜の刻で、ビルの崩落した瓦礫が積み重なっている下から声を出し、そこに誘い込んで一気に襲撃する……という事を行います。
  事前に調べておくことは出来ず、その声に誘い込まれなければなりません……皆様も復興を手伝っていれば、その呼び声が聞こえてくる事でしょう。

 ●討伐目標
  赤爪赤眼の夜妖達
    鋭い爪、真っ赤な瞳、獰猛な牙を持った夜妖です。
    漆黒の身体で、闇に溶け込んでいるので、闇の中ではその姿を判別する事は難しいです。
    何らかの灯りを灯せば、その空間だけ暗闇に包まれているので気付く事が出来るでしょう。
    尚、その鋭い爪の斬り裂く攻撃はかなり攻撃力が高く、その傷痕も癒えにくい(毒効果付与)となります。
    姿形は人の様に似ていますが、人外の素早さで飛び回ります。
    勿論夜目も効きますので、暗闇の中で彼等が行動を制限される事はありませんので、ご注意下さい。

 それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。

  • 再現性東京202X街:分かたれた時の回顧完了
  • GM名緋月燕
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年03月06日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ルチア・アフラニア・水月(p3p006865)
鏡花の癒し
リディア・T・レオンハート(p3p008325)
勇往邁進
鏡禍・A・水月(p3p008354)
鏡花の盾
山本 雄斗(p3p009723)
命を抱いて
天羽 伊生(p3p010298)
菫青ノ武芸者
玖・瑞希(p3p010409)
深き森の冒険者
荒御鋒・陵鳴(p3p010418)
アラミサキ
小鈴(p3p010431)
元ニートの合法のじゃロリ亜竜娘

リプレイ

●復興の為の礎
 平穏な日常……が繰り広げられていた筈の、再現性東京。
 しかし今は、そんな平穏とは程遠い光景が目の前に広がっている惨状。
 崩れた瓦礫は足場を一層酷い状態に陥れており……再現性東京に住む一般人達も、生きるのに苦労する程の状況である。
「これは……やっぱり、酷いですね……すっかり様子が変わってしまった街並みを見てしまうと、あの襲撃の日……剣を手にとった者の一人として、自分の力不足を悔やまずにはいられません……私にもっと力があれば、一体どれだけの犠牲者を減らせていたのでしょうか……」
 悔しそうに肩を落とすは、『勇往邁進』リディア・T・レオンハート(p3p008325)。
 そんな彼女の肩を優しく叩きながら。
「ええ……でも、そんな非日常からの復興に尽力してる方達を食い物にするだなんて……許せないわね」
 その惨状の中、黙々と復興の為に瓦礫の撤去や声を掛けて生存者を探す等をしている自衛官の方々。
 彼らが昼夜問わず、汗を流し働いている光景と……そんな彼等に襲い来る悲劇を聞いた『「Concordia」船長』ルチア・アフラニア(p3p006865)は、ぐっと拳を握りしめる。
 そして、そんな彼女の言葉を聞きつつ、興味深そうに周りを見渡しているのは『元ニートの合法のじゃロリ亜竜娘』小鈴(p3p010431)。
「ふむ……なるほど。ずいぶんと発達している都市の様じゃな? 錬達の東京とか言ったかのう……変と言えば変な所なのじゃが」
「そうですね、確かにここまで壊滅的な被害を受けているのに、その真実を理解しようとしないのは……変な部分かもしれません。でも、彼等からすればこれは非日常……信じたくない、というのも理解は出来ます」
 頷く『鏡に浮かぶ』水月・鏡禍(p3p008354)。
 そしてこんな異様な状況を上手く利用し、夜妖は侵略範囲を広げようとしている。
 こんなに汗水垂らして、街の人達の為に尽力している自衛官達を、救助者を装い誘い込んで、人知れずに殺す……という行為を繰り返しているのだ。
「本当、今回の夜妖も質が悪いですねぇ……せっかく復興を頑張っているのに。これじゃあ復興が進むどころじゃないですよ。と言っても、こういう事件を潰して行かないと駄目なんでしょうね……そろそろ不思議なものにも目を向けて頂きたいのですが」
 と鏡禍が溜息を吐くと、正義感を燃やす『故郷の空を守れ』山本 雄斗(p3p009723)も。
「本当だよ。市民の為に頑張って復興作業をしている自衛隊の人達を狙って襲う悪い夜妖は許せない。こんな悪い夜妖は退治しちゃうとしても、どうしてこんな夜妖が出たんだろう? 元々そんな噂があったのか、それとも……このまま復興しない方がいい、と思って居る人達がいたりするのかな?」
 雄斗の言う通り、夜妖が現れるということは、この辺りにそういった風潮が残っているという事が有るだろう。
 この街だけでなく、周りの街も総じて同様の悲惨な状況……だから、希望を失いかけた一般人達が、もう駄目だ……なんて思いつつあるのかもしれない。
 とは言え自衛官の方々はそれをおくびにも出さず、黙々と復興という任務を遂行している……そして、その任務遂行を阻もうとする夜妖を退治しなければ、街に平穏は訪れる事は無いだろう。
「……徒党を組んで罪無き人を襲うか……嫌になるね」
 そんな自衛官達の後ろ姿に、『菫青ノ武芸者』天羽 伊生(p3p010298)が言葉を紡ぐと、更に『深き森の冒険者』玖・瑞希(p3p010409)も。
「本当だよ! こういう人の善意を利用するなんて、悪いモンスターだね。そんなヤツは、ボク達がきっちり退治するから! 安心して過ごせる街にしないとね!」
 拳を振り上げ語気を強める。
 そして、そんな仲間達の言葉から、自責の念に囚われていたリディアは、頬をパン、と叩いて。
「そうですね……とにかく今は、暗くなっている場合ではありませんね。これ以上の犠牲者を、なんとしてでも減らす。リディア・レオンハート……その為に、この剣を振るいます!」
 振り払うかの如く気合いを入れ、『アラミサキ』荒御鋒・陵鳴(p3p010418)も。
「そうだな。特異運命座標としての初仕事だ。鬼(夜妖)を祓うために、オレも出来うる限りの手を尽くそう」
 とその言葉に頷く。
 そしてイレギュラーズ達は……竜種の爪痕残る街へと赴くのであった。

●命を守る為に
 そしてイレギュラーズ達は、竜種の爪痕が色濃く残る、大きなビルが倒壊した現場へと到着。
 丁度陽射しが傾きかけた夕方の頃で……自衛官の方達は交代をしたり、一瞬の休憩をしてたり……といった頃合いで、息付く時。
 そこにやってきた君達へ。
『……ん? 君達、どうしたんだい? ここは復興現場だよ? 足元危ないから、注意して下さいね?』
 自衛官の一人が、君達を見つけて声を掛けてくる。
 それに対し、目をキラリとさせながら雄斗が。
「本当、みなさんお疲れ様です! あの、僕達も手伝ってもいいですか?」
 と提案する。
 突然の提案に、えっ……と怪訝な表情を浮かべる自衛官達……被害が出てからまあまあな期間が経過している事も有り、最初の頃はそういう申し出もあっただろうが……今となっては珍しい状況。
 ……更に言い出した雄斗を初めとして、そんなに力自慢には……正直な所見えないという所もある。
『……いや……まぁ、こっちとしては否定出来る材料が無いのだが……本当に、大丈夫かい?』
 と言う言葉にリディアは愛嬌のある笑みを浮かべながら。
「ふっふっふ。女だからと甘く見ないでくださいね。これでも力仕事には自信が有りますよ!」
 と、足元にあった小さめの瓦礫を持ち上げる。
『……!?』
 驚く自衛官達、そして鏡禍と陵鳴も。
「見た目は頼りないかもしれませんが……少しでも力になりたいんです。どうか宜しくお願いします」
「そういう事だ。勿論、そちらの邪魔にならないようにするし、力が必要ならオレ達も一緒になれば、効率は上がるだろう?」
『そ、そうだな……分かった。感謝する』
 敬礼する彼……そしてイレギュラーズ達は、自衛官達と一緒になって、崩れたビルの瓦礫やら窓硝子の破片やらの撤去をし始める。
「……ぐぅお……力仕事なのじゃ……復興の手伝いとか、瓦礫を運ぶ力仕事……これ、本当に夜中まで続けるのじゃ?」
 力仕事を頑張って熟している仲間達……その一方で、そんな力仕事を今迄働きたくない、と出来る限り避けてた小鈴は、早々に音を上げての半泣き状態。
 ……そんな小鈴に瑞希が。
「大丈夫……? 僕が反対側を持って上げるよ」
 実年齢は少し上だけど、その雰囲気で年下と思ったからか、小鈴を手伝う瑞希。
 ……ちょっとぐぬぅ、と思いつつも、少しでも自分の負荷を減らせるならと小鈴は手伝いを受け入れて、瓦礫撤去等々をこなしていく。
 そして空の陽射しもすっかりと地平線に落ちて、周囲が暗闇に包まれる。
 当然照明器具は深夜作業する為に用意されているので、視界の確保は十分……そして、一緒に作業を為てくれているという安心感もあり、次第に自衛官の方々も気楽に声を掛けてきてくれたりする。
 ……そんな自衛官の方達へ、陵鳴がふと。
「そう……オレはこの辺りにそんなに詳しくないんだが、キミ達はどうなんだい? 何かしらよからぬ噂話とか……そういったのを聞いたりしてないか?」
 と、日常会話を装いつつ、尋ねる。
 それに自衛官達からは。
『うーん……俺達も任務でこの地に派遣されてるから、この地に住んでるとかでは無いんだが……あー、そうそう。深夜に呻き声が聞こえるとかは良く聞く話だ。勿論それが救いを求めている要救助者の可能性もあるから、その声を辿ろうとするんだが……中々その声の出処が見当が付かない、なんて事もしょっちゅうだ』
『あー、後はそうだな……これは噂話ではないんだが、今迄に俺達の仲間が何名も居なくなっているんだ。任務を投げ出したとかの可能性もあるが……その姿も見つからないからはっきりとは分からない。まぁ……これだけ厳しい復興作業だから、逃げ出したくなる気分も分からなくは無いけどな』
 自衛官達だって人間……辛くなれば、逃げたくも成る。
 こうした大災害が起きてしまったからこそ、自衛官の志よりも……自分の身を大事にしたい、と思ってしまうのもまぁ仕方のが無いのかもしれない。
 ……ともあれ、自衛官の仲間達が居なくなるという事件も発生しているので、夜妖がこの辺りに居るのは間違い無さそう……というのは確信出来る。
 そして夜を越え、すっかり深夜の刻を刻む頃。
『……う、ぅぅ……』
 ほんの僅か、注意深く聞いてなければ聞こえない位の弱々しい声が……聞こえる。
「……む? 聞こえたのじゃ。たぶん、これがターゲットなのじゃ!!」
 と耳を常に欹てていた小鈴が瑞希に告げる。
 瑞希もまたその声は聞こえており、頷くと共に仲間達に連絡。
「……あ、うん。分かった。みんな、仲間達が呻き声を聞いたみたい……ちょっと一緒に来て貰っても良い?」
 ルチアは連絡を受けて、仲間と自衛官達と共にその声のした方向へ急行。
 そこは他とは代わり映えのない、ビルが倒壊した現場だが……積み重なった瓦礫の隙間が、人一人屈めば入れそうな位の空間として存在している。
 そしてそこには先行して到着していた瑞樹と小鈴……到着した伊生に向けて視線で合図を送ると。
「……この瓦礫の下から声が……? さすがにこれは、瓦礫をどけるだけだと時間が掛かりそうですね」
「そうだな……もし本当にこの下に居るのが負傷者であれば、確りとした治療道具や担架などが必要だろう……すまないが、その辺りを持ってきてくれないか?」
 伊生と陵鳴の言葉に、流石に自衛官の方々も救助者が残っている等と思っていなかった様で。
『本当に……声がしたのか?』
「うむ、すまぬが頼むのじゃ!!」
『わ、分かった……すぐ取ってくるから、ここを頼む!』
 一際強い口調で、疑念を抱かせない様に言いくるめる小鈴……夕方から一緒に撤去作業をやっていたからこそ、信頼感が生まれていたので自衛官達は、救助用具を取りに、その場を離れる。
 そして自衛官達がその場から居なくなると共に、小鈴はその暗がりに対し己の身体を発光させて闇を照らし、更に鏡禍が七色に光るリンゴをその瓦礫の隙間に投げ込む。
 ……自然な闇ならば、灯りに照らされる筈だが……その闇は光を吸収。
『……チッ……巫山戯た真似を……!』
 そしてその影は、瓦礫の中から染み出るように外に出て来て……人に近い姿を形取り対峙してくる。
「見つけたのじゃ。その漆黒の身体……おぬし達が犯人じゃな?」
「夜妖め! フォーム、チェ以下略とうっ!!」
 と宣言をキャンセルしながらヒーローの姿に変身し戦闘態勢を取る雄斗、流れる様に蒼き彗星の双撃を、その影に向けて降り注がせる。
 しかし相手もさるもので、その攻撃をささっと回避。
『邪魔……スルナァ!』
 そのまま反撃の流れを取り、攻撃してきた雄斗に鋭い爪を一閃……。
「っ……!」
 かなり痛い一撃に肩を押さえるが、すぐルチアがその傷を癒す事で、戦線を維持する。
 そして。
「素早く、一撃が痛い……という事の様だね。それに自衛官達が戻ってくる迄に決着をつけなければならない、か……」
「ええ。となれば、押していくしかありません! 夜妖達! この地でこれ以上の命は奪わせません……! 疾く消えなさい、不浄なる夜妖たち!!」
 勇壮たる言葉で夜妖を挑発しながら、己に覇気を纏わせるリディア。
 その隣で鏡禍も。
「あなたたちは、僕たちが邪魔なのでしょう? ……こちらも簡単に倒れる訳には行きません。今迄貴方達が喰らってきた人達の無念を晴らすために、ここで必ず倒します」
 夜妖達を強い口調で糾弾しての挑発を重ねていく。
『ホウ……知ッテルトイウ訳カ……ナラ、殺サネバナァ!』
 それに夜妖達は、その鋭い牙を剥きだしにして戦闘態勢。
 左へ、右へ……イレギュラーズ達を攪乱するかの如く展開しながら、闇に紛れての一閃を喰らわせる。
 ……だが。
「闇など妾の前では無意味なのじゃよ!」
 と己の身体を発光させている小鈴が仲間達の真ん中に居る事で、周囲に煌々とした灯りを展開し、近づいてく敵影は白日の下に晒される事になる。
 そして敵の接近に合わせて伊生は、作り上げた短刀を順手持ちに構え、接近してきた敵に迎撃の一太刀を振りかざす。
 続く陵鳴は、仕掛けてきた相手の目の前で。
「其れほどに暗所が心地よいなら、更なる闇はどうだい?」
 光を蝕む闇の一閃を放ち、敵の闇を更に蝕む。
『っ……!』
 数歩距離を取る夜妖……そこへリディアの黒き顎の咆哮が仕掛けられ、敵陣を貪り喰らう。
 喰われた夜妖はかなりのダメージを喰らう……そこに、更に瑞希からの毒の手が巻き付いていく。
『ハナ……セッ!!』
 振り解こうとするが、その悪夢の手は決して解けない……その致死性の毒は一体の体力を完全に削り去って行く。
『クソゥ……タダモノデハナイナ?』
 漆黒の中に浮かぶ赤眼が、ギロリと睨み付ける。
 しかしイレギュラーズ達は怯む事などない。
「……どうしたんだい? あいつらを喰らいたいのなら、僕達を倒さなければ無理だよ?」
 伊生は夜妖達を鼻で笑い飛ばす……当然夜妖らは。
『ウルセエ……!!』
 と一層反撃の狼煙を上げてイレギュラーズ達を殺すべく牙を振るう。
 ……しかし特徴である闇を光で対抗されれば、不意を討とうとも近接するタイミングは丸わかり。
 タイミングが掴めたイレギュラーズ達は防御、もしくは返す刀の一撃を食らう結果にならざるを得ない。
 そんな状況に陥いっている戦況を……夜妖らは数刻戦い続ける後に、ようやく理解し始める。
『クッ……フザケヤガッテ……!』
 苛立つ夜妖……それに陵鳴は。
「今のオレは非力だが……こうしてお前らと戦えぬ訳でもない。ほら、どうした?」
『クソガァ!!』
 怒りを込めた渾身の一撃を叩きつける夜妖……だが、受け止められてしまう。
「さぁ……時間も掛けていられない。容赦無く、一気に仕掛けていきましょう」
「うむ。ここで根こそぎ倒して、もう犠牲者が出ない様にしてやるのじゃ。覚悟するがよい!!」
 鏡禍に小鈴が声高らかに宣言。
 そして瑞希が。
「これでも……喰らって!」
 近づいて来た夜妖全て……渾身の乱撃により乱れ裂いていった。

●街の息吹
 そして……夜妖ら全てを退治し終え、暫し。
『持ってきたぞ! ……って、あれ?』
 救助用具を持ってきた自衛官達が到着するが……下に居た筈の部分の瓦礫は、殆どが吹っ飛んでいて、夜空の下に晒されている。
「……ふぅ……ちょっと本気を出して瓦礫の下探したけど、残念ながら何も居なかったよ。残念だな」
 笑う雄斗……他の仲間達も、それに頷く。
『……そ、そうか……それは残念だな……』
 怪訝な表情を浮かべる自衛官達。
 ……そして雄斗と陵鳴が。
「な、ほら……まだ瓦礫も一杯あるし、復興作業続けなくちゃ!」
「そうだな……さぁ、続けよう」
 二人はそういいながら自衛官達を促す。
 疑問はあるけど……希望ヶ浜に棲まうからこそ、そういった超常現象は、信じたくない……というバイアスが掛かった様で。
『わ、分かった……!』
 と、再び復興作業へと取りかかる。
 そんな自衛官達の後ろ姿を眺めつつ、伊生は。
「後は周りに残党がいないか、だね……」
 一人その場を離れて、自衛官達に別の影が襲わない様に、警戒の目を光らせるのであった。

成否

成功

MVP

小鈴(p3p010431)
元ニートの合法のじゃロリ亜竜娘

状態異常

なし

あとがき

皆様ご参加頂き、本当にありがとうございました!
再現性東京の窮状は未だに影を落としていますね……復興作業に関わる方達、本当にお疲れ様です、と声をかけたいですね……。

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