シナリオ詳細
啀み合う力と力
オープニング
●啀み合う力と力
Rapid Origin Online、通称R.O.O。
今迄幾度となくバージョンアップが繰り返され、それと同時に様々な事が、現実世界にもフィードバックされてきた。
一度は世界終焉の危機まであと少し……という所まで迫っていたのだが、イレギュラーズの活躍によって世界は平穏を取り戻した。
勿論、それは大まかな部分においての平和であり、各地世界に目を向けてみると……。
『……ヒヒヒ。弱者から力尽くで奪い去るのは、いつになってもやめられねぇなぁー!』
声高らかに笑うのは、砂嵐の傭兵団『砂蠍』の一団である、『レガルクス』一味。
彼らは傭兵団と言いながら、自分の利だけを追求し、それに忠実に突っ走る傭兵団。
その利の為には、他の傭兵団と競り合う機会はイザ知れず……今回も、別の傭兵団と一戦を繰り広げ、力尽くで相手を壊滅させると共に、そのアジトに残っていた武器、防具、食料、資材……即ち全てを奪い去って行って仕舞うという極悪非道な行いを繰り返している輩達なのだ。
……勿論、そんな傭兵団がいるなら倒してきて欲しいというのが出るのは当然の流れであろうが……ここ『砂嵐』は金こそ全て。
それに報奨金を出す様な治安組織というのもなく、彼らは欲望の限りを尽くし続ける。
……そんな悪の循環を止める者はおらず、彼らは更に更につけあがるばかりなのであった。
●
「あの……すいません、ちょっと、お話を聞いて貰っても宜しいでしょうか……?」
と、ギルド・ローレットにて、『深森の声』ルリア=ルミナス(p3n000174)は、申し訳無さそうに、おずおずと声を掛ける。
彼女の表情から、困っているんだな……というのは良く分かる。
そんな彼女に声を掛けた君達に、ほっと安堵の表情を浮かべつつ。
『あの……ちょっと今回、R.O.Oの世界でちょっといざこざが起きている様で……様子を見てきていただけないかな……と思いまして……』
『どうも『砂嵐』の国において、弱者から好き勝手にものを奪う傭兵団というのが活動してしまっている様なのです。勿論傭兵……というのにも、色んな種類、志はあると思いますが……どうもこの傭兵団達は、弱者から奪うのに加え、周りの自分達よりも小規模な傭兵団に目を付けて、そこを襲撃する事によって私腹を肥やしている……という模様なのです」
「『砂嵐』としては、どこかが決定的に偉い……という事がなく、個々の傭兵団が力を持っている……という場所でしょう。だからこそ、傭兵団に属さない人達はお金を出して己の村や町を護って貰うしかありません……」
「しかしこの傭兵団は、私腹を肥やす事が主であり、弱者はそれの食い物にするだけの存在……と思っている様です。彼らを止めるには、この傭兵団を倒す他にないと思います……どうか、宜しくお願いします……」
と、深くルリアは頭を下げるのであった。
- 啀み合う力と力完了
- GM名緋月燕
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2022年02月19日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●力こそ全てを解く
Rapid Origin Online。
一時においては、世界破滅の危機が目に見えて生じていた仮想世界ではあるが……イレギュラーズ達の活躍によって、その危機はどうにか食い止められた。
だが……そんな危機的状況を目の当たりにしていたのは極々一部であり、この世界に住まうNPCやら、どこかからダイブしてきた人々やらは……そんな危機的事象を伝聞でしか知らない者も多数。
このR.O.Oに広がるネクストが一つ、砂嵐(サンドストーム)の地方……先の事件をよそに、この地に住まう傭兵団同士でのいざこざは、今も昔も変わらずに起きている。
「……全く、何処の時代にも私欲のために他の者から奪う外道(ガキ)が蔓延って居るんだな? ……ケッ、虫酸が走るぜ」
舌打ちするのは、『炎獄の聲』レンゴク(p3x009744)。
突入する前に聞いた話によると、砂嵐の傭兵団が一つ『砂蠍』に一時属していた傭兵団『レガルクス』一味が悪事を働いているという。
勿論この砂嵐の不文律は『地獄の沙汰も金次第』。
有効的で無いからと言って襲撃する事も有れば、金を払わない者達を襲撃したりするのは、日常茶飯事。
だが……彼等は自分達より少し弱い位の傭兵団やら隊商を見つけては、力尽くで相手を壊滅させていくという行為を繰り返しており、当然奪い去る者の中には金も含まれている。
勿論『砂蠍』傭兵団の方針……というか性格は弱肉強食。
弱い者から奪う事を決して否とはしないので、その『レガルクス』一味の性格は『砂蠍』が一番合っていると言える。
だが……そんな砂蠍の仲間内に対しても弱ければ襲撃を仕掛けるという奴らなので……仲間うちからも忌避される一団になってしまったのだ。
「そうか……砂蠍。かつて同行したときは誇りも何も無いが、イレギュラーズと共に戦ったものだが」
「ああ……ま、そんな砂蠍盗賊団から更に落ちぶれる一団なんているのか……よほどの悪党と見られるな」
『希望の穿光』CALL666(p3x010222)に『エリート伝承義勇兵』グレイ(p3x000395)が肩を竦める。
そして。
(「……砂蠍の傭兵団って、半分以上盗賊みたいなものだから、潰し合うには言いのだけどね。数に任せて力は武器頼り。狙うのは弱者だけ。なんというか、我(アタシ)たちが出張らなくてもその内狩られそうな輩だよねぇ」)
と『不明なエラーを検出しました』縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧(p3x001107)が内心でぼやく様に、この様な行為を繰り返しているのならば、いつかは粛清されるのも自然の理。
「そうですか。弱いものを探して襲ってくるんですね……? ふっふーん……」
『双ツ星』コル(p3x007025)は、その尻尾をゆったり左右に揺らしながら言うと、それに『戦火よ舞え』アメベニ(p3x008287)とレンゴクは。
「正直それは傭兵団ではなく、盗賊や強盗と名乗るべきなのではないでしょうか? 聞いている限り、理由あっての所業というわけでもないようですし……ならば止めますとも。この世界の笑顔も、私にとっては守る対象ですから」
「ああ……その腐った性根を叩き……灼き直してやる。覚悟しろよ、傭兵ども!」
拳を打ち合わせ、気合いを入れるレンゴクに舌げ繧はぼそぼそ、と。
「これ いわゆる 小物」
その言葉に『竜空』シラス(p3x004421)とCALL666、グレイも。
「理由は何であれ、何の手加減も要らない連中であるのは間違い無さそうだ、助かるぜ」
「そうだな……落ちぶれた奴らがいるのなら……せめて屠ってやるのが、かつての戦友たちへの手向け。俺の弓が必要な世界で、まだあったようだ。ならば、今一度弓を引こう」
「そうだな……懲らしめに、ぶち殺していこうか」
各々が頷き合うのに、『書類作業缶詰用』黒子(p3x008597)は冷静に。
「それではこの傭兵団を誘い出す作戦ですね。私としては、『カモの隊商が近傍を通過する』というのを装って誘い出すのが最良だと思います。既にこの近くの酒場には、そういう情報を流しておきましたから」
「そうなんだ! それじゃ私達がそれを装って歩いて行けば良いのでしょうか?」
「はい、そう言う事になります」
コルの言葉に頷く黒子……更に調達してきた空の荷物やら背負子を取り出し。
「隊商を装うのに、格好から入る必要もあるでしょう……この辺りを使って、隊商を装いましょう」
「うん、判りました!」
笑みを浮かべて頷くコル……そしてイレギュラーズ達は、黒子の用意した道具を利用すると共に、隊商に変装して、砂漠を歩き始めるのであった。
●砂の掟
……砂漠を歩き始めて、暫し。
空からは燦々と照りつける陽射し……フードやマントを被っていると、その中で汗が垂れる。
とは言え砂漠地方特有の砂嵐が目に入らないようにするにはフードを外す訳にもいかない。
更に今回は弱い隊商であり、警備も居ないという事をと奴らに認識される必要があるので、武器もそのフードの下に隠しながら歩いている。
「さて、と……何処から『レガルクス』一族が襲ってくるのだろうな……」
時折立ち止まり、キョロキョロと周囲を見渡すグレイ。
その後ろで舌げ繧は、姿を透明化した上で3mの巨体で高所からの監視の目を光らせ、小さな動き一つ見逃さない位の見張り様。
又、時々荷馬車を止めては荷物の確認……という瞑目で中の荷物をちらりと見せると、その中には鈍く輝く宝飾品。
それらの荷物を整えながら。
「えっと……これは次の村で降ろす物。こっちは……もうちょっと先のだから、奥に入れておきましょうか……?」
「そうですね。それで御願いします」
コルの荷物整理を、黒子が指示して整理させる。
……そんな、何処にでも居そうな隊商を装いながら砂漠を進み……数日。
移動中にすれ違いながら、黒子が自分達は宝飾品を売る隊商だ……と言う情報も流しておいた結果、どうもその情報は砂嵐に少しずつ広がっていく。
……そしてその噂話をどこかから聞きつけた『レガルクス』盗賊団。
『おい……あいつらじゃねぇか? 噂の宝石を取り扱っている隊商』
『みてーだな……あんな人数で進んで行くだなんて、無防備な事この上ねーじゃん。ははは! ありゃー襲ってくれやって言っている様なもんじゃねーか!』
『だよなぁ! 周りに邪魔者もいねーみてーだし……おら、武器を取れ。あいつらを完膚なきままにぶっつぶしてお宝全部奪い去ってやるぜ!!』
『『オー!!』
威声を上げて、各々の武器を取る彼等。
……そして、隊商が立ち止まり、また荷物の点検を始めた所で……。
『……来た』
姿を隠した舌げ繧が、武器を持って近づいてくる姿を発見し、仲間達に伝達。
それに頷きつつも、あえて彼等が声を上げてやってくるまでは、先に行動は行わない。
……そして。
『おい!! てめぇら!! そこに止まれ!』
と大きな声で叫びながら、武器を突きつける。
……そんな彼等にぽつり。
「来た来た……本当欲望に素直な連中だなぁ。むしろ惚れ惚れするわ」
「そうですね……レガルクス達は、完全に獣以下の様ですね……他の傭兵との縄張りも持たず、ひたすらに餌を貪り、仲間すら顧みないとは……狩りの獲物としても、全く魅力が無いのです」
シラスとコルはそう呟くも、当然盗賊団達はきいてなんておらず。
『その荷車の中身、ほらよぉ!! ここに全ておいてけぇ! 置いてかねえってんなら、殺すまでだぜ!!』
と、どこかの隊商から奪ってきたブレードソードを鈍く光らせ、脅迫する。
それにあえてグレイが。
「ひ、ひぃぃぃ……! お助けぇぇーー!!』
若干棒読みの無表情ながら、腰を抜かしてその場に尻餅をついて怯えてみせる。
……それにどうも、レガルクス達は。
『てめぇ、邪魔だ! ほら、おめえら、とっとと大人しくしろ!!』
と余りグレイには関わらろうとしない。
それにグレイが。
「……おい、無表情で強そうな気配がするから後回しって無視するな、無視するな!」
と訴えかける。
そして多数のレガルクス一族達が次々とイレギュラーズ達の隊商を包囲していき……かなりの人数で完全包囲。
逃げ道が完全に失い、レガルクス達は。
『へっへっへ……ほーら、もう逃げられんぜぇ? 降伏するなら今の内だ! ま、命を奪わないなんて亡いかもしれんけどなぁ!!』
惨忍に笑うレガルクス……そこに舌げ繧が。
「皆、来た……壊滅させる……いっぱい逃したら、×」
と皆に聞こえるように言うと、その言葉を合図に荷車の中に隠れていたレンゴクと、CALL666が飛び出し、敵の背後へ。
『な……何っ!?』
突然の事に驚き振り返るレガルクスだが、その隙をついてグレイが。
「それじゃあ、始めさせて貰うぞ」
と妖刀を手にし、無視した目前の一人へグサリ、と刺す。
『ぐぁ……!?』
突然刺されて、流石に回避出来ずに倒れる敵一人。
更にはレンゴクも。
「ヤキ入れの時間だ、オラァ!!」
と大きな声で紅蓮の炎を相手に叩きつける。
炎に飲まれたレガルクス達が、苦しみ苦悶の叫び声を上げる。
それにコルがさらりと。
「誇りのないケダモノが、狼に敵う訳がないのです」
と言い放ちながら、自己強化。
ただ、その口調を舐めてると感じたレガルクス達は。
『ふ、ふざけた事言いやがって!! もう謝っても許してやらんぞ!!』
思いっきり強がる彼等は、様々な武器を手に攻撃を開始。
殴り、斬り、蹴る……色んな所から奪い取ってきた武器で攻撃を行う彼等は、正しく野盗の様な感じ。
熟練度はまちまちなものの、ただただ殺す事だけに軸を置いているので、それはそれで……と言った感じの攻撃具合。
とは言えイレギュラーズ達も幾戦を経てきたこともあり……彼等の荒削りな戦い方への対処も上手い。
至近距離で挑発の言葉を言い放ち、攻撃のターゲットを先ずは自分達に向けさせる。
その攻撃を弾き返しながら、その懐に潜り込んで渾身の一撃をグサリ、と突き立てる。
そして苦悶の表情を浮かべる奴らへ、更に。
「ったく……俺みたいなガキ一人も殺せないのかよ? そんなの傭兵廃業だなテメーラ!」
「全くだ。揃いも揃って、装備だけは立派な物ばかりだ。知って居るか? 装備というのは使い手がそれに似合うものでなければ、真価を発揮しないという事を……」
シラスの言葉にCALL666も乗って挑発。
それにキレぎみで攻撃為てくるが、シラスはどっしりと構えながら、扇状に範囲攻撃をぶちかまし、傷を与えつつターゲットを自分へ呼び込む。
呼び込まれた敵陣に、グレイはスロットルを奏でながら超火力の攻撃をぶちかまし、それに続きCALL666が呪縛と炎獄のハーモニーを奏でつつ、レンゴクの紅蓮のフレイムバーストが敵を撒く。
そして炎に捲かれた後に舌げ繧からも。
「ぜん ぶ 吹き飛 べ」
とその巨体をうぞぞ、と露わにしながら、頭上から降り注ぐ強力無比な一撃を叩きつけていく。
突然現れた巨体の舌げ繧に、流石にレガルクス達からは。
『何だ!? こんなの居るだなんて聞いてねぇよ!!』
『し、知るかよ! 今迄こんな奴いなかっただろうが!!』
『確かに……でも隠れてたなんて訳ねぇ……!? どこから……!!』
流石に大混乱に陥り始めるレガルクス達。
「全く……仕方ありませんね」
と、そんな中でも冷静に敵の動きを見定めていたのは黒子。
取り囲む敵の中に、その場から逃げ去ろうとするような奴がいないか……を監視。
「左の方から逃げようとしているのがいます」
と逃走を企てた者が居ればすぐに外側にいる仲間達へ声を上げ……その言葉を受けたレンゴクとCALL666は、逃走者を逃がさず確実に仕留めていく。
『くそっ……逃げられないだと!?』
『俺達が取り囲んでいた筈だろう……そんな訳がねえ!!』
信じようとしないものと、絶望と恐怖に叫ぶもの。
更なる混乱に包まれながらも、どうにかこの事態を突破使用と武器を振り回す。
それに怪我を負う仲間達には、アメベニが回復に傾注する事で、決して戦況を瓦解させないように維持。
……そんなイレギュラーズ達の攻防守は、自分の身こそ一番な考えの彼等の連携よりも遙に上。
数刻の後、彼等がバタバタと倒れて行く中、仲間を足蹴にしてでも逃げようとする者も居て。
「……あなた方は、他者どころか味方すら、どうでもいいのですね。省みることすら期待できないなら、もうこの止め方しかないのでしょう……」
とアメベニが悲しげに宣告。
そして半数以上が倒れた位で、CALL666が。
「仲間の死すら考えず、ただ無闇に奪い尽くすだけ……砂蠍も立派な者ではなかったが、世界の危険には立ち向かうくらいはしていたぞ? 弱者をいたぶるだけの貴様らに……俺達は負ける事などないし、お前達も運が悪かった。俺はCALL666、獲物を狙う獣は、お前達だけではないという事だ」
その宣告と共に、周囲を巻き込み炎獄の攻撃で、更に死者を増やす。
更にグレイの機械鋸が音を奏で、シラスの雷撃も敵を薙ぐ。
痺れた敵に、更に舌げ繧が火を噴き敵を無差別に仕留め……数刻の間に、全てが崩れ去っていった。
●形こそあれ
……そして。
『くっ……くそが!』
最後まで抵抗し、死んだ仲間達が左や右に転がる中……命からがら生き延びた盗賊が一人。
目を覚ますと左右を見渡し、舌打ちと共に悪態を吐くレガルクスの一人。
そんな彼に、これ見よがしに武器や防具の類いを次々と剥いでいくのは……舌げ繧。
『……おい! それは俺達のだ! 勝手に獲ってくんじゃねぇ!!』
身体全体を使ってじたばたするも、気絶為ていた間に後ろ手に手を縛られており、動く事すらままならない。
そして……そんな彼を半ば無視する様にして、舌げ繧は両手一杯にそれを抱えつつ。
「いっぱい 他のどうぞ 傭兵団が 持って行っても 厄介だし」
と、あらかた確保した上で、他の装備は放置。
……目の前で奪い去られるという経験は、彼らが今迄にしでかしてきた事。
それをされたとなれば、今この身を持って実体験していると言えるだろうか。
……そんな苦しみを与えられた盗賊に対し、レンゴクは。
「ったく……次また悪事を働いてみろ……この砂漠の一部にしてやるからよォ!!」
どこか神々しい雰囲気と、強く苛立たしさをその言葉に込めて脅す。
勿論後ろ手に縛られており、抵抗出来ない状態。
更に今迄弱い者しか相手にしてこなかったので、力で明らかにねじ伏せられたイレギュラーズ達は……彼らにとって畏怖の対象であるのは間違い無い。
「ま、取りあえずテメーらはここで反省してろ。お前達の奪い去ってきた金品は、しっかりと届けさせて貰うからな」
『っ……』
悔しさに唇を噛みしめる事しか出来ない彼は、項垂れるがのみ。
そして……彼等が色んな傭兵団達から居た金品資材、武器防具を回収した上……彼を解放。
生き残りは一人しかおらず、悪名が立った彼を待ち受けるのは……厳しい現実であるのは間違い無い。
でもそれは因果応報であり、砂嵐に棲む者達が避けては通れない輪廻。
「ま……本当に反省しているのなら、拾ってくれる奴も居るはずさ。心根が変わらなければ、生きていく事は出来ないだろうしな……」
「そうですね……」
シラスに頷くアメベニ。
彼の末路に僅かな期待を持ちつつ……イレギュラーズ達は回収したものを返しに、周りの村や傭兵団の下へと向かうのであった。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
久方ぶりのR.O.Oシナリオに参加頂き、有り難うございました!
平穏を取り戻したとは言えども、日常で起きるいざこざは依然として残っている様です。
この先も、皆様のお力添えを宜しくお願い致します……!
GMコメント
皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
お久しぶりのR.O.Oシナリオです。
平穏を取り戻した世界ではありますが、細かい所ではまだまだ騒乱が続いている模様です。
●成功条件
私利私欲に塗れた傭兵団『砂蠍』から落ちぶれて一団『レガルクス』一族を壊滅させる事です。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●周りの状況
レガルクス達は、砂漠の国において、小規模な別の傭兵団を襲撃したり、小さな村や町を襲ったり……と、勝てる相手を選んで襲撃をおこなっています。
それ故に、事前に弱そうかどうかを遠い所から探っているので、皆様が強い事をアピールしてしまうと、彼らは仕掛けてきません。
その為、敢えて自分達は弱い……という風なアピールをすると、彼らも襲い掛かりやすくなると思います。
●討伐目標
砂蠍の盗賊(から落ちぶれた)『レガルクス』一団
元々は砂蠍の弱肉強食に惚れ込んでその一団になった彼らですが、私利私欲を満たすのにかまけてしまい、仲間の一団を襲撃してしまった……という奴らです。
個々の戦闘能力はさほど高く無い烏合の衆ですが、個ではなく集団で襲撃する事で、数の暴力で相手をブッコロス……という行為を繰り返します。
武器は他の盗賊団から奪った物を使っているので、段々とランクアップしてきている模様です。
その為、最初の頃よりはかなり(武器が)レベルアップしており、ちょっとだけ強い相手でも殺せると自信過剰になっている様です。
ちなみに魔法とかは使えません。猪突猛進、ただただ攻撃するがのみです。
仲間が死んでも、別に気にしないようです。
※重要な備考『デスカウント』
R.O.Oシナリオにおいては『死亡』判定が容易に行われます。
『死亡』した場合もキャラクターはロストせず、アバターのステータスシートに『デスカウント』が追加される形となります。
R.O.O_4.0においてデスカウントの数は、なんらかの影響の対象になる可能性があります。
それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。
Tweet