シナリオ詳細
アンタなんか大好きだッ!!
完了
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オープニング
●グラクロ間近の境界図書館、何も起きぬはずが無く
「赤斗(あかと)からの救難信号が来たわ」
緊急の依頼と称して集められた特異運命座標の前で、『境界案内人』ロベリア・カーネイジは開口一番そう告げた。
赤斗というのは彼女の同僚、境界案内人である。なんでも、異世界の調査中に行方が分からなくなってしまったらしい。
彼からの信号が発信されたライブノベルの世界自体は、すぐに見つける事ができた。
問題は、その世界で何が起こっているのか全くもって分からないというところだ。表紙を見る限りでは洋書。西洋ファンタジーの風合いを見せるデザインだが。
「紛争に巻き込まれたか、はたまた天災に見舞われたか。何が起きたか知らないけれど、特異運命座標だけを危険に晒すわけにはいかないわ。
私や境界案内人の蒼矢、黄沙羅も現地へ向かうつもりよ。どうか皆、お願いね」
思い思いの決意と共に、問題のライブノベルへと足を踏み入れる特異運命座標たち。その影で――ロベリアだけが、口角を楽しげに吊り上げていた。
●アンタなんか大好きだッ!!
「まったく、厄介な事になってしまった様だね」
時を同じくして、捜索のためにライブノベルの世界を訪れた『境界案内人』神郷 黄沙羅(しんごう きさら)は森の中を調査していた。
すると進路の奥の方で、ガサガサと揺れるしげみ。身構えた彼女だったが、目の前へ飛び出して来たのは事件の渦中の人物もとい赤斗だった。
「大丈夫かい、赤斗。なんだか頬が赤いようだけど――」
「大好きだ!!」
「――!?」
返された言葉に思わず黄沙羅は目を見開いた。告白にしてはあまりにも唐突すぎる。
「好き……好きだ。大好きだっ!」
「なっ、なななな何をいきなり!?」
「大好きなんだっ!!!」
叫ぶ赤斗は恥ずかしそうに耳まで赤くなりながら、口元を押さえて戸惑う様に視線を彷徨わせている。
黄沙羅はすぐにピンときた。
「まさか、赤斗。君……"好き"しか言えなくなってしまったのかい?」
- アンタなんか大好きだッ!!完了
- NM名芳董
- 種別ラリー(LN)
- 難易度-
- 冒険終了日時2022年02月04日 20時50分
- 章数1章
- 総採用数9人
- 参加費50RC
第1章
第1章 第1節
親しい境界案内人が行方不明となれば、捜索せずにはいられない。
寒櫻院夫婦は警戒気味に森の中を二人で進む。
「しーちゃん、どう? 超聴覚で何か聞こえた?」
「目ぼしい物はまだ。ただ、敵の数は相当だね」
抜刀し、先手をうって史之はハニースライムを斬り倒す。睦月の援護が合わされば道行は安泰であるかの様に見えたが。
「本当に凄い数だね。匂いが甘すぎてちょっと酔いそう……」
「カンちゃん、伏せて!」
言われるがままにしゃがんだ睦月のすぐ上を史之が一閃し、スライムを両断した。返り血の様に粘液を浴び、腕を振って振り払う。
(しーちゃんが守ってくれた……!)
「大丈夫? 汚してない?」
心配そうに史之を覗き込む睦月。すると史之は唇を開いて――
「好きだよ」
「――!」
息が止まりそうな程どきっとした。なに急に。好きって、そんなはっきり、普段言わないじゃない。
「好きだよ、大好きだよ?」
「どうしちゃったの、しーちゃん。前に『本命相手はどうしていいかわからない』って言ってたのに」
「好き好き大好き! 好き、めっちゃ好き!」
「えっ、何なになに!?」
何か訴える様に方を掴んで迫る史之と、頬を真っ赤にして見つめる睦月。状況を理解するには少しばかり時間がかかったが、どうやらこれは一種の呪い。正体が分かってしまえば、睦月は口をとがらせる。
「もしかして、さっきスライムの粘液をかぶったせいで『好き』しか言えなくなっちゃったの?
……なぁんだ。舞い上がっちゃってバカみたいだ」
「くっ、好きだ。これ以上ないくらい好きだ!」(機嫌損ねないでよカンちゃん、違うんだよ! そっぽむかないで!)
「そんな気持ちがこもらない『好き』はいやだな、僕は」
「だから好きって言ってるだろ、好きだ、大好きだ!」(なんの解決にもならない! 助けて!)
――嗚呼もう。本当はちゃんと『好き』って気持ちを伝えたい。大切にしたいのに!
「大好きだよ、大好きだってば、愛してる睦月! 信じてよぉー!」
勢いついて出て来た言葉に紛れ込んだ『愛してる』。睦月は目を見開いて、頬を赤くする史之を見つめた。
「『好き』じゃなくて愛してるって。しーちゃんもしかして、今の」
「~~ッ!!」
それもスライムのせいだなんて誤魔化したら、カンちゃんはきっと悲しんでしまう。無言の肯定を受け止めて、睦月は史之へ勢い良く抱きついた!
「えへへ、ありがとうしーちゃん。僕もとびっきり愛してるから!」
「知ってるよ。だから一緒に頑張れるんだから……。ほら、赤斗さんを探しに行こう」
腕に引っ付かれたままじゃ、剣を十全には振るえない。けれど――今ばかりはこの愛しい温もりに浸ろうかと、史之も身体をちょっとだけ寄せた。
(えへへ、幸せかも。……しーちゃんの『好き』をもっともーっlと引き出せるように、僕もいろいろ頑張らないと!)
成否
成功
第1章 第2節
これは惨劇の予感がするーー目の前でうねうねしているスライムへ剣を向けながら、アーマデルは唾をのみ込んだ。心の奥底の非戦スキル『与太み感知』がビンビンに反応している。こんな所で薄い本のネタを提供してたまるか。
(くっ……。この戦いが終わったら、俺はいったい誰を殴ればいい)
ひゅう、と風が吹いた。まるでアーマデルの問いに答えるかの様に、巻き込んだ木の葉を遊ばせて。やがてそれは、一人の人物の足元へと届く。
「スライムの巣窟か。最悪、赤斗殿は消化された状態で見つかるやも……いや。フラグを立てるのはよそう」
弾正もまた、騒ぎを聞きつけこの森に来てしまったのだ。
アーマデルと弾正。奇しくもスライムが襲いかかったタイミングはほぼ同じ。
「やられる訳にはいかない!」
「帰りを待つ者がいるんだ!」
叫びと共に己がスキルで蹴散らすところだけでなく、その後に粘液を避け損なう所までも同じだった。
「好きっ!」(食らったか!)
己が口から出た言葉に、アーマデルは一瞬動きを止める。理解が追いつかず宇宙猫顔になりながら、ぽつり。
「……好き?」(なんて?)
「す…好き???」(どういうことだってばよ???)
「好き好き大す……好き??」(BSの類ではなさそ……はぁ??」
その頃の弾正はと言うと、顔を真っ赤にしながら口を両手で押さえてキョドっていた。
「好き、す、好き好き、大好きっ……!」(なっ、だ、駄目だろう、こんなっ……!)
((俺のその言葉は言うべき相手がいる、安くはない!!))
心の声が重なった直後、それぞれに襲い来るスライムの大群。どーっと押し流された末に、起き上がって身構えてみればーー
(なっ、弾正!?)
(アーマデル!?)
"言うべき相手"と出会ったものの、いざ本人の顔を見ると、口にするのは恥ずかしい。そうだ、とアーマデのは閃いた。言葉が通じずとも、俺たちには手足がある。肉体言語がある筈なのだと。
さっそく弾正を指差し、スライムを指し、粘液を浴びたか? と水を被るジェスチャーを試す。それを見た弾正は目を丸くした。
(なに、「弾正がスライムを受け止めてくれ?」
俺としては、アーマデルに好きって言って貰いたいんだが)
ふるふると首を振り、アーマデルを指差してからスライムを指差し、盾役を任せるお願いのつもりで両手を合わせ、謝る仕草をする弾正。
それを見たアーマデルは一歩後ずさった。
(「アーマデルはスライムをイタダキマスしろ」とは……確かに蜂蜜の様な匂いだが、食べられるのか?
それは、におい付きのねり消しを食べるくらい危険だぞ弾正)
ジェスチャーはその後も恐ろしい程すれ違い、確認する度こじれ、身振り手振りが白熱していく。
だから仕方なかったのだ。スライムが分裂を重ね、増えた事に気づけなかったのは。
「「大好きっ!?」」(やっべぇ!?)
この依頼の映像ログは、後に『神回』として一部からカルト的人気を得る事になる。
成否
成功
第1章 第3節
「わっはっはっはー! スライム如き何するものぞ!」
魔狼の牙がスライムを打ち、一撃で葬る。粘液を返り血の様に浴びながら好戦的に笑い、ヘルミーネは歩き出した。
「順調だね」
「最強で最凶の悪狼なヘルちゃんには簡単過ぎる依頼なのだー!」
同行していた境界案内人・黄沙羅に声をかけられ、彼女は自信あり気に胸を反らせた。
敵を屠るのは楽しいが、一応赤斗ちゃん? を探しにいかないといけない。目的の本質を忘れない事こそ最強たる由縁なのだ!
「もう行くの? 僕としては赤斗なんかより、虐殺する君の姿を見ていたいけど」
「好きなのだ!」
は、と吐息が零れた。軽い言い間違いならまだしも、よりによってそんな言葉。
「愛してるのだ!」
――おいやめろ!
情熱的な言葉とは相反し、その場に殺気が降る。
――軽々しく「好き」とか「愛してる」とか言うのはやめろ! そういう単語が一番嫌いなのに!私がそんなこと言うのは絶対にあり得ないのに!
だって、愛なんて私は知らない。
『私が捨てられたのは、お前を身籠った所為よ』
……糞ボケがァ!! 誰だ、こんなこと仕出かしやがった奴……絶対に許さねぇ!見つけたら絶対に殺す!地獄送りにしてやる!がぁぁぁ!!!
首を絞めようとする過去の幻影を打ち払い、ヘルミーネは吠えた。
その姿を目にした黄沙羅はゾクゾクと、己が腕を搔き抱いて彼女に期待の目を向ける。
「悦い憎悪だ。君を壊したら、どんな叫びが聞けるかな」
成否
成功
第1章 第4節
「僕としてはこのまま赤斗に死んでもらった方が都合が良かったんだけどね」
殺すべき相手が一人減る。黄沙羅の心ない言葉に赤斗は反論しようとするが――
「好き! 好きだっ!」
見事に呪いでこの様だ。ストレートな言葉をぶつけて歯がゆそうにしている赤斗を目の端に収めながら、あやめは悪戯っぽくクヒヒ! と笑う。
「赤斗さんは何を愛の言葉を欲してるのでしょうかね? 黄沙羅さんどう思います?」
「大失恋したっていう好きだった女の愛じゃない? 告白できないまま看取ったらしいよ、最期を」
「つまるところ赤斗さんは現在フリーという事ですねェ?」
悪戯心が躍るままに、あやめはぐいと赤斗の頬を掴んで引き寄せる。
「ねぇ、赤斗さん……私の事が好きですか? 私の奴隷に…なってみますかァ?」
「……!」
「今なら専属の首輪も用意しますが……どうですかァ? 好きなら好きって言ってくださいねぇ?」
返答待ちに少しの間があく。暫くして赤斗が口を開くと、零れた言葉は当然――
「好きだ」
「クヒヒ! 言質は取りましたよ!そうと決まれば他にもこの症状を患ってる人にも首輪を勧めなくては!」
ほぼ詐欺まがいの勧誘のためあやめが首輪を新たに取り出し別の場所に向かおうとする。その腕をガッ! と赤斗が強くつかんだ。
「その首輪は、俺のだ!!」
しん……と再び辺りが一瞬静まった。
「赤斗さん、それって……」
「何で今のタイミングで呪いが解けるんだよぉおお!!」
成否
成功
第1章 第5節
「もう、やめてー!!!!! 皆大好き―!」
泣き崩れるシオンをぎゅーっとヒナゲシが抱きしめて、満足そうに頭をぐりぐりと撫でる。
「AHAHAHA! ボクも大好きだZE!我が愛しの娘よー!」
「うぅぅ、母さんなんか大好きなんだからぁっ!」
突然の出来事だった。普段はツンツンして悪態をついているばかりのシオンが、いきなり「好き」と言い出したのだ。
(なるほど、こりゃあ……)
頬を真っ赤にして混乱するシオンを、なだめてやるヒナゲシ。
二人の図にボーンは何が起きたかピンときて、シオンを覗き込む。
「皆っていう事は、そこに俺も入ってるかシオン」
「何言ってんのよ! これは違くて……父さんも大好き!」
なんてこった! ボーンに衝撃の稲妻が走った。普段のバカ親呼ばわりも愛情のうちではあるが、ストレートに愛を告げられるのも悪くない!
「んで……これどういう状況? ツンデレのシオンがデレデレになるなんて、とんだサプライズなんだZE!」
「どうやら、倒したスライムの影響のようね」
同行していたロベリアが事もなげに言う――その口角が微かに上がっているのをボーンは見逃さなかった。
何を考えているのか思考するその前に、シオンを抱きしめたままのヒナゲシがセキトの手綱を引いて目の前にやってくる。
まるで星空を詰め込んだ様にキラキラとした輝く瞳。闇に堕ちた勇者でも、人を惹きつける美しさがあるのは変わりなく。
「この際だし、告白大会といこうZE! まずはセキト!」
『大好きですとも、ひひーん!』
「セキトって喋れたのね」
驚くロベリアをよそに、次は……とヒナゲシが目配せする。シオンは頬を赤らめたまま、もうやけっぱちだと大きく叫んだ。
「バカ親たちもセキトも、ロベリアさんもっ! 大大大大大好き! ……はぅううぅ」
しゅーっと顔から火が出るシオンを、優しく包むようにボーンが撫でてやる。
「俺も大好きだぜ、シオン。勿論、ヒナゲシの事も大好きだ! セキトの事も大好き……おや?」
「あーっ! もしかして父さんも大好き……好き?」
上手く言葉にならないが、ニュアンスで伝えようとする彼女にボーンが頬を掻く。どうやら己も呪いにかかってしまったようだと言わんばかりに。
だが、好きの言葉が強制されても、その言葉に偽りはない。
「アハハ……改めてそう言われると照れるZE……僕も大好きだよ、ボーン」
呪いさえも打ち消す家族の絆が証明されたところで、その闖入者は遠くの方から叫び声をあげてやってきた。
「大好きぃいいーーー!!」
「あー! 赤斗君がスライムの山に拉致られている!毎回連れさらわれまくりで、まるでボクの出身世界の桃のお姫様みたいだZE!
……ん? さしずめボク達はそれを助け出す騎士とか王子様カナ?」
「だっ、大好き!?(えっ、ちょっと!?)」
むんず、とシオンが掴み上げられセキトの背に乗せられる。ヒナゲシは身軽にその後ろへと跨って、手綱を強く引っ張った。
「たはー! 滾る―!さっそく助けに行こうZEシオン!」
「大好きーーーっ!(待ってよ母さーーん!)」
勢いよく森の中を駆けてゆくセキトは、あっという間に見えなくなる。あれなら赤斗の救出も時間の問題だろうとロベリアは肩の力を抜き、ボーンの方へと向き直った。
「ボーン、私は?」
「……」
「言ってくれないの? その」
すき、と唇の動きだけで言葉をなぞり、ロベリアは視線を逸らした。白い頬が桜色に色づき、何でもないと言わんばかりに横髪を指先で弄りながら問う。
――嗚呼、そうか。
ようやくボーンは合点がいった。なぜ彼女がスライムの呪いなんてものに特異運命座標を巻き込んだのか。
いつもの様に翻弄するだけではなく、きっと。
「ロベリアちゃん、愛してるぜ」
「……? ボーン、貴方もしかして呪いにかかってなかったの!?」
好き、とは別の言葉をかけられて目を見開くロベリア。その頬にボーンは触れるだけの優しいキスをする。
「カッカッカ! 今回は俺の方が一枚上手だったって訳だ。
まぁ、普段は大胆なのに、さり気ない『好き』の言葉が言えなくて呪いの力に頼るロベリアちゃんが本当に愛おしかったってのはあるな」
「~~ッ!!」
「赤斗君の救出大成功だぜーっ!」
「さすがヒナゲシとシオンだ! よし、帰るか」
戻ってきた家族の元へ行く前に、ボーンはロベリアへ手を差し伸べた。握り返されたその手は、ほんの少しだけいつもより熱かった。
成否
成功
第1章 第6節
●沢山の「好き」に紛れて
「はぁ……散々な目にあったぜ」
ようやく呪いから解放されて、赤斗はぐったりと森の切株の上に腰かけた。
仲間の境界案内人達が身を案じて近づいて来る。
「それにしても、どうしてこんな訳の分からない森に迷い込んでたんだ?」
「俺が聞きてぇよ。別のライブノベルに向かおうとしてたら、いきなりこの森に出て……」
参った様子の赤斗から、ふと黄沙羅が視線を外す。周囲に悟られまいと気にしながら、周囲を確かめるロベリアの姿があった。
「そういえばロベリアは、赤斗が行方不明になった時、真っ先に救難信号の出ている本を突き止めたな」
「偶然よ。こうして助けられたんだからよかったじゃない。早くこんな森とっとと出ましょう」
「でも、ロベリアがまだ呪いにかかってないよ?」
会話に割って入った蒼矢の言葉にロベリアの赤い瞳が見開かれる。
驚く彼女を気にする事もなく、蒼矢は言葉をつづけた。
「いつもはさ、過激な言葉ばっかり使って特異運命座標を翻弄してるから、
いざストレートに『好き』って言おうとしたら恥ずかしくなっちゃって、呪いに頼って気持ちを伝えようとしたんでしょ?」
「なっ、なん……」
どうしてそんなに無神経に心を見透かすの!!
頬を赤らめながら口をパクパクさせるロベリアに、蒼矢はのんきに笑って、
「だって俺は青信号から生まれた存在だから。騙されたフリくらいお安いごよ――」
「そういうところが大好きなのよッツ!!!」
どかーん! と赤い熱線が放たれ蒼矢の足元の土を捲り上げた。轟音が森じゅうに響き、木々で羽を休めていた鳥達が大慌てで逃げていく。
――特異運命座標、大好きよ。だから……ねぇ。無茶しても必ず帰ってきてね。来年こそは、想いをちゃんと伝えるんだから!!
NMコメント
今日も貴方の旅路に乾杯! ノベルマスターの芳董(ほうとう)です。
「好き」って面と向かって言いにくいじゃないですか。なので無理矢理言わせる方向にしてみました!
●どういう事だってばよ
「赤斗が行方不明になった」というのは実は嘘で、ロベリアから特異運命座標への罠でした。
この異世界には「ハニースライム」というスライムがおり、そいつの粘液に触れると、オープニングの赤斗の様に一定期間「好き」しか言えなくなってしまいます!
もちろん特異運命座標はその情報をロベリアから伝えられていません。皆でカオスを楽しみましょう。
●フィールド
延々と森の続く異世界です。森のいたるところにハニースライムが生息しています。
●エネミー
ハニースライム×いっぱい
はちみつ色のスライムです。あちらこちらでもにもに蠢いています。粘液に「好き」しか言えなくなる効果が付与されているようです。あまーい!
戦闘力はそんなに強くないので、まず返り討ちにあう事はないでしょう。ただ群れる習性があるようで、油断しすぎると足元をすくわれる事も……?
●その他登場人物
『境界案内人』ロベリア・カーネイジ他、他の芳董担当の境界案内人(神郷 赤斗、神郷 黄沙羅、神郷 蒼矢)も呼び出せば登場します。
●書式
一行目に同行者がいる場合は相手のIDもしくはグループタグを記載してください。
二行目に「感染NG」と書くと、その人はスライムの能力にかからない状態で描写します。好きって一方的に言われたい人はどうぞ
(スライムの能力にかかっていい方は、二行目を空白にしてください)
三行目からはプレイングをお願い致します。
●その他
このお話は1章完結の予定ですが、何度でも参加できます。好きを好きなだけ楽しんでください!
説明は以上です。それでは、よい旅を!
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