シナリオ詳細
<ディダスカリアの門>罪の花は咲き乱れるのか
オープニング
●プラチナ隊の残したもの
「ローレット……」
「その通りだ。奴らがプラチナ隊を殺した。分かっているね」
「はい。分かっていますティーチャー。私たちが、奴らを殺します」
1人の少女が、ティーチャーと呼ばれた男の前で跪く。
オンネリネンの子供達。この数か月でそう呼ばれるようになった子供達のリーダーだ。
ローレットこそが「きょうだい」であるプラチナとその仲間たち……プラチナ隊を殺した。
そう教えられているからこそ、少女は急成長した。
新しくオンネリネンの子供達としての部隊長を任される程に。
その背中にあるのは……プラチナが持っていたような、フランベルジュだ。
「うむ。シアンよ。その心を大切にし、新たなきょうだいを大切にせよ」
「はい、ティーチャー」
それは、至極一般的なオンネリネンの子供達への教育だ。
「プラチナ隊」が死んだと教え、その怨みの先を向け、その力で新たなオンネリネンを作り上げる。
なんと効率的で、なんと歪んでいるのだろう。
その連鎖が、罪の花を咲かせていく。
何処までも薄暗く、蠱惑的な……そんな、花を。
●先導班となりて
幻想での『奴隷事件』を経てからオンネリネンの子供達による活動が全国的に見られるようになり、アドラステイアの活動が活発的になっていることが観測された。現在でもアドラステイアに対しては下層への潜入しか出来ていない。
数人のイレギュラーズが予測する『聖獣の正体』や『精神への汚染』を考えるに早めに対処を打っておきたいところだろう。
そこで探偵サントノーレ&ラヴィネイルと協力し、アドラステイアの中層へと進む手立てを考えることとした。
「各地で捕えた聖銃士とかオンネリネンの子供たち曰く、ではあるのですが。アドラステイアの中層は嘗てはこの場所に存在した都市『アスピーダ・タラサ』をそのまま使用しているらしいです」
『アスピーダ・タラサ』は海沿いに存在することから、鉄帝『不凍港ベデクト』へと対抗するべき港湾の警備隊が設置されていた。
それ故に、アスピーダ・タラサに関する情報は天義にも数多く残っている。此度の状況から聖騎士団には情報提供を依頼し、アスピーダ・タラサの構造地図はある程度得ることが出来た。
だが、問題は中層に繋がる扉である。どうやら、通行には『通行証』が必要となるようだ。其れ等は全て、中層の『プリンシパル』が管理しているらしい。
「そこで必要なのは、下層や外部で囮として戦闘を行い意識を逸らすことです」
つまり……先導班が下層や外郭付近で暴れて隙を作る必要があるということだ。
中層に繋がる扉は三つ。実験区画フォルトーナからが一つ。下層からが二つ。その扉を抜け、中層を新たに攻略するのだ。
先導班は、その為の囮と言ってもいい。
「で、私たちを集めた理由を聞いてもいいかしら」
イーリン・ジョーンズ(p3p000854)の当然の疑問に、チーサは頷き幾つかの似顔絵を並べる。
それは以前戦ったオンネリネンの子供達……プラチナ隊のメンバーから聞き取りを行い作成した「きょうだい」達の似顔絵だ。
そのうちの1人、青い髪の少女の似顔絵を指さしチーサは「シアン」と呼んだ。
「シアン? 名前……いや、そのネーミングは、まさか」
「……オンネリネン」
マルク・シリング(p3p001309)とメルバ・サジタリウス・サーペンタリウス(p3p007737)は同時にそれに気付く。
プラチナ隊の「きょうだい」たちが、オンネリネンとして教育されたのだと。
同じことが繰り返されているのだと。
「お三方がプラチナ隊の『その後』を見据えて行動されてたのは知ってるです。だから声をかけさせてもらったです」
シアンの率いる「シアン隊」はオンネリネンというものの性質上、よく下層のスラム地域にいる「きょうだい」達に会いに来る。
そこで何かしらの騒ぎを起こせば、シアン隊は「きょうだい」を守るために襲い掛かってくるだろう。
あるいは、もっと別の穏便なおびき寄せ方もあるかもしれないが……最終的に戦闘になるのは避けられないだろう。
「彼女達を止めるなら、今しかないです。作戦成功とプラチナ隊の『その後』、2つを解決可能なのは、今だけ……ということです」
- <ディダスカリアの門>罪の花は咲き乱れるのか完了
- GM名天野ハザマ
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2022年01月24日 22時10分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●アドラステイアへ
『北辰の道標』伏見 行人(p3p000858)は事前に打ち合わせたハンドサインの確認を行っていた。
事前に打ち合わせをして、仲間の行動と齟齬がないように再確認。全ては順調に済んでいる。
今回の作戦は力尽くでありながら、必ずしもそうではない。
だからこそ実行前の綿密な確認は重要であった。
それだけではない。精霊疎通で言うことを聞いてくれそうな精霊の吟味と交渉も進めていた。
「大人が近づいて来たら教えて欲しい」
ティーチャーが現れることを想定に入れながら、行人は思う。
(俺のやるべき事は、ここで起こす『騒ぎ』を成功させること、そして先へ向かう連中のエスコートだ。想いを伝えるのは俺じゃあない、とも思うから)
徹底的なサポート。それをするべく、行人は裏方となることを躊躇うつもりはなかった。
では、その想いを伝えるのは誰なのか?
その1人としてやってきたマルク・シリング(p3p001309)は、元「プラチナ隊」のリーダーであり、今は自領にいるプラチナに、シアン宛に手紙を書いてもらってきていた。
プラチナが死んだと思っているシアンに通用するだろう、用意できる中では最大の武器になり得るものだ。
そして疑われないようにプラチナしか知り得ない事を、彼女直筆の証明として内容に組み入れてもらうことも忘れてはいない。
自身の無事や、戦いから離れて生活できる暮らしぶり等の近況と、彼女に伝えたい言葉があれば、それもと頼んであるが……それにシアンがどう反応するかは、今のところ不透明ではある。
そしてもう1人。『自称パッショニスタ』メルバ・サジタリウス・サーペンタリウス(p3p007737)もまた、プラチナと関わりシアン隊のことを想う1人であった。
(あたしはシアン隊の皆と戦わずにすむよう説得を試みたい)
マルクと共にプラチナに手紙をお願いしに行ったメルバではあったが、更に想いが届くように他の元プラチナ隊の面々にも手紙をお願いしていた。
皆のきょうだいを迎えに行きたいんだけど、きっと皆みたいに「兄弟は死んだ」と思い込まされているだろうから皆の言葉で帰っておいでって伝えてほしいの、と。
そう願うメルバに元プラチナ隊の面々は頷いていた。
言ってみればオンネリネンの子供達が受けているのは洗脳に近いものだ。
だからこそ、『青き砂彩』チェレンチィ(p3p008318)はそれを許せない。
「子供たちを洗脳して、新たな復讐の兵士とする……成程、大いに胸糞悪いやり方ですねぇ」
(プラチナ隊については存じませんが、どうやら話の通じない相手ではなかった様子。それなら、今回の作戦、シアン隊も説得で救えるでしょうか。手練とはいえ……子供を攻撃するのは後味が悪いものです。可能な範囲でどうにかしてあげたいですねぇ)
……かつての、そして、今のボクのようになってほしくないですから、と。
チェレンチィはそんなことを思う。その「どうにか」をするために此処に来たのだ。
「食い止められる悲劇があるのなら、止めない道理は無いな?」
「子どもを利用するなら、狂信などではなくもっと効率のいい操り方があるでしょうに……利用できる資源が浪費されるのも面白くありませんし、ここは一つ体を張りますか」
『死は道連れ、うどんは美味』御子神・天狐(p3p009798)に『微笑みに悪を忍ばせ』ウィルド=アルス=アーヴィン(p3p009380)がそんな風に……ちょっと言ってる事が悪風味ではあるが、頷いて。
『航空猟兵』ブランシュ=エルフレーム=リアルト(p3p010222)もまた拳をギュッと握って、彼女たちを……シアンたちを救うと決意する。
そんな仲間たちを見ながら、シスターの格好をした『天才になれなかった女』イーリン・ジョーンズ(p3p000854)は思う。
真実を選び取ることを子供はできない。
真実は「教育」によって選び取れる。
それを奪うことは、子供を人と扱っていないということ。
奪い返すわ。
「神がそれを望まれる」
そうして始まった、作戦。それは……。
「さあ、炊き出しじゃよー! 麺狐亭の出張サービスというやつじゃ、お代はラヴで結構。祈りでお腹は満たされぬ故な」
そう、下層での炊き出し作戦であった。
ウィルドの持ち込んだ馬車と天狐の屋台がなんとも目立つ……いや、もっと目立てと言わんばかりの炊き出しが始まったのだ。
●炊き出し作戦とシアン隊
「こちらうどんの無料配布ですよー! 子供たちはみんな来るですよー!」
スピーカーボムを使ったブランシュの呼び込みの声が下層に響く。
天狐特製のうどんの配布は、思ったよりもずっと盛況であった。
(この後の交渉や説得に対して良い方向に働くと良いのじゃが……それでも可能性が少しでもあるなら賭けるのも面白かろうて)
そんなことを考える天狐だが、これはシアン隊をおびき寄せる為の策でもある。
でもある、というのは幾つかの策を並行しているからだが……そのうちの1つはウィルドが実行中だ。
「諦めなければ、誰かが手を差し伸べるものですよ。そう、たとえここの神が救ってくれなくても」
その言葉に神を妄信する子供達が不審そうな表情を浮かべるが、敵認定するほどではなかったようだ。
あるいはウィルドの扇動技術のおかげであるかもしれない。
あるいはブランシュが誠心誠意やっているおかげかもしれない。
「うどん、美味しいですよ。ほら、毒なんて入ってないですよ? 一緒に美味しいうどん食べて、笑顔になるですよ」
アドラステイアへの不信を植え付ける効果があるかまでは分からないが……どのみち、今すぐに効果を観測できるものでもない。
そして、もう1つ。炊き出しの際にブランシュたちはシアン隊の面々の似顔絵を子供達に配っていた。
これは以前のプラチナ隊との戦いの後にメルバの機転で聞き取りを行い用意したものだ。
度々下町の「きょうだい」達に会いに来ている彼女たちであれば、その顔も当然知られているかもしれないと期待してのものではある。
「この子と生き別れになっているきょうだいが、アドラステイアの外にいるです。この子の兄弟に会わせてあげたいから、シアンを探しているですよ」
「もし見かけたら、伝えてあげてほしい」
そうやってマルクと共に似顔絵を配りながらも、ブランシュは思う。
(それでもきっと、彼らは敵だと認識してくるんですよ。辛いですよ)
今は何とも思われていないようだが、いざシアン隊が来て戦闘になれば、子供達は即座に襲い掛かってくるだろう。
此処は、そういう場所だからだ。
それでも、やること自体に意味はある……かもしれない。
マルクも、この似顔絵を配ることで何処にいるかも分からないシアン隊をおびき出す餌になると思っていた。
それは力尽くで騒動を引き起こすよりは余程優しく穏当な手段であるだろう。
無論、それに何か思わないわけではない。ないが、これが一番の手段である事は間違いない。
そして、イーリンは食料だけではなく衣服をも配っていた。
衣食足りて礼節を知る。そんな言葉を体現するかの如くだ。
「忘れないで、貴方達はいつでも見守られているのよ」
誰に? ファルマコンではないわ「私達」よ。
思っていても「それ」は言いはしない。
今それを言っても戦闘になるだけだと分かっている。
だからこそ、イーリンは慈愛たっぷりに微笑んで。
ギフト「トゥィルグラザー」で周囲を確認しながらアクロバットなどを披露していたチェレンチィも、これで人が集まらないはずはないと考えていた。
(ただでさえ飢えている子供たちです、たくさん集まるでしょうねぇ。そして似顔絵配り……この騒ぎを聞きつけないシアン隊ではないでしょう)
どうあってもシアン隊には何処かのタイミングで必ず届く。チェレンチィだけでなく、全員がそう確信していた。
だからこそ、行人も広域俯瞰と超聴力で周囲の状況を逐次把握しようとしている。
(シアン隊の連携、子供たちの乱入。それら全てに行動の「起こり」というものはある筈だ)
そう覚悟して、その始まりを見極めようとしていれば……必ず、それは捉えられる。
だからこそ、チェレンチィ、そして行人は気付いた。
素早くハンドサインを送り、全員がそれに返してくる。
建物の陰に展開し、こちらを包囲するように向かってくる8人の子供達。
それらは、頭に叩き込んだプラチナ隊の似顔絵と一致する。
いや……少し成長したような、あるいは荒んだような表情だろうか。
それはオンネリネン「シアン隊」として活動しているが故かもしれない。
「イレギュラーズね? わざわざ私たちの似顔絵を配ってるとは……どうやってその情報を手に入れたかは聞かないわ」
全員がフランベルジュを構え、並々ならぬ殺意をその瞳に宿している。
そして……シアンの言葉と態度に、その場にいた子供たちの纏う空気が切り替わる。
「ああどうしたの可愛い子たち。ほんとうに大事なものがわからなくなって、恐ろしいのかしら?」
微笑むイーリンを、子供たちは囲む。
集まった子供たちはそれなりの数がいるだけに、その威圧感もかなりのものではある。
「戦う気はこっちにはないわ」
メルバは言いながら、シアンに真っすぐ視線を向ける。
(シアンちゃんがプラチナちゃんに似ているのであれば説得は無駄じゃないはず。あの依頼の時、こちらに耳を傾けてくれたプラチナちゃんのように。皆がくれたこの時間を無駄にしない!)
そんな意思を籠めて、説得が失敗しても、シアン隊の子たちだけでも多少手荒に連れ帰ると決意して。
「あたしはあなた達を“識っている”。他でもないプラチナ隊の皆からこの似顔絵を描くために教えてもらったんだから。似顔絵はね、対象の情報が詳細であればあるほど精巧な絵になるんだよ。これ、よく描けてるでしょう?」
言いながら突き付けるのは、シアン隊の絵。
当時はプラチナの「きょうだい」であった、シアンたちの絵だ。
「確かに僕らは、プラチナさん達と戦った。でも、彼女は僕らの話を聞いてくれた。そして、きょうだいを助けるために自分の身柄を差し出しても良いと言った。そんな彼女だから、血を流さずとも飢えずに暮らしていける世界がある事を、元オンネリネンの子供達と共に、実際に確かめてもらっている。そこに、君たちきょうだいも来て欲しい、確かめて欲しいんだ!」
マルクもそう叫び、『忘れられた武略』メイナードに預けていた「プラチナからの手紙」を投げ渡す。
罠かと動こうとした他のシアン隊の面々の動きを制し、プラチナは手紙を拾い目を通していく。
「君はこの手紙を『偽物』と言うだろうね。けれどよく読んで欲しい。プラチナさんで無ければ知らない事が、その手紙には書かれているはずだよ」
シアンから、答えはない。だが手紙を偽物と断じていないのは、その手紙に対する扱いから透けて見えた。
「君も一緒に、プラチナの所に来て欲しい。戦わずとも、血を流さずとも、明日が来る世界を、君に見せてあげたいから」
その様子に希望を見たメルバは、再び声を張り上げる。
「この情報が脅して手に入るはずないよね? だって、君たちのおねえさんは誰よりもきょうだい思いの人。脅し程度で大切なきょうだいの情報を売るような薄情者じゃない、でしょ?」
「考えることをやめては駄目よ。貴方達の苦しみで一番得するのは誰か考えなさい?」
そこにイーリンも、そう援護する。
それが悪魔の囁きに聞こえていたとしても構いはしない。
それは考えるのをやめる理由にならないのだから。
「どうかな? シアンちゃん? あたしを信じなくてもいいよ。でも、あなたたちのきょうだいを信じて欲しい!」
メルバの叫びに、シアンは深く……深く、溜息をついて。
フランベルジュを、構え直す。
「そうね。貴方たちは正しいのかもしれない。でもそれは、私たちが戦うのをやめる理由にはならない」
「……どうしても、やるんですよ? 戦う以外しか道は無いんですよ?」
「2つの真実がある。引けない理由もある。それならどうするか……分かるでしょう?」
(辛いですよ。洗脳された彼女たちは、もう戦う事しか選んでくれないんですよ。ブランシュたちは……それでも負けないですよ。戦って、勝って。あの子達を救うですよ)
もう戦うしかない。ブランシュは、武器を構えて。シアン隊と周囲の子供たちが戦闘態勢を整える。
「他の皆は撤退を。此処は私たちがやるわ」
シアンのその言葉に、シアン隊ではない子供たちはジリジリと下がっていき……そのまま走り去る。
「まあ、こうなっては致し方なしといったところでしょうか」
胡散臭いと定評のある笑みを浮かべながらウィルドは拳を握って。
いよいよ激突しようかという、その瞬間。
「……え?」
シアンが、フランベルジュの切っ先を下げる。
他のシアン隊も同様に、だ。
「わざわざ此処に来たのだもの。何かあるんでしょう?」
「それはまぁ……居場所のアテがないことはないですし」
「そちらが良ければだけど……プラチナと同じ場所に来てもらうことも出来る」
チェレンチィとマルクの言葉に、シアンは頷く。
「行くわ。その上で騙してたなら、斬る」
「よーし、ではとんずらじゃな!」
話が纏まったのであれば、此処に留まる理由はない。
充分すぎる程に騒ぎも起こしているし、目的は充分以上に達成した。
撤退の最中、ブランシュはアドラステイアを振り返る。
「アドラステイア。とんでもない場所ですよ。いつかその洗脳を解いて、自分の足で人生を進めるようにしてあげないとですよ……一緒に世界を見るお手伝いなら、幾らでもしてあげるですよ」
その言葉に、シアン隊の面々は答えない。
けれど彼女たちが此処に居る事は……いつかの明るい未来を、僅かではあるが想像させていた。
成否
大成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
コングラチュレーション!
見事にシアン隊を連れ出しました!
GMコメント
今回のシナリオは下層や外郭付近で『先導班』となり、オンネリネンの子供達「シアン隊」を撃破することが目的となります。
ここで大暴れして成功することこそが中層へ至る鍵となるはずです。
なお、シアン隊は下層のスラム街に住む「きょうだい」たちに会いに来るために頻繁に下層に来ています。
確実な手段として下層で何らかの騒ぎを起こす事で飛んでくるでしょう。
ただし、メルバさんのアフターアクションに伴い「シアン隊」の似顔絵が出来ています。
これを上手く活用することで、別の作戦をたてることも可能でしょう。
それはもしかすると、更なる良い結果をもたらす助けとなるかもしれません。
以下、必要情報です。
●敵情報
・子供達
アドラステイアの下層に住まう子供達です。戦災孤児や難民が多く、皆、アドラステイア以外に帰ることは出来ません。
まるで洗脳されたように『神様』を信じ込み、『キシェフ』を得る為に魔女裁判を起こします。
武器を持ち、人を殺すことも人を傷つけることも罪だとは思いません。
皆さんが騒ぎを起こしたその瞬間に「敵」だと認識し襲い掛かってくるでしょう。
・シアン隊(8人)
少女シアンをリーダーとする8人で構成された部隊。
全員が違う色の額当てを装備しており、武器は全員フランベルジュ。
記憶に残るプラチナの戦い方を模倣し、それを教えた大切な「きょうだい」たちです。
技も全員が近距離攻撃の「スラッシュ」、炎を纏った飛ぶ斬撃を放つ「フラムスラッシュ」を使います。
●シアン
シアン隊のリーダー。
13歳の少女。優しく、同時に苛烈。プラチナによく似た性格をしています。
8人の中では一番強く、高威力複数攻撃の「スラッシュストーム」を唯一使えます。
●独立都市アドラステイアとは
天義頭部の海沿いに建設された、巨大な塀に囲まれた独立都市です。
アストリア枢機卿時代による魔種支配から天義を拒絶し、独自の神ファルマコンを信仰する異端勢力となりました。
しかし天義は冠位魔種ベアトリーチェとの戦いで疲弊した国力回復に力をさかれており、諸問題解決をローレット及び探偵サントノーレへと委託することとしました。
アドラステイア内部では戦災孤児たちが国民として労働し、毎日のように魔女裁判を行っては互いを谷底へと蹴落とし続けています。
特設ページ:https://rev1.reversion.jp/page/adrasteia
●『オンネリネンの子供達』とは
https://rev1.reversion.jp/page/onnellinen_1
独立都市アドラステイアの住民であり、各国へと派遣されている子供だけの傭兵部隊です。
戦闘員は全て10歳前後~15歳ほどの子供達で構成され、彼らは共同体ゆえの士気をもち死ぬまで戦う少年兵となっています。そしてその信頼や絆は、彼らを縛る鎖と首輪でもあるのです。
活動範囲は広く、豊穣(カムイグラ)を除く諸国で活動が目撃されています。
●情報精度
このシナリオの情報精度はCです。
情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。
Tweet