PandoraPartyProject

シナリオ詳細

再現性東京202X:同人誌即売会pants panty project

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●コス売り子だよ、リアちゃん!
 足に謎のリボンを撒いた黒ビキニ清楚シスターことリア・クォーツ (p3p004937)が、『自宅のシスターがエロすぎる件について』というタイトルの同人誌を積み上げた長机を見つめていた。
 その隣では、同じ足リボン黒ビキニ清純派巫女こと炎堂 焔 (p3p004727)が『焔ちゃんをほむほむする本』という同人誌を積み上げている。
 うずたかく積み上げられた同人誌をチラ見したあと、見上げると巨大な横断幕にこう書かれていた。
 ――同人誌全部売るまで帰れま神
「……焔ァ!」
「違うよぉ! ボクのせいじゃないよぉ!」

 希望ヶ浜でよくみる光景になりすぎてうっかり受け入れてしまいがちだが、まずはいきさつを語ることにしよう。

 『夜妖が出た!』という希望ヶ浜地区ではもはや定番となりつつある呼び出しを受け、焔、リア、そしてたまたま希望ヶ浜へ飲みに来ていたコルネリア=フライフォーゲル (p3p009315)、最近がっつり女子っぽくなってしまった雛菊モードのボディ・ダクレ (p3p008384)、更には仲間達が集い、夜妖の潜むという希望ヶ浜晴海埠頭へと向かった。海もないのに埠頭と名乗るこのエリアには、始末屋たちにも倒しきれない強力すぎる夜妖が住み着いてしまっているという。
 もはや戦闘では対処できなくなってしまった夜妖を払うべく特別な儀式が必要となり、シスターや巫女を中心としてメンバーが集められたのねと――。
「話を受けたときには、そう思ってたのよぉ……」
 両手で顔を覆い、『ハッピー乳イヤー』と書かれた同人誌を積み上げた長机前に立つコルネリア。
 その横ではボディが『無知シチュ本』とかいうド直球なタイトルの同人誌を前にコォーっとした顔をしていた。虚無っぽい顔である。
 カッと効果線を出しながら顔アップで振り返る焔。
「皆! 『同人誌全部売るまで帰れま神』は希望ヶ浜晴海埠頭に住み着いた強力な夜妖だよ!
 この夜妖を払うにはコス売り子になって自分をモチーフにした同人誌をいい感じのサービスで来場者たちに提供しきるという神聖な儀式を行う必要があるんだ! 心のうちでは嫌がっていても最大限の笑顔とお子様が見ても大体大丈夫な程度のサービスを全力で打ち出す姿勢が大事なんだよ! 姿勢が!」
 『儀式は姿勢が大事』と要約すればものすごくその通りだが、自分の同人誌を希望ヶ浜民(こっちは普通に来てる参加者たち)に提供しきるという激しいミッションを課せられることになった特待生たち。
 同級生や生徒たちが思いっきり来てるこの会場で(ローレットの身分や夜妖払いの事情を隠しながら)全力で同人誌をさばききることができるのか!?
 いざ、決戦の時!

GMコメント

●同人誌全部売るまで帰れま神さまへの儀式
 強力な夜妖である同人誌全部売るまで帰れま神さまを払うには専用の儀式を行わなければなりません。
 皆さんは自分を題材にした同人誌(謎の妖精さんが用意してくれました)を長机に並べ、コスプレした売り子となって来場参加者たちに売りさばくのです。
 来場者は夜妖とかローレットとか知らないってクチなので『先生……え、自分の同人誌を……売って……?』てなるけど全力で(全力で!)好意的に売るムーブを打ち出して下さいお願いしますどうしても必要なんです神様を払うためには仕方ないんです病気の妹が居るんですいないけどただ見たいだけです。

 皆さんもお察しのことかと思いますが、ここまでの流れは全部フリです。
 PLが、あるいはPCが『こんなこと本当はしたくないのに……!』みたいな心を抑えてフルパワー笑顔でコス売り子してるさまを見れたらめっちゃ楽しいだろうなというフリです。
 なので細かいことは一旦プレの外側においといて全力でお楽しみください。このコメント全力って三回も言いました。

●同人誌
 妖精さんが一瞬(?)で用意してくれた同人誌です。
 どんな内容の同人誌なのかプレに書いてみましょう。書いてみませんか? お願いします書いてください見ないと死んじゃう病気なんです嘘だけど。

●コス売り子
 この同人誌を全力で捌くべくコスプレして売り子をします。
 衣装は2~3種用意しておくとベストです。多すぎても少なすぎてもよくないのですだってねっとりと描写するにはそのくらいの分量が丁度良いって神様がいうんです夜枕元に立って言うんですお願いします全身図かピンになった状態を想像しながら楽しみましょう。

 余談になりあますが、来場者たちは自分達もイベントの一員だと思ってお行儀良く振る舞うので、コス売り子に不埒なマネをしたり他者と喧嘩をしたりとにかくワルイことはせず、賢者みたいな顔をして集まっています。なので『客』という言葉をあえて使っておりません。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • 再現性東京202X:同人誌即売会pants panty project完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年01月15日 22時25分
  • 参加人数8/8人
  • 相談8日
  • 参加費150RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
※参加確定済み※
気づいたら足リボン黒ビキニになって、同じ格好のボクが表紙の本があったけど、内容はっと

ボクは炎堂焔、昼間は学生だけど夜は怪物退治をしてるんだ!クラスの皆には内緒だよ?
今度の敵は全身をオイルマッサージされて気持ちよくならずに耐えないと倒せない敵
何度も声が出そうになったけど耐えきったし反撃!
え?まだ終わってない?まさか!ダメ!耳は弱いの!今ほむほむされちゃったら!んぁぅ!(パタン

これ売るの?自分で?
うぅ、周りの人を参考にして売ってればいいかな?
よかったら中身を見ていくだけでも・・・流石にあんな内容の本を目の前で読まれるのは恥ずかしいよ
あっ、同じクラスの子だ!おーい!
って、今はこんな格好で本を売ってるんだった!
ちゃんとやらないと夜妖は倒せないけど、知られちゃったら学校でどうすれば!

巫女服っぽいのもあったし、これに着替えようかな
肩の部分がなくて脇とか見えちゃって、上も丈が短すぎておへそが見えちゃうし、下もギリッギリのミニスカートのやつだけど、さっきのよりマシ、かな?
あっ、コルネリアちゃんの衣装は品出ししてる間に探しておいたよ!悪の女幹部っぽいの!胸元の空いたハイレグボンテージと偉い人が着けてそうなマント!

あれ?積んである本が途中から変わってる?焔×リア合同?
内容は・・・音楽室でそんなことを!こっちは一緒にお風呂に入ってこんな!次は一緒に夜妖に捕まって!?
どうしようリアちゃん!売るの手伝って!
リア・クォーツ(p3p004937)
願いの先
※参加確定済み※
◆本
『自宅のシスターがエロすぎる件について』
聖職者舐めてんのか!?
シスターがエロかったらそれは問題だろうがよ!
いいか、聖職者ってのは清潔清廉静謐であるべきなんだよ!
そもそも、隙だらけな姉に性癖破壊されてつい勢い余っちまう弟ってなんだよ!
弟だぞ?家族だぞ?んな事実際にに起こるわけねーだろうが!
清く正しい本物のあたしをもっと参考にしろ!

◆コスプレ
(ごそごそ)これこの本の中のシスター服?
あのさ、修道女って人前でみだりに肌なんて晒さないものよ?
dskbシスター服とか頭おかしい奴が着る物よ?
なによ!このシスター服!無駄に胸元開いているし!
しかもなんかスリットやたらと深くない?これ普通に横から下着の紐が!
……え、あ、いや普段からこんなの穿いている訳じゃなくて、今日はちょっと色々予定があったから……!

くそっやるしかないなら仕方ない!
さっさと売り切ってここから逃げ出さなくては!

◆売り子
うへぁ、人いっぱい居る……っておい、生徒いるじゃねえか!
こ、こんな格好で対面とか、正気じゃないわよ!
修道女は清廉であるべきなのに……
胸元とか、肌出ている所隠しながら早く売り切らないと
な、何よ、見世物じゃないのよ……うぅ

◆炎堂焔
恥ずかしすぎて死にそうになるから、ちょっと休憩がてら様子を見に来たわよ……って
おい、なんだこの本は
なんだこの本は!
あたしの生徒も居るんだぞ!
やめろ!おいバカ売るな焔ァ!
リウィルディア=エスカ=ノルン(p3p006761)
女神の希望
随分前にもあった気がするなあこんな本が流行った時期!!!しかも今度はなんで僕がやらなきゃいけないんだ!?

『ノルン荘の大家、リウィルディア。ある日突然住人の男子高校生Aに「趣味に付き合って欲しい」と言われ縛られてしまう。動けないことへの恐怖、自分より力の強い男、縄のもたらす微酔感。段々と緊縛に溺れていく彼女だが、その胸には変わらぬある思いがあって──────』

終わったら此処へ妖精を引っ立てろ。僕直々に処断してやる。

……で?売り子、だっけ?それでこれ?
縛られて売り子するの……?服も?縦セータージーンズに……セーラー服に……これ、本の中で着てた服ばっかり。
売り子ってこんなに恥ずかしいことさせられるモノなの!?しかも僕全部の衣装で縛られるわけ!?

…本当に?僕にやれと?この格好で、縛られて売り子を?幻想貴族のこの僕に?
ああいいとも、やってあげよう。あとで覚えていろ。

非戦を活用しながら全力で接客をする。するしかないんだ。
僕はあのほら、縛られてるからちょっと動けない。頒布物とお金の受け渡しとかは式神にやってもらおう。
僕が直接やり取りできなくても呼び込みはできる。……っ、こんな姿で恥ずかしいけど、参加者をこちらに集めるためなら仕方ない。

え?既刊もある?ま、待った。それって数年前のやつじゃ、あっ、くっ、服も巫女服に……しかも破れてるじゃないかこれぇ!
……一冊、如何かなァ!?

アドリブ歓迎
ワモン・C・デルモンテ(p3p007195)
わもきち
なにぃ?!オイラの活躍を描いた本やグッズを売る会だってー?!
すっげー面白そうじゃねーか!こんな楽しいイベントがあるなんて知らなかったぜー(ノリノリなアザラシ)
ん?なんでみんなどことなく浮かない表情してるんだー?もっと盛り上がっていこうぜー!

本:
正義のヒーローとっかり仮面が悪の組織と戦うストーリーの同人誌、全年齢対象で昔ながらのヒーロー物な本

グッズ:
ワモンをモチーフにしたアザラシビーズクッションからアザラシ抱き枕、とっかり仮面フィギュアといった様々なグッズを用意

コスプレ:
売り子というよりもはやマスコット、最初の売り子時は学帽を頭にのせて学ランを着たアザラシ姿で、とっかり仮面ショー時にアメコミ風マスクをつけたとっかり仮面姿に切り替える。

売り子:
基本はアザラシ姿で店番だぜ!
一応アザラシ姿時では普通のアザラシのふりをしてフリップボードを使って来場者とコミュニケーションをとるぞ!
アザラシ姿だと取引難しそうな場合は、必要に応じてトイレで人間形態に変身してから店番にいったりするぜ!
変身が間に合わない時はコルネリアひっぱってきて対応を頼むぞー、オイラのグッズ取り置きしとくかわりにちょっと助けてくれー!

その他:
コルネリアが悪の幹部服を着てる時にアドリブでとっかり仮面ショーをふっかけるぜ!
互いの本のアピール対決をして来場者に宣伝だぜー!
わんこ(p3p008288)
シャウト&クラッシュ
同人誌全部売るまで帰れま神さまだって!?しかも自分のを!?コスプレで!??!
キャッヒッヒ、つまりわんこは学友や先生に見られたらおわりだ

ええいもういい同人誌を見せい(ヤケ)
へーなになに、タイトルは「ぷれいばう」?
頑なに狼と主張するわんこを甘やかして犬に堕としていく全年齢向けほのぼのコメディ着せ替えもあるよ……。
おいこれ描いた妖精後で面貸せや( ‘ᾥ’ )

コスプレは同人誌内に出てくるやつ……。
一着目!スク水!!胸に輝く「わんこ」の3文字!!!
二着目!ジャージ!!決めろ必殺Hを象るガニ股ポーズ(健全)!!
三着目!メイド服!!属性過多で攻めろ!!

二着目のみじゃダメ?ああダメだろうなちゃんとループするよ!!やってやろうじゃねえかよこの野郎!!

しかしここは同人誌即売会(サンクチュアリ)、派手なパフォや呼び込みはご法度。
ならばオカルトマシンの実力見せてやるぜ、『ハイテレパス』!
人々にしっかり笑みを見せ、手を振って年相応の可愛さをアピール。そこに脳裏に響くウィスパーボイス!
「私を買ってクダサイ……絶対面白いから……」

神秘を嫌う希望ヶ浜とはいえ、本に語りかけられるような"錯覚"を覚えて嫌がるオタクはいないデショウ。さぁ、買いに来い……!

た、例え見知った顔だろうと構わぬ。
クラスメートとかマイティーチャーだろうと構わぬ!
引くが良い、戸惑うが良い、笑うが良い!ここに立つ以上、わんこはプロなのデス……!!
ボディ・ダクレ(p3p008384)
龍成の親友
※参加確定済み※
あの、何故この雛菊の方で固定なのですか。戻れないのですけど
何故。依頼に支障はきたしませんが何故…?

ひとまず『無知シチュ本』の内容は

『とある雑誌のモデルとして写真撮影をすることとなったボディ。カメラマンの指示で様々な衣装やポーズで被写体となるが、撮影は次第にヒートアップする。何も疑わず素直に従う彼女はついに危険な領域へ…』

妖精にどう思われてるのですか?

まったく、私がこんな無知な子供のように騙されるはずありません
つくづく業腹ですが、えぇ、売り子やってやりますとも
しかしこんなことするはずないというのに…

コスプレは同人誌の内容と似たのを採用です
えー、これアイドル衣装ですね。ヒラヒラしてて可愛いです
けど妙に胸元が開放的でスカートが短い気が…
え、通気性確保?なんと、なら仕方ないのですね。不勉強でした

次に後半の展開での衣装がバニー
…その、やけにハイレグの角度が凄いと言いますか、というよりスーツの面積が小さ…え、これが普通?
売り捌く為には多少は人を惹きつける見た目が良い? 成程、では大丈夫なのですか…?

【接客】や他非戦スキルを使い、誠心誠意来場者の方々に対応します
釣銭渡す時には目を見たり手を握ったりするんでしたか?本で学びました
「内容と同じポーズを取って欲しい?えっと、こう、でしょうか?」
これどんな意味合いがあるのです…?

そういえば燈堂家の門下生達やあの人は来てませんよね…?

ポーズなどアドリブ歓迎
結月 沙耶(p3p009126)
表裏一体、怪盗/報道部
しかし…こんな同人誌をいったい誰が用意した?
…少し、中を覗いてみるか…

「私は結月沙耶!またの名を怪盗リンネ!でもこっちのあだ名は秘密だよ!
でもある日、潜入したお屋敷で突然の罠にはめられてわからされちゃった!?
しかも敵に正体まで見破られるなんて!
口封じしてやりたいけど体が全然動かないし、だんだん私の服まで――くうっ…こんなところでそんなことされる位なら、いっそ私を殺せ!
でも一向に私を殺さないどころか私への…はエスカレート!ああ…私どうなってしまうというんだー!」(パタン)

な、なんなのだこの同人誌は!誰だこれ用意したのは!後で話をする必要がありそうだな…
しかし、これを売れと…?
うぅ、それもちゃんとコスプレしたうえで売らないとだめなんだよな…

とりあえずどんなコスがあるんだ?
適当に衣装がないか漁るが――おい、なんでどことなく恥ずかしい服しかないんだ?
まずはこのメイド服で…ってスカート短くないか?身軽ではあるが、くっ…
え、お迎えしてだと…?お、お帰りなさいだ主、その…食事の準備はもうできているから…くそ、恥ずかしい!別のコスプレはないのか…?

仕方ない、この丈の短いノースリーブな巫女服にするか…前に神社で巫女の手伝いをしたこともあったしな。
…待て、なんでこっちの方が人気出てる?やめろ、そんな目で私を見るな!
くっ、殺せ…!どうしてこうなってしまったんだ…!
コルネリア=フライフォーゲル(p3p009315)
慈悪の天秤
※参加確定済み※
平時は設定口調、破れかぶれな時は言い捨て

まぁたこんな同人誌依頼がきてちくしょう!!
えぇと内容は……

『悪の幹部となったコルネリア、任務の為に正義の麻雀大会へ出場し決勝へ、勝てば敵対組織の重役と顔を合わせるチャンス、勝ち上がって暗殺の機会を手に入れろ!しかし負けてしまえば……?』

なぁにが正義の麻雀大会よ!正義名乗る団体が麻雀大会開いてんじゃねぇ!負けるとなにがあるのよこれ!!
しかもこの着てる服なによ、ボンデージってこれこってこての悪役幹部みたいな……
え、焔衣装用意したの?どれどれ……ボンデージかよ!!!マントまでご丁寧につけやがって!!用意したよ!じゃねぇんだよなぁ!
後は……dskbシスター服……おい!これはちょっとお前無理させすぎでは!?シスター服の要素もうほぼねぇよこれ!(細部はアライグマさんにおまかせ)

あ〜らっしゃいあせ〜らっしゃい〜
口をひくつかせながらなんとか笑顔で本を売りさばく
おらぁ!わんこ行くわよもうこうなりゃヤケよ!さっさと捌いて終わらせるわよ!!!
ボディ!てめぇもはや……ボディ?ボディなんか身体が若くない?肉体年齢若くない?(ギリィ!
リア!もっと脱いで!はやく!
リウィルディア、ちょっとそっちお釣りの棒金ある?
あ、ワモン、グッズはアタシも欲しい、取り置きお願いね
沙耶、メイド服でくっころするとはまた属性盛ってきたわね……やりおるわ……若さか……

さっさと終わらせてヤケ酒よ!

リプレイ

●同人誌は滅びんさ、人類の夢だからだ!
「ちくしょう…………!」
 『慈悪の天秤』コルネリア=フライフォーゲル(p3p009315)は長机を両手の拳でぶったたいた。
 ズドンという音と共に、両サイドに平積みした冊子が一瞬だけ浮く。
 倒れた値札をちらりと見て、何気なく手に取った。『コルネリアをネリネリする本』と書かれた札を、黙って立てる。こちらは新刊ではない。I❤AKUと書かれたぴちTを着たコルネリアが安アパートの窓際で缶ビールを手に煙草を吸うという、こじれた青年の性癖から生まれ出たような表紙がかかれたものだ。
 新刊はなにかというと、『賭博黙示録 悪ネリア』と書いてあった。顎の尖ったコルネリアが裏表紙だが、表には下から見上げるような角度でボンテージに鞭というこってこてのコスチュームのコルネリアが描かれていた。
 ――『悪の幹部となったコルネリア、任務の為に正義の麻雀大会へ出場し決勝へ、勝てば敵対組織の重役と顔を合わせるチャンス、勝ち上がって暗殺の機会を手に入れろ! しかし負けてしまえば……?』
 気になる煽り文を一通り見てから、それをべしーんとテーブルに叩きつけた。
 なぜなら。
 今まさにコルネリアは悪の幹部衣装(ボンテージ)姿だったからである。
「このためか!!!!!!!!!!!!!!!」
 ン゛ア゛ア゛! とさっき叩きつけたものを持ち上げてもっかい叩きつけると、遮るように鳴り響く開演のベル。
 真顔かつ早歩きで押し寄せる、地響きのごとき足音に顔をあげると、コルネリアは一度前髪を両手でガッとかきあげた。
 覚悟を決めた目、一度つぶり、天をあおいでから……。
「あ〜らっしゃいあせ〜らっしゃい〜」
 完全接客モードで笑顔を作った。
 同人誌を売るためなら魂すら売り渡すとは、なんという悪!(今日一番のAKUポイント)

 『龍成の親友』ボディ・ダクレ(p3p008384)がいた。
 っていうか雛菊changがいた。
 どかんと立ったポールからさがったタペストリー型の広告には、ワンピーススカートをたくし上げ口でなんかをくわえている雛菊が大写しで描かれ、『ボディ無知シチュ本』とポップな書体であおられている。
 ――『とある雑誌のモデルとして写真撮影をすることとなったボディ。カメラマンの指示で様々な衣装やポーズで被写体となるが、撮影は次第にヒートアップする。何も疑わず素直に従う彼女はついに危険な領域へ……』
 などと書かれたテキストを、今まさに無数の紳士達が眼鏡をくいくいしながら見つめていた。
 その視線が、一斉にボディへと向く。
 そこには、同じ格好のボディが胸元ばっくりいったアイドル風の衣装を纏っている。イラストのものと同じだ。
「まったく、私がこんな無知な子供のように騙されるはずがありません」
「「えっ?」」
「えっ?」
 それはツッコミ待ちなのか? という声と顔をうけて、ボディは困惑の表情で首を振った。
「雛菊(ボディ)ちゃん! そろそろ衣装チェンジの時間だよ!」
 『炎の御子』炎堂 焔(p3p004727)がめっちゃ可愛い声で、ぴょんぴょんはねるような足取りでやってきた。
 手には、あろうことかバニースーツ。
「その、やけにハイレグの角度が凄いと言いますか……」
「雛菊(ボディ)ちゃん」
 言わんとするボディの肩に手を置いて、焔はシリアス回で見せるタイプの顔をした。
「注目効果は前衛に必須」
「なるほど……?」
 では早速着替えましょうといって服の裾をぺろっとめくり始めるボディに、焔がウワーといって慌てて着替え用カーテンをひっぱった。

「ふう、ボディちゃんすぐ脱ぐから困っちゃうよね。龍成くんにもいつもああなのかな」
 焔は、都内ワンルームアパートの二階で同居する彼と雛菊ボディを想像した。
 お風呂に入るからとかいってその場で服を脱ぎ捨てるボディと、黙ってシャツやら下着やらを回収して洗濯籠に放り込む龍成を想像する。家はアパートじゃないしそんな暮らししてない筈だが、なぜかありありと想像できた。
「まいっか。ボクもちゃっちゃと売りさばいちゃわないとね」
 焔がそう言って手に取った同人誌『焔ちゃんをほむほむする本』。
 本を開いてみると――『ボクは炎堂焔、昼間は学生だけど夜は怪物退治をしてるんだ!クラスの皆には内緒だよ?
 今度の敵は全身をオイルマッサージされて気持ちよくならずに耐えないと倒せない敵
 何度も声が出そうになったけど耐えきったし反撃!
 え? まだ終わってない? まさか! ダメ! 耳は弱いの! 今ほむほむされちゃったら! んぁぅ!』
 そこから10ページにわたってほむほむされ続ける焔ちゃんが描かれ、焔は静かに本を閉じた。
 ふと、自分の売り場(厳密には配布スペース)を見る。試し読みをしていた人が、無言で焔を見た。
 足リボン黒ビキニの焔をである。
 サッと顔をそらし、さっきの同人誌で目元を隠す焔。そのせいでむしろ強調してしまっているというか唇から下だけ見えてるせいでいかがわしさが1.25倍になった感じがした。バズるタイプの絵面である。
 助けを求めるべく振り向き、そして知った顔を見かけた。
(あっ、あれは同じクラスの……)
「おーい!」
 焔は『〇〇くーん(ここに自分の名前を入れよう)』といって大きく手を振った。

 クラスで目立たない僕が同人誌即売会で出会ったのはコスプレし英智なる同人誌を売るクラスメイトの焔。それから僕らは皆にナイショの――。
 という妄想が膨らみそうになったので次に行こう。2000字くらい余裕で吹き飛ぶだろうから。

「うおーーーーーーーー!」
 ここでクールダウンがてらご想像いただきたい。
 天井から紐でぶら下がった白いアザラシがジェット噴射しながらすげー勢いで回転するさまを。
 アザラシっていうか、『わもきち』ワモン・C・デルモンテ(p3p007195)が回転するさまを。
「オイラの活躍を描いた本やグッズを売る会だってー!?
 すっげー面白そうじゃねーか!こんな楽しいイベントがあるなんて知らなかったぜー」
 うっかり英智方面に注目しがちだが確かにこの手のイベントは同好の士を見つけ趣味を共有し合うもの。
 正義のヒーローとっかり仮面が悪の組織と戦う独特の画風をもつ漫画が並び、ワモンを摸したぬいぐるみ(ガトリング部分もぬいぐるみ)やアクリル板が販売されていた。
 ひもから外れてぽふっとパイプ椅子に着地するワモン。
 今日は学生服(学ラン)と学帽を装着したアザラシスタイルである。
「このあとはコスプレ広場でとっかり仮面になるぜー! AKUのコルネリアと戦うぜー!」
 うおーといって両手(ひれ?)でぺちぺち机を叩くワモン。
 その隣では、『シャウト&クラッシュ』わんこ(p3p008288)が今日一番Hな姿勢でなが机の上に立っていた。
 https://rev1.reversion.jp/illust/illust/42768 ←これだぞ! このURLの先にはものすごくHなピンナップがあるぞ!
「わんこの売る同人誌は――頑なに狼と主張するわんこを甘やかして犬に堕としていく全年齢向けほのぼのコメディ『ぷれいばう』! こうなったら全力でコス売り子になってみせマス!」
 覚悟を決めたHわんこはHの姿勢のままぴょいーんとジャンプすると空中で高速回転してから着地した。(既にピンナップは全人類が認知したはずなので詳細な描写は省くものとする)
「売るには同人誌の内容を端的に現したコスプレをするのが道理デス! くらえわんこのコスプレパワー!」
 ぎゅいーんとその場で回転すると、どういうわけかしらないけど一瞬でコスチュームが替わっていた。
 胸にわんこと書かれたスク水の上からジャージを羽織ったメイドカチューシャとスカートの犬耳少女がHのポーズで立っていた。
「スク水に、Hに、メイド! もう鮪カツ丼くらい鉄板デス!」
 同意を求められた通りすがりのにいちゃんが『お、おぅ』と言って引きかけた。肩を掴み、そっと耳に唇を近づけ。
「……買ってクダサァイ」
 耳に残る謎のなまりをくわえたウィスパーボイスを滑り込ませた。
「例え見知った顔だろうと構わぬ。
 クラスメートとかマイティーチャーだろうと構わぬ!
 引くが良い、戸惑うが良い、笑うが良い!ここに立つ以上、わんこはプロなのデス」
 媚びぬ退かぬ省みぬの精神で文字通り体当たりするわんこであった。

 ――『ノルン荘の大家、リウィルディア。ある日突然住人の男子高校生Aに「趣味に付き合って欲しい」と言われ縛られてしまう。動けないことへの恐怖、自分より力の強い男、縄のもたらす微酔感。段々と緊縛に溺れていく彼女だが、その胸には変わらぬある思いがあって……』
 一通り読んだ『女神の希望』リウィルディア=エスカ=ノルン(p3p006761)は、しずかに本を閉じた。
 これを書いたヤツを引っ立てて処断してやると考えながら。
 が、それは叶わなかった。なぜならリウィルディアは本と同じ縦セータージーンズ姿で売り場に立っていたからである。
 目の前では純朴そうな男性が本と縦セタルディアを交互に見ている。
「……クッ!」
 唇をかみしめる縦セタ幻想貴族リウィルディア。
 そんな性別をカミングアウトしてからのピンナップがはげしいリウィルディアは式神にスッと両手を出すと、その腕をくるくると縄で縛らせ始めた。
(……っ、こんな姿で恥ずかしいけど、参加者をこちらに集めるためなら仕方ない)
 とかいって目を瞑っていると、今度は式神が後ろからよいしょって段ボールを出してきた。
 既刊、リウィルディア本が詰まった箱であった。あと破れ巫女服も。
「………………」
 本と服と、そして式神を見る。
 そして、ついさっき新刊を買った純朴そうな男性がその本を見た。
 無言の時間が、三秒ほど。
 スッと人差し指をさした男に、リウィルディア巫女本は手渡された。

「とっかりビーーーーーーム!」
 ワモン(人間形態)が謎のポーズで謎のビームを放つ……ふりをしていた。
 広場でどかばきするのはいかんらしいので、カメラを構える人達の中心でポーズをとるのみであるが。
 対面ではAKUネリアがヌワーといいながらやられポーズをとっていた。
 その合わせがだいぶ気に入ったらしく、さっきからシャッター音が鳴り響いていた。
 でもってその隣では。
「見せモンじゃないのよ……ッ!」
 『願いの先』リア・クォーツ(p3p004937)がキッとじぶんとこの生徒をにらみ付けていた。
 すごい今更言うけど、焔のクラスメイトが来るくらいなのでこの回は全年齢回である。
 そしてちゃんと言っておくけど、今のリアはdskbシスター服姿である。
 最近豪奢で瀟洒な露出度ゼロのシスター服を新調したリアに対抗したのか反抗したのか、胸元ばっくりのスリットスリスリの服であった。
 あとスリットの横からは赤い紐が覗いていた。
「ち、ちがうのよ今日はちょっと色々予定があったから……!」
 ひもを履く予定ってなんだろう。そんなことを心の中で呟く男子生徒が取り出したのは、『自宅のシスターがエロすぎる件について』という同人誌だった。
 春夏秋冬あらゆる場面でどうかしちゃってるリアと、その場面場面でずっとキリッとした決め顔をしてるドーレが描かれた漫画である。
「くっ……!」
 胸元と腰の辺りを同人誌で隠しながら(逆効果)、リアはさっさと『買っていけ!』と生徒達をさばいていた。
 が、そんな中。
「あれっ? 本が増えてるぞ!」
 コスプレ撮影会を終えたらしいワモンが戻ってくると、段ボールがピラミッド詰みされているのを発見した。
 側面には『焔×リア合同本(サークル名:HOMULIA EFFECT)』とあった。
「「…………」」
 スゥっとカッターナイフをはしらせ、箱を開き、一冊だけ取り出す焔。そしてリウィルディア。そしてコルネリア。
「音楽室でそんなことを!」
「こっちは一緒にお風呂に入ってこんな!」
「一緒に夜妖に捕まって!?」
「やめろぁ!」
 リアはラリアットをかましたい腕を翳したまま、しかしプルプルと震えて崩れ落ちた。

 では最後にご覧下さい。お待ちかねの『表裏一体、怪盗/報道部』結月 沙耶(p3p009126)。
『私は結月沙耶!またの名を怪盗リンネ! でもこっちのあだ名は秘密だよ!
 でもある日、潜入したお屋敷で突然の罠にはめられてわからされちゃった!?
 しかも敵に正体まで見破られるなんて!
 口封じしてやりたいけど体が全然動かないし、だんだん私の服まで――くうっ…こんなところでそんなことされる位なら、いっそ私を殺せ!
 でも一向に私を殺さないどころか私へのソレはエスカレート! ああ、私どうなってしまうというんだー!』
 両手でパタンと閉じた本を机に戻し、沙耶は己のメイド服を見下ろした。
 着替えの中にあった服の一つ。っていうか、ミニスカメイド服一択であった。
 そして、更衣室のハンガーにはそっと手紙がそえられていた。
 コホンと咳払いして、机越しに相手を見る沙耶。
「お、お帰りなさいだ主、その……食事の準備はもうできているから……」
 右手をご覧下さいの姿勢をとってから、沙耶は『くっ!』とその手で顔を覆った。
「恥ずかしい! 無理だ! 他にはないのか!」
 サッと専用の簡易更衣室(フープ状のレールからカーテンがさがったもの)へ飛び込み、サッと出てくるミニスカ巫女服(ノースリーブ袖つき)の沙耶。
「…………」
 それを目にした男たちは、紳士の顔で黙ーって一眼レフカメラを取り出した。
「ま、待て! なんでこのタイミングで撮影を始め――やめろそんな目でみるな! く、く……!」
 目を背け、天に向かって沙耶は叫んだ。
「くっ殺せ(くっころ)……!」

 天空に沙耶のくっころが響き渡った頃、ようやくにして同人誌ははけた。
 会場にはほたるのアレが流れ、紳士の顔で拍手する男たちの姿。
 なんだかやりきった八人は、パイプ椅子にくてぇっと座り込んでいた。
 押し寄せる欲望と視線。しかし誰一人として手を出したり危険にさらしたりする者はいなかった。
 目は高尚な美術品を眺めるかのように澄んでいて、美術館のように静かに、そして厳かに場は流れていた。
 なんか思っていたよりもクリーンな環境に、『こんな空間もあるんだな』などと沙耶たちは疲れきった身体で考えもした。
「そう。同人誌即売会とは己の想いを具現化し、共有する場。欲望に満ちているがそれは同時に夢でもある。我々はそれを今日、共有したのだ」
 妖精さんがスゥーっと出てきて紳士の顔で言った。
 椅子から立ち上がり、こっくりと二度ずつ頷く沙耶たち。
 そして。
「「死ねぃ!」」
 ほぼ全員のパンチが妖精さんの顔面にめり込んだ。

 夜妖は払われた! めでたしめでたし!

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

めでたしめでたし!

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