PandoraPartyProject

シナリオ詳細

「ヒャッハー! 新鮮な男よー!」(クリスマスバージョンでお届けします)

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●聖夜、旅館にて
 白雪が漆黒の空から降り続いている真冬のある日。石燈籠から漏れる橙の灯りが夜闇に浮かび上がり、石畳は雪化粧を纏っている。
 此処は高級旅館『華提灯』
 その事務所にて一人の老婆が呪いを唱えている。
 皺だらけだった手は嘘のようにピチピチになり白髪は射干玉の艶やかな黒髪に。黒曜石の様な瞳に真っ赤なルージュ。どこからどう見ても傾国の美女に変身した彼女は椅子に腰かけ、集まった皆を見た。
「皆よく集まってくれたわね。そろそろあの季節が来るわ……」
 蝋燭の炎に照らされた横顔は絵画のように美しい。威厳に満ちたその姿で彼女は言った。

「そう、聖夜……もとい性夜よ……!」
 彼女の声に呼応するかのように、猛烈な吹雪が窓を揺らした。
「人々は聖夜に託けてお酒を飲み、頭がゆるゆるふわふわ理性がパーリナイ(偏見)しているこの行事……!男狩りにはぴったりの時期!!このチャンス逃す訳には行かないわ!!」
「でもさぁーちょーろー、マジどうすんのぉ?」
 フーセンガムを膨らませた派手目のギャル系JKファッションに身を包んだ女子(年齢不詳)が自分の金髪を弄びながら問うた。

「決まっているわ、心からお・も・て・な・しをさせて頂き、素敵で熱い夜を過ごしてもらうのよ」
 村長曰く、温泉やした女性陣が押し掛け、素敵な性夜を過ごしてもらおうのだという。何言ってんだ?
「あらぁ、素敵ねぇ。んふふ、可愛い子が来るといいわねぇ」
 おっとりとしたゆるふわ系ウェーブロングヘアの女性(年齢不詳)がにこやかに微笑む。その実豊満なバストであった。
「ではこれから男狩りの作戦会議を行う!!」
「了解!!」
「ただし女子、子供、不明は倫理に従い襲わない!!」
「了解!!!」
 とにもかくにも何も知らない特異運命座標(男)に危機が迫っていた――!

● 「ヒャッハー! 新鮮な男よー!」(クリスマスバージョンでお届けします)
「とある旅館から依頼が届いてるぜ」
 黒衣の境界案内人、朧がひらひらと依頼書を持ってきた。あなた方は顔を上げる。
「内容はシンプルだな、旅館に来て温泉に入って飯を食って泊まって欲しい……ってことだ」
「それだけ?」
 依頼と言うよりも唯のサービスでは?
 もっともなあなた方の質問に朧は頷く。
「なんでも聖夜に託けて特殊なイベントが夜に発生するみたいなんだがそれを体験して欲しい……宣伝も兼ねてんのかね?」
 イベントの詳細は伏せられているとの事だが【命】の危険は無さそうだと朧は言う。
 温泉、美味しい料理、しかもタダどころか依頼だから報酬も貰える――!
 こんな美味しい依頼放っておく訳がなく、あなた方は即座に準備をし、朧にぶんぶんと手を振りライブノベルの世界へ飛び込んだ。

「いいねぇ、温泉。俺も可能なら行きたかっ――」
 あなた方を送り出し依頼書を改めて閲覧していた朧はピシリと固まった。
 それはそれは小さく書いていたのだ。
 ――女体村。
「…………」
 朧は意気揚揚と特異運命座標達が潜っていった異世界への入口を見ながら彼らの無事を祈った。
 あと俺のせいじゃないと言い訳をしておいた。

NMコメント

初めましての方は初めまして。そうでない方もよろしくお願いします。白です。

Q.なんで二回目を出してしまったんですか?
A.頭が悪いシナリオ出したくなったんです。

 なお前作は此方からどうぞ。
 一応世界観とか書いてますが読まなくてもなんら問題ないです。

https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/4094

 
★Attention!!★
 このシナリオはPPPの倫理ルールに反しない限りで性的な描写が入る可能性があります。
 恋人さんがいるうえでの参加は自己責任でお願いします。
 万が一女性参加者のみもしくは不明となった際はすっごい平和なシナリオになります。
 簡単に言うとパジャマパーティです。ほのぼのしてます、が一人でも男性がいるとその男性のところに男に飢えた肉食女子が襲い掛かります、(グロテスクではないのでそこだけはご安心ください)


●目的
・朝まで肉食女子の襲撃に耐え抜く。
 タワーディフェンスです。
 一人一部屋割り当てされてますが偶々誰かの部屋に遊びに行ってても大部屋で過ごしてたことにしてもいいです。
 部屋にある物(一般的な旅館に置いてそうなものからなんでもOK)非戦、スキル、ギフト、アイデア何でも構いません。
 駆使して男性として大事な何かを守り抜きましょう。
 朝になれば朧が強制的に帰還させてくれます。それまで耐えてください。

・敵
 長老(経国の美女の姿)
 長い黒髪にむちむちボディのたまらん体つきのお姉さんになっています(自称若かりし頃)
 実際は御年……以上のおばあさまです。
 性的魅力、誘惑を強化している上にどんな屈強な男性も組み敷けるようにかなりの筋力を持っています。
なお無駄に紳士的なのでステシで「女性」「不明」となってる方は襲いません「男性」の記載かつ「18歳以上」を襲います。万が一襲撃条件を満たしていない方がいらっしゃれば暖かいお布団でスャアさせます。

・肉食女子メンバー
 この村の住民たちです。様々なタイプの女性に己を見せかける術を持っています。
 おっとりお姉さん? 派手めなギャル? 清楚さん?欲張りに双子ちゃん? OK、任せろ。
こんなお姉さんに襲われたい!という欲望ぶつけてください。
 長老ほどではないですが自慢の身体を使った色技や忍者かお前らというような気配遮断の術などに優れています。
なお今回は性夜(聖夜)なので指定がなければミニスカサンタ、ビキニサンタ、ベビードールサンタで武装して襲い掛かります。

●場所
 一人一部屋割り当てられた個室です。外からは鍵がかけられております。壁は薄いです。
 ドアの反対側には窓があります。が、外には逃がすまいと肉食女子が張り込んでいます。

 プレイングには目の前に現れてほしい女性の外観、性格、シチュなどを記載ください。
 できる範囲で叶えます。

 なお、別に何とは言ってませんがプレイング次第ではお湯やご飯にちょっとへっちな気分になるお薬とか入っててもいいです。
 相談で地獄を自ら生み出すのもありです。是非ふざけ倒していただければと思います。

●サンプルプレイング
・ビキニサンタの褐色ギャル
なんて恐ろしい村なんだ……!こ、このままでは俺は男として色々大事な物を喪ってしまう!!
ここは!襖に隠れてやりすごす……!
……!?な、なんてダイナマイトバディな褐色ギャルビキニサンタなんだ……日焼け跡がいい……。もうちょい、もうちょいだけ襖を開けて……あ゛ッ

・パジャマパーティver
 テンションあがっちゃったー!広めのお部屋だしカードゲームとかしちゃお!みんなも誘おっと

 こんな感じです、それでは行ってらっしゃい。  
 あと本当にすいませんでした。

  • 「ヒャッハー! 新鮮な男よー!」(クリスマスバージョンでお届けします)完了
  • NM名
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年01月10日 22時22分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

日向 葵(p3p000366)
紅眼のエースストライカー
秋月 誠吾(p3p007127)
虹を心にかけて
アーマデル・アル・アマル(p3p008599)
灰想繰切
耀 英司(p3p009524)
諢帙@縺ヲ繧九h縲∵セ?°

リプレイ


「道すがらその辺の猟師から元気が沸く肉を買って来たんだよなァ。慰め合う夜にはピッタリだろ。鍋にしてもらってみんなで食おうぜ!」
「何スか鍋ってクリスマス要素ねぇよ、しかもアンタの持ち込みか英司!」
 普通ケーキとか囲んでパーティじゃないのかという至極真っ当な葵のツッコミは英司のグッドサインに一蹴された。
「鍋と言えばYAMI……闇が濃い程に光は眩しく輝く……即ちシャイネンナイト、成程な」
「シャイネンナハトに謝れ」
「ここにいいものがある」
「聞けよ」
 てってれ~と取り出したのは真っ青なスムージー。凄く食欲減退カラーです。
「えっと、アーマデルそれは……食後か食前に飲むんだよな……?」
 引き攣った笑みで誠吾がスムージー入ったボトルを指さした。
 いやまさか、いくら料理の腕が壊滅的なアーマデルさんだってそんなことは「大丈夫、健康にいいのは間違いないぞ」おっと嫌な予感がしますね。
「これをこうしてオラッ」
 なんという事でしょう。あんなに美味しそうだった透き通った出汁が鮮やかな青色に変わったではありませんか。
「青々と輝くNABE…聖夜に相応しい供物だろう? そう、地球は青かったんだ」
「聖夜に謝れ!!」
 ここにレフェリーが居たら即レッドカードを突き付けていただろう。一発退場だこんなもん。が、皆真面目であったので残すのも申し訳ないと青々と輝くNABEを意地で掻き込んでいった。
 そう、勢いよく搔き込んだ。
 無事に真っ青なNABEも完食し鍋の底が見えたあたりで誠吾がパタパタと服の襟を摘まんで仰ぎだした。
「鍋うまかった! ……矢鱈と体が火照るのは何かの作用なのか? あちー!」
 
 ――時に、ラッコ鍋という料理をご存じだろうか。
 とある世界の北に位置する国、その民族に伝わるラッコの肉を使った鍋のことである。ラッコ鍋にはとある効能がある。
 独特の味がする肉と沸き立つ湯気はその場に居る者達をもんもんとさせ、何故か都合よく身体が熱くなったりする。
 明晰な頭脳を持つ諸君はもうお分かりであろう。

 そうだね媚薬効果だね。

「……熱くなってきたな……心なしか、全員が艶めいて見えるぜ……」
 なんかムッワアアアって効果音が見えるし、全員が艶っぽい。
「……確かに暑いな、空調どうなってるんだ……いや、その発想は練達に慣れ過ぎだな」
(この神官スケベすぎる……!)
「ふーっ……っべ、少し頭がボーッとしてきた……心なしか、周りの女性も、一緒に来たメンバーも可愛く見えてきたっスね……」
「よせやぁい」
((可愛い))
 無駄に神官はスケベだしDKは健全だし怪人は可愛い。
 半開きになった口元に気が付いて、葵はぶんぶんと頭を振りかぶって邪念を追い払う。
「落ち着け男っスよアイツら、やっぱちとこいつぁ異常っスね」
「クソッ、このままじゃおかしくなっちまう」
 ゆらりと英司が立ち上がった。パサリとジャケットを落しスーツのボタンを焦れったそうに外していく。その色香にごくりと全員生唾を飲んだ。
「やろうぜ……コスプレパーリナイ!!!」
 何言ってんだこの怪人と誰しもが思ったがなんかいい感じに色ッぽかったので何も言えなかった。
「……俺は温泉いって寝るわ」
「俺も……なんかボーっとするし」
 葵と誠吾はひらひらと手を振りその場を離れた。
 その姿をじぃっと二人の女性が見つめていた。


 パジャマに着替えていた誠吾は目の前のベッドに首を傾げる。
「何で一人部屋なのにこんなでかいんだよこのベッド。キングサイズってやつか?」
 自分と同じくらいの女子なら「皆でねましょ」なんてパジャマパーティでもするのだろうが此処にいるのは哀しいかな野郎一人である。
「それにしても……気のせいじゃないよな」
 先ほどから感じる違和感に誠吾は眉をひそめる。視線だ、視線を感じる。
「この部屋誰かいるよな? でてこ……いや、出てこなくでいいっす。部屋から出ていってくれ。のぞくな! ……着替えも覗かれてたのかこれ」
 蟀谷に青筋が浮かびかけたが、とにかく寝てしまおうと誠吾は布団を捲り潜り込んだ。
 目が、合った。
「こんばんわ~」
「うわ!?」
 白い肌に豊かな金髪のロングヘアに長い睫毛。唇の黒子がセクシーな真っ赤なミニスカサンタのねーちゃんがいた。細い腕を伸ばして誠吾を押し倒さんと絡みついてくる。
「お前誰だよ! くっつくな!!! こえーよ!!!」
「あら、ボウヤもしかして初めて? 大丈夫よ、優しくするから」
「話を聴け! どうせなら襲われるより襲いたいんだが! ていうか!! 俺にだって選ぶ権利があるんだ馬鹿野郎!」
「あら? 選べるなら誰がいいの?」
「えっ……? そ。それは」
 常に後ろをついて回る小鳥が頭を過る。た、確かに彼女なら……。
 と、そこまで考えてブオンブオンと頭を振った。
「うっせー! 兎に角出ていけ俺は寝る!」
「いやあん♡ 意地悪ゥ♡」
「意地悪じゃねえ!」

 ●
 葵に用意された部屋は畳の藺草の良い香りと窓の向こうに一面の雪景色が広がっており高級旅館の名に恥じぬ気品が在った。
「うーん、景色もうちょっと見ていたっスけど、もういい時間だし寝よ寝よ」
 敷かれた布団に向き直ると妙にふくらみがある。嫌な予感がしつつ慌てて布団をはぎ取ると寝息を立てている低身長童顔巨乳少女が居た。ご安心ください彼女は18歳以上です。
「んー……? きゃあああ!?」
「きゃあああ!?」
 目と目が合うその瞬間悲鳴を上げた二人はとっさに離れる。枕を抱きしめて低身長童顔巨乳少女は混乱していた。
「わ、私寝ちゃってた……!? ど、どうしよう作戦が!」
「作戦!?」
「はぁっ!?」
 彼女の態度が余りにもおかしいので、葵は溜息を吐き彼女と目線を合わせて問いかける。
「何でだ? 何が目的っスか? オレだって女子に対して初手で暴力を振るうほど野蛮じゃねぇっス」
「えっと、私赤ちゃんが欲しくて! その為に男の人が必要で!」
「……ふーむなるほど、子供が欲しい、っスか。いやダメに決まってんだろ! 男なら誰でもいいのかアンタらは!?」
「誰か選ぶの……?」
「嘘ぉ……」
 そうここは女体村、混沌の常識は通じない。葵は天を仰いだ。天井のシミしか見えなかった。
「アンタは良くても俺はだめなの!! わかったらさっさと寝かせ」
「てぇっい」
「っぶね! いきなり飛びかかるとか何考えてんだ!」
「村長の教え!」
 ――恥じらい殿方は、(物理で)堕としてしまいなさい。(未成年はダメよ♡)
「ダメよ♡ じゃ、ねえよ!! 聖夜じゃなくて性夜ってか、やかましいわ!」
 キレながらツッコんでいた葵は彼女が先程の宴会にいたことを思い出した。そういえばこの子が一際可愛かったな、等と考えている間にも低身長童顔巨乳少女の正拳突きが眼前に飛んでくる。暴力は振るえない為、ひたすら受け流しては回避を繰り返す。
 やがて体力尽きたか、低身長童顔巨乳少女が肩で息をし、ぐずっと大きな目に涙をため始めた。
「そんちょぉ……わたしには、むりでしたぁ……ごめんなさいぃ……」
 葵は軽薄そうに見えるがその実誠実な青年である。不可抗力であるとはいえ女の子を泣かせてしまったことに罪悪感が湧いた。やがて観念したように葵は手を上げた。
「あー分かった分かった、子供は作ってやれねぇっスけど隣で寝るくらいならいっスよ」
「ほ、ほんとう!? ありがとう……!」
 彼女の花が綻ぶような笑顔にちょっとドキッとした。

 ●
 その場の勢いという物は恐ろしい物で何処から出現したのか分からないミラーボールが辺りを極彩色に染めていく。
「……はっ、俺はいつの間に着替えを……? あらいぐまパジャマどこいった?」
 もこもこ可愛いあらいぐまパジャマから、サイドガラ空きチャイナに着替えていたアーマデルは自らの意匠を改めて見た。些か露出が多いことに首を傾げている。
「隠れている割合が高いほどチラリが眩しく輝くもの……これでは輝くのは着衣の方なのでは……?」
 アーマデルは至って真面目だった。
「アーマデルはその服嫌いなのかい?」
 おっと此処で無性系+色素薄い系+不思議ちゃんサンタの登場です。
「……やめろ、そういう系統の顔は俺に効く」
 アーマデル選手に特攻が刺さります。ふいと逸らした耳からは赤が覗いていますね。
「俺には恋人がいる……恋人……だよな……? そのはず……故に俺のMISAOはstand up on stage、それが世界の選択」
 混乱して自信を失いかけてますが大丈夫でしょうか?
 ああっと、追い打ちをかける様に不思議ちゃんサンタの首傾げ上目遣いが決まりました。これは心臓に悪い。
「それに俺は未成年で……」
「知っているとも、だからキミには撮影係を頼もうじゃあないか」
「え、何、撮影係?なんだと……そういうのもあるのか」
 アーマデル選手顔つきが変わりました。なにやら考え込んでおります。
 その一眼レフは何処から取り出したんでしょうか、不思議ですね。
「そんなアングルで大丈夫か?」
 大丈夫ではないし問題しかないような気がする。
「よし酒蔵の聖女、いちばんいいアングルを頼む」
 
 アーマデルは年齢が十八歳以下。肉食女子の標的にはなり得ない。
 その為、狙いが向くのはこの場にいる成人済み男性という事になる。
 ご機嫌でアーマデルの服の隙間にチップを捻じ込んでいた通報待ったなしの英司にたわわな下乳お姉さんが襲い掛かる。
「ねぇ、お兄さんはどんな女の子が好きですかぁ?」
 それとなく躱そうとしてもびくともしない。肉食女子の狙った獲物に対する執着心と怪力は目を見張るものがある。
 これは危険が危ないと腰にベルトを出現させ暗黒を呼び寄せた英司はその身を鎧の内へしまい込んだ。

「おいあいつ鎧着たぞ反則じゃね?」
「これはレギュレーション違反だね」
「アーマデル裁判長どういたしますか」
「ヨシ! ブレイクだ!!」
 ――その瞬間宴会場が爆発した。

成否

成功

状態異常

なし

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