シナリオ詳細
アポカリプスラプソディー・レッドサイド
オープニング
●黙示録に学ぶ狂騒のはじまり
「かつて滅びがあった。
大隕石の衝突なのか大噴火なのか、疫病の蔓延なのか。一説にはある兄妹喧嘩の余波とも言われているが、それは誰も知らぬ。
知っている者は皆死に、数百年かけて土と風へと還った。あらゆる記録は焼けるか朽ちるかして消え、我々は空想するほかなかった。
だがある地下墳墓よりひとつの事例を見つけた」
青いローブを着た老齢の男が、隣でパイプをふかす深紅の熟女に目を向けた。
「ブレンダンソマー墓所――少し前に見つかった地下遺跡よ。
そこには死霊術によって保管されていたミイラ兵が山のように存在していたけど、その元……つまり死ぬ前の人間たちがそれだけあの場所に収容されていたことを意味するわ。それこそ何十年何百年と。
そして回収したいくつかのエンシェントプレートや、時空を超えて貯蔵されたボキャッジ禁書などを解析した結果、その墳墓の由来を見つけた……」
ちらりと目を向けると、傷だらけの傭兵が左右非対称に顔を歪めた。
「奴らは数百年生き延びるプランを練っていやがった。
正確には自分たちの魂を圧縮して一つの器に詰め込んで、時が来たら地上に生きてる連中の肉体を奪って復活するってプランだ。
地底から古代人が侵略しにくるってわけだ。笑えねえジョークだ」
「ところが大まじめなのよ。だから私たちも、大まじめに奴らを潰さなきゃならない。これは侵略戦争よ。おクチで解決できる問題じゃないわ」
だからあなたたちを呼んだの。
と、熟女はスクロールを広げた。
「『超越者ヴァイオレット』――見たことある人もいるんじゃないかしら。地下墳墓に貯蔵されていた魂の集合体であり、それらが詰め込まれた唯一の器。
とてつもなくレベルの高い人間、ととらえて貰ってもいいわね。どっちにしろバケモノよ」
スクロールに描かれたのは地下墳墓の概要を示した図である。
地上からある部屋に至るまでのルートがしっかりと書かれていた。
「私たちはまず地上に発破をかけて突入する。ミイラたちは封印魔術を施してあるから起き上がることはない。彼らを気にしなくていいわ。一直線にこの『超越者の部屋』に入って」
部屋のスケッチが描かれている。
無数の柱。柱の中でひからびた人間だったもの。
そのずっと先に立つ、赤いドレスの少女。
少女をさして、言う。
「これが『超越者ヴァイオレット』。古代の魂の保管者よ。
保管してあるのは魂だけで記憶はないと思うから、とにかくそういうバケモノだと思っておくこと。いいわね? 質問やお話し合いはナシよ。そんな余裕を見せれば即座に殺されると思っておいて」
「つまり、私たちへの依頼はこの『超越者ヴァイオレット』と戦い、そして撃破すること……?」
それまで聞き手に回っていた『色彩の魔女』プルー・ビビットカラー(p3n000004)が首を傾げながら言った。
「正確には違うわ。ダメージを与えること、よ。
けれど倒すのが最良なのは確かよね」
「未来の安寧を求めて高く挑むか、今の安全を考えて低く挑むか……ってことね」
その選択は任せましょ。とプルーはイレギュラーズたちを見た。
「この作戦で多くの命が救われることになるわ。皆、頼んだわよ」
- アポカリプスラプソディー・レッドサイドLv:6以上完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2018年07月25日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●ブレンダンソマー墓所よりの終末
かつてこの大地をなにかが覆ったという。天災とも人災とも、兄妹喧嘩の余波とも言われるそれから逃れるべく人々はいくつものコミュニティに分かれ生き残りを模索した。
何百年と生活環境が維持される精霊管理式シェルターを構築するもの、世界を塗り替えるほどの力を持つ者を狂信するもの、終末論にすがって踊り狂うもの……その中に、全ての魂と霊体を地下に保管して何百年あとに生き残った地上人類と入れ替わる計画をしたものたちがいたという。
「その中心が『超越者ヴァイオレット』ってわけか」
首の後ろをかいて苦笑する『黒キ幻影』シュバルツ=リッケンハルト(p3p000837)。そして世界樹(p3p000634)。
「古代人が侵略にくるとはお伽噺も真っ青な急展開だが、面白ぇ。困難とやらは乗り越えてこそ、だ。そのバケモノ退治とやら、いっちょやってやろうじゃねぇか」
ブレンダンソマー墓所は大量のアンデッドミイラ発生に対抗して土に埋められ、そのうえで特別なワンド『マジェスティックマジック』の封印儀式によって見事なまでに清掃されていた。
開いた入り口には力を失ったミイラたちがみっちりと詰まっていたが、それを掘り進んでみれば中はなんてことのない地下遺跡である。
『flawless Diva』セアラ・シズ・ラファティ(p3p000390)はその様子に息をつき、貸し与えられた松明をかかげた。
「やはり、それでもまだ足りなかったのですね」
ミイラの動きを止めたことで地上の被害は亡霊の進軍のみで済んでいる。
だが地下にはまだ強大な存在が残り、力を蓄えていた。
「見た目はその者の性質の全てを語るものではありませんが、それにしても、あの少女は得体の知れなさがあります。まるで、可憐な少女の形をした器に、おぞましい何かが入り込んでいるような」
以前の探索から残した記録をみた『白き渡鳥』Lumilia=Sherwood(p3p000381)は小さく首を振った。
「言ってられませんね。今回の撃退の対象です。油断なく、対峙致しましょう」
「勿論だとも」
『世界の広さを識る者』イシュトカ=オリフィチエ(p3p001275)が目を細める。
「見た目に似合わず……そんな言い草は、もしかしたら浅薄な見方なのかもしれないね。少女というのは悉く手強いもの、などと詩人なら言うかもしれない。だがそれにしても、"これ"は少しばかり度が過ぎる」
既に解明された隠し通路を通り、さらなる地下エリア『超越者の部屋』へと入り込む。
『砂狼の傭兵』ラノール・メルカノワ(p3p000045)は嫌な予感に顔をしかめていた。
古代遺跡。思い出されるはスライムガール事件。死んだはずの人間がゲル状の肉体を持って起き上がったあの事件。
この世界の謎に、きっとまだ小指の爪程度も触れてはいないのだろう。
……いや、今から触れるのだ。膝まで、もしくは頭まで。あの日のサーカス事変をキッカケとして。
「人間は業の深いものだな。過去の人間に未来が踏み荒らされては敵わない。ここで通行止めとしてもらおう」
『氷晶の盾』冬葵 D 悠凪(p3p000885)が胸を強く叩き、自らに気合いを入れる。
「選ばれたからには、全力を尽くすのみ……。過去の人間はあくまで過去にのみ生きるべきなのですから、今は今生きている人たちのものです。だから今生きている人たちを死なせないためにも、私は戦います!」
巨大な、黄金の扉があった。
そのそばに立ち、『chérie』プティ エ ミニョン(p3p001913)がそっと扉に触れる。
「私は旅人でこの世界とは浅い付き合いだけどさ、それでも生きて暮らしてきた分、今の混沌に恩と愛着が有るのだよ」
招き入れるかのように開かれる扉。
その先にはヒビのはいった無数の柱。
その先には、一人の少女――超越者バイオレット。
赤いドレスの少女はぼうっと虚空をみつめるのをやめ、プティたちを見た。
「侵略する気満々だって言うのなら、有無も言わさず粉砕するよ!」
ドンと地面を踏みならし、プティは……そして仲間たちは一斉に走り出した。
●魂の保管庫
瞬きひとつ。
それだけで空気がこすれ、あばれ、爆発を起こした。
燃え上がる火炎と煙の中を、ラノールは猛烈な勢いで駆け抜ける。
フロアに倒れた黒い柱を飛び越え、大きなマトックを振り上げる。
「作戦通りにやるぞ! サンドブロックだ!」
突撃。
それもただ飛びかかり全体重をもってぶつかるというただそれだけの行為だ。
だがヴァイオレットの動きを阻害するには充分だ。小さく顎を上げたヴァイオレットの眼前に壁が生まれ、ラノールの突撃を阻む。
その左右を抜け、後ろに回り込む悠凪とプティ。
スライドアンドターンで地面に剣を突き立てると、持ち込んだミイラにインスタントな死霊術を吹き込んだ。
起き上がった無数のミイラ。振り向き、小さく首を傾げるヴァイオレット。
それだけでミイラのうち半数が吹き飛んでいく。
爆風の中を駆け抜けた悠凪とプティが一瞬だけ目を合わせた。
アイコンタクト。刹那のすりあわせである。
最初はプティたちを庇うつもりでいた悠凪は方針を切り替え、プティに防御を任せて逆サイドブロックに専念することに決めた。
盾を構え、プティと共に突撃をしかける悠凪。
ヴァイオレットの周囲に生まれた円形の力場に阻まれるが、維持でその場に踏みとどまった。
周囲から無数のミイラが生まれては、次々と吹き飛ばされていく。
一方で、ラノールが派手に吹き飛ばされた。
フロア内にある半透明な柱に激突し、バウンドして地面を転がった。
起き上がろうとした彼の身体ががくりと傾く。
「直撃か――こうも簡単にっ」
「心配ない」
イシュトカがバラのアクセサリをサッとむけると、ラノールをおそっていた強いめまいが吹き飛んだ。
更に、魔術印から呼び出したリボルバー拳銃を六発フル乱射。
魔力弾がヴァイオレットの力場をすりぬけて命中していく。
宙へばらばらに撒いた弾丸をすべて手品のようにリボルバー弾倉に落としてから、イシュトカは振り向いた。
「狙いは効率的なダメージだ。そのためには君たちの力が非常によく効く」
「はい……」
得意分野だ、とでも言わんばかりにLumiliaは銀の笛に唇をそえた。
それだけではない。セアラも胸に手を翳し、大きく大きく息を吸う。
歌と音楽がフロアを包み込んでいく。
ラノール側と悠凪側に分かれた両チームに届くように、二人はフロアを走り回りながら双方へと均等に特別な音楽のフィールドを形成していった。
その徹底ぶりは凄まじい者で、全員の回避命中特殊抵抗反応にいたる全てが引き上げられた。
「力が漲ってくる。格上相手にはこのくらいしねぇとな!」
シュバルツはナイフを強く強く握り込み、限界までため込んだパワーでヴァイオレットに殴りかかった。
発生する力場に拳が阻まれる――が、その瞬間にシュバルツの目が強く見開かれた。
「無駄だッ!」
爆発。
そして殴り抜く拳。
それまで一歩も動かなかったヴァイオレットの顔面に、シュバルツの拳はしっかりと命中した。
宙を舞い、軽やかに着地するヴァイオレット。
口元を手の甲でぬぐうと、周囲の柱からエネルギーを吸い込み始めた。
「『魂の再生』だ! 回復されるぞ!」
「反動の大きさからしてかなりの回復量のはず。けれど途中で壊すことができれば――」
ラノールと悠凪が再び組み付いていく。
が、両手を広げたヴァイオレットの力場に阻まれる。
特にきついのはラノールの側だ。力場が巨大な手のように広がり、彼の身体を握りつぶそうとしはじめたのだ。
「私たちで隙を作ります」
「お二人は『例のもの』を」
Lumiliaとセアラはラノールの裏へとつき、それぞれの武器を構えた。
セアラは指輪をきらりと光らせ、懐からメッセージカードを引き抜く。
ラノールが攻撃に潰されてしまわぬようにエネルギーを送り込む。
力場を押し返し、ゆっくりと腕を広げていくラノール。
その一方でLumiliaは氷の鎖を生み出すと、ヴァイオレットめがけて解き放った。
攻撃を力場で払うヴァイオレット。
イシュトカはゆっくりと歩み寄りながらリボルバー拳銃で連射。リロード、連射。その全てをまるでコーヒーでも飲むような優雅さで繰り返していく。
弾丸が力場で止まる。
攻撃が通用していないのか?
否、Lumiliaの言ったとおりこれは隙を作るための攻撃だ。
「せーのっ!」
裏側に回り込んだプティが、小さな剣を突き立てた。
周囲の柱との接続を絶つための剣だ。
それを察したのか、ヴァイオレットは素早く腕を振ってプティを打ち払った。
ぴゃあと言って吹き飛ばされ、柱や壁にぶつかってピンボールのようにはねていくプティ。
が、それも。
それもまた、隙を作るための攻撃。
本命はシュバルツ。
彼の繰り出した白いナイフがヴァイオレットの胸を狙う。
咄嗟に歯噛みし、刃の接触をギリギリ――ギリギリのところで阻む。
これで終わりか? 手は尽くしたか?
否。
シュバルツが本命である理由は、彼の手の早さにこそあった。
「こっちだ――!」
影に隠していた黒いナイフによる『もう一度の攻撃』が、ヴァイオレットの胸へ深々と突き刺さった。
接続が強制的に切断される。
強敵からクリーンヒットを引き出すために、命中力を引き上げる他にあるもう一つの手段。一人で数打つという解決手段である。
勿論その地盤には、Lumiliaたちによる命中力の引き上げやセアラやラノールたちによる足止め、そしてイシュトカたちによる猛攻があったことは間違いない。
こじ開け、こじ開け、そして今ついに超越者に刃を突き立てたのだ。
●緊急プロトコル
爆発。
衝撃。
人形のように飛び、回転し、バウンドし、フロアの奥にある黄金の壁画へとぶつかってとまるヴァイオレット。
ゆっくりと立ち上がるその姿は傷ついた少女のそれである。
ぼろぼろになったドレス。すりきれた肌。
乱れた髪。
しかし恐ろしく鮮明な、赤い唇。
そこでようやく、ヴァイオレットは上唇をぺろりと舐めた。
顔が嗜虐と欲望で左右非対称に歪む。
「そうそう。そうよ。そう、そう、そう」
初めて見せるきわめて人間的な表情に、セアラはぞくりと肩をふるわせた。
自らの全てを欲望の対象として見ているかのような、そんな目をしていたからだ。
「『あの方』は正しかった。いずれこんな人たちが現われる。美味しい時間がやってくる。いま、いま、いまが……!」
目を瞑り、開く。
まるで竜のようなギラリとした目だ。
途端に彼女を覆っていたドレスがはじけ飛び、まるで竜のような鱗があちこちに現われる。
息をすい、声を上げる。
「私だけのディナータイムッ!」
はき出した声だけで場が崩壊した。
柱がへし折れ、組み付こうとしたラノールも悠凪も、それを庇っていたプティもろとも吹き飛ばされた。
「ちょ、ちょっとちょっと、なんで一緒に――」
「連発されたのだろう。たった一瞬に」
イシュトカが『思った以上によろしくないカードをひいたようだ』と不思議な表情をした。
「おそらくこれが話に聞いた緊急プロトコル……しかしどうだろう。あの様子。魔種のそれに近いと思わないかね」
「…………」
目をごしごしとやってから改めてヴァイオレットの有様を見るプティ。
サーカス事変の出来事を、確かに彷彿とさせる暴虐さだった。
銃を構え、乱射するイシュトカ。
意識を失いかけていたラノールが気合いだけで立ち上がった。
「限界です。下がった方が――」
「いいや。もう一発耐えられる」
やるべきことはやった。
あとは自分の力がどこまで『超越者ヴァイオレット』に届くか試す時間だ。
ラノールは歯を食いしばり、突撃し、マトックを叩き込んだ。
手をかざすヴァイオレット。
彼女の美しい手をマトックが貫き、その接続部を白い絹のような手が握り込んだ。
防御ではない。こちらを拘束するための対応だと気づいたときには、ラノールの頬にもういっぽうの手が触れていた。
果実を前にするように、優しく撫でる。
たったの一瞬のことだ。
が、それだけでラノールは砲弾のごとく吹き飛ばされた。
フロア内の柱を二本破壊し、壁を貫き、白骨だらけの場所へと転がる。
「ラノールさん――!」
Lumiliaがフロストチェインを形成、発射。
ヴァイオレットの身体にぐるぐると巻き付き手首や足首を囚人のごとく拘束していく……が、それがたったの一瞬で引きちぎられた。
かと思えば、Lumiliaの眼前へとヴァイオレットが迫っている。
口をだらしなく大きく開き、長い舌を露出させていた。
「――!」
思わず目を瞑りそうになった彼女――に割り込む悠凪。
ヴァイオレットの側頭部を剣で思い切り貫いたのだ。
常人なら即死していてもおかしくない。脳のある部分を剣が抜けている。
が、ヴァイオレットはごくんと喉を鳴らし、剣がささったままの顔を悠凪に向けた。
顔面を覆う手。
プティが駆け寄る寸前に、凄まじい衝撃が悠凪を襲った。
衝撃だけで地面と天井がそれぞれ崩壊していく。
崩れ始める遺跡。
剣を抜いて捨てるヴァイオレット。
「皆を連れて逃げよう! 走って!」
プティが叫ぶのに応じて、シュバルツは歯噛みした。
「急いでください」
セアラが仲間を抱え走り出す。
逃すまいと迫るヴァイオレット。
間に割り込んだプティは地面をげしげし踏みつけ大量のディフォルメゾンビを呼び出した。
が、それらがたったの一瞬で消し飛んでいく。プティもろともだ。
「プチ、すまん!」
飛んでいたプティを片手でキャッチし、小脇に抱えて走り出すシュバルツ。
イシュトカもLumiliaやセアラと協力して悠凪やラノールたちを抱えて走った。
崩壊しつづける遺跡。
その中を駆け抜け、崩れる天井と壁を無理矢理破壊しながら、彼らは地上へと脱した。
ごろごろと砂の上を転がる。
振り返ると、完全に崩壊した墓所の入り口があった。
ヴァイオレットは埋没したのか。
死んだ……とは思えない。
「それに、あの様子……」
イレギュラーズたちは新たなる戦いと闇の時代の幕開けを感じていた。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
あとがき
お疲れ様でした。超越者ヴァイオレットに一定以上のダメージを与えることに成功しました。
プレイング総合力の問題がありましたが、色々あって10%ほど判定をおまけしております。
GMコメント
このシナリオは『アポカリプスラプソディー・ブラックサイド』と連動しています。
【オーダー】
成功条件:超越者ヴァイオレットに一定以上のHPダメージを与えること。
大成功条件:超越者ヴァイオレットを倒すこと
※大成功とあるように、ハード難易度をキッチリ成功させるレベルの要件です。相当厳しめの判定が行なわれます。
これを満たせなくても成功条件さえ満たしていればOKなので、一応トライしてみるくらいの気持ちから始めてください。
【フィールド情報】
超越者の部屋。
柱が並んでいる黄金の部屋です。きわめて明るく、天井もとても高いです。
ここへ全員突入し、戦闘を行ないます。
仮に全員が戦闘不能になったとしても同行している非戦闘スタッフがガッと入ってガッと抱えてバーッと撤退するので、撤退条件を設定する必要はありません。
(仮に撤退条件を設定した場合、それを満たした時点で依頼は失敗扱いになります。参加PCの過半数が同じ条件をプレイングに記載したかどうかで判断します)
【エネミー情報】
・超越者ヴァイオレット
若干名前が紛らわしいですが深紅のドレスを纏った少女の姿をしています。多分ですか喋りません。(確かめてません)
以前接触した際は、顎をくいっと上げるだけで相手を吹き飛ばして戦闘不能にしたり、全力の攻撃を受けてもびくともしなかったりしました。
……というだけだとプレイングの書きようが無いので、以下は『戦いながら観察して把握した』という設定でプレイングを書いたり相談したりしてください。
●使用スキル
・魂の衝撃『近神列【飛】【体勢不利】反動100』
・魂の爆発『遠神域【停滞】高威力、反動100』
・魂の再生『自付与 再生XX、充填XX、反動200』
●スペック傾向
・全てのステータスが高水準。
反応は50前後、命中回避EXAが高い。
EXFはほぼないはず。
防御技術と特殊抵抗は不明だがとても高いはず(不明)。
・受けるダメージが10000点を超えた段階で『緊急プロトコル』が発動します。
プロトコル発動後はステータスに以下の変更が加わります。
→EXF大幅アップ
→特殊抵抗大幅アップ
→防御技術大幅アップ
使用スキルに<魂の暴走『神自範 【飛】【停滞】【体勢不利】高威力』>が追加
緊急プロトコル発動から100ターンが経過すると解除されます。そんなに続くはずがないので戦闘中は解除されないもんだと思ってもらってOKです。
【アドリブ度(高)】
ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
今回のシナリオは緊迫したシーンや突発的なイベントが起こりやすいためアドリブ度が最初から高めに設定されています。
もしアドイブがお嫌いでしたらプレイングに『アドリブNG』と書いて頂ければ配慮いたします。
Tweet