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シナリオ詳細

Tower of Gorilla

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●『ゴリラ』への挑戦
「ウホ、ウホホウッホホホッホウッホゴリラ」
 ローレットに集められた多数のイレギュラーズを前にした時、『森の賢者』ゴリラ・護理羅・ゴリゴリラ(g3r555555)は何時もより幾ばくか真剣な調子でそう言った。
 Tower of Gorilla――
 それは『ジャングルテクノクラート』の異名を持つゴリラ・G・ゴリーの拠点である。
 深緑の奥地であり、深緑の代名詞でもある『ファルカウ』からそう遠くなく、天を突く気持ちで聳える塔が持ち主の性格と等しく質実剛健に存在しているのは混沌の住民には知られた話だった。だったよね?

●ゴリラになれば解決する依頼
「うあーーーーーーー頭使いすぎておなか痛いよー! しゅっぺしゅぺするタワーがむずかしすぎるよー!」
 うつ伏せになった上三頭身キャラになってじたばたするフラン・ヴィラネル (p3p006816)。
 頭を使いすぎたのかぷすぷす煙をあげている。
「もっとあたし向きの塔を攻略したいよー! そういう依頼ないのー!?」
 今度は仰向けになってばたばたするSDフランちゃん。そんな彼女のもとに――突然のゴリラが!
「ウホ」
 ゴリラ(リアルなゴリラ)がローレットのギルド酒場にヌッと現れ、ナックルウォークで掲示板へと歩いて行った後、端から端まで眺めてから拳をドゥっとその中央に叩きつけた。
 すると、なんということだろうか! 突如として石版の依頼書が生成され掲示板にめり込んだではないか。(このあとスタッフが美味しく修繕しました)
 ゴリラは賢い。その拳を叩きつければ大体の書類仕事は完了するのだ。
「ハッ、これは……!」
 ぴょいーんと立ち上がるSDフランちゃん。いまフランちゃんって書こうとして孵卵ちゃんって変換されたので卵の殻を頭に被って卵パンツをはいたことになりませんか?
「Tower of Gorillaへの挑戦状だーーーーーーーー!」
 石版に飛びつきひっこぬくと、孵卵ちゃん間違えたフランちゃんは振り返った。
「あなたは……まさか!」

 ゴリラはギルド酒場から出て行くその背中ごしに、グッと親指を立てた。
 待っているぞ。お前達ならできる。ゴリラの塔は万人に秘められしゴリラ力(ぢから)を解放することで理不尽なトラップを突破する事が出来るという神秘の塔だ。
 第一層である『銀背毛皮ゴリアドネ』は全員が全く別のポイントに強制転送されるトラップダンジョンだし理不尽な強敵ゴリナイトも現れるがあなたがもしゴリラ力を解放しウホウホしたならそのゴリラの拳ですべてのトラップを粉砕しなんなら壁とか壊して一直線にゴールまでたどり着くだろうしゴリナイトもなんかポイーンて弾くことだろう。
 第二層である『森林賢者ゴリネアデス』は二つの扉が待ち受ける入り口である。
 ――歓楽容易を求めるならこの扉を開け。
 ――艱難辛苦を求めるならこの扉を開け。
 ――真ゴリラを求めるパンチで扉を開け。
 なる命令が記されているし君がゴリラなら二枚並んだ扉を右と左の拳でゴッとやることだろうし扉は両方吹き飛んでいき途中にある何もかもを粉砕しゴールまで一直線にゴリラローリングダッシュで駆け抜けることだろうっていうかそうしよう。
 第三層はなんと『甘蕉投票ゴリマンドラ』だ。
 ここではバナナ一本につき無限に投票でき、二位になれた者とそれを選んだ者が上の階層に上がれる。一億万票でも三那由他票でも好きな数をバナナに書け。
 ゴリラは2つより上の数をかぞえない。なぜなら右と左の拳で粉砕すればすべてが解決するからだ。なので全員2票だし全員2位なのだ。なぜ2位なのかは知らないし、ゴリラは細かいことを考えない。
 第四層は『護理羅技ゴリギュラーズ』。
 円形闘技場に案内されたあなたたちがゴリラ力を解放し最後の1ゴリラになるまで戦いあうゴリラロワイヤル方式のエリアだ。ゴリラはボスを定めるもの。その方法はゴリラ力によって定めるものだ。
 こうして塔を攻略した暁には塔の支配者であり創造主であるゴリラ・G・ゴリーが好きなだけバナナスイーツを食わせてくれるらしい。美味しいよねバナナ。ホイップクリーム乗せて上からチョコソースかけたやつが好きだなわたし。
 ――という意味が込められたサムズアップだった。
「意味長!」

 石版を抱いたフランちゃん、いやゴリランちゃんはカッとあなたへ振り返った。
「さあ行こう! Tower of Gorillaへ!」

GMコメント

 このシナリオはゴリラシナリオです。
 プレイングはゴリラになったつもりで書きましょう。相談もゴリラになったつもりでしましょう。ここはゴリラのパラダイスつまりシャンゴリラです。
 あなたがゴリラであればあるほど楽しめるのです。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はGです。
 GはゴリラのGです。ゴリラは細かいことを考えない。

  • Tower of Gorilla完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年09月30日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談8日
  • 参加費150RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

クロバ・フユツキ(p3p000145)
深緑の守護者
咲花・百合子(p3p001385)
白百合清楚殺戮拳
ロク(p3p005176)
クソ犬
ウィリアム・ハーヴェイ・ウォルターズ(p3p006562)
奈落の虹
フラン・ヴィラネル(p3p006816)
ノームの愛娘
※参加確定済み※
伊達 千尋(p3p007569)
Go To HeLL!
一条 夢心地(p3p008344)
殿
Я・E・D(p3p009532)
赤い頭巾の魔砲狼

リプレイ

●Tower of Gorilla
「塔イラナイ! 我ラゴリラ、塔イラナイ!」
「「ウホノジャアアアアアアア!」」
 突如として立ち上がりドラミングを始める『クソゴリラ』ロク(p3p005176)。
 気高き咆哮によってはるか彼方より地響きが近づき、大量のゴリババア(顔がロリの老ゴリ。鳴き声は老婆)が群れを成して突っ込んできた。
 力強いナックルウォークダッシュによる突撃はTower of Gorillaへと命中。
「ワタシ、ゴリババアファーム、アルジ! スべテ、ゴリババア、塔ニハナツ。ゴリババア、メカゴリババア、邪ゴリババア、ゼンブ! フエル、フエル! ゴリラウッホッホ! ホァーッ!」
 ゴリババアの持ってきたバナナを奪い取ってムシャアと食いちぎると、ロクはショルダーゴリラタックルを繰り出した。
「胸叩ク、響ク! 塔叩ク、響カナイ!
 イラナイ! 響カナイイラナイ! 壊ス!」
 ショルダータックルにあわせて周りのゴリババアたちが手拍子と合いの手をいれはじめる。
 ――モゥ(ドンドコ)
 ――マヂ(バナナン)
 ――無理(ドンドコ)
 ――握リ潰ソ。。(ドシタ)
 最後の支柱をめしぃっとやった所で、Tower of Gorillaは倒壊した。
 五階建てが一階建てになった。
「…………」
「…………」
 まだリプレイ500字くらいなのに目が合っちゃったゴリラ・G・ゴリー。
 そのつぶらで悲しそうな瞳に、ロクゴリラは目を伏せた。
 だが案ずることはない。
 ゴリラは賢い。塔くらいドラミング三回くらいしたら建つ。

●Tower of Gorilla リテイク
「モゥマヂ無理。彼ゴリラトヮカレタ。チョォ大好キダッタノニ、ゥチノコトヮモゥドォデモィィンダッテ。ドォセゥチヮ遊バレテタッテコト、ィマドラミングシタ、音楽ガ流レテル。高鳴ルビィトデドンドドン!」
 スマホ片手にケータイゴリ小説を書いてたロキウゴリラがドラミングリズムで徐々に踊り出し塔にタックルし始めた所で『殿』一条 夢心地(p3p008344)もとい夢心地ゴリラが羽交い締めにした。
「YAMETE! これ以上ゴリラ・G・ゴリーの悲しい顔見たくない!」
「HANASE!」
 ――ドンドコドンドコドンゴリラ(ホォイ)
 ――ドンドコドンドンドンゴリラ(ホォイ)
 ――ゴリゴリドンドコゴリランラン(マヂムリィ)
 ――ドコドコドンドコゴリランラン(バナナァ)
 しばらく一緒にドラミングダンスをして上げた夢心地ゴリラ。
 最後の『バナナァナァ(良い発音)』の所で夢心地ゴリラとロクゴリラは一緒にバナナをかじってスマイルした。
 ゴリラは優しい。一緒に踊ると大抵のことはわかり合える。
 やることなくて集まってきたゴリババアたちの頭をヨーシヨシつって撫でてから、夢心地ゴリラはうつ伏せに寝転んで両手で顎肘ついて足をぱったぱったやりながらゴリババアと語らい始めた。
「なんですか? タワーオブゴリラ? 人間の方々はどうも我々ゴリラに対する誤解があるようですね。もしかして力は強いが、ウホウホしているだけのヒトに劣る霊長だと思ってません? ゴリラのこ……」
 途中まで喋ってから、夢心地ゴリラはハッとする。なんか今の口調ROOのロールプレイのときみたい。あるよね学校で先生をお母さんって呼んじゃうみたいなノリで、ネトゲのロールプレイ口調がリアルに出てくること。
 夢心地はコホンと咳払いすると『ねえゴリババア。……フフ、呼んでみただけっ』とかいって笑ってから表情を切り替えた。
「麿たちゴリラは賢いのじゃ。ゴリラは八カ国語をマスターしてるしインド圏の450種ある準指定言語でも日常会話程度なら可能なのじゃよ。
 トリプリ族のコク・ボロック語で書かれたプヌクムン呼んで進ぜようか?
 食事は大抵ブイヤベースかキーマカレーだしバナナなんて最近はあんまり食べないのじゃ。凝り固まったゴリライメージはやめてくれるかぇ? はぁーーーーーーなーげかーわしーーーい人類。麿がそんなバナナくらいで――」
 振り返る。
 塔を建てなおしたはいいけど登り忘れてたゴリラ・G・ゴリーの手にバナナパフェが握られていた。
 ゴリラ・G・ゴリーはパフェと夢心地ゴリラを交互に見てから……。
「ウホ」
 スッと突き出してきた。
 ゴリラは優しい。別に試練とか関係なくスイーツくらい奢ってくれる。
「ウホホホホホホホホホホホホホホホッ!!!!
 ウホッ……ウホウホウホウホウホホホホホホホーーーーーーッ!!
 ウッホホウホッホウホウホウホウホホホホホホーーーーーーッ!!!!!」
 もう一ゴリカ国語しか喋れなくなった夢心地ゴリラがバナナに夢中だった。
 そんな彼らに手を振って、ゴリラ・G・ゴリーは『一緒に行かない?』て親指で塔を指し示した。

●銀背毛皮ゴリアドネ
 シュオーンと謎の光を浴びて転移したのは『ただの死神』クロバ・フユツキ(p3p000145)。
 クロバゴリラは腰に手をかけ、なんかあの棒? あと指でカチカチってするやつのついた堅い棒を手に取ってから首をかしげた。囓ってみると、折れる。
 ゴリラは強い。武器なんて持ってたら弱くなる。
「ウホァ!」
 こんなもん使えるか! と地面に叩きつけて粉砕すると、クロバゴリラは両腕を広げた。
 そう、彼の必殺『裂・掠風花』は無想刃・掠風花をベースに練り上げたゴリ技であり型無しのゴリ舞。ドラミング効果を失ったがローリングに徹することによって相手の構えを崩しより踏み込めるよう追求したダブルラリアットである。
「ウホホホホーーーーーーイ!!」
 クロバゴリラはすべての障害物と罠とゴリナイトを粉砕しながらダブルラリアットですっ飛んでいった。

 フラワァッという効果音と共に転移してきたのは『白百合清楚殺戮拳』咲花・百合子(p3p001385)。
 花も恥じらうゴリ乙女であり髑髏を杯にして乾杯するゴリ美少女である。
 その立ち姿たるや、背景にレース模様でバナナが描かれるわ子リスは歌うわ華は咲くわ小鳥は舞い踊るわ『ヘキサデシマル』伊達 千尋(p3p007569)が後ろで謎の言語を呟くわでもうとりとめがつかなかった。
 ちなみにいま後ろの千尋ゴリラはUTF-8のUnicodeで喋ってるしところどころ文字抜けしていた。たぶん『我は離散的大猩猩』て言ってるんだとおもう。ゴリラは賢い。
「ウホ……」
 話を戻せとジェスチャーした百合子は、優雅なナックルウォークで歩き出した。
 ゴリ美少女のナックルウォークは阻む者みな粉砕し触れる者みな傷つけるナイフみたいに尖ったギザギザゴリラの子守歌なのだ。
 しかし破壊と再生は表裏一体。ゴリ美少女である百合子ゴリラが通り抜けた後には綺麗なバナナジャングルが咲くでしょう。バナナの木って自分で増えないから枝木って植林するしかないんだけどゼロから生やすのがそうゴリ美少女なのだ。

「ウホゴリラ。ゴリラゴリラ。ウホホホホゥ!! ホァーーーーー!!!」
 バァーンという効果音と集中効果線によって転移してきた『魔風の主』ウィリアム・ハーヴェイ・ウォルターズ(p3p006562)はキューティクルつやつやな金髪をなびかせてゴリラサムズアップをキメると……。
「塔ノ中、罠イッパイ。道グネグネ曲ガル。デモゴリラ関係ナイ。
 全部壊ス! 罠壊ス!! 壁壊ス!!! 敵壊ス!!!!
 ゴリギュラーズ!!!! ……壊サナイ!!!!!」
 ゴリ魔法『歪曲のゴリラメント』を発動させた。その呪言は歪みの力をもち、空間を越えて敵をねじ切らんとします。今フレーバーをコピペしました。
 具体的に言いますね。
 まずウィリアムゴリラもといゴリィリアムが『壊ス!』て叫ぶじゃないですか。そして対象を右手と左手で掴むじゃないですか。それでこう、雑巾絞りみたいな動きでギュッ☆てするじゃないですか。そうすると空間ごとねじ切れるじゃないですか。
「皆揃ッテ、二階ヘ、進メ!!」
 これがゴリ魔法じゃないですか。

 ンヌゥという効果音で転移してきた『緑の治癒士』フラン・ヴィラネル(p3p006816)。
「ウホ、ウホッホホホ、ホホホーイ!!」
 ジャンピングフランゴリラ。キラキラのなにかに包まれてメイクアップしたモテカワ妹系美ゴリラは軽快なステップとドラミングでゴリソングを歌い始めた。VAに発注したらみんなが頭抱えると思うから絶対だすなよ絶対。

 『フランララランゴリラララン』
 歌:ゴリラン
 詞:ゴリラ神

 ウッホ ウッホ ウッホホウッホ

 ここはShangoi-la(シャンゴリラ) 俺たちのParty
 えっ今から入れるゴリラ保険があるんですか? そうゴリラ令和ゴリゴリライフならどんな病気や怪我でも対応。入院一日につき100バナナ。掛けバナナなしで生涯続く。満10万85歳から入れます。
 そう私だって登りたかったタワー。けど誰かが一番になる勝負じゃない。ゴリラは優しいしゴリラは賢い。ゴリラは群(クラン)を重んじる。
 だから今はウッホホッホッホ ウホッホッホッホ

 ウッホ ウッホ ウッホホウッホ
 ウッホ ウッホ ウッホホウッホ

 それはシャンプーなのかい? ああリンスかい。
 シャヴァダァーヴァダラヴェッシュンヴィシュヌギェンネィー(知らないインド語)
 リンスを飲んじゃダメだよリンスを! あーグルシャンかい? それならいいよ!
 天然素材は案外美味しくないィィィィイイイイイインヌ!

 ――Welcome to gori-land(全力の美声で)


 ドゥンドゥンドゥポイーンという効果音と共に『赤い頭巾の悪食狼』Я・E・D(p3p009532)が転移してきた。
 Яゴリラは考えた。TとPは似てるって。
 だってゴリラ的にはテクニックってフィジカルのことだし、メンタルとキャパシティも大体フィジカルのことだ。
 そのことを考えてから、Яゴリラには天才的な閃きがおこった。
 Tower of Gorillaとは……Power of Gorillaのことだったのだ!
「ウホ……」
 光降り注ぐかのようだった。
 かつて高い木の枝から紐でぶら下げられたバナナを見つけた時。
 棒は使わなかった。
 踏み台も使わなかった。
 もちろん木に登ったりもしなかった。
 ゴリラに必要なのは右と左の拳である。
 すなわち根元に拳を叩き込めば木は倒れバナナは落ちてくる、賢い!!
「ウホッホ、ウホッホ、ッホッホウホホッ!!」
 ЯゴリラによるPower of Gorillaパンチが炸裂した。
 炸裂しまくった。

 ――Tower of Gorillaがまた五階建てから一階建てになった。

 スイーツルームにそそくさと入っていったゴリラ・G・ゴリーはバナナクレープを手に取るとその足で戻り、Яゴリラにスッと差し出した。
 ゴリラは優しい。二回も家を壊されたけど起こらない。
 Яゴリラはそれをムシャムシャしながらふと振り返った。千尋ゴリラが指をくわえてこちらを見ている。
 なんか『からくり語に語る知恵を持つ電脳の獣』とか言ってるし、『三千世界のわりなし、運否天賦、投票、決闘を粉砕する者』とも言っていた。
 ゴリラは賢い。Яゴリラは言わんとすることを察して、自分の足でタワー五階(今は一階)に入るとバナナケーキを持って出てきた。
「ウホ」
 ゴリラは優しい。Яゴリラはバナナケーキの半分を千尋ゴリラへと差し出した。
 『我らは自在。定まりに従ひ奪ひ合ふ事などあはばならぬ。塔損なひ、実芭蕉分かち合ふなり』て千尋ゴリラは言ってたけど、意味は多分バナナオイシイだと思う。ゴリラは賢いのでわかる。
 そして、二人は頷き合ってからTower of Gorillaを建て直した。

●森林賢者ゴリネアデス
 ――歓楽容易を求めるならこの扉を開け。
 ――艱難辛苦を求めるならこの扉を開け。
 ――真ゴリラを求めるパンチで扉を開け。
 その文字を見て、クロバゴリラも、百合子ゴリラも首をかしげた。
 ゴリラは細かいことを考えない。
 大体『艱難辛苦』って文字が読めない。画数が10以上あるのって文字としてどうかとおもう。
 だがこの中でも一番の知者であるウィリアムゴリラが一計を案じた。
「ホアーーーーーッッッ!!!!」
 ゴリラローリングダッシュである!
 ゴリラローリングダッシュはあのなんか画数の多い字のすべてを粉砕できるしすべてを瓦礫にしてしまえば一緒である。
「「ホアーーーーーッッッ!!!!」」
 フランゴリラたちも後に続いた。
 千尋ゴリラも、夢心地ゴリラも、Яゴリラも、ロクゴリラも、一斉にゴリラローリングダッシュした。
 それですべてが解決した。

●甘蕉投票ゴリマンドラ
 ウィリアムゴリラ:全員に68那由他7454阿僧祇4560恒河沙票
 フランゴリラ:伝説のバイクチームGORINのゴリ雄に274不可思議99黒筆32恒河沙6墨汁87澗5京
 千尋ゴリラ:フランゴリラの代わりに白いアイツに1Party time。『オマエは本当に可愛いなァ』のお言葉を頂く。
 クロバゴリラ:宇宙に無限票
 百合子ゴリラ:世界に1無量大数票
 夢心地ゴリラ:ペポンヌに一億クロー
 ロクゴリラ:俺たち産んでくれた父ちゃん母ちゃんにマジ感謝
 Яゴリラ:そして俺たちの友情にマジマジマジ感謝

 チェケラ!

●護理羅技ゴリギュラーズ
「敵来たら殴るだけ。でも皆の力合わせればもっとツヨイ。
 だから――俺と歌わないか? バナナキメたロックをよ」
 イケゴリラとなったクロバゴリラのダブルラリアットダンス。
 対するは百合子ゴリラによるカジノロワイヤルポーズ。
 二人の息がピッタリとあった瞬間、百合子ゴリラ百裂拳が炸裂した。
「ウッホウッホ。ウホゴリラ!
 ゴリラゴリラ、ウッホホホゥ!!
 ホァーーーゴリラララララララララァァッ!!!!!!」
 その後ろでドラミングを打ち鳴らすウィリアムゴリラ。
「ホォアアアアタタタタタタタタタウホホホホホホホ!」
 フランゴリラは手拍子からのゴリラパンチを繰り出した。
 バックダンサーとなった千尋、夢心地、Я、ロクゴリラたちがその後ろのゴリババアたちの手拍子を受けて一斉にポーズをとった。

 ――Tower of Gorillaがまたまた五階建てから一階建てになった。

 その様子を外から見ていたゴリラ・G・ゴリーが、屋台車を退いてやってくる。
 カラフルで南国風味のデザインをしたその屋台はバナナスイーツカーだった。
「ウホッ」
 親指をたてるゴリラ・G・ゴリー。
 親指をたてかえすゴリギュラーズたち。
 そして――。






「「――ハッ、夢か!?」」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ――ハッ、夢か!?

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