PandoraPartyProject

シナリオ詳細

邪迷宮に眠る『凄い装備(いつものアレ)』

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●これまでの長く険しい戦いのあらすじ
 吹雪 (p3x004727)。そして空梅雨 (p3x007470)。二人を始めとする特異運命座標たちは、正義国のはずれにある、『邪迷宮』と呼ばれる地へと足を踏み入れていた。
 かつて、正義の教会と敵対したと伝説の残される邪教の総本山であったというこの地は、今は訪れるものもない禁忌の地と化している。
 先日のバージョンアップによって追加されたというダンジョンだが、未だプレイヤーたる特異運命座標たちが訪れる機会はなく、その内容は不明のままであった。
 ある日吹雪は、正義のNPCから、『この迷宮に『凄い装備』が存在する』との噂を聞いたのである。
「凄い装備……何かしら。気になるわね」
 と、大人っぽい笑みを浮かべた吹雪は、友人である空梅雨を始めとする特異運命座標たちへと声をかけた。空梅雨はトレジャーハンターであったから、お宝とあればそこに行かない理由は無い。
「行きましょう! そこにハントすべきとレジャーがあるならば!」
 邪迷宮には多くのトラップと魔物達がひしめき合い、特異運命座標たちを待ち受けていた。特異運命座標たちは果敢にもそれに立ち向かい、時に傷つき、時に友情をはぐくみながら、階層を一つ一つ攻略していく。
「愚かな……引き返すが良い……引き返すが良い……」
 時折迷宮内に響く謎の声に悩まされながら、特異運命座標たちはついにその最奥にたどり着いた。特異運命座標たちの前に現れたのは、大きな、豪奢な宝箱である。
「これが、すごい装備の入った宝箱……!」
 目を輝かせる空梅雨と吹雪。特異運命座標たちがゆっくり宝箱を開けた瞬間、辺りは光に包まれた! そして特異運命座標たちの身体もまた、光に包まれていく! 罠か!? いや、特異運命座標たちのシステムUIが切り替わっていく。そう、装備が、変化しているのだ! 宝箱からもたらされた光、その光に積まれて、装備が全く違う形のもに変わっていく!
 そして光がすっかり収まった時! 空梅雨の身体は裸エプロンに包まれていたのである――!

●いつもの奴
「なあああああああんでですかあああああああああ!!!!」
 空梅雨が絶叫しながらうずくまる。
「まずいよ空梅雨ちゃん! それだとお尻が丸見えだよ!」
 素に戻った吹雪が叫ぶのへ、空梅雨は大慌てで壁を背に張り付けた。
「吹雪さん!? 吹雪さん!? これは一体どういうことですか!?」
「ちょっと待って!? 多分いつものパターンだと思うから先に言っておくけど、『ボクもこんなことになるだなんて知らなかったんだよ』!!!」
 なお、妙な格好をしているのは空梅雨だけではない。吹雪などはやたらとえっぐいレオタードなどを着ていたし、他の特異運命座標たちも、それは恐ろしいほどにマニアックなコスチュームを着ているではないか!
『開けてしまいおったか……愚かなもの達よ……』
「この声は! 道中で散々引き返すが良い、って言ってた声!」
 吹雪が声をあげるのへ、謎の声が続ける。
『これは邪教の者たちがあがめし邪装……いわば暗黒の神に捧げる巫女の服。
 この箱はそれを封印しておったのだ……。
 私は、かつてその封印の儀式を担ったものによって生み出され、この地を守護していた人工精霊。
 だからあれほど引き返すが良いといったのに……』
「マジですか? これが? 暗黒の神に捧げる衣装?」
 空梅雨が声をあげるのへ、人工精霊が頷くような声をあげた。
『邪教だろう? 恐ろしいだろう?』
「別の意味で恐ろしいですよ!」
『ちなみにその装備は呪われている……普通の方法では脱ぐことはもちろん、上に何かを羽織る事も出来ない……!』
「本当だ! 装備外せないよ!」
 ぐにに、とレオタードを引っ張る吹雪。
「ダメです吹雪さん! それ以上引っ張るとえっぐい角度から見えちゃいけないものが見えます!」
『呪いを解くには、相応の聖職者に頼むしかないだろう……だが、その格好で街を歩けば、それはもう噂になってしまって大変なことになろうなぁ……?』
「くっ……!」
 空梅雨が呻く。この格好で? 皆で? 外を? 地獄か?
『だが、お前達にもチャンスはある……この宝箱の裏にスイッチがある。押してみるが良い……』
 と、人工精霊がそう言うのへ、空梅雨は宝箱の裏へ向か……おうとして止まった。
「すみません、今動けません」
「だよね」
 吹雪が言いながら、宝箱の裏を探る。そこには確かにスイッチがあって、それを押すと、洞窟が振動するような音が響いて、最奥と思われていた壁がゆっくりとせりあがり、新たな道を開いたのだ!
『ドキドキ☆呪われ装備だらけの大運動会~~~~~~~』
 人工精霊が声をあげる! 途端、響き渡る拍手喝采の音! あっけにとられた特異運命座標たちを無視し、人工精霊が言葉をつづけた!
『愚かにも呪われてしまった皆様のための、解呪チャンスです!
 皆さんにはぁ、この先にある浄化の泉へと向かってもらいます! その泉で解呪を行えば、装備が外せるわけですね~!
 ですが! 道中には関門があります! この先をご覧ください!』
 言われたとおり視線を向けてみれば、そこにはこれまでの迷宮然とした様相からは一変し、往年のバラエティ番組のスタジオみたいな光景が繰り広げられている。
『まず第一の関門! ローションぬるぬる☆障害物走! 特異運命座標の皆さんはこれに参加して、ゴールまで走っていただきます!
 コースはローションでぬるぬるの場所ですので、走るのにも一苦労! 滑って転んでくんずほぐれつなんてことも!?
 続いて第二の関門は、ドキドキ☆水上アスレチック! このローションプールの上に建設された水上アスレチックを攻略してもらいます! 落ちても心が折れなければ再挑戦できますが、身体はローションまみれ! 落ちれば落ちるほど攻略は難しくなります!
 そして最終関門、ローション☆水上尻相撲!
 此方の横綱尻相撲マシーン・ドラゴンと尻相撲をしていただきます! 落ちればローションプールに真っ逆さま! もちろん心が折れなければ何度でも再挑戦できますが、身体はローションまみれになってしまい不利になりますね!
 これらの関門を一人でも突破することが出来れば、最奥の浄化の泉にアクセスできます!
 さぁ、ゲームスタートです! 皆さん、張り切ってどうぞ!』
 と、なんか変なファンファーレが鳴り響き、特異運命座標たちにスポットライトがあてられる。どこからともなく歓声が鳴り響き、何かよくわからないうちによくわからないことになっていた。
「……吹雪さん?」
「ごめんね……でも、これを攻略するしかないのよ……」
 諦めたように、吹雪は言った。他の特異運命座標たちもあきらめの境地に達している。
「どうして……どうしてこんなことに……」
 空梅雨が顔を負った。これが、禁則の地に踏み込んだ罰なのかもしれない。それはさておき、特異運命座標たちもの戦いははじまろうとしていた。

GMコメント

 お世話になっております。洗井落雲です。
 此方のシナリオは! リクエストシナリオに! なっております!!!

●成功条件
 三つの関門を突破し、最奥の浄化の泉で呪いの装備を脱ぐ。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はEです。
 無いよりはマシな情報です。グッドラック。

●ROOとは
 練達三塔主の『Project:IDEA』の産物で練達ネットワーク上に構築された疑似世界をR.O.O(Rapid Origin Online)と呼びます。
 練達の悲願を達成する為、混沌世界の『法則』を研究すべく作られた仮想環境ではありますが、原因不明のエラーにより暴走。情報の自己増殖が発生し、まるでゲームのような世界を構築しています。
 R.O.O内の作りは混沌の現実に似ていますが、旅人たちの世界の風景や人物、既に亡き人物が存在する等、世界のルールを部分的に外れた事象も観測されるようです。
 練達三塔主より依頼を受けたローレット・イレギュラーズはこの疑似世界で活動するためログイン装置を介してこの世界に介入。
 自分専用の『アバター』を作って活動し、閉じ込められた人々の救出や『ゲームクリア』を目指します。
特設ページ:https://rev1.reversion.jp/page/RapidOriginOnline

※重要な備考『デスカウント』
 R.O.Oシナリオにおいては『死亡』判定が容易に行われます。
『死亡』した場合もキャラクターはロストせず、アバターのステータスシートに『デスカウント』が追加される形となります。
 現時点においてアバターではないキャラクターに影響はありません。

●状況
 いつもの奴です。
 ……と言うわけ出にもいかないのでご説明! とある邪教の迷宮に、『凄い装備』が眠っている、といううわさを聞き付けた吹雪さんと空梅雨さん。二人は仲間の特異運命座標たちと共に、この迷宮を踏破。『凄い装備』を手に入れます。
 しかし凄い装備とは、『凄い(マニアックで絵面的にヤバい)装備』の事であり、しかも呪われていて自力では脱ぐことができません。
 このままでは、このえっぐい装備を着たまま、正義の街の教会まで歩きで行って解呪してもらわないとなりません。そうなったら社会的に死にます。
 しかし救いの手は残されていました。この洞窟のさらに最奥、三つの関門を潜り抜けた先に浄化の泉があり、そこに到達すれば、呪いの装備を脱ぐことが出来るのです!
 もはや他に道はありません! 進みましょう、この道を! 突破しましょう、この関門を! そして尊厳を! 取り戻せ!

●ルール
 このシナリオに参加される方は、『男性でも、女性でも、性別の不明の方でも』皆『布面積とかデザインとかがえぐくて凄い装備』を着ている状態から始まります。
 このシナリオに参加した場合、もし凄い装備のデザインなどに希望がある場合は、プレイングにて記入してください、お任せだったり、記入がない場合は、洗井落雲が大体趣味でそれっぽいのを着せます。
 ただし、吹雪 (p3x004727)さんは『布面積とかがえっぐいレオタード』を、空梅雨 (p3x007470)さんは『裸エプロン』を、強制的に着せられています。

●三つの関門
 攻略するべき三つの関門です。
 どこを攻略するかに絞ると、リプレイでの描写が濃くなるかもしれません。

1.ローションぬるぬる☆障害物競走
  言葉通りです。ローションを敷き詰められたコースを走りながら、網をくぐったり、跳び箱を飛んだり、箱の中から飴を探したりしつつゴールを目指します。
  反応や機動力、EXAが重要な気がします。まぁ、無くても何とかなります。

2.ローションぬるぬる☆水上アスレチック
  読んで字のごとしです。ローションを敷き詰められたプールの上にある水上アスレチックの上を、上ったり下りたり滑ったり転んだりしながらゴールを目指します。
  ローションプールに落下しても再トライ出来ますが、ローションまみれなのでそれはもう大変なことになるでしょうね。
  防御技術や特殊抵抗が重要だと良いですね。なくてもどうにでもなります。

3.ローション☆水上尻相撲
  見ての通りです。ローションプールの上に設置された土俵の上で、横綱尻相撲マシーン・ドラゴンと尻相撲をします。
  心が折れない限り、何度でも戦えますが、ローションまみれになります。
  各種攻撃力や命中、回避があると便利なんじゃないかな。なくてもどうとでもなります。

●サクラメント
 あります。死んで逃げられると思うなよ。

 以上となります。
 それでは、対戦よろしくお願いします。

  • 邪迷宮に眠る『凄い装備(いつものアレ)』完了
  • GM名洗井落雲
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年08月15日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談8日
  • 参加費150RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ザミエラ(p3x000787)
おそろいねこちゃん
Teth=Steiner(p3x002831)
Lightning-Magus
吹雪(p3x004727)
氷神
※参加確定済み※
空梅雨(p3x007470)
himechan
※参加確定済み※
BelethR(p3x008156)
『Cy-LRBo-NO28』
ロウ・シェン(p3x008541)
混ざり龍種
ユカ(p3x009340)
一ノ瀬 由香のアバター
シャルロット・デュ・シェーユ(p3x009811)
甘味聖女

リプレイ

●呪いの装備!
「なあああああああんでですかあああああああああ!!!!
 なんで! どうしてR.O.Oでもこの忌むべき恰好をさせられるんですかぁ!!
 吹雪さん! どうなってるんですか吹雪さんこれ!?」
 己が身を抱くようにして叫ぶのは『himechan』空梅雨(p3x007470)である! 空梅雨は言うまでもないが当然のように裸エプロンを着させらていた。
「ち、違うよ! ボクのせいじゃないよ!!
 ……はっ! けふんけふん」
 『氷神』吹雪(p3x004727)と咳払い一つ。
「こうなってしまっては仕方ないわ、何としても最深部に辿り着きましょう」
 そう厳かに言うのである。えっぐいハイレグレオタードで。
「確かに引き返したほうがいいって何度も囁かれてたけど、だからってこんな格好……!」
 そう言って顔を赤らめる『硝子色の煌めき』ザミエラ(p3x000787)。ザミエラはいわゆるマイクロビキニを着せられていた! でっかいおむねに小さなビキニ!
「か、確認するね? この先にあるアスレチックを攻略しない限り、■■■たちは徒歩で街を歩いて、教会まで行かなきゃいけない……!」
 こくこくと仲間達が頷く。
「仮想世界ってわかってても、この格好はいくらなんでも恥ずかしいわ……うう、仕方ないわね、こうなったらさっさとクリアして帰りましょ!」
「わかってるぽん! この格好で街に行く選択肢はないぽん!」
 と、なんか口調迄おかしくなっているぽんなのは『呪いの装備でたぬきなう。』Teth=Steiner(p3x002831)だぽん。これまたえぐい布面積の水着を着ているぽん。と言うかこの格好、大丈夫? 身バレしない?
「と言うか、この格好は本当に何なんだ? こんな格好してるから邪教扱いされたんじゃ?」
 そういう『ルーチェ=B=アッロガーンスのアバター』BelethR(p3x008156)の着せられたのは、えぐいほど体にフィットしたぴっちりハイレグスーツである。体の線がもろに出ているため、普通に恥ずかしいしえっちい。ぴっちりしたスーツっていいと思うんだよね。
「邪教であることは確実ですわね……!」
 『甘味聖女』シャルロット・デュ・シェーユ(p3x009811)が着ているのは、一見すれば修道服に見えたが、体にフィットする、全身タイツのようなてっかてかの素材だった。その上スカートもきついスリットが入っている。えっちい。
「せっかくファンタジーRPGらしい格好して遊べると思ったらいつものPPPじゃないこれ!
 ……まぁ所詮ゲーム内のアバターに過ぎないんだし、別に気にしない……ゴメン嘘ついた。
 めっちゃ恥ずかしいわコレ。清楚なヒロインのシャルロットちゃんにこんな格好で街を歩かせらんないわねぇ」
 はぁ、と肩を落とすシャルロット。そうなのだ、比較的肌の露出は少ないシャルロットだが、その清楚な聖職者が、この様にエロスを感じさせる服を着ているというギャップが!
「黙りなさい」
 はい。
「うう、本当に恥ずかしいねぇ。でも、他の皆に比べたら、あたしはマシなのかなぁ……?」
 そういう『一ノ瀬 由香のアバター』ユカ(p3x009340)の格好は、王道的なバニースーツだった。正直諸々の角度はかなりきわどい所があったが、他のに比べたらだいぶましであるかもしれない……いや、比較対象が悪い。他に比べたらマシであるが、かなり危険な衣服であることに間違いは無いのだ。
「え、って言うかワタシのこれは何なの?」
 と、『混ざり龍種』ロウ・シェン(p3x008541)が羞恥と困惑に歪んだ顔で言う。その服は、ユカの対となるような格好であった。つまり、ユカの隠されている肌部分をさらけ出して、隠されていない肌部分を隠している。具体的には、腕と足にタイツのような生地が着せられていて、身体の部分には大切な部分を隠す謎のシール以外には何もつけられていない。
 人それを、逆バニーと言った。
「オチね!? ワタシがオチなのね!?
 どうやら皮の一枚くらい剥いでも構わないらしい……こほん。ワタシにこんなもの着せるなんて、外に出たら邪教の痕跡は残してやらないわ……ッ!」
「で、でも、今回のクエスト、女の子ばかりで良かったよぉ。男の子がいたら、きっと恥ずかしくて泣いちゃったかも」
 と、ユカがえへへ、と笑うのへ、シェンは微妙な顔をして、
「え、ええ、そうね」
 と笑った。
 さて。なんにしても、この呪いを解くためには進まなければならない。
 かくして、特異運命座標たちの、決死の戦いが今始まる!

●ローションぬるぬる☆障害物競走
 第一の関門、それはローションぬるぬる☆障害物競走! かくして、網をくぐり、跳び箱を飛び……和やかな(?)障害物競走の光景が繰り広げられていた。ローションまみれで。
「うっ、もうしょっぱなからローションまみれですわね……まぁ、スライムけしかけられるよりましだとは思いますけど……」
「そうだな……これで背後からスライムが襲い掛かってくるような仕掛けがあったら、恐ろしい事になる所であったな……」
 と、シャルロットの言葉にBelethRが頷くので、ご要望にお応えしてスライムをご用意しました。情報精度Eだしね。
「お応えしてんじゃねぇわよ!!!! まぁ、確かにこのままではゆっくり進めば問題ない……何らかの追い立てる手段があるのだとは思っていましたけれど!」
 シャルロットが叫ぶと同時に、スタート地点にでっかいエロスライムが放たれた!
「と、とにかく走りますわよ!」
「承知した!」
 シャルロットとBelethRが走り出す……が、ローションに足を取られて転倒! ちなみに、足元は不思議な床材でできているので、転んでも怪我はしない。
「うええ、べたべたですわ……!」
 そのぴっちりとした修道服に、どろりとした液体がしみこみ、薄い生地がさらに身体に張り付き、その線の細い体を晒していく。ヤバい。
「いかん! シャルロット、貴様そのままではエロスライムにここでは描写できないあんなことやこんなことをされるぞ!」
「ええっ、ここでは描写できないあんなことやこんなことを!? ちょっとまって、このゲームのレーティングあがりませんこと!?」
「ああ、レーティングあがれば、洗井落雲の首も危うい……いや、あんな奴は適当に洲巻にして島流しにでもしてやりたい所であるが、それはさておき、レーティングが上がるのは――まずい!」
 慌てて立ち上がるシャルロット。手を差し伸べるBelethR――だが、ローションの力は強い。まるでシャルロットを掴む触手のように足に絡みつき、BelethRを押し倒す形でローションの海に倒れ込んでしまう!
「ひゃ、ご、ごめんなさい!」
「いや、大丈夫だ……落ち着け! そこを引っ張るな、マズい所が見え……や、まって、そこは押さないで!!!!!」
 くんずほぐれつの阿鼻叫喚が繰り広げる。このままではレーティングがあがってしまう! が、その瞬間、BelethRの脳裏に電流が走る!
「そうか……余は今いい事を思いついたぞ! シャルロット、貴様、余を信じてしがみつけ!」
「こ、こうですの!?」
 と、ローションの海の中抱き合う二人。えっちぃ。
「余のブースターを起動する! そして! 奔る!」
 と、BelethRは背中のブースターを起動! 大量のローションが巻き上げられ、全部シャルロットにひっかぶった。
「おぼぼぼぼぼぼ」
 シャルロットが悲鳴をあげる! が、BelethRは止まらない! いや、止まってはいられない! ブースターを全開! ローションの海を一気に駆け抜ける!
 かくしてその勢いのまま、中間地点に到達! BelethRとシャルロットが……荒い息をつきながら、二人は抱き合うように倒れ込んだ。えっちぃ。
 二人の活躍により、一同は第一関門を突破! そしてレーティングも守られたのであった――。

●ローションぬるぬる☆水上アスレチック
 ローションぬるぬる☆水上アスレチックである!
「1つ目の障害物競走でぬるぬるローションの上での走り方はなんとなくマスターしたわ!
 だからアスレチックなんて余裕でクリアしちゃうんだから!」
 思いっきりフラグを立てるザミエラが、マイクロビキニ姿でローションの海に沈んだのはその数秒後の事である。
「げほっ、げほっ……いや、これ、普通に死なない? ローションの海って安全そうに見えて普通の水より殺意マシマシよね?」
 どっろどろの液体に身を濡らしながらザミエラが言う。必死の水上アスレチック攻略も進んではいたが、しかし先に進めば進むほど高度なアスレチック設備が用意され、必然、身体がローションに接触する回数も増えていく。
「っていうか、何でローションなの……? SNSで誰かそういう相談でもしたの……?」
 頭を抱えるザミエラに、
「ひ、酷いよね……シャワー浴びたいよぅ」
 バニースーツのユカが泣きそうな声で言う。一方、シェンはロープコースに挑戦している。網のように張り巡らされたロープを張って進むというものだ。
「待ってなさい、とりあえずここを突破すれば、中継地点から再開できるわ!」
 流石に堕ちたら最初から、と言うのも何なので、ここは温情で一つアスレチック設備をクリアすれば続きから始めることができるようになったわけだが(情報精度Eなので)、だとしても、身体についたローションはぬぐえない。
「任せなさい、ワタシの身体能力があれば、こんなロープなんて……んきゃっ!?」
 と、シェンが悲鳴をあげる。身体がローションまみれでは攻略は難しい。ロープの網に片足がもつれ、その隙間から落下。片足逆さづりの格好になったシェンが、溜まらず悲鳴をあげる。
「ちょっ……この格好でこの体勢は不味いわ! こ、この危ない所を隠してる変なシールとか絶対剥がれないわよね!?」
「の、呪いの装備だから大丈夫だと思うけど……ざ、ザミエラさん、助けに行こう!」
「任せなさい、もうローションなんて怖くなごぼぼぼぼぼぼ」
「ザミエラさーん!!!」
 てんやわんやはさておき。一行は苛烈な戦いを続けていた。例えば――。
「え、嘘怖っ! ローションで滑るから下りの速度が洒落にならな、きゃーーーっ!?」
 短距離の滑り台は、ローションのせいで高速のそれへと変貌しており、ザミエラがローションの海に落ちたり、
「跳ばないといけないのに滑るって最悪じゃない!
 ま、まぁ、ワタシには尻尾があるのよ! 装備も抑えてアスレチックもこれで、まっ、すべ――」
 短距離のジャンプすら、ローションのせいでまともに踏み切れず、シェンがローションの海に落ちたり、
「うう、ろ、ロープにつかまってれば到着できるのに、ローションで滑ってつかめない……きゃあああっ!」
 短距離のターザン・ロープ移動すらローションで滑って、ユカがローションの海に落ちたりした――。
 さて、そんな死闘を繰り返しながら、最終関門へとたどり着いていた。最終関門は、よくある一本丸太わたり。バランスを取れば特異運命座標には朝飯前のアトラクションでも、このローションまみれの身体では、バランスを取るのも難しい。
「……ここは、恥も外聞もなく、しがみついて、這っていくしかないわ」
 と、シェンが言うのへ、二人は頷き……かけて止まった。
「まって。私はマイクロビキニなんだよ?」
「あ、あたしはバニースーツだよ! それも、ちょっと、その、布面積が……」
 二人がそう言うのももっともだ。正直、この衣装で這いつくばってみろ!
「裸エプロンよりはましだけれど、それでも洒落にならないわよ!」
「そ、そうだよ! 裸エプロンよりはましだけど!」
 確かに裸エプロンよりはましだ。だが、見えてはいけない所が見えそうになる危険性、無いとしても、そう思ってしまう事の周知は避けられない。
 だが――シェンは手を突き出して、言葉を止める。
「……ワタシは逆バニーよ」
『あ、はい』
 裸エプロン並にヤバい奴が、ここには居るのだ。その逆バニーが、恥も外聞も捨てろ、と言っている。
 捨てるしか、無かった。
 かくして、尊厳を取り返すための戦いに、尊厳を捨ててまで挑む勇者たちの姿がそこにあった。
 詳しい描写は……最後の名誉のために避けておこう。
 いずれによ、皆は第二関門を突破したのである――。

●ローション☆水上尻相撲
 見ての通りです。
「ちくせう、こうなったらやってやるたぬぅーッ!!!」
 両手でローションを高速でかき混ぜたTethが塩をまくようにローションを撒いて雄叫びをあげる! 相手は最強尻相撲ロボ! Tethは土俵に入り込み、ロボへと尻を向ける! 録画されてなくてよかったね!
「勝負だたぬーっ! たぬたぬたぬたぬーっ!」
 おお、みよ! 乱れ飛ぶ狸の尻! 高い水準のEXAと命中から繰り出される連続尻つっぱりを! 録画されてなくてよかったね!
 多段ヒットする尻――だが、ロボはそれを横綱相撲で受け止める! しかるのちにTethの尻をぺちん!
「ひゃうっ!?」
 悲鳴をあげるTeth! ロボは、Tethのひものような水着のひもをつまんで、そのままローションプールへと放り投げる!
「たぬぅーーーー!!!」
 狸がローションプールへと沈んだ。一秒、二秒、三秒きっかりでローションプールから飛び出して、プールサイドに打ち上げられた鮪みたいに転がる狸。
「げほっ、げほっ……」
「だ、大丈夫? たぬ……Tethさん……?」
 近くにはローションまみれのえぐいレオタードを着た吹雪が横たわっている。数度にわたる激しい戦いは、しかし特異運命座標たちの敗北に終わっていた。倒されては、落とされる。倒されては、落とされる。幾度もの敗北を経て、しかし特異運命座標たちは立ち上がってきた。だが――。
「勝てない……のでしょうか」
 裸エプロンが言った。その顔は、羞恥と悔しさとローションにまみれていた。
 しかし敗北は敗北。長きにわたる敗北は、特異運命座標たちの心をおりかけていた。
 こんな苦しい思いをしなくてもいいんじゃないか。ちょっと恥ずかしい思いをしながら、正義の街を歩けばいいだけじゃないのか。
 そんな諦観が、仲間達の心を支配しかけた時――。
「大丈夫よ」
 えぐいレオタードが微笑んだ。
「私達は……どんな困難だって、立ち向かってきた。それがどんな困難だろうと……レーティングをあげない様に、必死で……!」
「……吹雪……さん? あなたはまだ……諦めてないと……?」
 レオタードが笑う。それから走り出した。見えそうで見えないえぐい角度のレオタード。いや、見えたかもしれないのを気にせずに。
「私より、その、アレな恰好の人も頑張っているのだもの、諦めるわけには!」
 立ち向かう。倒される。ローションに沈められる。しかし、ああ、しかし! レオタードの人の目には、絶望の二文字は無い!
 裸エプロンの人の脳裏に、記憶がよみがえる――それは、裸エプロン土下座の記憶。屈辱のボイス。赤面物のピンナップ。あれを繰り返すのか? ここで?
「行く、たぬ」
 狸が言った。
「決着を、つけるたぬ――」
 やる。やるのだ! 自分が、この呪いに終止符打つために!
「行きます――!」
 裸エプロン……いや、空梅雨は走った! 今この瞬間、彼女はまさに勇者だった。その背面を惜しげもなくさらし(録画されてなくてよかったね)、土俵へと飛び込む!
「……そうです、ここで勝たなければ二度目の死。
 未来を切り開く為なら、こんな所で立ち止まる訳にはいかないのです。
 いきます!わたしの、全身全霊を賭けたヒップアタックを――――!!」
 それは、あまりにもがむしゃらな直線的な動き! それを、ロボが避けられないはずがない。はずがなかった。
 だが、この時、ロボの足元がぬるりと滑った。それは、ローション。幾度となく挑み、倒れた吹雪が、Tethが、無駄死にではなかった証がそれだった。
 ――私がただやられていただけだと思っているのかしら?
 ――落とされる度に少しずつ、土俵やあなたの足元にローションを塗っていったのよ――。
 ローションプールに尻を見せつつ浮かんでるレオタードが胸中で呟いた。
 そして、空梅雨のヒップアタックが。ロボの中心を捉えた! 滑る、機械の身体。そのまま土俵を流れるように、ロボはローションプールへと堕とされ、沈んでいく――!
「やった……やりました……!」
 空梅雨が、叫んだ。途端、ローションプールが輝きを放つ! そう、最奥にある浄化の泉とは、このローションプールだったのだ! 今、ロボを倒したことにより呪いがとけ、泉は清浄な姿を取りも出したのだ!
「か、身体が……!」
 吹雪が言う。仲間達の身体が光に包まれるや、刹那、呪いの装備は跡形もなく消え失せ、元々の装備に身を包まれているのに気づいた。
 全て、終わったのだ。仲間達は歓喜の声をあげる。泉のほとりに集まった仲間達が、暖かい視線を送り合った。ある種の友情のようなものが、皆にはあった。険しい困難を乗り越えたが故の、友情だった。この絆は永遠に壊れないと、皆は確信し、
「所で、R.O.Oって現実を模してるんだよね?
 って事は、このダンジョンも現実に……」
 とか恐ろしい事を吹雪が言い出したので、皆あっという間に嫌そうな顔になった。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 現実世界にこのダンジョンがあるかどうかは、神のみぞ知るのです。

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