シナリオ詳細
再現性東京2010:ジサツげーむ、が、ハジマる、よ
オープニング
●テンシ、が、ミエ、る
再現性東京の夕方、逢魔が時にはまだ早い時間。
希望ヶ浜学園中等部の一角。少年少女が口にするのは今一番ホットな噂。
「でさ、断るとすっげー美人の天使に連れてかれて、バリバリ喰われるってハナシ」
「美人の天使に喰われるなら断ったほうがよくね?」
何を想像したのかニヘッと笑う少年へ、近くにいた少女が冷たい目線を向ける
「男子ってキモッ!! フケツ!! ……でも私、断ったらやってくるのは鳥のお化けって聞いた」
先生達やうるさいマジメ、告げ口陰キャ共の目をかいくぐって花咲く話題は『ジサツゲーム』
「オニトリ」を名乗る謎の人物からaPhoneへ送られるのは刺激的でスリリングな課題。それは暴力行為であったり、自傷行為であったり様々。
提示されるミッションをこなしていくうちにそれはエスカレートしていき、遂には自殺するように指令が来る。
断らなければ当然自分は死ぬ。
断らなかったら――「オニトリ」らしき何者かがやってきて、命を奪われる。
誰がそれで死んだとか、誰が挑戦中だとか具体的な話は聞こえてこない。
でも、火のない所に煙は立たない。
この正体不明の噂は静かに、しかしハッキリとした死の匂いを纏って、中等部に広がっているのだ。
ふと、少年の一人が廊下の向こうの人影に気付く。大柄な体躯に暑苦しい気配。
「やっべ、最近来たセンセーじゃん。行こうぜ」
そそくさと退散する生徒達の様子に、新任体育教師のオウェード=ランドマスター (p3p009184)は、ハテ? と首を傾げるのだった。
●キセキ――は、シロ、く
カフェ・ローレットで話を切り出したのは音呂木・ひよの(p3n000167)だった。
「噂を媒介にして少年少女を喰らおうとする夜妖。その発生が確認されました」
「どんなヤツなんじゃ?」
腕を組んで疑問を呈するのはジャージ姿のオウェード。
「はい、ランダムに選ばれた子供のaPhoneへ「オニトリ」を名乗る人物から指令が届きます」
その指令は他者への暴力的な行いだとか、自分を傷付ける行為ばかり。その課題をクリアする度に過激さは加速していき、最終的には自殺を強いられる。
それを断った場合「オニトリ」に拉致されて殺害される……というもの。
この「オニトリ」だが、現在ひよのの把握している限りでは噂が二パターンあり姿がハッキリしていない。
一つは鳥のお化け、もう一つは美女の天使というもの。
「おそらくは「オニトリ」とは鬼鳥――姑獲鳥、と呼ばれる種類の夜妖でしょうね。子供を攫ったり殺したりする夜妖と言われていますが」
ひよのの見立てる推測では、謎の人物の正体は姑獲鳥という名の怪異だろう、という見方。
鳥、美女、ターゲットが子供、というキーワードから浮かび上がったに過ぎないが。
「それでワシらはソイツを退治するためにどうすればいいんじゃ!? このままだと取り返しのつかない事に……いや、現れたという噂があるからには既に取り返しのつかない事になっているかもしれんじゃろう!!」
声を荒げるオウェード。彼の様子を目の当たりにしても、落ち着きを崩さずひよのは続ける。
「チャレンジすればいいんですよ、実際に」
さらりとひよのが言った。
え?と聞き返すイレギュラーズ。
「既に「オニトリ」からのメッセージを受信している人のaPhoneを交渉で借り受ける、あるいは強制的に没収するか。指令を行う人の元に彼女は来るようですから、それで捕まえられるかもしれません」
ああ、指令にチャレンジするのは10代の人が良いでしょうね、と付け加えるひよの。
だいぶ荒技だが確かにそれならランダムな着信を待たずしても、「オニトリ」と接触することが可能か。
「それでは皆さん、ちょっとリスクが大きいかもしれませんけど。頑張ってきてくださいね」
よくよく考えたら結構ヤバい任務を受けてしまったのでは、と戸惑うイレギュラーズの表情をよそに。ひよのは笑顔で彼らを送り出すのだった。
- 再現性東京2010:ジサツげーむ、が、ハジマる、よ完了
- GM名瑠璃星らぴす
- 種別リクエスト
- 難易度-
- 冒険終了日時2021年08月17日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談8日
- 参加費150RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●オニトリ、ッテ、ダアレ?
ある日の希望ヶ浜学園中等部、空き教室。
見たところ、集っているのは生徒に教育実習生、それと教師。一見すると皆バラバラだが、実際のところは校内に蔓延る『ジサツゲーム』に対処するイレギュラーズである。
「『ジサツゲーム』なる危ないゲームが中等部に蔓延しているなんてっ! ハクの目が黒い内は見過ごす訳には行かないのです!」
むーっと唇を尖らせたのは中等部の女生徒、原田・白……もとい『魔眼王』ハク(p3p009806)
「実際にゲームをしろとは……」
無茶振りのような指示に眉を顰める、ジャージ姿の『黒鉄守護』オウェード=ランドマスター(p3p009184)
「確かにリスクが大きいが、やるしか無いじゃろう……」
まあ心配はいらん! と、気合を入れる。急ぐことには変わりはないが、まずは調査せねば何も始まらないのだ。
「なんと危険な、ゲームでしょうか……!」
パッと見は色白の人間種の女子生徒に見えるのは、しっかりと変化してチャームポイントを隠した『半透明の人魚』ノリア・ソーリア(p3p000062)
不安げに眉を八の字にしつつも、今ある情報を元手に一つ一つ作戦を考えている。
ジサツゲームの参加者も様々だろう。例えば、勇気を示すために進んで挑戦する生徒もいるかもしれない。ノリアは、そういうタイプの主に男子生徒に賭けてみるつもりだ。スリルと武勇伝を求める男子生徒とかなら、可憐でお淑やかそうな中1に見える今の彼女にホイホイされるかもしれない。
「グループチャット作っといたよー」
花柄のケースを纏ったaPhoneを手に『テント設営師』フォルトゥナリア・ヴェルーリア(p3p009512)が呼びかける。
制服に身を包んだ愛らしい姿は、どこからどう見ても希望ヶ浜の中学生。
「まだまだ曖昧な噂の域を出ていないってことは、それほど多くのガキが挑戦している筈は無いってコトだよな」
教育実習生としてだろうか、シャツにネクタイ姿の『鬼火憑き』ブライアン・ブレイズ(p3p009563)が推測を立てる。
パシン! 拳と手のひらを打ち鳴らす彼の目には、いささかの憤り。
「別に暴力が悪いとは思わねえよ、ガキの時分にゃ喧嘩くらい構わない。殴る感触も殴られる痛みも、早めに知っといたほうが良いってな。」
しかし、だ。こんなゲームが動機なのは頂けない。自分の行為にも行動にも責任も持たない、クソったれな責任転嫁。
こんな筋の通らないクソゲー、すぐにぶっ壊してやりたい程だ。
でもよ、と呟くのは同じく実習生スタイルの『新たな可能性』アルトリウス・モルガン(p3p009981)
「軽い指示から出すのは踏み入れやすくするため。徐々にエスカレートするのは後戻りしづらくするため。それは分かるんだよな」
他人をコントロールする常套手段というもの。だが分からない。それなら最後はなぜ自殺なのだ? 手駒を作りたいというわけではないのか? そうではないなら栄養源なのか? 姿のばらつきは?
「……っかー! 分かんね!」
頭がこんがらがりそうで、一旦匙を投げてクールダウンするアルトリウス。
「ふふっ、天使と聞くとどうしても舌が期待で疼いてしまうね。まあどうせ全く違う存在なのだろうけれど……多少は似た味をしている事を祈ろうか」
不良の女生徒というには艶っぽすぎる『饗宴の悪魔』マルベート・トゥールーズ(p3p000736)が呟く。悪魔である彼女がこよなく愛するのは天使の肉。和風の妖怪なら、カルパッチョよりもタタキかな?と冗談めかす。
そして校内に散らばるイレギュラーズ。
一年の転校生、もといヴェルーリアはSNSの学校裏垢に焦点を絞ってみた。
例えばジサツゲームのリストだとか、それっぽいことを言っているアカウントだとか。
SNSで尻尾を出すなら、脇も甘そうだけども……
『やっべ、これ、アレじゃね? もしかして俺、天使に会えんの?』
それらしいことを言っているアカウントは発見した。が、『いいね』をしている投稿にグラビアアイドルだとか過激なコスプレイヤーだとかが多く、天使が本当にオニトリを指しているのか、単なる見目麗しい異性を指しているのかがいまいち判別できない。
「はぁい♡ 君、ちっちゃくてかわいいねぇ~♡ ハンモの半分もないのかな?」
目を付けた男子生徒を呼び止めるのは『甘いくちどけ』金枝 繁茂(p3p008917)
媚びるような声音の巨軀に話しかけられて、思わずギョッとする男子生徒。見上げるような大男(どう見たって巨女ではない)が女子制服を着ているのだ、若干引かずにはいられない。まあ、今は多様性の時代だって道徳の教科書にも書いてあるし、人にはそれぞれ事情があるんだとは分かるけど……
しかもハンモときたら、生徒の中に自分の運命の相手がいるかもと思っているのだ。彼の存在は若干、いやかなり教育に悪いかもしれない。
とはいえ彼も歴としたイレギュラーズ。若干どん引かれつつも、それに気づく事もなく男子生徒に聞き込みを開始する。凄い胆力だ。
「最近、変なゲームが流行ってるみたいだけどぉ、聞いたことあるぅ?」
「い、いえ……聞いたことは、無いです……」
大人しそうな男子生徒は、可哀想な程にガタガタ震えて後ずさる。残念ながら、実入りはなさそうだ。
不良めいた雰囲気に混じる艶っぽさに、同年代の少年どころか男性教諭の注目まで集めてしまうマルベート。
(「血の匂い」と「犯罪行為」だ。どちらも俗悪で「指令」を出す者好みの行動なのではないかな)
彼女の推察は、現状ではかすっているのだが的中には少し遠い。
その理由は、後にノリアが明かしてくれる。
「あの、あなた……」
「えっ、かわい……」
ところ変わってこちらは完全人間モードのノリア。目を付けた男子生徒へ上目遣いで話しかける。触れれば壊れてしまいそうな、例えるなら硝子細工のような可憐さが男子の胸を打つ。
「『ジサツゲーム』の噂、知っていますか……? やっている人、とか知ってますか?」
この上目遣いにやられない男子はいない。見つめられた男子は、aPhoneのグループチャットへいそいそと投稿する。
確か、クラスのアイツがオニトリからの招待メール貰ったって言ってたよな。
『めっちゃ可愛い子がゲームのこと聞いてきてるんだけど、やってるやつおる?』
『マジ? 俺指令来て今晩やるつもりだったんだけどwwwww』
『その子見学? したいらしいんだけど連れてっていい? お前今どこ?』
『図書館~!』
校内、バラバラに散って調査を進める者達7人のaPhoneが同時に震える。イレギュラーズのグループチャットに一軒の投稿。
アイコンは透き通ったレプトケファルス。男子生徒の目を盗んで書き込んだノリアのものだ。
『これから挑戦するっていう人と会えそうです。場所は図書館です』
●コレハ、スクイ?
それとなく図書館をマークするイレギュラーズ。
そのまま館内にいたのでは悪目立ちする成人達は、向かいにあたる教室から図書館内を窺いつつグループチャットを見守っている。
さっき捕まえた男子生徒とノリアは共にくるはずだ。何の関係もない生徒を装うのはハク、マルベート、ヴェルーリア。
どの生徒が実際に指令を受けているのだろうか。
近づかないと異能が通じないケースも多いし、それで怪しまれて逃げられたら元も子もない。
「おーい、こっちこっちー」
後ろにノリアを引き連れた男子生徒が図書館へ姿を現す。
彼を見て手を振り返した少年が一人。となるとおそらくこの少年が指令を受けた生徒か。
「すげ! めっちゃ可愛い子じゃん!」
「だろー? で、ノリアちゃん、だっけ? 興味あるんだよね『ジサツゲーム』に」
こくん、と頷く彼女は、それとなく図書館内の少女達へと目くばせする。この人クロです、と。
不良っぽく怖いオーラを持つマルベートが出入口にそっと移動する。ヴェルーリアは本を探すフリをしてそれとなく進路を塞ぐように立ち、そしてハクがそろりそろりと近寄ってくる。
「じゃあさ、俺が挑戦するトコをノリアちゃんも――」
トン、と肩を叩かれて少年は背後の少女に気が付いた。得意気に話す少年の後ろに、気が付けばハクが立っている。
「ん? 君も可愛いねー。ノリアちゃんの友達? もしよかったら君も」
「後はこの【魔眼王】ハクに任せるのです! 貴方様はもう『ジサツゲーム』に関わってはいけないのです!」
ハクの魔眼が紅く光る。可愛い少女に弱いのだろうか、指令を受けた少年は正面からハクの顔を覗き込もうとしていたために、その輝きを真っ向から喰らってしまう。
催眠状態になった彼は、ハクの意志のままにaPhoneを彼女に手渡す。
「あなたも、このことは忘れて下さい!」
ノリアを連れてきた男子生徒もまた、魔眼の力でこの前後の記憶を削除される。
それまでは誰もこのやり取りに注目もしてなかったものの。ドサリ、と倒れた男子二人を見て俄かに周囲がざわついてきた。
「コイツらを保健室に!」
駆け付けた大人のイレギュラーズが教職員として彼らを運びつつ、倒れた状況を聞くフリをして合流する。
少年達を保健室に引き渡せば、いよいよ任務の本番だ。
ハクが少年から押収したaPhoneに届いていたメッセージは
『オニトリより。道ですれ違った大人を殴って。オニトリより』
「これは……オウェード様、いいですか?」
「心配はいらんワイ!ワシはそう簡単にやられん!」
一度校舎を出て、すれ違うのと同時にハクの全力の拳がオウェードに襲い掛かる! も、彼女の腕力では彼へは大したダメージとはならない。
すぐさまヴェルーリアのサンクチュアリがオウェードを癒す。
「これで、次は本当に来るんだよなァ?」
アルトリウスがaPhoneを覗き込む。すぐさま次の指令、なら話は早かったのだが事態が動くのは二日後だった。
二日後、押収したaPhoneへ届いた次の指令。
『オニトリより。自分で自分を百八回思い切り殴って。オニトリより』
「これは……」
マルベートがメッセージを見て呟く。
「ハンモとヴェルちゃんでハクちゃんを回復し続けて……しかないかな?」
えっちな指示なんて期待した自分を後悔している、そんな表情のハンモが対応策を提案する。
「未成年じゃなくてもいいんなら、俺がやるんだがな」
ブライアンは苦々しげにうなだれる。
「指令をこなさないと、『オニトリ』は出てきませんから。自己再生もできますし。では……いきます」
意を決した表情で、ハクは自分の胴を思い切り叩いた。どんっ、どんっ、どんっ、どんっ。
鈍い音はダメージの証。これを百回以上。
「ハクさんっ! だ、大丈夫?」
左右のハンモとヴェルーリアは、心配そうな表情で交互に回復をかけている。
そして、実際は30分もかかっていないのだが、8人の体感時間では途方もない時間が過ぎた後。
「百八回、やりきりました。ハンモ様、ヴェルーリア様」
「大丈夫? ハク」
マルベートに声をかけられたハクは顔面蒼白だった。
次に指令が来たのは、その翌日だった。
『オニトリより。自分の首をカッターで傷付けて。オニトリより』
「これは私にやらせて下さい」
昨日のハクを見ていて、これ以上彼女に負担は負わせられないとノリアが名乗り出る。
幸いなことに彼女も再生能力には秀でているし、見た目からは想像もつかない頑健な身体なのだ。痛いことは痛いだろうが、リスクを低減しつつことに当たるなら適任だろう。
「い、いきますっ!」
目を瞑って、カッターの刃を自分に向けたノリア。思い切って動かした軌跡に沿って赤い血が伝う……
すぐさま海の加護が彼女を癒すけれど、首をカッターで傷付けたことには変わりはない。
そして、三日後に来たのは四つ目の指令。四は死に通じる忌むべき数字。
皆が集うのは、屋上。
『オニトリより。学校の屋上で自殺して。オニトリより』
「じゃあ、これを断りますね」
『お断りします』というメールを返信するノリア。
その瞬間。突如としてバサリ、という羽音がした。その、姿は――
●ユメ、ハ、クダケテ
無言のまま8人を見下ろすのは、女であった。うねる黒髪に白い翼、羽根を集めてドレスにしたような服を纏っている。
マルベートは、目の前の女の姿を舐めるように見つめ、珍味を見つけたかのように舌なめずりする。
「フム……これが噂のオニトリかね……」
戦斧を構えたオウェードが呟いた。と、次の瞬間。
グニャリ、と女の姿が歪んだかと思えば変じたカタチは、大きな鳥。白鳥とも、白鷺とも付かぬ姿の巨鳥である。
「姿が変わったぞ!! 素早そうだぞ、気を付けるんじゃ!!」
オウェードが声を上げる。
それと同時にアルトリウスの名乗り向上が『オニトリ』の視線を集める。
大振りかつ豪快すぎるブライアンのハンズオブグローリーに、異形の鳥を喰らうかのようなマルベートのマルブランシュが、アルトリウスに意識が向いている『オニトリ』の胴へ吸い込まれる。
そしてハンモとヴェルーリアのクェーサーアナライズが皆を支援して……と思った刹那。
「えっ?」
ドサリと音を立て、あっけない程に墜落する夜妖。
おそるおそる近づいたノリアが、杖でつんつんするも、動かない。
本当に絶命していることを確認した上で、オウェードが安堵の表情を浮かべる。
「オニトリの挑戦状は終わった! もう二度と受信しない筈じゃ……」
その動かなくなった死体を、マルベートがどこへやら持ち去っていった。
その後の調査により『ジサツゲーム』は一回につき一人であり、並行して複数人が挑戦している形跡はないことが判明した。
調査を始めてまもなく、当時の挑戦者に繋がる情報を掴めたイレギュラーズは非常に幸運だったといえよう。
「あれは子供の命を食べれば食べる程強力になるタイプの夜妖だったみたいですね。アッサリ倒せたのはそのせいでしょう」
本調子じゃなかったのかもしれませんね、と音呂木・ひよの(p3n000167)は結論付けた。おどろおどろしい指令とは裏腹に、飛んでいることが厄介な以外は案外あっけなく勝ててしまったのはそれが要因だろうか。
そして、犠牲者と思われるのは3人。
2人、表向きは事故死とされているが実際は自殺。もう1人は手掛かりの無い行方不明。
行方不明の生徒の居場所は、誰も、知らない。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
皆様、お疲れ様でした。このような結果と相成りましたが、いかがでしたでしょうか?
『オニトリ』がいざ戦ってみたらめっちゃ弱かったのは、探索判定で非常に良い目をお出しになった方が多かったのでアッサリ発見→人の命を食べれば食べるほど強力になる夜妖のくせして、あまり人食ってない状態で戦闘に突入したという理由があります。犠牲者数も抑えられています。
MVPは一番体を張っていた貴女へ。
またご縁がありましたらよろしくお願いいたします。
GMコメント
お世話になっております。瑠璃星らぴすです。
この度はご指名ありがとうございます。
学園伝奇、良い響きですよね。瑠璃星も大好きです。
それでは今回の概要になります。
●成功条件
・一般生徒をこれ以上『ジサツゲーム』に巻き込まない。
『ゲーム』の概要はOPの通り。
全容は不明ですが、既に犠牲者が出ている可能性が否めません(シナリオ結果に左右され、リプレイ中で判明します)
現在、校内に「オニトリ」からの指令を受信している生徒がいます。発見し、aPhoneを入手して代わりに指令を遂行しましょう。
様々な指示をされる可能性がありますので、十分注意したり仲間と話し合ったりして立ち向かってください。
・「オニトリ」の発見、討伐
いわゆる姑獲鳥に類した夜妖と推測されますが不明点も多いです。
●再現性東京2010街『希望ヶ浜』
練達には、再現性東京(アデプト・トーキョー)と呼ばれる地区がある。
主に地球、日本地域出身の旅人や、彼らに興味を抱く者たちが作り上げた、練達内に存在する、日本の都市、『東京』を模した特殊地区。
ここは『希望ヶ浜』。東京西部の小さな都市を模した地域だ。
希望ヶ浜の人々は世界の在り方を受け入れていない。目を瞑り耳を塞ぎ、かつての世界を再現したつもりで生きている。
練達はここに国内を脅かすモンスター(悪性怪異と呼ばれています)を討伐するための人材を育成する機関『希望ヶ浜学園』を設立した。
そこでローレットのイレギュラーズが、モンスター退治の専門家として招かれたのである。
それも『学園の生徒や職員』という形で……。
●希望ヶ浜学園
再現性東京2010街『希望ヶ浜』に設立された学校。
夜妖<ヨル>と呼ばれる存在と戦う学生を育成するマンモス校。
幼稚舎から大学まで一貫した教育を行っており、希望ヶ浜地区では『由緒正しき学園』という認識をされいる裏側では怪異と戦う者達の育成を行っている。
ローレットのイレギュラーズの皆さんは入学、編入、講師として参入することができます。
入学/編入学年や講師としての受け持ち科目はご自分で決定していただくことが出来ます。
ライトな学園伝奇をお楽しみいただけます。
●夜妖<ヨル>
都市伝説やモンスターの総称。
科学文明の中に生きる再現性東京の住民達にとって存在してはいけないファンタジー生物。
関わりたくないものです。
完全な人型で無い旅人や種族は再現性東京『希望ヶ浜地区』では恐れられる程度に、この地区では『非日常』は許容されません。(ただし、非日常を認めないため変わったファッションだなと思われる程度に済みます)
このシナリオで遭遇する夜妖は上記の通り『姑獲鳥』に近い性質、生態を持つ個体と推測されています。
噂話を精査しても、形状も鳥であったり女性体であったりハッキリしません。
●情報精度
このシナリオの情報精度はC-です。
信用していい情報とそうでない情報を切り分けて下さい。
不測の事態を警戒して下さい。
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