PandoraPartyProject

シナリオ詳細

メイド服着(させ)て何が悪い!

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


『えー、この度市長に就任しました。藻部山モブ夫と申します。……と、言うことでわたくしの長年の夢でした条例を施行しようと思います

地方自治法第‪✕‬✕条

この市内に住む住民は全員
"メイド服の着用を義務付ける"
尚、例外は認められない

メイド服は支給されたもの以外でもメイド服とみなされればどんなメイド服でも可能

この条例を破った者は

「めちゃくちゃ恥ずかしいメイド服を着て見世物にされる刑」

に処す

……と、言うことですので市民の皆さん。条例はきちんと守りましょうね〜』

ㅤ市長のワッハッハと上機嫌な笑い声がスピーカーの奥から都市全体に響き渡った。

ㅤここはとある世界のとある都市「圧倒的に顔が良い市」。南には海が広がる元港町です。どこかの異世界からやってきた旅人は「ヨコハマ」に似ていると語っていた。
ㅤ名前の通り市民は皆顔が良かった。そう、顔が良いのだ。だがそんな顔が良い市民達には一つ、共通した欠点があった。
"政治に全く興味が無い"
ㅤのである。そのせいで新しく就任した市長により、よく分からん条例が施行されてしまった!
ㅤ市民達は無事元の平穏な日常に戻ることができるのだろうか……?

ㅤ不思議な力で強制的にこの都市の一日市民になってしまう予定のあなた方イレギュラーズは頑張ってこの都市で生き抜いてください。……メイド服を着るのは恥ずかしい?ㅤ大丈夫。周りを見渡してください。老若男女全員メイド服を着ています。観光がてら色々見て回るのも良いですね。


【圧倒的に顔が良い市観光マップ】

・アルトタワー
ㅤ高さ約213mのオフィス、ホテル、レストラン、ショッピングモールがある商業施設です。圧倒的に顔が良い市のシンボル的建物の一つです。

・漆黒に染まりしリポジトリ
ㅤ137年前に外国と貿易していた際に使用していた倉庫です。名前に通りとても黒いです。外国に引けを取らぬようにカッコイイ名前にしようとしたら滑っていた……というかエピソードはよく知られた事実。現在は改装され飲食店や雑貨店になっています。当時は酒や煙草、黒手袋、眼帯、包帯等の嗜好品を多く輸出していたらしく、そういったお土産が多く販売されています。

・顔が良いんだなぁ美術館
ㅤ顔が良すぎる肖像画を中心に展示している美術館です。かの(ナルシストとして)有名な画家「オレイケテル・チガウッテ・ガンカイッテコイ」の肖像画が見られるのはこの美術館だけです。

・竜ヶ崎公園
ㅤ港を行き交う船の眺めがロマンチックな公園。カップルが多くいる場所です。漆黒に染まりしリポジトリからは黄色い遊歩道でつながっているので景色を楽しみながらの散策におすすめです。公園前に係留されている「カッツェンヤンマー号」は、スーパーモデルやハリウッド俳優等の顔が良いゲストを乗せて世界を航行した高速貨客船。出されるワインがあまりにも美味しすぎて飲みすぎてしまい二日酔いになるゲストが続出していたそうな……。一等客室や操舵室、船長室など内部を見学することも出来ます。

・圧倒的に顔が良い市ミニ知識!
ㅤメイド服専門店は五分も歩けば絶対あるよ!!


ㅤそれでは皆さん。良きメイド服ワンデイライフをお過ごしください。



「ねぇねぇ、面白い手紙でしょう?」
ㅤカストルは赤い瞳を宝石のようにキラキラと輝かせながら微笑んだ。
「どうやらこの手紙に書いてある都市からの招待状……?ㅤみたい。イレギュラーズと言えども休息は必要だよ。楽しんできたらいいんじゃないかな」
ㅤそう言うと、カストルは一通の手紙と観光マップを差し出してきた。
ㅤあなたが手紙を開くと、目映い光りがあなたを包み込む。

ㅤ気づいた時には光ではなくメイド服に身を包まれていた。水色と白のフリル控えめミニスカメイド服。ふわふわのパニエがとっても可愛らしい。


ㅤようこそ。圧倒的に顔が良い市へ!

NMコメント

こんにちは。こんばんは。伊与太と申します。
男女問わずメイド服を着てください。

【目的・目標】
・圧倒的に顔が良い市の観光

【世界観】
現代日本。特にヨコハマに似ています。ただし市民全員がメイド服を着ています

【サンプルプレイング】
支給されたメイド服が気に入らない。取り敢えず適当なメイド服屋に入って、それから観光でもするか。最近絵画を見るのにハマってるし、美術館に行くのもアリかもしれないな。

【その他】
他の方との観光等も歓迎です。メイド服デート……アリだと思います!!
21時くらいになれば元の世界に帰れます


皆様のご参加お待ちしております。
どうぞよろしくお願い致します。

  • メイド服着(させ)て何が悪い!完了
  • NM名伊与太
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年06月17日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談4日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

リディア・ヴァイス・フォーマルハウト(p3p003581)
木漏れ日のフルール
ソア(p3p007025)
無尽虎爪
ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)
私の航海誌
アリス・アド・アイトエム(p3p009742)
泡沫の胸

リプレイ

●見世物にされる刑

「圧倒的に顔が良い市……ははん。つまり私のための町ということか……」
ㅤウェイトレス服に身を包んだ『私の航海誌』ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)はふんと鼻を鳴らして前髪を掻き上げた。
「おいっ貴様。それはメイド服じゃない!ㅤウェイトレス服だろ!」
ㅤピーピーと甲高い笛を鳴らしながらメイド服を着た警察がウィズィの腕をガシリと掴む。
「なっ、メイド服もウェイトレス服もそんな違わないじゃん。無駄に厳しいなオイ!」
ㅤウィズィの抵抗も虚しく 、ズルズルと警察に引きずられていった先は、圧倒的に顔が良い市の中で一番大きい駅「薔薇ノ町駅」の出入口前だった。そこには40cm程の台が置かれ、天井から「処刑台」と書かれた白い横断幕が掛っている。
「あ!ㅤウィズィさん!」
ㅤこれから台に乗ろうとしていた『虎風迅雷』ソア(p3p007025)がウィズィに向かって大きく手を振っている。
「ソアさん、そんなに動いたら……み、見えちゃいますよ!」
「ひゃあっ?!」
ㅤ丈の短いスカートが舞い上がりそうになると、あわあわと『木漏れ日の魔法少女』リディア・ヴァイス・フォーマルハウト(p3p003581)はソアに注意する。それを聞いたソアは慌てて手を下ろした。
「ソアさん……あっ、それにリディアさんにアリスさんも!」
「じ、実は……私達も捕まってしまって。魔法少女の服はダメだって……」
ㅤ短いスカート丈を抑えながら、リディアは顔を赤く染める。
「メイド服……着てなかったから……むぅ。……女の子の……メイド服姿……もっと見てたかった……」
ㅤ『泡沫の胸』アリス・アド・アイトエム(p3p009742)も自分の恥ずかしい格好を見て頬を膨らませた。
「なるほどねー。……って、そんな恥ずかしい格好しなきゃいけないの?!」
「当たり前だろ。貴様もさっさと着替えて台に立て!」
「わー、もうわかりましたよー!」
ㅤ警察にメイド服を押し付けられ、ウィズィもいやいや着替える。

ㅤ四人は胸元が大胆に開き、スカート丈も「これもう下着見えちゃうじゃん!」とツッコミたくなるような長さの、フリルが沢山ついた恥ずかしいメイド服に身を包み、処刑台の上に立った。
「恥ずかしいメイド服……みんなで着れば怖くないって思ってたけど……」
ㅤ一時間程経った時、駅を行き交う通行人達の生暖かい視線を浴びながら、もう我慢の限界と言わんばかりにウィズィが声を荒らげた。
「恥ずかしいもんは、恥ずかしいッ……!!
何だこのギリギリな……ねえソアさんこれはみ出てませんよね!?」
「う、うん!ㅤ今のところは大丈夫そうだよ!」
「んんんっ〜こうなったら!」
ㅤウィズィは半ばやけくそになりながら、右腕を頭に当て腰をくねらせバシーンとセクシーポーズを決める。
「「おぉ〜!」」
ㅤ通行人達から歓声が上がる。
「うわぁ、ウィズィさん……大胆!」
「私のイケメン力を無駄に発揮しますよ!」
ㅤウィズィは高らかに笑い声を上げた。

ㅤ一方その頃アリスは。
「恥ずかしい……けど……、女の子達に見られるの……興奮する……!」
ㅤ顔を真っ赤にさせつつも自分の恥ずかしいメイド服姿が女の子に見られていると意識することにより、興奮し、快感を得ていた。
「あ、アリスさん……顔が怖いです」
ㅤリディアは少しアリスのことが心配になった。

ーーーー

「もういいだろ。そろそろ解放してやる。二度と戻ってくるなよ!」
ㅤ二時間程で四人は処刑台から開放された。
「……大変だったね!」
ㅤソアが火照った顔を手でパタパタ仰ぎながら笑った。
「はー、恥ずかしかった……」
「ウィズィさん、後半から結構ノリノリでしたよね?」
「そ、そうだったかな?」
「……とりあえず……着替えよ……?」
「うん、そうだね!」
ㅤ一同は支給されたミニスカメイド服に着替え、ひと息ついた。

「開放されたことですし……これからみなさんで観光に行きませんか?」
「いいねっ、賛成〜!ㅤ色々あったから、ボクお腹すいちゃった」
ㅤリディアの提案にソアが賛同する。
「アリス……みんな……えすこーとする……!ㅤ元の世界で……ヨコハマ……女の子とデートした……だから知ってる……ここ似てるから……案内……できる……かも……」
「本当!ㅤじゃあアリスさんに色々案内してもらおうよ。ボクは中華が食べたい〜」
「じゃあ……中華街……かな」
「「ちゅうかがい?」」
ㅤアリスが口にした聞きなれない単語に、三人は首を傾げた。
「中華街?ㅤ……綺麗な名前の街ですね!」
「じゃあ早速アリスさんに案内してもらって、中華街に行ってみましょう」
「うんっ……案内……どこかメイドみたい……えへへ……」
ㅤきゃいきゃいと笑い合いながら、アリスを先頭に四人は中華街へと向かう。


●中華街
ㅤ大きな鳥居のような門を潜ると、そこには屋台やら、お店やらがぎっしりと立ち並んでいた。よく見ると、店員は全員チャイナドレスの要素を取り入れたメイド服を着ている。
「ん〜いい匂い!」
「どのお店に入りましょうか。迷っちゃいますね?」
「あ、アレ見てっ。とっても美味しそうですよ!」
ㅤウィズィは【肉まん】と書かれた屋台を指さす。
「すみませーん。肉まん四つ」
「アイヨー」
ㅤウィズィは店員から出来たてホヤホヤの肉まんを受け取り三人に配る。
「ん〜っ。美味し〜!ㅤボクこれ気に入っちゃった!」
「本当に。とっても美味しです」
ㅤ四人は肉まんをペロリ平らげると、これだけじゃなりないねと、どこかレストランに入ることにする。
「あそこ……どう……?」
「いいね、行こ行こ〜!」
ㅤカランと、ベルを鳴らして店内に入れば、
「イラッシャイマセー、コチラの席にドウゾ!」
ㅤと、元気な店員に席を案内される。四人は席に座り、メニューを開く。
「チンジャオロースにホイコーロー、シューマイ?ㅤ聞き慣れない名前ばかりですね……」
「とりあえず色々頼んでみようか?」
「……うん……お腹すいたし、沢山……頼もう?」
「すみませ〜ん」
「ハイナー!」
ㅤそれから、店員に気になるメニューを注文する。注文を頼み暫くすると、沢山の料理が運ばれてくる。ホカホカと白い湯気を立てていて、どれも美味しそうだ。
「「いただきます」」
ㅤ四人は出来たて料理を次々と口に運ぶ。
「ん……ウィズィ……どうかした?ㅤ……美味しくない……?」
ㅤ少しそわそわしているウィズィの顔を、アリスは不安そうに覗き込む。
「い、いやまあ、どの料理も美味しいんですけど、すごく美味しいんですけど…………この格好だと味に集中できないッ……!」
「そっか……なら、よか……った?」
ㅤウィズィは自分の格好と三人に視線を向けないようにパクパクと必死にテーブルに並んだ料理を頬張る。
「はー、お腹いっぱい!」
「この、月餅……というお菓子。美味しいですね。お茶も深緑とはちょっと違いますが、こちらのお茶も好みです」
ㅤ食後のデザートを食べながらまったりしていると、「次はどこに行こうか?」と、ソアが観光マップを広げた。
「あ、私、竜ヶ崎公園行きたい!ㅤ夜景綺麗なんでしょ!」
「公園……いいね。海も見えて……綺麗だし」
「よし、じゃあ竜ヶ崎公園に行こう!」
「はい!」
ㅤ次の目的地が決まった四人は、湯のみに残ったお茶を飲み干し、早速店を出て竜ヶ崎公園に向かうことにした。


●竜ヶ崎公園
ㅤ四人が公園に着いた頃には太陽がもう随分と傾き、空はすっかり朱色に染まっていた。ふと公園内を見渡すと、手を繋ぎ、幸せそうに微笑みあっているカップルが歩いている。もちろん全員メイド服を着ている。
「メイド服のカップルだ!」
ㅤソアは思わず声を上げた。そして茂みの方からふいに聞こえるガサガサという音。リディアが音のする方に視線を向けると、なんとそこにはメイド服カップルが口付けを交わしていた。
「ひゃあ、あ、あの二人……キ、キキ、キスしていませんか?」
「本当だ。……なんだか見てるこっちもドキドキしちゃう」
ㅤソアとリディアは頬を赤らめ、小さくキャーと叫んでお互いの両手を掴み、握りあう。
「……帰ったらボクもデートしよ」
ㅤ高鳴る胸を抑えながらソアがぽそりと呟いた。
「ねえ、カッツェンヤンマー号行ってみませんか!ㅤ一等客室見てみたい!」
ㅤウィズィが船に向かってかけて行くと、三人もウィズィの後ろを追いかけた。
ㅤぐるりと船内を見学して甲板に出た頃には日はすっかり沈み、建物の明かりで彩られた美しい夜景が広がっていた。
「夜の港……夜景……ロマンチック……!」
ㅤうっとりしながら四人は甲板から見える夜景を眺める。
「そうだ……」
ㅤアリスは徐ろにエプロンのポケットからaPhoneを取り出す。
「みんなで……記念写真……撮りたいな?」
「もちろん!ㅤ撮ろ撮ろ〜」
ㅤ四人はピッタリとくっついて夜景をバックに記念写真をパシャリ。
「へへ……ありがとう……!」
ㅤ撮った写真を満足そうに見ながらアリスはにこりと笑った。
「いいえ〜。今日はとっても楽しかったです。もうそろそろ帰る時間でしょうか?ㅤ名残惜しいですが、今日はみなさんお疲れ様でした」
「本当にお疲れ様だよ!ㅤでもみんなと遊べて良かった!」
ㅤ帰るまでにこの夜景をもう少しだけ堪能しようと、一同は再び甲板の手すりにもたれかかる。夜の海の上をいくつもの小型船が行き交い、辺りを煌びやかに照らしている。……そんな中、ウィズィは沈痛な面持ちでふと我に返る。

「ねぇ、私達…………ホントなんでこんな服着んだろうね……」

成否

成功

状態異常

なし

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