シナリオ詳細
あの花畑でぼくをころして
オープニング
●手記(1)
この手紙をみなさんが見る頃には、もう取り返しのつかないことになっていることでしょう。
僕は罪深いので、きっと「まっとう」には死ねないのだと思います。
けれど、綺麗な場所で綺麗に咲き誇りたかったので「ここ」に来ました。
あたたかな人達、あたたかな日差し、そして花畑。ここにいたいと思いました。
……多分、そう長くはないのでしょうけれど。
●『なかった』ことに
「……以上、ローレットに送られてきた『手記』の1枚めです。散文的な、読むに堪えない乱暴な筆致で書かれた文章は、書き手の教養の程度が知れるものです。言ってしまえば、教養が足りない」
『ナーバス・フィルムズ』日高 三弦(p3n000097)のきっぱりとした、それでいてどこか冷たい口ぶりにイレギュラーズは違和感を覚えた。『混沌』における識字率は、たしかに彼女のいた世界、国家には劣るだろう。だが、それを悪し様に並べ立てる女ではなかったはずだと。だとすれば、別ベクトルでの憤りをそちらに逃しているのか、とも思える。
「書き手の名前と所在、身元はある程度判明しています。名前はビーツ・シネンシス。現在は天義の小さい山村に身を潜めておりますが、彼はもともとアドラステイアの子供でした」
アドラステイア、という単語に幾人かが反応する。そして、三弦のどこか冷たい目に、その殆どが何かを察した。
「今回の依頼はビーツ少年の殺害です。彼は既に人間ではなく、複製肉腫と化しています。それで、彼……実は凄く特殊というか、特異な外見をしていまして。全身に蔦が這い、ところどころに花が咲いているようです」
特異、というか、それはもはや人外といっていいような外見ではなかろうか? イレギュラーズは首をかしげる。「彼の体質が異常を悟らせない性質を持つようです」とは三弦。顔など個人を判別する部分が侵食されていないため、より真人間に見える可能性もなくはないのだ、と。
「この特徴だけを見れば、彼は被子植物に寄生されそれも含めて肉腫なのだ、と思うでしょう。……ですが、実情は異なります。彼の身を覆うのは、『被子植物に偽装した菌類』なのです」
説明がここに至り、イレギュラーズ達はことの深刻さを理解した。
菌類ということは、条件さえ揃えば寄生植物なんて生易しい増加量ではないはずで。
渡された手紙の『取り返しのつかないこと』の意味、村と接触したという記述を考えると――。
「皆さんへの依頼は、ビーツ少年の殺害、そして『村を焼き払う』ことです。村人たちはすべて複製肉腫かそれに準じた能力を持っていると見て構いません。早急に全滅させ、もって周囲一帯を火の海に変えて下さい」
●手記(2)
最初に会った女の子には、綺麗な花が咲きました。女の子は喜んで、村の皆に見せました。
村の人達もそのうちに、綺麗な花が咲くでしょう。花は綺麗なものだから、皆喜んでくれるでしょう。
僕は罪深いので、「そう」なることが嬉しくて仕方ありません。
僕はきっと、皆が「綺麗」に喜ぶ瞬間よりも。
その「綺麗」に押しつぶされてなすすべなく命を失う瞬間が見たいのだと思います。
- あの花畑でぼくをころして完了
- GM名ふみの
- 種別通常(悪)
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2021年06月23日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●
「……随分とまぁナイーブな仕事だぜこりゃ」
「放っておけば更なる悲劇が生まれる……とても気分が重い」
『倫理コード違反』晋 飛(p3p008588)が観念したように息を吐くと、『誰かの為の墓守』グリム・クロウ・ルインズ(p3p008578)もまた、深い溜息を吐き出した。普段の晋を知る者なら疑問も湧こうが、さりとて彼だって好き好んで悪徳に身を置く男ではない。これから殺す村人達、こと女性の悲鳴などまっぴら御免だ。グリムとて、死を見つめる者として無意味・無価値な、墓標にすら入れぬ死は見たいとも思わぬ。
「うわー……アドラスティアから逃げてきた菌類の複製肉腫……いいなぁー……欲しい……!」
「菌糸まみれの肉腫の脚……いーですねぇ。ついでに彼等はイーゼラー……様への許へも逝けますしー」
「きっちり片付けるまでがお仕事だ、今回は我慢だよふたりとも」
『硝子の檻を砕いて』ネリウム・オレアンダー(p3p009336)と『《戦車(チャリオット)》』ピリム・リオト・エーディ(p3p007348)は各々の理由から、襲撃すべき対象に望外の期待を抱いていた。されど、『糸無紙鳶』此平 扇(p3p008430)からやんわりと制止を受けると「ちぇー」と異口同音に露骨に残念がった。無理もない。かたや探求の徒である『サヨナキドリ』の一員、かたやイーゼラー教に身を置き己の愉悦を求める者。その行動は止めるべきだが、その情動は致し方ないものがある。
「まあまあ、どうせ最後は焼いちゃうんですからぁ、楽しく派手に行きましょうよぉ」
「村人は多いから、いっぱい斬らないとねぇ」
鏡(p3p008705)と『蔵人』玄緯・玄丁(p3p008717)の2人はそれぞれの得物に手をかけると、愉悦混じりの笑みを零す。どのように変質していようと、人の姿を保っているのは間違いない。であれば、人斬りを標榜する2人にとってこの上ない『狩場』であることは語るべくもない。
(彼らはもう、手遅れなのでしょう……でも、まだ自我を保っている方もいるように見えるじゃありませんか)
『自然を想う心』エルシア・クレンオータ(p3p008209)は遠方からちらりと見えた村人の姿、そのあまりの自然な振る舞いに表情を固くする。無垢な、いかにも殺される必要などない命を刈り取る。それは己のギフトを抜きにしても決して楽な行いではない。己の罪悪感を秤にかけるなら、完全な“人でなし”を狩る方が気安い。だが、無辜の民の苦痛は無視していいのか? 己の罪悪感のために?
「どうせ私の手は汚れています。終わらせるなら、早急に片付けましょう」
義務を全うする者の昏い決意と、罪と功を秤にかけた軋むような判断。エルシアの目に宿った感情を見た者は、それ以上の躊躇を口にできはすまい。
村の入口付近で話し込んでいた主婦たち――肌の表面に鳥肌のように芽が伸びる――の脚が一瞬で切り離され、崩れ落ちかけたその首がずるりと2本の刃に断ち切られる。
村が混乱に陥るより早く、晋の手から通信魔術が発せられる。
「9人の村人さんがおいかけっこ、1人が足をとられて8人になった……♪」
不吉な鏡の鼻歌が響く。鼻歌交じりに、人が死ぬ。
●手記(3)
なぜ、僕は自分が罪深いと知ったのでしょうか。
アドラステイアではそれが当たり前の話だったはずなのです。
罪深い人だと教えてくれたのは誰だったのでしょうか。
多分、マザー(文面は焦げて読めない)から(文面はインクで汚れている)を貰ったからでしょうか。
嗚呼、つまりアレが知恵の(それ以降の文章は歪に切り取られている)
●
「悪ぃが一人たりとも逃がす訳にゃいかねぇんだ」
助けて、と叫びながら逃げてきた女と、彼女を助けに現れた男2人は、晋の『混世龍蛇』によるただの暴力でずたずたに千切れ飛んだ。肉片が地面に落ちるより早くぞわりと脈打った切断面は、しかし扇の速度にのった拳で更に細切れにされ、力なく地面に崩れ落ちる。恐らく、それでもまだ壊し足りぬ。
「お前ら、何をやってる!」
「見てわかりませんかぁ? 辻斬り、ですよぉ」
「普通の人にしか見えませんけどー、いろいろと手遅れですねー」
騒ぎを聞きつけて現れた屈強な男たちは、しかし鏡の返答を聞き終わるより早く首を落とされ、無残に転がった。ピリムに脚を落とされた者のうち1人は、切断面から生まれる得体のしれぬなにかを支えにして立ち上がろうとしている。それを可笑しいと思わないのは、明らかに異常である。
「とっとと来やがれ、でなきゃ村人全員殺すぞ! 守りてえならかかってこい!」
「どうせ全員殺すのに、優しいですねぇ」
敢えて威圧するように、自らを的に駆けるがごとく叫ぶ晋の言葉に、鏡が冗談めかして茶化す。その言葉に、しかし彼は「うるせぇよ」とだけ返し、獲物を再び構えた。逃げようとした村人を、家ごと炎に巻き込んだのだ。
「苦しめたくはないんだ、だからどうか炎と共に眠ってくれ」
「燃えなくても構いません。あなた達の命を胞子などに与えるくらいなら、草花の下に埋葬いたしましょう」
グリムの焔華皇扇を受けて狂乱に悶える者達は、直後、エルシアの手によってぐずぐずと崩れ去っていく。炎すらも繁茂の勢いに抑え込んだ彼女は、小さく首を振る。
「燃やすのは後にしましょう。早々に火の手を上げれば混乱を助長し、胞子が飛び散り事態が悪化します。私達を侵さないとも限りませんから」
「じゃあ、僕も沢山斬るように頑張るね!」
幻聴はその言葉をより多くの村人を斬るための免罪符と受け取り、喜び勇んで獲物を振るう。だが、彼は猪武者ではない。正気を失って襲いかかってくる相手には、一手斬りつければグリムの背後に隠れる形で、彼の守りを利用する。
「教えて、おしゃべりな風の精。隙間がある家は君達の通り道。建物の中に、人間はいる?」
ネリウムの問いかけに、一陣の風が駆け抜ける。風の通り道に点在する家に放たれた使い魔は、数秒後に数多の悲鳴を引っ張り出した。
「普通の人が、あの使い魔を前に死なない……ですか。やはり、手遅れなのですね」
「僕は殺し甲斐があって好きだけどなぁ」
エルシアはその様子に諦めのような、鎮痛な面持ちを浮かべる。されど、玄丁にとってはもっと沢山の相手を、繰り返し斬りつけられる機会でしかない。そのスタンスの違いは、何に重きをおいているかの違いでもある。
罪なき人への贖罪か、己の欲への猛進か。
何れも、依頼を遂行するという意思の下には平等だ。……生きるために足掻く人、その中に見え隠れする肉腫の特性に目を輝かせるネリウムのものでさえも。
「3人の村人さんが恋をした、1人が愛されずに2人になった」
鏡の歌うような声に合わせるように、2発のフレアガンが空を照らす。何れも緑……向かうは丘の上、ビーツのいる花畑。
「ここまで殺せば、そろそろ燃やしてもいいさね」
「……はい。後は、丘の彼を殺し、全て燃やして終わりです」
「彼も、確実に眠らせなければいけないね」
扇が近場の家に火を投げ込むのを、エルシアは今度こそ止めなかった。もう背後の風景に溶けるだけのそれは、省みる必要すらないのだから。
グリムは2人のやり取りを耳に、走る。漂う胞子が徐々に濃くなっていく有様は、彼1人を倒して終わるとは思えない。ただ、その苦しみを和らげることはできるはずだと。
「1人の村人さんは花になった」
そして、花畑の中央に座すビーツ・シネンシスは蔦に包まれた体を軋ませながら腕を持ち上げると、拳を握り込む。辺り一面の草花は、それを合図にしたかのようにイレギュラーズへと襲いかかった。
●
「ビーツたそ、いい格好ですねぇ。もっと見栄え良くしてあげますよぉ」
「何かをされるまえに斬っちゃえばいいんですよ、そっちは手足、私は首。効率がいいでしょぉ?」
ビーツの体が動き出すより早く、鏡の斬撃がその首に叩きつけられ、更にピリムの驚異的な加速から繰り出された斬脚緋刀がその手足を切り裂かんと振り抜かれる。その速度、その鋭さ、その角度で狙われ、果たして形を保っている物体なぞあろうか? 2人の刃は、狙い過たず振り抜かれ、相手の生命を刈り取った、はずだった。
だが、切断面を覆うように現れた「それ」――菌類の集合体は、肉体の損壊を拒絶する。ちぎれたまま持ち上げられた腕は、残心の姿勢で硬直した鏡を狙う。
「君の敵は自分だ、見誤るな」
その腕と鏡の間に割って入ったグリムは、不朽の霊杖で強引に腕の軌道を逸らすと、ビーツに敵意露わな視線を向けた。
「彼等もまた生物……ですが、こうも理を外れてしまってはそう呼ぶのも烏滸がましいですね」
「アイツにゃ生きる意思も残ってねえのかよ、くそったれ」
エルシアが紡いだ祈りが周囲一帯の菌糸を襲い、晋のAGが吐き出した炸裂弾頭が花畑ごと菌糸を焼き尽くすべく唸りを上げる。居合わせた仲間のなかでもこと戦闘能力という面で上位にある2人の斬撃を向こうに回して、あの生命力。肉腫であることを差し引いても、常識の埒外にあることは間違いない。
「僕もちゃんと叩っ斬ってあげないといけないねぇ?」
「狂気……狂気ね。胞子如きの誘いなんて効くものか」
玄丁の『黒啜』が2度に亘って閃き、扇の『夜颪』が速度に乗った一撃を顔面に浴びせかける。普通なら明らかに命を落としているであろうそれを受けて、なおも菌糸が肉体を繋ぎ合わせようとする有様は、彼を生かそうとしているのではなく、宿主としての器を維持しようとしている反射にすぎないと、一同は理解した。
「ますます興味深い……いいなあ、欲しい……!」
ネリウムは菌糸の影響をモロに受けた仲間の治療に専念しつつ、しかし周囲の花畑の異常さに歓喜した。エルシアと晋の範囲攻撃、そしてグリムがビーツを抑えている間に放った焔華皇扇による熱量は確実にその数を減らし、徐々に炎の範囲を広げている。残された菌糸が炎から逃げ、纏まり、花畑の姿をかなぐり捨ててビーツへと収束する――集団としての強度を捨てて個としてイレギュラーズ打倒に転ずる逆転現象は、不合理でありながら魅力的でもあった。
「ビーツたそは本当にこれでいいんですかー? 欲に任せて動くのは大変喜ばしいんですが、ホントにそれあなたの感情なんですかー? ……届きませんかーそーですかー」
「全力で抵抗しやがれ! 投げやりなんざわかんだよ! 生きる、生き延びるために抵抗しなきゃテメェの今まではなんだったってんだ!」
何度となく刻んだことで、ピリムは既にビーツが『形を保った抜け殻』であると認識した。それは、興味を失うに十分すぎる事象だ。
晋はしかし、それでも彼を生かそうとする肉腫の動きに、彼自身の意志が介在する余地を求めて声を張る。AG越しの歪んだ叫びは、菌糸の収束をこころなしか早めたようにも見える。
「菌を斬る腕はないけど、纏まってくれたなら話は早い。遠慮なく、いかせてもらうね?」
玄丁が己の手練手管を尽くしてビーツの肉体を切り裂き、奥から漏れ出た菌糸の束を更に刻む。周囲への逃走を防ぐように祈りを捧げるエルシアは、ギフトによる罪悪感が徐々に薄れることに小さい嫌悪を覚えた。
(もう、彼も花も生物としては認められないのでしょうか……とても嘆かわしいことです)
肉腫とは即ち世界の敵だ。だが、そうなる前に無垢な少年であっただろうに。前に出るのに、こうも勇気の要らぬ殺戮は母を殺してから、一度たりともあっただろうか?
「全ての罪は私にあり、恨むのならば汝らの命を奪いし私を恨め。それでも祈る、血濡れた両手で私は祈る。
貴方達に救いあれ、不浄は炎によって清められた。ならばどうか、次なる生に幸福の在らん事を」
暴風雨のごとく荒れ狂う攻撃を受け止め、グリムは一歩前に出る。祈りの言葉とともに、己の心を押し出すように。押し込まれたビーツの肉体は、もはや人体とすら呼べず、一輪の花であるように振る舞ってすらいる。
つまり、首に当たる位置を守りもせず晒している。
つまり、鏡が全霊を賭して切り落とすに足る位置に頭を垂れている。
「切り落とす花が一輪だけなら、こちらの番ですよぉ」
ズルリと滑り落ちたビーツの首を起点にして、その異形は崩壊する。周囲にあった花畑は、完全な荒れ地を晒している。が、まだだ。まだ、この地は炎に包まれる必要がある。
「燃えて、燃えて、お祭り好きな火の精。種はたくさん、そこかしこ。良いも悪いも火の中へ」
「生き残るなんて寂しいのは嫌だろう? 皆、きちんと燃やしてやる」
ネリウムが火を放ち、精霊へと語りかける。その声に応じたのだろうか、火の手はやや勢いをましたかのように見えた。
その中で、僅かにうごめく影があれば人だろうとなんだろうと扇が押し返し押しつぶすべく前に出る。先程鏖殺したのだ、残ってなどいまいが。
「脚が持って帰れねーのは仕方ねーですが、本当にこの数は惜しいですねぇ。でも、イーゼラー……様はお喜びになるでしょうね」
ピリムは炎に沈む村を口惜しげに眺めてから、興味を失ったかのように踵を返す。
晋は暫しその光景を見つめてから、小さく「胸糞悪ぃ」と呟いた。
●手記(?)
『罪の重さを贖罪の喜びに転化できなかった彼は大人だったのだろう。羽化してしまっては意味がない。蛹のままに手を加えねば、不良品にしかなれないのだから E(このあとのスペルは破り取られている)』
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
ビーツ・シネンシス並びに複製肉腫による菌糸の絶滅を確認。村の壊滅に成功。未読の手記を回収。
チーム分けに関してやや足並みがアレだったかもしれませんが、微々たるものでしょう。
お疲れ様でした、皆さんの勝利です。
GMコメント
好きになった人は皆金の苗床としてずっと一緒に暮らせます。
最高に愉悦ってやつだ。
●成功条件
・ビーツ・シネンシス撃破
・村人の全滅および周囲一帯への放火(初夏なのでまあよく燃えます)
●ビーツ・シネンシス
アドラステイアから逃げ延びた少年、複製肉腫。だが、全身を蔦植物(に偽装した菌類)に覆われており、彼と長期的に接触することは菌床になる可能性すらあります。
菌糸茂(P):本人中心の半径2レンジ、胞子が飛び交っています。毎ターン、はい居ないランダム『狂気』『魅了』のいずれか付与。
ほか、蔦による攻撃や菌糸の可塑性を存分に生かしたオールレンジでの戦闘をこなします。
毒関連のBSが特に警戒度が高いでしょう。
実は、少年の肉体に自我は余り残っていません。
EXF、防技が特に高め。回避は低いですがその分、全体が高水準です。
●被子菌類(ビーツ・シネンシス本体)
被子植物に偽装した菌類。ビーツ少年の周囲にはびこっています。
彼との戦場にある植物は、だいたいこれ(後述)。
攻撃はビーツ少年のものに酷似していますが物理威力特化。
●寄生された村人×相当量
ビーツ少年を匿った折、胞子に冒された人々です。複製肉腫扱い。
ビーツ少年ほどの実力は持ちませんが、それでも個々の能力はナメてかかれるものではありません。
村での戦闘となるため、一気に全員というよりはこまめな戦闘の繰り返しとなるでしょう。
●戦場(村人戦):山村内部
そこそこ密集した家や整備された地面を軸に戦うこととなります。
家が密集している≒隠れやすいということでもあります。相手に地の利があります。
●戦場(ビーツ戦):丘の上の花畑
花畑とは名ばかりで、ほぼ菌類の巣窟。
フィールドのほとんどが『被子菌類』ですので、射程という概念が攻守ともに希薄といえます。
●重要な備考
この依頼に『救い』を求めないで下さい。
また、救いのない悪依頼ではありますが露悪的にすぎる性質はややマスタリング強めとなります。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●注意事項
この依頼は『悪属性依頼』です。
成功した場合、『天義』における名声がマイナスされます。
又、失敗した場合の名声値の減少は0となります。
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