PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<WhiteDay>幾万篇の『I』のウタ<SweetsLand>

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●あなたに届けたい想いがある
 耽美な舌上に蕩ける白飴。真ん丸に棒つき、アルミに包まれた其れはキャンディ。
 固くて甘くて。口内を満たし続ける其れが意味するのは壊れない関係――あなたのことが好き。

 サクサクほろり。口の中でほろほろ壊れ、ドライな其れはクッキー。
 さくっと軽く、水分すらも消え去った其れが意味するのは、フレンドリーな関係――友達のままで。

 手暇かけてじっくり焼かれた甘くてしっとり、其れはマカロンにカップケーキ。
 毎日食べるには少し高くて、上品で。其れが意味するのは特別感――あなたが、特別。

 甘く甘く、とろり蕩けるやわらかな其れはキャラメル。
 優しい其れが意味するのは信頼――一緒に居ると安心。

 幾重にも生地が重なって。幸せが長く続くようにも思わせる其れはバームクーヘン。
 この甘い関係がいつまでもつづくような其れが意味するのは幸福――幸せが長く重なり続きますように。

 すうっと溶けて消えてしまいそうな味わいの軽い其れはマシュマロ。
 あまりにも早く。雪のように消えてしまうことから、其れが意味するのは――不変を望む。

 白き愛の日。
 あなたがくれた愛を、めいっぱい伝える日。
 どうか、一番にとどきますように。

●愛しているを伝えたい
「やぁ。君達も探し物かい?」
 銀髪揺らし、境界案内人たる『ホライゾンシーカー』カストル・ジェミニは笑みを浮かべ……ることはなく、珍しく頭を掻きむしった。
「実は、ポルックスへから受け取ったグラオ・クローネのお返しに悩んでいるんだ。再現性東京だと……『ホワイトデー』、なんていうらしいね」
 ポルックスからはチョコレートを受け取ったのだというカストル。
 双子の彼女への贈り物に悩んでいるうちに。気が付けば三月になっていたらしい。ポルックスに悟られぬように、しっかりと用意をしておきたいと云うのだ。
「どうせなら、君たちも一緒に探しに行かないかい? ほら、ちょうどいい世界が開いたみたいだし、さ」
 カストルは微笑んで。こほん、と咳払いし、いつものように微笑んだ。
「どうせ収録するなら――ハッピーエンドの方がいいよね?」

 本を開けば其処は、甘いお菓子がたっくさん。
 さぁ。あなたの言葉(こえ)で、愛を伝えてみせて。

NMコメント

 ※当ライブノベルはWhiteDayVoiceキャンペーンに基づいた非公式のラリーノベルです。
 運営自体は運営様に許諾を得ております。

 染です、こんにちは。
 バレンタインも過ぎ去っていつのまにかもうホワイトデー。早いですね。
 ボイスキャンペーンのボイスに悩んでいる方のお力になれれば、と思います。

●依頼内容
 贈り物を見繕う、渡す

 ホワイトデーを満喫しましょう。
 誰かへあげる贈り物を選んでいただいても構いませんし、誰かへ渡すようなプレイングを設定していただいても構いません。

●プレイング書式
 一行目:【贈り物】
 二行目:【場所】
 三行目:【グループ】or同行者(ID)、もしくは渡す想定をした相手との関係

●贈り物
【1】お菓子

 例)クッキー 友達でいよう
   キャンディ あなたが好き
   マカロン あなたは特別な人
   カップケーキ あなたは特別な人
   キャラメル 一緒にいると安心できる
   マドレーヌ もっと仲良くなりたい
   バームクーヘン 幸せが重なり長く続きますように
   マロングラッセ 永遠の愛

【2】アクセサリー
 例)ネックレス 傍に居たい
   アンクレット 魔よけ
   ベルト 束縛
   靴下 好きにして
   テディベア 私だと思って大切にして
   ハンカチ さよなら

【3】お任せ
 染が選ばせていただきます。

【4】自分で持ってきた!
 流石です。

●場所
 各国によくにた場所です。
 幻想なら幻想?と、天義なら天義?とご記入ください。
 自宅やお店など、自由に設定していただいて構いません。

●世界観/行動
 混沌によく似た世界です。
 ただひとつ違うのは、お菓子に意味が込められていること。
 ●贈り物 を参考に多種多様なお店を覗いてみてください。

 また、相手とご一緒に来られる場合は、二人だけの空間に行っていただいても構いません。

●注意事項
 WhiteDayVoiceキャンペーンがありますので、何かしらひとつ台詞をいれます。
 アドリブになるかはわかりませんが、なるべくプレイングから採用いたします。

●サンプルプレイング
【1】クッキー
【幻想(?)】
【友達宛】

 そうだ。クッキー買ってまいりましたのよ。
 そっとクッキーを取り出して、手渡しましょう。
「ねぇ、受け取ってくださいますか?」

 以上となります。
 皆様のご参加をお待ちしております。

  • <WhiteDay>幾万篇の『I』のウタ<SweetsLand>完了
  • NM名
  • 種別ラリー(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年03月07日 21時15分
  • 章数1章
  • 総採用数3人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

エルス・ティーネ(p3p007325)
祝福(グリュック)

 エルスはうんうんと唸り、悩んでいた。
「ホワイトデー…ホワイトデー…ううん。
 グラオ・クローネですら初めてだったけれどそんな文化もあるのね…」
 はぁ、と悩ましげに。目は伏せられて、恋の色が滲んで。浮かぶのはあの灼熱。鮮烈な赤――否、期待なんてしてはいけない。浮かんだのを隠すように首を横に降って。
 あの方は、忙しいから。
(ま、まぁ!相手からのお返事?の催しみたいだし…わ、私には関係ないかしら…!)
 ぽすん、と小気味良い音を立ててベットに沈み。抱き締めた『彼』の人形は意地悪く笑うようにエルスの腕の中へおさまった。
(でもでも渡されたりなんてしたら、なんて反応したらいいのかしら…?
 またはわわ! とかぴぇ>< とか反応しないように練習しておこうかしら?!)
 無い可能性は高いけれど。だからと言って完全にないとも限らないのだから。こほん、と咳払いひとつ、エルスはいつものように人形相手に練習をはじめた。

「ありがとうございます」
 なんて少しクールを気取ってみる。なんだか塩かもしれない。
「あなたから頂けるなんて…嬉しいです」
 こんな反応だと、いつも通りかもしれない。
 悩みに悩んだエルスが出したこたえ。抱き締めた彼に、照臭げに微笑んで。

「――ありがとうございます。どんな想いが込められていても……きっと、ずっと、特別な想い出として、忘れることはありません」

成否

成功


第1章 第2節

天之空・ミーナ(p3p005003)
貴女達の為に

(……いや、本当そっくりっつーか幻想そのまんまだな。探せばユリーカとかもいたりするんかね?)
 居るかもしれない。居ないかもしれない。
 何故なら此処は境界世界、混沌が紡がれていない可能性も――ない!
 ミーナは見慣れたような、そんな風景を歩き、店を覗き。マロングラッセはないのだと告げられれば、少しこころもブルーに。落ち込みすぎはよくないけれど、ため息くらいは許して欲しい。
(ま、いいや。……探してるのはマロングラッセ、でいいのか)
 今日探しているのは、愛しいひとに贈る、特別なお菓子。
 マロングラッセ。時期だから売っていないだろうか?
 少しだけ不安が滲む、けれど。諦めることも、しない。
 ――特別な想いを伝えずには、居られないから。
 店を覗き、包装を選び。そんな予定で組んだはずのスケジュールの模様は晴れ時々曇り。
 そんなにうまく行くはずはないけれど、雨上がりの虹のように偶然の幸せだってあるはずだから。
(……ったく、手間かけさせてくれたな。ま、でも見つけられたから……上々としようか)
 ほ、と息を吐き。色とりどりの包装の中から特別のいろを見つけ出して、包んで貰えば、後はもう渡すだけだ。

 きっと恥ずかしくて上手く言葉にならないかもしれない。
 もしかしたらマロングラッセは苦手かもしれない。
 それでも伝えたいのだ――永遠の、愛を。
「……こんなこと、改めて言うのもこっ恥ずかしいんだが……愛してるぜ」

成否

成功


第1章 第3節

ヴェルグリーズ(p3p008566)
約束の瓊剣

(日頃の感謝はグラオ・クローネの時にも伝えてしまっているけど。
 こうしてお返しを渡す時に改めてというのも、より思いが深まるようで悪くないんじゃないかな)
 ヴェルグリーズは幾多の気持ちに間近で触れてきたモノだ。故に、その感謝の気持ちを伝えるという在り方も、また好ましいと感じている。
(でも、グラオ・クローネと違ってプレゼントの定番があんまりはっきりしてないのは困ったな……)
 だから、選ぶのに少し時間がかかってしまった。
 辛かったか、と問えばきっと楽しかった、とヴェルグリーズは応えるだろうけれど。

 こうして感謝を伝えられる機会は誰にでもあるわけじゃない。
 その事実を、ヴェルグリーズは痛い程よく知っている。
 グラオ・クローネと重ねてになってはしまうけれど、折角だからまた伝えてみよう。
 きっと、伝えなくて後悔するよりも、伝えて後悔した方がいいから。

 ――受け取ってくれるかな?

「出会えた幸運に感謝を。いつもありがとう」
 なんだか面映ゆい。照れ臭くなって頬を掻くけれど、目はそらさずに。
「俺が知ることのなかった世界を、沢山知ることができたのは。他でもないキミのお蔭だと、そう思っているよ。
 こうやって贈り物を選ぶのも……楽しかったから、さ。ふふ」
 ヴェルグリーズが選んだのはチョコレートのマドレーヌ。
 二つの意味を混ぜ合わせて――親愛なるひとへ。
「だから、ええと……受け取ってくれると嬉しい、かな」

成否

成功


第1章 第4節

 あなたの贈り物で。誰かが喜んでくれますように。

PAGETOPPAGEBOTTOM