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シナリオ詳細

<リーグルの唄>悪の種芽生え

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●<リーグルの唄>
 ローレットの本拠地である、幻想王国。
 過去『伝説的勇者』が打ち立て、大国とはなったものの……もうその時から長い時から経過しており、今となっては建国当時の伝統と誇り、さらには理念といった物はもう……ほぼ失われてしまっていた。
 今や門閥貴族が台頭し、己が私欲を満たさんが如く、領民の人権、生活等はもはや二の次、三の次。
 現国王『フォルデルマン三世』は、父王がギリギリの所で抑えつけていた大貴族連合を制御できず、今は貴族達のするが儘に政治は進む。
 そして最近は、サーカス事件の一件以降、貴族の筆頭たる三大貴族の当主らも含め、国内の主要勢力とローレットの距離が縮まる事で、国難とも言える程の腐敗は収まる。
 でも、それを良く思わぬ者も居る訳で……今迄甘い蜜を啜り続けていた貴族等は、享楽的で身勝手な彼らの目が及ばぬ所で悪事を働いていた。
 幻想王国にかねてより存在していた『裏市場』に、ここ最近出品され続けているのは『奴隷』……。
 恐らくファルベライズ動乱のブラックマーケットでは、奴隷を中心とした商いを行う事が難しい、と判断された結果、奴隷商人達はここ、幻想王国へと集結し、『大奴隷市』として人身売買を繰り広げているのだ。
 そして最近幻想で活動をしていたローレットのイレギュラーズ、アルテナ・フォルテ(p3n000007)が、最近ラサのブラックマーケットが静かである事、逆に幻想王国の裏市場が賑わいを見せていると情報屋と協力し、調査を行う。
 その結果、奴隷が何時売り出されるかを判断する事が叶う。
 人身売買という不当な行いを見逃す事は出来ない。
 その為に、イレギュラーズに奴隷達の救出と証人達の捕縛、燻る火種を消してきてほしい……という話が舞い込むのであった。

●悪の種芽生え
「イレギュラーズの皆さん、ちょっと話を聞いてほしいのです!」
 と、『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)は、ギルド・ローレットに集まったイレギュラーズに、声を掛ける。
 そして早速。
「今回なのですが、この幻想王国にはびこる、不届き者の成敗をお願いしたいのです!」
「幻想王国に、昔から『裏市場』というのが存在していたのですが……どうやらこの裏市場で『大奴隷市』というのが開催されてしまっている様なのです。そう、奴隷を売り買いしているという、酷い場所なのです!」
「イレギュラーズの皆さんには、この奴隷市場を開催している所に殴り込んで貰い、奴隷さん達を解放してきてほしいのです! 奴隷さん達が悲しい目に逢わない為にも、皆さんの力が必要なのです」
 と言いながら、ユリーカは地図を開く。
 王都よりかなり下方へ進んだ先にある、スラム街。
 かなり治安の悪い地域だからこそ……奴隷市場を開催しても目立たないだろう……という事なのかもしれない。
「ここの奴隷市場には、余り年齢が高くない子供達が集められ、人身売買が行われている様なのです。そしてその子供達には『言う事を聞かないと、殺す』と言われて居て、子供達は恐怖の余りに逃げられないのです」
「また、この奴隷市の主催から雇われた傭兵達が、子供を監視している様なのです。つまりは傭兵を倒し、子供達を救出してきてほしい……という事になるのです」
 そして最後にユリーカは。
「こんな酷いことをするなんて、本当に許せないのです。イレギュラーズの皆さん、よろしく頼むのですよ!!」
 と、拳を力強く振り上げるのであった。

GMコメント

 皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)です。
 許されざる奴隷商人。
 ローレットの近くで起こるこの様な酷い事件を、皆様の手でぶち壊して下さい。
 

 ●成功条件
   奴隷の子供達を救出する事です。
   雇われの傭兵達を倒す必要はありませんが、子供達を救う為には対処は必須でしょう。

 ●情報精度
  このシナリオの情報精度はBです。
  依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

 ●周りの状況
   王都より少し南方に行ったところにあるスラム街が舞台となります。
   スラム街なので、周りには貧しい生活をしている人達がいます。
   彼らも、隙あらばお金をすろうとしたりするかもしれませんが……その辺りは余り気にしなくていいでしょう。
   
   奴隷の子供達は、人数は20人ほどいるようです。
   男の子、女の子……様々ですが、年齢は10歳以下だけの様です。
   子供達は、奴隷商人に乱暴をされてしまい、逃げる意思を失っている為、子供達を能動的に逃げさせる行動を指示しても、実行するのは困難でしょう。
   救出後の子供達の心のケアをするのも、皆様の大事な役割になるでしょう……どうすれば子供達が今後安心して過ごせるかは、皆様の言葉に掛かっています。

 ●討伐目標
   奴隷商人に金で雇われた傭兵が4人います。
   奴隷の子供達の周りに配置されており、子供達を常に監視している状態です。
   
   装備は皮鎧、大剣と、ごくごく普通の冒険者的な装備だけですが……子供達が間近に居る為、子供達を盾にする事も厭わないので、特に注意して下さい。

 なお、このシナリオは締め切りまで短めとなっていますので、ご注意下さい。

 それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。

  • <リーグルの唄>悪の種芽生え完了
  • GM名緋月燕
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2021年03月06日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧 (8人)

亘理 義弘(p3p000398)
仁義桜紋
ユーリエ・シュトラール(p3p001160)
優愛の吸血種
アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)
希望の蒼穹
ルチア・アフラニア(p3p006865)
「Concordia」船長
ルリ・メイフィールド(p3p007928)
特異運命座標
モカ・ビアンキーニ(p3p007999)
Pantera Nera
蓮杖 綾姫(p3p008658)
断ち斬りの
羽田 アオイ(p3p009423)
ヒーロー見習い

リプレイ

●スラムに根を張る
 ローレットの本拠地を構えし幻想王国。
 過去、伝説的勇者が打ち立てしこの大国だが、今となってはその志も風化し、理想こそも幻想となりつつある。
 ……そんな幻想王国において、かねてより存在している『裏市場』と、ここ最近多く出品されている『奴隷』。
「まったく……あと数百年経てば、この世界でも人の権利は平等になるのだろうか?」
 と『Meteora Barista』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)が吐き捨てるように呟き、肩を竦める。
 それに過去の記憶を思い浮かべながら、『ヒーロー見習い』羽田 アオイ(p3p009423)も。
「奴隷市か……前の世界でもあったけど、こっちの世界にもあるんだね……」
 二人が憂う通り、ラサのファルベライズの動乱もあった今、この幻想王国に多くの奴隷商人達が集結し、『大奴隷市』が開かれてしまっている。
 故にイレギュラーズへの依頼も、この『大奴隷市』構成している、一つの奴隷市を叩き潰してきてほしい……という事。
「誰かをモノのように扱うなんて許せないよ!」
「そうだよ。人間を売り物にするだなんて、そんなの間違ってる! なんとしてもこのような事は止めなければ! あの子たちの笑顔を取り返すために、明日への光を導く為に!」
「そうだね、必ずみんなを助け出してみせる!」
 『希望の蒼穹』アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)に『優愛の吸血種』ユーリエ・シュトラール(p3p001160)も憤りを隠さずに声を上げる。
 それほどイレギュラーズの皆が強い思いを持っているのは、今回の商材となってしまっている奴隷達の事も大いにある。
「何であろうと、今回の仕事は奴隷にされた子供達を助け出し、奴隷商人をぶちのめす事だ。ウチの組もよ、金を返すつもりがねえ奴には厳しい事もしたから綺麗事は言えねぇが、それでも子供はいけねぇ」
 『仁義桜紋』亘理 義弘(p3p000398)が眉をしかめる通り、今回の奴隷達は……年端も行かない十歳以下の少年少女達。
 彼ら彼女らは小さいからこそ、様々なことに利用できる……という事もあるのだろう。
 でも、何であろうとこの様な事、許す事は出来ない。
「子供達を奴隷として、売る。許し難い非道ですね。えぇ……許せませんよね」
「そうよ。犯罪者ならともかく、何の罪もない子供を奴隷として取引するなんて、反吐が出そうな所業だわ。商人がいないのは残念だけど……加担する奴等だけでも痛い目に遭って貰うしかないわよね?」
「そうだね! 子供たちの笑顔を取り戻す為に戦おう! 正義の寄る辺は勝利にあり、勝利の寄る辺は笑顔にあり、ってね!」
 『断ち斬りの』蓮杖 綾姫(p3p008658)、『「Concordia」船長』ルチア・アフラニア(p3p006865)、そしてアオイの言葉。
 そんな仲間達の言葉に義弘が。
「……ヤクザとして、任侠として、全力で気張らねぇといけねぇな」
 とすごみを見せる。
 そして『特異運命座標』ルリ・メイフィールド(p3p007928)も。
「何にしても奴隷さん達を力尽くで抑えつけるのは駄目なのです。奴隷商人さんは傭兵に任せっきりの様なので、とんでもねー弱虫みたいなのですが、まぁ……さっさと奴隷市を潰すのですよ」
 と言い、そしてユーリエが。
「とは言え何処で奴隷市が開催されているかは解らないのよね? ……スラム街って事は解っているみたいだし、開催される前には突撃しないとだし……急ぎましょう」
 と仲間達を促し、イレギュラーズ達は急ぎ王都南方のスラム街へと急ぐのであった。

●奴隷を商う
 そして王都南方の、とあるスラム街へとやってきたイレギュラーズ。
 ローレットのある辺りの様に治安が維持されているような環境ではなく……スリや盗みなどはごくごく普通に繰り広げられている様な場所。
 ……まぁ、イレギュラーズ達の前にはスリも何も、簡単にできるような状況では無いし……されないよう、周囲を注意深く見張っていれば、彼らも手を出してくることは無いだろう。
「取りあえず、まずは奴隷市の開かれている場所を探さないといけませんね……モカさん、どうします?」
 と綾姫が振り返ると、モカはうーん……と少し考えてから。
「そうだな。取り合えず奴隷商人が、奴隷と共にこのスラム街にやってきたとなれば、見知らぬ人を見かけた、という言葉を聞けるかもしれない。それに雇った傭兵も連れているとなれば、尚更だろう」
「そうですね……室内かも屋外かも解りませんし、まずはその辺りの情報を集めるとしましょうか」
 モカと綾姫の言葉にルチアが。
「取りあえず、エネミーサーチで敵意を持っている人が居ないかは調べておくわね」
 と提案し、その一方でユーリエは。
「それじゃ私は……ふふ、相棒と一緒に空と地上の両面から調べますね?」
 と腰から吸血鬼の羽、毛先がほんのり赤く染まり、吸血鬼化。
 更に相棒の蝙蝠を召喚し、蝙蝠に視線を合わせて。
「奴隷さんを探してきて。外だったら、怪しい行動をする人たちがいないか空から偵察、中だったら窓から様子を確認してね。後異変に気付いたら、鳴いて教えてね?」
 と指示を与え、蝙蝠はバサバサッ、と羽を広げて上空へ。
 そして、空からぐるりと見渡して貰いながら、ルリは周囲の人達に話を聞き、見知らぬ人を最近見かけなかったか、見かけたときにはどこ方向へと向かったか、等をヒアリング。
 勿論、スラムの人達が奴隷商人側と繋がっている可能性も否定しきれないので、訪ねた後はルチアがエネミーサーチを暫く張り続ける事で、自分達へ不審、敵意を抱いた者がいればすぐに知らせるようにする。
 そうしばし捜索し続けていると……見知らぬ人の集団が居た、という話を聞き出すことが出来る。
 その人からは特に敵意を感じることも無いので、だましていると言うワケではなく、ただ純粋に答えてくれている様である。
 その情報をイレギュラーズ達全員に共有した上で、更にその方向にローラー、および上空からの監視を繰り返すことで……奴隷市の開催地域の想定域を狭めていく。
 そして、捜索を初めて小一時間ほどが経過した頃に、上空から聞こえる鳴き声。
「ん……見つけてくれたみたいです」
 とユーリエが仲間達に伝えて、蝙蝠が旋回している辺りへと接近。
「ここからは、一層注意を払って行かないとな」
 とモカが先陣、次に綾姫が続く形で、気配遮断を発動した上で、捜索とキャッツアイによる聞き耳と忍び足で場所を確認。
 雑多なスラム街の一角、スラム街のみすぼらしい服装ではなく、ちゃんとした装備をした男達が何かを守るように立ち塞がっている。
 ……そんな敵が守る一角の内側を、空からチェックすると……少し大きめの、テントが張られている。
 流石にその中に何が居るのか……という事を調べる事も出来ない。
 それに加えて、傭兵達が立ち塞がっているので……取りあえず中へ潜入し、調べるという事も出来ない。
「周りに傭兵達が警戒に当たっている様だな……だが、それ以外に守りに突いているのは居ない様だ」
 そうモカは言いながら、敵の配置を記して共有。
 その情報を共有し。
「それじゃ、俺が奴隷買いに来た客を装い接触させて貰う。合図があったら、一気に皆で奇襲を仕掛けてくれ」
 義弘の言葉にアレクシアとルリが頷き、三人は仲間達からいったん離れる。
 仮面を被り、顔を解らないようにした上で、三人だけでその場所へ接近。
 当然に、傭兵達は。
『……何だ、お前達。何の用だ!』
 剣を構え、警戒と威嚇する傭兵。
 義弘、アレクシア、ルリらは、そんな傭兵共に演技を活用して
「この辺りで奴隷市が開かれていると聞いたんだが……此処ではなかったか?」
「ええ。活きの良い子供の奴隷達を集めていると聞いたんだが……」
「……間違っていたら、ごめんなのです。まぁ、別の所でもやっていると聞いてるですから、そちらへ向かうとするですよ」
 奴隷買いの客として、奴隷商に紹介されてきたと言う演技。
 多少なりとも幻想に名声を持っているから、仮面を被って顔バレを防ぐ意味もある。
 ……そんな三人の言葉に、傭兵はちょっと迷った表情を浮かべるが。
『解った……こっちだ』
 と三人を連れて、テントの方へ。
 義弘、アレクシア、ルリの三人は傭兵の目を惹く様に、奴隷の子供達一人一人を見定めながら。
「……ふん……この娘は……まぁまぁだな』
 と、品定めしていく。
 勿論、その間商品である奴隷達に何をされるか解らないので、傭兵も一緒にテントの中で警戒。
 一方従者役として潜入したルリは周囲を見渡し、奴隷な子供達が避難出来そうな所がないかを見定める。
「……あの辺りが、良さそうなのです」
 と、かくまえそうな場所に目星を付けておく。
 そして……一時的に無防備になった一角から、すぐに他のイレギュラーズ達が侵入。
 外に居たルリとアイコンタクトして……。
「さぁ、始めるわよ!」
 ルチアが声を上げ、まずは自分にクェーサーアナライズを発動して自己強化を行う。
 その声に気付いた傭兵四人、外の三人が次々とイレギュラーズ達の方へ駆けつけ、大剣を振り落とす。
 ……しかしその攻撃を、アオイが懐に潜り込んで、ブロッキングバッシュでカウンターの一撃。
 カウンターを喰らった敵へ、モカがブルーコメット・TSで迎撃し、綾姫もチェインライトニングで、敵を纏めて感電させていく。
 そして前衛が駆けつけてきた傭兵達に攻撃を仕掛ける一方で、ユーリエが防御集中しながら、光の加護を己に付与して能率を向上させる。
 一方、奴隷達の居るテントの中から慌てて飛び出る傭兵。
 ……その背後から義弘がスーサイドブラックの一撃を食らわせる。
『ぐぁっ……な、何だと!?』
 当然驚きの表情を浮かべる傭兵だが、義弘は無表情のまま。
「背中を見せるなんて、傭兵のイロハを知らないんじゃないのか?」
 と言い放つ。
 そう義弘が言う間に、アレクシアが子供達へ駆け寄る。
「安心して」
 一言だけ語りかけると、変身バンクで戦闘用の服装に変身し、すぐさまテントの外に。
「私たちが! ヒーローが助けに来たからね!」
 と、威風堂々と言い放ちながら誘争の赤花を発動し、傭兵達へ怒りを付与する。
 次の刻、ルリとアオイの二人がテントの中へと駆け込む。
『……?』
 まだ、怯えた表情を浮かべている少年少女達にアオイが。
「大丈夫。ボクたちは君たちを助けに来たんだ。だから……自由がほしいなら、逃げろ!」
 と、少し強めに宣言、更にルリは。
「そうなのです。諦めなければ何時でも自分たちのようなヒーロー、ヒロインが助けに来るのです。だから諦めてはいけないのですよ」
 信仰蒐集のカリスマ力を発動する事で、弱った子供達の心を刺激する。
 そして、子供達を捕らえる檻の鍵を破壊し、そこから逃げさせる。
 勿論、そんな子供達がフリーにならない様、アオイとルリがマーク。
 子供達の逃走という、傭兵達にとっては予期しない事態に、一番檻に近い傭兵がとっさに駆けつけようとするが。
「させないよ!」
 とアレクシアは幻想の泡花で自己強化をしつつ、再度誘争の赤花を発動させ手怒り付与。
 同時に義弘が更にスーサイドブラックで攻撃する事で、足止めする。
 そして、他の3人の傭兵達に対してはモカのブルーコメット・TSと、綾姫のチェインライトニングが立て続けに発動する事でフリーにならせず、足止めを継続する。
 更にユーリエはアレクシアに光の加護を付与して補助。
 ルチアはモカや綾姫の回復を行い、その一方でルリは子供達が傷を追わない様に立ち回る。
 ……そんなイレギュラーズ達の統率の取れた行動に対し、傭兵達はバラバラな動きしか出来ない。
「金で雇われた連中だもの。私達を上回る事なんて出来るわけ無いわ!」
 と辛辣なルチアの言葉に、怒りの表情で大剣を振り回す傭兵連中。
 しかし、攻撃を食らっても。
「その程度、どうってことないよ!」
 と、決して苦しみの表情を浮かべることはしない。
 勿論、その表情を子供達がみているかもしれないし……子供達を勇気づけたいからこそ、毅然とした態度を取り続ける。
 子供達を戦場の端まで避難させると、その前をアオイとルリが立ち塞がりカバー。
「もう子供達は大丈夫なのです。さぁ、後は思いっきりやっちゃうのです」
 とルリの声。
 そしてイレギュラーズ達は全力全開での討伐開始。
 4対8、更に戦歴を重ねたイレギュラーズ達の力の前には……対して効率的な対処をする事も出来ぬまま一人、また一人……と仕留められていく。
 そして、後二人となった所で。
『クソが……死亡手当なんて含んでねえんだぞこちとらは!』
 苛立ち、吐き捨てた叫びを上げる傭兵。
 そして彼は……踵を返し、逃亡しようとする。
 しかし、そんな彼へ。
「お逃げになるのなら、これを背中にたたき込んで差し上げましょう」
 と、綾姫が励起・黒蓮を、発動ギリギリで維持し、見せつける。
『ひ……ひぇぇ!?』
 と、恐怖に打ち震え、その場に座り込んだ傭兵と、立ちすくむ傭兵。
 二人の傭兵はほぼ無力化された状態へ。
 そして、イレギュラーズ達は傭兵を完膚なき迄に仕留めていった。

●根深く残る
 そして……傭兵達を倒したイレギュラーズは……避難させた子供達の下へ。
「さて、と……みんな、大丈夫だった?」
 と、安心させるよう、笑顔で子供達に話しかけるアレクシア。
 子供達は……僅かにこくり、と頷く程度。
 ……まだ、イレギュラーズの皆が信じられない、という事なのかもしれない。
 でも、そんな子供達にユーリエがしゃがんで、視線を合わせるようにしながら。
「皆、大丈夫かな? 怖かったよね……もう、大丈夫だよ。お姉さんたちと一緒にいれば安心だから、ね?」
 と語りかける。
 ……そんなユーリエの言葉に、ちょっとだけ救いを求めるような表情を浮かべる子供達。
「うん、大丈夫だ。みんなにひどいことしたおじさんたちは、このおねーさんおにーさんたちがやっつけたからな。」
「そうそう。また困ったことがあったら、王都のローレットっていうところを頼って? そしたら、お姉さんたちがきっと助けに来るからね?」
 モカとアレクシアの言葉に、子供達は顔を見合わせたり……小声で話し合ったり。
 と……そうしていると。
『グゥゥ……』
 と、盛大に響く腹の虫。
「ふふ、そうだよな。皆、碌な食事も与えられずにお腹がすいているのか。なら、ほら」
 とモカが子供達の前に差し出したのは『Stella Bianca』の料理。
 流石に暖かいもの、という訳には行かないけれど。
「これでも飲食店の店主だからな。気にしないで、食べるんだ」
 その言葉にちょっと迷いつつも……一人口につけて、美味しそうな笑顔を浮かべると、他の子供達も次々と、料理に手を付けていく。
 ……そんな子供達にアオイとユーリエ、アレクシアが。
「うん、美味しいね! こういう美味しい料理を作ることも、食べることも自由に出来るんだ。世界は楽しいことに満ちてる。それを選ぶ権利も、当然みんなにはあるんだよ!」
「そうだね。もし良ければ、私の領地に来てみて。お花畑で好きなだけ遊んで、食べて、寝て。先のことを考えるのは、それからでいいの。明るい環境で、ゆっくりのんびりしてくれればいいわ」
「そうだな。皆の行きたい所が決まったら、言ってくれ。私も協力しよう」
 三人の言葉に、子供達は……静かに頷くのであった。

成否

成功

MVP

モカ・ビアンキーニ(p3p007999)
Pantera Nera

状態異常

なし

あとがき

幻想奴隷救出シナリオに参加いただきました皆様、ありがとうございました!
一朝一夕で、子供達が元気を取り戻す……という事は難しいかもしれませんが、皆様のおかげで少しずつ元気を取り戻してくる筈です。
子供達の笑顔を取り戻す為に……是非とも皆様のお力添えを、これからもよろしくお願いします!

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