シナリオ詳細
色なき花は雪解けに溶けて
オープニング
●雪山の花
「この花ってどこに咲いてるのかな?」
ノーラ (p3p002582)がリゲル=アークライト (p3p000442)とポテト=アークライト (p3p000294)、己の『両親』へ向けて広げたのは一冊の絵本だった。そういえば天義で相応の人気の――嘘は描かないと評判の――絵本作家のものを買い与えた覚えがある、とリゲルは思い出す。その作家が彼の武勇伝を伝え聞き絵本にした事実を、リゲルは知らぬのだがそれはさておき。
「へえ……! 雪の中で咲く透明な花か。よく見つけたね」
「絵本の内容だと、普段は白いらしいな。温度変化が大きいときだけ白から透明になるのか……私も聞いたことがないな」
植物に関しての知識量には定評のあるポテトが知らぬとなれば、かなり珍しい植物であることは間違いなさそうだ。だが、作家を見れば嘘を言っているようにも思えない。
「こういう時は母様……いや、彼なら知っているかもしれないな」
リゲルは、天義の風習や祭り、首都周辺の情勢なら母を頼ることも選択肢かと考えた。が、それよりも適任の人物に心当たりがあったことを思い出す。それはリゲルらにとっては積み重ねた信頼あってのもので、当人にとってみれば……痛し痒しの評価であろうことは想像に難くなかった。
●雪山登山にきをつけて
「それで、僕を頼るのですか……君は相変わらず急で、そして不躾ですよ本当に」
「そんな事を言ってもちゃんと応じてくれるんだから君は真面目だよ、エトワール」
数日後。
登山に向かうということでアークライト一家に同行する形で準備を整えたイレギュラーズ達の前に現れたのは、そこそこの重装備のエトワール・ド・ヴィルパン……リゲルの友人たる天義騎士見習いの青年だった。
実は、リゲルが花の件について彼を頼った際、当然だろうと言わんばかりに資料とともに説明を始めたのだという。それも何故か妙に嬉々として。恐らくその花に思い入れがあるのだろうとリゲルは判断したが、その真意は本人のみぞ知る。
「これから登る山は子供の体力でもなんとか登れる程度の高さです。ですがその花、『スノーグレイル』は山頂にしか生えませんし、花が見られるのも一週間程度と非常に珍しいものです。そして、絵本の内容は乱獲を防ぐためにぼかしてあるのかもしれませんが……透明になる条件はもう少し簡単です。その花、水に濡れると白から透明に変わるんですよ」
「よく知っているな、エトワール。そういうものには興味がないと思っていたが」
「騎士というのは広く知識を持っていて当然なのです。ですからこれくらいどうというものでもありませんよ」
つらつらと説明するエトワールに、ポテトは感心したようにつぶやく。すげなく応じた彼だったが、それだけが理由とは考えづらい。もしかしたら、それなりの理由があるのかもしれない。
「とにかく、急ぎますよ! 上り下りと鑑賞を考えたらそう時間を取れませんからね!」
誤魔化すように声を張る彼の姿に、一同は微笑ましいものを覚えつつ、ひとまず山へと向かうのだった。
- 色なき花は雪解けに溶けて完了
- GM名ふみの
- 種別リクエスト
- 難易度-
- 冒険終了日時2021年03月02日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費150RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●
「雪山ー! 真っ白ー!! お花見つけるぞー!!」
「ノーラ、落ち着いて。冬の山は危ないんだぞ?」
天義の冬は、他国の例に漏れず相応に厳しいものだ。そのさなかに登山に赴くということは、如何に小さい山であっても危険が伴う。『方向音痴』ノーラ(p3p002582)は勢いよく冬山に突っ込んでいこうとして、『優心の恩寵』ポテト=アークライト(p3p000294)の握っていたリードでカバンを引っ張られ、かなりの勢いで動きを止めた。流石に、自身の子供のことは心得ているようだ。対応が早い。
「やれやれ、花を見るためだけに冬山に登るたあねェ。だが、おれさまに声を掛けたのは正解だ。山歩きってんならおれさま以上の適任もいねえだろ。ゲハハハッ!」
「グドルフさんは来て頂きありがとうございます、頼りにしています! エトも皆も、楽しんで登ろう!」
「……そうですね。出来る限りトラブルに巻き込まれないように行きましょう」
『山賊』グドルフ・ボイデル(p3p000694)が意気揚々と己の胸を叩くと、『白獅子剛剣』リゲル=アークライト(p3p000442)は心からの感謝の念を籠めて一同を見た。最後に視線が合ったエトワールは、少しだけ視線をさまよわせてから小さく頷く。彼だってたった4人で登山するとは思ってもいなかったろうが、予想以上に頼りになる面子が揃ったことで居心地が少々わるそうだ。よもや、『山賊』の登山ガイド付きとは。
「透明の花。そう聞くと神秘的で美しいような印象を受けるが、実際に見るとどうなんだろうか。それを確かめるために俺達はアマゾンの奥地へ……」
そこまで言いかけた『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)は「いや、アマゾン行っちゃ駄目でしょ」と1人ツッコミを入れる。好奇心旺盛のノーラは「あまぞん……?」と興味深げに首を傾げる。ともあれ、世界もまた、『スノーグレイル』には興味津々であることが窺えた。
「冬に咲く花ね……随分と珍しい花だから調べ甲斐がありそうだわ!」
「雪の中で咲く透明な花? どんな感じで咲いてるのかな」
『狐です』長月・イナリ(p3p008096)と『リインカーネーション』スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)は輪をかけて興味津々といった様子。イナリは純粋に植物に対しての好奇心から、スティアは花の美しさを想像して、いずれも出会いに期待して目を輝かせている。
なお、ノーラは狐姿のイナリを見て「ふかふか狐さん……!?」と好奇心いっぱいで身構えている。イナリも悪い気はしないのだろう、ノーラに微笑み返す。
「子供たちと一緒に山登り!ㅤいいですねぇ。山は空気も美味しいですからねぇ。天気もよさそうで何よりです!」
「準備はリゲルの指示もあって万全だしな。イケメンかっ! ……イケメンだったわ」
『ここに称号を記入』鈴木 太郎(p3p009482)はぐっと体を伸ばして深呼吸をする。登山道の入口も相応に自然が豊かな場所であり、夏であれば森林浴にもいいだろう。天気も、彼の知る限りではそう悪くはならない様子。
世界はリゲルの指示で整えた装備や道具の感触を改めて確認し、仲間の周到さとそれを鼻にかけぬ正確に深く感心した。そのくせ甘いマスクつきと来た。人望があるのも無理からぬことだなと、改めて感心する次第である。
「君が皆さんの分の荷物をチェックしたなら不足はないでしょう。山は天気が変わりやすいので、くれぐれも視界不良や足元に気をつけて」
「山歩きってのは、歩きが一番遅ェヤツ……つまり、そこの嬢ちゃんに合わせるのが基本だな。適当に休み休み行こうぜ」
エトワールがリゲルの周到さに満足気に首を縦に振り、一同に先を促す。続くグドルフの言葉には、尤もだと目を伏せる。彼に以前見られたような負けん気や跳ねっ返りの気勢は見受けられない。登山を行う上で気を張っているのか、はたまた考え方が変わったのか。その表情からは読み取れない。
「今日はお花探し宜しくお願いします!!」
「よろしくね、俺達もサポートするし、グドルフさんもいる。大船に乗ったつもりで頑張ろう」
ノーラが元気よく挨拶すると、世界が優しく応じる。一同は(初体験のものは特に)ハーネスの扱いに四苦八苦しつつ、なんとか登山準備を整える。
ノーラについてはポテトが手綱を握る格好で後ろから、リゲルが最後尾を歩き、グドルフが先頭に立ちエトワールは中程につく。
家族向けの山と言っても油断は禁物とばかりに準備を整えた一同は、登山道へと分け入っていく。辺り一面雪の中、彼等を待ち受けるのは、果たして。
●
「わー! 雪ふかふかー! 埋もれるー!」
「おいおい、先は長いんだぜ、大股歩きじゃすぐ疲れちまう。歩幅を小さく歩かねえとな。嬢ちゃんは特にだ」
「リゲルが周到に準備しているのでしょうが、濡れたりすると後に響きますよ。楽しむのはいいですが気をつけてくださいね?」
登山が始まるなり、ノーラは深く積もった雪へと体ごと突っ込んでいく。山道自体は随分整備されており、登山する分には真っ直ぐいけば雪に悩まされることはない。が、ノーラはまだ子供だ。目の前に雪があって、飛び込むなというのが無理だろう。
「ノーラさんは元気ですねー、僕も元気を分けてもらえそうです」
「防寒は万全にしているから問題ないと思うけど、低体温症には気をつけるのよ? 少しでも濡れたりしたら下まで濡れる前に脱いだほうがいいんだから」
「ありがとう、ノーラが辛そうならその時その時で考えないといけないな」
太郎はノーラの元気さに感心したように頷きつつ、自身もややスタンスを広めにとっていたのを改め、小刻みに。
爪音を立てつつ歩くイナリの気遣わしげな言葉に、リゲルも有り難みを覚えつつ応じた。厳寒のなか活動する場合、一着辺りの分厚さを考慮するのではなく薄着の重ね着が有効だというのはよく言われている。グドルフとリゲルが事前に示し合わせた通り、その辺りは万全に整っている。
「……僕、媒体飛行で飛んだ方が良かった……?」
「いや、下手に飛ばれると何処に行くかわからないからやめておこう……」
「私も飛べるけど、自分の足で歩いていくのが醍醐味だから大丈夫だよ!」
ひとしきりはしゃいでからふと我に返ったノーラは首を傾げ一同に問う。困ったように首を振ったポテトと、拳を握って力説するスティアの様子を見るに、結論は自明だったようだ。
「それにしても、随分と整備された山道だな……エト、よくこんな所を知っていたね?」
「当たり前でしょう、スノーグレイルの案内をする以上、皆さんを危険な目に遭わせる気はありませんよ」
山道を改めて見回したリゲルは、エトワールに思わせぶりな笑みを向けた。彼もそれに気付いたのか、いささかばつが悪そうに顔をそらす。その言い分も『実態』も、恥じることではあるまいに、とリゲルは思う。
「寒い時は着込むのが基本だが、逆にガッツリ着こみまくると歩いてる内に汗が出る。
この汗ってのが厄介なもんで、そのまんまにすると汗が冷えて体温ガンガン持ってかれんだ。暑くなってきたら上着は脱ぐ、基本だな」
「だからってもう半裸なのか……グドルフさんは元気だな……」
グドルフはもっともらしい説明を交えつつ、ノーラに歩調を合わせゆっくりと、しかし堅調に山を登っていく。暑くなったら脱ぐ、は基本なのだが、世界はグドルフがいつのまにか半裸にまでなっていることに気付き呆れ気味に息を吐いた。
「おれさまなんかもうアチアチすぎて既に半裸だぜ。ゲハハハッ! おめえらはマネすんなよ!」
「真似できませんよ……でも、グドルフさんくらい強くなれば真似できるのかな……?」
「気にしなくてもいいよ、グドルフさんは特別だから……太郎君は真似しないほうがいいかな」
豪放磊落が人の形をとっているようなグドルフの姿に感心するのは無理からぬ事だ。が、太郎が真似できるか、真似すべきかは別問題だ。リゲルもやんわりとそう告げた。
「この辺りで山の中腹かしら……? 皆十分に余裕がありそうだけど、一度休憩を挟んだほうがいいと思うわ。どうかしら?」
「そうだね、私はまだ大丈夫だけど、疲れ始めてからじゃ遅いもんね!」
「そうだな、それじゃあ一度休憩としよう」
イナリは鼻先を左右に向けつつ、ひとまず周囲の安全を確認した上で提案する。スティアは即座に同意すると、足元を均してシートを広げる。ポテトはノーラのリードを引っ張って停止を促すと、鞄の中から保温ポットを取り出して豚汁を配り始めた。
「おにぎりと羊羹を用意してきたんだ、皆で食べようと思って」
「私はホットサンドを持ってきたよ! 水分が飛んでるから凍ったりはしないと思う!}
ポテトの豚汁に軽く口をつけたリゲルは、即座に鞄の中から軽食を取り出す。スティアもまた一工夫加えた準備をしてきたらしく、寒い中でも中々に美味である。
「リゲルもスティアもありがとう。リゲルのご飯はいつも美味しいけど、寒い中だと格別だな」
「ポテトが豚汁を振る舞ってくれたお陰で体もだいぶ動くよ。ありがとう、いつも助けられてばかりだな」
「そ、そんなことはないぞ? お互い様だ……」
世界と太郎は、そんなポテトとリゲルのやり取りを横目に、世界の喚び出した火の精霊の力を借りて手袋を乾かしていた。貰った豚汁とおにぎりを頬張る姿は、互いに米食文化にどっぷりな者特有のそれだ。
「そうそう、鈴木と回言はおかわり、いるか? 2人とも食べる方じゃないか?」
「いや、大丈夫。ありがとう……俺はお腹、いっぱいだから」
「僕もお言葉だけ頂いておきます。助かります」
ポテトに豚汁のおかわりを促された両者だが、もうすっかり『お腹いっぱい』だったのでやんわりと断っていた。スティアとグドルフは流石に付き合いが長いので全く気にしたふうでもない。寧ろ、それでこそといったリアクションだ。
「エトは物知りだからお花のこともこの山の事も知ってるんだよね?」
「え、ええ……まあ。僕もノーラさんのように絵本がきっかけでしたので……」
「後で沢山、お花のこと聞かせてね! グドルフおじいちゃんはパパとのお話とか、グドルフおじいちゃんのお話聞きたい! あ、スティアおねえさんのサメのお話も聞きたいです!!」
「ゲハハハッ! リゲルは愉快な話が沢山あるからなあ!」
「ががーん、私ももっと面白い話沢山あるのに! なんでサメなの……!」
ノーラの軽快なトークに思わずぽろっと零したエトワールだったが、アークライト夫妻が目を光らせる間もなくノーラは他の面々へと話を聞きに行ったため事なきを得たようだ。
……今度はリゲルの思いもよらぬ思い出話だとか、スティアが天義でやたらとサメに絡まれる話が展開されるのだが……。
●
山頂にたどり着いた一同が思い思いに駆け出すより早く、イナリは山頂を示す立て看板の前に座り込むと、お神酒を捧げ、深々と立礼を向けた。思いの外荘厳なその雰囲気に、一同は思わずそれに倣う。グドルフはあっさりと、世界、太郎の2人が特に礼が長く、他の面々もそれなりに厳粛な雰囲気を共有するに至る。
「おら、ガイドはここでしまいだ。キリキリ探しな!」
「有難うグドルフさん、俺達はスノーグレイルを探すから、ゆっくりして貰えると嬉しいよ」
山頂への礼を全員が終わらせたのを確認すると、グドルフは一同を急かしつつ自らは少し離れたところに陣取った。どっかりと腰掛ける……と思いきや、慎重に雪をかき分けてから座る辺りが彼らしい。
「この日のために知識をつけてきましたからね、よーし、見つけるぞー!」
「ぞー!」
グドルフの言葉に背を押されてか、太郎とノーラが拳を掲げて足元の雪をかき分けて探し始める。元気の佳い彼等と打って変わって、イナリや世界の探し方は身長そのもの。植物に関しては特に気をつけねば、と慎重に立ち回っているのが伝わってくる。
「そこまで意気込んで探さなくても大丈夫ですよ。……こちらの木の下は、特にスノーグレイルが多いですから」
そう言って仲間達を促したエトワールに従って歩を進めたリゲル、ポテト、スティアらは、彼の言葉通り、そこそこ密集して割いているスノーグレイルの姿を見て取った。
「凄いな、エト。なんでこんな事を知っているんだ?」
「そうだな、多分この花になにか想いのようなものでもあるんじゃないのか?」
「エトのお話聞きたいー!」
確かに、容易く見つけられるということはこの山についても、スノーグレイルについても知識があるということだ。一同は彼を見て楽しそうに、先を促す視線を向けた。
「別に……聞いて楽しい話はありませんよ。僕もこの花について図書館で調べた上で、あちこちの山に登って足で稼いだ知識があるだけです。多年草のようですから、同じ場所で見られるんですよ」
リゲルが雪を温めて作った水をスノーグレイルに注ぐ。その様子を見ながら、エトワールはぽつぽつと話しだした。常の彼からはなかなか窺えぬ、情熱的とも言える探究心あってのことなのだ。
「根っこごと掘り返して採取して帰りたいところだけど、その話を聞くとちょっと持ち帰るのは気が引けるわね……」
「避けたほうがいいと思いますよ。一部の高山でしか生育しないという話を聞きますから」
「……パパ、来年おばあちゃんとソレイユも一緒に見に来よう! 摘んで持って帰るより、直接見たほうが綺麗!」
イナリは記録にしっかりと残しながら、スノーグレイルに熱い視線を向けた。植物に関しては、彼女は特に好奇心旺盛なのだ。ノーラもまた、心中で持ち帰りたいという気持ちが沸き上がっていたのだが、エトワールの言葉に思いとどまる。
「本当に透明になるんだね……!」
スティアは透明になった花びらに感激しきりだったが、ふと思い立ち、植物に語りかける。何を思ってここにいるのか、理由はあるのか……などと。
返ってきたのは、断片的な返答。「綺麗な空気、顔を出せる柔らかい雪、素敵な雪解け水」……と。植物がその地にとどまるのに、理由はその程度で十分なのかもしれない。
「おれさまには美味い酒がありゃあ十分だよ、おめえらが楽しそうなら十分な肴だ」
「辺り一面雪だけど、それでも起伏が綺麗についているんだな……新しい発見もあるもんだ」
グドルフは満足気に酒を呷り、一同の楽しむ様子を眺めていた。彼にとっては、それもひとつの自然観察、といったところだろうか?
世界はひとしきりスノーグレイルの様子を記録すると、周囲の風景を見回し、新たな発見に感動したように吐息を漏らす。その手は絶え間なく雪うさぎや小さな雪だるまを生み出し続けており、もう少しすれば興味を示したノーラが感嘆の声を漏らすことだろう。
下山の時間を考えればそう長居はできないけれど、一同に刻まれた思い出は十分に深いものだろう。
……さながら、ほんの少しの間咲いて、自然に溶けていくスノーグレイルのように。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
雪山登山、お疲れ様でした。
皆様に美しい思い出が残りましたなら幸いです。
GMコメント
サンカヨウは夏なんですけど混沌だからそういう花もあると思います。
●スノーグレイル
天義首都近傍のとある山、その山頂にのみ咲くとされている花。多年草だが開花時期が非常に限られており、普通は狙って行くのは難しいという。何故エトワールが開花時期に勘が回ったのかは秘密だ。
登山コースは子供でも行けるルートだが『飽く迄夏の間なら』という注釈がつく。それなり足場は不安定だし歩くのは苦労するかもしれない。食料、水分、防寒対策は(プレイング内で)きっちり整えておくこと。「こんなことがあろうかと!」などの非戦スキルがあるとより安心。
鑑賞する時間は十分にあります。スケッチとかもいいでしょう。
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
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