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シナリオ詳細

クソザコ美少女とファイナルファイティングファイヤーバトル

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●「砲弾ー!」「お前が砲弾になるんだよ!」
 お船に設置された大砲がレバー回転によって斜角をあげていく。
 その筒のなかに、きをつけ姿勢をした『クソザコ美少女』ビューティフル・ビューティー(p3n000015)が入っていた。
「あの、あの、なんですの!? わたしく海洋王国で悪いお船と戦うって聞きましたのになんで大砲に詰められてますのなんで的のお船に向けられてますの!?」
 ハイ大砲側面についた赤い髑髏ボタンをドン。
「ぴゃああああああああああああああああああああ!?」
 轟音と共に射出されたビューティーが敵の船めがけて飛んでいく。
 ――に、対して!
「あ゛ぁあああああああああああああああああああ!?」
 口を大きく開けてガクンガクンするスケルトンモンスターが敵の大砲から発射されて飛んできた。
 空中でぶつかり合った両者。
 ファイナルファイティングファイヤーバトルと見てよろしいですね!?
「!?」
「!?」
 バトルゥゥゥゥゥ――ファイッ!

●はじまりはいつもここから
「オーーーッホッホッホ! 皆様ごきげんよう! わたくし推参ですわ!
 今日は海洋王国の皆さんに頼まれて幽霊船の退治に来ましたの!
 わたくしにピッタリで、わたくしに是非頼みたいお仕事だというからトクベツに遠足したのですわ!
 海の戦いもわたくしにお任せ! ですわね!?」
 オーッホッホといつにもまして御嬢様笑いをかましていくビューティー。
 その横に、バズーカ博士がスッと立った。
 バズーカ砲から手足がはえたばけもんみたいなひとだが立派なウォーカーであり立派な兵器開発者である。
 彼の発明はトンデモばっかりだったけど外洋遠征の対リヴァイアサン戦で人間を大砲に詰めて前線に放り込むというファイナルファイティングファイヤー砲を投入して活躍しちゃったせいでうっかり褒められうっかり昇進しうっかり海の掃討作戦に編入していた。みんな必死だったんだよあのときは。
 そんなバズーカ博士が、喋った。
「では、今回はこのファイナルファイティングファイヤー砲を使って幽霊船と戦って貰う」
「嫌ですわーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 その後ロープでぐるんぐるん簀巻きにされ口ガムテされたビューティーを船に放り込み、バズーカ博士と一緒に海へと漕ぎ出したのだった。
「この辺りに出現する幽霊船はちと特殊でな。ワシの開発したファイナルファイティングファイヤー砲を鹵獲して同じように使ってくるんじゃ。
 目には目を、歯には歯を、ファイナルファイティングファイヤー砲にはファイナルファイティングファイヤー砲じゃ!」
 というわけで、冒頭に至る。

「ぴゃああああああああああああああああああああ!?」
「あ゛ぁあああああああああああああああああああ!?」
 バトルゥゥゥゥゥ――ファイッ!

GMコメント

■おさらい
 君は勇敢なる海の戦士だ! 海洋海軍の依頼を受け幽霊船退治の追加人員として海へ出た!
 船には『ファイナルファイティングファイヤー砲』が積まれているぞ! 当然、使うぞ!
 敵は幽霊船。ファイナルファイティングファイヤー砲を積んだ幽霊船だから実質ファイナルファイティングファイヤー幽霊船だな! な!
 ファイナルファイティングファイヤー砲は人間を砲身に詰めて全船に飛ばすっていうトンデモ兵器だ。発射や着弾によるダメージは不思議とないっていうからこの博士地味にすごいよね。
 すごい余談だけどこの兵器の試験運用時にもビューティーたちは詰められて飛ばされたよ。みんな、当時のこと覚えてるかな!?

■エネミーデータ?
 ファイナルファイティングファイヤー幽霊船と戦うぞ!
 幽霊船の数は1~……えっと何隻あるんだろう。片手の数でかぞえられるくらいだって聞いたから1~8じゃない? たぶん。報告してきたプラナリア星人さん指八本あったし。
 これらの船はみんなファイナルファイティングファイヤー砲を備えていてスケルトン海兵を大砲でドンッて飛ばしてくるよ。

■ファイナルファイティングファイヤーバトル
 敵も味方もファイナルファイティングファイヤー砲で兵を飛ばした場合空中でファイナルファイティングファイヤーバトルが発生します。
 空中でガッてぶつかってガッて戦って負けた方がボッて墜ちるやつです。
 ルールとかシステムとか深く考えないでください私も考えてないから。

■船について
 小型船相当のアイテムを装備していた場合、このシナリオに船を投入できます。
 1PCにつき一隻までとし、必ず自分で装備している必要があります。
 つっても船がふえたからって何か有利になるわけじゃありません。あなたの船に今回だけファイナルファイティングファイヤー砲がつけられるだけです。つけます。絶対です。にがさんぞ。

■ビューティフルビューティー
 https://rev1.reversion.jp/character/detail/p3n000015
 この依頼にはビューティーがふつうに同行しています。彼女はもちろん砲弾要員です。

【クソザコ美少女成長記録】
※クソザコ美少女は依頼での出来事をもとにこっそり成長します。これまでの成長で得たスペックは以下の通り
ステータス:低ファンブル、高防技、高HP
戦闘スキル:遠距離、味方支援型
非戦スキル:料理(悪)、騎乗、食材適正
アイテム:応援団長のタスキ、クソザコ神クリアファイル、ダンボルガーZ変身セット、借金、身に覚えの無い婚姻届、未来ファッション
職業適性(見習い):掃除、鍛冶、嬢、ウェイトレス
自宅がキャノン:住んでるアパートから時折発射されます。
クソザコ神Z:おだてられるとなんでもやる子になりました。
囮・砲弾適正:いろんなものが顔面に飛んできますし、自分もよく飛びます。
ビューティードリル:皆に投げられることで回転しながら飛んでいきます。相手はきっと死ぬ。

■■■アドリブ度■■■
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用ください。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はFFFです。
 つまりファイナルファイティングファイヤー砲じゃねえか再現度たけえなおい

  • クソザコ美少女とファイナルファイティングファイヤーバトル完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2021年02月26日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

キドー・ルンペルシュティルツ(p3p000244)
社長!
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
陰陽式
天現寺 蘭々(p3p003756)
客寄せしないパンダ
ティスル ティル(p3p006151)
銀すずめ
モカ・ビアンキーニ(p3p007999)
Pantera Nera
リサ・ディーラング(p3p008016)
蒸気迫撃
リディア・T・レオンハート(p3p008325)
勇往邁進
三國・誠司(p3p008563)
一般人

サポートNPC一覧(1人)

ビューティフル・ビューティー(p3n000015)
クソザコ美少女

リプレイ

●ファイナルファイティングファイヤー砲じゃねえか
「ぴゃああああああああああああああああああああ!?」
 無駄に発射された『クソザコ美少女』ビューティフル・ビューティー(p3n000015)が海へと順調に落ちていく。
「ビューティーさん、凄い! 砲弾適正とビューティードリルが合わさって最強そうに見えます!
 さぁ、遅れてはいられません! 皆さん並んでください、どんどん撃っていきま――
え? 私も砲弾?」
 今し方ビューティーを発射した大砲の横で、『勇往邁進』リディア・T・レオンハート(p3p008325)は大砲と依頼人を二度見した。
 大砲から手足が生えたばけもんみたいな旅人ことバズーカ博士が『せやで』つって大砲をたたく。
「別にマウントとる訳じゃねえけど」
 一方『盗賊ゴブリン』キドー(p3p000244)は斜めに傾いて、大砲に寄りかかるカンジでスパーって煙草をすった。
「絶対にゴブリンは砲弾に適した種族ベスト3に入ると思う。別にマウントとる訳じゃねえけど」
 そんなマウンティングゴブリンの前をスッと通り、今日一番のキメ顔をする『流麗花月』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)。
「リヴァイアサンのときのアレか。私はコレの経験者だからな。任せてほしい」
 って言いながら大砲にスゥーって滑り込んで両手をぐーにして淵んところにひっかける。
「セマイトコロオチツク」
「オイ猫の本能に負けるな仙狸」
 今すぐ発射してやろうか? と言いながらちゃっかり発射ボタンを押すマウンティングゴブリン。
 ンナーていいながら発射されるねこ。
 ちらっと見切れる『客寄せしないパンダ』天現寺 蘭々(p3p003756)。

 今回の依頼は怪物退治……ではなく、実験兵器ファイナルファイティングファイヤー砲のテスト戦闘である。
 というわけで、『幻耀双撃』ティスル ティル(p3p006151)の『老練のケストレル』号にもがっつり備え付けられていた。
「噂のファイナルファイティングファイヤー砲を使ってくる幽霊船がいて。
 私達もファイナルファイティングファイヤー砲で幽霊船と戦うのね?
 そこまではいいけど……なんで私の船にまで!?」
「もう滑走路を使わなくてすむぞ」
「そういう問題じゃない!」
 じだじだって甲板をふみふみするティスル。
「これがファイナルファイティングファイヤー砲か。料理の特急配達に使えるかな……?」
 一方での『Barista Meteora』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)はなんぞキッチン性がやたら上がった出張店舗船ステラビアンカII号の屋根におもいっきり据え付けられたファイナルファイティングファイヤー砲をまじまじと見つめていた。
「そこまでの飛距離は……まてよ、射程距離内にまで近づいて次々にピザを発射すればあるいは――」
「やめて転用しようとしないで」
 こんな発想で出前するの鉄帝だけで充分だよ、と顔をくしゃあってするティスル。
「はえー。なんかすっごい大砲っすねー。まぁ私には愛用の武器があるんで、これを使って……え、私もこれに入っていくんす?」
 『ザ・ハンマーの弟子』リサ・ディーラング(p3p008016)はといえば、自慢の魔導蒸気機関船『タービン』に案外なじんだカンジで取り付けられた大砲をさわさわしていた。
 大砲どかどか撃ちまくるリサとしてはなじめるが、自分が突っ込んでいくとなると話は別である。どうしようコレ。っていうかどう戦おう。
「これはもう専門家に話を聞くしかないっす。キャノンの専門家ミクニさん!」
「僕いつからキャノンの専門家になったの?」
 後ろでバズーカ博士が『これはまさかセイジロウ・ミクニの設計思想!』て言いながら船の上を転げ回ってるのをよそに、『一般人』三國・誠司(p3p008563)は船にめっちゃ堂々と取り付けられた大砲を見上げた。
 小型戦艦『みくに』。御国式大筒を海上で撃つためだけにあるみてーな潔い船である。
「なんでこんななじんでるんですかね、僕ね」
「専門家だからでは?」
 リサのえらい冷静なツッコミをスルーして、ミクニ・ザ・キャノンボーイは遠くの海を振り返り見た。
「幽霊船がやってくる。ファイナルファイティングファイヤー砲を積んだ、船が」
「わたくし復活ですわ! いつでも出撃できましてよ! オーッホッホッ――なんですの?」
 自力で船の外壁をよじのぼってきたビューティーを、ミクニはそっと大砲に詰めた。

●ファイナルファイティングファイヤーバトル!!!!!!
「ぴゃああああああああああああああああああああ!?」
 空中でスケルトンモンスターとビューティーが激突し、両者ともにノックダウン。ぴゃーと言いながら海へと落下していく。
 その様子を、リディアは大砲の中から見つめていた。
 きをつけの姿勢で大砲の筒にすっぽりハマったリディアを、どうかご想像いただきたい。
「いやー、以前は釣り餌になった事すらある私ですが、大砲に詰められる経験は初めてですね。
 確かに何事も経験だとは聞きますけれど、死んだら元も子もなくないですか?
 え、だってこれ、まず足元が発破するでしょ?砲弾として飛んでいけるほどの衝撃で発破するでしょ?
 で、空高く飛んでいくでしょ? 物体は万有引力がこの世界にあるかは分からないですけど、地に落ちるでしょ? 下は海でしょ?
 流石の私でも色々おかしいって分かりますよ、博士。発射や着弾によるダメージは不思議とないとは言いますけど、不思議のままじゃダメですよ理屈教えてください理屈。そもそも人命を弾にして打ち出すカミカゼアタックは戦における禁じ手として封印されるべき思想で――」
「せっ!」
 大砲の側面についた赤いドクロマークボタンをグーパンで押す汰磨羈。
 ドウッという音と共にリディアは煙をひいて飛んでいった。
「ぴぎゃああああああああああああああああああああああ!!」
「おのれ幽霊船どもめ。ファイナルファイティングファイヤー砲は人類の希望。
 貴様ら亡霊が扱っていい代物などではない!」
 汰磨羈は自分もすぽんと大砲の中に入ると、そばで見切れてるパンダ(蘭々)にボタン押してってジェスチャーをした。
「さぁ、ファイナルファイティングファイヤー砲でバトルだ!」
 空中でレオンハートストライクキャノンショットスペシャルを繰り出してスケルトンを粉砕してるリディア――の横で、汰磨羈は。
「この瞬間が貴様らの命日よ。思い知るがいい――T-MAX、発動!」
 説明しよう!(イケボ)
 T-MAX(たまっくす)とは高速でかっとびながらアレしてコレしてすんごいアレする汰磨羈の必殺技である!
「よっしゃどんどんこいや貴様らぁああああ!!」

 お空に花火があがった。主にたまきとリディアのせいである。
「あの海で……リヴァイアサン戦でもこのファイナルファイティングファイヤー砲が使われてたなんてな……。
 俺が居た戦場はちょっとだいぶかなり雰囲気違う所だったからマジで知らなかったよ。
 なんか感慨深い気がしてきたので本気でファイナルファイティングファイヤーバトルするぜ」
 キドーはリサちゃんちの大砲にもごもご入り込むと、膝を抱えた大砲ゴブリンフォームをとった。
 キドーキャノンの手順はこう

 ステップ1:キドーを見つける
 ステップ2:キドーを大砲に入れる
 ステップ3:別のキドーを見つける

「別のキドーってなんだよ――――――――――ッ!!!!」
 大砲からキドーは豪快に縦回転しながらナイフでスケルトンをごりっごりに削りとっていった。
 はい次の方。
「いつも通り、ガッと飛んでぶつかるだけ!
 だけど……大砲で撃ち出されるのは久々なんだけどー?
 あ、待って思ったより速いんだけどー!?」
 滑走路を無視していきなり大砲から発射されたティスルは空中で制御をとるために翼をオープン。
 微妙に起動をズラすと、両手に剣をもって肩と首を無限回転させてるスケルトンの上をとった。
「んなあああああ、あ、ら、雷花一輪!!」
 あんまりなスピードに自慢の翼が変なほうこうに曲がっちゃいそうになりつつ、ティスルは展開した雷雀の流銀剣『彗星』でもってスケルトンを切り裂いていく。
「皆さん清々しい飛びっぷりっす! ここは私、援護に回らせて貰うっす!」
 リサはひとまず船に備え付けたスチームガトリングガンを掃射。
 更にグレネード投射器を解放して敵船めがけて爆弾を投入。
 更に更にファイナルファイティングファイヤー砲の方針に自分が入ってマジックアームで発射ボタンをぽち。
「援護といいつつ自分もいくっす! ふぁいやー!」
 敬礼ポーズで発射されたリサはさっきの掃射で破壊したスケルトンの欠片を突き破り敵船めがけて着地。着地っていうか頭からドッて甲板つらぬいて逆さに突き刺さった。
 そして、腹に巻き付けたダイナマイトの点火スイッチを押した。
「ふっとべっす!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 爆発。
 そしてあがるブロッコリー雲。
 グワーといいながら沈んでいく幽霊船を、誠司・ザ・ミクニキャノンは乾いた目で見つめていた。
「ここまでのファイナルファイティングファイヤーバトルを見て、分かったことがある」
「「博士!?」」
「誰が博士だ」
 誠司は砲台の角度を回転レバーできゅいきゅい調節すると、指を三つ立てた。
「1.弾道を決める際の心理戦
 2.発射された後、着弾までの間の変化
 3.着弾時の戦闘
 ――だ」
 砲台の角度を整えると、誠司は自ら大砲へと滑り込んでいった。
「相手に勝つには、衝突する際の総合エネルギーが相手よりも高いこと。
 つまり着弾時のポジションが相手よりも上にあることが求められる。
 まずは弾道を高く設定するんだ。それだけを求めれば飛距離が出ないが、飛距離を求めれば軌道を見切られて上を取られる。だからこそ必要なのは――フェイント」
「「博士!?」」
「誰がキャノン博士だ」
 発射直前のタイミングでレバー操作を求め、筒内でこすることによって弾道にカーブをもたせた。
「ここからは砲弾側の仕事。威力を重視したジャイロ方向へ身体をひねり回転を加えるブリッド式で貫通力を上げる!」
 誠司は装着したスラスターを用いてきりもみ回転をかけると大気をえぐるようにして推進力を維持し、相手側から発射されたスケルトンよりも僅か上をとるに至った。
「貰った!」
 人体は基本前に向いている。たとえ首を大きく傾けたとて、まっすぐの姿勢になった以上胸側からそれる攻撃は難しい。反転状態にあったとしても重力が邪魔をして攻撃に若干の重みが生まれてしまう。
 それゆえ、丈夫より被さるように狙い撃つスタイルこそが有利なのだ。
「御國式・ファイナルファイティングファイヤー・キャノン!」
 腰に抱えるようにした大砲を撃ち込み、スケルトンを粉砕。誠司はそのままの軌道で幽霊船を射程に捕らえ、キャノンを乱射。
 度重なる爆発、爆発、そしてブロッコリー雲の中に、幽霊船は沈んでいった。

 びしょぬれになった汰磨羈がぷるぷるして水をはらい、耳をぴんと立てる。
「良い調子だ、トドメにコンボ技をキメるぞ! 誠司ィ! リディアァ!」
「えっいま僕帰ってきたばかりだし家族に顔出してこなきゃ――」
「私も用事を思い出したので実家に帰らせて戴――」
「ええいにがさん! ていうか御主らウォーカーじゃろがい!」
 回れ右してどっかいこうとした誠司&リディアの襟首を掴んで、まとめて大砲にぶちこんでいく。
「「愛と青春のスリープラトン――!」」
 ドウッと打ち出された三人は空中で連結し、巨大な車輪となって飛んだ。
「「うぉーかーぱんじゃんどらむ!!」」
「「グワーーーーー!?」」
 同じく発射されたスケルトンを秒で粉砕し、ついでに幽霊船をも粉砕する三人。見切れるパンダ蘭々。
「畳みかけるぞ! ファイナルファイティングファイヤー砲は俺達を傷つける為のものじゃねえ。一方的に殴られる怖さを教えてやる!
 ファイナルファイティングファイヤー……フィニッシュ!」
 続いて発射されたゴブリンとリサ。
「兵器の実験一つも出来ないで職人として恥だって? やったろうじゃねえかこの野郎!」
 二人は抱えた爆弾のスイッチをぽちると、火の玉となって幽霊船をボッ!
 ティスルとモカは『帰ったら船で打ち上げだ!』と言ってハイタッチすると、これまでぴゃーしか言っなかったビューティーの手を取った。
「目が回ってくらくらしますわ……」
「大丈夫大丈夫。これで終わりだからね」
「おわり? なにがですの? じんせい?」
「どういう人生送ってきたらナチュラルに死を受け入れられるんだ」
 まあいいか、とビューティーを大砲につめるティスル。
 そしてモカとティスルもまた同じ大砲に入ると、三人手を繋いだ状態で発射された。
 きりもみ回転しながら巨大なドリルと化した三人はそのまま空中のスケルトンをボッして幽霊船をボッして、ついでに海にボッした。
 そして、度重なる人間の打ち出しによって衝撃をこらえていたファイナルファイティングファイヤー砲は、各自の船をもボッしたのだった。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 こうして、みんな仲良く海へと沈んだのであった。めでたしめでたし。
(このあとスタッフがおいしく回収しました)

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