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シナリオ詳細

勇者進水GC:水底よりの悲鳴

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●これまでの勇者進水グッドクルーザーは
 古代ワタツミ遺跡の封印より目覚めし秘宝種グッドクルーザー。
 ――『勇気システム起動……正義プロトコル実行開始……作戦名……希望!』
 魔を払うという『勇者の使命』だけを帯びて目覚めた彼を導くのは、彼と友に戦うローレット・イレギュラーズたちであった。
 ――『最終希望合体(ファイナルパンドラフュージョン)!』
 滅びのアークによって変異する怪王種や絶望の青に巣くった狂王種。
 更には封印されし秘宝種メガロビアたちが目覚め、人類抹殺の活動を開始した。
 グッドクルーザーに化せられた『勇者の使命』とは。待ち受ける運命とは。

 すべての謎を抱えたまま、舞台は開拓海域『静寂の青』へと進む。
 探索の結果見つけた『MEGAROBIA system』。現地の島にてメガロビア偵察兵の調査に成功したイレギュラーズたちは、ついにシステムの示す海底神殿への突入を決行したのだった。

 そうこれは、使命を帯びた勇者たちの物語である。

●勇者は悲鳴を聞き逃さない
 海中にはしるソナーの音。太陽の光ははるか遠く、暗く静かな、冷たい海が続いている。
 潜行形態となったグッドクルーザー(p3n000117)と海中行動装備を着用したカイト・シャルラハ(p3p000684)たちは、システムの示していたポイントへゆっくりと海を潜っていく。
「地面があります。底についたようです」
 遮蔽物のすくないごく近い距離にだけ声を届けられるという装置を使って、グッドクルーザーが呼びかけてくる。カイトは数度頷いて海底に足をつけた。
 透明な膜のような魔法によるコーティング。いつかも経験した海中行動装備だが、海底というだけあって呼吸はやや重い。酸素の薄い山の上へ来たような気分だ。
「ポイントはこのあたりで間違いないんだよな?」
「はい。しかし気になることが一つ……。希望の戦士カイト、あなたにも聞こえている筈です」
「ああ、確かに」
 コォン……というソナーにも似た音だが、何か固い物をぶつけて鳴らした音にも聞こえる。
 それも断続的に、一定のリズムをもって。
 カイトは航海のなかでそのリズムを深く学習していた。
 そう。
「SOS信号……だと?」

 『静寂の青』の底で聞こえたSOS信号。それをたどり、進むカイトたち。
 彼らが海深くライトで照らし出し見つけたのは、石で作られた海底神殿であった。

●海底神殿の中へ
 神殿の入り口を見つけるのはそう難しいことではなかった。
 しかし大変なのはそこからだ。
 巨大なフジツボ型の狂王種が浮きあがり、高速で突進しては自爆を繰り返し、それに乗じて巨大ウツボ型の狂王種が電撃を放って食らいついてくる。
「戦士カイト、迎撃しましょう! ヘヴィアンカー!」
 碇状の武器を振り回してフジツボたちを撃退し、肩の大砲で反撃を図るグッドクルーザー。
「こういうのは得意だ、任せろ!」
 カイトもまたフジツボたちの自爆を器用に回避しながら、ウツボを槍で突き殺していく。
「どうやらタダで入れてくれる様子はなさそうだ……が」
「はい。SOSを見過ごすことはできません」
「決まりだ。こいつを攻略して、SOSの主を確かめるとするか!」

GMコメント

■オーダー
 皆さんはグッドクルーザーからの依頼を受け、協力者として海底探査へと出かけました。
 そのおり偶然みつけたSOS信号と海底神殿。こんな場所から送ってくる人間がいるとは思えませんが、何かあるのは事実。
 立ちはだかる狂王種たちを戦いながらの、海底神殿攻略が始まったのでした。

■フィールドデータ
 海底神殿はいくつものフロアが通路によって繋がった複雑な構造をしています。
います。構造は前後左右どころか上下にまで複雑に入り組み、所々崩壊しているため道がふさがっている場所も多々ある様子。
 なので複雑にフロアを移動しながら攻略を進めていくことになるでしょう。

 戦闘は主に『道中の戦闘』と『最深部のボス戦闘』に分かれます。

・水中戦闘装備について
 このシナリオでは全員に水中戦闘装備が適用されています。
 なので海中でも充分に戦闘や呼吸が可能です。
 その上で『水中行動』や『水泳』といった水中戦闘に有利なスキルをもっていると更に有利をとることができます。

■エネミーデータ
●道中の敵
 道中は以下の敵がランダムに出現します。休憩はないので、APの減りに注意してください。
・フジツボ型狂王種
 対象に向かって急接近し自爆します。
 特殊抵抗が非常に高くBSにかけづらいため、純粋な攻撃によって事前に破壊するか、防御や回避の高さで凌ぐのが基本的な対処法になります。

・ウツボ型狂王種
 電撃を放ち【感電】【体勢不利】のBSをかけてきます。
 噛みつき攻撃には【流血】効果があります。

●最深部のボス
・『ヴァンピロテウティス』
 巨大なタコ型の狂王種です。
 海底神殿最深部に巣くっておりとても強力です。
 攻撃の多くには【連】【追撃30】【攻勢BS回復70】がついています。
 その他いろいろなスキルで攻勢され、皆で連携して戦わなければ苦しくなるでしょう。

■おまけ解説
●静寂の青と『SOSが不思議な理由』
 この海域はかつて『絶望の青』と呼ばれ、冠位魔種アルバニアが支配していました。
 それは海へ立ち入る者すべてに廃滅病という呪いをかけ、ひと月あまりで殺してしまうというものでした。それ故、過去幾度もこの海を調査、ないしは踏破しようと挑んだ人々がいましたが誰一人として帰ってはきませんでした。
 今ではアルバニアが倒されたことで廃滅病の危機は去りましたが、怪物たちや異常空間などにより危険な海域であることは変わっていません。
 こうした理由から、当海域にアルバニア討伐以前から存在している人間がいるとは考えづらいのです。
 であれば、SOSの主は一体何者なのでしょうか……。

●狂王種とは
 静寂の青海域に出現するモンスター群の総称です。アルバニア支配下にあった名残か強力な固体も多いようです。

●グッドクルーザー
 このシナリオにはNPCグッドクルーザーが同行します
 専用のクルーザーを相棒とする正義のスーパー秘宝種ロボットです
 https://rev1.reversion.jp/character/detail/p3n000117

・これまでの勇者進水グッドクルーザー
 https://rev1.reversion.jp/scenario/replaylist?title=%E5%8B%87%E8%80%85%E9%80%B2%E6%B0%B4

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 勇者進水GC:水底よりの悲鳴完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2021年02月14日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧 (8人)

エイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072)
波濤の盾
カイト・シャルラハ(p3p000684)
鳥種勇者
新道 風牙(p3p005012)
よをつむぐもの
迅牙(p3p007704)
ヘビーアームズ
冷泉・紗夜(p3p007754)
剣閃連歌
リサ・ディーラング(p3p008016)
ザ・ハンマーの弟子
黎 冰星(p3p008546)
パンドラの色は虹色
フリークライ(p3p008595)
水月花の墓守

リプレイ

●SOS
「こうして一緒に戦うのも久しぶりだな、グッディ!」
 魔法の膜に包まれ、海中を泳ぐ『よをつむぐもの』新道 風牙(p3p005012)。
 まるで銛をもつように伸縮性の高いひもを手首に通し、槍とむすびつけて握る。
 海中での視界をよりクリアにするためか、ゴーグルと足ヒレをつけての参戦である。
「そうですね、希望の戦士風牙。当機が風牙と共に戦ったのは、ノワールクルーザー戦以来でしょうか」
「月日は経ったけど、グッディは相変わらずみたいだな」
 ヘヘッと笑う風牙につられる形で、『ザ・ハンマーの弟子』リサ・ディーラング(p3p008016)も宇宙服のようなフルフェイスヘルメットの奥で笑った。
 実際宇宙服をかなりスリムにしたような、印象だけでいうならライダースーツのようなぴっちりとした海中戦闘装備である。
 いつもの彼女らしいというべきか、歯車いっぱいかつ海中でも発動可能な蒸気機関をバックパックとして背負っていた。
「海中探索ってのも一つのロマンっすけど。
 今回は事が事だけにしっかりと調査しないと、っすね!」
「だな!」
 メガロビアシステムを起動した際に示された海底のポイント。
 そして訪れたことを察知したかのように発信されたSOS信号。
「一体何が待っているのでしょう……」
「船長に関わりのあるもんだったりしてな。合体とか!」
 『風読禽』カイト・シャルラハ(p3p000684)は漁師(軍人)の間で使われている海中戦闘装備に『小波の短剣』を添えた形で、グッドクルーザーの横を泳いでいた。
 二つ名をもつほど勇猛な海の漢。海底でも健在といったところだろうか。三叉蒼槍がいつもより鋭く輝いているようにも見える。
「どうでしょう。そうなると当機とメガロビアに関わりがあることになりますが……」
(サポートメカではないか? ロボットアニメでは定番だろ、半ば頃から終盤位に出て来る、鳥型とか。グッドクルーザーだから、潜水艦になれる様になるのでは?
 クジラ型のサポートメカがSOSを求めている、とか?)
 海中戦闘用のパーツに換装した『ヘビーアームズ』迅牙(p3p007704)がスクリュー推進で横を追い抜きながらそんなことを思った。
「まあ、仮に何もなかったとしてもここで回れ右して帰るほど薄情じゃない……よな」
 AIに人情というのも変な話だが。
「ヒトデナイ。神殿ソノモノ 基地AIトカ?
 ン。ナンデアレ 助ケル。
 待ッテテ」
 一方こちらはいつもとまるで変わらない装備の『水月花の墓守』フリークライ(p3p008595)。
 背部の小さなハッチを開き、スクリュー回転によって海中を進んでいる。
 そんなフリークライのかわりに、肩にのった小鳥が魔法でできた大きな泡につつまれてチチチと鳴いていた。
 海中でも問題なく行動できる術式に身を守られながら、『風韻流月』冷泉・紗夜(p3p007754)は考える。
(例え誰のものかは判らずとも。そして、それが見る事も叶わぬ、海の底だとしても。
 救いを求める悲鳴が届いたというのなら、私達が手を差し出さずして如何致するのか。
 剣を携えるこの身ならば、義を以て助くが私の信にして刃と信じるのですから)
 そしてその気持ちは皆同じであるようで、振り返ればグッドクルーザーがこくりと頷いて返してくれた。
 紗夜もまた頷き反し、前を見る。
「必ずや、そのお姿、そのお声。水底より救い出してみせます」
 そんな仲間達を先導する形で、『波濤の盾』エイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072)は海中をすいすいと自由に泳いでいた。
(鬼が出るか蛇が出るか、はたまた鯨か。
 いや、まぁさすがにそれはないか。
 いずれにしても何があるのか確認は必要だしな。
 とりあえず見に行ってみるしかなさそうだ)
 エイヴァンは専用装備を用いることなく素のまま海中での行動が可能なようで、陸にいるときよりもずっと元気に見える。
 海慣れしている人はすごいなあと、ある意味砂漠の民である『場外ホームラン』黎 冰星(p3p008546)は慣れないバタ足をしながら思った。
「SOSの発信源は一体どなたなのでしょうか? アルバニアという冠位魔種はもう滅んだのですよね?
 なんだか少し不気味な気がしますが、こうしている間にも誰かが危機に瀕しているとしたら一大事ですし……」
 かつてアルバニアが支配したこの海は、一切の例外なく誰もが死の呪いをうけていた。
 それは魔種であろうと、不死の果実を得た海賊であろうと。祝福の一族であろうと。すべて。
 彼らに出来たのは極論すれば時間稼ぎと次なるものへの祈りだけで、何十年何百年と続いた祈りと徹底的な悪あがきが、この海域を拓いたのである。
 逆に言えば、その間いかなる人物もこの海で無事ではいられなかったことになる。
「『青』攻略以前から生きていたとは考えにくいですから、その後になって生命を得たタイプでしょうか。何も分かりませんが……唯一分かることはあります」
「はい、希望の戦士冰星。彼は助けを求めている」
 例えそれが海の底でも、見知らぬ誰かでも、罠や危険が待っているのだとしても。助けを求める声を取りこぼさない。それが、勇者としての使命だけを得て生まれたグッドクルーザーの生き方であった。
 そしてそれは、なにも彼だけの生き方ではない。

●危険
 狂王種退治は簡単なことではない。
 それが低次の固体であったとしても、群れを成せば脅威になる。戦う場所が彼らの巣の中であればなおのことだ。
 退くことは難しく、進むことも容易くない。
 必然――。
「押し通るっ!」
 風牙は槍に気を溜めて構えると、ライフルを発射するような構えで淡く輝く気の弾を発射。
 こちらを見つけ猛烈に接近するフジツボ型狂王種に着弾すると、周囲を巻き込んで爆発した。
 対するフジツボ型狂王種は爆発によるダメージをうけつつも無理矢理突破。風牙めがけてさらなる加速をかけてくる。張り付いて自爆するという意図がみえみえだが、強行突破という手段をとっているだけに避けづらい。
「気がうまく乱せねえ。やっぱ威力優先だな!」
 風牙は気を槍全体に纏わせると『H・ブランディッシュ』の構えをとった。
 一方で迅牙が装着した武装から射撃。
 打ち抜いたフジツボ型狂王種が乱れるように泡を吹き、内部で着火したらしい酸液によって爆発する。
 爆発によってできた黒煙めいた色の広がりに紛れて他の固体もまたこちらへ接近するが、迅牙はさらなる射撃の連続によってこれらを撃退していく。
「そろそろコレの出番がくると思ったっす!」
 リサは携行していた装備をバックパックに接続すると、筒状の金属をフジツボ型狂王種へ発射。
 途中で無数のフレシェットに拡散しフジツボ型狂王種たちへと突き刺さっていく。幾度もおこる爆発に、リサは手をかざして眩しさを遮った。
「やっ――たかと思ったときは大体やってない時っす! フリックさん!」
 思った通りというべきか。フジツボ型狂王種の数固体が爆発の煙を突き抜けて急接近。
「了解 フリック 支エル」
 両手を突き出すように構えたフリークライが前へ出ると、自分へ直接治癒の力を流し込みながらフジツボ型狂王種を引き受けた。
 次々に張り付き、先端部分を赤く点滅させたかと思うと自爆していくフジツボ型狂王種。フリークライはたちまち爆発に飲み込まれたが、持ち前の頑丈さと修復能力によってフルコンディションのまま持ちこたえた。
「ウツボ 来る。ミンナ 思イッキリ 行ッテ」
 治癒のフィールドを拡大するフリークライ。
 それに伴い、エイヴァンとカイトがそれぞれ武器を構えて前へ出た。
 晴れた爆煙の中から鋭く飛び出してきた二体の巨大ウツボが彼らへとかじりついたのだ。
 斧と盾をそれぞれ食い込ませることで噛みつきをおさえるエイヴァン。筋力で顎の力に抵抗すると、斧をガンモードに切り替えて零距離から氷の弾を撃ちまくった。
「思ったよりも手強いな。が、抑えられないほどじゃない」
「……ってワケだ。俺たちが抑える。船長はこいつらをまとめて打ち抜け!」
 カイトは槍をつっかえるようにしてウツボ型狂王種の噛みつきを回避すると、急速なターンで追尾するウツボ型狂王種をにらみつけた。
 放たれる翼がウツボ型狂王種に突き刺さり、目の色を変えさせる。
 その瞬間、ウツボ型狂王種の首にアンカーつきの鎖が巻き付いた。
「クルーズカノン!」
 肩に装着した大砲を展開し、中距離から光線を打ち込んでいくグッドクルーザー。
 二体のウツボ型狂王種を貫くように走る光線。
 そのチャンスを逃さぬ冰星たちではない。
 冰星と紗夜は素早くウツボ型狂王種へと接近。
 攻撃姿勢へと入った。
「トドメです!」
 冰星がまずロケットのような速度で接近。貫手がウツボ型狂王種へ突き刺さる。更に内部へ打ち込まれた闘気が火焔へと変化。内部から破裂するようにしてウツボ型狂王種が破壊されていく。
 二段構えの破壊によってウツボ型狂王種を一体倒すと、残る一体を紗夜へ任せるように視線を送った。
 それに対して視線で返す紗夜。
「例え水の中とて、私の刃の迅さ、鋭さは衰える事ないと、ご覧にいれてみせましょう」
 ウツボ型狂王種の首に刀を添えると、螺旋状にウツボ型狂王種のボディを駆け抜けていく。
 最後にきりもみ回転しながら足を蹴り出すことでブレーキをかける紗夜。
 その後ろで、紗夜が通った箇所を綺麗に切り開かれて『伸びた』ウツボ型狂王種が血をまき散らしながら沈んでいった。
 刀を再び鞘に収める紗夜。
 こぽ、と吐いた空気が乱れた長髪を抜けてのぼっていく。

●海底神殿最深部
 無数の狂王種を倒し到達した最深部で待っていたのは、巨大なタコ型狂王種であった。
「こいつは……『ヴァンピロテウティス』か。海底に巣くってる狂王種の一種だ」
 カイトはデータベースと照合すると、仲間達に呼びかけた。
「強力な敵だ。一撃で体力をすべて持って行かれることもある。まずは俺とエイヴァンで引きつけを試みるが……一方的なバトルはできないと思ってくれ」
「OK、行くぜグッディ! パンドラフュージョンが無くても、オレたちの連携攻撃はそれに劣るもんじゃないってことを教えてやろう!」
「はい、戦士風牙!」
 注意をうけ、仲間達と一丸となって突撃することに決めた風牙。
 自らを巨大な気の槍に変えると、ジェットによって加速するグッドクルーザーと共にヴァンピロテウティスへと突っ込んでいく。
「さて、如何なる敵か――いえ、如何なる敵をも斬るが剣の巫でしょうね」
 負けじと別方向から加速をかけ、刀に手をかける紗夜。
「一念を以て、一願叶うまで振るうが刃の風!」
「ここは次に繋げるッ! さあ、バトンタッチですよ!」
 冰星もまた手刀による飛ぶ斬撃を繰り出しながら接近。気を炎に変えたパンチをたたき込みにかかる。
 ヴァンピロテウティスは全方向へと手を伸ばして防御をはかるが、風牙はきりもみ回転の強行突破で、紗夜は連続の高速斬撃による切り払いで、冰星は素早く繰り出したパンチやキックによる打ち払いでそれぞれヴァンピロテウティスのボディへと接近。
 一斉に攻撃をたたき込んでいく。
 反撃として繰り出された手を、カイトとエイヴァンがそれぞれガード。
 フリークライがそこに加わり、めりめりと締め付けられる二人の治癒を始めた。
 が、そんな彼らを掴み、神殿の床や天井へと次々に叩きつけていくヴァンピロテウティス。
 彼らの鉄壁の守りをも破壊できるだけの能力が、どうやらヴァンピロテウティスにはあるようだ。エイヴァンたちは徐々に押されていった。
「このままじゃマズイっす! とにかくカイトさんたちを離させるっすよ!」
「了解しました」
 リサと迅牙は力を合わせて一斉射撃。ヴァンピロテウティスの足を一本ずつ破壊していく。破壊は順調に進んだように見えたが、ヴァンピロテウティスはそんな二人にもまた腕を伸ばし、二人同時に打ち払ってしまう。
 壁に叩きつけられたリサ。
 そんな彼女の身体に『コォン』という音が響いた。
 なぎ払いによって強制的に距離をあけられた風牙の耳にも。
 いや、その場にいる全員に、ソナーのような『声』が響いた。
「これは……下か!」
 咄嗟に振り向く風牙。
 突如として地面が破壊され、全長5mほどの鯨型潜水艇が出現する。
 ダメージに歯がみしていたカイトが、目をぎらりと光らせる。
「この感じ……船長(グッディ)! 希望合体だ!」
「戦士カイト――!」
 振り向くグッドクルーザー。彼の胸のコアが点滅し、潜水艇の前方についたライトもまた同じように点滅した。
 唱えるべき言葉は、なぜだろう、既に知っていた。
「深層希望合体(ディープパンドラフュージョン)――!」
 光のラインが繋がり、グッドクルーザーと潜水艇がそれぞれ分解され大きな人型のロボットへと変形合体していく。
 それだけなら専用古代船と合体するビッグクルーザーと同様だったが、今回はある点において大きく異なった。
 それは――。
「う、あ!? なんすか!? 私っすか!?」
 リサを核にして包み込むように合体し、そのコントロールをリサへと預けたのである。
 機関砲パーツが組み上がり、ヴァンピロテウティスへと突きつけられる。共有された視界に被るように『ディープクルーザー・XZ(クロスゼット)・リサ』という表記が浮かんだ。
「この力は一体……!?」
「考えてる暇はなさそうっす!」
 ヴァンピロテウティスめがけ打ちまくるリサ。
 特殊蒸気機関によって放たれた特殊弾頭がヴァンピロテウティスの腕を次々に破壊。かと思えば再び機体をオープンしてリサをパージ。たまたまそばにいた風牙を核にして再合体すると、『ディープクルーザー・XZ・風牙』となった。
「一人ずつの合体か! まるでオレがそのままでっかくなったみたいだ!」
 気の力によって形成された巨大な槍を発射。ヴァンピロテウティスのボディへと深々と突き刺さる。
 更にオープン、ここぞとばかりに飛び込んだカイトと『ディープクルーザー・XZ・カイト』に再合体。
 人型のボディが大きく鳥型へ変形すると、まばゆいほどの高熱を纏ってヴァンピロテウティスへと突撃した。
 爆発が、神殿最深部を包み込む。

●ディープクルーザー
 かくして、謎の海底神殿の攻略は完了した。
「メガロビアシステムを起動したことで、潜水艇ディープクルーザーもまた永い封印から覚醒起動したんだろう。
 気付けば神殿の底にしまい込まれて、ついでに怪物だらけで身動きもとれないとあっちゃあ、SOSも出すよな」
 海面へと戻り、自分の船の上でくつろぐカイト。
 ふと振り向けば、鯨型潜水艇が海面へとあがり、エネルギーを空へと潮のように噴射していた。
 まだグッドクルーザーや合体システムのことは謎だらけだ。だが、一つだけ確かなことがある。
 ディープクルーザーの上に立ち、こちらを見るグッドクルーザー。
「これからの冒険は、もっと楽しくなりそうだな! 船長!」
「はい。魔を撃つため、これからも共に戦いましょう! 希望の戦士!」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ――海底神殿を攻略しました

 ――鯨型潜水艇『ディープクルーザー』が加わりました
 ――深層希望合体がアンロックされました

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