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シナリオ詳細

再現性東京2000・我不可的笑即尻殴打24時間

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●持ち込まれた時点で疑問に思わなかったのか
「新しいお仕事ですか?」
 『カフェ・サンライズ』。芸能プロダクション併設のカフェであり、普段ならそこそこ盛況なそこは、昼が一段落し人がはけ、いっときの安らぎが訪れていた。そんなときに九重 縁 (p3p008706)にマスター(兼プロデューサー)から提案されたのは、新たな仕事の提案……だが、そのタイトルがまずおかしい。
「笑ってはいけない……ローレット24時?」
 なんだかとんでもなくヤバい匂いがする。主に権利問題的な意味で。だがセーフってことでいいらしい(独自研究)。
 なんでも、プロデューサーの話では練達の再現性東京で、年末ということであらゆるシチュエーションを用いて役者が我慢するのを全力で笑わせにいく番組を作るのだという。今回はローレットを舞台に(多分セットとかで再現だ)、ローレット・イレギュラーズに扮した役者を笑わせに行くから、しかけ役として協力してくれということだ。
 なるほどしかけ役。ならば自分達のキャラ崩壊も適度なところでブレーキが利くだろう。縁はそう判断し、仲間のイレギュラーズ達に呼びかけた。最厳正東京での仕事というのはローレットでもとりわけ人気で、まあ人は集まるだろうと。確かに集まったのだ。そこまではいい。

 だが、それこそが盛大な過ちの始まりだという事実を彼女は知らない。

●それでは去年のVでも見てもらいつつ趣旨を説明しますが皆さんはしかけられる側です。そしてこの中から2人だけ仕掛け側を選別したいので皆さんで話し合って下さい、そしてその内容も放映時流れるんでそのつもりで
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛痛い゛ッ! やめっ、アッ――!』
『ンッフッフ……痛ッ!?』
『え? ゴムパッチン? 何それ何そ……アアッッツウウウウウウ!!』
「ねえ、仕掛け側だったわよね私達?」
 ジュリエット・ラヴェニュー (p3p009195)が困惑の声をあげる。
『狂っているのはあなた達よ、ねえあなた達よねぇぇぇぇ笑えッ!』
『『『ブッフゥーーーーッ』』』
(ズパン、ズパァン!)
「コレ絶対受けに回ったら末代までネタにされるやつではないですかぁ?」
 松瀬 柚子 (p3p009218)がなにこれ、といった風情で映像を見ながら問う。そして、番組映像は佳境へ。
『お前達が昨日から入った新入りかゆ。そろそろ躾とはなにかを教えてやるゆ。……N河原! お前来いゆ!』
『今年もですかァ~~~~っ!?』
「これ絶対パパス様ですよね? 終盤にビンタするだけのポジで来ましたよね? どういうことですか?」
 ヴァイオレット・ホロウウォーカー (p3p007470)が見守る画面では、今まさに何処かで見たような幻想種がレギュラー俳優にビンタかましていた。
「……え、これ2人だけ仕掛ける側の権利を奪い合うの? ここで?」
 既に状況は始まっている。奪い合え、権利を。

GMコメント

 争え……もっと争え……!!

●達成条件
 番組撮影の完遂(最後まで倒れず耐えきる)

●番組
 『笑ってはいけないローレット24時』。ローレットを模した撮影現場であらゆるトラップをくぐり抜けながら24時間過ごし笑わぬように過ごす番組で、笑えばペナルティが飛ぶ。
 どっかで見たような幻想種はラストに現れ1人を選んでビンタしていく。
 なお通常時は一発あたりHP5%の防御無視ダメージだ。パンドラ使わないと重傷るかもしれないぞ。
 特殊ルールとかなんやかんやあるけどソレらしく行動していいぞ。

●仕掛ける側とかしかけられる側とか
 今回のシナリオは特例として「相談卓での仕掛け側の譲り合い(うばいあい)」がリプレイに影響を与えます。
 ダイス+プレイング補正等で仕掛け側に回る2名が決定します。

●重要な備考
 『再現性東京・2000街』です。2010街でも希望ヶ浜でもありません。
 アイテム説明にある通りaPhoneは使えませんし魔物らしきものが出ても夜妖ではありません。
 混同に重々注意してください。2000街です。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はCです。
 情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。

  • 再現性東京2000・我不可的笑即尻殴打24時間完了
  • GM名ふみの
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年01月10日 22時10分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費150RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

零・K・メルヴィル(p3p000277)
つばさ
日向 葵(p3p000366)
紅眼のエースストライカー
ヴァイオレット・ホロウウォーカー(p3p007470)
咲き誇る菫、友に抱かれ
※参加確定済み※
クレマァダ=コン=モスカ(p3p008547)
海淵の祭司
九重 縁(p3p008706)
戦場に歌を
※参加確定済み※
ジュリエット・ラヴェニュー(p3p009195)
ゴーレムの母
※参加確定済み※
リズ・リィリー(p3p009216)
アンラッキーハッピーガール
松瀬 柚子(p3p009218)
超絶美少女女子高生(自称)
※参加確定済み※

リプレイ

●醜すぎる争い
「さて……仕掛けられる側のお主らには是非頑張ってほしい」
「そうね、他の6名には頑張って欲しいわ」
「いや~~~凄いな~~~~先輩方はやる気充分ですねぇ! とても真似できそうにないですよぅ!!」
「大丈夫ですよ真似しなくても、柚子さ…………松瀬さんはただ笑わないように耐えるだけでいいんですからねえ。簡単ですねえ?」
「ここは経験豊かな先輩方に花を持たせるってぇー事で、仕掛ける側として精一杯働かせて貰いますよ~」
「若輩者だからこそフィールドで目立たなきゃな。せっかくの晴れ舞台っスから思いっきり胸張って行くといいっスよ」
「そうだな、皆の動きには大いに期待している。しっかり仕掛け側頑張るからな……!」
「ワタクシも仕掛けられる側に回りたくはないので頑張りますね」
 『海淵の祭司』クレマァダ=コン=モスカ(p3p008547)が端緒を斬り、『在りし日の片鱗』ジュリエット・ラヴェニュー(p3p009195)、『超絶美少女女子高生(自称)』松瀬 柚子(p3p009218)がそれに乗っかる。『気丈な覚悟』九重 縁(p3p008706)が混ぜ返す傍ら新米として場を逃れようとした『アンラッキーハッピーガール』リズ・リィリー(p3p009216)はしかし、余裕のベテラン面を見せる『紅眼のエースストライカー』日向 葵(p3p000366)と『恋揺れる天華』上谷・零(p3p000277)の大人げない先輩野郎コンビに押し切られそうになっていた。なおクソろくでもねぇ占いをしようとして理性で押し留めた『木漏れ日の先』ヴァイオレット・ホロウウォーカー(p3p007470)の目が濁りきっているのは最近とみに見る展開なので放って置いても大丈夫だと思う。一抜けである。
「我やっぱりイレギュラーズなんて嫌いじゃ!!」
 温泉で王様ゲームおっ始めた祭司長がなんか言ってるなァ?!
「縁……アンタ、聞いてた話と全然違うんだけど???」
「い、いやいや。マジで事故だったんですって事故……!」
「…………まさか、仕掛け役とは言ったが全員でやるとは言ってないってオチっスかコレ」
 まあそんなこんなはさておき。ジュリエットに詰め寄られた縁はマジで何も知らなかったらしい。本当かしら。葵の推測が一番まともっていうかそれっぽいなと思う今日このごろである。
「……むぅ、目先の愉悦に飛びついた応報がこれという訳ですか。せめて仕掛人に回れるように頑張らねば……」
「トレンドとプロデュース、癒やし枠として俺は仕掛け役としてきっちり仕事を果たすぞ!」
「……まーぁ? 松瀬さんの美少女力でしたら?? もうそりゃあ、運のみでバッチリしっかり完璧に? 仕掛け人側に回ってみせますけどね!!」
 ヴァイオレット、零、柚子が見事なまでにフラグを乱立させていくさまを見るに君たちこれ放映されてるぞって。ワイプで悲しい顔しながら見てる様子が生放送で流れるんだけど? いいの?
「わ、我にリアクションさせても面白いことないぞー……ぞー。ほら、真面目じゃから面白いことなど言えんし白けさせること請け合いじゃぞー……ぞー? じゃから仕掛け人にしろ。いいな」
「わかりました投票制ですね!」
「我の話聞いてた!?」
 縁がクレマァダの自己アピールを完全に無視した。アイドルってこえーな。
「じゃあこの票箱から……6票しかないけど……」

 零:3票
 縁:2票
 ジュリエット:1票

「それじゃ零と縁っスね。しゃーねーか」
「いやじゃ……仕掛けられる側に回りTonight……」

●悲鳴は誰かご想像におまかせします
「よし、世界は私を見放しませんでしたね! こういった番組は私元の世界でも見たことありますし、任せてくださいよ!」
「どーーせ我が仕掛けられる側じゃろ? わかってますわい、はいはいモスカモスカ」
「……完っ全に予想外っス。いや、一応これまで色んな変な物を見てきたんスよ? そんじょそこらの仕掛けで笑うわけねぇだろ、さすがになー」
「これがワタクシへの因果応報という事ですか……」
 勝利者のツラでふんぞり返った縁を見て、クレマァダはささくれ、葵は諦め、ヴァイオレットは遠い目をしていた。
「どうしてやりましょうかねぇ。自分だけがやられるのは癪ですしー?」
「私、性格が良いから他人が痛い目見る姿に笑いを堪えられる自信ないわよ」
「ま、シバかれるのも悪くな……んっん、ごほごほ! 私って笑顔が良く似合う女だけど、今日は真顔でいくわ!」
 柚子とジュリエットとリズ、アイドルっぽい三人娘はどうしてこうこの時点でネタ臭漂わせてるんだかわからない。この子らマジで心配になってくるな……。と、そんなところで零がなぜかモニター越しに現れた。
「お前らよく来たな。ここがローレット練達支部だ。まずはお前等もちゃんと知ってるギルドマスターの銅像にご挨拶。そこにあるのが――」
 銅像がせり上がってくる。そこには……手足が付いた〇ョコ〇ァッ〇ョンみたいなドーナツの像! その異形に一同ポカンとする。まあコレじゃ笑えんだろう。
「――レモン・ドーナツさんだ」
「我はこんなもんで笑……ンブフッ」
「フフフゥーーーー!」
「フフッ……」

\クレマァダ、リズ、ジュリエット OUT/
「……っク……」
\ヴァイオレット OUT/

「ひゃんっ!?」
「はいはいモスカモスンブゥ!」
「ああぁぁぁ痛ったぁぃ!?」
「ひィっ!?」
「アハハハハ!!! 先輩方の苦しむ姿はサイコーですねぇ!!!!」
\柚子 OUT/
「……え? あっ。違ッツツツツ…………!!」
「で、これレモン部分どこっスか。銅像だから分から……」
「そうだな、こうだ」
 仲間達がしばかれる中で疑問を呈した葵に、スイッチを押す零。剥がれるドーナツさん(仮)の塗装。チョコっぽい部分が黄色く……!
「馬っっっっっ鹿じゃねえの……ふふっ……」
\全員 OUT/
「痛ってえええええ!!」
 そんな感じで滑り出しから順調に始まった(意味深)24時間収録だが、果たして彼等にどんな運命が待ち受けるのだろうか。

「此れよりお前らには獣の世話をしてもらおう! さぁ来るがいい!」
「しかし零もノリノリっすね……」
 ひとしきり全員が罰を受けた辺りで零が合図を下す。呆れ気味に状況を見守る葵は、現れた動物……キャトラトニー、イヌスラ、子ロリババアの3種の動物が現れたことに首を傾げた。
「そんなことでいいんですか? もしかして? 松瀬さんの可愛さに感激したあまり? 甘い仕掛けしかご用意できなかったみたいな……?」
 柚子、ここで調子にのって口の端をクイッと上げた。酷い笑みをしている。何ていうか挑発的なやつ。
\柚子 OUT/
「えっちょっ今のカウントされるんですかぁ?!」
「柚子様、素晴らしい芸人根性で……クッ」
\ヴァイオレット OUT/
「えっ」
 ヴァイオレットも柚子の自業自得に愉悦の笑みを浮かべたのでまとめてアウトです。……が、2人の罰は動物達が担当することとなり、それもかなり控えめなものだった。痛みなどあろうはずが。
「ひゃぁっ!?」
「んんっ」
 ……ないのだが、2人はきっちりといいリアクションを返してくれた。
「この子達を世話すればいいんですよね、やりますよ! ……でも結構可愛い……」
「柚子じゃないけど、こんな優しい仕掛けでいいのね?」
「はいはいモスカモスカ。こやつらがなんか運んできたり尊厳ぶち壊しに……しない? 何故じゃ……?」
 リズ、ジュリエット、クレマァダの3名は序盤から懐疑的だが、零によればマジで世話をするだけらしい。なお、縁はちゃんと話聞いてたらしくブラッシング用のブラシだのなんだのを用意し渡していく。アイドルは適応力が異常に高い。
 そして、動物の世話で全員がちらりと笑顔を見せたあたりで……。
\全員 OUT/
「我祭司長ぞ? 動物の世話をして罰則はありえなくない?」
 全くそのとおりだ。これは零のひでぇだまし討ちだ。だが、それでもスパンキング要員ではなく動物たちのソフトタッチなだけマシなのかもしれない。
 まあ、優しいなりに返ってくるリアクションがリアクションなのでいいのかっていうと微妙なとこなのだが。
「皆さん動物と戯れて楽しくなりましたね? なれ」
「何この圧」
「楽しそうな皆さんにはこれから私のリサイタルに招待いたします。そう、ここからバス移動ですよ!」
 ローレット支部(仮)からどこに移動するんだか。縁は楽しそうな表情でバスへと一同を案内し、自らも別車両で一足先に目的地へと向かう。
『それでは移動中にこのVTRを見てもらおうか……!』
 零の声とともに、バスに設置されたモニターから流れ出したのは葵がクソゲーでボスキャラを踏みまくって1upを繰り返す映像(無論捏造)。クレマァダが友人に唆されて鬼みたいな撮影に参加させられた時の映像(主にクレマァダのリアクション芸)。柚子の顔にめりこむココナッツ(再現映像)。ヴァイオレットが過去に他者の自業自得にニチャァした再現映像の数々……凡そ仕掛けられる側のイレギュラーズ全員分のあれやこれやが赤裸々に暴露される様は、本人も他のメンツも爆笑必至。この間に何度犠牲になったかは敢えてカウントしないでおこう。
 そして、一同が目的地に到着したところで待っていたのは頓狂な格好に仮装した縁だった。この時点で何人か落ちた。
「それではいきます。九重ユカリの『~ヴィオちゃんは最高可愛いの歌~』」
 閉店時に流れそうなメロディにあわせ、全身に点滅電球をつけた衣装で縁が歌い出す。内容はまさかのヴァイオレット讃歌。どこから情報を仕入れてきたのか、ヴァイオレットの素の部分……年齢相応の性格面とかそういうところをゴリゴリに紹介する様は彼女が顔を覆って膝を屈する傍ら、他全員をOUTにせしめた。
「なぜワタクシがこんな辱めを……」
「可愛いからじゃないかの」
「可愛いっスからねそのリアクション含めて」
「とっても可愛かったわよ」
「ヴァイオレットさんの反応が可愛くて……」
「いやあ楽しませてもらいましたね!」
 酷ぇ話である。
『お前達も一通り笑い倒して疲れただろう、一旦休憩室に案内するからゆっくり休むといい』
「それにしても零がずっとモニタ越しなの絶対なんかのフリだと思うんスよね……」

●安らぎの暇などなかった
「ここに用意されてる引き出しにちゃんと仕掛けがあるんじゃろ? 知っとるぞ」
「その前に用意されてる食事……まあ零さんのフランスパン料理なんですけど食べませんか? ワタクシちょっと笑い疲れでお腹が減って……」
 すっかりやさぐれ気味のクレマァダだが、ヴァイオレットの言い分も尤もだった。既に数時間ぶっ通しで仕掛けられ続けている(治療はスタッフが適時行っています)。空腹を覚えるなというのが無理なのだ。
「これに仕掛けがあるとか……ないわよね?」
 リズはおずおずと手を伸ばし、怪しい部分がないことを確認してから口をつける。外見も味も、なんてことないカスクートだ。問題が在ると言えば、かなり美味しいという事実だがそれはさておき。
「……普通に美味いっスね」
「本当ね、普通に美味しいわ……なんだ、普通に楽しめるんじゃ、あっ……?!」
\ジュリエット OUT/
「い、今のは卑怯じゃ……あああっ!?」
「些細な笑みすらアウト判定とは本当に容赦ないのう……」
「誰っスかね、零が優しそうって思ったの」
 パンが美味しいと思う隙すら与えぬ容赦のない責め苦に、さしものクレマァダも絶句モンである。葵が仕掛け側に回ってたらと思うと恐ろしいものがある。
「ところでこの引き出しはなんですかぁ? 嫌な予感しかしないんで」
 柚子はここでおもむろに引き出しをあけた。「♂」のマークが描かれたトランクスと伊砂顔のイケメンの顔写真が並んでいた。この不意打ちに対応できるヤツがいるなら教えてほしい。
\柚子 OUT/
「いったいなにが……ッブフッ」
「クッ……!」
\全員 OUT/
「ええい、どうせこの引き出しは段階的に攻めていくんじゃろ? いっそ最後の段を……」
 クレマァダは覚悟を決め、最後の引き出しを開けた。
\クレマァダ パワーボム/
「なんじゃと?!」
 なにがあったのかは想像におまかせしたい。とにかく、酷いことになった。
「……ね、ねぇ。私のアホ毛がこの引き出しを示してるんだけど」
 リズは深刻な表情で、自分の机の引き出しを指し示した。彼女のギフトは『客観的に楽しそうな場所』を示すもの。つまり、「そこを開けたら番組的に最高に面白いことになる」ということだ。
「……スイッチ?」
「スイッチっスね」
「縁、アンタまたなんか仕掛けたわね?」
「し、知らないです!」
『俺も知らない……』
 ジュリエットの問いに縁も零も否定した辺り恐らくスタッフの仕込みだ。だがこれは一体……?
 ぽちっ。

 なだれ込んでくる黒服の男達
 何故か手に手に持っているアイドル衣装
 葵にすら合うサイズの揃いの衣装
 何故8着あるんだ
『えっ俺仕掛け役でsh、や、やめろァ!』

(しばらくの間お着替えモザイクタイムとライブをお楽しみください。笑っても罰はありません)

「いやあここでアイドルらしく歌って踊れてよかったです!」
「松瀬さんくらいの美少女でしたら? これくらいのダンスができて当然ですし? そりゃあ好評でしょうねえ!」
「なんだ……私にとっても皆にとっても美味しい流れだったじゃない……」
「運命の女神は私に微笑んだようね! 終わりよければ全てよし!」
 縁と愉快な3人はなんだかんだで全員ノリノリでキレッキレの踊りを見せた辺りがなんていうか凄かった。この子らひと目に晒されるのなれてるな。なんか脇でヴァイオレットが膝抱えてるけど。
「「……穢された……」」
「我祭司長ぞ? 国際問題になるぞこれは?」
「問題ねえゆ。そろそろこの乱痴気騒ぎもふぃなーれゆ」
「その声は……!」
 葵と零が青天になり、クレマァダがド級ミニスカの裾を押さえている所にそれは現れた。そう、『ポテサラハーモニア』パパス・デ・エンサルーダ (p3n000172)である。間違いなくビンタ要員だ。
「そういうわけでわたちが来たゆ。おまえたちの歌と踊りはたんのーさせてもらったゆ」
「……ビンタって仕掛けられる側からですよね?」
 パパスの満足げな笑みに縁は思わず問い返した。だが彼女は、ルーレットを用意した。
「まさかゆ。皆仲良く選ばれろゆ」
\デレレレレレレレレ/

「すとっぷ、すとっぷーーーー!! 顔はだめぇ!!!」
「骨は拾うっスよ……」
 そんなわけでパパスはせめてもの慈悲でビンタではなく裸絞めで縁をオトしたのだった。
 それはそれで酷くない?

成否

成功

MVP

なし

状態異常

九重 縁(p3p008706)[重傷]
戦場に歌を

あとがき

 大丈夫大丈夫、パンドラは削れてないから。

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