PandoraPartyProject

シナリオ詳細

瘴気世界の聖夜祭!

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●疾風の国の聖夜祭!
「いやぁ……知らない内にすごいことになってるな!」
 『疾風の国ウィンドトゥール』中心にそびえ立つ飾り付けがされた大樹を見上げながら、【元冒険者】ラナードは面白そうに呟く。
 その大樹は再現性東京の東京タワーくらいに高い大樹だが、イレギュラーズが飾り付けを行ったものだからイルミネーションツリーとして完璧に近い。そして、飾られた大きなオーナメントなどが一斉に輝き出し、大樹の周りはとても幻想的だ。
「にしても、なんか色々と用意してあるんだな?」
 大樹の傍にはお洒落なテーブルと、お洒落な食べ物や飲み物が並べられている。
 この<瘴気世界>において美味しいものが存在しない為、これらは急遽イヴやイレギュラーズが持ち込み作ったものだが、良い匂いにラナードはワクワクが止まらずにいた。
「つまみ食いはダメですよ?」
「わ、分かってるって! というかこれ本当に食べれるのか?」
 イレギュラーズによって用意されたのは大量のプリン、シュークリームタワー、ローストチキンにお酒やジュースの数々。とにかく沢山用意されているのだから、国民が食べても大丈夫だし、万が一足りなくなっても余っている食材は沢山ある。いざとなったら追加で料理をすれば大丈夫だろう。
「さて、そろそろ国民も集まってくるだろ。準備を進めないとな」
「ええ、さっさと仕上げてしまいましょう」
 ウィンドトゥール王国で行われる聖夜祭は国の中央にそびえ立つ大樹を中心に、今年はいろんなものを食べたりダンスを踊ったり、とにかくみんなで賑わう用だ。
 シャイネンナハトの思い出にあなたも、聖夜祭への参加はいかがだろうか。

●聖水の国の聖夜祭!
「そういえばもう聖夜祭か、今年も早いな」
 『聖水の国アイルベーン』温泉街は今日も冒険者達で賑わっていた。
 ウィンドトゥール王国で聖夜祭が開かれることは知られていたが、そんな聖夜祭の夜もアイルベーンの温泉はかなり人気が高いらしく、一定の冒険者達が日頃の疲れを癒しに温泉に浸かりに来る。
「聖夜の夜くらいは外に出ないで過ごしたいもんだな……」
「本当ね。最近は危険な魔獣も多く出歩いてるって話だから、しばらく外にも出たくないわ」
 このふたりもまた、聖夜祭の夜にゆっくりと温泉に浸かりに来た冒険者らしい。
 シャイネンナハトに温泉へ入る習慣なんて聞いたことがないが、日頃の疲れを癒すために温泉に浸かりに来るのはいかがだろうか。

NMコメント

 聖夜の夜が着実に近づいてきましたね。牡丹雪です。
 この物語は<瘴気世界>の続編となります。物語は個々で完結する&前回のあらすじを書きますが、過去作を見て頂けると見ると更に楽しめる世界観となっております。
 また、世界観の詳細は自己紹介欄にも記載されています。ご覧いただけたら幸いです。

●目的【とにかく聖夜祭を楽しむ!!】

①ウィンドトゥール王国で歌って踊って食べる!
 アイルベーン王国と同じ大陸に存在する国。
 住人の核の色は緑色で、周辺で取れる核の色も緑色をしている。
 主に風属性の能力を持つ人間が生まれ、魔獣の核も風の加護が込められている。
 気候は常に春で、中央に巨大樹が存在するほか、植物が多く存在する。
 聖夜祭仕様に大樹は飾られており、その近くには沢山の食べ物や飲み物、お酒も用意されています。あと、未成年は飲んじゃダメですよ!!

②アイルベーン王国でゆったりと温泉に浸かる
 ウィンドトゥール王国と同じ大陸に存在する国。
 住人の核の色は青色で、周辺で取れる核の色も青色をしている。
 主に水属性の能力を持つ人間が生まれ、魔獣の核も水の加護が込められている。
 他の国に比べて常に気温が低く、混沌世界でいう冬が一年中続いている。
 人口や冒険者は他の国より低く、来訪者が多い国。その理由は温泉街が存在し、全国から温泉に入りに来る冒険者が多いからである。特産物も温泉の核だったりと、水にまつわるものが多く出回っている。疑似太陽の色は青っぽい。


●ざっくり世界観のおさらい
 かつて世界の均衡を保っていた6人の精霊たちはあまりの退屈さに人類を生み出し、それを繁栄させた。だが、人類を生み出す過程の中で邪悪な力を持つ魔獣も生み出してしまい、やがて史に残る大戦争が起きてしまう。瘴気により荒廃してしまった跡地から逃れるべく人類は地底へと生活圏を移動した。
 そう願った精霊が導いてくれた際に偉人が受け取ったとされる高純度の精霊石を用いた5つの疑似太陽により、まるで地上にいるような生活を送っている。のちにその疑似太陽に惹かれるように人々は巨大なコロニーを築き、5つの国が出来上がった。
 人類は精霊に最初に生み出された種族であるため、精霊石の魔力を浴びつつ魔獣の灰を食べながら生きている。

●NPCについて
 参加者が希望する場合、以下のNPCを同行させることができます。
 NPCの詳細につきましてはNMページを参照ください。

・【心無き境界案内人】イヴ=マリアンヌ
・【元冒険者】ラナード

●同行者について
 参加時に別PC等の同行者がいる場合、プレイングの最初にIDを記載ください
 また、出来るだけ同時にプレイングを送ってくださると助かります。

●依頼の執筆期間について
 このシナリオの執筆は12/24の夜までに行われる予定です。
 それ以前のプレイングも一緒に返します。
 聖夜の夜の出来事をお楽しみください!!

●アドリブについて
 本シナリオではアドリブが多めに含まれることがあります。
 アドリブがNGの場合、通信欄かプレイングに一言ご記載いただければ幸いです。

 それでは良いシャイネンナハトを!!

  • 瘴気世界の聖夜祭!完了
  • NM名牡丹雪
  • 種別ラリー(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年12月24日 21時00分
  • 章数1章
  • 総採用数3人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

ヨハンナ=ベルンシュタイン(p3p000394)
祝呪反魂
エシャメル・コッコ(p3p008572)
魔法少女
コルネリア=フライフォーゲル(p3p009315)
慈悪の天秤

●自堕落シスターと光輝の青年
「いや、おいまて、なんで俺が連れてこられてんだ?」
 アイルベーン王国の温泉街、さっきまでウィンドトゥール王国にいたラナードは突然『自堕落適当シスター』コルネリア=フライフォーゲル(p3p009315)に呼び出されて振り回されていた。
「酒! 肉!! 遊び!!! 折角の温泉街、楽しむのだわー!!」
「言ってることの半分くらい分からね……って、うわー!!」
 とりあえずラナードは温泉街の道という道をコルネリアに引きずり回された。
 といってもコルネリアはこの街に来るのは初めてだったから、きちんと案内をしつつこの国に混沌にあるような食べ物は存在しないということとか、酒はウィンドトゥール王国にあるからちょっと持ってくるとか……一応ラナードは役目を果たした筈だ。

「ふひひひ……浸かりながら呑む一杯は最高なのだわ」
 コルネリアはラナードに紹介された見晴らしの良い温泉に浸かりながらお酒を呑んで呟いた。聞けばこの世界の温泉には癒しの加護が込められているらしく、疲れが取れるとか。
 ちなみにラナードは18歳で年齢的に飲めないことが発覚したうえ、この温泉は混浴じゃなかったから男湯に入っている他、介抱はしてやると言ってた。
「神よ、今日も生きて一日を迎えられる事に感謝を……なんてね」
 ラナードが飲めないならその分も自分が呑もう。そして存分に彼に迷惑をかけよう。
 そんなことを思いながら、コルネリアはコロニーに浮かぶ疑似満月を眺めるのだった。

●大人の醍醐味?
「もうお手伝いとかひつよーないな? ならめいっぱいたのしむな!」
 足取りも軽く元気な様でアイルベーン王国の温泉街を横切るのは『魔法少女』エシャメル・コッコ(p3p008572)である。様々な世界で色んな手伝いをしてきた彼女はその分のお祭りも周ってきたらしくお腹いっぱいだった。
「でっけーおふろでゆったりするのがオトナのダイゴミってきいたな!」
 コッコはそんなことを言いながら温泉街にある温泉宿のひとつに足を伸ばす。
 すると、温泉宿を経営する女将が彼女を出迎えた。
「あら、可愛いお客さんね。ここの温泉は初めてかしら?」
「初めてなのな! ここにはでっけーおふろはあるのな?」
 コッコの元気な様子に女将は少し微笑んだ後に、多分タオルとか諸々持っていないであろう彼女に一通りの道具を用意して温泉に案内する。
 女将についていけばひとりで占領するには勿体ないくらいの大浴場に案内されるだろう。
「足を滑らせないように気を付けて——」
「コッコ、ひとあしおさきにオトナになるな!!」
 そんな女将の言葉も耳に入らないコッコは目を輝かせながら大浴場へ突入する。
 小さな少女は大きな大人を夢見て。

●輝かんばかりの聖夜祭
「聖夜祭、な。混沌でいうシャイネンナハトみたいな祭りか?」
 アイルベーン王国の温泉街をうろつく『蒼の楔』レイチェル=ヨハンナ=ベルンシュタイン(p3p000394)は、凝った肩に手を当てながら辺りをきょろきょろと。相当凝っているのか最近頭痛にも悩まされているらしい。
 レイチェルは通りかかった冒険者を呼び止め——
「あれ? イレギュラーズの人?」
 偶然にもレイチェルが呼び止めたのはここで引きずり回されていたラナードだ。
「ああ、都合が良い。此処の温泉の効能はなんだ? あと良い宿でも教えてくれ」

「ほう、癒しの加護で怪我に効く温泉もあれば——ここか」
 レイチェルはラナードに案内された温泉宿に到着する。
 温泉宿は冒険者であれば好きに使えるらしく、温泉宿の大将に一声かけてからレイチェルは女湯に入っていこうとする。
「冒険者さん! そっちは女湯だよ、男湯はこっち!」
 そんな大将の言葉を聞いてレイチェルは少し複雑な気持ちになる。
 たしかに言動とか男っぽいしそう見えるのは仕方がないが。
「——俺は生物学的には女なんだが! まな板だがな、胸一応あるし!! 男じゃねぇよ!!」
「ヒェっ……それは失礼しました」
 気迫に気圧された大将はカウンターに引っ込む。
 レイチェルはそんな様子をやれやれと見ながら、改めて温泉へ向かうのだった。

「悪くはねぇな」
 温泉の端の方でワインの入ったグラスを揺らすレイチェルが入ったのは痺れない程度に電流の加護が施された電気風呂。
 レイチェルは綺麗な夜空を眺めながら温泉を楽しむのだった。

成否

成功

PAGETOPPAGEBOTTOM