シナリオ詳細
再現性東京2010:リアのコスは園児服
オープニング
●脳内でBGMを流そう
オッスオラべ嬢!
リア、テェエム(タイム)、ベェオレット(バイオレット)と練達に来てみたら羞恥心に引き寄せられる夜妖のてぇじ(退治)してくれって頼まれちまった!
今日は休みの予定だったんだけどしかたねぇ、いっちょやってみっか!
なに!? このコスプレ服を着た上でその服装に見合ったロールをしねぇと相手にダメージを与えられねぇってのか!?
ってかなんでアイツオラたちが着替えるのを今か今かと待ってんだ!?
「おっし今から着替(きげぇ)えテェエムた!」
髪が逆立ち謎の肉襦袢を着込み全身から何かをシュオンシュオン出しながらちょっと浮いてるベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ (p3p007867)。
それを見上げる、テェエム (p3p007854)、ベェオレット・ホロウウォーカー (p3p007470)、リア・ナチュラルボーン性癖キラー・クォーツ (p3p004937)。
その中でリアだけがスッときびすを返したかと思うと美しいクラウチングスタートから驚きの初速で逃走しはじめた。
「逃がすか! アポクリファフィールド展開!」
今日初めて聞いたようなフィールドを展開すると、リアは見えない壁にぶち当たってひっくりかえった。
だせーと言いながら見えない壁を叩き続けるリア。
「どうしたの、おちついてリアさん。ただの夜妖退治だよ?」
「そうですよ。あとここは練達の再現性東京2010地区といって現代日本的世界からの旅人が主に住み着く再現都市でなぜだかローレットが一番たむろしてる希望ヶ浜という地域なんですよ」
「そんな視聴者に向けたメタ説明、聞いてる余裕なんてないわ! どうせ着せられるんでしょう!? 園児服を着せられるんでしょう!?」
羽交い締めにされたリアがHANASEと言いながら暴れていた。
いつもの姿(?)に戻ったベルフラウが謎浮遊をやめて横へと降り立つ。
「一体何の証拠があってそんなことを言うのだ」
「タイトル! タイトルに書いてある!」
異次元を指さして叫ぶリアに、ベルフラウはやれやれといって目を覆った。
「百一歩譲って書いてあったとしよう」
「どこから出たのその一歩」
「やっぱり百歩は返して貰う」
「一歩しか譲ってないじゃない」
「利子がついたので一割上乗せで返済してもらう」
「数秒にして九歩奪われてるんだけど!?」
「マイナス九歩譲ってタイトルに書いてあったとしよう」
「そこまで譲れないのに認めてくれてありがとう」
「どういたしまして」
タイムが目をキラリとして振り返った。
「大分姉妹店?」
「そのようなことは言ってない」
「尊皇派巫女履いてない?」
「一語一句聞き違えるのやめてくれ」
「そうですよタイム様。ここ七百字くらい台詞ばかりでシーンが視聴者の頭にはいってきていません」
「ヴァイオレットさんもなんで今日やけにメタ視点で喋るの」
まあ、まあ、と両手を大きく広げるようにしてかざすベルフラウ。
「リアがどんなコスをするかはまだ分からないだろう」
「七百字に渡る脱線を修正してくれてありがとう……じゃなくて」
リアは同じく両手を大きく広げるようにしてかざすと、ベルフラウの正面に立った。
「冒頭に言った話は本当なの? いまここに用意されてるコスプレ服を着ないと倒せない妖怪? 怪異? 夜妖の退治を依頼されてるっていう――」
「待って、二人とも!」
途端、タイムが鋭い目と声で二人を制止させた。
ハッとして振り返るリアとベルフラウ。
タイムは二人を口語に見てから深くゆっくりと頷いた。
「その姿勢のまま鼻先がつくまで接近しあうとレズ小説の表紙みたいになるわ」
「敵の弱点を見つけたときと同じトーンで言うのやめて」
「挿絵トップピンナップの内容は決まりましたね、フフフ」
今日はそういうスタンスでいくつもりなのか、ヴァイオレットが扇子で口元を隠してにたりと笑った。
そして、四人は。
やっとこさ夜妖へと振り返った。
壁に向かって一人恋ダンスの練習をしていた夜妖がアッと言ってこちらへ振り返る。
「話は終わりましたか」
「終わりましたし茶番と言い換えて頂いても結構ですよ?」
「結構じゃないわよ?」
小首をかしげるヴァイオレットと、その後ろからスライドアウトしてのぞき込むリア。
「では、そろそろご説明いたしましょう……」
夜妖……黒いビジネススーツ姿に黒縁眼鏡をかけたサラリーマン風の夜妖は、眼鏡のブリッジを指で押し上げるようにして語り始めた。
●ここからあらすじだよ
ふらっと再現性東京へ訪れたイレギュラーズたちはひょんな事から夜妖退治の依頼を引き受けることに。詳細は現地に入ってからでいいやと考えていた彼女たちがやってきたのはなんと都内コスプレショップ。
特定の時刻の特定の試着室を開くと不思議な空間に引きずり込まれるという都市伝説が生んだこの夜妖は指定されたコスプレ衣装にその場で着替えてそのコスにちなんだロールをしながらでないと倒すことができないという。
「ちなみに指定方法は、ID順に並んだ前の人が指定します。たとえばこの四人ですとタイムさんの衣装はベルフラウさんが、ヴァイオレットさんの衣装はタイムさんが、ベルフラウさんの衣装は一周してリアさんが、リアさんの衣装はバブ見沢キメ蔵が、決定します」
「なるほど」
腕組みをして頷……きかけてからクッと顎を上げた。
「誰だバブ見沢キメ蔵ォ!」
「私ですが」
眼鏡をクイッてした夜妖がこたえた。
言い直そう、夜妖バブ見沢キメ蔵がこたえた。
「そしてリアさんのコスは、園児服です!」
「知ってたわよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
さあこうして始まったカオスだらけのコスプレバトル。
あなたはこのカオスに飛び込めるのかい飛び込めないのかいどっちなーんだい!
- 再現性東京2010:リアのコスは園児服完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別リクエスト
- 難易度-
- 冒険終了日時2020年12月29日 22時30分
- 参加人数8/8人
- 相談8日
- 参加費150RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●今週の地獄
「あらー……あらあらあら……」
『お料理しましょ』嶺渡・蘇芳(p3p000520)は頬に手を当て、試着室の壁に掛けられた衣装を見つめていた。
宿酒場のおばさん、くらいの立ち位置にいたのに最近えろげみたいな女学生服を着せられたりバニられたりアラビアンしたりと多様化を見せ始めた蘇芳に化せられたファッションは――これだァ!
「『艶っぽいお姉さん系な女医さん』の衣装ー……?」
女医といいつつシャツの胸元は『ボタン? 閉じさせねえよ!』てくらい開いてるしスカートはスカートと呼ぶのが難しいくらい短くてぴっちりしてるしなんなら靴はハイヒールだし銀のフレームがついた眼鏡と聴診器までついててたぶんこれ女医の制服っていうよりもうそういうプレイ専用のアレなんじゃないかって思ったけどここは――!?
「や、やるしかないのねー……」
蘇芳はぱちんと胸元のボタンを外し、ハンガーにかかった衣装へと歩み寄った。
エプロンのリボンを解きスカートのベルトを緩めストンと落とし――。
「本官は伏見警部補であります」
ジャパニーズ警察24時的な格好で、煙草の箱からビニール部分をずらして口元に当てる『精霊の旅人』伏見 行人(p3p000858)がいた。
しゃべり方が警察官ってより軍人の口調だったしなんなら今からラップバトルを始めそうなくらいオシャレキメてたが、行人的には思うかぎりの警官ロールプレイの真っ最中である。
ちなみに警官っていうのは法的に……えっなんですかおばさんが女医コスする過程が見たいだぁ?
そんなもの俺だって見たいわ!(センシティブなのでお見せできませんね!)
「なぜだろう。本音と建て前が逆転したナレーションがついたきがする……しかも俺と全く関係ないところで」
ピンならなんとかなりませんかね!(挿絵でなんとかなりませんかね!)
「裏表のないナレーションが聞こえた気が……」
疲れてるのかな、眉間を指でもんでから警官っぽい防止を被る行人。
しかし……。
「このネクタイってやつがうまく結べないんだよ……。ちょっと結んでくれないか?」
「なんだ? イマドキの若いのはネクタイの結び方を習わないのか」
仕方ないなと言いながら行人に首の後ろへ両手を回し、胸元へ顔を近づけるようにしてしゅるしゅるとネクタイを結んでいく『灰色の残火』グリジオ・V・ヴェール(p3p009240)。
このシーンを絵でみたい御嬢様――落札価格10000ゲーカから!
「30000ゲーカァ!」
札を振りかざして立ち上がる『金獅子』ベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ(p3p007867)。
どうでもいいけどゲーカっていうのはアストリア枢機卿が天義を支配した時のために発行しようとしてた猊下の顔が印刷された紙幣だよ。もちろん貨幣価値はないよ。
あとグリジオ・V・ヴェールってフルネームで書くと急に真ん中の(・V・)がキメ顔でこっち見てきませんか? ほら今も見てるほら!
「おいおい、四十過ぎたおっさんに値をつけるんじゃあない。全く……」
八つしかない更衣室を女性優先で使わせていた結果外(というかメインフロア)で着替えることになったグリジオ。
用意されたのはギラギラにクリムゾンレッドなホストクラブ風衣装だった。
「…………」
「…………」
更衣室のカーテンから顔だけ出したベ嬢と『不義を射貫く者』小金井・正純(p3p008000)が、衣装をまじまじと見つめるグリジオをガン見していた。
「……なんだ」
「いえ、その……」
「なんだろうな、こう……」
言葉によどむ二人の脳内をもくもくした雲的なやつでのぞき見てみよう。
白い背景に笑顔で振り返りながらファーって消えていくイケメンが見えたね。顔のいいパブリックエネミーが。
「気のせいですね」
「そうだな」
頷くベ嬢とおしゃぶりを咥える正純(はいここネタバレ)。
「ほら、頭ひっこめろ。オッサンの着替えなんて見ても面白くないぞ」
そういって鎧を脱ぎ捨てたグリジオはやや汗ばんだ白いタンクトップをも脱ぎ捨てた。
長い年月戦いの中で鍛えそして傷ついてきた背中に黒ワイシャツをかぶり、その上にジャケットを羽織り赤いネクタイを流れるようにしめていく。
「うーん、これは夜のカラミティギャロップ……」
「オトナの性guy闘衣……」
「まだ見てたのかアンタら!?」
きゃーといいながら顔を引っ込めるベ嬢たち。
折角なのでさっききゃーって言いながら引っ込めたベルフラウの更衣室内を見てみよう。
筋肉モリモリマッチョマン俳優が完全武装で島に乗り込むテーマを流しながらご覧頂きたい。
ピンクの運動靴に足を入れきゅって紐を結んでマジックテープをぎゅってするベ嬢。
シャツに赤いサスペンダーを回し、胸元をパチンてやるベ嬢。
ちょうちんパンツを装着し腰元をきゅってやってスカートをはらりとさげるベ嬢。
『いちねんズぐみ べるふらう』と書かれたお花形名札を胸につけ、警報ブザーを腰のベルトにカチンと装着。の黄色い帽子を被りゴムを顎に通し――。
持ち上げた赤いランドセルを背負うと
\デェェェェン/ デデデデデデデッ
「肌着はズロースのようだが……ほう、それにしてもこのランドセルという鞄、なかなか丈夫ではないか」
ランドセル豆知識。ランドセルは小学生の背負うものというイメージは日本独自なので、海外に寄付されたり売られたりするランドセルはオトナが背負ってたりごついバイクの両脇に下がってたりするぞ。
「しかしバブ見沢キメ蔵。なかなかかわった服を取りそろえるものだ。どの場面をイラスト化して欲しいのか聞いてみるのも良さそうだな。どうだ? ん、どうだ?」
鏡っていうかこっちにむけて『ン、ン?』て顎でやってくるベ嬢。
そのたびに挿絵ピンや全身図をお待ちする表明をするのは字数がかさばるのでえっとそうだなこういうのはどうです、イラストになって欲しいところだけ地の文の情緒が崩壊しフォオオオオオオオオオオオオオオベ嬢JSフォオオオオオワッオトナの果実かーらのロリでパッケージング? アリ寄りのアリアケレインボーブリッジー!
「不採用」
「レインボーブリッジ……?」
背中のファスナーを起用についーって下ろして胸元に腕をやる『木漏れ日の先』ヴァイオレット・ホロウウォーカー(p3p007470)。
ハイレグかつ胸元がばっくり解放された服は重力に従って傾き、わずかながらも押さえ込まれていた乳房もまた重力によって下がった。
服を丁寧に床に下ろすと、膝まである柄つきタイツに両手の親指を入れするすると少しずつ下ろしていく。
それを両足分こなすと、靴下のようにくるぶしから抜き取った。
殆ど布を纏わぬ褐色の裸体に、唯一残った首の飾りチーフ的なものを外すと、フウと息をついて鏡を見た。
「なぜでしょう。他の方々に比べて入念に脱衣シーンを描かれているような気配が……」
ヴァイオレットは咳払いをすると、壁にかかった男子高校生っぽい学ランを手に取った。
まずはズボンに足を通し、次にワイシャツを羽織る。
下から順にボタンをとめるも、胸元のきつさがどうしようもない。サラシもないので仕方なく手でぎゅっとおさえつつ無理矢理ボタンを首までしめていった。
その上から更に学ランを着込み、先ほどよりはやや楽にボタンを上までしめ、そして首のホックをしっかりと閉じる。
かつてないほど露出のない格好だがなんでだろうこのことで逆にエロい。なにその爆弾を抱えた第二ボタン。
「着慣れない服だと、やはり戦いづらいですね……。敵の狙いはこうして不調を押しつけることで自らを有利にするというものなのでしょうか。
……やれるだけ、やってみましょう」
とか言ってる隣の更衣室。
『願いの先』リア・クォーツ(p3p004937)がおめめから光を失ったまま虚空を見上げていた。
青い、上から膝上まですっぽりはいった服。白くて大きな襟。胸についた『がぶぐみ りあ』と書かれたチューリップ型の名札。
そして肩からさげた黄色い鞄と、セットの黄色い帽子。
「わぁいえんじふく。りあえんじふくだいすきー」
園児服。正式名称スモック。そんな彼女の足下には『罪』って書かれた布で頭を覆った全裸一歩手前のバブ見沢キメ蔵が椅子になっていた。
「おしゃれだね! よかったね! 殺す!」
「フフフロールプレイを徹底しなければ私は倒せませオゥフ!?」
踵でガッてやられた罪袋もといバブ見沢キメ蔵はなんかへんな声を出した。
「けどもうおきがえおわったし、おきがえしーんはみせなくていいんだねー。やったー」
では最初からもう一度スローで見てみオゥフ!?
「なれーしょんだー。りあなれーしょんだいすきー。殺す!」
リアは激怒した。必ず、かの卑猥同人の主を除かねばならぬと決意した。リアにはコスがわからぬ。リアは、修道院の修道女である。神に祈り、思春期の孤児たちと遊んで暮らして来た。けれども性躰降臨に対しては、人一倍に敏感であった。
このネタ二回目だけどあと何回かコスれる気がしまオゥフ!?
「ええいもうやってられるか私は帰らせてもら――」
シャッてカーテンをひいて出て行った先。
そこには。
ボンテージタイムが待っていた。
Bondage Time
画面四端で首を回し続けるゲーミングカカポ。
クソコラ的にリア、ヴァイオレット、ベ嬢、正純のカツラ(?)をかぶったカカポ。
うしろで流れ続けるパラパラクラブミュージック。
『優光紡ぐ』タイム(p3p007854)は未だかつてないドスケベ革製ボンテージに身を包み黒い光沢と白い素肌のコントラストを世界に見せつけていた。
「なんでー! どうしてぇー! どうして私だけこんな露骨に露骨な格好なんですかぁー!?」
ちょっとでも動くと大変なことになるのか、胸元とかを両手で必死に隠そうとするタイム。
片手に持っているのは馬用の鞭。
一斉にシャァって開くカーテン。
「み、みないでください! みないでぇー!」
Fever Time
画面四端でクソコラ的に蘇芳、行人、グリジオ、眼鏡罪袋のカツラ(?)をかぶったカカポが首を回し続ける。
だが皆さんお忘れではなかろうか。
もう一人、思いっきりネタバレされつつまだ登場していないコスファイターがいることに。
「……だぁぶ」
開いたカーテンのむこう。『不義を射貫く者』小金井・正純(p3p008000)が床に転がっていた。
ベビー服。正式名称ロンパース。
青い星の斑点模様に包まれた正純もといばぶずみは先端にお星様がついたおしゃぶりを加えて虚空をただじっと見つめていた。
これピンとか全身図とかじゃなくてスタンプになりませんかね。万人を黙らせる謎の圧力が出ると思いませんか。
そして当然そんな姿に四方のゲーミングカカポは停止するが……。
二人の胸元をアップにしてから、ぽつりと一人がつぶやいた。
babu zumi Time
四角四辺で一斉に首を回しまくる八体のゲーミングカカポ。
鳴り響くクラブミュージック。
戦いはまだ始まったばかりだ!(ちなみに尺は既に七割強です)
●アポクリファフィールド展開!
「混沌の呼吸、壱の型」
ビニール傘をしゅるって細くまいて、両手でしっかり構えるヴァイオレット。
「与太空間!」
「オゥフ!?」
罪袋もといバブ見沢キメ蔵は尻に傘を喰らって不思議な鳴き声をあげていた。
なんの説明もうけずにこのシーンだけ見せられた人はぜったいなんかのプレイだと勘違いするだろうし夜妖の要求でこうなってるのである意味プレイで間違ってない。
「あっ先輩! 先輩焼きそばパン買ってきたっす先輩!」
「サンキューであります」
行人が謎のパトランプをファーンファーンてさせながら現れると、どこからか取り出した拳銃を罪袋に向けた。
「わいせつ物陳列罪で逮捕する」
「なんですって? 私のどこに猥褻な要素があるというんですか!」
尻をぐいんって突き上げながら振り返る罪袋。
「言えるものなら言ってみなさい! さあ早く、大きい声で! 罵るように!」
「くっ、こいつホンモノだ……!」
はじめの流れからして女性専門かと思ってたけど行人にも充分に可能性を見いだしていやがる。
「こうなったら、本官たちもホンモノで対抗するしかありませんな……」
「ホンモノ?」
なにをおっしゃるって顔してるヴァイオレットを置き去りに、行人は両手をぱぁんって合わせた。
「掌握領域――『猥隈刻克(フィーバータイム)』!」
突如暗闇に包まれた空間内。スポットライトを浴びて現れるボンテージタイム。後ろでまだ回ってるカカポ。
「こ、こんなはずじゃ……」
「あっタイム卿の~」
「ちょーっといいとこみってみったい」
「あれそーれ!」
「「タイム! タイム!」」
ウワアって顔でドン引きしたタイムだが仕方あるまい。
「誰の許しを得て喋ってるの! ほら! あなたはせいぜい良い声で鳴くのがお似合いよ!」
「オフゥ!」
鞭で罪袋をぶったたきまくるタイム。
なんだこの絵。本当に良いの? 怒られない?
「あ、う、ちょっと……! そんな顔しても……わたし、その、困るから……!」
物欲しそうに振り返る罪袋を叩きまくるその光景をいつまでも観察したい正純だったが……。
「だぁぶ」
この格好のままでいることは許せぬ。
「だぁぶ」
ばぶずみはむくりと起き上がると、出刃包丁を掴んでぴった……ぴった……って一歩ずつ罪袋バブ見沢キメ蔵へと近づいていった。
「だぁい、きゃっきゃっ」
ブゥンって包丁をぶんなげるばぶずみ。
「ばぶ、ばぁぶ! ばぶばぶ!! ――ッコロス」
小声でぼそっていってから片手でもったベビーカーを叩きつけるばぶずみ。
「おっと、そこまでにしておきな」
パチィンと指を鳴らしたグリジオが現れた。
現れたっていうか、スポットライトが新たにあてられた。
「お客さん、こういう店は初めてか?」
グリジオはシャンパンの瓶を手に取ると、罪袋へゆっくりと歩み寄った。
「ここはな――こういうことをする店だよ!」
オラァつって瓶で頭をぶんなぐるグリジオ。
「グリジオさん多分それ違います」
「そんなことしてるホストヤクザ映画でしか見たことない」
「わぁいばいおれんす! りあばいおれんすだいすき!」
包丁を両手に持ってぐるぐる回しながらスモックリアが突撃してきた。
「おままごとしよー! ばぶみざわがまな板ね!」
オラァってドロップキックをかますとバブ見沢の腹の上に鯉を置いて包丁をぶっすんぶっすん刺しまくった。
指の間を鉛筆でカカカカカッてやるやつと同じ勢いでやった。
「だめだよ! にっ……じゃなくてばぶみさわおじちゃんはここでしぬんだから、おとなしくしてなきゃ!
だいじょうぶ! りあはおかあさんだからりょうりじょうずだよ!
できるだけいためつけてぜつぼうのふちにしずめるようにりょうりするね!」
サイコな目ぇしてサイコな殺人に手を染めるリア・幼女ォーツ。
「できたよぱぱぁ!」
ぎったぎたになった鯉を素手で掴み、横に座らせたベルフラウへと振り返る。
「卿……いや英雄女児詩」
「ころすよ?」
「ぱぱはおさかなとか食べられな」
「ばぶみざわくえよっ。
アンタの為に心を込めて作ったんだ!
食えよ……ほら食えよ、ベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ!」
ギャルゲーでこんな展開あったら発売当日にバズるなってくらいのイカれたムーブで血塗れのバブ見沢を押しつけまくるリア。
ベルフラウはしばらくやられっぱなしになっていたが、途中で観念したのかシナリオにのることにした。
「このお料理をリアママが用意してくれたのかい! じょうずだねえ、ふーふーもぐもぐ、うん! おいしいよ! おいしいよね妹のばぶずみ!」
「だぁむ(なんにもいえねえ)……」
「おいしいって言ってね兄の兄オレット!」
「兄おれっと……?」
「そして正純をお姉ちゃんにさせてあげたいのだが……構わんね!?」
解き放たれしベ嬢。
ワオーンと獣の咆哮が聞こえるや、ベ嬢はリアを小脇に抱えてベッドルームへダッシュした。
「沢山ちゅーをすれば赤ちゃんがコウノトリさんに運ばれて来るのよね!
蘇芳ママがこの前そう言ってたもん!」
「え、えっとー……そ、そうねー……好きなヒトと、沢山チューすれば、コウノトリさんがキャベツ畑から赤ちゃんを運んできてくれるのよ」
っていいながら、イマジナリー蘇芳ママは白衣で足を組み直した。
手術台の上で血塗れになってるまな板。もといバブ見沢。
蘇芳はしゃきーんってメス(出刃包丁)を取り出すと眼鏡をくいってやった。
「ふふ、うふふふ……。
さぁ、お仕事を始めましょう。
大丈夫、お姉さんにま・か・せ・て♪」
――みせられないよ――
かくして、イレギュラーズたちは血塗れになった地下室をあとにしたという。
夜妖バブ見沢キメ蔵は死んだ。笑顔で。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
クレイジーだぜ
GMコメント
とびこーむ!
オーダーはただひとつ、コスプレしてロールしてバトルします。
パートは大体二つくらいに分かれるのでプレイングの参考にしてください。
・お着替えパート
指定された服に着替えます
なんでこんな服を……とかぼやきながら脱いでから着替えるまでの一連の流れをこれが全年齢向けサイトだってことを忘れずに描写されます。
まかせて私この手の仕事百回はこなしてきたから。
・バトルパート
着替えたコスにちなんだロールをしながら戦います。
リアさんは幼児退行します。恨むならバブ見沢キメ蔵を恨むんだな!
●コス指定ルール
決定したメンバーをID順に並べ、『ID順で次の人のコスを決める』ということを相談中に行ってください。
尚、リアさんだけは飛ばして数えます。なぜならバブ見沢キメ蔵が決めているからです。理由はしらない。かわりにリアさんにはバブ見沢キメ蔵のコスを決める権利を差し上げます。おめでとうございます。
●情報精度
このシナリオの情報精度はHです。
このへっちが!!!!!!!!!!!!!!!
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