PandoraPartyProject

シナリオ詳細

『M』ゲーム

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●『M』の呼び声

『――皆さんこんにちは。このゲームの主催者の『M』と申します』

 突如脳内に鳴り響いた声。ここは――どこだ――?
 目の前は真っ暗だ。目隠しか何かされているのか……それに身体も動かない。
 どうやら厳重に拘束されているようだ。
『もしかしたら貴方は一回目を経験した方かもしれないですね。
 まぁどちらでも構いません……とにかく貴方達にはゲームをしてもらいます』
 ゲーム? ゲームだと?
 どこかに運ばれているのか。揺れている感覚から察するに、ここは船か?
 何を勝手な事を……! お前は一体誰なんだ!!
『ふふっ。前にも困惑する人たちがいましたよ、相変わらず可愛いですね。
 と、それはさておき……皆さんには今首輪が付いています。
 ああ――勿論爆弾入りですよ?』
 恐ろしい事を平然と呟いている。爆弾だと!!?
 身体を動かせなくて今一つ確認できないが、確かに言われてみれば首元に何かが付いている感触がある……金属製の何かだ。くっ、一体何が目的でこんな事を――ッ!
『ですがご安心ください。皆さんにはまだ生き残る道が残っています。
 ルールを説明しますね。だからどうかどうか――私を楽しませてくださいね。ふふふっ』

●打ち合わせ!
「Mゲーム第二弾ですよ第二弾!! 今度の舞台は島なんです!!」
 数日前。練達のとある施設に呼び出されていたイレギュラーズ達は何の事かと面食らっていた。
 Mゲーム。それはVR空間で行われる『デスゲーム』企画の事である。
 限定された空間で行われる他者を脱落させ生き残りを目指す催しの事をデスゲームと言う。いわゆる命の取り合いが主となる訳だが、あくまでVR空間での話であるので実際に命が奪われる訳ではないのでご安心を。なんでも前にも一度行われた事があるそうだが……
「ええあの時もイレギュラーズさんにはお世話になりまして……
 視聴者からも中々『カオス』だってウケが取れまして。それで今度は島を舞台に」
「ふぅん。爆発する首輪が付いてるから、それの解除を目指すんだね」
「ええ。制限時間内に目的を達成しないとボーンです」
 今度の企画では三時間が目途なんだとか。時間を短くして脱落させ合いを加速させるのか。
 配られた書類に目を通すと色々と『役目』があるようである。
 例えば終了まで逃げ切るだけだったり、或いは誰かを脱落させる必要があったり……
「そして今回もイレギュラーズの皆さんに参加して頂きたいなーと思っておりまして。ご希望があればその役目になる様に手配いたしますよ! 一度ゲームが始まったら後は我々も感知しませんので、公平ですけれど」
「ところでこのMって一体」
「駄目ですよ。Mの事を探っちゃいけません。駄目ですよ、絶対です」
 相変わらず一体何者なんだ『M』とは……
 まぁゲーム中に関わって来る事は無いようだし、気にする必要はないだろう。
 さてさてデスゲームを舞台にした依頼か。
 純粋に楽しむも良し、勝ちを目指してみても良し。思う存分やってみようか。

GMコメント

 Mゲーム一回目はこちら(https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/4424)ですが、特に読んでおく必要はありません。ルールが似た一回目があったんだなあぐらいです!

●依頼達成条件
 楽しみましょう!!

●フィールド
 VR、いわゆる電子空間です。
 舞台は一つの島です。時刻は昼で、そこまで大きい島ではないように見受けられます。恐らく端から端まで歩いても一時間と掛からないでしょう。
 島は中央が森に覆われていて、更にその中に一つの建物があります。
 まるで学校の様な建物です。古ぼけていて、廃棄されているかのような……

 ここが戦いのフィールドとなります。
 また島の各地に『武器』が点々と落ちています。
 武器を何に使うかって――お分かりですね?

●ルール
 このゲームは3時間続きます。最初の5分は攻撃禁止で、移動が自在に可能です。
 皆さんには一律首輪が付けられており『役目』を満たせないか、島を出る(大海原を泳いで外に行く)と爆発します。

 皆さんにはそれぞれいずれかの『役目』が付与されています。
 皆さんのポケットに一枚のカードが入っており、それが貴方の『役目』です。
 役目のアルファベットと、その内容に関してカードに全て記されています。

 プレイング一行目にどれでゲームに参加するかお選びください。

【A】:Aの貴方は3時間後まで生き残ってください。自動的に首輪が外れます。
【B】:Bの貴方は3人脱落させてください。脱落方法は何でも構いませんが、貴方が関わってください。条件を満たすと首輪が外れます。
【C】:Cの貴方は2時間、自分を含めて【どのアルファベットでもいいので3名】と常に行動を共にしてください。3人以下の時間が発生すると、時間はリセットされます。条件を満たすと首輪が外れます。

【D】:Dの貴方は3時間以内にDを含め自分以外を全員脱落させてください。条件を満たすと首輪が外れます。
【E】:Eの貴方は『学校』に赴き、解除用の鍵を探してください。首輪に差し込む箇所がありますので解除が可能です。ただし鍵は一度使うと折れます。
【F】:Fの貴方は自身を除き、人から離れている首輪を3つ集めてください。解除された首輪でも可能です。

【?】:貴方は特殊な成功条件が記されています。それを達成してください。(要は自由枠です、達成条件を自由に御記載ください!)
【運営】:運営の貴方は特に制限はありません。首輪は付けられているだけで爆発しません。が、このゲームが上手く回る様に場をかき乱してください……!

■参加者×??名
 この場には皆さん以外に一般参加者がいます。
 彼らもそれぞれの役目によってクリアを目指します。

■主催者『M』
 デスゲームの進行役。特にゲーム中に関与することはないです。
 詳細を探ろうとしちゃ駄目だぞ☆

■備考
 非戦スキルの類は自由に使って頂いて構いません。
 ゲーム開始時点は皆素手です。でも探せば皆さんの武器がどこかにあったりするかも?

  • 『M』ゲーム完了
  • GM名茶零四
  • 種別ラリー
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2020年11月30日 23時58分
  • 章数2章
  • 総採用数26人
  • 参加費50RC

第2章

第2章 第1節

 ピンポンパンポーン。

『皆様どうですか? 今の所時間が約半分ほど経過しましたが――
 生き残っていますか? それとももう脱落してしまいましたか?』

 島中に声が響く――『M』だ。
 発生源はどこなのか……いや、ここはVR空間だ。現実的な要素を考えても仕方ない。

『さてこのまま進むと順当に減りそうですが、それじゃあつまらないんですよね。
 この島がカオスになってくれる事こそ最も望ましい事なんですから……
 だから、ちょっと梃子を入れます』

 何を言っている――?
 突然の不穏渦巻く発言。と、同時に島に轟く音がなにやら。
 発生源は中央……学校の方か?

『今、学校の方に大量の重火器、並びに【残存の参加者の位置が分かる特殊な探知機】を投下しました。これを用いれば残った面々を狩りやすくなりますね――ふふっ』

 なんてことを――平和的に終わらせようと思っていた面々にとっては悪夢である。
 これを防ぐ為には学校の方へ行くしかない。
 しかし行けば今度は手に入れたい者達も殺到している事だろう。
 脱落のさせあいが加速するという訳か――! これから、終わりに向けて――!!

『それでは引き続き頑張ってくださいね。私は皆さんの事を、ゆっくりと見ていますよ』


●第二章詳細
 *ここからは第二章となります!
 *なんと学校に大量の重火器と【残存の参加者の位置が分かる特殊な探知機】が配備されました! やばやばです!!
 *大量の重火器はマシンガンだったり、長距離狙撃銃だったり……やばやばです!

 *Mが終焉に向けて加速させつつあります――なんとか生き残りましょう!


第2章 第2節

小金井・正純(p3p008000)
ただの女
眞田(p3p008414)
輝く赤き星
首塚 あやめ(p3p009048)
首輪フェチ

「クヒヒ! まさかこんなにも首輪がいっぱいのデスゲームの運営に参加できるなんて……私はなんて幸運でしょうか! さっきから私のギフトがビンビンに反応しすぎて既に私、私、イっちゃいそうですよ、クヒヒ! クヒ、クヒヒヒヒッ! あ、だめですこれ、あぁああ――!!」
 地面に倒れ激しい痙攣を繰り返しているあやめ。その表情は恍惚に満ちている……ひぃ!
 やっとの事で息を整え口端から垂れている涎を拭ってさぁお仕事お仕事!
「はぁ、はぁ……そうです。MとはドMの『M』……M様の言う通りにせねば!」
 やるべき事は重火器の配布である。えっ?
「折角のデスゲーム! 殺らなきゃ損ですよ、皆様方!
 さぁ今なら重火器が大安売りで――」
 こ、こいつ只管に戦果を拡大させる気か!
 首輪に反応するギフトの所為で再び昇天しそうな気配を醸し出しているあやめ――だったが、その瞬間後ろから何者かに殴られた。
「ぐぁ! あ、貴方は……!」
 それは眞田であった。抜き足差し足忍び足で学校方面に近付いていた彼は。
「はぁ、はぁ……俺が引いたクジは……D!
 うぉおおMが俺にやれと囁いている! M待ってろ!! 任せろ!!
 minagorosiだ! murderだよ!!」
 苛烈する状況に精神は振り切れていた! 違うよ! Mの意味はMOMI……
 ともあれ! 眞田はあやめを殴り倒したように後ろから奇襲して一人一人脱落させるのを基本戦法にしていた。しかし!! 位置がバレる探知機が配られるとなればこの戦法は通じなくなる!!
 故にやられる前に、やるッ! 学校へと来たのだァ――!
「ふっふっふ。ああこれが武器に探知機か! よし、これなら不意も突かれないから便利……」
 と、見据えたその瞬間――自らの背後に幾つかの首輪の反応が。
 まさか……この重火器を巡った欲深い者達がもう近くにッ――!
「いいえ。私達はもう手に入れたのですよ」
 その声の主は正純である。咄嗟に反応した眞田は転がる様に建物の影に隠れ――
 直後に居た場所へと振るわれる多数の銃弾。
 単発式のハンドガンタイプではない。あれは、マシンガンだ!
「ま、正純さんどうして! 私達は争いを避ける為に武器をと……ぎゃああ!」
「ご苦労様でした。貴方達はもう用済みです」
 同時。響いてきた声は――正純が共にいた者を排除したのか。
 その理由は彼女もまたDだから。自分のカードを誤魔化して他所のグループに紛れていたのだ。
「さぁ――後は暴れるだけです。これだけの兵器があれば随分と優位に立てる事でしょう……ですがその前に、同じレベルの武器を持つ者を――積極的に排除しなければなりませんね。勝つのは私です」
「ハッ、上等だよ! 俺を簡単にやれると思うなよぉおお!!」
 口端を歪める眞田。既にこちらも重火器は手にしており、状況はイーブンだ!
 始まる銃撃戦。炸裂する爆弾――
 実はまだ息があったあやめだが、その渦中にて巻き込まれてしまい本当に瀕死状態。それでも多くの首輪に囲まれている状況は彼女にとっての本意であり……
「クヒ、クヒヒ!! つ、次は……次があるなら是非とも『Z』ゲーム……
 『ザントマン』ゲームをお願いしますよ! 皆で奴隷になろうZE!!」
 それは奴隷商人をするゲームなのか、それとも奴隷体験ゲームなのか。
 手榴弾が飛んできて大爆発。ああ――血と血で争う不毛なき戦いが始まった!

成否

成功


第2章 第3節

紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)
真打

「あああああ、秋奈ぁ――!! まさか、どうしてこんな事に!?
 おい、しっかりしろ!! おい、おい――ッ!! 秋奈ぁああああああ――!!」
 紫電は叫ぶ。運営の一人として、重火器を配備してきたは良かったが――
 そうして移動している最中に発見した親しい者を抱き寄せて。
 天へと叫ぶ。クソ、まだ告白すらしてねぇのに……!! どうして!!
「おのれ殺人鬼め!! 例えプレイヤーだとしても許さん!! 脱落させてやるぞッ!!」
 目に携えしは闘志。手に携えしはガトリングガンと探知機だ。
 誰がヤッたのかは分からない。分からないけどとりあえずMI☆NA☆GO☆RO☆SHIにすれば仇は討てる!! てめぇら全員片っ端からやっちまえば同じなんだよおおおお!!
「今行くからなぁ! 逃げるんじゃねぇぞ!! オラッ!! そこだろ隠れてても分かるんだよ!! 秋奈の苦しみを味わえオラアアアアアアア!! いたぞおおおおお!! いたぞおおおおお!!」
 鬼と化す紫電。森に撃ちまくる銃撃。
 最早運営も何も関係ない――今の彼女は『D』estroyモードだ!!

成否

成功


第2章 第4節

マッダラー=マッド=マッダラー(p3p008376)
涙を知る泥人形

 ――紫電が怪物と化した頃、此処でもまた一人怪物がいた。

 怪物を演じる者はその過程で自らが怪物とならないように気を付けなければならない。
 深淵を覗く時。深淵もまたこちらを覗いている。
 お前は誰だ。ワタシハワタシダヨ?
 マッダラー・マッド・マッダラー。
 泥人形は未だ気付かない。踏み込んだ沼に底が無いことに。

「ナルホドナルホド。コノ世界デハ満足ニ戦ウノモ難儀トイウコトカ」
 先の戦いで傷ついた身の回復が遅い。懐かしい――追い立てられる事には慣れているのだが。
 人は化物を退治する時、すぐに銃に頼る所がある。
 だけど駄目だ。あれは駄目だよ。何かを殺すという感覚から遠い武器だ。
 そんなもので化け物は倒せない。
 殺す感触から逃れたモノで――怪物を殺せるもんか。
「クハハハハハハハハ!!」
 さぁ教えに行こう。化け物の恐ろしさを。
 さぁ教えに行こう。化け物を倒した英雄達はそんなものには頼らなかったと。
 彼は往く。銃弾を恐れず、自らを恐れる者の喉笛を噛み切らんと――



 ……この演技、妙にしっくりくるな。うん。癖になりそう。

成否

成功


第2章 第5節

フラン・ヴィラネル(p3p006816)
ノームの愛娘
イーハトーヴ・アーケイディアン(p3p006934)
キラキラを守って
アエク(p3p008220)
物語喰い人

 各地で銃撃戦が聞こえる――
 Mの放送以降、より苛烈となった島での戦い。
 特に投下された地点が学校であった事により、多くの参加者が中央付近に集合――強力な武器を巡っての脱落のさせ合いが加速していたのだ。あちこちらから聞こえる悲鳴や怒号。おおなんたるカオスな事か。
「はぁ、はぁ……まさかリリファ先輩も【D】だったなんて!
 二人共! Bと思ってたら!! Dだったなんて!! 意外だな――!!」
 フランちゃん。貴方もリリファもAでしょ、やめて虚空にいきなり殺意を飛ばさないで! 同人誌にしないで!! おねがいします!!
「次言ったら命はないからね? ――とりあえずリリファ先輩はあっちに巨乳が! って気を逸して撒いたけど……これからどうしようかなぁ。うーんとりあえず学校行ってみようか!」
 さっき凄いアイテムが配られてるとか聞こえたもんねー♪
 鼻歌一つ。かよわい()ハーモニアのフランちゃんはそっと物陰に潜みながら学校に近付き……そうしていたら。
「ふはははは!! 貴様ら全員!! 我の!! 暴力の下に!! 死ぬがよい!!
 踊れ愚民共!! 重火器が欲しければこの雨を超えてくるがよいわ――!!」
 屋上で高笑いしながらアエクが雨あられの銃撃戦を繰り広げていた!
 校庭に降り注ぐ銃弾。とても迂闊には近寄れない感じである……どうしたアエク! さっきまではあんなに潜みながら一人一人確実に殺ってたのに!! 今や拡声器を用いてそんな悪役面+悪役口調を!!
「ぐはははは! どうしたどうした、近寄らなければ願いは手に出来んぞ――!!
 あ、これなんか楽しいな。なんかめっちゃスッキリするぅ」
 ハチの巣にしてやる――!! と言いながら満面の笑顔で乱射事件。お巡りさんこの人です!

 ――と、その時。

「あ、ぐぁ!? き、貴様……!」
「やれやれ――屋上で叫びたい事があったのに、こんなに滅茶苦茶にしてくれたらどうしようもないじゃないか」
 ねぇオフィーリア、と手元の人形に語り掛けるのはイーハトーヴだ。
 本来は虚偽の情報を用いて屋上から混沌を垂れ流すつもりであった――
 それなのにアエク。君の所為で台無しだよ、これではもう話を聞く人なんていないじゃないかぁ。うんうん、だから後ろから撃つしかないよねこれは。仕方のない事なんだよねオフィーリア。
「ふふふ、でもこうなったらめいっぱいゲームを楽しまなきゃね……!
 さぁ残り時間もあと僅か! ――どうなるのかなぁ、これから!!」
 彼と心で通じ合っている人形のオフィーリアは言っている――
 こうなった以上は引っ掻き回すべきだと。
 やらなきゃやられる。やられる前に相手を全滅させちまえばいいのよ、と。
「やっぱりオフィーリア、なんかここに来てから随分世紀末的発想じゃない? どうしたの?」
 困惑しつつもあと少し楽しもうとイーハトーヴは歩き出す。
 武器はあるんだ。さぁさぁさぁあと少し――と!
「わわわ。学校も結構危ないなぁ……どうしよう。やっぱり暫く様子を見た方がいいかな――」
 フランはこそこそ動きながら死体から色々漁っていた。が、その時。

 ムキャア……ムキャア……

「はっ!? こ、このムキャリ声は……!! んぎゃー逃げなきゃ!! 次見つかったら多分本気でバーサークモードだよ!! えっとえっと丁度ここにおっきな紅葉してる木が!!」
 するする昇るフラン。地元で木登りはしてたから得意中の得意である。えっへん。
 ……あれ? でもなんだか嫌な予感がするぞぉ? なんだろこの。
「( ・◡・*)って描かれたボール」
 まさか爆弾じゃないよね、あはは――そう言いながら投げた瞬間――

成否

成功


第2章 第6節

楊枝 茄子子(p3p008356)
虚飾

「く、くそ――!! まさか全員に逃げられるなんてそんな――!!」
 そして学校付近に位置しているのは――茄子子である。
 彼女はCのグループに紛れ、裏切りを画策していた。しかし……殺意を認識されたか、途中から逃げられてしまったのである。
「ぐぎぎぎ……でも別に撃たなくても三時間たったら失格で爆発するのでは?
 どうせさっきのCは失格確定なんだし!」
 そう。Cは三人で行動していない時間がある――つまり二人は脱落確定――
 ならあと一人だけ仕留めればいいじゃないか!
 は、ははは! やった! まだ会長は生き残れるぞ!! 幸いにしてさっき拾ったべれ……べれなんとかがある!! 弾数発しか残ってないけれど、うん! 人体には一発あれば十分だよ! 当たれば。当たればッ!!
「学校は今出入りが激しいからね……だから、此処で待っていれば……今だ!!」
 そして引き金を放つ茄子子――残弾0になるまで撃ち尽くし――そして――
「よし一人殺った!ㅤこれで勝ちだ!ㅤいそいで逃げよう!!」
 後は生き残っていれば勝ちだと! そう、確信して――

『いやー残念ですが茄子子さん、アウトですねー』

 首輪から声がする。まさかこれは――M!?

『ははは。だって三時間経つ前に三人脱落させてないと。
 そうじゃないと爆発するのが同時ですから……
 と言う訳で会長さん、ドーンッです!』

 そんなー! カウントダウンが開始され――

成否

成功


第2章 第7節

マリア・レイシス(p3p006685)
雷光殲姫

 各地で大爆発が生じていた。

 フランが最後に放った( ・◡・*)型ボールは絶大な威力を秘めた手榴弾であり。
 茄子子の様に条件を満たせなかった者の首輪が――連鎖的に発動しているのだ。

「ふふふ……参加者達は良い具合に踊ってくれているようだね……
 MOMIJI君……これで、私達の目的は達成だ」

 そして島中央、学校地下。
 そこに居て数々のモニターを眺めていたのは――マリア・レイシスであった。
 彼女は参加者ではない。運営が一人……そう。
「協力した暁には、私を真の虎として扱う……その約束を忘れてはいないね……?」
『――ええ勿論ですマリアさん。貴方はニャンニャンなんかじゃありません。虎ですよ』
 遂に姿を現したM! その片割れ!
 マリア……即ちMARIA!
 ――MゲームのMには2つの意味が隠されていたのである!
「皆すまないね……私の虎計画の為に爆死してくれたまえ!
 この犠牲が、未来のMゲームの為に繋がるのだから!!」
 あっはっはっはっは! 高笑いをするマリア――
 後は生き残った者達も地下で飼っている可愛い可愛い虎達(猫も混じってます)を地上に放ち、一掃すれば終了だ……!
「さぁ行け! 私の可愛い虎達よ! サンダーボルトフォーメーションを今こそ……!?」
 瞬間――爆発するマリアの首輪。
 MOMIJI君――どうして――

『残念ですがMARIAさん。貴方はもう不要なんですよ……ふふふ、さようなら』

 倒れるマリア。
 後に残ったのは――チラつくモニター画面の奥にいる一つの存在――
 Mゲームの支配者――( ・◡・*)だけであった。

成否

成功

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