シナリオ詳細
再現性東京2010:憤怒と怨恨を載せた暴走トラック
オープニング
●怨恨は夜妖と化して
「どいつもこいつも轢き殺してやる、轢き殺してやるぞ!」
運転席に座った男が、目を血走らせながら真っ黒な8tトラックを疾走させている。最早、その目に正気は残っていない。トラックは希望ヶ浜の道を、前を遮る車両や歩行者をお構いなしに跳ね飛ばしていった。
男は、職業運転手だった。だった、と言うのは事故によって職を失ってしまったからである。それも、男にとっては理不尽な事故だった。赤信号を無視して道路に飛び出した少年を、跳ねて死なせてしまったのだ。
事故の原因が歩行者にあるとは言え、男の過失を無しとはされない。男は警察に逮捕され、会社には即日解雇された。
(クソガキが! アイツのせいでオレは……!)
男の強い憤怒と怨恨は、自動車を運転する者達の中に眠る、歩行者や自転車などの交通弱者とのトラブルを巡る苛立ちや怨恨などの負の感情と呼応した。赤信号なのに横断を始める歩行者のせいで交差点を抜けられなかった、道路の真ん中を併走する自転車のせいで足止めを食らったなどの軽いものから、男と同じように交通ルールを無視した相手を轢いたという重いものまで、原因となったトラブルは様々であったが、それらのトラブルによって生み出された負の感情は男の憤怒と怨恨を触媒として集積し、夜妖となった。
夜妖は男を支配して警察署から脱走させると、トラックの姿となって男を乗せ、暴走を始めたというわけである。
●夜妖「暴走トラック」を止めろ
「皆さんには、希望ヶ浜学園に向かっている夜妖を止めて欲しいのです」
カフェ・ローレットで、『真昼のランタン』羽田羅 勘蔵(p3n000126)は言った。
勘蔵が言うには、暴走トラックと化した夜妖は、希望ヶ浜学園に向かいつつあると言う。折しも、もうすぐ生徒達が下校する時間だ。
「もし皆さんが抜かれれば……と言うのは、言うまでもありませんね?」
イレギュラーズ達にも、勘蔵の言いたいことは理解出来た。もしイレギュラーズ達が敗れれば、下校している希望ヶ浜学園の生徒達は夜妖の餌食となってしまうだろう。
「夜妖を生み出してしまった理由は、わからんでもないんですけどねぇ……」
混沌に来る前はタクシー運転手だった勘蔵は、夜妖に支配された男に同情したように溜息をついた。勘蔵とて、歩行者が一方的に悪い事故でも車に責任があるとされる状況は理不尽だと思うし、憤りを感じたことさえある。だが、元プロドライバーであるからこそ、車を凶器として他を跳ね飛ばす夜妖を許すわけにも放っておくわけにもいかない。
「しかし、如何なる理由があっても夜妖の所業は放置出来ません。
決戦場は用意してもらってますので、何としてもそこで夜妖を食い止めて下さい。
よろしくお願いします」
毅然とした表情になった勘蔵は、決戦場について案内すると、夜妖の退治をイレギュラーズに託したのであった。
- 再現性東京2010:憤怒と怨恨を載せた暴走トラック完了
- GM名緑城雄山
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2020年12月07日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●同情はあれども
よく晴れた空の下、希望ヶ浜の道路を闇夜のような漆黒のトラックが疾走する。だがこのトラックは、実際のトラックでは無くて夜妖であった。運転の際に歩行者や自転車などを相手にドライバー達が抱いた負の感情が、理不尽な事故によって職と自由を奪われた運転手の憤怒と怨恨を触媒として夜妖へと転じたのだ。
その夜妖を止めるべく、警察の尽力の下で封鎖された道路にて、イレギュラーズ達は夜妖を迎え撃っつ。
「トラック……話には聞いていたけど、デカい、硬い、速いの三拍子が揃った凄いチャリオットだわ……壊すには惜しいわね……。
あ、そういえば練達にいる馬鹿から聞いたんだけど、トラックに撥ねられると異世界に行けるんですって? あれホントなの? 誰か知ってる?」
「どちらかと言えば、ここがトラックに撥ねられて来る異世界の方だと思うのだわ」
遠目に迫り来るトラックを確認した『焔獣』メルーナ(p3p008534)は、その巨体に感嘆の声を漏らしつつ知人より伝え聞いた話について疑問を呈する。それに答えたのは、『レジーナ・カームバンクル』善と悪を敷く 天鍵の 女王(p3p000665)だ。様々な異世界から『旅人』が流入している事実が広く知られている混沌は、レジーナの言うように転移先の世界と言う印象が強い。
「あー、うーん……バイクよりマシだな!」
『策士』マニエラ・マギサ・メーヴィン(p3p002906)の言うバイクは、とある特異運命座標のことを指す。闘技場で対戦した際に繰り出された、超高速軌道からの蒼き彗星の如き一撃は、マニエラの精神にトラウマを刻み込んでいた。一方、トラックは路上に設置されたブロックにガタガタと車体を揺さぶられていることもあって、それほど速度は出せていない。
トラウマを刻み込んでくれた『バイク』よりは楽な相手だと考えつつ、マニエラは自身に強化を施してトラックの接近を待ち受けた。
「理不尽な裁定に怒る気持ちは分からなくはないわ。自分に過失がないのに悪者扱いされるなんて、とても嫌だものね」
「そうだな。理不尽からくる怨恨はまあ、同情はする」
嘆息しながら独語する『「Concordia」船長』ルチア・アフラニア(p3p006865)の横で、『灰色の残火』グリジオ・V・ヴェール(p3p009240)は同意しながら頷く。
「……だが、容赦はしない。夜妖である以上、きっちり仕事として討伐しよう」
「こんな事になってしまっては、仕方ないわね……本物の犯罪者になってしまって、如何するのよ」
しかし同情と任務とは別だと言わんばかりに、グリジオははっきりと言い放つ。ルチアはグリジオほどには割り切れていないようで、夜妖に支配された運転手へのもどかしさを滲ませた。
「何が悪いって運が、くらいしか言いようもないというか……」
「世の中、そう言う理不尽なことだらけだよね。暴走トラックの中の人の事情には、同情できるような気もするけど……」
『あの虹を見よ』美咲・マクスウェル(p3p005192)と『きつねに続け!』ヒィロ=エヒト(p3p002503)のペアも、運転手に同情するところは無いわけではない。
「でも、ボクはボクの都合と意思で、あれを止めるよ」
「そうね。慰めにもならないこと言ってる場合じゃないわ」
だが、元々スラムの出身で理不尽な目に遭い続けてきたヒィロはドライだった。あっさりと割り切った様子で、迫り来るトラックに視線を向けながら美咲にそう告げる。ヒィロの言葉に、美咲も思考を切り替えてこれから始まる戦闘へと意識を向けた。
●暴走トラックを止めろ
「装甲、展開(スクリプト、オーバーライド)。戦闘機動構築開始(システムセットアップ)。
本機体、動作正常(ユニット、ステータスグリーン)――いくよ、Spiegel」
全高三メートルの人型機動兵器の中で、搭乗者の少女の声が響く。愛機の戦闘態勢が整ったことを確認した『シュピーゲル』DexM001型 7810番機 SpiegelⅡは、機体のバーニアを噴かして夜妖へと急接近した。
「そこのドライバー、速やかに車両を停止させなさい。
聞こえていますか? これ以上罪を重ねるものではありません!」
「何が罪を重ねるなだ! オレに罪なんかねえ!」
SpiegelⅡはトラックに迫りつつ運転手に呼びかけるが、夜妖に支配された運転手は聞く耳を持たない。
「狂気におかされているとは聞きましたが、聞く耳もありませんか……」
やむを得ないとばかりに、SpiegelⅡは速度の乗った機体でトラックの側面に体当たりを仕掛けた。
グシャッ、と凄まじい衝突音が響く。魔力障壁に護られたSpiegelⅡの機体は無傷である一方、トラックの側面は衝突の衝撃で大きく凹んだ。側面からの猛烈な体当たりを受けたトラックの車体は横に滑り、その速度は大幅に殺される。
「理不尽だろーが何だろーが、ボクがこの世で前向きに生きていくための“お仕事”の一環として、気持ち良くぶっ飛ばされてね! あはっ!」
「もうそれ以上、暴れさせないわ!」
トラックの速度が鈍ったのを好機と見て、ヒィロとルチアが夜妖の前に躍り出た。そして、二人がかりで壁となってトラックの前進を阻む。
『本当に、大きなトラックなのだわ』
『轢かれたらひとたまりも無いのだわ』
「気が抜けるから黙っててくれ……今更、傷の一つや二つ恐れるもんじゃあないんでね。
その怒りを受け止めてやろうじゃないか。轢き殺せるものならやってみな!」
やや遅れて、グリジオがトラックの前に出る。グリジオが二人から遅れたのは、グリジオの周囲を飛び回る蒼と紅の小さな光――グリジオには双子の姫の姿に見える――の囁く声に気を取られてしまったからだ。
運転手はアクセルを踏み込んで立ちはだかった三人を突破しようとするが、このトラックはあくまで夜妖がその姿を取ったものに過ぎず、質量も馬力も実際のトラックには遠く及ばない。故に、トラックはバック以外の移動を封じられた。
「さ、道交法は守った上で警戒するのが大事なんだ」
無秩序に振る舞う者への憤りは理解出来なくないが、道交法を守れば事故に遭わないと言うことはない。そう指摘しつつ、マニエラは動きの止まったトラックを不可視の刃で斬り刻む。ザックリと傷つけられた車体からは、黒い瘴気が漏れ出した。
「夜妖だろうがトラックだろうが、見えてさえいればどうとでも、ってね」
美咲はジッとトラックを睨み付けた。気迫を込めた視線で相手を威圧して怯ませる、いわゆる「ガンを飛ばす」と言うものであるが、美咲はそのガン飛ばしに魔眼の魔力を込めている。
「な、何だ!? くそっ、どうした!?」
美咲と直接目を合わせていないにもかかわらず、運転手はガタガタと何かに怯えるように震えた。否、震えたのは運転手ばかりでは無い。トラックの車体さえも、エンジンの振動とは全く違ったレベルで揺れている。
「相手を轢くのが、自分だけの専売特許と思わないで欲しいのだわ」
軍馬の牽く戦車が、レジーナによって召喚される。戦車は運転席の横を駆け抜けると、SpiegelⅡが凹ませた部分を狙って突撃する。トラックの車体に激突した戦車は消滅したが、戦車が激突した部位はさらに大きく歪んで凹み、少しずつ瘴気となって霧散していった。
「さて、と……相手が何であれ、いつも通りぶちのめす!」
SpiegelⅡやレジーナが攻撃したのと反対側の側面の車道へと回り込んだレジーナは、『煉獄砲装アサルトブーケ』を構えると、全身の魔力を砲身に込めて発射した。放たれた魔力の砲弾は、トラックの車体を貫通し、車体が瘴気へと転じるペースをさらに加速していった。
●走行出来ないトラックは的に過ぎず
夜妖に実際のトラックと同じ質量と馬力、そして車体の堅牢さがあれば、イレギュラーズ達も苦戦は免れなかったかもしれない。だが、そこまでトラックとは同等になれなかった夜妖は、イレギュラーズ達には太刀打ち出来なかった。
もっとも、これは相手が悪かった部分もある。特に、回避に極めて優れたヒィロが夜妖の敵意を煽って攻撃を自身に集中させたのは大きかった。夜妖はバックしてヒィロを轢かんと突進するも、ヒィロを轢くことは全く出来ないでいる。
その間も、ヒィロ、グリジオ、ルチア、そして時折三人のアシストに回ったSpiegelⅡによって、トラックはバック以外の動きを封じられていた。バック以外に動けないトラックなど、車体の大きさもあってただの的でしかない。夜妖がヒィロを相手に時間を浪費する間にも、マニエラの不可視の刃、美咲の魔眼、レジーナの戦車、メルーナの砲撃によって夜妖の生命力は削り取られていく。
ボロボロになった車体からは続々と黒い瘴気が漏れ出していき、遂には漆黒の車体は向こうが半ば透けて見えるほどになっていた。夜妖のその姿に、イレギュラーズ達の誰もが決着は近いとの予感を抱く。
「あと、ほんの少しよ! 最後の力を振り絞ってくるかも知れないから油断しないで、一気に畳みかけて終わらせて!」
路上に、ルチアの号令が響く。その号令を耳にしたイレギュラーズ達は、薄々感じていたことをはっきりと明言されたことでますます勢いづき、奮い立った。
(……どうやら、このまま終わりそうですね)
運転手がこれ以上罪を重ねる事態は避けられそうだと、SpiegelⅡは内心で安堵した。後は、夜妖の残る生命力を削りきるだけだ。SpiegelⅡは慎重に運転席を避けながら、トラックの正面を愛機に軍刀で斬りつけさせた。新しく刻まれた傷からは、さらに瘴気が漏れていく。
「いやぁ、トラックに全力で攻撃するなんて映画でも見ない光景さねぇ。いやはや、すごい」
その光景も、もうすぐ終わる。マニエラはこれが最後の攻撃とばかりに、意識をより強く集中して不可視の刃を繰り出した。同時に、レジーナが召喚した戦車が不可視の刃と逆の方向からトラックに迫る。
両方の側面から不可視の刃と戦車を受け止めたトラックの車体は、とうとう攻撃に耐えきれずに前後に泣き別れた。そのうち後部はガクン、と車体を後ろに傾けてバンパーを地に着けると、瞬く間に瘴気と化して霧散する。前部からも破損した部位から瘴気がとめどなく漏れ出して、車体をさらに希薄にしていった。
「こいつは、どうだ! もう、消えてしまえ!」
SpiegelⅡが刻んだトラックの正面の傷に、グリジオは破魔の術式が刻まれた手甲ごと、貫手を突き入れる。意志力を破壊力に換えたその貫手は、深々と夜妖の中に突き刺さっていくと同時に、手甲に刻まれた術式が夜妖の瘴気を浄化していく。
(運転手を死なせるのだけは、避けたいわね……)
メルーナは、慎重に『煉獄砲装アサルトブーケ』の狙いを定める。狙うは、分断された車体前部のうち後方、残る荷台の部分だ。ゴクリ、と緊張から唾を飲み込んだメルーナは、狙いが定まると同時に魔力の弾丸を発射した。魔力の弾丸は、易々と車体を貫通。メルーナの砲撃を受けた荷台部分は、ボロボロと崩れ落ちながら瘴気に転じる。
夜妖に残されたのは、運転席のみとなった。それを見たヒィロがちらりと美咲に視線を送れば、美咲も視線を送り返す。二人の意思疎通は、それで十分だった。
「さあ、最後ぐらいまともに当ててみなよ!」
満ち満ちる闘志を放ちながら、ヒィロは夜妖の敵意を煽るべく吼えた。夜妖はヒィロの狙い通り、全ての敵意と注意をヒィロに向ける。だが、それによってもたらされた隙は致命的だった。
ヒィロの挑発に合わせて美咲が放った神聖なる光が、最後の力を振り絞ってヒィロを攻撃せんとする夜妖を灼いた。瘴気で造られた車体は光の中でジュウゥゥ、と蒸発するように浄化され、夜妖は消滅した。
後には、昏倒した運転手だけが道路に転がっていた。
●事後処理
「すぐ『掃除屋』に連絡して。救急車の用意をお願いって」
「了解です」
ルチアはSpiegelⅡにそう要請すると、運転手へと駆け寄って安否を確認する。命に別状は無いとわかると、ルチアはふぅ、と胸を撫で下ろして、回復体位を取らせた。SpiegelⅡはルチアの要請どおり、事件の事後処理を担う『掃除屋』に連絡しつつ、救急車の派遣を要請する。
(跡形も無く消えてくれて、よかった……)
夜妖が斃される際に爆発する、などと言うことにならなくてよかったと、マニエラは胸を撫で下ろす。どうやら、これで面倒な説明をする必要はなさそうだ。
美咲は事後処理として、トラックを減速させるために道路に撒かれたブロックの片付けを始める。
「そう言うのは、『掃除屋』がやってくれるんじゃないのか?」
「確かに依頼外だけど、任せきりにしないのが次の受注に繋がるのよ」
グリジオの疑問に、片付けを続けながら美咲が応えた。なるほど、とグリジオは頷くと、美咲と同様にブロックの片付けを始める。ヒィロとレジーナも同様だ。
「それにしても……美咲さん達の攻撃も、大概交通事故並みの破壊力だったよねぇ」
ヒィロはブロックを片付ける傍ら、戦闘中のことを思い出してぼそりとつぶやいた。
やがて、現場に救急車が到着すると、運転手を乗せて走り去っていく。
(ドーロコーツウホウとかいうのは、私よく分かんないけど……。
まぁ理不尽な目に遭ったっていうのと、それで怒り狂ったっていうのは、まぁちょっと分からなくもないわ。世の中、結構理不尽だらけだものね……。
でも、そんなのに負けんじゃないわよ、その方がよっぽどムカつくわ……生きるのよ、何があってもね……)
遠ざかる救急車を見送りながら、メルーナは内心で運転手に語りかけるのだった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
この度はリプレイの執筆が大幅に遅れてしまい、大変申し訳ございませんでした。長らくお待たせしてしまいましたこと、慎んでお詫び申し上げます。
さて、皆様のおかげで暴走トラックの姿をした夜妖は無事に退治されました。
シナリオへのご参加、ありがとうございました。
GMコメント
こんにちは。緑城雄山です。今回は交通事故の被害者への怨恨から発生した、暴走トラックの形を取った夜妖の退治をお願いします。
●成功条件
夜妖「暴走トラック」の討伐
※運転手の生死は不問
●失敗条件
夜妖「暴走トラック」が決戦場(後述)を突破する
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●決戦場
夜妖「暴走トラック」を止めるために、人や車が入らないよう封鎖された道路です。
希望ヶ浜の道路で、片側一車線。長さは1キロ。時間は昼間、天候は快晴。
暴走トラックの速度を鈍らせるためにブロックなどが置かれていますが、イレギュラーズの戦闘に影響は無いものとします。
●夜妖「暴走トラック」 ✕1
交通事故への被害者の、運転手の怨恨から発生した夜妖です。真っ黒な8tトラックの姿をしています。発生の詳細な経緯については、OP前半を参照して下さい。
あくまで夜妖がトラックの姿を取ったものですので、重量は実際の8tトラックほどではありません。とは言え、その速度と質量は侮れません。
能力傾向として、高攻撃力高生命力。また、実際のトラックほどでは無いもののそれなりに固いため、防御技術もそこそこあります。一方、速いとは言え動きがわかりやすいのと、車体が大きいため回避は低めです。
速度については道路に敷設されたブロックによって落とされていますが、それでも機動力は6あります。また、重量が実際の8tトラックほどではないためマークやブロックは可能ですが、その場合3人が必要となります。
【怒り】については、車道上にいない者からかけられた場合は無効となります。また対象が車道外に出た場合は【怒り】は自動的に消去されます。
・攻撃手段など
轢き飛ばし 物超貫 【移】【万能】【弱点】【必殺】【飛】
精神無効
・部位狙いについて
前述のとおり、この暴走トラックは夜妖がその姿を取っているだけですので、タイヤ狙いは有効ではありません。タイヤが傷ついても、速度や移動には影響しません。
また、運転席を狙って運転手を昏倒あるいは死亡させたとしても、夜妖が止まることはありません。
●運転手
中年の男性です。信号無視による飛び出しという、運転する側からすれば理不尽な事故によって被害者を轢き殺してしまい、逮捕され職を失ってしまいました。そのため被害者に憤怒と怨恨を抱き、結果として夜妖を生み出し支配されてしまいました。
夜妖に支配されているため、正気を失い狂気の最中にあります。この狂気は、夜妖が倒されない限り治りません。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
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