シナリオ詳細
<神逐>人斬りに堕ちし鎌
オープニング
●鎌鼬三兄弟を襲う衝動
「嗚呼……何故じゃろうなあ。人を斬りとうて斬りとうてたまらぬわ」
「大兄者もか……儂もじゃ。この鎌を、血で赤く染めたくて仕方ない」
「兄者、三郎……人を斬るは儂の役目ぞ。そも、儂らの鎌は血に染めるものではなかろうが。
じゃが、お主らまでがそう言い出す胸中、何故か儂にもわかるのが不思議よ」
高天京郊外の林の中で、三匹のイタチが囁き合っている。だが、このイタチたちはただのイタチではない。その大きさは人ほどであり、前脚には鎌が生えている。そう、鎌鼬という妖怪だ。
この鎌鼬達は、三人で一つの兄弟だ。大兄者と呼ばれた長男の太郎が目標の足を止め、人を斬るのが役目と言った次男の次郎が鎌で斬りつける。そして三男の三郎が、次郎が付けた傷に薬を塗る。故に、この兄弟達による傷は、人を殺めるには至らない。傷はパックリと開いて深く見えるが、一切血を出すことなく、治れば痕を残すこともない。
数百年もの間、兄弟達はこんな調子で、林の近くを通る者を斬って暮らしてきた。そも、鎌鼬は好き好んで人を斬るのではない。鎌鼬が人を斬るのは、林や森を無闇に荒らそうとする者に警告し、自然を畏れ敬わせるためなのだ。そんな鎌鼬達がこのような会話をするのは異常であるのだが、それには理由があった。高天京で発動した『大呪』だ。
高天京の中にはおらずとも、その近くにはいたために鎌鼬達は『大呪』の影響から逃れられなかったのだ。日に日に鎌鼬達は血に飢え、人を斬って血を流したいという衝動を心の内に溜め込んでいく。それでも衝動に抵抗し耐える。だが、限界は訪れた。
奇しくも、神使達が『穢れ』と『大呪』によって今にも暴走せんとする『黄泉津瑞神』を止めんと動き出した夜。
「嗚呼嗚呼、もう耐えられぬ! 邪魔するならば、大兄者、小兄者とて斬り捨てて、高天京で暴れてくれるわ!」
「耐えられぬは、儂とて同じよ。高天京の八百万も獄人も、血祭りにしてくれようぞ!」
「兄者も三郎も、仕方ないのう。じゃが、この鎌が初めて血を吸うのが、儂も愉しみでならぬ」
兄弟達は高天京に乗り込み、目に付くもの全てを斬って回ることにした。正気を残らず喪ったその目は、狂気を宿して赤く爛々と光っていた。
●神使と鎌鼬の遭遇
「高天京で妖怪達が暴れ出すとは聞いていたけど、外でもか!」
「それなら、ここで倒すだけだ! あんなのを高天京に入れたら、どんな被害が出るかわからん!」
『大呪』の影響を受けて高天京で暴れ回る妖怪達を止めて欲しいと言う依頼を受けたイレギュラーズ達は、高天京に向かう鎌鼬の兄弟達と遭遇する。これも依頼のうちと判断したイレギュラーズ達は、兄弟達を迎え撃つことにした。
「ははは! 高天京に入る前に獲物に会えるとは、幸先が良いな!」
「しかも、数がおる。たっぷりと、愉しめるぞ!」
「嗚呼、血の味とはどんなものであろうなあ!」
兄弟達は構うことなく、狂気の笑みを浮かべながらイレギュラーズ達へと突撃していった。
- <神逐>人斬りに堕ちし鎌完了
- GM名緑城雄山
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2020年11月17日 22時15分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●襲撃と迎撃と
「速い……ですね。真っ直ぐこちらに向かって来ます。気をつけて下さい」
イレギュラーズめがけて疾走する鎌鼬の姿を認めた『群鱗』只野・黒子(p3p008597)は、その速さに舌を巻きつつ仲間に警告を発した。それに応じて、イレギュラーズ達は戦闘態勢を整える。
(唯の鎌鼬とはいえど狂気に犯されていては……唯の害獣ですか。
まぁ、害獣程度には僕でも負ける気はしませんけれど)
『蔵人』玄緯・玄丁(p3p008717)は迫る鎌鼬達を迎え撃つように前に出る。
「僕は強くないですが、皆さんはとても強いですよ?」
玄丁は『此夜煌』を振り翳し、蒼い彗星の如き衝撃波を発する。狙いは、最後尾の三郎だ。だが、衝撃波は難なく三郎に躱されてしまう。しかしそれは、玄丁にとっては織り込み済みだった。素早い鎌鼬に対し、一発で攻撃を当てられるとは思っていない。玄丁は二発目の彗星もフェイントに使って三郎の動きを誘導し、三発目、四発目の彗星を三郎に叩き付けられた。三郎はよろめきつつも、二人の兄の後を追う。
(鎌鼬か、以前戦った複製肉腫の物とは違う様だけども――。
ううん、この状況だと言っていられないね。
悪いとは思うよ――だからこそ止めさせて貰うんだけどね!)
呪いに堕ちて襲いかかってくる以上、元がどうであれ止めねばならない。放っておけば、高天京の住民が犠牲になってしまうのだ。
なおもイレギュラーズ達に近寄ろうとする鎌鼬達に対し、『数多異世界の冒険者』カイン・レジスト(p3p008357)は邪悪を灼く神聖なる光を浴びせかけた。ジュウ、と光が鎌鼬達の体表を灼いていく。
「ええい、小癪な!」
その程度はものともせぬとばかりに、鎌鼬達はカインへと反撃を繰りださんとする。だが、それは『咲く笑顔』ヒィロ=エヒト(p3p002503)の声によって遮られた。
「あっは! ボクもちょうど、暴れて迷惑を掛ける大バカ者を殴り倒したくて仕方なかったんだよね!
遠慮なくぶち倒して良さそうな馬鹿イタチと巡り合えるなんて、今日のボクってばすっごくツイてるよね、美咲さん!」
普段は快活な少女であるヒィロだが、過去のスラムでの暮らしの影響で、心の中には好戦性を宿していた。ヒィロはその好戦性を遺憾なく発揮し、鎌鼬達の敵意を煽っていく。
「あ、馬鹿イタチじゃなくてカマイタチなの?
まぁ馬鹿だろうが鎌だろうが、死んじゃえば同じだよねあはははは!
ほら、馬鹿は馬鹿らしくさっさと掛かってきなよ!
そのなーんにも切れなそうな鈍ら鎌でさ!」
普段のヒィロからは想像も付かないような口の悪さは、好戦性の発露もさることながら、鎌鼬達をこの場に、もっと言えば自身に釘付けにするために敢えてそうしている部分が大きい。そして、鎌鼬達は見事にその狙いに乗せられた。
「ええい、小娘が! ならば、この鎌の斬れ味を思い知るが良い!」
「ぴいぴい鳴いて許しを請うても、聞きはせぬぞ!」
「その肌を紅に染めてくれるわ!」
激昂した鎌鼬達は、ヒィロに対して真空波を立て続けに放つと、さらに距離を詰めて鎌で斬りつけた。息もつかせぬ多段攻撃を巧みに躱すヒィロであったが、さすがに全部は回避しきれずに血を流す。しかし、その傷は軽いと言えるものでしかなかった。。
「あっはっは! そんな程度じゃ、大人しく林に引き籠ってた方がよっぽどお似合いだね!」
大したことはないと言わんばかりに、ヒィロは鎌鼬達の攻撃を嘲笑う。さらに激昂する鎌鼬達だったが、その隙を衝いて『紫緋の一撃』美咲・マクスウェル(p3p005192)が仕掛けた。
(……以前討伐した鎌鼬も、狂暴化してたっけ。切りつける特性もあるし、理性飛びやすいのかなぁ?)
一瞬だけそんな思考に囚われた美咲だったが、考えるのは後だとばかりに鎌鼬達に向けて雷撃を放つ。
「キレての連携、頭よりは回るのかな? ……鎧袖一触でも、泣かないでね」
「ぐおおおおおっ!!」
「があああああっ!!」
ヒィロにばかり意識を向けていた鎌鼬達は、蛇のように絡みついてくる雷撃をモロに受けて悶え苦しんでいく。流石にこれだけで倒れはしないまでも、かなり効いているようであった。
(鎌鼬の兄弟ですかー……以前にも似たようなのと戦いましたわねー)
『氷雪の歌姫』ユゥリアリア=アミザラッド=メリルナート(p3p006108)は、今回も負けられないと意を決する。そして、その意を言の葉に乗せ、号令と為した。
「ここで負けるわけにはいきませんわー。高天京の人々のためにも、絶対にここで止めますわー」
手甲『隼人明星』を明るく輝かせ、『氷水晶の戦旗』を地に立てながら号令を放つユゥリアリアの姿は、あたかも戦女神のようであった。そのユゥリアリアの号令は、イレギュラーズ達の心を鼓舞し、勇気づけていく。
さらにユゥリアリアは、自らの血を元に氷の槍を精製して三郎へと放つ。
「おお、美しい……」
『隼人明星』の光を受けて煌めく氷の槍は、三郎を魅入らせて戦闘中であることを忘れさせ、隙だらけとなったその身体に深々と突き刺さった。
(生きるために、護るために斬るというなら分かる。
強者と戦うという……誇りに近いというなら共感はする)
だが、この鎌鼬達はそうではなく、斬れれば誰でもいいと言う手合いである。『ヴァイスドラッヘ』レイリ―=シュタイン(p3p007270)は、そのような手合いを捨て置くことは出来なかった。
「換装! トゥテラリィフォーム!」
レイリーは叫ぶと共に四肢に格納している装甲を展開し、全身鎧を身に纏った姿となる。さらにその上に白い追加装甲を纏い、純白の守護竜を思わせる姿となった。
「ヒーロー! ヴァイスドラッヘ参上! 呪いに堕ちた妖よ、討たせてもらう!」
「うぐうううっ!」
名乗りを上げたレイリーは竜の角を思わせる馬上槍『ヴァイスドラッヘンホーン』を構えると、意志力を破壊力へと転換しつつ三郎に向けて突撃する。その穂先は、ユゥリアリアの氷の槍によって作られた隙が未だ残る三郎に、深々と突き刺さった。
「畳みかけましょう。逃がしませんよ」
「ぐあああっ!」
黒子の放った不可視の悪意が、三郎を襲う。元より鎌鼬は俊敏であるのだが、度重なる攻撃を受けた三郎は避けることもままならなくなっていた。悪意をその身に受けた三郎は、生命力を蝕まれ、苦しみ悶えていく。
「ヒィロさん、大丈夫ですか? ボクが今、治すのです」
『特異運命座標』ルリ・メイフィールド(p3p007928)は後方から、鎌鼬の集中攻撃を受けたヒィロに治癒魔術を施していく。癒やしを受けたヒィロの傷は、綺麗さっぱり消え失せた。
「ルリさん、ありがとう! ボクは大丈夫だよ!」
ダメージを全く感じさせない元気な声で、ヒィロはルリに感謝を述べた。
●倒れゆく鎌鼬達
鎌鼬達はヒィロに対して猛攻撃を仕掛けるが、そのほとんどは回避された。わずかに鎌を命中させて負わせた傷も、ルリによって瞬く間に回復されてしまう。ヒィロ以外に攻撃を仕掛けるという選択肢は、ヒィロが闘志を叩き付けて敵意を煽ってくるため、奪われていた。
一方、イレギュラーズ達の攻撃は三郎へと集中した。三郎は俊敏な身のこなしによって次々と押し寄せる攻撃を躱そうとするものの、全ては避けきれずに食らってしまう。しかし三郎は傷が深くなってくると傷薬を自身に塗り、治療に専念する。
そのため戦況は膠着した、ように見えた。だが、次第に三郎の回復は追いつかなくなっていった。傷つきゆく弟を救わんと太郎や次郎が三郎を庇いながら攻撃せんとするものの、そうすれば今度は太郎や次郎が三郎の傷薬による癒やしを受けれども傷ついていくだけであり、鎌鼬達は手詰まりに陥った。
「どんどん回避していいですよ。最終的に死ねばいいんですから」
「ぐ……ぬうっ!」
一閃、二閃、三閃。脇差『此夜煌』の斬撃が、刺突が三郎を襲う。既に太郎も次郎も、三郎の盾となるだけの余力を失っていた。既に浅いとは癒えない傷を受けている三郎は玄丁の攻撃を必死に回避するが、最後には身体に別れを意味する文字を刻まれる。
「さぁ、僅かにでもまだ矜持があるのなら……全力で抗って貰おうか!」
「……言われずともおっ!」
カインは、鎌鼬達に聖光を放って畳みかける。邪悪を裁く光は、これまでもそうであったように、鎌鼬達の身体を灼いていった。三郎はもちろんのこと、太郎も次郎も身を焼かれる苦痛に顔をしかめる。
「三位一体が売りみたいだけど、ボク達の連携には及ばないみたいだね!」
「そうね、ヒィロ。目ぇ赤くしてイキるなら……このくらいやって見せなよ!」
「うぬ……ううううっ!」
ヒィロが鎌鼬達に闘気を叩き付け、鎌鼬達の敵意を煽り、その意識を自身に釘付けにする。その隙を衝いて、美咲が蛇の如き雷撃を放つ。隙だらけとなっている鎌鼬達は、悔しげにうめき声を上げながら、雷をその身に浴びた。
ヒィロと美咲によるこの流れを、鎌鼬達は破れないままいいようにされていた。狂気に陥っているとは言え、鎌鼬達にはそれが悔しくて仕方ない。とは言え、鎌鼬達には如何することも出来なかった。
太郎と次郎は心中で憤怒、嫉妬、無念をない交ぜにしながらもヒィロに間断無い連続攻撃を仕掛ける。だが、常人なら何も出来ずに細切れにされているであろう斬撃を、ヒィロは軽やかに回避していく。それでも数回鎌が命中したが、傷はルリの治癒魔術で癒やしきれる程度に留まった。
満身創痍に陥っている三郎は傷薬を自身に塗って傷を癒やすが、最早焼け石に水である。
「もう、限界ですかしらー? そろそろ、倒れてもらいますわー」
「お前は良く戦った。それは認める。だが、これで終わりだ!」
ユゥリアリアは氷槍を精製して放ち、レイリーは『ヴァイスドラッヘンホーン』を構えて突撃する。ユゥリアリアの氷槍に気を取られた三郎は、氷槍を鎌で受け止めたものの、レイリーの突撃に対しては無防備となってしまった。竜の角が、三郎の胸板を深々と貫く。
「ぐはっ……だ、だが、まだ……」
『ヴァイスドラッヘンホーン』に貫かれ、吐血しながらも傷薬を塗ろうとする三郎。だが、それは許されなかった。
「させませんよ。もう、休むのです」
致命傷とも思える深手を負いながらもなお戦おうとする三郎に対し、黒子はいくばくかの憐憫を交えながら不可視の悪意を放つ。『ヴァイスドラッヘンホーン』に貫かれたままの三郎が悪意を避けられるはずもなく、悪意は三郎に直撃するとわずかに残っていた余力を根こそぎ奪い去った。ガクリ、と三郎の頭と両腕の鎌が力無く垂れた。
(これで、決まり……なのですか? 油断は禁物なのですけれど……)
戦闘は未だに続いているものの、三郎が倒れたことによって勝負の趨勢は定まったようにルリには思えた。ともかく、ルリは太郎と次郎に攻撃されたヒィロに治癒魔術を施し、その傷を完全に癒やす。
「三郎! 三郎ーっ!」
「おのれ、許さん! 許さんぞ貴様らぁーっ!」
弟を倒された太郎と次郎は激昂して復仇せんとするも、ルリが感じたように勝負はもう動かなかった。不利に陥った鎌鼬達が高天京に逃れるのではないかと言う危惧はあったが、それは杞憂だったようだ。
半狂乱に陥りながら猛攻を仕掛ける太郎と次郎だったが、いくら憤怒を宿したとは言え三人がかりで如何にもならなかったものを二人で如何にか出来るはずがない。この時点で軽くない傷を負わされている二人は、ルリの回復を受けるヒィロに釘付けにされているうちに、玄丁の放つ蒼き彗星、カインが浴びせる破邪の聖光、美咲の紅の魔眼、ユゥリアリアの煌めく氷槍、レイリーの馬上槍、黒子の放つ悪意によって、みるみるうちに生命力を削り取られていった。
まず先に狙われた太郎が倒れ、程なくして次郎も倒れた。
●勝利はすれども、事件は未だ終わらず
「お疲れ様っ、美咲さん! イエーイ!」
「ふふっ。お疲れ様、ヒィロ」
鎌鼬達を全て倒して勝利すると、ヒィロと美咲はパン、と掌を掲げてハイタッチした。三位一体の連携をしてくる相手に自分達の連携が勝ったとあって、二人とも上機嫌である。
「ルリさんもありがとう! おかげで、安心して戦えたよ」
「私の方こそ、お役に立ててよかったのです」
ヒィロはルリに視線を向けると、笑顔で礼を述べる。ルリの方は自分の役割を確りと果たせたという安堵から、ホッと胸を撫で下ろした。
「それにしても、この鎌鼬達、如何しましょうかー」
「そうだね……息はまだあるみたいだけど……」
ユゥリアリアと玄丁は、鎌鼬達がまだ辛うじて生きているのを確認して、如何するか頭を悩ませる。
「とりあえず、身動き出来ないように縛っておこう。この後は、此の事件が終息してから、だね――」
「……そうね。『大呪』が止まって、大人しくなるといいんだけど」
カインは鎌鼬達の拘束を提案し、ロープを取り出して鎌鼬達を縛ろうとする。レイリーは賛同の意を示すと、カインを手伝い共に鎌鼬達を縛り上げた。
(……さて。今頃、高天御所は如何なっているでしょうか)
黒子は、黄泉津瑞神や『大呪』を巡る決戦の趨勢を気にするように、高天御所の天主閣の方を見上げたのだった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
シナリオへのご参加、ありがとうございました。鎌鼬の兄弟達は皆さんのおかげで食い止められ、高天京へと突入する事態は避けられました。
MVPは迷いに迷いましたが、毒のある言葉を用いてでも鎌鼬達の敵意を煽り、盾役として彼らの攻撃を一身に受け続けたヒィロさんにお送りします。ヒィロさんが鎌鼬達の攻撃を受け止めていなければ、被害はもっと酷くなっていたでしょう。
GMコメント
こんにちは、緑城雄山です。今回は全体依頼<神逐>のうちの一本をお送りします。
高天京に迫る鎌鼬の兄弟達を止めて下さい。
●成功条件
鎌鼬の兄弟、全員の撃破(生死不問)
●失敗条件
鎌鼬の兄弟が誰か一人でも高天京の中に進入する。
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
●ロケーション
高天京の外の平原。地形は平坦で、時間は夜。
地形は平坦ですが辺りには灯りがなく、ペナルティーなく戦闘を行おうとする場合は十分な光源か暗視が必要となります。
鎌鼬達を止め損ねたらそれですぐには任務失敗とはなりませんが、その状況を放置しておくと任務失敗となる可能性は上がります。
●鎌鼬三兄弟
鎌鼬の兄弟です。本来はOPに記述したとおり、役割分担をして人に傷を負わせて薬を塗るのですが、この戦闘でその通りの行動をするとは限りません。基本的にはイレギュラーズ達を狙いますが、戦況次第では逃れて高天京に向かう可能性があります。
能力の傾向として、高反応高命中高回避。あとEXAが高めとなっています。一方、一撃自体は重くなく、防御技術は低め。数百年を生きただけあって、生命力と特殊抵抗はそれなりにはあります。
鎌鼬三兄弟の誰か一人でも【怒り】を受けた場合、三人全てが【怒り】を与えた対象に攻撃を行います。例として、まず太郎がAさんから、次いで次郎がBさんから、最後に三郎がCさんから【怒り】を受けた場合、最後に【怒り】を与えたCさんに三人全員が攻撃を行います。
・攻撃能力など(兄弟共通)
鎌 物至単 【移】【弱点】【出血】【流血】【失血】
真空波 神遠単 【移】【万能】【出血】【流血】
連鎖行動
マーク、ブロック無効
精神無効
・太郎
長男です。標的の足を止める役割を担っており、それに関連した能力を持っています。
足掬い 物至単 【移】【無】【足止め】【泥沼】【停滞】
・次郎
次男です。標的に斬りつける役割を持っています。
斬れ味強化 神自単 【移】【自付】
・三郎
三男です。標的に薬を塗る役割を持っており、それに関連した能力を持っています。
また、自分含めて兄弟が危険な状況にある場合、回復行動が【怒り】に優先することがあります。
塗り薬 神至単 【移動】【治癒】【HP回復】【BS回復】
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
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