シナリオ詳細
ふわっふわのパンケーキを重ねて
オープニング
●パンケーキパーティ!!
こんがりきつね色に焼けたまんまるパンケーキ。
薄いの? 2cm? それともふわっふわのぷるっぷる?
好みのパンケーキを焼いたら今度はトッピング!
甘さ控えめ薄いパンケーキにはチーズやベーコン?
ふわふわ2cmはたっぷりのバターとはちみつ。
ぷるっぷるにはふわふわクリーム!
沢山あって迷っても大丈夫!
だって今日は全部一口二口サイズ!
取り皿に食べたいパンケーキを山盛りにしたら、好きなトッピングで飾っちゃおう!
「……焼きすぎた」
珍しくシルキーが自分が食べたいからと作り始めたパンケーキ。
小妖精たちもそれに乗ってあれが食べたいこれが食べたいとリクエストしすぎた結果、キッチンどころかリビングもパンケーキだらけ。
「……良し、こうなればパンケーキパーティだ!」
「パーティ!」
「やったー。パーティー!」
リクエストし過ぎて食べきれないと判断した小妖精たちはさくっと食べてくれる人を呼ぶことを決めた。
誰を? 勿論イレギュラーズをだ。
「……」
きゃっきゃと笑いながらパーティの計画を練る小妖精たちを見守りながら、シルキーはふわふわのパンケーキにたっぷりカスタードを乗せて、その上に薄く砂糖を振って火で炙った物をもぐもぐと食べるのだった。
●おすすめの食べ方は?
「それでね、シルキーがまた作りすぎたから食べるの手伝ってあげて欲しいの」
薄いパンケーキにレタスとチーズ、ベーコンを挟んだものを食べながらフェリーチェが言う。
しゃくしゃくとしたレタスの歯ごたえと、チーズとベーコンの塩っけにパンケーキのほのかな甘さがぴったりだ。
「どっちかっていうとデザート系のほうが多いけど、これみたいに食事になるトッピングの用意してあるよ。飲み物も色々あるし、熱々のパンケーキにひんやりアイスとかも良いよねぇ……」
想像してうっとりしてしまったフェリーチェだが、はっと我に返ると四通の招待状を差し出した。
「で、パンケーキパーティ行かない?」
- ふわっふわのパンケーキを重ねて完了
- NM名ゆーき
- 種別ライブノベル
- 難易度-
- 冒険終了日時2020年09月16日 21時10分
- 参加人数4/4人
- 相談4日
- 参加費100RC
参加者 : 4 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(4人)
リプレイ
●山盛りパンケーキ
「わーい♪ シルキーちゃん久しぶりー!」
にこにこ笑顔でシルキーたちに手を振る『甘いかおり』ミルキィ・クレム・シフォン(p3p006098)に、シルキーも微笑み手を振り返す。
「久しぶり。また変なのに誘ってごめんね」
「ううん! シルキーちゃん達の作るパンケーキを食べるの楽しみだし、パンケーキパーティーやるのも久しぶりだよ☆」
嬉しそうなミルキィに、小妖精たちが胸を張る。
「いっぱいあるからいっぱい食って行けよ!」
「勿論だよ! 色んなトッピングやパンケーキにあうお茶を用意していこうっと♪」
早速部屋の中に入れば、テーブルの上に山盛りのプチパンケーキ!
部屋中に広がる甘い香りに、『天穹を翔ける銀狼』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)と『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)の頬が微かに緩む。
「一口二口サイズのふわっふわのパンケーキが食べ放題。なんと素晴らしいことか。ジークたちを呼び出しても良いだろうか?」
早く可愛い家族とこの喜びを分かち合いたいとどこかそわそわするゲオルグに、小妖精たちが「みんなで食べよう!」と早く呼んでと急かす。
ふわもこのもっちり魅惑のマシュマロボディのにゃんたまが5匹と、ふわふわジークの登場に、小妖精たちは歓喜の声を上げてモフモフ達に埋もれに行く。
「うらやま……! ではなく、新しい家族のシロ、ユキ、トラ、クロ、ミケだ。ジーク共々よろしく頼む」
全身でもふもふに埋もれる小妖精たちに対する本音を抑えつつ、新しく増えた家族を紹介していくゲオルグ。
「今回はパンケーキか……。今回も作り過ぎたみたいだししょうがないから手伝ってやらないこともない。ちょうどたまたま偶然腹が減っているようだし俺にとっても渡りに船というやつだ」
最初はプリン、次にチョコ、今度はパンケーキと、世界はシルキーの作りすぎたお菓子消費を毎回手伝ってくれているのだ。有難う世界君!!
ウキウキとした様子の三人と違って、『カースド妖精鎌』サイズ(p3p000319)はシルキーの領域である厨房が気になっているようだ。
それというのも、以前鍛冶屋の仕事でパンケーキを焼くためのフライパンをつくってほしいという注文があったのだが、物凄く細かい注文がつけられたのだ。
素材や重さ、厚みに熱の通り具合と色々細かな注文に苦戦しつつも、サイズは注文通りのフライパンを作り上げたのだ。
山盛りになったパンケーキはどれも均一の焼き色。シルキーの腕もあるのだろうが、フライパンも妖精の魔法がかかっているのではないかと気になってしまう。
後で見せて貰おうと思いつつ、サイズも席に着くのだった。
●トッピングは?
パンケーキの甘い香りの中で、ふわりと広がるのは紅茶の香り。
「みんなー、パンケーキを食べる前にみんなに紅茶を淹れておくね!」
一杯美味しくパンケーキを食べれるように少しさっぱり目の紅茶がいいかな? なんて悩みながらミルキィが淹れた紅茶は、柔らかな味わいで口の中をさっぱりさせてくれる。
「トッピング決まったか?」
ゲオルグの膝の上を占領するジークは、期待に満ちた眼差しでゲオルグの手元にあるバターとメープルシロップだけのシンプルなパンケーキを見ている。
「ジークも食べたいのか? しかしジークやにゃんたま達はこういった甘いものとか食べても大丈夫か?」
不思議ふわもこアニマルなのだ。きっと大丈夫! というより、こんな期待に満ちた眼差しをがっかりさせるなんてゲオルグには出来ない!
焼き立てを一口食べれば、パンケーキそのものの素朴な甘さにバターの香ばしさ、メープルシロップの甘味が奏でるハーモニーがたまらない。
一枚目を堪能した後ジークが火傷しないように少し冷めたパンケーキを差し出せば、ジークは嬉しそうに齧り付いた。
同じくシンプルなバターとメープルシロップで食べているのはサイズ。
フライパンを作った時に子供が好きな甘い食べ物だというのは調べていたが、食べるのは初めてか。
あまり甘い物は食べないサイズだが、また今度パンケーキ用のフライパンを頼まれた時の参考になりそうだとフォークを手に取った。
「世界……それ、トッピングなのか……?」
小妖精がごくりとつばを飲み込む。
「そうだが?」
それに対する世界は平然としている。しかし彼の前にはパンケーキタワー。プチパンケーキが山盛りならぬ塔を作っているのだ。
初めは世界も何をトッピングするか悩んでいた。
王道の蜂蜜やメープルシロップにするべきか、或いはホイップクリームやチョコソースという手もある。ベーコンとかチーズ? いや甘くないパンケーキは世界的には邪道だ。
そんな風に悩んだ世界だったが、悩みに悩んだ結果、世界がトッピングに選んだのはパンケーキ!!
「俺は、パンケーキに……あえてパンケーキをトッピングする!!」
ババーン! と効果音が付きそうなノリと勢いで宣言すると、呆然とする小妖精たちにふっと笑いかける。
「何を言っているのかわからないと思うが俺も何を言っているのかわかってない。だがやる事は単純だ。俺の皿に盛れるだけパンケーキを盛る。ちょっと盛り過ぎて大食いのチャレンジメニューみたくなってるが構わない。トッピングによる味の変化を駆使してどうにか食い切ってみせよう!」
結局それ、パンケーキの大盛じゃね? という突っ込みを胸に、小妖精たちはトッピングの小皿を世界の周りに並べていくのだった。
「シルキーちゃん達は砂糖とミルクは使うかな?」
「ミルク欲しいなー」
小妖精たちがカップを差し出せば、一滴二滴と慎重に足していく。
「良し、これでお茶の準備はばっちりだね! 後はいただきます! さー、食べるぞー☆」
うきうきとした様子でパンケーキを二つ皿に取ると、まずはそのままパクリと食べて生地の味をチェック!
「ふわふわー!」
小さいのにふわふわな食感に、後で焼くところを見せて欲しいと言えば、サイズも話に乗ってくる。
シルキーが快く生地を仕込んでいる間に今度は甘酸っぱい果物のジャムをトッピング。
何をトッピングすればいいのかわからないというサイズに同じ物を作って差し出せば、サイズもパンケーキをもぐもぐと食べていく。
さっぱりとしたジャムの後は、蜂蜜、バター、アイスクリームと甘めのトッピングを一通り。
「そろそろ口の中が甘くなってきたね」
「甘いのはもういい……」
一枚ずつしか食べていないけど、サイズはそろそろ限界のようだ。
「それじゃあ気分転換にお食事パンケーキにシフトチェンジ☆ ベーコンと合わせて食べてみるのも面白そうだね!」
ベーコン、チーズにさっぱり野菜のお食事系パンケーキにシフトチェンジすれば、サイズもほっとしたようにパンケーキを口にする。
「甘いのもお食事系も、小さめに焼いたパンケーキだと数を多く食べれるのはステキだよね!」
●ティータイムはゆっくりと
「ほら、順番に食べさせてあげるから、少し待っていて欲しい」
ゲオルグの前にはもふもふたちがパンケーキの順番待ち。
食べやすい大きさに切ったパンケーキを一匹の口元にそっと運べば、残りの五匹もあーんと大きく口を開ける。その可愛らしさに、ついつい自分が食べるのをそっちのけにしてしまうゲオルグだった。
ゲオルグの頬が緩んでいる間、ミルキィとサイズは厨房へ。
シルキーが用意した生地を、いつも通り焼いて貰う。
「これは妖精が作ったフライパン?」
フライパンに興味津々なサイズに一緒に作って貰ったお鍋を渡せば、触ってひっくり返して、あれこれ調べ始める。
「この小さいお玉可愛いね☆」
プチパンケーキを焼くのに丁度良いサイズのミニお玉で生地を掬えば、可愛いパンケーキがフライパンに並ぶ。
「焼き立て熱々にアイスって美味しいよね♪」
沢山食べてお腹も膨れていたのもあって、焼き立てパンケーキは〆の一枚に。
「〆の一枚はチョコレートソースをかけてバナナトッピングでいってみよう♪ アイスものっけてチョコバナナアイスパンケーキだー! うーん、やっぱりパンケーキは美味しいねー♪」
「ん、熱々のパンケーキとアイスの組み合わせ、合うんだな」
美味しそうに食べる二人を見て、一通りトッピングを試したゲオルグも組み合わせで締めを飾る。
「ホイップクリームを添えて苺ソースをかけたものか、バニラアイスクリームを添えてチョコソースか……。良し、ここは両方だ」
その言葉に、お腹ぽんぽんにしながらも新しい組み合わせに目を輝かせるジークたち。そんな可愛いジークたちのおねだりに勝てるはずもなく、熱々ひんやりパンケーキを食べさせ続けたゲオルグが、溶けたアイス見て新しいアイスを乗せてもらうのだった。
「ごちそうさまー! はー、もうおなか一杯! これ以上は食べられないね☆」
一枚一枚が小さいのでわかりにくいが、今日だけで何枚分のパンケーキを食べたのだろう。
「シルキーちゃん、とっても美味しかったよー♪ また一杯料理作った時はよんでね!」
「うん。また遊びに来てね」
にこやかにはしゃぐ二人の横で、パンケーキタワーを食べ終えた世界が紅茶を飲む。
「なんとか食い切れた……。もう腹いっぱいだな。さすがにこれ以上パンケーキは食べられない」
小妖精たちの悪戯でさり気なく減るたびに増やされていたパンケーキタワーを食べきった世界は、間違いなく満腹だろう。だからこそ、次の言葉にみんなが驚いた。
「ああ、すまないがトッピング用のアイスクリームを取ってくれないか?デザートとしていただくから」
「アイス!?」
「ん? もう食べられないんじゃなかったのかって? あれはパンケーキの話だ。さっきのは食事で今から食べるのはデザート。昔から言うだろ? 甘い物は別腹ってな」
どこか楽し気な世界の言葉に、パンケーキは甘い物じゃないのかという突っ込みは入らなかった。
成否
成功
状態異常
なし
NMコメント
パンケーキが食べたーい!
出来れば熱々にひんやりアイスとか、カスタードブリュレとか……!
甘くないのはお食事系も良いよね。
というわけで、一口二口サイズの可愛いパンケーキ、思いっきり色んな味で楽しみませんか?
●目標
・パンケーキパーティを楽しむ。
色んな種類の小さなパンケーキがたっくさん!
トッピングも色々あるので、好きな組み合わせで楽しんでくださいね!
●妖精たち+α
・シルキー
いつもの作りすぎる家事妖精。
珍しく自分が食べたくて作り始めた。
生地も李トッピングもいっぱいあるので、珍しく今回は一緒に食べる。
ゆっくりもぐもぐ。
・小妖精×3。
いつもの俺っ子、のんびり、ぽわぽわトリオ。
シルキーにリクエストし過ぎた結果、食べきれないほどパンケーキとトッピングが出来た。
一緒にわいわい騒ぎながら食べる。
・フェリーチェ
美味しいもの大好き境界案内人。
今日も美味しい物のあるところにみんなに案内する。そして自分も食べる。
色んなパンケーキ幸せー!
●その他
・持ち込み可。みんなで美味しく楽しく食べましょう!
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