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シナリオ詳細

風雲! カムイグラドキドキ一発死竹林城~ギルメン蹂躙スペシャル~

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●客船で立てたフラグを成立させた哀れな男がいてな、源 頼々 (p3p008328)っていうんだけど
「オアアアアアアアアアア!! 我は帰る! ローレットに帰るぅぅぅゥ!!」
「大丈夫ですか頼々さん? 免罪符要ります?」
 頼々が発狂する様子に、楊枝 茄子子 (p3p008356)はその頬に免罪符を押し付けながら問いかける。絶対落ち着かせる気がない辺り、勝手知ったる仲ということだろう。
「申し訳ありません、私達の仲間が……」
「致し方ありますまい。そちらの御仁は我々をとみに嫌っている模様。……我々としても、些か以上に不快感を煽られますが、彼のせいではありますまい」
 丁重に頭を下げるフォークロワ=バロン (p3p008405)に、鬼人種の男性(依頼人)はやんわりと首を振った。基本的にこの人は善人のようだ。だが、頼々に向ける目は敵意ガン積みのそれ。……よもや鬼に対して過剰に敵意を向けて向けられるギフトがこんなところで仇となるとは、一同も思っていなかったことだろう。
 『ギャザリング・キャッスル』に所属する面々がカムイグラの依頼書で幸運にも埋もれていたものを――コスモ・フォルトゥナ (p3p008396)が――発見し、嬉々としてここまでたどり着いたのはまあいい。
 鬼人種と精霊種が大半を占めるこの国で、頼々の地雷を踏み抜くのも仕方ない話だ。だが。
「……まさか、竹林と竹造りの城の攻略を任されるとはな」
 そう、マッダラー=マッド=マッダラー (p3p008376)が何だろうって顔して口にした通り、今回は竹林に囲まれた城、というか砦めいた何かを攻略する任務なのである。
 なんでも、そこは領主であるヤオヨロズによって建てられたらしく、しかし程なくして領主は謎の事故によって城内で変死を遂げたのだという。
「そんなに都合よく精霊種が死ぬのでしょうか。彼ら、外因がなければ老衰とは無縁に近い種族なのでしょう?」
「師匠みたいなタイプなら兎も角、積極的に殺しにいくとは……」
 ボディ・ダクレ (p3p008384)は首を傾げ、ハンス・キングスレー (p3p008418)も頼々をチラ見しつつ頭を悩ませる。考えられるのは重篤な病気、襲撃者、その他……。
「あの城砦が襲われるなど考えにくいのです。あれは我々も駆り出されて作られた護りの城。竹林内の仕掛けも含めて考えれば……侵入は間違いなく死……」
「それだ?!」
「それですよね?!」
 ニャムリ (p3p008365)とコスモ・フォルトゥナ (p3p008396)は同時に、依頼人の顔を指差し叫んだ。
 本当に馬鹿馬鹿しい話だが……もしかしたら、城主である精霊種は城内の侵入者用の罠の仕様を知らずに踏み抜いて『城に殺された』のではないか?
「……やっぱり鬼は邪悪であろう。我は帰るぞ」
「大丈夫ですよ、いま羽衣教会に入信すればすぱっと飛んで罠も死亡も回避! みたいな!」
 私は飛べませんけど! と白々しく告げる茄子子の顔を見た頼々は一瞬だけ入信を検討したとかしないとか。
 兎に角、依頼は城を攻略して危険な罠を排除し、なんやかんや城主だった精霊種が残したアレな情報をまとめて陳情する下地を作ることである。
「無茶苦茶では?」
 コスモの言う通りだ。無茶苦茶だよこんなの。

GMコメント

 夏祭りとか諸々なんか起きてますがこっちにも公開期限ってヤツがあるんだ。
 ギャグだけど下手をこいたら失敗するぞ。

●成功条件
 竹林城の罠の6割の無力化、竹林の罠の完全破壊

●竹林城(仮称)
 カムイグラの某地域、領主が勝手に作らせた城砦。規模を知ったら七扇ドン引きレベルなのだが、全面竹造りとかいう狂気によりお目溢しをもらっている。かろうじて。
 城内はありとあらゆる罠が仕掛けられ、侵入者を寄せ付けない……というのは名分で、領主がうっかりハマって死ぬかもみたいな想定があったことは想像できる。
 けど後から「そうかな……そうかも……」という状況証拠でしかないので立証不可能。よって領民無罪。そう言う感じ。
 罠は罠系非戦スキル、高いテクニックなどで看破できる。看破出来ない場合戦闘技能とかスキルとかで回避・撃破せねばならない。看破してても撃破必要なんですがね。
 本当に多彩な罠があるし「こんなのあるかも」ってプレイングに書くと全員分もれなくでてきます。
 敵は出てこないけど罠がもう敵みたいな感じ。やばい。
 天守閣まで行けば悪政の証拠を掴んで依頼達成だぞ。

●竹林
 時折熊とかが出てくる。
 こちらにも自然を利用した罠がわんさかあり、なめてかかると低いHPが一発で消し飛ぶひっでえ罠が仕掛けてある模様。
 まあホラ、ここは城の前哨戦だから大丈夫大丈夫。

●依頼人
 残念ながら竹林入り口でお別れだ。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はEです。
 無いよりはマシな情報です。グッドラック。

●Danger!
 当シナリオにはパンドラ残量に拠らない死亡判定が有り得ます。
 予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。
 まあ参加済みなんだけどね。グッドラック。

  • 風雲! カムイグラドキドキ一発死竹林城~ギルメン蹂躙スペシャル~完了
  • GM名ふみの
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年08月05日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談8日
  • 参加費---RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

源 頼々(p3p008328)
虚刃流開祖
楊枝 茄子子(p3p008356)
虚飾
ニャムリ(p3p008365)
繋げる夢
マッダラー=マッド=マッダラー(p3p008376)
涙を知る泥人形
ボディ・ダクレ(p3p008384)
アイのカタチ
コスモ・フォルトゥナ(p3p008396)
また、いつか
フォークロワ=バロン(p3p008405)
嘘に誠に
ハンス・キングスレー(p3p008418)
運命射手

リプレイ

●情報精度=やりたい放題度に変換される系ギャグシナリオ
「罠ァ? テクニックによる解体? よし、つまり我の出番だな!」
「つまり状態異常になってまで火力を上げて虚刃で切り抜けたいと。分かりました、後で治療を受けてくださいよ?」
 『虚刃流開祖』源 頼々(p3p008328)は入り口に置いてきた鬼人種に対する狂熱をそのまま竹林に叩き付ける事にした。「運の悪さなど強化要素」と嘯く彼にとって、『嘘に誠に』フォークロワ=バロン(p3p008405)の放った銃弾すらも強化要素になり得る事実というのはかなり大きい。大きいんだけど熱意なくばただのノリで終わってしまうので、対策は必要だと思われる。真面目に。
「罠だらけの城、それに対して超反応に高起動での飛行……ふふん、勝ったね!」
 ヤケになった頼々が竹林をばっさばっさとなぎ倒す背後から、『虚刃流直弟』ハンス・キングスレー(p3p008418)が翼を広げて会心の笑みを浮かべる。エラく丁寧なフラグの建築に涙が止まらない。
「なんて……なんて素敵なところなんでしょう! 私は住居というモノを持ったことはありませんが、住むならこんな所が良い、ですね。此処、お家にしちゃダメ、でしょうか…………?」
「対人特化の会長がこんなところに連れてこられるのもどうかと思うんだけど、そんなものを住処にするのはおすすめしないよ? もうちょっと命を大事にして?」
 竹をいくらか切ったところで四方八方から竹槍が飛び出し、竹束でつくられた振り子ハンマーが襲う中、頼々の死に様(※生きてる)をよそに『白宙夢』コスモ・フォルトゥナ(p3p008396)はきらきらとした表情で周囲に語りかけた。なおすぐ近くで話を聞いている『羽衣教会会長』楊枝 茄子子(p3p008356)の表情がどんなもんなのかはご想像にお任せしたい。
「罠だらけの城なんて……お話じゃあよくある事だけれど、本当にここまで作っちゃう人っているものなんだねぇ……」
「竹のみで出来た城、コレを作るまでにどれだけの妄執を積み上げたのでしょう。これが人間の可能性……」
「鬼どもは人間ではない! むしろ要らんわそんな可能性!!!」
 『いつもすやすや』ニャムリ(p3p008365)はしみじみと、しかしげんなりした様子で竹林を見た。そして初手ぼろ雑巾と化した頼々の姿を。『痛みを知っている』ボディ・ダクレ(p3p008384)が感慨深げに続けると、頼々は虫の息ながらそれに抗弁する。真っ先に死にに行かなければもうちょっと被害は少なかったろうに。
(主をなくし忘れ去られた古城。たとえ元の主がどれだけ悪辣だったとしても城に罪は無い。無いが……)
 『泥人形』マッダラー=マッド=マッダラー(p3p008376)は出来るだけ、城を作った者達の想いをくみ取ろうとしていた。主にも、作った物達にも、勿論、城にだって詰みはない。あるとすれば罠に籠もった敵意の鋭さだけである。そしてマッダラーは頭から竹槍を引き抜いた。
「泥人形じゃなかったら即死だったな」
「……? あの死ににくさは、まさかギャグキャラ……?」
 いえ、多分クソデカ三角帽子に刺さっただけです。コスモはきっと新しい世界が見えて困惑している結果、あらぬ想像とかしているのかもしれない。多分ギャグなら死なない。少なくとも、彼女は。
「怪我は会長が確実に治していくからね! 皆死なないで突破を目指そうね! 面白いことになるなら会長以外で! ……会長以外で!」
 茄子子、自分が犠牲にならない限りはセーフとばかりにマッダラーと頼々に治療を施していく。頼々はなんていうか、うん。茄子子の治療が間に合わないペースで負傷しに行ってる気がするんだけどこれ最後まで持つのかな。
「ぴよちゃん、罠を探しましょう。マッダラー様、簡単な演奏をお願いします。罠の位置を探すには音も重要ですので」
「勿論、演奏させてもらうとも。音楽は落ち着く。気持ちが晴れる」
 ボディはぴよちゃんを放ちつつ、自身も周囲の罠を慎重に探し始める。彼の提案を受けたマッダラーは、ギターをかき鳴らし竹林に響けと音楽を奏で続ける。
 音は反響し、竹に、草に、そして潜んでいる罠の気配に反射する。音の違い、届いた距離を測る能力を駆使するボディは、四つん這いになって罠に近づくと、それを慎重に解除した。
 ……解除したはずだが、ニャムリの真上から束になった竹槍が襲いかかる! すわ、重力を利用した重圧貫通殺か!
「……おっかない罠が、ちょくちょく混じってないかなぁ?」
 だが、無事! 多分夢かなにかだったのだろう。頭部に乾いた血が見えた気がしたが気のせいだろう。気のせいだってば。
「…………!! 私、そこの解除された罠の確認にいってきまアァァァァーッッッ!!」
 周囲の惨憺たる状況に何を思ったんだろうか、コスモがおもむろにボディの解除した罠付近へと駆けていく! まだ解除されていない場所に踏み込むなり、トラバサミ、振り子竹束による痛打からの倒れ込む場所に張られた銅線には高圧電流! 電源は恐らく森林のイオンとかをなんかした天然電池的なそういうアレだ! 首の骨が伸び、全身を電流が焼き焦がす! さしものコスモでもこれは流石に死
「あー、死ぬかと思いました。すごいですね、罠!」
「…………我、大概不幸値高いしそれが強みだと思ってたけどお株奪いにくるのやめてくれぬか?」
 頼々、天然ギャグキャラの前にFB値マウントの心境が半ばからぽっきりと折れかかった。まだセーフ。
「まだ竹林を越えられないとかこの罠の数なんなの? どうやって集落の人達は城主の死を知ったの?」
 飛行対策まできっちりメタって命を奪いに行く罠の数々に、さしものハンスのメンタルもボロボロだ。
 彼がなんでまだギリ無事なのかってーと。やっぱり罠が来る前に反応にあかせて避けているとかじゃなかろうか。そうでもなければあっという間に蒸発する数値だし……。
「あれが城、か……ここまでが酷く長かったような気がするな」
「あれが私達の新しい借宿になるのですね! 嗚呼、なんてすばらしい造りなんでしょうk」
「駄目だ。鬼が作った代物など壊すに限る」
 マッダラーがしみじみ呟く横で、ひどく興奮した様子のコスモがにじり寄ろうとする。が、直前で彼女を押しとどめたのは頼々の一言。絶望的な表情で振り返った彼女に、一同が「壊す」と応じた。

●チキチキチキンレース
「我の超絶技巧の前に罠は物理的に四散! いやー我の技巧ヤバすぎてヤバ……お、なんか城の中に角があるな? 鬼だ! ちょっと殺しに行ってくる!」
「ストップ師匠! 一旦廊下を僕が飛んで……」
「ぬわーーーーっ!!」
 頼々、城に突入して5分程度であっさりと落下していく。落ちた先にはぬるねばのスライム状物質! 壁に手を当てても滑って登れない!
「助けろ! 助けてくれハンス! 我このままじゃ上れないぞ!」
「えっ……僕までぬるぬるになるじゃないですか……滑るし……」
「会長がなんとかするから持ち上げようハンス君!」
「何とかって何ですかねぇ!?」
 頼々が必死に藻掻く! ハンスが引き気味に反応する! 無根拠なフォローを入れる茄子子! もうしっちゃかめっちゃかだ!
「これは……酷いね……」
「なんという面白罠……! これは解除していかなければ危ないですね!」
 ニャムリも流石に眉根を寄せたが、コスモの興奮はいや増し、なんとしてもこの城を攻略せんという気概に溢れまくっていた。危ないって認識してるのに輝くばかりの笑顔に見えなくもないの本当になんなの。
「……ん? 男の衣服だけが爆散するボタン?」
「……え?ボディさん? 何押そうとしてるんですか? ダメですよ? ねぇ、ちょっとぉ!?」
「危険性も低そうですので押してみましょう」
「しまった、にげろハンス!」
 ボディは悲痛にもほどがあるハンスの叫びを聞くより先にボタンを押下し、そして破壊した。直後、頼々、ボディ、そしてハンスの服がはじけ飛ぶ。
 ぬるねばの粘液をついたままで服だけ器用に爆散する頼々。布一枚吹っ飛んだだけみたいになるボディ。そして自慢の一張羅(推定)がいいかんじに消し飛びクッッッソ耽美な格好になるハンス。
 ニャムリ、茄子子、コスモにとって眼福、かはどうかはこの際彼女らの感性に任せるとして。
「筋肉TVは男だけど元から裸みてぇなもんじゃねぇか! おい! なんなんだこいつら!!」
「頼々。お前が下手に動くとトラップが作動する気がするんだが気のせいか?」
「今のは我悪くなくない?」
 ハンスが発狂し、マッダラーは濡れ衣をかぶせに行く。まあ着る衣がないんだけどなハハハ。……ハハハ。
「この先の部屋が怪しいですね。天守閣に行くには近道かもしれません!」
「コスモさん落ち着いて! 下手に先行すると」
 コスモの突撃にフォークロワが止めに入る! だが遅い! 入った部屋から変なジングルとドラムロールが鳴り響く!
 流石に1人取り残すわけにもいかず全員で向かうが……そこが新たな地獄だったことはいうまでもあるまい。
\テーテーテーテレッテッテー/
『(ドラムロール)カムイグラの人気料理TOP10当てるまで出れまテン!!!』
「……こ、この料理本当に全部食べなきゃいけないの……? こんな罠有りなの……!?」
『反論は許さないゾ☆』
「危ない!」
 呆然とした表情で問い返したニャムリの頭上に降ってきたタライをボディが頭で受ける! 即座に茄子子とニャムリの2人がかりでの治療に入るが傷は深い!
「なるほど……これは一刻も早く天守閣に辿り着かないと我々の命がもちませんね」
 辿り着いたから命の無事を保証するとは一言も言ってないけどまあ、そうだな……。

●ゴール~それは片道切符~
「うぷ……10品目当てるために……あんな量を……」
 普段は冷静な方であるフォークロワも、あまりの食事量にそろそろ正常な感覚を失いつつあった。虚刃流師弟は既に正常な感覚ではないし、溶けた服の代わりに返し扉から何故か着物が出てきたので事なきを得たのだが「着物の下? 襦袢でも着てろよ」とばかりにノーパン状態のため落ち着くはずもない。ボディは着物でデフォぐらいの露出だし……。
「あっ……あんなところに井戸がありますね! 小休止に丁度良いかもしれませんちょっと覗k――――」
 コスモは井戸を覗いた。
 かくん、と首が後ろに盛大に折れ曲がり、続いて体がのけぞって倒れ込む。びくんびくんと震えている彼女の第三の目が唐突に開くと、何事もなかったかのように起き上がる。
「ふー、なんだ夢でしたか……」
「絶対夢じゃなかったと思うから皆その井戸には近づかないようにね! ボディくんやマッダラー君は特に会長の目の届くところで死なないでね! 届かないところでもあんまり死なれると困るし!」
 コスモは夢で済んだけど他の面々は大体無事では済まないであろうトラップ井戸に、茄子子は慌てて信者の2人を庇おうとした。
 上ってきた感じだとそろそろ天守閣なのだが、階段を上っても上っても全然先に行かないような……。
「これは……特定の段を踏むと階段がコンベア状に降りてくる仕掛けか? 馬鹿正直に一段ずつ上ると一生上がれないという……」
「ああもうこうなったら飛べば良いんでしょう飛べば! 一人ずつ運びますから捕まって!」
 仕掛けに気付いたマッダラーは歩みを止めて入り口まで戻され、しびれを切らしたハンスが自身の言葉通り全員を天守閣まで運び込む。
 天守閣は案外整然としており、書類は山と積み上げられているため全部持ってけばなんぼか不正の証拠になるだろうという感じ。
「よっしゃ依頼達成! もう帰ろう! すぐ帰ろう!」
「ええ、早……いえ、これは……爆弾の起動音……?!」
 フォークロワ、ここにきて何故か超聴覚みたいなものに目覚めたふうなことを言っているけど完全にノリだ。だが事実、何らかのカウントジングルが聞こえているのは事実。
「時限爆弾です。成程、侵入者を城諸共消し飛ばす為ですか」
「爆破……うう……」
 ボディがすかさず罠がガチ爆弾なことを察知。悲しむコスモ。いや落ち着けよ。住めて死なないの今ここだと君とニャムリくらいなもんだわ。
「あーなんかもう面倒になってきた。このまま爆弾で城ぶっ壊せばよくない? 全部瓦礫にしてゆっくり悪政の証拠とやらを見つければいいのでは? 見つかってる? そっかぁ」
「師匠、そんなこといってる場合ですか?!」
 この辺の師弟はほっといても優秀な弟子が運搬性能してくれる(隠語)ので放っておくとして問題は茄子子である。
(飛んで逃げれば助かる……でもボディくんやマッダラーくんの前で翼なんて出せねぇよ……! 死んでも出せねぇよ!)
 念のため言っておくと彼女は人間種だからはねなんてだせないよ。羽衣教会の会長だからね。信者にうそなんてつくわけないじゃないか(欺瞞!)。
 だがそうなると進退窮まる。どうする!
「皆さん、これで逃げましょう。これの使い方は以前に参加した祭りで心得ております!」
 と、そこでフォークロワがなんか竹で出来た大砲……キ……なんとかキャノンみたいな。そういうものを見つけていた。知らねーよ「あのキャノン」とか。俺は青い鳥とは無縁なんだよ。
「あ、ほら、会長って閉所恐怖症じゃん? それに今日なんか筒状のものが会長のアンラッキーアイテムらしいし、気圧高いし!」
「ほら! 茄子子さんさっさと入って下さ、どれだけだだをこねるんですか!」
 茄子子、ついに空へ。
「なに、どんな結末だろうが、最後には俺が詩にするさ」
「……アレモ?」
 マッダラーは見事に着地後、優雅にそう言ってのけた。続けて、背後から聞こえたのはハンスの声。こころなしかひきつっている。
「……あれ、もう罠って呼んでいいの……? もはや不正の証拠っていうか獄人側の動かぬなにかなのでは……?」
 ニャムリの言う通りである。
「ここから城がロボにでも変形しない限り問題なくぶっ壊せるぞ! ははは、まさかそんなことになるわけ……」
 頼々の言葉に応じたかのように爆発音が聞こえたと思えば、瓦礫を割って現れたのは――まさかまさかの〇大〇軍めいた巨大城郭ロボではないか! っていうか角ォー!!
 あっ、これは死んだと一同は思った。
 師弟だけ元気な気がしたけど気のせいだった。

 そして、何故か城だった場所に現れた泥と電流の謎の罠。
「ここは俺にとってのリスポーン地点だな」
 そんなこといってる場合かマッダラー! ……マッダラーッ!!

 あ、なんだかんだで依頼は成功したようです。よかったね。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

源 頼々(p3p008328)[重傷]
虚刃流開祖

あとがき

 オラ、ハッピーエンドだぞ。

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