PandoraPartyProject

シナリオ詳細

水着を! 浴衣を! 俺に見せてくれぇぇぇ!

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 真夏の海。天気は晴れ。
 ぎらぎらと輝く太陽の下で、一人の男がマイクを握った。

「夏が……来たぞぉぉぉ!」
 
 視界いっぱいの青を目の前に、太陽にも負けない暑さを醸し出している男。名もシュウ・ゾー。

「さあ、やってきました! 今年初めて開催する、水着・浴衣のお披露目会!」

 参加するのは君か! それとも、そこの君かっ!
 気が走ったシュウ・ゾーは、道行く人にマイクを向けるが、あまりの彼の暑さに人々は困惑の表情を向け、離れていく。

「俺が望む奴らはどこにいるんだぁぁぁぁ」

 頭を抱え、砂浜に崩れ落ちる彼に声をかけてくれるものはいない。あまりの彼の暑さに誰もが、恐れをなしていたのだ。
 

 そんな男の姿を目の当たりにした、イレギュラーズ達は放っておけなかった――そうだろう?

 境界案内人の『ホライゾンシーカー』カストル・ジェミニがゆるゆると口を開く。長袖に身を包んだ彼は、今にも溶けそうな表情をしていた。早く涼しいところに行きたい、と零しながら。

「こんな暑いところに呼んで悪いんだけれど、彼の相手をしてくれないかな?」

 彼と呼ぶのは先ほど登場したシュウ・ゾーのことだ。夏にも負けないくらいの暑さを持つ男だが、きっとイレギュラーズの君たちなら満足させることが出来るだろう、と。

「特に難しいことはないよ。既に設置されている会場で、君たちは自身の水着や浴衣を魅せればいい」

 そうすれば、彼が勝手に感想や場を盛り上げてくれるだろう。ちょうど水着を新調した人もいるだろうし、ちょうどいいんじゃないかな? とカストルは言う。
 ただし、

「お披露目会の会場には未成年の子もいる。あまり刺激的な水着だと、参加できないかもしれないから注意しておくれ」
 
 目のやり場に困るような水着や、何を着ているか分からないような水着だと、お披露目会の前のスタッフの水着チェックではじかれてしまう場合がある。
 あくまで全年齢対象のお披露目会だ。その名に恥じぬよう行動しよう。
 

NMコメント

 初めまして。ぶいです。
 今回、NMとしての初めての執筆となります。
 初めての執筆でドキドキすることはございますが、よろしくお願いいたします。
 
●今回執筆するに辺り
 もう少しで、水着・浴衣のイラストが公開されますね。
 みなさまにとっての一大イベント。私の方でも面白楽しくできないかと悩んだ結果、こちらのOPを出すことに決めました!
 記念に残るようなラリーシナリオにしたいと思いますので、是非水着や浴衣の想いをぶつけてください!

●今回の目的
 水着や浴衣を披露し、シュウ・ゾーを満足させることとなります。
 余程、過激な水着じゃない限り、シュウ・ゾーも感想を述べてくれるかと思います。

●登場キャラについて
 シュウ・ゾー 
  海や太陽に負けないくらい暑い想いを抱く男。
  暑苦しいが悪い人ではない。暑さに弱い人はご注意を。
  
●章構成

・1章
 お昼。水着をお披露目したいみなさんの参加をお待ちしております。
 
・2章。
 夕方。浴衣をお披露目したいみなさんの参加をお待ちしております。
 1章に参加した人も参加していただいて問題ありません。

・3章
 夜。道路沿いに屋台が続々と並んでいきます。
 水着・浴衣を着用しての参加は問題ありませんので、どうぞご自由に。
 屋台以外にも海を見ながら想いを馳せる、友達や大切な人と夜空を見上げる等でも構いません。
 ただし、海に入って泳ぐのは禁止でお願いします(水難事故を防ぐためです)
 足元(膝下くらい)でしたら、描写は可能です。
 この章にだけ参加も問題ありません。

●プレイングにつきまして
 1行目にお連れ様のお名前、グループ名を。おひとりの方は × と記載していただけると確実かと思われます。
 2行目に水着の詳細を。イラストがある場合は納品日とIL様のお名前をお願いします。
 OPでも述べておりますが、あまりにも水着の生地が少ない(露出が多い)等がありましたら、はじく場合もあります。
 水着に問題がない場合でも、こちらの都合(執筆時間が取れない、(可能性は低いですが)参加者さんが多い)でRCが返却される可能性もあります。

  • 水着を! 浴衣を! 俺に見せてくれぇぇぇ!完了
  • NM名ぶい
  • 種別ラリー(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年08月09日 20時05分
  • 章数1章
  • 総採用数6人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

ノリア・ソーリア(p3p000062)
半透明の人魚
ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク

「さあ、始まりました! 水着お披露目会ぃぃぃ!」

 浜辺にシュウ・ゾーの声が響き渡り、その声に興味を持ったのか人がぞろぞろと集まっててくる。ギャラリーの声援にこたえるように、

「まずは1番! なんとペアでの登場です! ふたりは恋人、ゴリョウ&ノリア!」

 甘い雰囲気を漂わせるBGMの音と共に、二人が一歩、また一歩と歩いてくる。おぼつかない足元をしたノリア・ソーリア(p3p000062)。普段は人魚姿で綺麗な尾びれを晒しているのだが、今回は恋人――ゴリョウ・クートン(p3p002081)の為に、人間の足で隣を歩きたかったから。
 大事な人の頑張りに嬉しく思わない男なんていないだろう。ゴリョウの表情がそれを物語っていた。それでいて、恋人を労わることを忘れない。ノリアの横に寄り添い、倒れないように腰に手を回している。これぞまさに、出来る男だ。

「んんんん! 甘い! 二人の雰囲気が甘い!」

 思わず顔覆いたくなるシュウ・ゾーだったが、司会だからこそ見る。目を逸らすわけにはいかないのだ。一人悶えるシュウ・ゾーだったが、ノリアの心はというと平穏なものではなかった。

(「きょうは、3重に、ドキドキですの……」)

 思わず、ちらりとゴリョウの方を見てしまったノリア。傍で堂々と歩いているゴリョウは観客に笑顔を送っているが、強面なりに優しい笑顔だということは、彼女はよく知っている。
 それでも、ドキドキしてしまう理由があるのだ。

――ゴリョウさんに、ふさわしい恋人になるために、大人っぽい水着を、選んだから。
――その水着姿を、見せるため、ふだんはしない変化姿で、慣れない歩きをしてるから。
――そんな状態で、ゴリョウさんのとなりを、手をつないで、歩いてるから。

 この3つが彼女の頭を支配して離れないが、大切な恋人の為に頑張っている。思わず頬が紅く染まる彼女だったが、その瞬間を、シュウ・ゾーは見過ごさなかった。

「恋人の為に選んだ水着でしょうか!? 白のビキニが、ノリアさんの肌を一段と綺麗に見せています!
 一方で、ゴリョウさんは海の男のアピールがすごい! これはまさか料理も出来る男か!?」

 その言葉を聞き、ソニアはゴリョウの後ろに隠れる。恥ずかしい。耳まで真っ赤になっている。
 それを知ってか知らずか。ゴリョウは、俺の事なんていいんだよ。それより、

「よく分かってるじゃねぇか」

 思わずシュウ・ゾーの背中を叩き、同意を示す。熱血な男に負けないくらい、恋人への愛情は負けない。

「うむ、尊いという言葉はノリアのためにあるようなもんだ!」

 愛情はストレートに表現する。これが男だ、って。逃げ場がなくなったノリアはそれでも、ゴリョウの後ろに隠れ続ける。そして、彼にだけ聞こえる声で、

「ゴ、ゴリョウさん。それ以上は身が持ちませんの」

 これ以上褒めるのは二人きりの時に。そう懇願するように瞳に、ゴリョウは応えるように頷くのだった。

成否

成功


第1章 第2節

イルミナ・ガードルーン(p3p001475)
まずは、お話から。

 続々とやってくる参加者たちにスタッフたちの手が回っていないのか、中々次のお披露目に取り掛かれない。それに退屈した観客たちが少しずつ会場を離れ、減っていく。それにしびれを切らしたシュウ・ゾーがこの場を凌ぐために。

「海と言ったら海の家! 見てくださいあそこにも海の家が!」

 勢いよく指を向けた先にいたのはお手伝いとして働く、イルミナ・ガードルーン(p3p001475)。こちらに気づくとこてんと首を傾けて。

「は、はい? なんッスか……?」

 パラソルをお姉さんに届け、クーラーボックスはお兄さんに届ける。その後、坊やに焼きそばを食べさせないとなんだと。やることがいっぱいあるというにも拘らず、多数の視線に晒され、困惑の表情を浮かべるイルミナ。シュウ・ゾーは内心申し訳ないと思いつつも、覚悟! とばかりに。

「遊びたい気持ちを抑え、人の為に働く! 偉い! 偉すぎるぞぉぉぉ!」

 ちらりと見える黒のぴっちりした水着が、どこかセクシーさを感じさせていた。その上着を脱いで一緒に遊びたいと。言葉がどんどん溢れていく。その意図に気づいたのか、真面目なイルミナはぽんと手を叩いて。

「あっ、それとももしかしてイルミナに頼み事ッスか! いいッスよー、なんでも言ってください!」

 どんな事でも、バリバリはたらくイルミナにお任せッス!って。
 シュウ・ゾーに微笑みかける姿は天使にも見えた。

成否

成功


第1章 第3節

リサ・ディーラング(p3p008016)
蒸気迫撃

 少しずつまた盛り上がってきた会場で、一人の少女がエントリーしていた。ポップな明るいBGMと共に現れる女性――リサ・ディーラング(p3p008016)。


「あ、暑い……此処もっすけど、声もかなり暑苦しいっすね……」

 その場のノリで選んだ水着だったが、どうせなら見てほしいと参加した次第だ。短めのジャケットにショートパンツ。更にその下にはちらりと見える水着が、見るものの目を釘付けにする。それはシュウ・ゾーにも言えることだった。

「活発的にも拘らず、女性を感じされる水着! 海でも仕事を忘れない! その熱い気持ちが好きだぁぁぁ」

 熱い想いには熱い想いで返すのが流儀だと。同士を見つけたと盛り上がる。それを見て、微笑み、よくぞ気づいてくれたっすね! と。仕事がら暑い場所にいるリサにとって、仕事着の下に水着を仕込めるのは、便利なものであった。

「休憩時間に上脱いでポーチとゴーグル取っ払って水浴びたりするのが気持ちいいっすからねー」

 夏で暑いから、いつでも涼める格好でいたい。そんなことを漏らし笑みを浮かべるリサだったのだが、何やらお腹に目をやり。

(「なんでか今また着てみると、こう、少し狭い気が……この歳っすし、太って」)

 他の誰かが気づいていないか心配になる。それでも、気にしたら負けだと首を横に一振りして。


「こほん、そんな感じでどうっすかねー?」

 にこにこと場を盛り上げるのに協力してくれるのだった。

成否

成功


第1章 第4節

ロジャーズ=L=ナイア(p3p000569)
不遜の魔王

 気分が乗ってきたシュウ・ゾーは、先程より熱くうるさくなってきた。その勢いに乗せて、次の参加者の名前を呼ぶ。

「さーて、次はオラボナぁぁぁ! 出てこいや!」

 南国を想像させるBGMが流れ始めたの共にオラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569)が姿を見せた。体は黒く、オレンジの水着や頭のオレンジのハイビスカスが良く映え、目を引く。

「融け出す程度には熱い輩だ。暑い日々に真っ黒な満開は如何だろう。私の血肉は芯までも墨色で、太陽に晒された妖艶に違いない。Nyahahahaha!!!」

 観客に夏の香りを届けようと、舞台の上でくるりと回って見せ、サービスとばかりに少し胸を強調させたポーズを取る。それに反応したかのように観客が歓声をあげた。
――ふくらみが在るのは今までの『おもいで』からと知るが好い。

「落ち着け、落ち着けぇぇぇ!」
「スカートから伸びたスラリとした足が、俺は好きだぁぁぁ!」

 観客からの歓声を必死に抑えるべく叫ぶシュウ・ゾーだったが、思わず自分の性癖を暴露してしまい、会場にどっと笑いが起こる。それに少々呆れたようにオラボナがツッコミを入れる。

「私は今年の夏から『全う』な乙女心よ! 芯から真まで女子会を望む、ホイップクリームが大好きな脳無し心臓無しと理解するのだ。Nyahahahaha!!!」

 すみませんと何度も頭を下げるシュウ・ゾーの姿に、観客たちはまた笑いを零すのだった。

成否

成功


第1章 第5節

ラナティア・ナスラ(p3p001864)
はぐるまの糸

「次はラナティアぁぁぁ!」

 懲りずに大声で次の参加者を呼ぶと同時に、爽やかなBGMが流れ始める。るんるんと軽い足取りで現れるのはラナティア・ナスラ(p3p001864)。ボーイッシュだが女性らしさは忘れず、髪は編み込んで花や植物が添えてある。

(「……ホントはこういうアピール苦手なんだけどな。すっごく熱い眼差しの人だな」)

ぎらぎらと焼き尽くすかのような声や視線。本来なら逃げる者も現れるくらいなのだが、ラナティアは感化されたのか、シュウ・ゾーが感想を言うよりも早く、口を開く。

「色合いは空の入道雲の白! そして、真っ青な空と深い色の海!
 これぞ夏といったカラーリングです。どうでしょう!」
「出来る……この子は出来るぞ!
 一緒に泳ぎたくなる水着! 俺に泳ぎを教えさせてくれぇぇぇ!」

 感心したかのようにラナティアを見つめ満足げに頷く。それが嬉しくて、期待に応えたいと大きな声で。

「押忍! もっともっと、ボクを熱くしてみせろよォォォ!!!」

 その熱い想いにやられたのか、シュウ・ゾーは顔を上げ目頭を押さえた。うれし涙を堪えているようにも思える。

(「大声を出すと結構スッキリするものなんだな。こういうの、たのしい」)

 にこやかな笑みをシュウ・ゾーに向けるラナティア。シュウ・ゾーはまるで弟子が出来たみたいだと後で零していたらしい。ふたりに絆が生まれた瞬間だった。

成否

成功


第1章 第6節


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