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シナリオ詳細

【夢世界】プリンセス・ワンダーランド

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

▪︎
 巨大な遊園地とその中央にある城で構成された世界、ここは【夢世界】の一つである《フェスティバル・パーク》だ。そして、この世界の主であるプリンセス・フェスタとその従者の爺やはある問題に悩まされていた。
「お嬢さま、どうやら他の夢世界では夢魔の被害が大きくなっているようですじゃ。下手すれば、この世界にも夢魔が現れるかも知れませぬ」
「そうですわね……このままだと、夢魔が現れてこの世界が維持できるかもわからないですわ。ところで、警備隊長のミスカはどうしたのです?」
 すると、ライトアーマーを着た少女がプリンセスの部屋にやってきた。
「すみません、遅れました。警備隊長ミスカ、ただいま戻りました」
 彼女がこの世界を守る存在である警備隊のリーダー、ミスカである。
「それで、ミスカ殿。夢魔の方はどうなのじゃ?」
「そうですね……一応警備隊を派遣して夢魔の対処にあたってますが、こちらの想定以上に夢魔の戦闘力が高い上に数も多くて」
 そこまで聞いて、フェスタは覚悟を決めた顔つきになる。
「しょうがないですわね。最終手段なのですが、使わざるを得ないですわね。爺や、来園者を強制退出させる準備を!」
「お嬢さま、まさかアレの使用を……」
「そしてミスカ、警備隊の全戦力を集合させてください。これより《ワンダーランド》を発動しますわ!」
 これからフェスタが使おうとする《ワンダーランド》だが、これは対夢魔用の防衛機能であり、使用すれば夢魔以外の戦闘力が大きく上がり、また遊園地のアトラクションを自由に動かして戦術に組み込めるようになるというものだ。ただし、使用するためには夢を見てこの世界に来ている者たちがいない状態ではないといけないため、爺やに来園者を退出させるよう言ったのだ。
 しかし、《ワンダーランド》の使用に対してミスカが反対する。
「ですがプリンセス。今回の夢魔の勢力は今まで以上にかなり強いです。その上警備隊の戦闘力も高いとはいえませんし……正直、《ワンダーランド》を使用しても戦力的には夢魔らの方が上です」
 悲観しているミスカに対して、フェスタは画期的ともいえる、普通では予想できない案を出す。
「それなら、他の世界から強い人を呼べばいいのですわ。彼らは夢を見ているわけでは無いのでワンダーランドでも大丈夫でしょう。爺や、もう一度あの人達を呼ぶことはできますか?」
「ふむ、お嬢さまも賢くなりましたな。もちろん呼べますとも。この世界の窮地を救っていただきましょう」

 こうして、夢魔の勢力と夢世界、イレギュラーズとの共同戦線、その最初の戦いの火蓋が切り落とされた。

NMコメント

はいほー!桃山シュヴァリエです。今回は『目には目を、歯には歯を、夢には夢を』で予告?したストーリーとなります。夢世界での最初の戦い、頑張ってください。

今回の目的
 今回の目的は、夢世界《フェスティバル・パーク》の防衛です。世界の中ではワンダーランドが発動し、戦闘力がかなり上がっているので多少無茶な戦闘もありです。また、アトラクションも利用して戦えるので、遊園地という戦場をうまく使って無魔を倒してください!

登場キャラについて
 ミスカ・ワンダーランド
  フェスティバル・パークの警備隊長で、防衛を任されています。隊長の座に就いているだけあって戦闘力はかなりあります。ただ、警備隊そのものは人数の少なく戦闘力も低めなので注意です。
 プリンセス・フェスタ、爺や
  詳しくは『プリンセスに楽しみを』を見てください
 夢魔
  詳しくは『目には目を、歯には歯を、夢には夢を』を見てください

  • 【夢世界】プリンセス・ワンダーランド完了
  • NM名桃山シュヴァリエ
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年07月13日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

アラン・アークライト(p3p000365)
太陽の勇者
ハロルド(p3p004465)
ウィツィロの守護者
メアリー=バーン=ブライド(p3p008170)
燃やすのは任せて
只野・黒子(p3p008597)
群鱗

リプレイ


 《フェスティバル・パーク》へとやってきたイレギュラーズたちは、城の中の一室でプリンセス・フェスタらと対面していた。
「今回は皆様に来ていただき感謝していますわ。そして、ハロルドさんもご無沙汰しています」
【聖断刃】ハロルド(p3p004465)は以前にもこの世界に来たことがあるみたいで、ここでプリンセスと会話している。
「そうだな。これもまた乗り掛かった舟だ。この世界はフェスタの存在で成り立っているみたいだから、今回は全力で守って見せる」
そう意気込んで、彼はファミリア―で鳥を呼び出して、城の周囲を警戒させた。
 それを見て『勇者の使命』アラン・アークライト(p3p000365)は少々ほほえましげに言う。
「ふむ、ハロルドのやつも気合が入っているみたいだな。俺のほうも心なしか調子がいい。久しぶりに派手に大暴れできそうだ」

 ここで【群鱗】只野・黒子(p3p008597)と【焦心】メアリー=バーン=プライド(p3p008170)は爺やに自分の作戦を実行するためのポイントをお願いした。
「ところで、警備隊はどこに集まっているんだ?」
「それと、ホラーハウスの入り口をどこかに設置してほしいのですが……」
 それらの質問に爺やが答える。
「警備隊の方々ですが、今は夢魔の対応のため園内に散らばっておりますじゃ。何か御用なら警備隊長のミスカを通じて警備隊に伝達しましょう。ホラーハウスのほうですが、残念ながらそのようなことは姫様でも難しいことなので……ホラーハウス自体はありますから、可能な限りそこに夢魔を追い込んでみようと思いますじゃ」
 この回答も含めて、二人は少々案を改めて戦いへと臨んだ。


 ここは遊園地内にある観覧車。この観覧車の上にハロルドとアランは立っていた。
「ところで、ハロルドは何故この世界について知っていることがあるんだ?」
 アランはふと気づいた疑問を聞いてみた。
「ああ、実は前にもこの世界に来たことがあってだな。その時は素人の浅知恵だったが、今回は俺の本文である戦いだ。聖断刃の名に恥じない活躍をして見せる」
「そうか……と、悠長に話している場合じゃないな。どうやら夢魔は空も飛べるらしいぞ」
 夢魔は実体をはっきりと持たないため、いろいろな姿かたちに変身できる。それ故に地上だけでなく空中にも注意が必要だ。
「しかたねぇ。俺が空中のやつを倒すから、アランはゴーカート場のやつを頼む。見たところあそこの夢魔はかなり強そうだ」
「わかった。くれぐれも気をつけろよ」
 アランはそういうと観覧車から降り、まっすぐにゴーカート場へと向かった。
「よし、行ったみたいだな……行け、"月影剣"ッ」
 ハロルドはアランが向かったのを確認した後、夢魔に狂月を打ち込む。これによって空中にいる夢魔の狙いはハロルドに集中した。
「さあ、掛かってこい!夢魔ども!」
 ワンダーランドの効果にAKAのダメ押しも加わってハロルドは空中の夢魔を一気に殲滅したのであった。

 一方ゴーカート場に向かったアランだが、そこには多くの警備員が倒れていて、多くの夢魔が立っていた。
「ほぉ、夢魔もよく考えるじゃないか。確かにゴーカートがあると移動が楽になるからな」
 アランはすぐにギア・ゼロでスピードを上げて、即座に夢魔を一掃できた。
「ハハハ!夢の中ってのはすげェなァ!さぁさぁ!次はどいつだ!?」
こうしてゴーカート場が夢魔から解放されたことにより、警備隊やイレギュラーズたちの機動力は大幅に上がった。


 そのころメアリーと黒子は警備隊があまり来てない、ホラーハウスのあるエリアにいた。
「そういえば、メアリー様はなぜホラーハウスに向かうのですか?」
 黒子の質問にメアリーは答える。
「そうですね、やはり最初の案が捨てきれないというのがあります。ところで、黒子さんは夢魔を引き寄せる技はお持ちですか?」
「一応持っていますが……わかりました。集めた夢魔はホラーハウスに連れていくとしましょう」
 こうして黒子は警備隊が劣勢な場所へ向かい、そこで奪静によって誘引した夢魔をホラーハウスへ誘導した。
 そして、ホラーハウスに閉じ込められた夢魔は、闇に紛れたメアリーの手によって燃えていった。人々の夢を破壊するはずの夢魔たちが最後に見たものは、地震が焼け焦げる悪夢であった。


 こうしてイレギュラーズによる活躍や黒子が提案した戦法によって園内の夢魔の多くが倒されていった。このまま依頼が終わるかも。そう思いながらもイレギュラーズには何か不安げなものを感じていた。
 その不安は的中する。最初にそれを感じたのはファミリア―で城の周囲を警戒させていたハロルドであった。
(城の正門前に何者かがいる……それも俺たちとは別の人物だ。何か怪しいな……爺やに頼んで園内放送をかけてもらうか)
 そう思ってファミリア―を通じてプリンセスの部屋の爺やに正門前の人物について伝えた。そして園内放送がかかる。

ピンポーン パンポーン

『たった今、ハロルド殿によって不審な人物が発見されました。皆様、直ちに正門前へ来てください。繰り返します』

 この園内放送を聞いて多くのものが正門前に集まろうとしていたが黒子とメアリーは少々違った目的でフェスタの城を目指していた。
「それにしても、本当に城内に夢魔がいるのですか?」
 メアリーは黒子の言ったことを確認する。
「恐らく、ですが。多分正門前の人物は夢魔かそれの関係者なのは確実ですが、正門前という目立つ場所にいれば多くの戦力がそこに集中しますからね。そして、最悪のシナリオが城内に直接夢魔が現れることです。そうなると世界の崩壊も時間の問題です。それを防ぐために、せめて俺たちだけでも城内に行きましょう」

 一方アランはゴーカートを利用して城の裏門前へ向かっていた。アランも黒子と同じく正門の敵は陽動だと考え、城へ入るもう一つのルートである裏門へ行ったのだ。
 こうして四人はそれぞれの場所でこれまでとは違う上位の夢魔と戦うことになる。


 ここは城の正門前。この場には多くの警備隊がある人物を取り囲んでいた。その人物は全身を真っ黒の鎧兜で覆っており、また顔も黒い仮面で隠している。得物は片手剣だ。それを見て、ある警備隊員が言った。
「あれは……まさか、上位夢魔の【夢魔騎士】か?本当に存在するとは……全員、気を付けて戦え!やつはかなりの強敵だ!」
 警備隊は銃や警棒を構え、夢魔騎士が動くのを待っていた。すると……

透明な青い刃が夢魔騎士を貫いた。

 刃が現れた方向を振り向くと、そこにはハロルドが立っていた。
「おら、掛かってこいよ!テメェごときに俺の守りが貫けるか!」
 夢魔騎士とハロルドは同時に向かい合って駆け出す。両者ともこの一撃で相手を決めるつもりだ。
「砕け散れ!雷(トールハンマァァァ)……ッ」
 両者の剣が交差する。
「槌(クラッシャァァァァ)ーーーッ!」
 そして聖剣リーゼロッテの刃は夢魔騎士の剣を破壊して切り裂き、同時に落ちた雷に焼かれて夢魔騎士は倒された。しかし、まだ夢魔騎士はいたのである。

 そのころ裏門では、アランが別の夢魔騎士と戦っていた。二本の剣をもつ夢魔騎士を前にして、アランもまた古き月輪で対抗する。
「ほォ、夢の中じゃスキルの効果時間も伸びているみたいだな。とはいえ、早めに決着をつけるとしようか」
 アランは剣を上段に構えて、一気に振り下ろした。
「ここで砕けろや……」
 アランのクリムゾン・インパクトは夢魔騎士の前で爆ぜ、人知れずアランは二体目の夢魔騎士を撃破した。

 城の中ではミスカと、両手剣を持った夢魔騎士が相対していた。しかし、武器の相性もあってかミスカのほうが不利な状況である。
「くっ、このままでは……お嬢様……」
 死を覚悟したミスカだったが、ここで夢魔の両手剣がチェーンソーによって止められていた。
「ミスカさん、ここまで守ってくださりありがとうございます。あとは私が片付けましょう」
 そうして夢魔騎士の黒い両手剣とメアリーの燃え盛るチェーンソーとの打ち合いが始まる。しばらく撃ち合いが続いた後、夢魔騎士は上段に剣を構えて向かっていく。それに対してメアリーは中段に構えたチェーンソーを振り回して、夢魔騎士にあてた。するとチェーンソーの炎が激しさを増し、剣を振り下ろす前に夢魔騎士は炎上して両断された。
「悪党でもきれいに燃えるものですね……」


 こうして【夢世界】での最初の戦いは幕を閉じた。この後、イレギュラーズの協力もあってフェスティバル・パークの復旧はすぐに終わり、また防衛体制もこれまで以上のものになり、遊園地にふたたび平和が戻った。

成否

成功

状態異常

なし

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