シナリオ詳細
<虹の架け橋>ポポポと綿毛のふわふわダンジョン
オープニング
●ふわふわダンジョン
タンポポの綿毛につかまって空を飛んだことはあるだろうか。
自分の身の丈よりもおおきな綿毛につかまって、根っこに片足をひっかけるようにしてぶら下がる。
さほど強い風がふいたわけでもないのに、春の暖かく華やいだ風に乗るようにして綿毛は空を飛び始めた。
「うわあ、なんだか、えっと、なんていうか……すごいね!」
語彙力が綿毛並にどっかへとんでったハルア・フィーン(p3p007983)。
彼女の肩には、タンポポの綿毛でできたようなふわふわの服を着た妖精が腰掛けている。身長30センチ程度の妖精と小柄ながらそれなりの背丈があるハルアとそれよりもはるかに大きな綿毛という、なんとも縮尺感覚が狂いそうな光景ではあるが、もう一段階更に……。
「雲を抜けるわよ。ちょっとわぷわぷするから気をつけて」
「わっぷ!」
薄い雲を突き抜けて空へと上がると、一面は広大な青空。眼下には薄く広い白雲がどこまでも伸びていて、まるで白い海のようだった。
雲は天空にむけ点々とのびていて、行くべき道を示すように光さすほうへと続いている。
「あれが……『虹の宝珠』への道?」
「そーゆーこと。綿毛で上がれるのはここまでだから――さ、いくわよっ」
肩からぴょんと飛び上がるたんぽぽ妖精のポポポ。
それに続くように綿毛から飛ぶと、ハルアは魔法の靴から光る翼を広げた。
「飛び方を教えてとは言ったけど、こんな形になるなんてね」
「やるなら楽しいほうがいいでしょ。さ、ついてきて!」
妖精の案内で、ハルア……いや、ハルアふくむイレギュラーズたちはそれぞれの飛行方法を用いて、この『ふわふわ』ダンジョンへと飛び出したのだった。
●ヘイムダリオン
順を追って話そう。
かつてより妖精達は妖精郷アルヴィオンから迷宮森林へと遊びに来ていたが、行き来に用いていた門アーカンシェルが未知の魔物たちによって破壊、突破されてしまった。
ハルアとポポポの例で言えば、花の結界に護られた門はそれを狙う悪漢や魔物たちを追い払うことで維持され、今もまだ破壊されていない。
しかし未だ護られていない門や、隠されていた門、うっかり管理を忘れていた門などがピンポイントで発見、破壊されてしまったのだ。
門の妖精郷直通機能はシャットダウンし、無事だった門もまたシャットダウン。
こうしている間にも妖精郷に入り込んだ魔物達が妖精王を狙って動いているはず。
深緑側に取り残された妖精達はローレットを再び頼り、いわゆる非常口であるところの『大迷宮ヘイムダリオン』を通じて妖精郷を目指していた。
「――で、ヘイムダリオンの各領域にある『虹の宝珠』を集めていけば、妖精郷へ到達できるんだよね?」
「そういうことね!」
えっへんと胸を張るポポポ。
「私はなーんでも知ってるのよ。すごいでしょ!」
得意げにふわふわと飛び上がるポポポに、ハルアはくすくすと笑った。
「この『ふわふわダンジョン』はひろーい空のどこかに宝珠が隠されているってダンジョンなの。障害になるような敵もナシよ。けど場所を知ってるし空も飛べるから、今回はらくしょーね! 私ってば天才!」
と、語ったその瞬間。
ポポポのすぐ脇をビュンと太い針が抜けていった。
驚いて飛び退き、うっかり転落してハルアの両手におさまるポポポ。
「なになになんなの!?」
驚きついでに、近くの黒い雲から次々と巨大な蜂が飛び出した。
その巨大さたるや一固体50センチ。蜂らしく尻部分に針があるが、そのうち一匹は針の穴だけがあり、奥から新たにガチャンと新たな針が現れた。
「ライフルみたいに飛ばしてる、みたいだね。ポポポ、敵はいないって言ってたけど……こいつらは何?」
「ぜんぜんわかんにゃい」
ぽえーっとした顔で呆けるポポポ。アクシデント、というやつだろうか。
だが宝珠を前にして逃げ帰る手はあるまい。ハルアはポポポをコートのポケットにしまい込むと、あらためて武器を構えた。
「モンスターを突破して、宝珠を目指すよ! 皆!」
- <虹の架け橋>ポポポと綿毛のふわふわダンジョン完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2020年04月30日 22時10分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●
巨大なタンポポから飛び降りる『蒼銀一閃』シャルレィス・スクァリオ(p3p000332)。
腰の後ろに保持していたリフティングボードを取り出すと、風をとらえて滑り始める。
左右に流れを作りながら軽やかにドロップターンをかけてみせると、シャルレィスは上下反転したまま笑った。
「ひゃっほう! 綿毛に乗ってたどり着けるダンジョンがあるなんて、人生初めての経験だよ!! 楽しかったぁ!」
この先ももっと楽しむぞといわんばかりの笑顔で、シャルレィスが手招きする。
『『幻狼』夢幻の奇術師』夜乃 幻(p3p000824)はそれに頷くと、背中にはえた蝶の羽根で飛行を始めた。
左右にふわふわと揺れるような穏やかな飛行で、足を揃えて深く礼をしてみせる。
「ふわふわと空を自由に飛べるのは懐かしい心地が致しますね。
もう混沌に降り立って二年半になりますか……」
かつては夢から夢へ、重力などないかのように、コペルニクスもプトレマイオスもない世界を自由自在に飛んだものだが……。
「最近は羽根で飛ぶことも少なくなりましたが、なかなか楽しいもので御座いますね。
このような幸せな空間を蝕むものがあるとは、許せません」
「皆色々考えてるねえ」
『観光客』アト・サイン(p3p001394)が手の中で飛行石を握りしめると、青白い光が彼を包んでふわりと身体を浮かせた。
ダンジョンに流れる特殊な風ゆえか、それだけの浮遊状態でも戦闘に不自由しない程度の移動が可能だった。
「レビテーションの魔術と同じ効果かな? それにここの風、いい具合に強くて、走れるぐらいだ!」
「そうやって使うのか……」
『暴風バーテンダー』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)も同じように飛行石を握りこむと、タンポポの種部分を蹴って空中に飛び上がった。
まるで水の中を泳ぐかのようにふわふわと身体が浮かぶ。
一通り眺めていた『QZ』クィニー・ザルファー(p3p001779)はうんうんと頷いてから飛び立ち、何もない空中に見えない板をつくって立った。
「ほう、自力で飛べるのか」
「あたしゃ戦乙女の親友なものでね」
「……?」
言わんとすることがわからないという目で小さく首をかしげるモカ。
QZはニヒルに笑うと見えない階段をトントンと駆け上がっていく。
「心の背中に翼を生やせば、誰だって空を飛べるのさ。ま、みてなよ。一日の長ってやつを見せてやるさ」
ウィングシューズを起動し、まずは片足ですーっと空中を蛇行し始めるゼファー(p3p007625)。
両手を腰の後ろで組んだまま前後反転。アイススケートの要領で後方移動で進み続けると、彼女たちから離れて飛んでいく巨大なタンポポの綿毛を眺めた。
「タンポポの綿毛で雲の上までやって来るなんて、ねぇ。
いやいや…ほんと妖精さんと遊ぶと退屈しなくて素敵だわ」
同じくウィングシューズを用いて空を滑り始める『特異運命座標』羽住・利一(p3p007934)。
「それで? このダンジョンの攻略目標は……」
「ヘイムダリオンの各領域にある『虹の宝珠』を集めていけば、妖精郷へ到達できるんだよね?」
『屋台の軽業師』ハルア・フィーン(p3p007983)もまた滑り出すが、インラインスケートの要領で加速し、風の坂道を駆け上がってくるくると回転してみせた。
「そういうことね!」
ハルアにひっついていっしょにクルクルする妖精ポポポ。
こうして冒頭に続く……のだが、この先の話は割愛することにしよう。
黒い雲の中から現れた正体不明の巨大蜂(ジャイアントビー)の群れ。
これを撃退すべく、イレギュラーズは戦い始めたのであった。
●
巨大蜂の針が飛来する中、利一は空を大きく蛇行しながら加速することで射撃をまぬがれていた。
「飛ぶコツを掴むのってなかなか難しいが……慣れてきたぞ!」
ブン、と風を蹴りつけて見えない壁を駆け上がって反転。
先読みして放たれた針が空振りして通り抜けていく。
一方で利一は光線銃に因果の歪みを込めて射撃。
連射を受けた巨大鉢は大きく動きを鈍らせ、シャルレィスはその横を豪快にすり抜けていった。
ボードにつけた足をぐっと押し込み、握った短剣でもって蜂と蜂の間を高速で駆け抜けていく。
彼女を捉えようと旋回して針を打ち込もうとする巨大蜂だが、シャルレィスの動きを完全にとらえることはできなかった。
集中攻撃による四方向からの射撃を、ボードの先端をつまんで身体を小さくまるめたままのスピンによって回避。
風を乱して突き抜けていくと、生まれた真空の刃があとにのこした巨大蜂たちを切り裂いて墜落させていく。
「ふう。激しく動くとめがまわっちゃいそうだね。皆は大丈夫?」
「ご心配なく。変幻自在は私のための言葉でございます」
幻は脱いだハットでステッキを叩くと、大量に飛び出した白い鳩と共に自らも飛び上がった。
鳩を迎撃しようと針を乱射する蜂たちが、たちまち鳩の白に飲まれていく。気づけば鳩はミルクの川となりすっかり飲み込まれた蜂は小麦粉まみれになっていた。
何が起こったのかわからないといった風に身体をふる蜂だが、そのすぐ後ろに回り込んでいた幻がマッチを擦って放り投げる。
「手元ばかりを見ていては、現実を見失いますよ」
たちまち引火し火だるまになっていく巨大蜂。
驚いて距離をとった蜂に対し、体勢を低くして加速したハルアが突っ込んでいく。
「しっかりつかまってて。わかってるだろけどボクめっちゃ回るからね!」
「しってる!」
懐にすぽんと収まるポポポ。
針がハルアめがけて飛来するが、バタフライジャンプでギリギリ回避。
そのままスピンをかけると、急接近した巨大蜂にキックをたたき込んだ。
反動で飛び退き、身体を丸めてムーンサルトジャンプへシフト。
「そっちよろしく!」
着地代わりに巨大蜂を蹴って吹き飛ばすと、吹き飛ばした先にいたモカへ略式敬礼のような合図を送った。
「承知した」
同じ合図を返し、飛んできた巨大蜂をハイキックで破壊するモカ。
「私はかつて居た世界に帰ろうとは思わないが」
彼女の背中めがけて針を直接たたき込もうと接近してくる巨大蜂。
モカは回避するでも逃げるでもなく、腰ベルトに手を添えたまま小さく顎を下げた。
「妖精の皆はきっと、故郷に帰りたいだろう。だから――」
接触寸前。鋭い後ろ回し蹴りが巨大蜂の腹部を粉砕。
くるりと一回転すると、人差し指で乱れた前髪をなおした。
「私たちが手助けしよう」
「いいなあ。僕もそういう台詞用意すればよかった」
アトはソファでリラックスするかのように座った姿勢で拳銃を指で回していた。
親指で弾を弾いてリボルバー弾倉へ込めると、手首の動きだけで弾倉を収めるアクションをおこし、真横へ弾のかぎり連射した。
複数の弾が更に分裂を起こし、巨大鉢たちへ着弾。破壊された蜂がちが墜落していく。
「それにしても、なんでこんなところにいるんだろう。どこかに巣でもあるのかね」
「雲の中に蜂の巣が? それはまたファンタジーな話ねえ」
ゼファーは両手を腰の後ろで組んだまま空を氷上のように滑っていく。
彼女の横へ追いついて、針を向けて発射姿勢にはいる巨大蜂たち。既に全方位からの包囲が完了していた。
「オーケー、こういう戦い方は得意よ。大船に乗ったつもりでいて頂戴――なっ」
針が飛んできた途端槍を繰り出し、回転によって針をたたき落とすゼファー。
マーチングバンドのバトン術もかくやという動きで回転したまま自らの周囲をめぐらせると、全方位からの射撃を防御。
「さぁさ、風を捕まえるのは容易いことじゃないわよ?」
膝をやわらかく曲げてバネをつくると、槍をブレードにした高速スピンでもって巨大蜂を破壊。
「頼もしい前衛さんだねえ」
QZは細槍を握り混むと、ゼファーとは別の角度に回り込むように跳躍。空中に生み出したエネルギーパネルを蹴ってカーブすると。
「窮屈な動きができるのも自由の特権、ってね!」
ノーガードになった巨大蜂の側面から槍を投擲。
貫いたところでエネルギーワイヤーでもって引っ張り戻す。
力尽きてついてきた巨大蜂を蹴ることで引っこ抜くと、後方から迫ってきた蜂へ逆手持ちした槍を突き立てる。
「隙を突こうたってそうはいかないよ。さ、次はどいつ?」
槍をくるくると回転させて振り返る……と。
他の仲間達が思い思いの方法で蜂を撃墜しおえたところだった。
巨大蜂を蹴り落とし、ゼファーは戯れに無限蹴りの動きをしていた。
「ううーん、身体が浮いてるって便利。着地を考えずに足技使いまくれるなんて夢かしら?」
「手分けして倒していくと、案外楽だったな」
蜂を足で挟んで高速回転したのち別の蜂に投げつけるというアクロバティックな技を仕掛けていたモカが、前髪をかき上げて息をついた。
「しかし、本当に私たちを倒す気があったのか? 戦力として不十分に思えるんだが……」
剣で貫いた蜂をふりはらって捨てる利一。
「元々空を飛んで宝珠を探し出すだけのダンジョンだったんでしょ? 戦闘力自体を意識してなかったんじゃない? 僕らより先に宝珠を見つけて邪魔したかったとか、さ」
同じく剣で蜂を貫いていたアトが、至近距離から銃撃を浴びせてとどめを刺している。
「で、この後は予定通り宝珠をとりに?」
QZがふるふると乱れた髪を手ぐしでなおしながらふると、ボードにまたがるように座ったシャルレィスがうーんと唸って顎をあげた。
「そういえばさ、さっきの蜂って雲から出てきたよね?」
「…………」
腕組みし、しばらく黙っていた幻がハルアへと(正確にはポポポへと)振り返った。
「ポポポ様、以前はこのような蜂や雲はいましたか?」
「え? 雲はそりゃあったけど……ハッ!」
何かに気づいたらしいポポポ。
ハルアははじめのうちこそきょとんとしていたが、すぐに言わんとすることに気づいた。
青い空に白い雲ばかりのこの空に、ひとつだけ浮かぶ黒い雲は不似合いだ。
バチンと音がして、ハルアは反射的に空気を蹴って飛び退いた。
銃撃を加えながら叫ぶ利一。
「その雲から離れろ、様子が変だ」
「たしかに何ていうか、やたら生物的に蠢いて……ンンッ?」
目を細めるゼファー。
雲はもごもごと動くと、まるでそれ自体に意思があるかのように人間めいた上半身を形作った。
太い腕をぐるぐると振り回し、バチバチとはじける電撃を発射する。
「うわあ! なにこれすごくあれ、あれだよ!」
「あれって」
語彙力をもっかい失ったハルアにQZが真剣な顔で答えた。
「――怪物雲<モンスタークラウド>!」
「知ってるの?」
片眉をあげて振り返るアトに、QZは表情を一ミリも動かさずに続けた。
「え、いや、知らない。見た感じで今名前つけただけ」
「ふりがなまでつけて?」
「え、え、もしかして魔物!?
雲のダンジョンだと思ってたのに、敵でもあったなんて!」
振り込んできた雷をボードで受け、飛び退くシャルレィス。
かなりの破壊力があるようでボードは壊れてしまったが、シャルレィスは自らに風を纏わせて飛行を続けた。
「冒険者の冒険譚としては文句なしの展開だね!」
「楽しそうでなによりだ。なるほど、こいつがボスキャラということでいいんだな」
しばし様子を見ていたモカが頷き、回り込もうと周回移動を開始する。
幻は握っていたステッキをくるりと一回転させると、帽子を被り直した。
「なんと雲までもが敵で御座いますか。ですが、敵ならば容赦は致しません。綿菓子のように食べて差し上げますね」
幻は『花蝶風月』を発動。
同時に利一が『歪業』の射撃によって怪物雲の隙を作り、そこへ幻影の剣を大量に突き刺していく。
怪物雲は一部の組織が破壊されやや小さくなるが、とまらず幻たちへと殴りかかる。
「蜘蛛の化物は数しれずだけど、雲の化物は割と希少だねえ」
それをよしとせず割り込んだアトとシャルレィス。
怪物雲の正面を受け持つと、繰り出された拳を剣で受け止めつつ『蒼風烈斬』と観光客流剣術奥義『死中求生』による反撃を仕掛け始める。
岩のように固くなった拳による連打に対してじわじわと怪物雲を削り取っていく二人。
その一方でQZは空中を何度も蹴ってジグザグに上昇。
怪物雲の上を取ると、上下反転してエネルギープレートを蹴った。
「親友から直伝されたランケヴァーレ流槍術の奥義は! 空からの自由落下を味方とするっ!」
急降下突撃をしかける彼女の一方、ゼファーは真下から滑り込むように上昇。
槍による突き上げを仕掛けた。
上下から槍に突き刺され、動きを大きく損なう怪物雲。
「チャンス!」
ハルアとモカはそれぞれ逆方向から回り込むと、怪物雲へと突進。
苦し紛れに放った怪物雲の電撃をスライディングのような動きで回避すると、ハルアは低い姿勢からの蹴り上げから駆け上がるような連続蹴りを怪物雲へたたき込んでいく。
一方でモカは自らの腕や足が増えて見えるほどの高速連続打撃によって無数の蹴りとパンチをたたき込んだ。
防御のために身体を硬くした怪物雲だが、こうまで徹底的に殴られてはひとたまりもない。
ついには砕け散り、蜂たちと共に墜落していった。
「フウ、一件落着っと」
ぱしぱしと手を払うハルア。
胸元からぽんと顔を出したポポポが、空高くを指さした。
「ほれ、あとは宝珠を取りに行くだけ。競争しよっ!」
イレギュラーズたちは思い思いの方法で空を走り、高い高い雲へと飛んでいった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
――ダンジョンの攻略を完了。虹の宝珠を手に入れました。
――ヘイムダリオンの踏破ポイントが加算されます
GMコメント
■オーダー
・成功条件:虹の宝珠を獲得すること
前提条件として、突如現れたモンスター『巨大蜂』とその先に現れるボスモンスターを退治しなければなりません。
今回は全編空中戦。特殊ルールによってお好きな飛行方法で戦うことができます。
詳しくは後述する項目をご覧ください。
●ふわふわダンジョンでの飛行戦闘について
このダンジョン内では特殊な風がふいているため、簡易飛行や媒体飛行など本来戦闘不可能な飛行能力であっても戦闘をすることができます。
また高高度ペナルティがゼロになるため、通常の飛行能力との差もつきません。
箒にまたがるもよし気合いで飛ぶもよし空にプレートを作って走るもよし、自分の好きな飛行方法を主張して楽しんじゃいましょう!
●エネミーデータ
・巨大蜂(ジャイアントビー)
このダンジョンに潜んでいた謎のモンスターたちです。
針をライフルのように発射する能力があり、飛行能力にも優れているようです。
攻撃には【麻痺】や【毒】といった効果がつくことがあります。
蜂独特の三次元マニューバで襲いかかってくるので、こちらも得意のマニューバで対抗しましょう。
一箇所に固まって集中攻撃しようとすると逆に相手からも集中攻撃を受けがちなので、ここは一旦分散して戦ったほうがリスクが少なくてすむはずです。
・怪物雲(モンスタークラウド)
無数の雲が合体してできあがったモンスターです。
PCたちは最初はこれがモンスターだと分からないので、現れた時点で『なんだこいつは!』と驚いたり『どうやら〇〇みたいだ』と察したりするロールプレイをするととても楽しめます。
雷を発射する能力の他、雲を岩のように固い腕にかえて殴りつけるといった物理攻撃も仕掛けてきます。いくつかBSも使ってきますが、基本的には純ダメージのほうが大きいタイプといえるでしょう。
取り囲んで必殺技をたたき込みまくりましょう。
●備考
このシナリオではイレギュラーズの『血』『毛髪』『細胞』等が、敵に採取される可能性があります。
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