シナリオ詳細
迷子の妖精と恐怖の幽霊
オープニング
●霧の中の恐怖
「どこだろう……ここ?」
ふわりふわりと、風に流されるまま寄り道をしたのがいけなかっただろうか。
頼まれたお使いが終わったのだから、さっさと帰ってしまえばよかった。
パタパタと透明な翅を動かし進んでいくがこの先が門へ続くのか分からない。
だって何も見えない。視界は真っ白に覆われているのだから。
「どうしよう……ボク、このまま帰れないのは――ひゃあ!?」
がさり。がさがさ。近くの茂みが揺れる音。
「なになになになに!!??」
小さな蔓籠をぎゅと握りしめ、音がしたほうを見た時。
大きな、大きなが影が迫ってきた。
「ひっっっクモだあああ!?」
大きな黒い蜘蛛だ。それもパドの一番大嫌いな存在が三体もいる。
地獄だ。見るだけでも嫌なのに、あの細い足をかさかさ動かしてこちらに近づいてきているではないか。
「やだあああああああ!! こっちくるなあああああ!!!!!」
逃げなきゃ。逃げなきゃ。逃げなくちゃ。
びゅんびゅんと必死に翅を動かして、バドは蜘蛛から逃げていく。
逃げて、逃げて、逃げて。
一体どれだけの時間、飛んで逃げていただろう?
疲れ果てて気が付いた時には、大きな葉っぱの上に寝転んでいた。
「……あれ、妖精?」
「ひゃあああ!!?」
「あ、気絶しちゃった……」
葉っぱの上で大声をあげて気絶した妖精を近くに住む村人が見つけたのだった。
●恐怖を見せる幽霊
「皆さんは迷子になったことってありますか? 今回の任務は迷子の妖精を家に帰す依頼なのです」
『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)は集まったイレギュラーズを見渡し、説明を始めた。
深緑には幾つかのハーモニアの集落がある。その内の一つの村から依頼が舞い込んできたという。
「バドっていう妖精の男の子がそうなのです。お使いをしに来ていたようですが帰り道を間違えてしまったようなのです」
葉っぱを繋ぎ合わせたような服に背中には透明な二枚の翅。
そして若草色の短い髪と瞳を持つ、30センチほどの小さな妖精の男の子だそうだ。
バドは『妖精郷アルヴィオン』からこちらにやってきた妖精らしい。
村の伝承によれば、度々この村にはバドのような妖精が現れるという。
薬草や花など必要なモノをこちらで調達して持ち帰る為に現れるらしく、バドも今回こちらに訪れたのもそういう理由であった。
いつもであれば『妖精郷の門(アーカンシェル)』を通って戻るのだが、バドは道に迷い門の元へ行けなくなってしまったようだ。
「門の元へ妖精を送り届けるのが今回の目的なのです。ですが、最近は門を狙う魔物を見かけるようになったのです。今回もバドさんは魔物に襲われたようなのです」
近頃は魔物の強さも増しているようだ。
今回この依頼がイレギュラーズに頼まれたのもそういった背景がある。
バドを無事に帰すためには魔物を倒す必要があるだろう。
「バドさんを襲った魔物の情報ですが……どうやら相手がもっとも嫌う存在に姿を変えてくるテラーゴーストという魔物のようなのです」
どうやって相手の嫌うものを読み取るか不思議だ。もしかしたら心の中を覗き見ているのかもしれない。
そんなテラーゴーストはバドの時は蜘蛛の姿に化けていた。バドが嫌いなのは蜘蛛だったようだ。
「でも姿だけ真似るようで、能力はテラーゴーストそのままで変わらないみたいなのですが……恐怖を倍増させる精神攻撃や呪術による攻撃をしてくるみたいなので気をつけてください」
ユリーカの言う通り、ゴーストは姿を真似るだけだ。本物ではなく、偽物でしかないだろう。
だが、ゴースト自体の力を傲ればその姿に惑わされ、恐怖の底に落とされるかもしれない。
数はバドの情報によれば三体だが、それ以上いると考えていいだろう。
「森の中はどうやら霧に包まれているらしいのです。何かしら対策をしておいたほうが良いと思います」
森の中は白い霧が発生している。視界の悪さがゴーストの恐ろしさに拍車をかけることだろう。
「あと、パドさんはとても怖がりみたいなのです。声を掛けて安心させておいたほうがよいと思います。ゴーストたちを全部倒したら、バドさんの門を見つけてあげてくださいね」
バドが使っていた門は樹洞だという。穴の周りが若干虹色に輝いているのでそれを目印に探すといい。
ちなみに門はそこから来た者しか入れないため、妖精であるバドのみが行き来できる。
「バドさんのように見るもの嫌であれば攻撃もしづらくなるかもしれませんが、皆さんなら大丈夫だとボクは信じていますよ!」
そう言ってユリーカはイレギュラーズたちを送り出した。
- 迷子の妖精と恐怖の幽霊完了
- GM名影浦
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2020年03月27日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●怖がりの妖精
「あの……僕がバドです。今回はよろしくお願いします」
霧が立ち込める森の入口。集まったイレギュラーズの面々を見て、バドはおどおどした様子で頭を下げた。
「バド君ちっちゃい……可愛い……。こほん、迷子か。ならちゃんと送り届けてやらないとな! 可愛いは! 正義!」
若草の服を着た小さな妖精の可愛らしい姿に思わず尻尾を揺らす『血吸い蜥蜴』クリム・T・マスクヴェール(p3p001831)は、すぐに真面目な表情に戻りやる気を見せた。
「可愛いって正義なの?」とバドにはクリムの言葉の意味がいまいち分からなかったようで、こてんと小さなその首を傾げていた。
「迷子の妖精を襲う幽霊ですか……嫌な敵です。バドさんはしっかりお家に帰してあげないと……!」
白い森の中にはバドを襲った幽霊がいるだろう。
『星さがし』夏川・初季(p3p007835)は事前の説明を思い出しながら、手にしたカンテラを握る。
「バドさん、このカラスはあなたの味方だから怖がらなくても大丈夫です」
「このカラスさんは味方……うん、分かったよ!」
カラスが怖いのだろうか。距離を少し取っていたバドに初季がそう説明すれば安心したように返事をした。
しかし、バドの表情から不安の色が消えないのはこれから森へ行くことが怖いからだろう。蜘蛛に追いかけられたことはまだ鮮明な記憶としてバドの心に残っていた。
「恐怖をあおるゴースト、ね。あんまり会いたくないわ……ただの恐怖と違って、抗いにくそうなのよね。あんまり情けない姿は見せたくないけど……妖精の為ならしょうがないわ。」
『かつての隠者』アルメリア・イーグルトン(p3p006810)も森に潜む幽霊を気にしていた。
自分が恐怖を抱くほどの存在とはなんだろうか。それを見た時、自分はどうなるのか……。不安は尽きないがバドの為にも怖がってばかりではいけない。
「恐怖の具現とはまた面白いものを。私が恐れるものと言えば、さて何だろうね。「死」か「飢餓」かな。それがどのような形を作るのか、または作らないのか。ふふっ、興味深いものだよ」
――その恐怖とはどのような味がするのだろうか?
『饗宴の悪魔』マルベート・トゥールーズ(p3p000736)は『穢命を綴るグランフルシェット』と『煌命を喰らうグランクトー』を手に思う。ディナーフォークとディナーナイフの模したそれらを手にする彼女はこれから味わえるものに期待していた。
「姿を変え恐怖を煽る化け物か。面白い。さて何が出てくるか、貴殿らの演技見せてもらおうか」
『一体何が出てくるのか、楽しみね!』
嫁殿と呼び愛する人形と共に『お嫁殿と一緒』黒影 鬼灯(p3p007949)も幽霊が気にあった。恐怖を具現する幽霊とは実に興味を引く存在でもある。
恐怖とするものが人によって違うが、どの程度まで再現できるのだろうか。
「怖いもの、ねぇ……しいて上げるならガキの頃に聞かされた狼男、だろうか。確か羽根を好んで食べるとか聞いたような聞かなかったような……」
「相手の恐怖な物に変化するね……俺の怖い物……ドラゴン、神? いや、嫌いだけど恐怖ではないな……自分自身? まあ、厄介だな……恐怖かどうかと言われたら微妙だが……」
「羽根を食べる狼……僕の羽根も食べられちゃうんじゃ……。ドラゴンって確かすごく大きな蜥蜴だったよね、火を吐いたりして小さい僕みたいなのはすぐ踏まれちゃうくらいの……」
クリムと『妖精郷の門の門番』サイズ(p3p000319)の話を聞いて、思わずバドは想像してしまい怖がるように羽根を震わせた。
「安心しろバド、同じ妖精として必ず君を無傷で届けるさ」
「森で迷子になる不安さはわかんなくもないよ。ましてや旅先。でも、迷宮森林も、この濃霧も、僕達を守る存在なんだから怖がらなくていい。そして、魔物退治のエキスパートたるイレギュラーズが8人もここにいる。なら怖がる必要なんて、どこにもない。それでも心配なら誰かの傍においで」
「……うん」
同じ妖精姿なのにサイズは恐れていないようだ。そして『猫派』錫蘭 ルフナ(p3p004350)の余裕を持った振る舞いに安心がさらに増えていく。
●恐怖の中で
濃霧の中を灯りを照らして森の中を彼らは進んでいく。
「思っていた以上に霧が鬱陶しいな……」
周りを満たすと白ばかり。クリムは霧を払おうとばさりと翼を動かせば、少し手前の霧がなくなる程度だ。
「ここは深緑、私たちは幻想種……森の中で好きにはさせないのよ」
それでも方向を見失わずに進むことができているのは周囲の木々が教えてくれたからだ。ルフナとアルメリアは僅かに聞こえる木々の声を逃さないように聞いていた。
『稔クン、なんか楽しい話して』
懐中電灯を地面に照らし、少しでも視界を確保する『二人一役』Tricky・Stars(p3p004734)の虚が稔に促す。あたりは霧ばかりで最悪だというのに虚の大嫌いな幽霊が出るという。少しでも楽しい話をして気を紛らわせたいところだが……。
「夜な夜な井戸の邊から一枚二枚と皿を数える声が……」
『楽しい話って言ってんだろうが!』
稔が話したのは全然楽しい話じゃない。
『そんなんじゃバドも怖がっちまうだろ? 陰気な霧を吹き飛ばすくらいに陽気な歌を歌おうぜ』
――お化けなんて怖くない。怖くない。鬱蒼とした森に似合わない、軽快な調子の歌が響き始める。
「……怖くない~♪」
楽しげに歌われるそれをバドは初めて聞く。その明るい歌は恐怖心を和らげることに成功したようで、気がつけば一緒になってバドも歌っていた。
「だから怖く……ん?」
……楽しい時間はもう終わったようだ。
周囲の空気が一瞬にして張り詰める。歌は空気を和らげる意味もあったがもう1つ意味がある。――それは敵をおびき寄せるため。
「大丈夫だ、バド。俺たちがついているからな」
バドの手をサイズが握り、守るように背の後ろへ。バドを守るように初季のカラスも側を飛ぶ。
「ひぇっ……蜘蛛だああああ!!」
――バドがもっとも嫌う存在が霧の中から現れた。
「蜘蛛さん、嫌いではないのですが敵対すると怖いです……!」
バドと同じくテラーゴーストの姿が見えている初季。同じ姿が見えるからこそ、バドが抱く恐怖も分かる。見た目こそ蜘蛛だが通常の小さなものではなく、大型の犬ほどもあるのだから、蜘蛛嫌いの人でなくても恐怖を抱くだろう。
「や、やだっ。本当にえぐいっ」
アルメリアの目に映る恐怖は蛆虫が集まってできた団子のような姿だった。小さな虫がうごめきながら形を作るそれは視覚的にも気持ち悪い。
「あぁ……」
思わずルフナは片目を抑える。残った目に映るのは己の瞳と小兄さまの片耳を奪った密猟者。見上げるほどに大きい者の手に握られた刃物がギラリと光を放ち――。
「きらい、嫌い。あっちに行って!」
「恐れることはない。アレはまやかし、君を嘲笑って楽しんでいるだけだ」
幽霊が形作る恐怖に怯えたルフナに稔が声をかけた。
「まやかし……」
「そう、まやかしだ。よく見てみろ、見掛け倒しのハリボテだろう?」
幽霊が作り出すのはけして本物ではない。稔の言葉を繰り返し、ルフナは冷静を保とうとする。
「……だが演技はわりとうまいようだな」
稔たちの目には井戸で皿を数える亡霊の姿に映っていた。まやかしだとしても本物と見間違えるクオリティでは、本物そのものと信じ切ってしまうのも無理はない。
『ヒェッ……』
「お前の同類じゃないか、仲良くしてやれよ」
――いちまーい。にまーい。
恐怖を駆り立てる数えの声に虚は必死に叫ぶのをがまんする。
恐怖とは伝染するものだ。パニックになって騒ぎ立てれば当然バドもパニックになってしまう。
「バド、無理はするなよ。怖いなら抱き着いてこい」
「うん……うん……!」
サイズの手を握り返してバドは頷きを繰り返す。なんとかパニックになってその場から離れることはしなかったが見るだけでも怖いものは怖い。
「サイズさん!?」
「大丈夫だ、これくらいなんでもない」
バドの後ろからがさりと音が聞こえた。
反射的にバドの手を引いてサイズは彼をかばう。
展開していたアイススフィアが攻撃を防いで氷の欠片が飛び散った。
「俺自身を取るとはな。だがそれがなんだ。特に問題ないぞ」
鏡写しのように自分の姿をした新たに現れた四体目の幽霊に言う。
防いだ攻撃は精神を蝕む呪いの力もあった。だが同じく呪われた存在たるサイズ呪いなど効くことはない。
「本当……悪趣味すぎるわ! 今すぐ吹っ飛ばしてやるッ!!」
丸まった蛆虫に向けてアルメリアは『アースハンマー』を叩き込む。地面から現れた土塊の拳が逃げ惑う塊の虫を踏み潰していく。稔たちが掛けた『ウィズダムギフト』の力もあって与えたダメージは大きかった。
「バド君の羽根も私の羽根も食べさせないからな」
アルメリアに続けてクリムが距離を詰めて『剣魔双撃』を放つ。
昔に聞かされた狼男姿の幽霊は一度刀を避けるも、素早く繰り出された二撃目にばっさりと一刀両断された。
「蛇には獲物の熱を感知する器官があってな」
仲間との戦闘の隙を突いて、敵に側に忍び寄った鬼灯は『式符・毒蛇』で毒蛇を呼び出した。呼び出された毒蛇は狙い外さず幽霊に噛み付いた。
「闇の術なら私も使えますよ!」
蛇に噛みつかれた蜘蛛の幽霊に初季は『イーヴィルクロー』を叩き込む。猛毒を喰らった幽霊をさらに苦しめる呪いを与えていく。
「あともう一匹にも……ッ!」
二匹目も狙おうとした時、痛みを覚えた初季の視界が暗くなる。
目の前の大きな蜘蛛がさらに大きな存在となり、複眼が小さな初季を見下ろしていた。
「嘘……どうして……」
「それもまやかしだよ。いい加減にして欲しいよね」
初季を優しい炎が包み込む。炎の光に当てられた蜘蛛の姿が徐々に小さくなっていく。
「幻想種の炎ってのは特別製なんだ……このまやかしもきっと打ち消してくれる」
傷を負い、混乱に陥ろうとしていた初季をルフナの『忌火』がまやかしを払っていく。
精神に攻撃をしかけてくる幽霊の攻撃は受けたとして気づきにくく、恐怖に陥った状態では余計に気付きづらかっただろう。
「恐怖を克服するためには逃げてはダメだ。ねじ伏せなければ恐怖は恐怖のままだ、と」
涙ぐむバドにマルベートは声をかけた。彼もまた大きな蜘蛛を見てしまっていた。
自分を守ってくれる彼らがいるとはいえ、まだ彼の恐怖心は残っているようだ。
「どうすればいいの……どうしたら怖くなくなるの?」
「涙ぐんだままでも声を震わせてでもいい。恐怖を真正面から睨みつけて大声で吠えてやれ。「お前なんか怖くない」ってね」
マルベートの言う通り、バドは目の前の蜘蛛を見る。
もうすでに二体となった幽霊は鬼灯の『マリオネットダンス』に縛られて動けないでいる。糸に滲んだ血のお陰でどこにいるか分かり、しっかりとその存在を見ることが出来た。
「……あれは本物じゃない。いや本物だとしても。僕は……お前なんか怖くない!」
声を張り上げて言ってやれば不思議と恐怖心が引いていった。
「クライマックスシーンは終わった。ならば、この劇の上演も終わりにしよう」
糸に縛られたテラーゴーストに向けて稔が『魔法』を放ち、この一幕に終わりを告げた。
●またいつか
「バド君が通ってきた門はこれか?」
「うん! これだよ!」
クリムは木にできた樹洞を覗き込む。妖精一人が入れる穴の周りは虹色に光っていた。帰りの門を見つけてバドは嬉しそうに言う。
「良かったな、バド!」
「これもみんなのおかげだよ! 本当にありがとう!」
ずっと手を握ってくれていたサイズの手をブンブン振り回して。
「えっと……また会えるかな?」
「もちろん、会えるに決まってるだろ」
サイズの言葉に他の者も頷いて。その頷きにバドは花が咲いたような笑みを返す。
そして少し名残惜しそうにバドはサイズの手を放し、門へ近づいていく。
「じゃあ、また会おうね!」
両手を大きく振ってから、バドは門の中を潜っていた。
こうして、テラーゴーストが見せる恐怖を振り払い、イレギュラーズたちは無事にバドを門へ送り届けたのだった。
『そういえば鬼灯くんの怖い物ってなんだったの?』
「む? 俺の怖い物か? そうだな……米でできた酒かな。ああ、怖い。米でできた酒出てこないだろうか」
帰りの森の中を鬼灯の棒読みの声が響く。
……例え幽霊が残っていたとしても、その恐怖を映し出すことはなかっただろう。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
お疲れ様でした。バドは無事に帰ることができました。
皆さんのお陰で蜘蛛も怖くなくなったようです。
GMコメント
影浦です。今回は迷子の妖精くんを助けるお話です。
●目的
迷子の妖精『バド』を『妖精郷の門(アーカンシェル)』へ送り届けること。
●バドについて。
お使いに来たら迷子になっちゃった妖精くん。
今回の護衛対象ですので、彼が死んでしまったら依頼失敗ですので気をつけください。
パドはとても怖がりです。
恐怖を感じたらもしかしたらパニックになって逃げ回るかもしれませんので、落ち着かせたりして安心させるといいでしょう。
●状況
白い霧の森の中。
白い霧により視認性が最悪です。何かしらの対策をすることをおすすめします。
●敵
『テラーゴースト』
イレギュラーズたちがもっとも恐怖する存在に姿を変えてきます。
プレイングにて姿をご指定いただければそのように描写しますが、特にない場合はバドの嫌いな蜘蛛の姿を取ります。
数は三体との情報ですが正確ではありません。
攻撃方法は恐怖を倍増させ混乱状態に陥れる精神攻撃や呪い状態を与える呪術攻撃をしてきます。
ゴーストたちは基本的に中~遠距離の攻撃方法を取ります。
実体はあるようなので物理攻撃は効くようです。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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