PandoraPartyProject

シナリオ詳細

余ったチョコでチョコレートフォンデュ

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●沢山用意しすぎて
「……」
 シルキーは、目の前のチョコレートを見て悩んでいた。
 小妖精たちにあのチョコが食べたい。このチョコが食べたい。とおねだりされて大量のチョコレート菓子を作ったのは良いが、材料も大量に用意し過ぎて余ってしまった。
 小妖精たちも流石に飽きているし、自分で食べるのも多すぎる。
「……そうだ」
 この前プリンパーティに来てくれた人たちなら、消費を手伝ってくれるかもしれない。
 そうと決まれば早速チョコレートパーティの準備。
 チョコレートケーキにチョコレートパイ。メインはチョコレートフォンデュにしよう。
 持ち運びできるチョコレートを使ったお菓子はお土産に持って帰って貰えば更にチョコレートを消費出来る。
 とろりと蕩けるチョコレートが、様々なお菓子に姿を変える。
 シンプルなチョコレートケーキに濃厚なザッハトルテ。フォンダンショコラはフォークを入れたら中から熱々のガナッシュとろりと蕩ける。
 砕いたナッツが入ったチョコレートフィリングは、パイとタルトで違う味わいを頼んでもらおう。
 テーブルの中央にはとろとろ蕩けるチョコレートフォンデュ。つける具材は果物、クッキー、ブラウニーも良いかもしれない。あったかいチョコレートだから、バニラアイスやチョコレートアイスのソースにしても合うだろうか。
 チョコチップ入りのクッキーにチョコレートマフィン、生チョコ、トッピングを乗せたチョコレートのお土産セットのラッピングは小妖精たちが張り切っている。
「チョコは食べ飽きたけど、パーティは楽しみ!」
「今度はどんな人が来てくれるかな?」
「前みたいに面白いと良いな!」
 わいわい騒ぎながらなんとかお土産セットも完成。
 後はお客様が来たらチョコレートパーティの始まりだ!

●パーティのお誘い
「『フェアリーテイル』のシルキーと小妖精たちが、今度はチョコレートパーティを開くんだって」
 招待状替わりに本を見せると、フェリーチェは嬉しそうに笑う。
「今回の目玉はチョコレートフォンデュだよ。チョコ好きな人も友達とわいわい楽しみたい人も大歓迎。良かったら一緒に行かない?」

NMコメント

 余ったチョコレートを美味しく楽しく食べよう!
 と言う訳でうっかりシルキー、今度は用意し過ぎたチョコレートの消費に頑張ります。
 美味しく楽しくチョコレートを消費しましょう!

●目的
・チョコレート菓子を食べる。
 用意してあるお菓子は以下の通りです
 ・チョコレートケーキ
 ・ザッハトルテ
 ・フォンダンショコラ
 ・チョコレートパイ
 ・チョコレートタルト
 ・フォンダンショコラ(具材色々)

●妖精たち
・シルキー
 うっかり作りすぎたりうっかり材料を用意し過ぎるうっかりさん。
 うっかりなところを除けば優秀な妖精。
 頼めば色々用意してくれます。

・小妖精たち
 シルキーに懐いている三人組。
 チョコレートは食べ飽きているので、それ以外を狙っている。
 人懐っこくて好奇心旺盛。

●その他
・お土産にチョコレートセットがあります。帰ってからも美味しく食べてね!
・楽しく美味しい時間をお過ごし下さい。

  • 余ったチョコでチョコレートフォンデュ完了
  • NM名ゆーき
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年03月11日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

零・K・メルヴィル(p3p000277)
つばさ
ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)
願いの星
回言 世界(p3p007315)
狂言回し
ルーチェ=B=アッロガーンス(p3p008156)
異世界転移魔王

リプレイ

●甘い時間
 漂ってくる甘い香りに、『凡才』回言 世界(p3p007315)と『出張パン屋さん』上谷・零(p3p000277)が頬を緩める。
「この時が来るのを待っていた。いつかまたこんなことがあるんじゃないかと信じていた甲斐があったな」
「また来れて嬉しいよ、うん」
 前のうっかり大量プリンの時も消費の手伝いに来た二人は嬉しそうに笑っている。そんな二人の様子を見て、『祈りの先』ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)と『異世界転移ポン魔王』ルーチェ=B=アッロガーンス(p3p00856)の期待も高まる。
「お、来たなー!」
「今日はチョコレートパーティだよー!」
「いっぱい食べてねー!」
 今日も元気いっぱいな小妖精たちの出迎えと共に中に入れば、テーブルの上にはチョコレートを使ったお菓子の数々。
「ほぉ、チョコレートパーティーであるか。余のいた世界でも、ケーキやらフォンデュやらがあるわけであるが、それ以外の物もたくさんあるようであるな。どれ、ここにいる者たちと共に甘美たる時間を楽しむとするか」
 何があるかとテーブルの上を覗き込むルーチェに、小妖精たちが一つ一つ説明して行く。
「ケーキはふわふわザッハトルテはしっとりチョコ感たっぷり!」
「パイはさくさくタルトはさくさくなんだ!」
「フォンダンショコラはとろっと蕩けるの―。それから今日の目玉は」
「「「チョコレートフォンデュ!」」」
 流石仲良しトリオ。息ぴったりだ。
 
 何だか膨らんだ荷物を持ってきたヴァレーリヤはキラキラと目を輝かせている。
「チョコレートが食べ放題と聞いてやって参りましたわー! ふへへ、普段あんまり手に入らないからとっても楽しみ!」
 荷物を椅子の上に置くと瓶を取り出す。それは。
「ところで、実はウイスキーをこっそり持ってきたのだけれど、飲みながら食べてもよろしくて?」
 ヴァレーリヤお気に入りのウイスキーたち。グラスも持参だ。
「大丈夫大丈夫、酔って暴れたりなんてしませんわ!」
 自信満々なヴァレーリヤだが、彼女を見つめる視線は不安そうだ。
「……何ですの、その不安そうな目は!?」
「いや……」
 言葉を濁す世界に頬を膨らませるが、シルキーからOKが出たのでルンルン気分で栓を開けた。そしてザッハトルテを食べた後、ウイスキーを口に含む。
 チョコレートとウイスキーが口の中で絡まり溶けあう。
「うーん、大人の味! チョコレートにはやっぱりコレですわよねー」
 うっとりとした表情でウイスキーを飲むと、ふとシルキーを見る。
「良かったらシルキー達も一緒にどう?」
「え? えと……ちょっと、なら」
 頷くシルキーを見て、ヴァレーリヤは嬉々としてウイスキーを注ぐ。
「いえーい、かんぱいかんぱーい!」
「かんぱーい」
 カチン。とグラスとグラスがぶつかり音を立てた。

 ささやかな宴会を始めた二人を横目に、世界は小妖精たちに声をかける。
「シルキーはまたやってしまったのか」
「またやってしまったのだ」
 楽し気に笑う小妖精たちに世界は仕方ないとばかりに肩を竦める。だけどその本心は。
(さて折角の機会だ、今日ここで一生分とも言える程のチョコを頂かせてもらわないと)
 自分でも気づかないうちに唇が上がる。
「ところで、貰ってばかりというのはさすがに気分がよろしくない。そこで今回はお返しを持ってきた」
「マジで!? やったー!」
「お返しー!」
 喜ぶ小妖精たちに持参した『ひとつぼしの菓子折り』を差し出すと、早速開封して中身を確認する。
「シルキーやみんなで楽しんでもらえるとまあ嬉しい」
 喜んでいるかどうは小妖精たちの姿を見れば一目瞭然。
「喜んで貰えて何よりだ」
 小さく笑うと、世界は近くにある物から食べ始めた。

「チョコも食べ放題とか最高すぎるのでは……? いや色々ありすぎて迷うだろこれ……!!」
 どれを食べるかと悩み、まずは小さいのを一つずつ皿に取る零。
「ケーキにパイにザッハトルテ………! ケーキも凄く美味しいしパイもざっくざくで中のチョコも旨いし……。こんな幸せな日が有っていいんだろうか……。
 というかこれだけラインナップ有るなら俺一つぐらい作れるようになってみてぇな……。誰かに作って食べてもらいたい事もあるだろうし」
 もぐもぐと口を動かしつつ、思い浮かぶのは優しい笑顔。
「シルキー、ホント菓子作るの上手だよなぁ……。すげぇよほんと、見習いたいというかいっそ習いたいぐらいだ」
 何か簡単なお菓子を教えて貰えないかと思いつつ、手を口は止まらない。
「しかしほんと美味いよな……流石に定期的に購入的な事は厳しそうだけど……定期的に食いたい……!」
 難しい話なのは分かっているけど、頼んでおけば定期的に作ってくれないだろうかと真剣に悩む零だった。


「まずは、チョコレートフォンデュからだ」
 ルーチェが滝のように落ちるチョコレートを眺める。その周りには果物やお菓子が置かれている。
「ふむ……。まずはクッキーやバナナなどを付けて楽しむとしよう」
 チョコレートに付ける楽しさと、チョコレートがあたたかく蕩けるそれらを口に出来るのは、チョコレートフォンデュならではの嬉しさ。
「とろっと感がたまらん……!」
 幸せそうな表情で次は何を食べようかと悩み始めたルーチェに、隣からパンが差し出される。
「ぬ? パン?」
「チョコフォンデュって事なら、ギフトで出したこのフランスパンもつけてみて食べると美味しいと思うんだよ、俺」
 にっと笑う零に、ヴァレーリヤが自分も欲しいと手を挙げる。
「勿論! 安心してくれ、数なら幾らでも有るし必要分だけ出せるしな」
 テーブルの上に追加されたフランスパンを見て、ルーチェもお土産を思い出す。
「そういえばここに来る途中、偶然マシュマロが売っておってな。チョコレートフォンデュにつけようと思ってに買ってきたでおったのだが、チョコに飽きた妖精たちなどにあげてやらんことはない。
 こんな有意義なものを用意してくれのだ、今の余はすこぶる機嫌がよいのであるからな。遠慮するでないぞ」
 袋からマシュマロを取り出すと、小妖精たちに手渡ししていくルーチェ。喜んで齧り付く小妖精たちの横で、同じような表情でチョコレートを付けたマシュマロを食べているのはヴァレーリヤだ。
「これがひそかに密かに憧れていたチョコレートフォンデュ! 美味しいですわ!」
 きらきらと目を輝かせるヴァレーリヤに、何となく世界は持っていた果物を差し出してみる。
「まぁ! 良いんですの!?」
 喜んでそれを受け取りチョコレートを付けるヴァレーリヤを見て、小妖精たちは自分たちもと手を出す。
「チョコに飽きてるなら、そのまま食べれば良いからな?」
 無理に同じ物を食べろと言わない世界に、小妖精たちは嬉しそうにそのままの果物に齧り付いた。

「果物やクッキーにつけて食うのも旨いし、アイスのソースに使うのはほんと贅沢だ……。うまい……」
 チョコレートフォンデュを楽しみ、時に他のお菓子にも手を伸ばす。チョコ好きにとっては至福の時間だ。
「フォンデュも良いが、ケーキやタルト、パイも頂こうではないか。
 似たようなものとはいえ、それぞれの味と食感が違ってどれも美味であるな」
 満足そうに一通り味わっていたルーチェだが、フォンダンショコラを見て首を傾げる。
「む? なんじゃこれは……。あんまり見かけぬ物であるが……」
 恐る恐るフォークで割ると、中からとろりとチョコレートが溢れ出す。
「ほぉ……! フォークで割ると中からチョコレートが流れてくるのか!
 ふむ、これは「フォンダンショコラ」といって、この流れているチョコをこの生地で包み込んでというのか……。うむ、面白い! 余は気に入ったぞ!」
「ならお土産に入れておくねー」
「良いのか!?」
 気に入ってくれたなら。とお土産の袋がまた重くなるのだった。

 果物やマシュマロでチョコレートフォンデュを楽しんだヴァレーリヤが切なげに呟く。
「嗚呼、美味しいけれどお腹いっぱいになってしまうのが悲しいですわ……。ずっと食べていたいだけれど」
「分かる。マジうめぇこれ。
 それにフォンデュでやったから改めて理解したけど、パンにコーティングしたら絶対美味いんだよ……」
 どうにかフランスパンとチョコレートを使ったお菓子を作れないかと悩む零に、シルキーが「チョコレートラスクは?」と提案する。
 その提案に即座に零が食いついた。

●お土産いっぱい
「お土産に幾つか持って帰ることもできますのね! やったー!」
 喜ぶヴァレーリヤにシルキーがお土産を持って来る。
「日持ちしそうなのを幾つか見繕って頂いてもよろしくて? 教会の子供たちに配れるような小分けのものだと嬉しいのだけれど……」
「好きなだけ良いよ」
 籠いっぱいのお土産を見て、ウイスキーの代わりにお土産を詰めていく。
「御馳走になった上に土産まで悪いな」
「ううん。今日も手伝ってくれて有難う」
 世界の手にもしっかりとお土産が。
「無論余も頂くぞ! 帰ってから楽しむのだ」
「フォンダンショコラも入れたよ」
 ルーチェの分にはフォンダンショコラを多めに追加。
「お土産のチョコのラインナップも凄そうだな……。どれも俺好きだしまようっつぅか……え、どれだけ持って帰っていいんだ……?」
 ヴァレーリヤが袋に詰めている最中だが、それでもまだたくさん残っているお土産を見てどれだけ持って帰るか悩む零は、自分の分を多めに6つほど貰うことに。

「とっても美味しかったし楽しかったですわ! お招きありがとう! またいつか一緒にチョコレートパーティーしましょうね!」
 行きとは違う中身でぱんぱんになった袋を抱えてヴァレーリヤが手を振る。
「また来いよー!」
「次楽しみにしててねー!」
「お土産ありがとー!」
 賑やかな小妖精たちに見送られて、お腹いっぱい幸せいっぱいで帰るのだった。

成否

成功

状態異常

なし

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