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シナリオ詳細

<Gear Basilica>モリブデンスーパーアリーナ予定地防衛戦

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ないなら作れば良い。なくなったなら、また作れば良い!
「いい!? 街がなくなったからって諦めちゃだめよ!
 家だって闘技場だって、また作ればいいのだわ!」
 木箱を五つほどピラミッド積みにした演説台の上で、13歳の少女アーデルハイト・フォン・ツェッペリンは希望と言う名の資産をぶちまけた。
「まかせなさい。こういうときのために、お金持ちっていうのはいるんだから!」

 ゼシュテル生まれの闘技場育ち。ファイター好きは大体友達。優秀な軍属家系ツェッペリン家に産まれ幼少より高い格闘能力とコネクション能力を身につけた彼女は、ラド・バウを中心とする地方闘技場界隈における重要人物だった。
 様々な闘技場に出入りし、気に入ったファイターに援助をするというライフワークはそれ自体が宣伝効果を生み、地元商人や記者たちと組んでひとつのビジネスへと至っている。そこまでしつつも派閥をもたないのは、彼女自身がパルス・パッションやコンバルグ・コングなど事務所のかきねを越えたDD(アイドル全員好き勢の略語)であることに由来する。
 ――と、13歳の天才少女の解説はここまでにして、今回の本題を話そう。

「モリブデンの地下闘技場がガワごとどっかに行っちゃったのを、今更嘆いてもしょうがないのだわ」
「だからってイチから作ろうとするかね、普通」
 やれやれと言いながら安全ヘルメットを被らされるグレン・ロジャース(p3p005709)。どうやら建設作業にあたってしれっと作業員に組み込まれたらしい。
「一度闘技場をデザインしてみたかったのよ」
 頬に手を当て、スクロールした設計図をかざしてみせるアーデルハイト。
 建設現場にはパワーアーマーを着込んだ作業員や資材を馬車で運び込む人々が集まり、早くも着工がなされていた。
「どうぜ再開発計画もドサクサで消えちゃうんだろうから、丁度いいのだわ」
「そんなもんかね……」
 やれやれ、と言いながら資材運搬を手伝おうとした、その矢先。
 グレンとアーデルハイトは空からヒュルヒュルと音を立てて飛来する物体を敏感に察知。
 それが全長1mほどの金属筒であり、高性能爆発であることを目視で察した二人は急速に動き出した。
 アーデルハイトは台を蹴って跳躍。グレンは斜めに立てかけた板で助走をつけて跳ねると、空中で受け流しの技を使って爆弾を作業員たちからはねのけた。
 空でおこる爆発。
 着地するグレンたち。
「なんだ? ショッケンの連中、まだ攻め足りなかったか?」
「それにしては様子がおかしいんじゃないかしら」

 闘技場建設作業地へと迫る、巨大な蜘蛛型の自律歯車兵器。
 約3台のそれは背部から先ほどの爆弾投擲機を露出させ、次々に新たな爆弾を放ってきた。
「皆逃げて!」
「ここは俺たちが食い止める」
 一回り小さいアリ型の歯車兵器たちを蹴り飛ばし、グレンはそばに立てかけておいた盾や槍をとった。
「狙いは新闘技場……つまりは地下ファイターたちの希望ってわけか。そうは――」
「させないのだわ!!!!」
 アーデルハイトが、ダブルシールド装備でグレンの前でドドンと立ちはだかった。
 希望を守るための戦いが、始まった。

GMコメント

■オーダー
 新闘技場建設を手伝うという簡単な依頼でしたが、歯車兵器による襲撃をうけ急遽防衛戦闘依頼へとチェンジ。当然報酬も上乗せです。

・背景
 モリブデンより暴走し飛び出していった古代兵器は歯車大聖堂へと姿を変え、再び首都へと進撃を開始しました。
 大聖堂は『他者が大切にしているもの』を炉にくべることでそのエネルギー源とします。そのためエネルギー回収部隊として自律歯車兵器や兵隊たちが各地で略奪を始めたようです。
 この闘技場建設予定地では、地下ファイターたちの希望となる新闘技場の資材や人員を持ち去ることでエネルギーにしようとたくらんでいるようです。

■エネミー
・歯車アント(小)
 沢山のアリ型モンスターです。(必要はないですが一応飛行もできます)
 スチームパンクめいた歯車や金属でできていますが、自律して敵を排除。全て排除した後資材を持ち去るという行動原理で動いています。
 戦闘を挑めば必然的にこちらを狙ってくるので、非戦闘員たちを逃がすべく戦いを挑みましょう。
 数は『たくさん』です。範囲攻撃で蹴散らしたり、あえて密集しているところに飛び込んで反撃しまくったりといろんな戦い方を試してください。
 なお、この段階でアーデルハイトは『ツェッペリン式防御戦闘術・改』を使って高再生反撃タンクという戦法をとっています。もし名乗り口上系スキルが得意な方がいたなら、彼女にかばって貰うことでかなり高い戦術的効果を発揮できるでしょう。

・歯車スパイダー(大)×3
 巨大な蜘蛛型モンスターです。
 序盤はかなーーり離れたところから爆弾を投擲しまくるという戦術をとります。この段階ではアリに守られているので、まずはアリを排除しなければ近づけません。
 もしアリたちが倒され自身が直接戦う必要がでたなら、相手に絡む高度な糸(【災厄】【呪縛】)や回転ノコギリアーム(【流血】【連】)や拘束しての破壊(【必殺】【ブレイク】)を行います。
 破壊力からしても3台集まって集中攻撃されるととてつもなくヤバいので、3チームくらいに分かれて個別に戦うのがベストです。幸い今回優秀なタンク役もいるので。

 ですので序盤は『定期的に発射される爆弾(単体攻撃型と範囲攻撃型の二種)への対応プレイング』を必要とし
 後半は『スパイダーそのものの破壊プレイング』を必要とします。

■■■アドリブ度■■■
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用ください。

  • <Gear Basilica>モリブデンスーパーアリーナ予定地防衛戦完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2020年02月28日 22時15分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

オロディエン・フォレレ(p3p000811)
盗賊のように抜け目ない
リーゼロッテ=ブロスフェルト(p3p003929)
リトルリトルウィッチ
オリーブ・ローレル(p3p004352)
鋼鉄の冒険者
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
グレン・ロジャース(p3p005709)
不沈要塞
如月=紅牙=咲耶(p3p006128)
蒼海の語部
ンクルス・クー(p3p007660)
鋼のシスター
エレジア・アイス(p3p008049)
月氷の騎士

リプレイ

●大切なものは形にならない。形に大切さが宿るのだ。
 工事作業者たちがパワーアーマーや工具を投げ捨て逃げ出す中、『不沈要塞』グレン・ロジャース(p3p005709)とアーデルハイトは迫り来るアリ型自律歯車兵器たちへと身構えた。
 安全ヘルメットを脱いで放り捨て、乱れた髪を手ぐしひとつで直すグレン。
「我らが鉄帝お嬢様アーデルハイト設計監督の闘技場は、完成前から大盛況だな?」
「軽口叩いてるんじゃないのよ! あの槍、持ってきてるんでしょ」
「もちろん。ひとつ倣わせて貰うぜお師匠様よ!」
 グレンが自分の胸をドンと叩くと、ゲートを通して現れた竜式重装紅蓮改が瞬着され、天より降って地面に突き刺さった破軍聖槍ガスティオンをつかみ取る。
 着ていたツナギを一瞬で脱ぎ捨ててファイティングフォームへチェンジした『炎の御子』炎堂 焔(p3p004727)が横に並び、同じく突き立った槍を手に取った。
「せっかく皆で自分たちの場所を新しく作り出そうってしてるのに、それを邪魔しようとするなんて許さないよ!」
「そうなのよ! ウサミwithファイヤーラビッツのライブもひかえてるのよ!」
「聞いてないよ!?」
 二度見する焔。
「出演交渉は後だ。くるぞ」
 三人は一斉に構え、そして突っ込んでくるアリたちへとカウンターストライクを放った。

 一方、焔たちが作業をしていたのとは反対側の工事現場にて。
「『工事の手伝いなんて魔女の仕事じゃない』とは言ったけど、戦闘したいとは言ってないのよ!」
 次々と飛来する爆弾からダッシュで逃げつつ、空中に羽根ペンで短縮魔方陣を描く『慈愛の紫』リーゼロッテ=ブロスフェルト(p3p003929)。
「結構頑張って土とか整えたのに何爆弾投げ込んでるのよ! やめなさーい!」
「……」
 『鋼鉄の冒険者』オリーブ・ローレル(p3p004352)もスコップを上質な長剣に持ち替え、飛来する爆弾を剣のスイングで打ち返した。
(あの爆弾はどこから?
 スパイダーの内部でしょうか、それとも積まれていたりするのでしょうか。
 ……利用出来るかもしれませんね。危ないですけど)
 襲撃してくるアリたちに身構えるオリーブ……とは別に。
 『とってんぱらりの斬九郎』如月=紅牙=咲耶(p3p006128)は素早く物陰に潜んで口元をマフラーで隠した。
(やはり此方にもギアバジリカの魔の手が来たでござるか。少々面倒な手合いでござるが来られたからにはやるしかあるまいな……)
 幸い、あちこちは瓦礫だらけで隠れる場所に困らない。
 咲耶は身を潜めたまま移動を開始した。

 道を平らにならすあのゴゴゴゴゴーってなるやつ(コンプレッサー)を接続してのんびり地面をならしていた『鋼のシスター』ンクルス・クー(p3p007660)が、わらわらと増えるアリの群れに手を止めた。
「新しい闘技場作りを邪魔するなんて許せないかな! 力比べの場は好きだからね。
 皆に創造神様の加護がありますように。そして悪い人には天罰をお届けするよ!」
 ぽいっとコンプレッサーを投げるンクルス。
 『不確定名『姫騎士』』エレジア・アイス(p3p008049)はとんできたコンプレッサーをひょいと避けると、腰にそなえていた剣を引き抜いた。
「闘技場……。いつか私もそこで戦って腕を磨きたいものだな。
 多くの者の期待を背負う闘技場を荒らさんとする心無き歯車共に鉄槌を」
「お、皆やる気だね! 闘技場建設、やっぱり興味あったんじゃない」
 お昼ご飯に配ろうとしていたおにぎりボックスを一旦横に置き。『盗賊のように抜け目ない』オロディエン・フォレレ(p3p000811)は鞄からスリングショットと魔術結晶をそれぞれ取り出した。
「アーデルハイトちゃんはねー、金融女子として私も注目してたんだよねー
 アリーナ完成の暁には仕事で言った各国のB級グルメをスタメシとして出店誘致したいしー」
 ってなわけで……と片目を瞑って狙いを定める。
「早速商機を防衛いたしますか!!」
 お空に向けて放った魔術結晶が花火を作り、飛来する爆弾とぶつかって炸裂した。

●ココロは僕らの手の中
 『敵意の顕示』をはなつオリーブ。
 次々と襲いかかるアリ型自律歯車兵器に対して剣を構えると、彼めがけてノコギリ状の顎でくらいつこうとしたアリを剣によって押し止めた。
 鎧の下で視線を動かし、リーゼロッテやエレジアに合図を送る。
「――!!」
 咄嗟に走り出したオリーブ。取り残されたアリたちめがけて、リーゼロッテはあらかじめ地面に書き込んでおいた魔方陣に起動文字を打ち込んだ。
「吹き飛ぶのだわ! (庇われてる限り)わたしは無敵よ、ふはははーなのだわ!」
 地面をあみだくじのように伝ったエネルギーがアリたちの中央で爆裂術式として起動。熱風を巻き上げてアリたちを吹き飛ばしていく。
 一方で、オリーブに追いついていたアリたちを回転斬りで破壊するオリーブ。
 それでも倒しきれなかったアリの横っ腹に、エレジアの剣が鋭く突き込まれた。
「数が多い。まずはこいつらを処理するぞ」
 剣を引き抜き飛び退くエレジア。
 一拍遅れて爆発したアリの破片を盾でよけ……と。そんな彼女たちの頭上めがけて無数の爆弾が飛来した。
 立て続けにおこる爆発。
 積み上げたブロック塀やならした土が破壊され、粉塵にまみれていく。
「爆弾を引き寄せる担当が必要かな、これは?」
 ンクルスはついさっき放り出したコンプレッサーを再度接続すると、わざと堅い鉄板の上に押しつけて轟音を放った。
「私はここに居るよ! うってこーい!」
 挑発にのったのかどうなのか。ヌクルスめがけて複数の爆弾が回転しながら飛んでくる。
「防御と回復は得意なつもりだけど……んー、耐えきれるかな?」
 片眉をあげ、シニカルに爆発を受け入れてみるンクルス。

「ほらグレン! 女の子にばっかり無茶させてるんじゃないのよ!」
「分かってるっての。レディーファーストだろ」
 グレンはリーゼロッテたちのもとへ素早く駆けつけると、展開した盾から大きな防御フィールドを展開した。
「しばらく俺の後ろに隠れてな」
「私が仕込んだんだもの。頑丈さはちょっとしたものよ!」
 なぜか誇らしげなアーデル。グレンは苦笑しつつも、しかし内心では彼女に敬意を抱いていた。
(我がままに振り回してくれたと思えば、俺より小さく細いくせに、背中見せてくれやがって。
 ただ生きる為だけの住居を与えるんじゃなく、その先の希望を示して人々の顔を上げさせるか。
 全く、カッコ良すぎて眩しいな。下ばっか向いてると、光が目に染みるぜ)
「……よし分かった。ぶっ倒れるまで面倒見てやる! 砲撃は任せたぜ!」
「御意!」
 物陰から素早く飛び出した咲耶の斬撃がアリを真っ二つに切り裂き、さらなるターンでもう一体のアリを切断。
 連続で爆発させると、二本指を立ててグレンの前へと停止した。
「敵蜘蛛型自律兵器は三方向から囲むように爆弾を投擲しているでござる。
 ここからでは反撃不能。近づくにはアリたちを処理しなければ途端に押しつぶされるでござるよ」
「なら、やるべきことは決まったね?」
 オロディエンは焔に合図を送ると、治癒型の魔術結晶を沢山握り込みスリングショットへセットした。
「GO!」
 火を噴いて走り出す焔。
 突っ込んでくるアリたちの攻撃をあえて自分の身で受けると、槍から放つ炎で次々に焼き払っていく。
 幾度も噛みつかれるがオロディエンが打ち込む治癒魔術結晶の効果によって傷口が瞬時に塞がり、少しずつだが修復が成されていく。
「ここが踏ん張り時ッ! 私なんて薬箱として使い潰してもいいッ!
 商売の好機を、壊されてたまるもんかァー!!」

●未来は手の届く場所にある
 アリの首を切り落とし、爆発させるエレジア。
「邪魔はなくなった。行くぞ」
 エレジアは猛烈な速度で突進を仕掛け、歯車スパイダーへと接近していく。
 爆弾による超長距離射撃がもう無意味だと判断したのか、歯車スパイダーは砲台をしまって代わりにノコギリアームと口部粘着ワイヤー発射機を起動。
 真正面から勢いよくタックルをしかけたエレジアに回転ノコギリを打ち付けて切断を試みるが……。
「『ツェッペリン式防御戦闘術』……なるほど、こうか」
 防御の堅さをそのまま攻撃に転じる戦闘方法。エレジアはさらなる押し込みをかけて歯車スパイダーの姿勢を傾けた。
「今だ、動きの自由を奪え」
「ところでアーデルハイトさんとわたしの口調、微妙に被ってない?」
「その話、今か?」
「しかも天才少女! くっ……頑張ってグレンさん! 師匠に負けちゃ駄目よ!」
「その話、今か!?」
 エレジアが歯車スパイダーを押さえつけている間に空中に魔術式を素早く書き付けたリーゼロッテが、数列の縄を放って歯車スパイダーの腕と足を拘束した。
 動きを止められた歯車スパイダー。
 誰の目にも明らかな勝機に、焔は堂々と突撃を仕掛けた。
「ていっ!」
 傾いてあらわになった腹部に槍投擲。
 突き刺さったところで駆け込んで跳躍。
 敵の反対側へと回転しながら回り込むと、スライドの熱によって生み出した炎で後ろ回し蹴りを繰り出した。

 爆発四散する歯車スパイダー。
「あっちはもう決着がつきそうですね」
 オリーブはかぶと越しにそう語りながら、歯車スパイダーめがけ烈火業炎撃を連発していた。
 対抗して回転ノコギリを打ち込んでくる歯車スパイダー。
 幾度も攻撃が交差し、ぶつかり合った剣とノコギリが激しい火花を散らした。
「お主は拙者等がお相手いたす。どちらが捕食者となるか、その身を持って教えてしんぜよう」
「手伝うよー。強烈な天罰をお願いするよ」
 両サイドから回り込んでいく二人。
 自らに強烈な妖気を纏ってスライディングをかけた咲耶によって歯車スパイダーの足は払われ、生まれた隙に素早く組み付いたンクルスが恐ろしいパワーで歯車スパイダーを空に放り投げる。
 いかにバランスのいい蜘蛛型兵器といえど空中に放られては無防備である。
 咲耶は素早く跳躍しコンクリート壁への三角跳びによって歯車スパイダーの上をとる。
「覚悟!」
 突き立てる刀。
 勢いよく打ち落とされる歯車スパイダー。
 ンクルスはここぞとばかりに大地掘削機と腕を接続すると、落ちてきた歯車スパイダーへと下から押し当てた。
 ギギギと悲鳴のような音をあげる歯車スパイダー。
 ンクルスは構わず根元までドリルをねじ込むと。
「ついでに、そーれ――懺悔せよっ!」
 ドリルバックドロップ(ドリルで相手のボディを固定したまま後方に倒れ込んで地面に叩きつける必殺技である)を繰り出した。
 爆発四散する歯車スパイダーに、ふうといきをつくオリーブ。
「残るはあの人達、ですね……」

「アーデルハイトちゃんっ! アリーナが完成したら、スタメシの誘致は私に是非!
 色んな国で商売してきたから、ご当地の美味しい物へのコネクションは自信あるよっ!
 一からのプロデュースや食材調達もお任せあれ」
 ビッと親指をたてながら走り回るオロディエン。
 彼女を捕まえようと、歯車スパイダーは粘着ワイヤーを次々と発射していった。
「前向きにケントーするから、そのまま歯車スパイダーを時計回りにぐるぐるまわすのよ!」
「ほんとに!? やったー!」
 商売繁盛ー! ていいながら走る勢いを増し、歯車スパイダーの周りをぐるぐるまわるように引きつけ始めるオロディエン。
 歯車スパイダーはその動きを察知し、ぐるりと反対側へターンしてオロディエンが進むであろう場所にあらかじめ全力の粘着ワイヤーを発射した。
 ……が。
「そうくると思ったのよ!」
 割り込みをかけるアーデルハイト。近くのピッケルでワイヤーを受け止め、ぐるんと回して逆に歯車スパイダーめがけ投擲する。
 ガシンと突き刺さったところで、グレンに『GO!』と呼びかけた。
「全く、人使いの荒いことで」
 グレンは笑い、そして盾を投擲した。
 平たい盾がそのまま歯車スパイダーのカメラ部分にぶつかり、視界を塞ぐ。
 そうした瞬間、魔術によるブーストをかけてグレンは歯車スパイダーめがけて突進した。
 トラックにはねられるがごとき衝撃が、盾越しに歯車スパイダーへと浴びせられる。
 あまりの衝撃に転倒し、仰向けとなった所で……。
「出店契約もらったーーーーーーーー!!」
 なにか違うとこで勝機を見いだしたオロディエンが回り込んでからの魔術結晶出血大サービス全弾発射祭りを開催。
 直撃をうけまくった歯車スパイダーは、そのエネルギーにたえきれずに爆発四散した。

●破壊は創造の前振り
 燃え上がる歯車兵器たち。
 めちゃくちゃに荒らされた新闘技場建設予定地を前に、イレギュラーズたちは並んでいた。
 台無しになってザンネンだ、などと誰も思っていない。
 なぜならば、そう。
「ないなら作れば良い。なくなったなら、また作れば良い! のだわ!」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ――そして戦いは最終決戦へ

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