PandoraPartyProject

シナリオ詳細

パンドラフィットアドベンチャー!

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●これから地獄に付き合ってもらう(俺も)
「んみゃああああああああああ!?」
 問題。これは『クソザコ美少女』ビューティフル・ビューティー(p3n000015)がどうなっちゃった時の声でしょうか。

 1.大砲に詰めて飛ばされた
 2.雑草ムシャムシャくんの亡霊に取り憑かれた
 3.パンドラフィットアドベンチャーで敵から攻撃を防御するたびに腹筋をイワされるし常に走り続けるし道を切り開くためだとかいって様々な筋トレをさせられている

「んんんんにゅううううう!?」
 リング状の筋トレグッズを頭の上でぎゅーってしながら、フラン・ヴィラネル (p3p006816)は悲鳴をあげていた。ちょうどビューティーと同じ状態である。
「ハァハァ……し、しんどい。一回や二回なら『あっ堅いな。でもやれるやれる』って思ってたけどドラゴンやゴーレムをやっつけたり物語を進めたりしたいっていう欲求でついついやり過ぎて気づけば全身いたる部分がばっきばきになるよお!」
「ハァハァ……すごい説明口調ね。で、でもわかるわ……二の腕が疲れたから今度はこっちの筋肉でって感じであらゆる部位で攻撃してるうちに全員を酷使す――んんんん!?」
 マーメイドちゃん運動で身体をぷるぷるいわせるアルメリア・イーグルトン (p3p006810)。
「みゃあああああああ!?」
 謎のオットセイ運動をしながらぷるっぷるする御天道・タント (p3p006204)。
「だ、ダメですわ!? なにかがダメになりますわ!? 身体のあの、なんていうか、あの、なにかがダメになりますわー!?」
「がんばってみんな! あと一息だよ! あと一息でドラゴンを倒――あっブレス!? 防御!? んぎゅうううぐぐぐぐ!?」
 腹筋をはりにはって白目をむきかける炎堂 焔 (p3p004727)。
 美少女(?)たちがなぜこんな目に遭っているのか。
 ぼくらは説明を求めなければならない。あと汗だくの白T姿でぜえぜえしてるピンナップ化を待たねばならない。
 だがその全てができない今、まずは経緯を説明することにしよう。

「ほう? 最新の筋トレグッズ……?」
「今時、魔術師にも運動は必要だからな」
 練達にあるという高級ホテルのビュッフェチケットをひらひらとやりながら、ゲオルグ=レオンハート (p3p001983)とウィリアム・M・アステリズム (p3p001243)は依頼書を眺めていた。
 ネクタイを緩めながら同じ依頼書を眺める新田 寛治 (p3p005073)。
「どれどれ、なるほど……。ゲームデザインを取り込むことで筋肉トレーニングの継続運動を促進するプログラムですか。興味深いですね」
 筋トレがつらいものというのは誰しも納得できるものではあるが、大事なことであるのもまた理解していた。
 わかっちゃいるけど普段からつらい思いしてるのにオフの時間までわざわざしんどいことしたくないという心理からついつい寿司とかパンケーキとかムシャムシャ食っちゃうし運動しなきゃなーって思いながら楽な交通手段やごろごろした休日を選んでしまうそうそんなお年頃のアナタ。
 おなかのたるみが気になる。二の腕がぷるぷるしてる。下半身がむっちりしてきてジーパンの内股んところに穴が空いた。そんな経験からオサラバしましょう。
「そう、このパンドラフィットアドベンチャーがあれば、ネッ☆」
 伊達 千尋 (p3p007569)は歯を見せてキラーンって笑うと自動車ハンドルをちょっと軽くしたようなリングを掲げて見せた。
 声の出し方が深夜の通販番組のそれである。
「こいつは練達のスパテクで作られた最新の筋トレグッズさ!
 専用の浮遊シューズで走り、時にジャンプすることでVR空間のキャラクターは走り回る!
 更にィ? ビームを撃つのも雷を落とすのも空を飛ぶのもこのフィットネスリングでできるのさ!」
「オイオイ、俺をからかってるんじゃあないのか? 筋トレはつらいものだ。いくらゲームになったからって……ワァオ!」
 スムーズに乗ってくれるゲオルグ。
「流石練達の学者たち作り上げた最新フィットネスアイテム。装着感のリアルがたまらないな」
 同じくスムーズに乗ってくれるウィリアム。
 専用のゴーグルとリング、そして靴を装着し早速VR空間を走り回り始めた。
「こいつはすごい! いくらでもトレーニングができそうだ!」
「今ならこの筋トレグッズのテストに参加するだけでなんと……練達高給ビュッフェのチケットまでもらえるんです!」
 キラーンと歯を光らせてみせる新田(通販番組仕様)。
「楽しく遊んでぷについた身体にオサラバしましょう! ちなみにビュッフェチケットは前払いとなっております。あとから痩せるんだからいくら食べても実質零カロリー!」
「「やります!!」」
 ビッと美少女たちが手を上げた。

GMコメント

 ゲオルグ(格闘向きガチムチ)、新田(細マッチョ)、千尋(スポーツマン体型)、ウィリアム(スレンダー)の四人の筋肉って並べてみると結構見所があって実際楽しい気がしませんか。

■これまでのあらすじ
 今更ですがあらすじを紹介します。
 練達で開発された最新のフィットネスグッズのテスト要員としてローレットから8人のイレギュラーズが選ばれました。
 基本報酬にくわえて「いっぱい栄養とってからしてほしいから」とかいう理由でホテルのビュッフェチケットをもらった彼らは意気揚々と依頼人のもとへGO。
 早速前払いされたチケットでビュッフェを楽しみますが……。
 謎のバグ『プレイングフィットネス』により大変な目に遭うのであった!

■パンドラフィットアドベンチャー
 この『パンドラフィットアドベンチャー』は筋トレを行うことで敵を倒し健康を奪われた世界から健康的な毎日と筋トレの爽やかさを取り戻すアドベンチャーゲームです。
 主にファンタジーな空間を走り抜けて出会った敵を倒すコトになるでしょう。

・ゲーム内容
 ファンタジー世界『バキバキランド』が悪しき筋肉ドラゴンによって不健康の闇に閉ざされてしまった。
 塩分糖分脂肪分という余分トリオによる洗脳で筋肉と健康的毎日を失ったバキバキランドの筋肉著名人(マッスルスター)たちは食っちゃ寝しつづけぶくぶく太り世界の資源を無限に消費し続けている。
 彼らを筋肉の力で倒し、マッスルスターたちに正気と筋肉を取り戻させるのだ。

 ちなみに普段のステータスをまるで参照しないので、タンクとかヒーラーとかじゃなく全員強制的に『マッスル』というビルドになります。
 「紹介では〇〇です。マッスルです!」と述べましょう。

■筋トレエネミー
・マッスルスター
 きみたちが戦うべきマッスルスターだ! 彼らは日々の健康を忘れだらしない肉体から不健康なビームを放ってくる。
 腹筋をバキバキに張ることで防御し、様々な筋トレポーズによるマッスルビームやマッスルフライハイやマッスルサンダーを繰り出し戦うのだ!

・マッスルドラゴン
 世界から健康と筋肉を奪い取る悪しきドラゴン。
 不健康ブレスで攻撃してくるぞ!
 みんなの筋力をあわせてマッスル連携を繰り出そう!

 ※ここから地獄

■プレイングフィットネス
 このシナリオに限り特別ルールを設定します。
・このゲーム中『PLが』行ったスクワットと腹筋の合計回数をS&F値とする
・プレイングに含まれる漢字『一文字×1回』のS&Fを行う
・プレイングが500字を下回った場合『600ープレイング字数』回のS&Fを行う

・リプレイ執筆期間中。プレイングから計測された8人のS&F平均値をビューティーのS&F値とし、黒筆墨汁がS&Fを行う

・リプレイ中。戦闘で高いダメージをうけたり敗北したりするとリプレイ中にS&Fを課せられる

 以上です。
 プレイングを全部ひらがなやカタカナで埋めれば筋トレせずに済むが……もしバリバリに積んだなら黒筆にダイレクトアタックが可能です。かかってこい!

■相談会場:ビュッフェレストラン『ビュッフェファビュラス(いいにくい)』
 相談中とくに(S&F以外)やることないと思うのでPCたちはビュッフェを楽しんでいてください。
 このレストランは料理の取りそろえがヤバいので大体なんでもあります。すきな食べ物をお言い!

 なお、このおはなしは実在の人物団体フィットネスグッズとは関係ありませんことよ。

  • パンドラフィットアドベンチャー!完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年01月13日 22時15分
  • 参加人数8/8人
  • 相談8日
  • 参加費---RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ウィリアム・M・アステリズム(p3p001243)
想星紡ぎ
ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)
優穏の聲
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
新田 寛治(p3p005073)
ファンドマネージャ
御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの
アルメリア・イーグルトン(p3p006810)
緑雷の魔女
フラン・ヴィラネル(p3p006816)
ノームの愛娘
伊達 千尋(p3p007569)
Go To HeLL!

リプレイ

●筆者はこれを書く寸前に200回のスクワットをしています
「ぷはーあ。もうおなかいっぱいですわー。お肉にケーキにカレーライス。あんなに一杯食べてしまっていいのかしらー」
 おなかをバランスボールかなってくらいおっきくしてころんころんしているドリルヘアーっこがいた。
 『クソザコ美少女』ビューティフル・ビューティー(p3n000015)である。
「おいおい、そんなに食べてしまっていいのか? この後運動するんだろう?」
 ぴっちりしたテニスウェアを身にまとった『天穹を翔ける銀狼』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)がパリッとした筋肉質の胸板や太ももをウェアの凹凸によって見せつけていた。
 なぜだろう。彼がテニスウェアを着ると身に覚えのない既視感が……。
「さあ、運動前に軽くストレッチだ」
「そんなのいりませんわー。『ぴこぴこ』をやったからってそんなに疲れるわけありませんもの。オーッホッホッホッホ!」
 ころがりながら高笑いするビューティー。
 ゲオルグは『仕方の無いやつだ』と苦笑しながらストレッチをはじめた。
 ここは練達のどっかにあるスポーツジム。
 最新のフィットネスVRマシン『パンドラフィットアドベンチャー』のテストを依頼され、イレギュラーズたちはここへやってきたのである。
 と、そこへ。
「オーッホッホッホッホッ!」
「「その声は!?」」
 カッとスポットライトを独り占めし、『プロテインZ(ゼェッツ)』と書かれたボトルを片手にハイパーフィットネスマッスルアドベンチャーポーズをとる『きらめけ!ぼくらの』御天道・タント(p3p006204)が現れた!
「そのような覚悟ではわたくしに勝つことはできませんわ、ビューティー!」
「タント! そう言われては立ち向かわないわけにいきませんわね!」
 むくっと立ち上がるビューティーに、タントはキラーンとおでこを光らせた。
「ヒーラーにも体力筋力打たれ強さが求められる令和(?)の混沌。ともなれば――」

  \きらめけ!/

  \ぼくらの!/

\\\タント様!///

「――が、日々なにかと活用し続けているこの耐久力を駆使してテストにも応えてみせますわー!」
「あ、あれ……なんでだろう」
 『希望の聖星』ウィリアム・M・アステリズム(p3p001243)は目をこすってからタントを凝視した。
「俺にはタントの台詞に漢文みたいなルビが振られてるように見えるんだけど」
「リプレイにまでルビ機能が搭載されてなくて本当によかったな?」
「何の話?」
 専用シューズを履いて足踏みするゲオルグ。
 ジャージ姿で同じように足踏みするウィリアム。お茶の間の奥さんみてますかウィリアム君の貴重なジャージ姿ですよ。
「まあ、えっと、そりゃ俺だって男だし筋肉がついていたらなあって思うこともあるよ。魔術師だって戦闘中に走り回ったり格闘したりすることがだいぶあるからね。この人の依頼だと特に」
「何の話だ?」
 キリッとした顔で振り返るウィリアム。
「俺だって腹筋を割りたいって話さ。魔術師の筋力を舐めないでもらいたいね」
 問1:今ウィリアムくんが伏線を張りました。回収された部分に赤線をひきなさい。

「私、前から筋トレはしようしようって思ってたのよね」
 『かつての隠者』アルメリア・イーグルトン(p3p006810)がヨガマットの上で足を広げ、ぐいぐいとつま先に手を伸ばしていた。
 つぶれるおちち。
「スッキリした美脚って素敵だし、いつもおっきいナイフ担いでる子みたいに腹筋が割れたり二の腕がシュッとしたり、そうなったらいいなって」
 両手を組んでのけぞるアルメリア。
 抵抗するおちち。
 その様子を両目かっぴらいて見つめる『繋ぐ命』フラン・ヴィラネル(p3p006816)。
「……どうしたの?」
「ごめんねプロテインの反動かな」
「プロテインにそんな効果あったらたまんないわよ」
 フランは『特製プロテイン』ともろに書かれたボトルを開くと、中身をぐびぐびと飲み干した。
「プロテイン。つまりタンパク質を運動の前後に摂取すると筋肉がつきやすくなるんだって。皆にもあげるね!」
 フランちゃん本当に『特製プロテイン』っていう携行アイテムを配ってみんな装備してきてるの控えめに言って狂気だね。この一回でなくなるんだぞこのアイテム。花火かよ。
「はい、アルメリアちゃんも」
「ありがと」
 アルメリアは渡されたボトルの中身をぐびぐび飲むと、ぷはあと顔を上げた。
 ゆれるおちち。
「ストレッチの時点でだいぶ身体があったまってきたわ。ところでさっきからありもしない変な視線を感じるんだけどなぜかしら」
「なんでだろうね?」
 アルメリアの携行アイテムだけ『小魔女の強壮薬』だからじゃないっすかね。【シナリオ時、何故かえっちな目にあいやすくなります。】て書いてるからじゃないっすかね。
「hey everybody! let enjoy! ミーがプロデュースすればどんなcomputer gameもsuccess間違いなしデース!」
 これ誰だと思う?
 そう、プレイングを全部英語で書いたせいで英検無級の筆者にえせ外国人みたくさせられた『ファンドマネージャ』新田 寛治(p3p005073)。
 オレ、ニンゲンノ、コトバ、ワカラナイ! ウホッホウッホ!
「今度健康診断を受けるんですが尿酸値とy-GTPがだいぶ嫌な数値をしていましてね。もっと運動をするようにと言われたんですがやはり筋トレは途中で飽きてしまうもの。ですのでこうしてゲーム感覚でトレーニングを重ねて運動量を増やし爽やかな精神と健康な肉体を手に入れようと、そういうわけなのです。楽しく有酸素運動。これがトレーニングの最大効率ですからね」
 わかってんじゃんこのゴリラ。
「オレ トレーニング スル! ユーキュウハ ナカマヲ ウラギラナイ!」
 これ誰だと思う?
 そう、英語どころかローマ字でプレイングを書いたせいで8bitキャラにさせられた『Punch Rapper』伊達 千尋(p3p007569)。
 わかってんな? ベテランPBWマンたちがこういうへんに頭いい回避をするのわかってるからリプレイ追納システムをルールに組み込んでるんだぞ?
「フィットネスヲシテクダスァイ」
 急にコリアンマフィアみたいな口調になる千尋。
 彼がスッと出してきたのはリング状のフィットネスマシンだった。
 世の中にはいろんな筋トレグッズがあってダンベルとかゴムバンドとかが有名だけどこういう弾力性を利用したグッズもあるんだね。これをゲームにしようって思いついた人絶対天才だよね。
「これがフィットネスリングかー」
 『炎の御子』炎堂 焔(p3p004727)はリングをぐにぐにやって感触を確かめてみた。
 ちょっと動かすくらいならまだしも、センサーが反応するくらいまで潰すにはだいぶ力がいるらしい。
 焔のパワーをもってしても、『ンギュー!』て声が出ちゃうくらいには固いのだ。いや、堅いっていうか、持つ人間のパワーに応じて堅さが自動調節される不思議物質によってできているらしい。練達すげえな。
「でも、潰そうと思えば全然潰せるよね。足踏み運動も全然楽だし。これだとトレーニングも楽ちんになっちゃうかも? ね、フランちゃん!」
「そうだね。あっそうだ愛着をつけるためにリングに名前つけてあげよ。一緒に頑張ろうね、スミー!」
 やめるんだなにかの欲望が突如吹き出しそうになる。
「さて、と」
 ストレッチを終えたアルメリアやゲオルグ、タントたちがある程度互いの距離をとりながら並ぶ。
「皆、準備はいいか?」
「ごめん準備運動の時点でもう疲れてきた」
 ウィリアムがジャージを半分まで開いてゼヒーゼヒーて言っていた。
 問2:伏線が回収されるまでの文字数は何文字でしょう。これがリプレイで丁度よくチョットだけ忘れてる頃に回収するテクの目安文字数だゾ☆
「OK! game start!」
 星条旗みたいなシャツを着た金髪青目の新田マイケルがヘッドギアを装着した。

●今日のタント様だけ異様にプレイングが濃厚じゃない? あと膝と腹筋がぷるぷるしてるのなんで?
 九人はファファーンという謎の効果音とともにVR空間へとログインした。
 それぞれバキバキランドの住人として古代ローマみてーな格好した状態で石畳の広間におりたち、喋るリングにそれらしい誘導を受けながら冒険の旅に出る的な導入をうけた。
 さあ早速走り出そうぜと足踏みを始めたそのとき。
「ハッ! VR空間では日頃の耐久力は意味ないんでしたわー!(スッテーン)」
 VR空間で器用に転んでみせるタント様。
「ですがタンクヒーラーとして日頃からつも重ねたわたくしの信念に変わりはありませんわ!
 太陽のごとく皆様をまもり、具体的にはレンジ2あたりから皆様にバフかけつつ回復するスタイルにも変わりはありませんわ! 信じれば夢は叶う! 筋肉は裏切らない!」
 頭の上でリングをぎゅむーってやると、タント様が太陽のごとく光ながらファーって浮かび始めた。
「なんだこれ暖かい!」
「わたくし、最近うすうす分かってきましたの。
 『ヒーラーには筋肉が要る』。より大きな回復をするにはよりおおきな 鍛錬がいるというコトに!」
「なんてこと、タントの両肩に乗ったビューティー&タントのぬいぐるみが輝きを放っておりますわ!」
 ちょっと走るだけでバテたビューティーがぷるぷるしながらタントをあおぎみた。
 ゼーゼーしながら頭を抑えるウィリアム。
「なぜだろうタントだけ皆の三倍くらいプレイング書いてある気がする。これ普通のときにやったら絶対反則なやつだ。反則? プレイング? 俺は何を言ってるんだ。うっ、あたまが……」
 とかいいながらへろへろ倒れていくウィリアム。
「ウィリアムがやられたぞ!」
「「ウィリアアアアアアアアアアアアアム!」」
 駆け寄ってでき起こすゲオルグ。その左右で咆哮する新田ボブ(黒人スキンヘッド)と千尋(8ビット)。
「ヘイ! 俺の名前はフッキンニー! 余分三兄弟様の邪魔はさせないぜ!」
 バキバキに割れた腹筋を見せつけながら白い歯で笑うマッスルスター。
「出たなマッスルスター!」
「よくもウィリアムを!」
「ファー(タント様が光になったせいで二百時くらいの単語が圧縮されています)」
「何のことだぜ? 分からないがくらえ! コレステロールにのまれるがいい!」
 フッキンニーの腹筋ビームが発射される!
「マカセロ! ココハ オレノ フッキ――あべし!?」
 8ビットの千尋が腹筋ガードしようとしたら腹筋をビームが貫いていた。(S&Fダメージ+300)
「ヌワーーーーーー!?」
「チヒロオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
 ザッと間に割り込むアルメリアとフラン。
「どういうこと!? チヒロくんはちゃんとプレってたはず。まさか全部ローマ字で書いたせいでなんかふにゃふにゃになってたんじゃ……」
「何の話?」
「てことは私がプレイングに最近ひとつの存在に統合されたらしいチームメイトの名前をこっそり仕込んだのも何か影響が!?」
「何の話?」
「腹筋パワー!」
 話に割り込むように再び放たれるビーム。
 フランは腹筋の前でリングをふんぬってやってガードした。
「いまだよアルメリアちゃんスクワットビーム!」
「ビーム撃つのにもスクワットするの!? 宝箱開けるにも村人と話すにも買い物するにも……このゲームスクワットしすぎじゃない!?」
 とかいいながらせっせとスクワットをし始めるアルメリア。上下にゆれるおちち。
 両目かっぴらいて見つめるフラン。
「な、なに?」
「ごめんつい。り、りっぱな大胸筋だね?」
「そ、そう? て、ていうか……は、はやく終わって……ンッ……はぁ……だ、だ、だめ……も、もう……むり、むり……はやく」
 なんだろういまアルメリア氏が握ってるリングにスミーって名前がついてると思うと秘めていた欲望が爆発しそうになるな。
「ここはミーも加勢しマース!」
 新田ラングレン(身長公称198cm、体重108kg。愛称は「人間核弾頭」)がマッスルポーズでマッスルスターへ襲いかかる。
「マッスルビうぼあ!?」
 突如爆発四散する新田!(S&Fダメージ+300)
「新田あああああああああああああああああああああ!」
「なぜ! ちゃんとプレイングをみっちり書いたはず!」
「日本語に訳したら300字くらいしかなかったからじゃない?」
「ファー!」
 すごくナチュラルにツッコミを入れてくる焔。
 その間にタント様が謎のマッスルタントビームでフッキンニーを粉砕していた。
 そこへ突如! 展開を巻くかのごとく現れるマッスルドラゴン。
「クククよくぞここまでたどり着いたマッスルたちよ」
「いやごめんボクたちまだフッキンニーしか倒してないんだけど」
「最後の四天王である大胸筋崩壊太郎を倒したのは見事であったぞ」
「進んでる!? ボクの知らないうちにゲームの展開が進んでる!?」
「あくまでテスト版だからな、こういうこともあるだろう」
 ゲオルグがすごーく冷静にスクワットしながら会話に応じていた。
 しなくていいところでスクワットしだすのはマッスルの癖なのだろうか。
 マッスルはぼーっと突っ立ってると暇を持て余して片足スクワットとか始めるからな。
「このゲームはなかなか鋭いゲームだ。
 普通にスクワットをするだけでもつらいのに、足場を飛び移ったり店で買い物をしたりするたびにスクワットを工夫することになる。
 しかしその創意工夫があらたな景色や力を見せてくれる。
 私たちはもしかしたら、ゲームの本質を見たのかもしれないな」
「ファーッ!」
「その通りだタント。この頑張りの裏にあるストーリーも見事。
 マッスルスターたちは操られていたとはいえ楽しい筋トレに触れたことで己の筋トレへの価値観を見直し、より爽やかなマッスルとなっていった。
 であると同時に余分三兄弟への憎しみが私たちに筋トレへのモチベーションを与えてくれる。倒すための筋トレ……これが戦いというやつなのか」
「ファー!」
「その通りだタント、そして焔! あとそこでくたばっているビューティー! マッスルジャッジメントを放つぞ!」
「ファーッ!」
「やるしかないんだ、行くよ! むぎゅぎゅぎゅぎゅううううううう!」
 焔が「ンキュニュー!」とかいう不思議な声をだしながらリングをぎゅーってして、激しいビームを発射した。
「私たちもいくよ、アルメリアちゃん! あとなにげに復活したチヒロくん! ウィリアムくん! 新田きんに君!」
「パワー!」
 フランとアルメリアはひとつのリングをぎゅむーってし、立ち上がったウィリアムはひーひーいいながらリングをぎゅむり、新田と千尋もひっしにリングをぎゅむった。
 解き放たれるマッスルビーム。
「グワーーーーーーー!?」
 ビームによって打ち抜かれていくドラゴンが、花火の光を散らしながら散っていった。
 ゲームクリアーの表示とともに、世界に満ちていく光。
「ファー!」
 いまタント様がすごい長文でいいこと言ったよ。
「ファー!」
 そうだね絶対筋肉痛くるねこれ。二日後とかにきたら歳を感じてすごくイヤだよね。
「ファー!」
 はい、それではごきげんよう! 明日もスクワットしようね!

成否

成功

MVP

御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの

状態異常

なし

あとがき

ここまでのS&F実績値と加算値はこちら!
()の中の数だけスクワットか腹筋をしようね!

ウィリアム:89回(+50回)
ゲオルグ:126回(+0回)
焔:104回(+10回)
新田:ZERO(+300回)
タント様:6 0 0 回(+0回)
アルメリア:115回(+10回)
フラン:195回(+0回)
千尋:ZEROOOOOO(+300回)

スミー:200回(+100回)

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