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シナリオ詳細

<第三次グレイス・ヌレ海戦>Pycnogonida attack

完了

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 海洋とは温暖な気候に恵まれた土地である。
 されば冬の極寒。厳しい土地に常に晒されている鉄帝からすれば羨ましい事だろう。
 だから彼らにとって大号令の盛り上がりは見過ごせぬ事態であった。故に。

 ――鉄帝の大船団が、海洋へと侵入を果たしてきたのだ。

「あの喰えない男……情報は確かに正確だったみたいだな」
 海洋に巣食う海賊の一人『海蜘蛛』ラモンは唸っていた。
 ある男が先日の海賊における会議に侵入した際に述べた情報――『鉄帝国の介入』
 正直己は半信半疑である側だった。一応鉄帝が来るに足る理由と説明は受けたのだが、それでも海洋が大号令に湧き士気も高い中で本当に鉄帝が訪れるのか――この目で見るまでは、やはり。
「まさか……本当に本物か……?」
 大海賊ドレイクを名乗ったあの男――
 いや……どうであるにせよ今はどうせ真偽は確かめられない、重要なのは。

「これで――気に入らない王国の連中を横っ面から殴れるってものだ」

 鉄帝の船団を前に海賊へ万全の力を振るう余力はあるまい。
 ここで海洋の海軍力を削ぐ。それが引いては、危機が訪れている我等海賊の謳歌にも繋がり。
「行くぞ野郎共! 『海蜘蛛』の船団の力を見せてやれ!
 俺らを潰そうとした王国の連中の後ろを潰す! 気合入れろよぉ!!」


「チッ――鉄帝の侵入だと? このタイミングでか……!」
 海洋王国の軍人、ファクル・シャルラハは己が軍艦を急がせていた。
 グレイス・ヌレ海域。海洋王国の一角であり、今までにも幾度か戦端が開かれた地である。これで確か通算三度目の……第三次グレイス・ヌレ海戦となるのだろうか。大号令で『絶望の青』を超える準備を進めているこの折に全く――
「……いやこのタイミングだからこそか」
 鉄帝はこの事業に『噛み』に来たのだろう。
 海洋王国海軍を壊滅――とまではいかなくとも打撃を与えて。その上で名目の講話なりなんなりを結ぶ。天義が危ないですよ幻想は危険ですよと。守る代わりに港の権利を云々……ええいヤクザか!
 奴らにも奴らなりの理由があるのだろうが邪魔をさせてなるものか。
 待望の大号令なのだ。これを逃せば次はまた二十年先か、三十年先か――
「ファクル殿! ファクル殿――!!」
 と、その時だ。自らの船に寄せて来る小型の船があった。
 あれは海洋王国海軍の船だ。と言っても、軍艦ではない。たしか補給部隊の連絡用高速艦か。
「お急ぎの所申し訳ない! ――後方に海賊が! 『海蜘蛛』の艦隊が出現!」
「……ハッ!? 鉄帝に続いて海賊もか!?」
「このままでは補給艦隊が襲われます! 救援を!!」
 どいつもこいつもハイエナの様に狙ってくるものだ。
 海洋王国は国力こそ低けれど、海軍力に限っていえば他国に負けない。どころか有利を取れるいると言っても良い――だがそれは万全の状態であればの話だ。単純に力では最強とも言える鉄帝を前にして、海賊の船団を果たして相手取る余裕があるか……
「とはいえ補給部隊を放置は出来んな……!」
 数多の装備。数多の物資を乗せている補給部隊が壊滅すれば多くの船団に影響を及ぼす。
 ――引き返すしかない。航路を変更。ファクルは補給艦隊への進路を取った――
 その時。
「隊長! 東より海賊船が襲来! こちらに向かってきています!!」
 妨害行動だろうか。タイミングに次ぐ最悪のタイミングで敵がやってきた。
 舌を打つ暇もない。あれを迎撃するか、それとも挟撃される恐れがあるが無視して戻るか。
「駄目だ。挟撃されれば船が沈むかもしれん。あれを先に潰すしかない」
「しかしそれでは補給部隊の救援に間に合いません……!」
「ああ――だから戦力を二つに分けるぞ」
 ファクルは言う。無視は出来ないので船は残ってあれを潰す。
 そして先程連絡に来てくれた高速艦――あれを用いて一部の戦力を補給艦隊に向かわせる。ここへ襲来した海賊船を潰し次第、船は補給艦隊と先行した者達と合流し『海蜘蛛』を追い払う策に出る――
「なるほど、しかし隊長はどうされますか」
 言うは己が部下。ファクルが残ればここの海賊船を早めに撃破できるだろう。早めに潰せればそれだけ補給艦隊への救援も、当たり前だが早くなる。
 一方でファクルが『海蜘蛛』の方に向かえば戦力としては大きいだろう。しかし指揮官を欠いた船では海賊船の撃破に時間がかかり、援護は遅れる……
「……それはどっちにしろ行ってもらうアイツらと、ちっとばかし話をしてから決めるさ」
 見るはファクルの軍艦後方。共に戦地へ往く筈で乗せていた『彼ら』――
 イレギュラーズの面々の姿であった。

GMコメント

■依頼達成条件
 1:『海蜘蛛』の艦隊を撤退させる
 2:補給艦隊の70%が無事である事

 両方を達成してください。

 シナリオ開始時、既に補給艦隊は襲われています。略奪真っ最中です。
 海賊たちは次々と補給艦隊を追い詰め、乗り込もうとしています。
 皆さんは少し離れた所からスタートしますが1ターンあれば一番近くの補給艦隊に接近出来ます。3ターン掛ければ一番遠く・海賊船にも行けるでしょう。

■『海蜘蛛』ラモン
 海洋の海賊。武闘派で知られる一人です。イルカの海種。
 補給艦隊を強襲。物資を奪う、もしくは燃やさんとして配下と共に全力。
 巨大な斧を担いでおり、攻撃力に非常に優れています。

 船の上での戦いにも慣れている中々の難敵です。

■海賊団員×30
 海蜘蛛のメンバー。武闘派の者達でありラモンの如く攻撃力に優れている。
 十人一組で行動しており、補給艦隊を襲っている模様。
 基本は略奪が中心。船を破壊しようとはしていないが……?

■海賊船×3
 ガレオン船によく似た船。いくつかの大砲も備えている。
 シナリオ開始時では既に補給艦隊を強襲中。非常に接近している。
 まだ待機している余剰戦力がいるかは不明。

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■海洋戦力
 以下が味方戦力です。

■ファクル・シャルラハ
 元・冒険者にして現在は海洋王国の軍人の一人。種族はスカイウェザー。
 海洋王国の精鋭部隊の一つ『レッドコート』の長。ソルベ派である。
 冒険者から海洋王国の軍人となり、様々な能力が卓越している。特に回避能力が高い模様。

 ファクルに関しては二つの役割を選択できます。
 『海蜘蛛』戦闘に同行させるか、しないかです。
 具体的な効果に関しては下記『ファクルの軍艦』をご覧ください。

■海洋王国補給艦×20
 攻撃能力の無い、物資搭載を主とした艦隊。足も遅い。
 本来は護衛がいたのだがまた別に襲い掛かってきた海賊を退ける為に別の所で交戦中の模様。徹底的に護衛を減らした上で『海蜘蛛』は襲い掛かってきたようだ。
 人員も共にさほどの戦闘力もない。襲い掛かられると降伏してしまうだろう。

■ファクルの軍艦
 現在、襲い掛かってきた海賊船と交戦中。
 ファクルを『海蜘蛛』側へと同行させた場合、シナリオ中には出現しない。
 ファクルを残した場合暫くした後(すぐではない)に補給艦隊の場所へと駆けつけてくる。
 その場合、海洋王国軍人10名が援軍+軍艦の砲撃支援が行われる。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

●重要な備考
<第三次グレイス・ヌレ海戦>ではイレギュラーズ個人毎に特別な『海洋王国事業貢献値』を追加カウントします。
 この貢献値は参加関連シナリオの結果、キャラクターの活躍等により変動し、高い数字を持つキャラクターは外洋進出時に役割を受ける場合がある、優先シナリオが設定される可能性がある等、特別な結果を受ける可能性があります。『海洋王国事業貢献値』の状況は特設ページで公開されます。
 尚、『海洋王国事業貢献値』のシナリオ追加は今回が最後となります。(別途クエスト・海洋名声ボーナスの最終加算があります)

  • <第三次グレイス・ヌレ海戦>Pycnogonida attackLv:15以上完了
  • GM名茶零四
  • 種別EX
  • 難易度HARD
  • 冒険終了日時2020年01月03日 22時45分
  • 参加人数10/10人
  • 相談7日
  • 参加費150RC

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(10人)

ラダ・ジグリ(p3p000271)
灼けつく太陽
スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
天義の聖女
七鳥・天十里(p3p001668)
新田 寛治(p3p005073)
ファンドマネージャ
如月=紅牙=咲耶(p3p006128)
夜砕き
ティスル ティル(p3p006151)
銀すずめ
プラック・クラケーン(p3p006804)
昔日の青年
茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)
音呂木の蛇巫女
カイト(p3p007128)
雨夜の映し身
シュラ・シルバー(p3p007302)
魔眼破り

リプレイ


「うわあああああッ、海蜘蛛だ!!」
 海蜘蛛ラモンの名は海洋に蔓延る海賊の中でも武闘派として轟いている。
 先の海賊連合会議でも『屍鴎』カルネロと共に名が挙がる程で……いやそれは余談か。
 ともかく、かの『海蜘蛛』の襲来に補給艦隊は慌てふためいた。護衛の艦はまた別の海賊に対応中で、そこを狙われたのだ。護衛の手が回らない補給艦隊など餌を運んでいる鴨に過ぎず、遠からずして壊滅するだろう――
 そう思われていた、次の瞬間。
「……ッ! 船長、海洋王国の援軍です!!」
 ラモンは部下の声に海を見た。
 果てより至るは一隻の高速船――乗せるは大号令の立役者――
「――補給艦襲って積み荷を略奪しておさらばする気なんだろうけど、そうはさせないよ!」
 イレギュラーズ達である。
 最も近い補給艦に『ガンスリンガー』七鳥・天十里(p3p001668)は跳躍し、戦場へと姿を現す――この船はまだ辛うじて襲われていないようだ。己が嗅覚、視覚……全てを活用して取り得た情報からは敵の存在を感知できない。
 と言っても、どうやら隣の船にはいそうだ。接敵はそう遠くはないだろう。
「ここからは僕達が相手だ! 皆、準備は良いかなッ!」
「ええ勿論です。状況は複雑ですが、我々のやることはシンプルと言えるでしょう」
 故に、と。『ファンドマネージャ』新田 寛治(p3p005073)もまた補給艦へ跳びながら視界の先に見えた海賊へと銃弾の雨あられを投じる。寛治の言う様に、イレギュラーズ達の作戦はシンプルだ。
 一番近い補給艦から順に救助を行い。
 最後に強敵と目されるラモンを倒す。
「――ね、シンプルでしょう?」
 尤も、それを成すが易しとは限らないがと寛治は付け足して。
 途中でラモンに出会えばスルー……と行きたい所だがそう簡単にも行くまい。奴らも海賊なれば海のプロ。海の上での戦いは慣れているだろうし、そこは臨機応変な対応が求められる所である。ま、そうは言ってもまだ視界の中に確認できない以上、今は橋頭保を築くのが優先されるべき工程か。
 この戦場は敵の数の方が有利。
 まずは寛治の行った射撃の様に自ら達の『戦う場』を整える必要がある。
 呑まれぬ様に、そして依頼を成す為に。
「元々は鉄帝と戦う筈だったのに……ああもう、国内でゴタゴタしてる場合じゃないでしょーが! 外からも内からも色んなのが来るなんて、どうなってるんだか……!!」
「鉄帝との戦争のどさくさに紛れて補給部隊を狙うなんてなんて――ね」
 なんて狡猾な人達なのだろうかと『リインカーネーション』スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)は『雷雀』ティスル ティル(p3p006151)の言葉に続ける。タイミングが別であったのなら『こう』はなっていかなかっただろうと。海洋が万全なら、大号令で沸き立つ士気の中ならば海賊にも対処出来ていた筈だ。
 こんな形で国内のテロリストまがいと争っている場合ではないのに、とティスルは思考するが。
「とにかく、こうなっちゃたからには急がないとね!!」
 愚痴は後かと。さすればティスルが展開するのは光の翼。
 味方を巻き込まず敵のみを巻き込む光翼は安全なる一撃として敵を薙ぐ。鉄帝への対処を最優先せねばならないのが海洋の現状だろうが、こうなってしまったからには雇われのイレギュラーズとしては目の前の海賊が最優先である。むざむざ補給の要を蹂躙させる意味はないのだ。
 それに、見捨てて無為に人を死なせるのはスティアにとって本意ではなく。
「目の前の人達を。出来る限り多くの人を助けないと」
 故に癒しの術を紡ぎ上げ、味方の体力を万全とする。
 既に襲われている最中。難しい状況なれど全力を、と。
「……しかし、こんな状況の中で『第三者』である筈の海賊が『巧く動ける』なんて――
 きな臭せぇなァ?」
 そして寛治と同様に遠方の敵へと魔弾を放つは『雨夜の惨劇』カイト(p3p007128)だ。
 元々は依頼主の息子――同じ『名前』の縁から、ふと辿っただけだったのだが……あまりにもタイミングが『絶妙』である海賊の襲来に、彼は思う所があり。
「偶然ってなら、まぁそれはそうかもしれねぇが……どうにも臭うぜ。『そう』じゃねぇってな」
「ううむ、何が狙いなのかさっぱりわからないですけど……ただ、私の前で略奪は許さない!」
 しかし真実がどうであるにせよ、今は止める事が先決だと『魔眼破り』シュラ・シルバー(p3p007302)は決意する。直近の海賊を止め、略奪を阻止せねばならぬと。
 海賊たちの動きに『とある海賊の名』を用いている者の動きがある事は――少なくとも彼らの視点では知り得ぬ事だ。推察は今の所材料が無く、故に今は目の前の事態に対処するのが最善。補給艦を一定以上襲えば、彼らも満足して帰ってしまうかもしれないから。
 戦う。まずは一番近い船を襲っている輩共の排除を優先して。
 幾重もの金属音が鳴り響き銃弾が、武器が交わうのだ。
「――ったく、クソ程忙しいっていうこの時に、なぁ!」
 直後、流星。そう言って差し障り無き勢いの一撃が『幸運と勇気』プラック・クラケーン(p3p006804)より弾き出された。海洋のてんやわんやのこの状況の折にわざわざ奇襲を仕掛けてくるとは――
「いや分かってっからこのタイミングなんだよな……クソッ」
 ――仮に。
 『親父』が向こう側の人間だったとしたのなら、やはりこのタイミングでそうしただろう。
 絶好のタイミングならば例え荒海であろうとも――
「まぁいい、襲ってんならぶっ倒す!!」
 されど、脳裏に映ったもはやあり得ぬ幻影は一度頭を振って消し去って。
 前を向く。知ったる海を航海術による先導でここまで来たのだ――稼いだ時間は無駄に出来ず。
 往く。往く。
 補給艦は今も襲われている。敵の狙いは略奪なれば。
「急ぎ、敵に接敵し減らさねば、いたずらに被害が増えるだけでござろう……!! やぁまてまてぇい!! 悪逆非道の海賊共! この船の物資が欲しいならば、この忍びと戦神を倒してからにして貰おうか!」
 高らか叫ぶは『闇討人』如月=紅牙=咲耶(p3p006128)。更にその叫びに続く様に。

「――戦神が一騎、茶屋ヶ坂アキナ! 我は戦神、叛逆の魔王なり!」

 もう一つ。『戦神』茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)もまたここに在る。
 引き付け纏わせ攻撃を弾いて。略奪の手を戦闘の手に注力させんとするのだ。
 全く、海上戦などいい思い出はないのだけれど――と秋奈は思考して。
「だって海って河童がいて引きずり込んでくるんだもの。
 あいつらあり得な――って、え? この世界には海に河童はいないの?」
 そりゃ川の妖怪だろうがと誰かが突っ込んだが、不思議な世界もあるものだと緋い刀で応戦す。
「やれやれ……戦うにも生きるにも物資は必須。であれば海賊もその価値は分かっている、か」
 そして引き付けられた海賊を――『剣砕きの』ラダ・ジグリ(p3p000271)が撃ち落とす。
 物資は勿論どこの世界でも必要だろうが、ほとんどが海である海洋では特に重要性が増す。海はともすれば只の崖だ。船が無くば容易に移動できず、島は時として小さき牢獄ともなる。最悪、根性で歩けばなんとかなる陸地続きの場所とは違うのだ。
 実際、ラサで主に活動している故もあるが……海で隔絶されたこの地にはラダも中々売り込みに来辛い地であり。
「だからこそ折角だ」
 今回は物ではなく、名を売ることしようと――再び彼女は照準を定めて。
 敵の方が数で勝る戦場。ただ単純にぶつかりあうならばなんとも戦力的に厳しいだろうが、幸いと言うべきかこの地は『単純にぶつかり合うだけ』の戦場ではない。
 海賊達の中でイレギュラーズ達に最も近い船を丁度襲っていた面々は、こちらへの対処の為に戦闘を繰り広げているが……その他は依然として主目的である『略奪』を優先している様だ。それもそうか、彼らにとっても別にイレギュラーズや海洋王国と戦う事が目的ではない。
 物資を襲い、海洋王国に『ざまぁみろ』と言う意趣返しを行う為。
 ある程度の収穫さえあれば彼らは逃げても別に構わないのだ。そこに誇り云々は無い。
 無論『ある程度の収穫』を果たさせてしまえばそれは海洋王国――ひいてはイレギュラーズ達の依頼の目的を達せられず敗北となってしまう故、急ぎ妨害する必要はある。ただし慎重に、だ。先も述べたようにぶつかり合うだけならやはり不利なのだから。
「後はファクルの兄さんがいつ来るか次第でもあるかねぇ……!」
 応戦をしながら名が同じ者の父親を、カイトは思い浮かべて。
 そう。海洋王国の船を率いていたファクルだが――彼には向こうに残ってもらう事にした。後の、彼を含めた援軍を期待して、だ。彼がここに居ない事により序盤は厳しい状況が続くだろうが……上手い事乗り越えればより確実な勝利が見える。
 それまではなんとしても己らだけでここを死守する。
 海賊共の好きにはさせぬと――更なる一撃を誰かが放った。


 補給艦は足が襲いなれど常に動いている。
 接敵された以上、速度で勝る海賊船から逃れられはしないがそれでも抵抗として、だ。
「道が無ければラモン氏もこちらに容易く接近、とはいかないでしょう」
 彼は海種。いざとなれば海を通って接近も出来ようが、仮に単騎や少数で来たならばやりようもある、と寛治は推察している。内ポケットから取り出したライタ――型の手榴弾を手に。投擲するは海賊達の群れの中。
 炸裂した。範囲的な攻撃が加われば船自体にダメージも往くが、流石にこの程度で人を大量に乗せ得る船が沈む事はなく。
「今日の私は総火力主義です――制圧させていただきます」
 故に全力だ。多少の損壊など、略奪される事に比べれば些事であろう。
 それにどうせ――用済みとなった船には火を点けられる可能性もあるのだ。
「時間が惜しいので……全力でいきます!」
 そうはさせまいとシュラもまた群れの中へ。
 剣の乱撃が敵を襲う。複数を一気に捉え、追い詰め鮮血に染めんとして。
 しかし海賊達もそう簡単にはやられぬモノだ。彼らも海での戦いには慣れているモノで、地上と異なり多少の揺れがある中でもその動きは迅速。体勢を立て直し、剣を振るって応戦する。
「う、ぷっ。まったくよく動くというかなんというか……えーい! 死にたい奴からかかってきなさい! ここには魔王を討ち取る勇者はいるのかしら?」
 慣れぬ船の揺れに酔う秋奈。それでも死線の最中なれば動きに衰えは見せぬ。
 依然として引き寄せ喰い止め刀を交差。鍔迫り合う後に――血飛沫回せて海賊を刻んで。
「諦めるな、離脱を進めろ! 海賊達は私達が相手取る! 行け、行くんだ!!」
「ここは任せてよ! 大丈夫――海賊は必ず撃退するから!!」
 そしてラダと天十里が海賊達への射撃を行いながら補給艦の船員達へと檄を飛ばす。
 恐怖はいらないと。ここを襲っている者達は私達が退けると――
「おお、分かった……頼むぜ嬢ちゃん達!!」
 その輝きは、海賊の襲来に絶望していた者達にとって海の女神にも見えた事だろう――いや片方性別違うのだが――まぁ細かい事は良いとして。操舵の邪魔はさせぬとばかりに敵を撃ち落とす。
「ッ――そこだ!!」
 ラダがライフルの引き金を絞り上げた。彼女の優れし耳は、回り込んで奇襲せんとしていた海賊の足音を確かに捉えたのだ。そしてそれは天十里もまた同様。ハイセンスの能で常に他の海賊や船の動きを皆の『目』として捉えんと。
 放つ六連射。射撃の音が間無く連鎖して海賊の身に確かに撃ち込まれる。
「さぁさぁどうなされたか! 海の賊とはこの程度であろうか! 存外、大した事のないご様子で!」
 そしてこの場の優勢を感じ取った咲耶が更なる挑発を。
 重ねられる攻撃は弾き、頬を掠め、それでも倒れず皆の援護を最重視。
「拙者の忍術の虜になるがよい……! 心も体も怒りに染まり、狂えや狂え!」
 忍術が駆け巡らされる。とくと見るがいい、紅牙忍術の力をッ――!
「追い返すよ……これ以上好きにはさせないんだから!」
 続くティスルの一撃。光の翼が確かに敵だけを穿って。
 光翼乱破は非常に消耗の激しい技能だ。そう何度も使用は出来ぬ――が、彼女の優れし行動速度であれば、もう一つの光の翼を展開できる。それは魔力を吸収せし光の剣技。光剣が瞬き、踊る様に敵を翻弄して。
 回復せし気力と魔力。こうなればもう一度、もう一度と乱破を放てる。
 さればついに倒れ始める海賊も出始めて。故にティスルは狙い定めて心を見抜く。
「さぁ――海蜘蛛はどこにいるの!!」
 リーディングだ。奴らの作戦はどう動くのか――そして頭目はどこにいるのか――

「よぉ。俺を呼んだか? 小娘」

 直後、ティスルを狙って一撃が放たれた。
 それは天より。殺意を感じたティスルは後方に飛び跳ね危機一髪。
 僅かに肩を抉ったようだが――まだ問題ない。この程度で致命傷には至らぬ! それよりも。
「……ッ! 貴方が、海蜘蛛!?」
「御明察だ。俺のクソ可愛くもねぇ部下共を随分かわいがってくれたようだな?」
 目の前に降り立ったは巨大な斧を携えた――『海蜘蛛』ラモンであった。
 イレギュラーズにとっては可能な限りスルーしたい存在であったが、海賊の一部隊を相手にして尚に優勢たるイレギュラーズ達の様子を見てラモン自体が彼らをスルー出来なかったのだろう。海賊たちが押し返しに来た訳だ。
 二十隻ある補給艦は編成上ゴチャゴチャしている。渡り渡ってこちらまで近付いてきたか……!
「ま、そりゃ簡単に『後回し』とはいかねぇわな……けどよ。予測してた事でもあるんだぜ?」
 ラモンに続く海賊の一団――しかしそれを見てもカイトは臆さない。この程度の事態何するものぞ。
「……冬の海の中でぬくぬく略奪させる訳にゃいかねぇ。お前にはここで止まってもらう」
「やってみな――クソガキッ!」
 放つカイトの魔弾。放つ度に体が軋むが、頓着している暇もない。
 ラモンが斧で受け、次いで放つ大上段からの叩き割り。凄まじい衝撃が船諸共襲う、が。
「させねえよ!!」
 次いでプラックが前に出る。ラモンが出てきたのならば自身も抑えに回らねばなるまい。
 紡ぎ上げるは大津波。海の怒りと恐れをここに顕現し。
「覚えとけ! お前らを退治しに――蛸髭が来たぞ、てなァ!!」
「ん、上等だ小僧……! 蛸なんざ俺が喰ってやるよ!!」
 激突する。津波の荒れ狂いと斧の衝撃が真正面から。
 大津波は広範囲を巻き込む一撃だ――乱戦となれば確実に味方を巻き込む故、そう容易くは用いられないが、ならば雷光の如き一撃を。船が傾かんとする程の地踏みから跳躍一閃。膝蹴りをその腹へと叩き込み。
「ぬぉ――!」
 苦悶に表情を歪める。が、瞬時にプラックの足を掴んだラモンは剛力のみで投げ飛ばす。
 補給艦の壁にぶち当たり、されど海に落ちる事は無かったプラックは瞬時に体勢を立て直して。
「んっ――? ハッ。なんだお前……その細腕で俺の相手をするつもりか?」
 直後。プラックのマークを退けたラモンの前に往くはスティアだ。
 小柄なスティアをあからさまに軽んずるラモン。鼻で笑い、斧を振るうが。
「どうかな――案外、そう簡単にはいかないかもよ?」
 スティアは幾重にも及ぶ斧の連打を凌がんとする。
 寸でで躱して致命を受けず。耐えるその姿に倒れる様子は一切なく。
 彼女の卓越した耐久力――いや、その受け流す技量は伊達でない。
 同時に放つのは癒しの紡ぎだ。優しき魔力が疲労している仲間を包んで、温かい光が傷を癒せば。
 ラモンは刮目する。
 自らを相手取りながら相手をせず、治癒の動作を主とするなど。
「おのれ舐めやがってッ!!」
 吠える様に放った破砕の一撃。凄まじい衝撃波がスティアのみならず皆を襲う、が。
 稼いだ時間はあるものだ。
 プラックが戻り、ラモンを射程に収めた天十里らの射撃も参戦する。
 始まるは第二戦。各々の力量の高さがラモンとの接触にも決して気圧されない。一団目との戦いから間髪入れずに始まった故、多少以上の疲弊はあるが……十分以上に戦えていると言えるだろう。しかし。
「くっ、ちょっとまずいですかね……?!」
 炎の剣撃を放ちながらシュラは感じた。
 海賊側にとっての三つ目のグループ――それがまだ自由に動いていると。
 元々の策ではラモンを可能な限り後に回し、他の海賊から始末していくつもりだった。しかる後にラモンとの決戦。補給艦の被害を防ぎ、略奪の暇を与えんとする。しかしラモンの動きが予想よりも早かったのが災いした。
 こうなってしまった以上ラモンが突破できなければ――いや、よしんば上手く突破できたとしてもこのままでは補給部隊の被害が只管に大きくなろう。ラモンを倒せたとしても補給部隊が壊滅すれば意味がない。
 どうすべきか。ラモンを足止めし、どうにかして三つ目のグループを倒しに行くべきか。
 されど迂闊な動きを見せればラモンに一気に押されよう。
 慎重に、しかしすぐにでも決断しなければならない事態であった――

 その時。

「撃てッ――!!」
 はるか遠くから『砲撃の音』が鳴り響いた。数秒数拍置いた後に戦場に届く、幾つかの砲弾。それは!
「来た……! ファクル殿の援軍でござる!!」
 咲耶の視界にも映った、海洋王国軍人ファクルの船からの援護射撃である。
 ギリギリ辛うじて間に合ったか。全速力でこちらに近付いてくる、その穂先には。
「待たせたな――イレギュラーズ!!」
 剣を構えるファクルがいた。
 さぁ――今度はこっちが押し返す番である!


 ファクルの船が到着すると同時に砲撃戦が開始された。
 海賊達の船にも大砲は積まれている――略奪を主としていたからこそ、補給艦の撃沈などには使われていなかったその砲弾だが、海洋王国の軍勢が来た以上話は別。派手な音が鳴り響き海の戦が行われ始めていた。
「チッ……連中が来やがったか! 野郎共、積み荷を早く奪いやがれ! 適当な所で撤退するぞ!」
 ならばとラモンが指示するのは作業の加速と撤退の指示だ。
 海賊達はここに『戦い』に来た訳ではない。いや、恐れている訳ではないがここは第三次グレイス・ヌレ海戦が行われている『戦場』であり、もたもたしていれば他の海域からも続々と援軍が来ることもあり得る。なればまずその一隻目が現れた時点で長居は無用と言う訳で。
「はっ。逃げるの? まだ来たばっかりでしょ――見せてもらうわ貴方の力を!」
 そこへ往くは秋奈だ。流石に雑魚と異なり中々に引き付けの効果が見込めないラモンへと、更なる名乗りを上げる。同時、放つは閃光。崋山の刀――光としか形容出来ぬ程の一閃をラモンへ放ち、その身を傷つけて。
「海でも砂漠でも、この手の連中は代わらんな。あらゆる物には正当な対価が必要なのだ――金を払う気がないならお帰り願おう!」
 更にそこへ、ラダの銃撃が撃ち込まれる。
 それは只の一撃に非ず。人喰いの顎が如き、加護も肉も何もかもを打ち破る禍つ弾。
「海賊なら砲撃がお好みだろうが、持てるサイズには限りがあってな。失礼するよ」
「くっ、船長!! おのれ……!!」
「どこまでも好き勝手動けると思った? 甘いよ……!」
 ラモンを援護せんと動いた海賊。そこへ銃弾を放つは、天十里だ。
 邪魔はさせない。後衛にも行かせない。六連射の後に次いで放つは、炎が如き一撃。
 ホットロッド。強化された一撃を確実に弱った者へと撃ち込んでいく。それに慈悲は一切なく。
「悪者には容赦しないんだ。灼けて蝕まれて狂う紫影の弾丸――しっかり味わうといいよ」
 倒れ伏す影を見据えれば、次の狙いへ引き絞って。
「好きに奪って、好きに振舞って……そんな人達がただで帰れると思わないでくださいね!」
 更にそこへシュラの炎剣もまた襲い掛かる。
 力には力で。彼女の凄まじい勢いが海賊へと襲い掛かるのだ。
 激しさを増す攻防。ファクルの船が到着するが、依然として襲われている補給艦はあり。
「奴が海蜘蛛か……! 状況はどうだ!? 俺もそっちに参戦するか!?」
「いやもう一団船を襲っている者達がいる――そちらへ!」
「こっちはこっちで手一杯なので……向こうをお願い! そちらもお気をつけて!!」
 至るファクル。しかし彼らには補給艦の護衛を頼みたいとラダとティスルが言葉を飛ばす。
 ラモンはなんとしてでも押し留める。代わりに手が届かない場所を――と。
 仮にファクル一人で十人の海賊を相手するのは流石に分が悪かっただろうが、向こうに残し、船と部下を連れて来た彼ならば海賊の相手をするには十分以上だ。残した意味がここで湧いてきたか。
「おうおうこの『海蜘蛛』を前に余裕じゃねぇか……後悔するなよテメェら!!」
 反面、つまりラモンはイレギュラーズだけでどうにかする必要がある訳だ。
 ティスルへ踏み込むラモン。光翼を展開せしその刃諸共叩き割って、ティスルを一閃。
 血飛沫が舞う――が。
「く、ぅ――まだ、まだあああああッ!!」
 それでも倒れない。再び紡ぎ上げし光の刃が至近距離からラモンを襲う。
 突き刺さり、気力を吸い取り傷を増やし。ティスルは強き意思と共に海の悪へと立ち向かう!
 ラモンの攻撃力は高い。スティアの癒しの援護もあるが、それでも削られる者がいる。
 それでも諦める者や臆する者はいない。
 この程度、幾重もの戦いを乗り越えた者達にとっては恐怖を抱く程ではなく!
「海洋王国が到着しましたか、ならば……より高い成果のために、ここで貴方を仕留めます」
 更に寛治も。こうなったからには最早補給艦の心配は不要だろうとラモンに注力。
 愛用のステッキから放つは一筋の射撃である。
 近に遠に万能の機能を持つソレと蓄えられた戦闘技術が戦場を跨ぐ。
「御覚悟を」
「援軍が来たぐらいで調子に乗るかメガネ野郎? 殺す!!」
「弱い所を襲う奴が随分と威勢の良い事言いやがるなぁ!!」
 寛治へ向けた殺意――の横っ面をプラックの肘が襲う。先程の壁飛ばしのお返しだとばかりに。
 地を沸き立たせ、生命を犠牲にしてでも万全を整え、彼は挑むのだ。
「しつけえぞ蛸野郎!!」
「覚えて帰りな海蜘蛛ォォオ!!」
 互いに放つ拳、拳、拳――血反吐吐いてもなんのその。
 倒れれば恥だ。己ではなく背負っている名の。
 だから倒れる訳にはいかない。己はここにいるのだと、海の底にすら届く様に叫ぶのだ。
「今こそこれまでの悪事の代償を払う時――対価として貴殿のお命頂戴致す」
 そこへ、影より至りし咲耶の刃がラモンを襲う。
 紅牙流暗殺術・悪刀乱麻。乱戦の中の間隙を縫って、その喉元に届かせんとする。
 外道には正道以外の手段をもって殺す。この牙は悪を悪にて討つ為にもあろう!
「ぐぅ――うぜぇ連中だ……! なら、よぉ!!」
 寸前で気付いたラモンが首筋を捻って躱すが、その筋には確かに刃の跡が残っていた。
 数人がかりの攻撃を重ねても尚倒しがたい耐久力――海蜘蛛の名は伊達では無いか。
 しかしこのまま追い詰めれば決して勝てない相手ではない……と、誰かが思考した時。

 海蜘蛛が、自分の船へと合図を送った。

 それが何であったのか――気付いたのは、前方で不意打ちなどに警戒していたスティアであり。
「――ッ! みんな、避けて! 向こうの船の砲がこっちを向いてる!!」
 分析した声を飛ばし、皆の調子を整えたと同時――射撃が行われた。
 補給艦に砲弾が撃ち込まれる。衝撃と同時に起こるは巨大な爆発。揺らぐ船体、生じる黒煙。スティアの超分析の声により不調なる者はおらず、全員が万全に動けた故かダメージ自体はイレギュラーズ達にさほどなかったが――
「ハッハッハ!! こうなっちまったらわざわざ補給艦を気遣ってやる必要もねぇんでな――あばよ王国の犬共!!」
「待ちやがれクソ野郎!!」
 ラモンはこれに乗じて逃げるつもりだ。
 先程までは略奪を主としていたが、それが果たせないなら潰していく気か。
 不用意に突出せぬ様に慎重に動いていたカイトはラモンへと射撃を重ねる。大きく傾く補給艦の船体があらゆるモノを滑らせて、ラモンは海へと飛び込み、カイトは滑るその角度に沿って。海面へと、空いた射線から射撃を叩き込んだ。
 一、二、三――だが、駄目だ。当たった気もするが、仕留めるには足りない。
 ラモンは海種。海に落ちてもさほど不都合の無い輩であれば……これ以上の追撃は無理か。
「わーまずいまずいまずい! この船沈む、絶対沈む! 早く隣の船へいこー!」
「ファクルさんの船も丁度近いので……ど、どちらかとにかく退避しましょう!」
 いずれにせよ秋奈とシュラの言う通りそろそろ退避せねばまずい。
 海に落ちたからとそれだけで死ぬ訳ではないが、沈没に巻き込まれれば引きずり込まれて深く沈む事もある。とにかくよい事など無いし、逃げられる内に逃げるのが吉だ。
「ファクルさんの方はどうなって……!? 補給艦の被害は……!?」
「む、むむ。こちらからは些か確認し辛いでござるが……略奪は接敵以降防げている様に感じ申す。砲撃による被害は出ておりますが、この艦以外は沈むほどではないかと」
 飛び移るプラック。後気になるのは補給艦たちの被害だが……咲耶の目には無事な艦の方が多いように映っている。砲撃されたからと言って一発二発程度で船は沈まない。いや被害は確かにあるし運が悪いと沈む事もあろうが……

「――おう、そっちも無事だったか!」

 と、丁度良く空から飛行してきたファクルが彼らの下へ降り立って。
「海蜘蛛の船団は撤退した。追撃したい所だが、俺一隻だけだと流石に余力がない。ここまでだな」
「補給艦隊の、具体的な被害は?」
「ああ――」
 寛治の言に、ファクルは眼を伏せて。

「略奪にあったのが四隻とちょっと。潰れたのがさっきの一隻――合計五隻。少なくねぇ被害だが25%程度なら補給艦隊としてはまだ許容範囲だ……! お前らのおかげだ。助かったぜ、イレギュラーズ!」

 ――感謝の言葉を、述べるのだった。


成否

成功

MVP

スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
天義の聖女

状態異常

ティスル ティル(p3p006151)[重傷]
銀すずめ
プラック・クラケーン(p3p006804)[重傷]
昔日の青年

あとがき

依頼、お疲れさまでした! 茶零四です。

ファクルさんを残すか、残さないかはどっちが正解と言う訳ではなく編成や作戦によって有効な方があるという形だったのですが、上手く働いた形となったかと存じます。ラモンと途中での接敵で、ファクルさんだけ(軍勢無しの状態)だと恐らく補給艦隊の被害を止められなかったかもしれません。

御見事だったと思います。この度はご参加ありがとうございました。

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