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シナリオ詳細

炎上合体! バーニングコジーン!
炎上合体! バーニングコジーン!

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●どよう朝七時ほーそー! みんな見てくれよな!
「ボボボ、ボボボ、ボボボ……!」
 炎がゆれゆれやってくる。
 人の形をしてやってくる。
 あれは『炎魔』、人々の怒りや憎しみを糧に育つ炎の魔物だ。
 かれらは畑を見れば焼き払い、注目を浴びる者あらば火を放ち、孤児院を見つければ取り囲む。
「シスター、この孤児院も燃やされちゃうの?」
 おびえすくむ子供たち。なすすべも無く彼らを抱きしめることしか出来ない孤児院のシスターたち。
 群がる怒り。
 沸きたつ憎しみ。
 炎が絶望を呼んだとき、それはやってくるという。
 眼鏡をかけた老いたシスターが、眼鏡の縁を指で押し上げた。
「大丈夫よ。きっとあれがきてくれる」
 ああっ! 炎魔たちが炎をはき出し孤児院を焼き払おうとするではないか!
 救いの手は間に合わないのか!
 この孤児院もまた炎に呑まれてしまうのか!?

「「そこまでだ!」」

 ヒロイックテーマソングと共に、みっつの建物が宙を舞う。
「祈りの戦士――バーニングキョーカイ!」
「実りの戦士――バーニングノージョー!」
「集いの戦士――バーニングコジーン!」
 空に飛び上がった三つの建物が変形! 変形! 更に変形!
 人型のロボットとなった三つの建物は、孤児院を守るように地についた。
「「夢と希望を力に変えて! 憎き炎を吹き払う! 炎上戦士――バーニングスリー!」」





 ――という、アニメ映像がスクリーンに流れていた。
「ごらんの通り、これは練達で制作されている炎上合体バーニングコジーン第八十八話『バーニングスリー大勝利! 希望の未来へバーニンゴー!』のワンシーンなのです」
 ポップコーンをもふもふしながら語るのは『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)。
 依頼説明のために集まったイレギュラーズたちと一緒に映画館の最前列に座っていた。
「これを題材にした演劇を、こんど孤児院会の出し物でやることになったそうなのですが……」
 ポップコーンをほっぺいっぱいにもふもふし、コーラ飲料で流し込むユリーカ。
「んごっく――衣装や道具を残して劇団の皆さんがのきなみお腹イタタになっちゃったのです! そんなわけで……!」
 ユリーカはぴょんと立ち上がると、さっき画面でみたポーズをそのままとった。
「夢と希望を力に変えて! 舞台役者を大交代! 緊急代役――ローレットなのです!」

GMコメント

 最近孤児院を焼くのが流行っていると聞いたのですが、たしかこういうヤツでしたよね。
 などとみえみえのツッコミ待ちはやめて、楽しい演劇のお話をしようではありませんか!

 幻想フィッツバルディ領にあるいくつかの孤児院が集まって行なう慰問イベントに幻想の劇団が呼ばれ、練達で作られているお話をショー形式で演じることにしたのですが主要スタッフがのきなみリタイアしてしまいました。
 彼らにかわって演劇をやりきり、舞台を成功させましょう!

●台本
 ありません。内容を知っている人たちはのきなみトマトに当たって入院しています。
 しかし心配はいりません。練達で作られているお話なので幻想の孤児院っこたちはまるで内容を知らないので、皆さんの作ったお話をそのまま飲み込んでくれるでしょう。
 逆に言うと、この相談で大まかなシナリオを決めなくてはなりません。
 決めずに全員アドリブでぶっ込んだ場合アドリブ力の限りを尽くして融合させますが、ど、どうなってもしらないんだからね!(美少女ヒロインの声で)

●衣装や道具類
 全部残っています。衣装、小道具大道具、機材もろもろ。
 しかし低コスト演劇なので、衣装をどうにかする技術や演出を上手にできる技術があるとすっごく舞台映えするでしょう。

●配役
 裏方スタッフも下っ端レベルならいないこともないので参加メンバー全員役者でも構いません。もし『俺は裏方のプロだぜ!』とノダ声で言うようなひとがいれば裏方に回っていただいても構いません。そのために描写が少なくならないようにしたい。しましょう。
 今のところなんとなあく分かっている配役は以下の通り

・バーニングスリー
 バーニングキョーカイ、バーニングノージョー、バーニングコジーン。
 三人あわせてバーニングスリー。
 建物に搭載された勇者のAIがはたらき人型に変形して戦うというものです。
 都合によって1~2mくらいになったり10mくらいになったりします。

・燃やされる孤児院の人たち
 もやされるこじいんのひとたちです。

・炎魔
 アニメに出てくる基本的な悪役です。大抵のものは燃やします。

【アドリブ度】
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいませ。

  • 炎上合体! バーニングコジーン!完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2018年03月11日 21時25分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

レイチェル=ヨハンナ=ベルンシュタイン(p3p000394)
救牙の宵
エリア・アトラス・サンシール(p3p000413)
真宵の魔導師
久遠・U・レイ(p3p001071)
特異運命座標
河津 下呂左衛門(p3p001569)
武者ガエル
恵禍(p3p002069)
逆焔
リョウブ=イサ(p3p002495)
老いたる鯨鯢(カー・オン)
ミツクニ・ミト・ダイショーグン(p3p002610)
暴れん坊ミト
アーデルトラウト・ローゼンクランツ(p3p004331)
シティー・メイド

リプレイ

●即席劇団ローレット
 黒く艶めいた木で揃えた板張りのステージ。
 少し硬そうだが均一に整ったベンチの列。
 重く厚く、光の一切を通さなそうな幕。
 高級感こそないがしっかりとした劇場だ。
 質実剛健。フィッツバルディ領ならではといった風貌に、見る者が見ればほうと息をつくことだろう。
 『逆焔』恵禍(p3p002069)は窓をあけ、空気を入れ換える。
 頻繁に掃除が成されているのか、舞台裏にもホコリひとつ落ちていない。
 恵禍は目を瞑って息を吸い、身に纏う炎をどこか心地よさげにゆらめかせた。
 恵禍は赤い鱗のドラゴンだ。人の手のごとく器用に動く前足と、どっしりとした後ろ足。長いしっぽと立派な翼。角さけが白く、陽光に照らされた小麦のごとき金髪が、それこそ編み込んだ麦のように頭から下がっている。
 幻想のみならず混沌でもあまり類を見ない、異世界の存在だ。
 口を開けば綺麗な声がする。
「いいところで公演をするんだね。いくつかの孤児院が一度に集まるから、広いところを選んだのかな」
 振り返れば、『死を呼ぶドクター』レイチェル=ヨハンナ=ベルンシュタイン(p3p000394)が自分の手を見つめ握ったり閉じたりしている。
 白い手袋がそのたびにギュムッと音をたてた。
「まさか俺がこの劇に出ることになるとはなァ。神様はよっぽど気まぐれらしい」
 レイチェルのいわんとしていることを理解できる者は少なくないが、ある意味ではローレットらしい話でもあった。
 孤児院を焼くこともあれば守ることもある。時にはそれを題材にした演劇だってする。
「……」
 彼女の様子を黙って見守る『特異運命座標』久遠・U・レイ(p3p001071)。
 衣装合わせをある程度終えて、今はラフな格好でリラックスしている。
 本来の演劇メンバーを総入れ替えしている手前、ぶかぶかだったりキツかったりと衣装に難儀するかと思ったが、レイが短い期間でてきぱきとサイズを整えてくれた。おかげでレイチェルの衣装も見事なものだ。
「正義の味方の真似をすれば良いのよね。……正義の味方?」
 どんな風だったか、とユリーカに見せられた映像をちょこちょこと思い出してみる。
 見る回によって性格が微妙に違ったり絵柄が変わったり酷いときには声まで変わっていたが、おおむね、だいたい、なんとなくのところはつかめたような気がする。
 逆に言えば、あの映像には『それっぽさ』が沢山詰め込まれていたようにも思う。
 荷物のたぐいを運んでいた『真宵の魔導師』エリア・アトラス・サンシール(p3p000413)が会話に混ざってくる。
「いつの時代、世界でも子供たちが楽しめるのはとても素晴らしい事ですから、やれる限りサポートを頑張って行きたいですね。なんだかオリジナルな感じでこちらの方には不馴れな所が沢山ありそうですから」
 エリアがちらりと見れば、まだかろうじて無事っぽい裏方スタッフたちがよろよろとした様子で現場に入ってくる。
 エリアがうまく立ち回っていけば、きっと劇もいいものになるだろう。
 然り、という顔で頷く『シティー・メイド』アーデルトラウト・ローゼンクランツ(p3p004331)。
「未来ある子供たちに夢を届け、明日のために成長を促すのも街の掃除屋たるシティー・メイドの努めでございます。……問題は、わたくしが『夢』というものへの理解がまだ浅いことでございますが」
 なんだか深いことを言っているようなのだが、トタン板で作った『メイドロボ衣装』に包まれているのでなんだか冗談みたいに見えた。
 勿論、アーデルトラウトはいつだって真剣である。
 あぐらをかいて味草の端っこを囓っていた『武者ガエル』河津 下呂左衛門(p3p001569)が。カエルめいた目をすうっと細めた。
「拙者も童の頃は、紙芝居を楽しみにしていたものよ。思えば剣を握るに至ったのも、あの頃の憧れが切っ掛けやもしれぬな」
 しみじみ、と昔を懐かしんで顎を上げる下呂左衛門。
 そこへ、残る二人のメンバーが現場入りした。
 『待たせたね』と言って帽子を脱ぐ『老いたる鯨鯢(カー・オン)』リョウブ=イサ(p3p002495)。
 ステッキを持って歩く姿にどこか気品があり、それこそ舞台に出てくる俳優のようだった。
 ざっくり言うと、大物感がすごい。
「フハッフハッハッハッ! 頭が高いぞい! ひかえおろ! ひかえおろ! わしを誰と心得る? 先の大将軍ミツクニ・ミト・ゴロウコウぞい!」
 胸を張ってずいずいと出てくる『暴れん坊ミト』ミツクニ・ミト・ダイショーグン(p3p002610)。
 刀を持って歩く姿にどこか重厚感があり、それこそ舞台に出てくる俳優のようだった。
 ざっくり言うと、大物感がすごい。
「なんでござろう……同じ枠に入っているのに全く別の次元に生きているかのような……」
「言うな」
 軽く白目をむいた下呂左衛門の肩に、レイがぽんと手を置いた。
 ミツクニは役に入っているのか普段からこうなのか全然分からないテンションで威厳を放っている。夏の水かけ祭りもかくやというまきっぷりである。
 そんな彼が、今日の主役。
「ばーにんぐこじーん?? それは、なんぞい……? うまいのかぞい?」
 控えめに言って記憶力が衰えたご老人みたいなことをいって首を傾げるミツクニ。
 レイは下呂左衛門の肩を強く掴んだ。
「乗り切ろうね?」
「ど、努力するでござるよ……!」
 そしてドアは開かれて、子供たちの声がした。

●幕が開けば全て世界のあちら側
 エリアが子供たちにお菓子を配っている。
 その光景を下りた幕の隙間からのぞき見て、恵禍は小さく息をついた。
 手元のカンペをちらりと見る。
 アーデルトラウトが簡潔にまとめた劇の筋書きはこうだ。

 ①悪役が孤児院に火を放とうとします。
 ②止めに正義の味方が入場し、戦闘になります。
 ③正義の味方ははじめピンチになりますが、逆転をします。
 ④正義の味方が観客の子供たちになんかいいことをいって締めに入ります。

 すごく簡潔だが、やるべきことは全部詰まっているといっていい。
 細かいアドリブや工夫は既に話し合っているので、多少予定外のことが起きても劇を中断することなく進められるだろう……と、恵禍は密かに考えた。
 背景や小道具の準備は整ったようだ。振り返るエリアに合図を出すと、エリアはささっと舞台裏へと引っ込んでいった。
 ここからが大事なところだ。
 幕を引き上げるロープを素早く引くエリア。さあ、開幕の時だ。

 背景は孤児院。その庭だ。草花が手前に並べられ、舞台が立体的に組まれている。
 聖職者の格好をしたリョウブが、客席前列の子供たちにむけて手を広げる。
「さあおいで、おやつの時間にしよう」
 見る者がうっとりしてしまうような立ち振る舞いだ。
 孤児院のシスターたちがどこかうっとりしている間、子供たちがたかたかとかけより、『いんちょーせんせー!』と言ってリョウブのまわりに集まった。
 予めエリアがお菓子を配りながら仕込んでおいたのだ。孤児院の子供たちが孤児院の子供役をやるのは、とても理にかなっていた。
 お歌を歌って。絵本を読んで。そんな声に笑顔で応えるリョウブ。
 だがそんなとき、庭をぶわりと炎が走った。
 手前に並べられていた草花が急速に焼け落ち、焦げた草となっていく。
 見事なもので、焼けているのは配置された草花だけだ。舞台はおろか幕の端にすら火はとどいていない。
 恵禍が集中に集中を重ねて、繊細な操作をしているのだ。
 そうとは知らず、突然のリアルな炎に驚く子供たち。
「ククク……はーっはっはっは!」
 両腕を掲げ、豪華な衣装に身を包んだレイチェルが現われた。
 メイクも相まって見るからに悪役。子供たちも、そばで見ていたシスターたちも直感的にレイチェルの役柄を理解した。
「我を畏れよ! 我を恨め! 憎悪こそ我が糧! 怒りこそ我が力となるのだ!」
 レイチェルが腕を振るたびに炎が周囲を渦巻き、まるでレイチェルが炎を自在に操っているかのようだ。
 勿論、恵禍の炎操作とエリアの流す効果音の助けはあるが、レイチェル自身の堂々とした迫力が舞台の緊迫感を煽っていた。
 中には涙ぐむ子供までいるほどだ。
 子供たちを抱き寄せるリョウブ。
「ついに炎魔が……いや、大丈夫だ! きっとあれが来てくれる!」
 舞台の炎がひときわ大きくなったその時。
 突如として独特な音楽が鳴り響いた。
 舞台の裏手から颯爽と飛び出すレイと下呂左衛門。
「祈りの戦士ーバーニングキョーカイ!」
 聖職者風の衣装を纏ったレイが、びかびかするゴーグルを光らせて叫んだ。
 次ですよと目で合図され、一歩前へ出る下呂左衛門。
 両手にスキやクワを持ち、体中に草や木枝を纏わせていた。
「やーやー、我こそはバーニングノージョ―!」
 『台本と違う』という視線。
 『標準語は噛むのでござる』という視線。
「弱いものいじめは――」
「フハッフハッハッハッ! 頭が高いぞい! ひかえおろ! ひかえおろ! わしを誰と心得る? 先の大将軍ミツクニ・ミト・ゴロウコウぞい!!」
 ミツクニがいつもの衣装で現われた。
 レイと下呂左衛門が視線をあわせ、無数の情報量を交差させた。そのタイム実にコンマ五秒。
 下呂左衛門が素早くミツクニの口にお饅頭を詰めると、彼を両サイドからはさむようにしてポーズをとった。
「「炎上戦士――バーニングスリー!」」
 流れを察したレイチェルが手を翳し指をこきこきとならした。
「バーニングスリーなど今の我の敵では無い! デストロイメイド! さぁ、目障りな奴らをやってしまえ!」
「ピガガー!」
 どこのロボだっていう声を発してアーデルトラウトが舞台袖から出撃。
 目からビームを放つと、ぼわんと爆発のような炎が上がった。
 ダメージをうけたふりをするレイと下呂左衛門。
 ミツクニが『寺がー!』と謎の言葉を発して荒れ狂ったがむしろ好都合。
 アーデルトラウト(が入った『デストロイメイド12号』)は口を開いて炎を放った。炎につつまれ、うわーと声を上げる下呂左衛門たち
「どうして、力が出ない。そっか、恐怖の気持ちでで支配されていて祈りの力が足りないんだ……」
 まりにもリアルな炎に言葉を失う子供たち。
 リョウブが腕の中の子供たちに、そして観客席の子供たちに向けてよく通る声で呼びかけた。
「大丈夫! 皆で応援しよう! 皆で信じれば……バーニングスリーは絶対勝てる!」
 彼の声に後押しされるように、子供たちが『がんばれ!』と声を上げ始めた。
 『パターンはいった』と誰かが呟いた。
 びきん、と目を光らせるレイ。
 その光にアーデルトラウトは本能的な危険を感じ、咄嗟にガード姿勢をとった。
「皆の祈りが届く! 力が漲ってくる! ――夢と希望を力に変えて!」
 と言って、レイは宙返りからのムーンサルトキックを繰り出してきた。
 マジなやつである。
「っ…………!」
 一方アーデルトラウトも戦闘マシン。マジなキックをくらったならば、マジなパンチで応えるまで。
 ガトリングガンみたいな腕をぶん回し、レイの腹めがけて叩き込む。
 杖を間に挟んでガードしたレイは回り込むように肘を、拳を、掌底を叩き込んでいく。
 結構ガチな、そして見た目以上にリアルなバトルが繰り広げられる。
 『台本にない』と硬直していた下呂左衛門はハッとしてクワを掴むと、至近距離でつかみ合いに発展したアーデルトラウトへと飛びかかった。
「炎魔、覚悟!」
 フリで繰り出した下呂左衛門の一撃が割とマトモに入り、ベニヤ装備を破壊されたアーデルトラウトはよろよろと舞台のそとへと退場していった。
 爆発四散したかのような炎と音がどかーんと散る。
「ぐぅ……デストロイメイドが敗れるだと!?」
 動揺してみせるレイチェル。
 『さあ来い今だ』という視線。
 『トドメは譲るでござる』という視線。
 それらの視線がミツクニへ集まった。
 ミツクニは胸を張り、目をギラリと光らせると――。
「さぁ、子供たちよ! ひかえおろー!」
 子供たちに威厳を放った。
 なんかノリでひれふしてしまう子供たち。
 一斉に首を横に振るキャストたち。
 が、物事は真面目にやっとくもんである。
 ミツクニはぐるりときびすを返すと、腰の刀を抜き放った。
「この『ばーにんこじーんぶれいど』とやらで火付け悪漢どもをおもしろおかしく撫で斬りぞい!」
 ここぞとばかりに刀にまとわりつく炎(by恵禍)。
 ここぞとばかりにしゃきーんという効果音を鳴らすエリア。
 ミツクニは『でいやー』と言って飛びかかり、割と結構真面目に、そして割と人を殺せそうなマジ斬撃を繰り出した。
 経験値の差かそれともミツクニの手心か、レイチェルは目を見開いてギリギリで回避――しつつ、斬られたふりをして胸を押さえた。
「ぐぅ……この我が、負けただと?」
 フッとまわりの炎が消える。敵の力が消えたことがわかるだろう。
「これは序章に過ぎん……。俺を倒そうが、絶望がある限り炎魔が滅びる事は無い!」
 さらばだ! レイチェルはそう叫び、舞台の裏へと退場していった。
 ミツクニはやりきった顔で見得を切っている。
 これ幸いと左右でポーズをとるレイと下呂左衛門。
 場をしめるように、リョウブがよく通る声で叫んだ。
「炎魔は倒された! ありがとう、バーニングスリー!」
 『ありがとう!』と続く子供たち。
 拍手が、会場を包んでいく。

●閉幕
 このあとの流れはお約束。
 なんとなく握手会をしてお別れし、がらんとした劇場が残る。
 舞台に立ち、リョウブが振り返った。
「お疲れさま。御一緒出来て、私は楽しかったよ」
 ある者は照れ笑いし、ある者は苦笑した。
 であれば、最後はこのシメでもよかろう。
 胸をはって見得を切るミツクニ。
「これにて、一件落着ぞい!!」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 お疲れ様でした、イレギュラーズの皆様!
 今回は皆様それぞれに活躍がありましたね。
 特にミツクニさんはいい意味でのトラブルメーカーになれていましたし、恵禍さんは能力をうまく活かして、レイチェルさんもご自分の背景にうまくマッチさせていて……おっと、ひとつひとつ挙げていってはきりがありませんね。
 ともあれ立派な演劇になりました。
 孤児院の子供たちも、きっと喜んだことでしょう。

 それでは、またのお越しをお待ち申し上げております。ごきげんよう!
 

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