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シナリオ詳細

<物語の娘>用意のないお茶会

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ようこそワンダーランドへ!
 不思議なウサギを追いかけて、落ちた先はワンダーランド。
 アリスはだぁれ?
 アリスはあなた。
 帰り道を知りたくて、不思議なウサギを探してあっちへうろうろこっちへうろうろ。
「お疲れみたいだね、アリス」
 声をかけてきたのはお茶会を開いていた帽子屋。
「良かったら休んでいくかい?」
 そう言って椅子を引いてくれたけど、肝心のお茶とお茶請けが空っぽ。
 さぁ、みんなでお茶とお茶請けを用意して、お茶会は如何?

●『黄金色の昼下がり』
「そう、この世界は『黄金色の昼下がり』という名前なんだ」
 それはきっと殆どの人が知っている、有名な物語によく似た世界。
 アリスと呼ばれる少女が不思議の世界を冒険するお話。
「この世界に入ると、入ったみんなが『アリス』になる」
 性別も関係なく、年齢も関係ない。
 みんながアリスになる。
「あぁ、別にアリスになると言っても、見た目がアリスになるわけじゃないから大丈夫。この世界の住民に、アリスと呼ばれるだけのことだから」
 みんながみんなアリスだから、会話す時は混乱しそうだとカストルは笑う。
「今回はのんびりお茶会を楽しんできてほしいんだ。まぁ、お茶会の準備もしなきゃいけないけど」
 どうせなら、自分たち好みのお茶会にしてみるのはどうだろう。

NMコメント

 ワンダーランドのカギが開いたので、早速出かけてみませんか?

●目的
・お茶会を成功させる
 ただしお茶もお茶請けもありません。
 みんなで用意しましょう!!
 紅茶や飲み物、食材は大体揃っているようです。

●『黄金色の昼下がり』
 不思議の国のアリスによく似た世界『黄金色の昼下がり』、通称『ワンダーランド』。
 今回は帽子屋のいるお茶会会場でお楽しみください。

●その他
 『ワンダーランド』では全員「アリス」と呼ばれます。

 アリスの世界を楽しみながら、のんびりお茶を楽しんで下さい。

  • <物語の娘>用意のないお茶会完了
  • NM名ゆーき
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2019年11月17日 22時25分
  • 参加人数4/4人
  • 相談4日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)
華蓮の大好きな人
ノースポール(p3p004381)
差し伸べる翼
華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)
ココロの大好きな人
ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)
私の航海誌

リプレイ

●お茶会準備をしよう!
「やぁアリス! 狂ったお茶会へようこそ!」
 嬉しそうにカップを掲げるのは三日月ウサギ。
「毎日毎日同じ顔触れ、同じ内容のお茶会だから飽きていたんだ! 良かったらアリスも参加しておくれ」
 四人分の椅子を追加して座るように促すが、テーブルの上は使い終わった空の食器が山のよう。
「お茶にするにしても、肝心のお茶もお茶請けもないじゃない」
 『お節介焼き』華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)が呆れたように呟けば、『差し伸べる翼』ノースポール(p3p004381)が頷く。
「お茶会なのにお茶もお茶請けもないのは大変です! 私達で、素敵なお茶会にしちゃいましょうっ♪」
「のんびりお茶会? いいですね! 集まった方は皆さん女の子。これは女子会というやつですか?」
 ノースポールの言葉に『蒼海守護』ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)がわくわくと周囲を見上げる。今回カストルの誘いに乗ったのは女性ばかり。それも年頃の女性ばかりなので、賑やかで華やかなお茶会になりそうだ。
「今回は女子会ですね! 張り切っちゃいますよ!」
 知り合いばかりというこの状況に、『虹を齧って歩こう』ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)は大張り切り! 素敵なお茶会の為に、早速お茶会の準備を始めるのだった。


「まずは会場を綺麗にしましょう!」
 張り切るウィズィは慣れた手つきで食器を洗い場に持って行く。流石は喫茶店の店員。動きに無駄がない。
 運ばれた食器を洗い場で待ち構えているのはノースポールだ。食器洗いが慣れた手つきなのは、愛しい婚約者の為に沢山お菓子を作っているからだろうか。
「アリスは綺麗好きだね。あっという間にテーブルの上がピカピカだ!」
 感心する帽子屋たちの分だけ新しく紅茶を淹れると、会場も軽く掃除する。綺麗になった会場に喜んだのは三日月ウサギだ。
「こんなに綺麗なここを見るのはどれぐらいぶりだろう」
「会場の掃除はこれぐらいで十分ですね!」
 すっかり綺麗になった会場を見て、ノースポールは満足そうに頷いた。

 会場の準備が出来たら次はお茶請けの準備。お茶請けは話し合いの結果軽食が三段乗ったハイティーテーブル。軽食はココロと華蓮、お菓子類はノースポールとウィズィが担当だ。
「ハイティーテーブルってあれよね? 下はサンドイッチ、真ん中に温料理、上はケーキとかのスイーツを載せるの」
「アフタヌーンティーの定番ですね! 憧れます!」
 女子なら誰もが一度は憧れるティータイムを想像すれば、それだけで心が高鳴る。
「じゃぁ先にオーブン使っちゃいますね!」
「えぇ、宜しくなのだわ」
 オーブンは一台しかないので、焼いた後に冷ます必要があるお菓子組が先に使う。
「料理はそれなりに出来る方ですが、お菓子はあんまり経験ないです。色々教えてくださいね!」
 ポーさんと一緒にお菓子作りにチャレンジです! と張り切るウィズィに、ノースポールも
「お料理は練習中ですが、お菓子作りは得意なのです。お任せくださいっ!」
 と胸を張った。
 それから材料を見て、実際に何を作っていくか決めて行く。
「クッキー、スコーン、シフォンケーキも焼いてみたいですね! 生クリームたっぷり用意して、季節のフルーツも添えてみたりして!」
「焼き菓子にケーキ、生クリームにフルーツ……いいですねっ♪ 見た目も味も、いろんなモノを用意しましょう!」
「やっぱり見た目に可愛くないと!」
 二人で盛り上がりながら、作る物を決める。
 ノースポール主体で手早く材料を作業台に揃え、まずはシフォンケーキ作り。
「卵白を角が立つまで泡立てるんです。単純作業なんですけど、力が要るのでウィズィさん手伝って貰えます?」
 可愛らしく頼めばウィズィは笑顔で引き受ける。
 ノースポールだと中々ふわっとならない卵白が、腕力のあるウィズィの手にかかればあっという間にふわふわに。ついでに生クリームも差しだせば、こちらもあっという間にふわっふわ。
「凄くいい感じです~♪ 早く皆さんで頂きたいですねっ!」
 シフォンケーキの生地を型に流し込んで、焼いている間に焼き菓子の生地を作っていく。
 クッキーとスコーンは何味にしようか。

 オーブンが空くのを待つ間に軽食組も材料を見て、何を作るか決めて行く。
「真ん中はパイにしましょう。熱々が美味しいのだわ」
「パイならアップルパイが良いです」
 憧れのお姉さんである華蓮と一緒に料理出来るのが嬉しいのか、ココロも張り切っている。
「アップルパイは素敵だわ。後は甘くない、ベーコンとポテトのパイも作りましょう」
 何時かママになった時の為にと日頃から料理の勉強はしっかりしている華蓮。今日はそのリハーサルだろうか。本番はきっと、美味しいと笑顔で食べる可愛い子供に、子供とよく似た笑顔で料理を頬張る愛しい旦那様。
 つい愛しい旦那様の事を想像して赤くなった華蓮だが、不思議そうに見つめるココロを見て、慌てて料理を始めるのだった。
 まずはパイ生地の準備。振るった粉に塩、バターを切るように混ぜ、ポロポロになったら水を足して更に混ぜる。バターが溶けないように手早く纏めたら、冷やしながら休ませる。
「パイ生地作りって大変なんですね」
「でも、大変な分だけ美味しいから頑張れるのよ」
 一緒に作りながらにこりと笑う華蓮に、ココロは感心したように頷く。
「食べるのが楽しみです。でも、その為には中身も頑張ります」
 リンゴの皮むきはかろうじて出来る程度のココロ。だけどその分、心を込めてしっかりと。
 ベーコンはしっかりと焼いて、ほくほくのマッシュポテトと合わせる。
 パイ生地で包んで、お菓子組が余らせた卵黄を塗ってオーブンに入れれば、後は焼きあがりを待つだけだ。
 焼き上がりを待つ間に今度はサンドイッチ作り。
「サンドイッチはそれぞれ作りたい物を半分ずつ乗せましょう。私はレタスとトマトのサンドイッチと、ちょっと甘めのフルーツサンドにするのだわ」
「わたしはタマゴサンドとホットサンドにします」
 華蓮と被らないようにしつつ自分が食べたい物をしっかりと。


 ふんわりと香る甘い匂いと香ばしい匂いに、この作業が終わるのが寂しいと思うと同時にお茶会がもうするだと思ってわくわくする。だけどお茶会を開くにはお茶請けの盛り付けと会場の飾りつけも一大事!
「食べ物はやっぱりアレに盛り付けないとね! アレ!」
 想像は出来ている。銀の、お皿を三枚乗せられるアレ。
「華蓮さん、なんだっけアレ……」
 喉元まで出かかって、でも名前を思い出せないウィズィに華蓮は首を傾げる。
「入ティースタンドのことかしら?」
「ハイティースタンド! そう! それ!」
 答えを聞いてすっきりしたウィズィは、「ハイティースタンド」と繰り返しながらお菓子を盛り付けて行く。
 お菓子と軽食を盛り付けたら、今度はそれに合わせて会場を飾るのだと、ノースポールとウィズィが張り切っている。
「飾り付けも皆でやりましょう! レースのマットにリボン、お花……。後はやっぱり秋らしく紅葉とか木の実とか?」
 思いつくままに言葉を重ねるウィズィに、ノースポールの白い頬が興奮で紅潮する。
「お花とか葉っぱを飾るの、素敵です! そうですね、紅葉に木の実、カラフルにコスモスも飾りたいです♪」
 うきうきと周囲に生えている花や葉っぱを見て回ると、気が付けば両手いっぱい。
 テーブルの上だけでは飾りが余ってしまうので、椅子や高い所にも飾ることに。
「高い所の飾りつけはお任せください!」
 胸を張ってそう宣言したノースポールは、自前の翼でパタパタと飛んで、ささっと高い所を飾って行く。
「ノースポールさん、これもお願いします」
 ココロが差し出した白い花も、綺麗に飾って会場の準備は完璧!
「準備バッチリなのだわ!」
「完成! かわいいー!!」


●いつもと違うお茶会
 お茶を淹れるのには少し自信があるウィズィが用意したのは、王道の茶葉からフレーバーティーまで多種多様。気になるお茶を淹れて貰えば、ふわりと紅茶の芳香が広がる。
「このお茶、すごく美味しくないですか? プロがいれると違うのですね」
 感心しきった様子のココロに、ウィズィはどこか誇らしげ。
「本当。ウィズィさんの隠れた特技発見なのだわ」
「紅茶も美味しいですけど、パイもサンドイッチも凄く美味しいです!」
 お茶会のマナーを華蓮に教えて貰い、マナーを守りながら楽しいお茶会のスタート!
 レタスとトマトのサンドは口の中がさっぱりして食欲をそそり、タマゴサンドは粗めに切った白身の食感と、ぴりっとしたコショウのお陰でいくらでも食べられる。
 粒マスタードを塗ったパンにハムとチーズを挟み、バターを熱したフライパンで均一な焼き目が付くまで焼き上げるホットサンドは、溶けたチーズがたまらない!
 ベーコンポテトパイはベーコンの旨味とマッシュポテトの食感が楽しくてついつい手が伸びてしまうし、とろりとしたアップルパイは甘酸っぱい林檎が口いっぱいに広がって幸せになる。
 ふわふわ生クリームを添えたシフォンケーキは、食べると口の中で溶けていく。焼き菓子も紅茶との相性抜群で、おしゃべりしながらあっという間にお菓子も軽食も減って行く。
「こうやって皆さんと一から準備して、一緒に過ごすお茶会楽しいです」
 初めましても顔見知りも、一緒に楽しく過ごす時間。それは楽しくて、忘れられない素敵な思い出。
「とっても素敵な時間なのだわ」
「はい! 私も皆さんと一緒に準備とお茶会出来て凄く楽しいです!」
「私も久しぶりに新鮮なお茶会で楽しいよ」
 全員のにこにこ笑顔を見れば、どれだけ楽しいかがよくわかる。
「んー……楽しい時間はあっと言う間。こんな依頼もたまにはイイですねぇ」
 のんびりとしたウィズィの呟きに、またお茶会したいねと言ったのは誰だろう。

成否

成功

状態異常

なし

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