PandoraPartyProject

シナリオ詳細

イレギュラーズ強盗団!!!

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●薄氷の平穏
 賑わう街の中を黒い装甲車が走っていた。
 その数5台。それぞれに機関砲を搭載し、砲手は油断なく周囲を警戒する物々しい様子。しかし、殺気立った空気を町の人々は気にした様子もなくそれぞれの日常を謳歌していた。
 ……まるで見えていないかのように。

「認識阻害術式使うならこんなに護衛つけなくってもよかったんじゃないッスか?」
 装甲車の運転をしていた男が不意に声を上げた。
「馬鹿野郎!失敗したら俺たちの首が飛ぶって聞いてなかったのか!?」
「そりゃ聞いてますけど、たかが宝石一個でしょ?ここまで大がかりな事する必要があるとは……」
 助手席の男は小さく唸ると背もたれに体を預けた。暫し眉を寄せて思案し。
「ここだけの話、相当な曰くつきらしい。
 歴史の変わり目に現れるとか、英雄が持ってたとか……ともかく持ち主は世界を牛耳る事が出来るといわれているんだと」
「オカルトじゃないッスか」
 助手席の男は示すようにバックミラーを見た。そこに映る後部座席に座る兵士達は一様に俯いて黙りこんでいる。それぞれの武装を抱え、命令を待つ様は人間というよりも待機中の兵器に近い。
「こんだけの魔人兵使ってまでやるんだ。なんか確証があるんだろうよ」
 そう、彼らは一見人間のように見えるが人間ではない。魔界で鋳造された戦闘生命体だ。そして、それを使役するものもまた人間ではない。
「つか、アイツらの燃料稼ぐのめっちゃ大変だったんッスよ。人間なんてバッと纏めて殺しちまえばいいのに、バレねぇようにちまちま攫っては魂絞って……」
「文句はいいからしっかり周りみとけ。どうせ俺らはボスには逆らえないんだからよ」

 二人の男、否、二匹の悪魔はそれっきり黙りこんで平穏を装う町の中を走っていく。
 その後ろで車内に安置された暗く紅い色をした宝石は暗がりの中、ニタリと笑うように煌めいた。

●暗き欲望の宝石
「強盗をしてきてほしい」
 集まったイレギュラーズにカストルは真剣な面持ちでそう言い放った。

「標的は暗紅色の宝石。それを必ず奪って、破壊して」
 いつも穏やかなカストルのただならぬ様子にイレギュラーズは何があったのかと尋ねると、カストルは悩まし気に眉を寄せながら告げる。
「今から向かってもらう世界は『世界を滅ぼす事ができるアイテムがたくさんある世界』なんだ。
 僕が今お願いした宝石もその一つで、簡単に言えば人の欲望を増大させる力がある」
 勿論それだけじゃないけどね。と付け加え、カストルは小さく息を吐いた。
「その宝石には意思があるみたいで、普段は自分の存在を隠してる。
 でも、それが表に出たのがわかったんだ。何をしようとしているのかは分からないけど、きっとその世界にとって良いことは起こらないよ。
 だから、必ず破壊して。この世界を少しだけ平和の方に傾けてあげてほしいんだ」

NMコメント

 というわけで強盗は4人いる。七志野言子です!

■目的
 平和な街の中を走る5台の装甲車を探して宝石を破壊してください
 5台の装甲車は一塊で走っていますが、全て同じ見た目でどれに宝石が積まれているかは分かりません
 また、認識阻害の魔術がかかっているので全く対策をせずに肉眼で見ると一般車両と区別がつきません

■特殊ルール
 このライブノベルでは、非戦スキル&ギフトが超強化されます!

 具体的にどういう事かというと、非戦スキルを絡めてプレイングを書くときに文脈に問題なければ意図した通りの効果を及ぼしたものとして処理します。
例:
 俺の心眼があれば装甲車を見破るのはたやすいぜ!
(注意:非戦スキルの心眼は人のスリーサイズを把握するためのものです)

 ギフトに関しては不利な効果や発動条件を無視したり、より強い効果を及ぼすことができるようになります。
 発動条件が厳しいギフトをお持ちの方とか是非どうぞ。

■NPC
チュウカン・サッセーン
 助手席に座ってたやつ。悪魔だから上に逆らえないので死ぬまで戦う。
 最近ショックだった事は、部下がノーパンしゃぶしゃぶに通ってた事。

サンシィ・ザーゴン
 運転席に座ってたやつ。悪魔だから上に逆らえないので死ぬまで戦う。
 最近ショックだった事は、女体盛りを嗜む上司がノーパンしゃぶしゃぶを拒絶した事。

魔人兵のみなさん
 装甲車にいっぱい乗ってる。全員同じ工房で生まれた仲良し兄弟。
 感情がないのでショックとか受けない。

暗き欲望の宝石
 色々伝説があるスゲー奴。狡猾なので誰も知らないけど皆のボス。
 最近ショックだったことは、一生懸命誰にもバレないようにお出かけの準備をしたのに全然知らない奴らが殴り込みをかけてきた事。

■サンプルプレイング
暗き欲望の宝石(p3pxxxxxxxxxx)
 絶対に逃げ切ってやるぅぅぅぅぅ!!!
 とりあえず防御力と機動力は大事なので装甲車に乗ります
 めちゃめちゃ目立つので認識阻害の魔術をかけて一般人にバレないように偽装
 さらに自分が乗っている装甲車と同じ型の装甲車を4台用意してダミー兼護衛にします
 部下は自分のいう事に絶対服従するのを連れてきたので死ぬまで戦わせます
 万が一の時は部下に下水道にでも放り投げさせて逃げます
 生きてれば世界を滅ぼすチャンスは巡ってくるんじゃい!!!

  • イレギュラーズ強盗団!!!完了
  • NM名七志野言子
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2019年11月14日 22時30分
  • 参加人数4/4人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧 (4人)

ノリア・ソーリア(p3p000062)
半透明の人魚
マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)
黒鎖の傭兵
水瀬 冬佳(p3p006383)
転輪禊祓
伊達 千尋(p3p007569)
Go To HeLL!

リプレイ

●強盗は4人いる
 麗らかな陽気の午後の街には様々な人々があふれている。玩具をねだる子供、待ち合わせに遅れて詫びる若者、見終わった映画の感想を言い合う恋人たち。
 誰もがこの平穏を永遠のものとして享受している様子であるが、今まさにこの街を起点として世界は滅ぼうとしている。
「滅ぼせる力が無数にある、ねぇ…どこの世界も難儀なことが多いもんだ。他人事ではないけど」
 『かくて我、此処に在り』マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007) は、ティンダロスを駆りながら独り言ちた。
 獲物は装甲車にある。見た目は偽装できたとしても細い路地を使用することはあるまい。そう考えて幹線道路を主に探しているが今だその影を踏めずにいた。
 しかし、それも時間の問題であるはずだ。装甲車が通る事の出来そうな道は既に看破している。後は追いつめるだけ。

「うううっ……」
  『半透明の人魚』ノリア・ソーリア(p3p000062)はビルの陰に隠れて仲間の合図を待っていた。手には高級天然海塩の瓶が握られている。昔ながらの製法で作られたそれはどんな料理に使っても味を引き立てる事間違いなしであるが……。
「宝石に、意思があるのなら、きっと、欲望も、ありますの」
 今回振りかけるのは料理ではなく自分自身だ。
「わたしには、どれが装甲車なのかもわからなければ、どれに宝石があるのかもわかりませんの。でも、そんなときには向こうから、出てきたくなるようにすればいいですの」
 自分自身に言い聞かせるように唱えるノリアの心境はどのようなものか正確に知ることはできないが、高級天然海塩を握る手が震えていることだけは事実である。

 『Punch Rapper』伊達 千尋(p3p007569) は、ちょうどいい感じに人気がない場所に停車してあったバイクのキーの所にマイナスドライバーをグッとしてるところであった。
 カストルから依頼を聞いた際には「おいおいおいおいこれってバイクチェイスできんじゃねーの?」と盛り上がったものだが、世界に降り立ってから気づいたのだ。バイクがない、と。
 0.5秒くらい自分の用意の悪さを呪った後に思い付いたのは現地調達である。なにしろ世界の危機だ、超法的措置があっても仕方ない。悪いのは世界を滅ぼそうとする宝石である。Q.E.D.しかたないね。
 エンジンが景気のいい咆哮を上げたのを確かめた千尋の顔は正義の味方ではなかったが、世界を救えればよかろうなのだ。

「よく今に至るまで滅びていないと感心するところですが、そういう品々に人知れず対応している人達……抑止力のようなものがその世界に在るという事でしょうか」
 『水天』水瀬 冬佳(p3p006383)は飛行の術式を纏い、上空から街を見下ろしていた。 今のところイレギュラーズ達と目的を一にする現地勢力は存在しない様子であるが、今の今まで世界が崩壊していないところを見るとそのような勢力もあるのかもしれない。
「あら」
 展開していた呪術解析結界に反応があった。肉眼でそちらの方を確かめれば一般車両が道路を走っている。しかし、冬佳が素早く印を切り指で作った窓の中からのぞき込めば一転、不吉に黒い装甲車が5台浮き上がる。
「見つけました。ええ、ええ、位置は――」
 そして、中央の一台には暗く、紅い、輝き。

●強盗は追う
「ヒィィィヤッハァァァァ!!!!」
 一般車両など千尋の極限まで鍛えられたドライビングテクニックにかかれば障害物にすらならない。灼熱のタイヤ痕をアスファルトに刻みながら盗んだバイクが限界を超えて疾駆する。
「プンプン臭うぜェ……薄汚え悪魔のニオイがなァーーーーーー!!!!」
 肉眼で見れば暴走するバイクに困惑する車道にしか見えなかっただろう。しかし千尋の研ぎ澄まされた上等な感覚は人の中に潜む悪魔たちの匂いを捉えている。
 遠い、遠い、近い、まだ――コレだ。
「悠久-UQ-の切り込み隊長ナメんじゃねーぞ!」
 千尋の顔に獰猛な笑みが浮かぶ。アクセルを握りこみ、エンジンが吠える。流れるように目的の車両を『追い越す』と、独楽のように旋回して向かってくる車両に向き直った。
「チキンレースだオラァ!!!」
 加速する。強大な相手に向かう蟷螂の如く一直線に。

 衝撃音。
 テクスチャが剥がれるように一般車両という幻覚が砕け、破片が空中に舞い上がっていく。
「面白い事してんな」
 その一拍後に巨狼が降ってきた。ティンダロスだ。
「大丈夫?」
「……痛ッてえ肘打った……やっぱ俺、車ダメだわ」
 元気そうな様子を確認してから姿を現した装甲車へと向き直った。
 車の上に乗る砲手は既にマカライトに向けて機銃を構えている。しかし、マカライトの心は動じない。それはギフトの効果でもあったし、空中に控えていた冬佳が輝く白鴉を放とうとするところを見ていたからでもあった。

「宝石はあの中に!」
 日常の崩壊を察した人々の悲鳴と機銃のBGMの中、冬佳が叫ぶ。
「兎にも角にも、正当な理由の「強盗」なんでな。大人しく奪われてもらおうか」
 マカライトの鎖が物理法則を超えて伸びる。それは的確に暗紅色の宝石の潜む車両を打ち抜こうとしていたが、けたたましい音を上げて急制動した護衛車両が盾になり進撃を阻む。
 他の護衛車両もまた、目的の車両を庇うように隊列を変化させる。宝石だけでも逃がす気だ。
「抵抗するか、ならば覚悟は出来ているな?」
 マカライトは、否、ティンダロスは地を蹴った。弧を描くしなやかな立体軌道の後ろを追いかけるように鉛玉の雨が降る。
 そして、巨狼は駆ける速度を落とさぬまま護衛車両にとりつき――金切声が上がる。

 後方の惨事を察しながら悪魔はアクセルを踏む。それに立ちふさがったのは冬佳だ。
「逃がしません……!」
 身の丈以上ある武骨な車にただ一人で立ち向かう胆力とはどのようなものであろうか。
 まるで戦乙女のように白い羽織をはためかせ凛として氷の刃を振りぬく。
 その一撃は峻厳にして清冽。あたかも虚空を薙いだが如き有様。
「氷蓮華」
 野に揺れる蓮華の花びらの如く、氷が散る。摩擦による赤熱に耐えられず氷の刃は溶けだしたらしい。
 しかしながら、すれ違った装甲車はやがて切り離された上部を投げだして、下部のみビルにぶち当たって炎上した。

●強盗は奪う?
 もはや装甲車での逃走は封じられ、しかしあきらめ悪くぞろぞろと荷台から魔人兵が下りてくる。
 透視やハイセンスによって宝石の位置が割れているとはいえ、人よりも圧倒的に小さなソレは紛れやすい。ひとたび見失わせれば今回の出現を阻まれたとて宝石側にとっては勝ちなのだ。
 それ故の魔人兵の数。
 暴風の如く兵をなぎ倒すマカライト、流水の刃で穿つ冬佳の前にそう長くは持つまい。だが、その時間だけで十分だ。暗紅色の宝石は自分を拾い上げ、逃走しようとする悪魔の掌の中で邪悪に輝いた。
 しかし、宝石が安堵できていたのはそこまでだった。
「こ、こっちをみてーですの!」
 ノリアだ。つるんとしたゼラチン質の尾を見せつけるように揺蕩わせながら乱戦状態の戦場の真上を泳いでいる。
「ノーパン!」
「違う!空飛ぶ女体盛りだ!」
 逃走しようとしていた悪魔二人が騒ぎ出す。なにしろ、ノリアの容姿は二人が愛するHENTAI文化にベストマッチするのである。しかも隙だらけで幼気な姿。このソリューションは当然と言えた。
「ほら、このしっぽ、おいしそうですの。それに、これを、かけたら……」
「うおおおおお!!! オ・イ・シ・イ!!!」
「薄塩ノーパン、アリ寄りのアリ!!」
 その上、恥じらいながら自分の尻尾に塩をかける様子は垂涎もの(純粋に食欲的な意味で)である。悪魔二人はサイリウムを振りそうな勢いできゃいきゃいしているが、その後ろで指揮を失った魔人兵がイレギュラーズによってものすごい勢いでぶっ飛ばされている。それに気づけないほどにノリアの食材適正の魔力は場を支配していた。
「このしっぽ、たべちゃいたいですの? 食べちゃいたいなら……宝石をくださいですの!」
「あげちゃう!!!」
 正常な精神であれば一笑に付して終わりであっただろう台詞も今ならば抜群の効果を示す。悪魔は守っていたはずの宝石を迷うことなくノリアの方へと投擲した。
「ていっ」
 しかし、悲しいかな。ぺちりと尻尾にはじかれて宝石は受け取り拒否。
 宝石の軌道を看破していたマカライトの手の中にしかと収まった。
「あっ」
 絶望的な悪魔たちの声が漏れる。
「オッ?コリャ~~~アレかァ?」
 魔人兵の胸倉をつかんでボコにしていた千尋が愉悦に満ちた声を上げる。
「そうですね。持ち逃げの危険もなくなりましたし」
 冬佳が冷静に腕を振るえば、水の刃が敵をまとめて貫通する。
「後片付け、だな」
 駆動式鎖刃剣「カナキリ」を構えるマカライトの目線は真っすぐ人外たちを射抜いていた。

●世界の平和は保たれる
 怯えたように宝石が煌めくのは見間違いではあるまい。
「他に使用がないので……仕方ないですね」
「次に生まれてくるときはいい子になってほしいですの」
 ため息をつく冬佳に、手を組んで祈るノリア。
「因果応報だろ。何をしようとしたかはしらんが」
 そけなっくマカライトが告げ、千尋は金槌(盗品)を素振りする。
「俺ってバカだからわかんねぇけどよォ~~、宝石は金槌でブッ叩けば割れるんじゃねえかぁ~~?」
 夕焼けの中、響き渡った破砕音は邪悪な性質に反比例して美しかったという。

成否

成功

状態異常

なし

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