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シナリオ詳細

征け、僕らのスカイゴーレム!
征け、僕らのスカイゴーレム!

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●埴輪大行進
 緑広がる平原に佇む、小さく長閑な田舎町。住民のゴーレムは朝を迎えれば起床し、水を汲み、近所の奥様の井戸端会議が始まる。本日は晴天。よく洗濯物も乾きそうだ、と奥様ゴーレムは笑い、外へ働きに行く旦那さんゴーレムを見送る。どこにでもある風景。平和な日常。周りはただただ緑の絨毯が広がるばかり、畜産ゴーレムが呑気に草を食み、幼きゴーレムが棒を片手に畜産ゴーレムと戯れる。ふと一人の少年ゴーレムが空を見上げると東より暗雲が広がっていた。雨が近いのだろうか。家へと急いで帰ろうとしたとき、空よりも先に地が轟いた。

 暗雲の下を歩むは褐色の土型ゴーレム。新世代高性能戦士、『ハイクオリティ・ニューエイジ・ワーリアー』、通称『ハニワ』。従来の戦士ゴーレム戦士の10倍のパワー、10倍の重量、50倍の燃費の悪さを兼ね備えたスーパー戦士である。はにわー、はにわー、となんとも気の抜けた鬨を上げ、一糸乱れぬ歩調で進むその姿は普通のゴーレムにとっては恐怖そのもの。まさに侵略者。
 その後訪れる災禍は言うまでもなく。暗雲の広がる空の下にはゴーレムの姿は須らく消え、土塊の上には木の棒が一本刺さっていた。

●暗雲を打ち払え!
「まあ土で出来たとは言え人には違いないんだろうな。俺らがたまたま血肉で出来ているようなもんだろう。」
 図書館で本を携えた犬の獣種らしき男がイレギュラーズに向かっていう。名を語らずに、『ワンダートラベラー』とでも呼んでくれ、と彼は言った。
「俺の名前のことはどうでもいいだろ?この『世界』についてだが、今語ったようにゴーレムっていう土人形種族が『ハニワ』と呼ばれる兵士に襲われて壊滅するっていう状況だ。」
 犬の顔をしかめて『ワンダートラベラー』は語る。
「どうも空にある暗雲が怪しいようでな。向こうの世界に協力者がいるからそいつを頼ってみるといい。解決策が有るとは言ってたからな。」
 しかし、雲を晴らすとはどうしたものか。そもそもそこまでの高さを飛ぶにはどうしたらいいのか。色々言いたげなイレギュラーズに対し、あっちのやつに聞け、どうにかなるらしいから、と『ワンダートラベラー』。
「それじゃ、送るぞ。むこうの『ヤツ』にもよろしくな。」

 無事に降り立ったイレギュラーズ。特に体に特殊な力が宿ったわけでも無さそうである。ゴーレムたちがこちらを見るも特に反応もなく、ああよくいる旅人なんだな程度の扱いのようだ。そんな中、一人のゴーレムがこちらに近づいてくる。
「よう、よく来てくれた。向こうの『俺』に会ってくれたんだな?じゃあ早速だが、これを使ってくれ!」
 犬っぽい顔をしたゴーレム――『ワンダートラベラー』は、巨大な鳥型ゴーレム、『スカイゴーレム』を二羽連れてきた!
「俺の庭には二羽ハニワ……じゃなくゴーレムがいてな、そいつがコレ、二人乗りの空飛ぶゴーレムだ!こいつは倒したハニワの近くでハニワパワーを集め、集めたパワーですっごいビームを放つんだ。そのビームで雲を消し去るって寸法だ。わかったな?じゃあ早速、乗った乗った!」

NMコメント

 リムです。宜しくおねがいします。埴輪って可愛いですよね。
 今回はゴーレム世界での英雄譚です。

●成功条件
 暗雲を晴らすこと。

 田舎町から出発し、侵攻してくる『ハニワ』軍を止めつつ雲を晴らしてください。
 足止め班と飛行ハニワ班に分かれるも良し、全員飛行班で空襲、足止めするのもありです。
 ただし、1名以上は飛行ハニワ班をしてください。暗雲を晴らすために必要です。

●『ハニワ』
 ハイクオリティ・ニューエイジ・ワーリアー。誰が呼んだか通称『ハニワ』。人型をしています。数は100体程度。
 一般住民のゴーレムよりすごく強いが焼いた土塊なのでイレギュラーズより弱く脆いです。この世界だからこそイキれる程度の強さです。
 攻撃手段は武器の槍で突いたり投げたり、眼からビームを出すこともあります。そこそこ痛いがそこそこ止まり。一般ゴーレムなら崩れるかもしれないですが、イレギュラーズならかすり傷程度になるでしょう。
 すごく燃費が悪く、草原で時間を稼ぐと田舎町に辿り着く前に動けなくなってしまうかもしれません。

●『スカイゴーレム』
 空飛ぶ鳥型ゴーレム。イレギュラーズが搭乗することですごくパワーアップしました。具体的には『ハニワ』の攻撃に十分耐えられるぐらい固くなりました。『ハニワ』を倒すと更に攻撃力が増し、必殺のビームが出せるようになるとか。
 言葉は喋らないものの、言葉を理解しているようで、騎乗戦闘がなくても十分に操ることが出来ます。

●『ワンダートラベラー』
 どこにでも現れる犬獣人の境界案内人(ホライゾンシーカー)。今回の世界ではゴーレムの姿をしています。一般ゴーレム程度の実力なので今回はお見送りです。

 詳細は以上です。
 地上で無双するも良し、空中から英雄になるも良し、カッコよく世界を救ってください。
 皆様のプレイング、お待ちしております。

  • 征け、僕らのスカイゴーレム!完了
  • NM名リム
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2019年10月27日 22時30分
  • 参加人数 4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)
かくて我、此処に在り
ティスル ティル(p3p006151)
雷雀
リナリナ(p3p006258)
海賊には眼帯!
鞍馬 征斗(p3p006903)
天京の志士

リプレイ

●発進、スカイゴーレム!
 街から飛び立つスカイゴーレムの背に乗る4人組。その眼下には緑の大地を埋め尽くすような『ハニワ』が行進していた。
「これはまた……気の抜ける顔なこった。」
 『かくて我、此処に在り』マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)が神妙な顔で敵を見やる。垂れた鎖が彼の気分を表しているかのようだ。ハニハニワーと鳴く(?)その姿はマスコットの方がお似合いだろう。手に持つ物騒な武装槍や時折放たれるビームを見なければ、だが。
 相席をしている『風纏い』ティスル ティル(p3p006151)は異世界の空飛んでいることに興奮しているようだった。
「わー、ホントにホントに来ちゃったよ異世界!んー、空気が違う……気がするっ!体は透けても無ければ普通に動かせるし、問題なし!」
 腕をぐるんぐるんと回し、意気込みは十分だ。スカイゴーレムも『チィーーー!』と鳴き気合十分……
「えっ、鳴けるの!?」
 ゴーレム人が喋るのだからゴーレム鳥だって鳴くのである。異世界という神秘にまた一歩足を踏み入れた気分だったと後にティスルは話す。

 一方のスカイゴーレムには『やせいばくだん』リナリナ(p3p006258)が器用にスカイゴーレムを操っていた。
「おー、ハニハニ! ハニハニいっぱい!この世のシューマツ、最後のシンパン!」
「確かに壮観だね。今からこれを全部壊さなきゃいけないんだけどね……。出来ることをしようか。」
 『天京の志士』鞍馬 征斗(p3p006903)も行進する『ハニワ』を空から見下ろしながら呟く。
「出来ること!平和の鳥、西瓜ごーれむ!無敵、最強、甘いぞッ、スイカ!」
「スカイだからね?スイカじゃないからね?」
 征斗の訂正もなんのその、リナリナは元気いっぱいに空を指差し号令を発する。
「目標、暗雲!スイカゴーレム発進!るら~!!」
 2匹と4人は空を進む。征け、救世主(イレギュラーズ)ッ!この世界の平和を守るために!

●┌|∵|┘└|∵|┐└|∵|┘
 暗雲の下を行進する『ハニワ』。そこを目掛けて急襲する一羽のゴーレムが飛びかかる。轟音をたて『ハニワ』の軍勢をぶち壊していき、土煙を盛大に上げる。
「ハニ、ハニワー!」
 『ハニワ』の悲鳴、同時に勇ましい『ハニワ』たちがすぐに土煙の中を警戒し、槍を向けて取り囲む。しかし煙の中から一人の獣――リナリナが飛び蹴りを放ち、一体の『ハニワ』を粉砕する。
「到着!先手必勝!」
 普通のゴーレムだったらすでにボロボロに崩れ去っていただろうが、そこはイレギュラーズで強化されたスカイゴーレム。無傷。羽ばたき砂煙を払うとまた宙へ浮かぶ。その様子に動揺を隠せない『ハニワ』軍。そこに佇む可憐な少女――征斗の性別は男だが見た目どうみても儚い少女である。そんな彼の凛とした声があたりに響き渡る。
「――雪華よ舞え、万象等しく凍てつき切り裂け!」
『ニワニワ―――』
 騒がしい『ハニワ』たちを、その声と共に白銀の花弁で凍りつかせる。
「やっと喋らなくなったな。何なんだこの『ハニワ』。自分の知っている埴輪と全然違う……。いやそんなことはどうでもいい、早く終わらせておかないと。」
 ざっと周りを見渡す。向こうでももう一体のスカイゴーレムが飛び回り、その横でティスルが魔砲をぶっ放している。
「5体目!あと20体は倒しておきたいわね!スーちゃん、次はあっちの方から行くよ!」
 全力で放てば一瞬で崩れる『ハニワ』。飛んできた『ハニワ』ビームも威嚇術を織り交ぜ、弾きながらスーちゃんと呼ばれたスカイゴーレムを守り、空から撹乱する。そして地上からは大きな黒狼と共にマカライトが縦横無尽に駆け巡る。
『ハニーワワ!?狼、早い!』
『アッチにも、コッチにも!囲まれタ!?』
「遅い、そのまま滅べ!」
 放たれた鎖が『ハニワ』達を纏めて貫き、動かなくなったところを狼のティンダロスが踏み越えていく。ガルル、と目を爛々と輝かせ興奮しているティンダロスの首元をマカライトは優しく撫でて落ち着かせる。
「隠れられる場所も少ないしな。終わったら書庫の隅で寝てていいから、今はやるぞ。」
 じゃら、と鎖を巻き取り、次の戦場へ駆けていく。まだまだ獲物はたくさんいるのだ。

 時間にして数分。圧倒的軍事力を持ってゴーレム世界を制圧戦とした『ハニワ』軍は全体の3割の喪失――全滅の様相を呈していた。
『なぜダ、たった4人、しかも3人は女子供だゾ!?』
「いや自分は男だからな!」
 喚く旗持ちの一体の『ハニワ』を術で黙らせ、征斗は空を見上げる。そこには先程よりも大きく、そして輝くスカイゴーレムの姿が。
「西瓜ちゃん、ビームOK?」
 『ピピィ!』と鳴くスカイゴーレム。その口元には光が集まり、今か今かとエネルギーが溢れている。
「おー! キタコレ! ビーム西瓜ちゃん!!ここから奇跡の大逆転狙い!!はっしゃー!」
 カッ、と辺りを照らし大地を、空を薙ぎ払う光線。緑の大地に縞模様一つ。暗雲は払いきれなかったが巻き込まれた『ハニワ』が宙を舞い土塊に還る。
「スーちゃん、私達はもうちょっと貯めてからにしよっか。」
 『ピィ』、と一鳴きして羽ばたくもう一体のスカイゴーレム。巻き起こした風が土煙を上げ、『ハニワ』達を追い払っているようだ。
「っと、倒れてくるぞ!気をつけろ!」
 ズン、と『ハニワ』の崩落に巻き込まれぬよう跳ねるように移動するティンダロスとマカライト。そして巻き込まれて連鎖崩壊する一部の『ハニワ』。
「何だ何だ、将棋倒しかな?」
 征斗が陰陽術の氷結界で土煙を防ぐ。ティスルはスーちゃんが扇いだ風で無事だったようだ。そしてリナリナは西瓜ちゃんのビームに興奮したまま次の行動を移していた。
「おー! 強い! カッコイイ! 究極!いまので更にパワーアップだな!」
 『ピィ!』と元気に鳴く西瓜もといスカイゴーレムが更に光り輝き、頭が2つに増える。
「は?いやゴーレムって頭増えるのか?」
 マカライトの疑問にもう一体のスーちゃんはぷるぷると頭を横にふる。エネルギーは順調に貯まっているようだがスーちゃんは巨大化もしないし頭も増えていない。じゃあアレは。
「さー!どんどん焼き払えー!」
 そんな謎現象などお構いなしにリナリナと西瓜ちゃんはどんどんビームを乱射する。地面が焼き払われ、緑と黒のコントラストが大地に描かれる。まるで西瓜。ビームにあたった『ハニワ』も何故か緑に染まって西瓜模様にされている。
「……あぁなるほど、名は体を表すというが、この場合は名が体を作り出してしまったのか。」
 征斗がなにか納得したような顔で言う。それに対しもう一体の名付け親であるティスルがスーちゃんと見る。
「じゃあもっと可愛らしい名前にしたほうが良かったかな?スミレちゃんとか。」
 スーちゃんは勘弁してください、という顔をするしか無かった。

●そして天へ昇る
 『ハニワ』を十分に蹴散らし、エネルギーを貯めに貯めたスカイゴーレム達。西瓜ちゃんは三首のゴーレムに、スーちゃんはエネルギーを貯めすぎたのかお腹の辺りがぽっこりしている。
「さて、そろそろ行けそうか?」
 マカライトがスカイゴーレムたちを見上げる。バサ、バサと天高く飛び始めるスカイゴーレム達。
「私は最後まで護衛につくわね。」
 飛び交うビームが当たらないとも限らない。最後まで警戒しつつ追走するティスル。そしてスカイゴーレムの背に乗るリナリナ。
「さーケルベロスイカごーれむ!いけー!」
 楽しげに空を指差すリナリナ。西瓜じゃないんだけどなあ、と苦笑いするティスル。
「こっちは大丈夫だから、遠慮なくやってください!」
 地上から征斗が手を振って知らせる。『ハニワ』も十分数が減り、二人(と一匹)で十分対応出来るだろう。
「なら、遠慮なくいっちゃいますか!スーちゃん!」
 天高く舞い上がったスーちゃんがカパッと口を開き、口元に光が集る。そして横のケルベロスイカごーれむも3つの口からエネルギーをチャージする。そして光が溢れ、雲を切り裂く刃となって貫いた。
「……やった!トルネード・スイカビームで暗雲爆散!!」
 暗雲が消え、その下に居た『ハニワ』達も動きを止めて徐々に崩れ去っていく。晴れ渡った、青い空とスカイゴーレムの影だけが草原に残っていた。

 その後。4人は気づいたら別の、室内の椅子に座っていた。どうやら寝ていたようだ。
「あれ……ここは……。」
 征斗が辺りを見渡す。そこに犬顔面の獣人が本を読んでいた。
「……おや、お目覚めのようで。依頼、お疲れ様だ。」
 パタン、と本を閉じて近づいてくる『ワンダートラベラー』。その手にある本は「スカイゴーレムの勇者譚」と書かれていた。
「それで、ゴーレムさんとスーちゃん達は結局どうなったんです?」
 ティスルが聞く。横ではリナリナがぴょん、と椅子から飛び降り伸びをし、どこから取り出したかわからないマンモス肉に齧りついていた。よく見ると隅っこの方に黒い狼のような生き物が丸まって寝ているのも確認できるだろう。
「図書館は飲食禁止だからやめとけ。あとソレ、後で寄越せ。アイツに食わせたい。」
 マカライトがリナリナを嗜める。……いや、ティンダロスはマンモス肉を食べるのだろうか。
「お前らな……まあいい、最後は勇者を空へ送り届けた後、守り神として村を護った、だとよ。」
 ほれ、と本の最後のページを開く。そこの挿絵には三首のスカイゴーレムと、お腹がぽっこりと膨れたスカイゴーレムの姿が描かれていた。

成否

成功

状態異常

なし

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