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シナリオ詳細

負けた馬券は破って投げろ!
負けた馬券は破って投げろ!

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ロリババアステークス(L1・芝2000m)
「さあ今年もやって参りました秋のババア杯ロリババアレース。
 提供はロリババアックナイト株式会社他数社。実況はわたくしスミス・アンダーソン。解説席には都ロリ間・ババア・やよいがいらしております」
「ノジャア!」
「早速今回出場予定のロリババアを見ていきましょう!」

 1番 ロンリーバーバー  牝3歳 掲示板圏内
 2番 アババリロ     牝4歳 一発アリ
 3番 バーグネスアロー  牝3歳 切れ味抜群
 4番 ロリババアチャン  牝7歳 期待薄
 5番 ローズバーバリアン 牝4歳 大本命
 6番 ハローロリババア  牝4歳 調子戻る
 7番 ババア       牝21歳 まだ生きてた
 8番 クツシタモグモグ  牝3歳 体重激増
 9番 メガジェットΣ   メカ0歳 ニトロエンジン搭載

「皆さんもご存じの通り7番の『ババア』は御年21のババアロリババア。ゲートに入るまでに七回の吐血と十二回の気絶を引き起こしロリババア騎手による必死のメガヒールもまるで効いていない様子。今回のレースでこそ死ぬんじゃないかと裏では別の賭けが行なわれている始末。レースの行方よりむしろ気になって参りましたが都ロリ間さんどう思われますか」
「ノジャア!」
「はいでは参りましょう。ライブのあとは第一レース開幕です!」

●ロリババアレースの闇に呑まれた者たち
「ア゜ア゜ア゜ア゜ア゜ア゜ア゜ア゜ア゜~~~~~~ンメマァ~~~」
 これまで一度も上げたことが無いような声をあげ、ふんどし一丁のキドー (p3p000244)が崩れ落ちた。
 ポケット(ポケットだよ)からもりもりとこぼれ落ちる外れロリバ券。
 顔ももう、なに、だれこれ。FXで有り金全部溶かしたゴブリンみたいな顔してるんですけど。
「ぴぇぴぇぴぇぴぇぴぇぴぇぴぇ~~~~~~おーがねもちだーーーーい」
 その隣ではふんどし一丁のグドルフ・ボイデル (p3p000694)が同じ顔してポケット(ポケットはそこにあるよ)から外れロリバ券をもりもりさせていた。
「可哀想に……もう現実が見えていないんだね……」
 同じく褌一丁になったクリスティアン=リクセト=エードルンド (p3p005082)が涙をぬぐった。
「俺らこの流れ何回目ですか」
 木箱に腰掛けシガレットチョコをふかすアベル (p3p003719)。おいまでこいつ偽物くさいぞ。分身っぽいぞ。
「リクシナって褌一丁になるための祭りじゃあないんですよ」
「フハハハハ! 案ずるな、イレギュラーズは褌一丁からでもよみがえる。ロリババアは人類の夢だからだ! そうだろう!? だから次は当たるのだろう!?」
 パンツ十五丁のリュグナー (p3p000614)がすべてのパンツから外れロリバ券をはみ出しながら笑った。笑いながら泣いていた気がする。
「………………」
 そんな光景を。
 目の当たりにしたくなかったアルメリア・イーグルトン (p3p006810)。
「ねえ、この人たちって、いつもこうなの……?」
「え、あの、ど、どうだろ? あたしわかんないなあ……ね?」
 助けを求めるように振り返るフラン・ヴィラネル (p3p006816)。
 ダンヒルのビジネススーツを纏ったロク (p3p005176)が、レイバンの黒縁眼鏡を外して胸ポケットへと入れた。
 両手を組んで肘をつき、口元を乗せるような前傾姿勢で椅子に腰掛ける。
「ギャンブルというものは必然的に負けるようにできているんだ。
 奇跡的な勝ちをごく少数に分配することで希望をもたせ、人間が本来持つ想像力と怠惰を刺激する。
 これは人間のみならずチンパンジーやハムスターによる実験でも証明されていて『猿破壊実験』なんて揶揄されて語られているけれど、本当は学術的な根拠と文化的背景をもつ、儲かりすぎる営利手段なんだ。
 多くの国、文明、コミュニティはこの手法をとり入れ、そして破滅し、破滅しなかったコミュニティも重い制限をかけることで利用し続けようとした。
 この大きすぎる力に、いち個人があらがうことなんてできないんだ」
「どうしたのロクちゃん拾い食いでもした?」
「おなかいたいの?」
「わたしが真面目なこと言ったら不思議がるのやめて?」
「しかし彼の言うこともまた事実」
 カイゼル髭の貴族シュピーゲル・ババアスキーが、褌一丁で同じ姿勢をとっていた。
「あ、この人がいつもロリバ券回してくれる『ババアの無事を祈る会』会長さんね。で今回の依頼主」
「よかったいつものロクちゃんだ」
「わたしどういう認識されてるの」

 依頼内容は簡単。
 今回使い潰して保険金ガッポリされようとしている7番『ババア』を生かしてゴールさせることである。
 会の力によってレース後に引き取ることが約束され、それだけでなく他の出場ロリバを入れ替えたり騎手を(闇討ちしたり交渉したりして)交代したり自らがロリババアになって出場することでその条件を満たそうというものである。
 満たせれば報奨金が手に入り、満たせなければさっきのキドーやグドルフよりひどいことになるだろう。
 さあゆけイレギュラーズ!
 ババアの明日を守るのだ!

GMコメント

 ご用命ありがとうございます黒筆墨汁です。
 今回の依頼目的はただ一つ、ババアを生きて(かつできれば一位で)完走させることであります。
 ですが現状ではまず不可能。一位は絶対不可能ですし生きてゴールすることすら不可能でしょう。だってヒールしてもHPが5くらいしかないんだもの。
 ですので皆様は【事前準備パート】と【レースパート】に分けて暗躍し、ババアの栄光を掴み取っていただきます。

■【事前準備パート】
 出場する9体のロリババア及び騎手たちを闇討ちするなり交渉するなり脅迫するなりして自らの望んだ何かと入れ替えましょう。
 自分が騎手になってもいいし、自分のロリババアを出場させてもいいし、自分がロリババアになっても構いません。
 なんとなく全員ロリババアを所有してそうな気がしますがもし持っていなかったら牧場で邪悪なのが売ってるので買ってみるのもアリですね!

■【レースパート】
 レースではあらゆる手を尽くしてババアを完走させましょう。
 何度も吐血と気絶を繰り返すので励ましたりレースを引き延ばしたりなんなら別の出場ロリバを妨害したりする必要があるはずです。
 どうしても困ったらババアにジェットつけて飛ばしてもいいですがなにか大事なものが失われる気がします。命とか?

■■■アドリブ度(ロリババア)■■■
 もはや言うまでもあるまいな? あるまいなあ!?

  • 負けた馬券は破って投げろ!完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2019年10月27日 22時30分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談8日
  • 参加費---RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

キドー(p3p000244)
緑色の隙間風
リュグナー(p3p000614)
虚言の境界
グドルフ・ボイデル(p3p000694)
山賊
アベル(p3p003719)
未来偏差
クリスティアン=リクセト=エードルンド(p3p005082)
煌めきの王子
ロク(p3p005176)
クソ犬
アルメリア・イーグルトン(p3p006810)
かつての隠者
フラン・ヴィラネル(p3p006816)
繋ぐ命

リプレイ

●ギャンブラーいわく
「ケヘヘヘヘ……潰せェ……潰すんだよォ……! 俺の万馬券を邪魔する奴は全部なァ……ケヘヘヘヘヘヘ!!」
 まって、このひと敵じゃない。味方。イレギュラーズ。それもトップクラスの。
 皆さんご存じ『緑色の隙間風』キドー(p3p000244)がふんどし一丁のまま外れロリバ拳を両手に握りしめ、舌を出して笑っていた。
「将を射るにはまず馬からなんて言うがよォ……競ロリババアは逆なんだよなァ。
 いくらいいロバでも騎手がヘボじゃあどうにもならねえ。良くせぬトラブルがあったときなんかは特にな。あれはたしか去年の寒い――」

 キドーが回想の雲のなかで『極寒メリークリスマス』しているのをよそに、『山賊』グドルフ・ボイデル(p3p000694)はヘッキシとくしゃみをした。
「秋のからっ風は骨身に染みるぜえ! こちとらさっさと終わらせて、もう一勝負してえんだよ! まずは何だぁ? コレか?」
 黄色いスカーフを握って掲げるグドルフ。
 それを見た都ロリババア・エリヤが『NOJA-NONO!』とか言いながら突進していく。
「待つんだエリヤ! まだ突進したらめっ! エリヤ、めっ!」
 『煌めきの王子』クリスティアン=リクセト=エードルンド(p3p005082)が間に割り込み、二本指に二本指を叩き付けてバツを作ってみせる。
 暫く言い聞かせた後わりと力業で大人しくさせると、クリスティアンは前髪をふぁっさあぁってかき上げながら振り返った。ふんどし一丁で。
「例え褌一丁だとしても……どんな格好でも僕はかっこいいだろう! そうだろう? フフ!」
「なんでおめえ褌一丁になってんだ?」
「え?」
「あ?」
「可哀想に、ショックのあまり記憶が……」
 『未来偏差』アベル(p3p003719)はやれやれといった調子で肩をすくめ、映画のように美しくかぶりを振って見せた。
「それにしても皆、心をギャンブルに縛られ過ぎてはいないでしょうか?」
「ふんどし一丁で言われても……ロリババアラーニングする?」
 謎のヘッドギアをスッと取り出してくる『繋ぐ命』フラン・ヴィラネル(p3p006816)。
「恥や外聞を忘れられるよ。衣服をきなきゃって概念すら」
「それは人類として忘れてはいけないものでは?」
「冗談だよ。私もそんな風になりたくないし、今度の仕事は一生懸命頑張るよ。ね、アルちゃん」
「…………」
「アルちゃん?」
 『絵本の外の大冒険』アルメリア・イーグルトン(p3p006810)は遠くの空を真顔(?)のままじっと見つめていたが、ふと胸一杯に息を吸い込んで。
「なんで依頼主の貴族までひん剥かれてんのよッ!!」
「アルちゃん!?」
「今回の報酬はちゃんと出るの!? 私たちこの仕事を受けてほんとうに大丈夫なの!?」
「アルちゃんおちついて! シュピーゲル・ババアスキーさんはロリババアのババアが好きすぎてちょっとお金を投入しすぎただけだよ!」
「その一点が最上級に不安なのよ」
 ハアハアと肩を上下させたのち、深呼吸をはじめるアルメリア。
「そういえば一緒の仕事になるの初めてだね、頑張ろうね」
「そうだったわね。むしろ今まで一緒じゃなかったのが不思議なくらいだけど……」
「ク……クハハハハ……ハーッハハハハハハハハ!!」
 木箱の上に立ち、両手首をクロスし己の顔を手で覆うようなポーズをとる『虚言の境界』リュグナー(p3p000614)。全身をパンツだらけにした控えめにいって変態みたいなコスチューム(?)を纏っていたが、これについては誰もツッコミをいれなかった。日常過ぎたのだろうか。それとも深入りしたくなかったのだろうか。
「当たらぬのなら、当たりにいかせようロリババア――依頼の遂行ついでにババア1位全賭けだ!!
 ロリババアは人類の夢……さぁ、返してもらうぞ! 我の夢と――衣服を!」
 両腕を十字に伸ばし謎の後光を発するリュグナー。後光部分を担当して全く同じポーズをとって横に並ぶクリスティアン。
「いいね、僕も一点賭けだ! なんたってババアには僕達がついているからね! 必ずや一位にしてみせる!」
 男たちはザザザッと縦一列に短く整列すると、右肩をぐっと見せつけるように一斉に振り返った。
「「行くぞ!」」

●みんなで幸せになろうやぁ……なぁ……?
「オイ、このスカーフをロリババアに巻け」
「え」
「オラ。幸せの黄色いハンカチだぞ」
「え、でも」
「いいから」
 アババリロの騎手を捕まえて、グドルフが肩にてを回していた。
 黄色いスカーフを握った拳を相手のあばらへズンズンと小刻みに小突きながら『アーン?』と圧をかける。
 きっとよからぬことに荷担することになるだろうと思いつつも、なにもスカーフひとつ巻いたくらいで死にゃあしないだろうとのじゃるアババリロの首にスカーフを巻いていると……。
「あとよお」
 ガッ、と騎手の頭をグドルフの大きな手がわしづかみにした。
「騎手、おれさまと代われ」
「え、でm――ンギュ!?」
 泡を吹いて倒れる騎手。グドルフの握りしめた靴下。
「おれさまが騎手になったからには、今日から常勝ババアにしてやるからよ……おっと、勝たせるのはコイツじゃなかった。
 ちっ、惜しいよなあ……おめえは百発百中の常勝ババアになれる素質があるのによ……」
 グドルフは能面を装着すると、騎手から奪った服を身に纏い始めた。

 一方こちらはフランサイド。
 密閉タッパーの中にしまい込んだ靴下をそっと鞄に入れると、フランは準備中のロリババア騎手へと寄っていった。
「わー! 大竹さんですねー!? 大ファンなんですー!」
「いえ川野ですが……」
「川野さんって言いましたよー?」
「いやでもさっき」
「そおい!」
 嘘を誤魔化す圧と共にすり寄って、タッパーを開いて騎手の顔にソォイ!
 白目剥いてる隙にサッとロリババアの首に黄色いスカーフをソォイ!
「これは故郷の森に伝わる勝利のお守りだよ。ほんとだよ? ね?」
 震えるロリババアに笑顔の圧を加えながら、フランは一目散にその場を逃走……もとい撤収していった。

 でもって一方こちらはキドーサイド。
「へへ、アイツの情報通りだぜ。さすがは天才ハッカー」
 キドーは慣れた様子で騎手の控え室に忍び込むと、騎手が所有しているスマホを鞄から取り出し、指紋の跡を利用して生体認証を突破していた。
「お、おまえ……何をやってるんだ!」
 控え室の扉が開き、騎手の声がする。
 しまった見つかった! とは、思わない。このタイミングも含めてキドーの『仕込み』であった。
「おっと、人は呼ばないほうがいいぜ。こいつを見られたくはねぇだろう?」
 ロックを突破したスマホを翳し、記録されている写真を表示してみせるキドー。
 そこにはロリババア系SL専門店で『この駄ロリババアが!』といって鞭をうたれる騎手の姿が映っていた。
「な、なにが望みだ……金か……」
「そいつもいいが……そうだなあ。お前の後輩騎手にペーペって奴がいるな? そいつにデビューのチャンスをやれよ。今日だ」
「…………」
「そうすりゃ、この画像は見なかったことにしてやる。どうだ?」

 仲間たちが着々と準備を進める中、アベルもまた別のロリババアへと迫っていた。
「皆さんは随分と器用ですね。俺にはとてもとても」
 肩をすくめ、ガスマスクを外し、代わりにシックな帽子を被る。
「やあこれはメガジェットΣ。本物ですねえ。やっぱり男のろまんですよね。レース、頑張ってくださいね。俺は観客席で応援していますので」
 やや面倒くさいタイプのファンをよそおって素早く騎手へすり寄り、手入れ中のメガジェットΣとの間に一瞬だけ滑り込む。
 その瞬間に後ろ手に持っていたなにかをピッと投げ、メガジェットΣの見えづらい場所へと貼り付けた。アベルの研ぎ澄まされた手先の器用さのなせる技である。
「おっとそろそろロリバ券をかわなくては。失礼」
 厄介な客が去ったなと胸をなで下ろした騎手は気づいていない。メガジェットΣに仕掛けられたきわめて小さなトラップの存在に……。

「ロンリーバーバー!」
 激しいきらめきを纏ってシャーッて滑るように現われるクリスティアン。
「僕達は栄えあるこの大会に憧れて遥々やってきたのですが……。
 しかし、僕としたことがレースの申し込みに弾かれてしまって……まさか申込書類に水着審査があっただなんて……!」
 両手で顔を覆うクリスティアン。
 騎手の男は『あるあるー』という顔で聞いていたが、次の発言に目を剥いた。
「僕の責任で、自分勝手な事は重々承知しております。
 しかしどうか、貴方のロバの代わりにエリヤをレースに出させては頂けないでしょうか!? 僕の夢であり、彼女の悲願なんです……そうだなエリヤ!」
「NOJAーNONNO!」
「それにこれはお礼といってはなんだけれど僕のブロマイドだよ」
「え……」
「二枚セットであげよう」
「ええ……」
 騎手は眉間に皺を寄せ、目をきゅうっと細め……次の瞬間満面の笑みを作った。
「アーーーッ! よく見たらクリスティアン王子ィー! 美術館でブロマイド買いましたーッ!」
「ほう……?」
「ヤッターーーーーー非売品の新作ダーーーーーーー!」
 かつて類を見ないほどクリスティアンのブロマイドで喜ぶ騎手。なにか運命的なクリティカルを引いたらしい。
「ところで」
「ロリババアですか!? どうぞどうぞ! なんなら騎手にもなってくださいよ! 写真いいですか!? サインも!」
 そんな対応に、クリスティアンは。
「……いいとも!」
 王子オーラと共に応えた。

「くっ……望みはなんだ……」
「容易なこと。貴様の愛馬に代わり我が子ロリババア『セルリア』をレースに出すだけで良い」
「本当に……それだけでいいんだな……」
「『リュグナーは嘘をつかない』……その噂は知っているだろう?」
「…………」
 薄暗い部屋。向き合う二人。
 リュグナーと、ロリババア騎手。
「条件を確認しよう。この試合にはとある組織の息がかかっている。
 それゆえババアをのぞく他のロリババアを妨害する任が与えられているが……ここで我がセルリアに交代するならば貴様の愛馬が傷つくことはない」
「そんなことはいい! あれは……あれは……本当に手に入るんだろうな!」
「フ……」
 口の端だけを釣り上げ、リュグナーは自らの頭に手をかけた。
「望みどおり……このパンツは貴様のものだ」
「ヤッターーーーーーーーーーーー!!」

 着々と進む陰謀!
 その成果を肌で感じながらも、アルメリアはあえてバーグネスアローの騎手へ全てを打ち明けることにした。
「本当のことを言うわ。ババアがこのレースで使い潰されることに心を痛めたババアを見守る会が出資して私たちローレットを雇ったの。方法は問わず、ババアの生存……いえ、一位でのゴールよ」
「そんな、出来レースじゃないか!」
「耳が痛いわ……けど……」
 フッと目を伏せるアルメリア。
 そこへ騎手の仕事仲間たちが駆け寄ってきた。
「大変だ! ロンリーバーバーが知らない都ロリババアと急遽交代するらしい!」
「アババリロがいない! どこだ!」
「ロリババアチャンが知らない山賊に跨がられているんだ……!」
「ローズバーバリアンの騎手が急なねんざとかで新人に交代するらしい!」
「クツシタモグモグの騎手が腹を壊したらしい」
「…………」
 目を背けたままのアルメリア。
 そこへ。
「ハハッ! やあみんな、僕はハローロリババアの騎手ミッ――」
「ノジャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
 ロクによる疾風螺旋滅相牙によってウギャーする騎手。
「やあ、ミッシェル(仮)は怪我で出場を辞退するよ。そのかわりにわたしとロリババアが出場するね!」
「あ、あなたは……『狼の穴』で育てられたという犬!」
「コヨーテね」
 騎手はゆっくりと振り返ると、アルメリアと頷きあった。
「だが、俺もリスクをおう以上……」
「わかってるわ……」
 アルメリアは上着をするりと脱いで、小さく胸を張った。
「(肩を)揉んでも、いいわよ……」
「(肩を)揉む!? いいんですか!? そんなことしてくれるんですか!?」
「できるだけ頑張るわ」
「(肩を)両手で同時にでも!?」
「(肩を)強く揉むんでもいいわ」
「で、では早速……!」
「ハッハッハッハッハッハッハッハッハッ」
 特に意味はありませんが暫くロクが舌をだしてハッハしてる映像をお楽しみください。

●レースに魔物が住んでいる
「さあ今年もやって参りました秋のババア杯ロリババアレース。
 提供はロリババアックナイト株式会社他数社。実況はわたくしスミス・アンダーソン。解説席には都ロリ間・ババア・やよいがいらしております」
「ノジャア!」
「えー今回のレースではいくつものロリババアが試合前に謎の腹痛を訴え騎手やロリババアの交代が相次いだ模様ですが『ロリババアはいずれ死ぬ(メメントロリ)』の精神で行きましょうねやよい!?」
「ノジャア!」
「ではレーススタートです!」

 パァンという銃声と共に走り出すメガジェットΣ――が突如として大爆発。
 遠くから観戦していたアベルがライフルをギターケースにしまって立ち去るが見るものはなし。
「さあ、エリヤ。君の大好きな黄色がいっぱいだよ。好きなだけ突撃したまえ!!」
「NOJA!」
 一方でクリスティアン跨がるエリヤが突如として別のロリババアに追突。お腹を押さえていた騎手はそのまま落ロリバして首をゴキッと言わせた。
 更に。
「いっけー!」
 靴下を放り投げたフランを合図に古ロリババア木立、邪ロリババア、子ロリババアの三匹が一斉にコースへ突入。クツシタモグモグが靴下の魅力にとらわれている間にもみくちゃにされていく。
 さらには野ロリババアシロネに跨がったアルメリアが暴力的な走りでトップを走り始めた。
「はいノジャア! ノジャァーッ!」
「ノジャー!」
 ぺっこぺっこ走るシロネ――を猛追するグドルフ。
「オラオラオラオラゲハハハハッ! おれさまがぶっちぎりのトップを頂くぜえ!」
 石を投げまくる山賊グドルフ。対抗して魔力の棒をぶつけまくるアルメリア。
 キドーが手すりから転げ落ちんばかりに乗り出した。
「アッッ! ああぁ、あんの野郎山賊何してくれてんだ!! ジジイおまえがトップになってどうする! 落バして蹴られて頭打って死ね!!」
「うるせえ俺がトップに――」
「うおおおお!!! 行け、行くのだババア!! BABAaaaaaaa!!!!!」
 ロリバ券を握りしめ振り回すリュグナー。闘志を燃やした子ロリババアセルリアが山賊めがけて突撃。
「ほぐあ!?」
「ひゃあ!?」
 衝撃で転倒したロリババアからグドルフが落ロリバし、咄嗟に掴んだアルメリアの裾がひっかかり同じく落ロリバ。
 完全に地獄と化したレース場で……。
「わーたしはパン派ー♪」
「あたしはご飯派ー♪」
 ロクの歌声とフランの歌声(兵器)に引っ張られるように、かつての60倍の体力と気力をわき上がらせたババアが猛烈な速度(はいはいを覚えた幼児と同等のスピード)でゴールへ向かって突き進み始めた。
 血もはかない、気絶もしない。
 その走りは若き日のババアそのもの。
 観客たちはしらず涙を流し、司会と解説までもが『がんばえー! ババアがんばえー!』と声援を送った。
 そして感動のなかでゴールをきるババア。
 わき上がる歓声。スタンディングオーベーション。
 キドーやグドルフたちもそして依頼主のシュピーゲル・ババアスキー氏もヴェーイという声をあげて万ロリバ券を振り上――。

『えー、ただいまの試合。ババア以外全員がくたばったため無効試合となりました』

●ニュースロリババア
「続いてのニュースです。昨日未明、幻想競ロリバ場にて乱闘騒ぎが発生しました。けが人が多数発生し一部は泡を吹いて気絶していたとのことで、取り押さえられた容疑者は紙切れを握りしめ『これは万ロリバ兼だ。億の価値がある』などと意味不明の供述をした模様で、衛兵は心をヤッちゃったものとみて捜査を進めています。次のニュースです。ロリババア牧場では新しいロバの赤ちゃんが――」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 報酬は依頼主のパンツと引き替えに支払われた模様。
 シュピーゲル・ババアスキー氏は『レース直後にババアが声援でショック死したけど満足だ。全裸だが心は温かい』と述べて衛兵に連れて行かれました。

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