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シナリオ詳細

治療とゴリラと植物と

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●病の治療は迅速に
「至急の依頼が入ってきたのです。事は一刻を争う状況なので、是非とも助けてあげてほしいのです」
 ギルドに集められた者達は、目の前で眉を寄せて険しい顔をするユリーカ・ユリカ(p3n00002)の表情から、依頼がそれ程に切羽詰まったものである事を理解した。
 手に持った紙をめくり、ユリーカはその依頼の内容を読み上げる。
「ある村で病が流行りまして、それの治療薬としてマンドラゴラが必要なのですが、収穫地である森の中の畑にて変種が五体程湧き出た為、その対処と収穫を代わりにお願いしたいとの事なのです」
 変種?
 マンドラゴラといえば、引っこ抜けば奇声を発し、何らかの状態異常をもたらす植物だったはず。
 それの変種という事は一体どんなものなのか。
 その情報について尋ねてみれば、ユリーカは今度は困惑したような表情を浮かべ、紙をもう一度見てから顔を上げた。
「……マンドラゴリラなのです」
 …………うん?
 今、何て言った?
「マンドラゴリラなのです。耳栓をしたゴリラで、攻撃手段が投石や肉弾戦及び、マンドラゴラと同じで何らかの状態異常を与える咆哮。なお、引き抜く前に自ら地上に出てきている……というのが、依頼に書かれている内容なのです。ちなみに、状態異常についてですが、麻痺、混乱、暗闇状態になる事が判明しているのです」
 落ち着いて戦えば何とかなる相手かもしれない。
 しかし、そのマンドラゴリラの対処はいいとして、それも回収するべきなのか?
「あくまで治療に使うのはマンドラゴラなので、マンドラゴリラは処分してくれていいそうなのです。マンドラゴラを畑にある分全部収穫して村まで届けるようお願いしますなのです」
 成程、そういう事ならば。
 納得と頷き、イレギュラーズ達は目的地へと向かった。

 油断せず、行こう。

●そのゴリラ、闊歩せし
 畑らしき場所で、頭に草を生やしたゴリラ達が徘徊していた。その動きはとても何かを守るようにも、また、何かを探しているようにも見えない。
 只々、徘徊している。それだけのようだった。
 だが、ゴリラ達は戦わないわけではない。
 近づいてくるイレギュラーズの姿を認めた時、ゴリラ達はすぐに戦闘へと転じる用意を見せた。

GMコメント

三白GMに脅されて書きました。
はじめまして、こんにちは。古里兎 握です。
最初はほのぼの日常系にしようと思った頭が誤作動起こして、何をとちくるったか戦闘シナリオから始める事になりました。
以下は、当シナリオについての諸注意となります。

●情報確度
 A
 記載されている以上の数しかありません。
 戦闘では咆哮が厄介そうですので、お気をつけて。

●リプレイ開始時
イレギュラーズの皆様は、既に森の中に入っており、当の畑の近くまで来ている所です。
遠目に見れば何か動いているのが複数見えるぐらいの距離です。

●マンドラゴリラについて
石を投げる、直接肉弾戦をしにくる、咆哮(麻痺、混乱、暗闇状態のいずれかの状態異常付与)
特に目的を持った様子はありません。そこで生えたからそこで動いている。敵を見つけたら攻撃する。それだけの存在です。

●件の村
収穫地である畑からは歩いて30分程の距離にあります。
リプレイでは村に届けるまでの描写となる為、村人との交流や治療薬作成は深く描写されないものとお考え下さい。

  • 治療とゴリラと植物と完了
  • GM名古里兎 握
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年03月08日 21時35分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ガルズ(p3p000218)
ベイグラント
Lumilia=Sherwood(p3p000381)
渡鈴鳥
ナルミ スミノエ(p3p000959)
渦断つ刃
佐山・勇司(p3p001514)
赤の憧憬
エイヴ・ベル・エレミア(p3p003451)
ShadowRecon
エレム(p3p003737)
虹の騎士
シレオ・ラウルス(p3p004281)
月下
ン’ドルア(p3p004633)
蛇神様

リプレイ

●試してみなきゃ始まらない?
 イレギュラーズが遠目にその畑を闊歩するゴリラを確認し、それぞれが用意した物を握りしめる。
 持っている物は殆どが耳栓……なのだが、その中で一際異彩を放つ物があった。
 バナナである。
 もう一度言おう。バナナである。
 それを握りしめているのは、『月下』シレオ・ラウルス(p3p004281) 。
「しかし、反応するで御座ろうか?」
「そこはそれ。反応すればゴリラ、そうでなければマンドラゴリラって事で」
 森林迷彩服を纏った『渦断つ刃』ナルミ スミノエ(p3p000959) の尤もな疑問の言葉に、シレオはあっけらかんと答えた。
「その前に、どこをどう突然変異すりゃゴリラになるんだよ!?」
 ナルミに続き、至極真っ当な疑問を投げかけた『誰ガ為』佐山・勇司(p3p001514) の言葉に、答えられる者は誰も居ない。代わりに行なわれた動きは、勇司の口を塞ぐ事だった。
 彼の口元を塞いでいた『初めの一歩を踏み出した』ガルズ(p3p000218)は、素早くマンドラゴリラ達の方向を確認し、それらがこっちに向かって歩いている様子は無い事に胸を撫で下ろし、手を放した。それから、突然の事に目を白黒させている勇司へ、改めて顔を向ける。
「ツッコミ入れるのはいいが、声量を考えろ。幸い、今は気付かれなかったようだけどな、もし奴らがこっちに気付いたらどうするんだ」
 鋭利な目に射抜かれて、勇司は謝罪の言葉と共に頭を下げるしか出来なかった。
 「まあまあ」と宥めながら、『虹の騎士』エレム(p3p003737) が割って入る。装備に覆われた両手が二人の距離を引き離す。
「ここで問答を続けていても仕方ない。準備を済ませて早く回収に向かおう」
 エレムの言葉に頷いたのは女性二人。『ShadowRecon』エイヴ・ベル・エレミア(p3p003451) と、『白き旅人』Lumilia=Sherwood(p3p000381)(以降便宜上ルミリアと呼ぶ) だ。
「至急の案件だしね。急ごう」
「ええ。耳栓がどこまで通じるかは分かりませんが、しておいて損はないと思いますのですぐに装着を……あら? それで大丈夫ですか?」
 ルミリアが気になって問いかけたのは、『蛇神様』ン'ドルア(p3p004633) 。全長三メートルほどのアフリカニシキヘビの姿ではあるが、この世界で活動する分には申し分ない。
 彼女が気になったのは、蛇の姿の彼が耳の部分に布を巻いてほしいと布を持ってきた事だ。
「うむ、大丈夫だ。何重にも、巻けば、問題ない。気遣い、感謝する」
「わかりました。それでは、巻かせていただきますね」
 恭しく布を受け取り、ルミリアはン'ドルアを圧迫させる事が無いように丁寧に、それでいてしっかりと耳が塞ぐように巻いていく。
「それじゃ、此処からはハンドサインとかで行動だな。よろしく」
 シレオの一言で皆頷きあい、耳栓をする前にルミリアから鼓舞を貰う。
 加えて、彼女のフルートからバラードが流れ出で、その音色からは恋のような甘さと切なさを感じさせた。
 各々の持ち場と得物を確認し、マンドラゴリラへと向かう。
 軽く助走をつけて、槍投げのようにバナナを投擲する。距離的にはなんとかマンドラゴリラの一体の近くに落ちたのだが。
「……反応は無いで御座るな」
「じゃあ、マンドラゴリラって事で」
 耳栓をしていないのに、偶然にもナルミの言葉に続く様にシレオの言葉が発された。
 前衛組の足が地面を蹴り、前進する。
 気付いたマンドラゴリラ達が息を吸う。
 それは、戦いの狼煙代わりの咆哮だった。

●不利な状況を覆すは
 既に前衛として踏み込んでいた者達が、いくつもの咆哮を受けて踏鞴を踏む。
 一瞬にして視界が暗転したのは、シレオだった。
(ああ……これは、どうしたもんか)
 見えないという事は足元どころか敵影を視認する事が出来ないという事。それ即ち、自分の身を危険に晒すという他無い。
 頼りになるのは耳だけだが、耳栓をしている。
 しかし、その耳栓も役割を果たせない。咆哮に対して無効だと判明した以上、迷わずそれを耳から離した。
 途端にクリアになる耳の世界。飛び込む様々な音。
 前衛の仲間である勇司やエレムの呻く声が聞こえた。どうやら彼にも何かしらの効果が表れているようだ。
「悪い! こっちは前が見えない!」
「……っ!」
「ぅあ……」
 おそらくは何かを言おうとしているのだろうが、声にならないといった所か。混乱か、麻痺か、どちらなのかは分からないが、自分と違う症状と見ていいだろう。
 他に前衛として誰が居たかと考えてから、盾役としてのガルズを思い出す。残りは潜伏や後方支援の者達。
「ガルズ」
「運良く効いていないようだな。盾役は任せろ」
 頼もしい一言が返ってきて、安堵の溜息が知らず零れる。
 ガルズにその溜息が聞こえる事は無かったが、彼は彼で狭い視界の中、どうやって立ち回るかを考えていた。
 前衛として動いていた自分達で効果が表れているのなら、潜伏している者達の方でも何かが起きている可能性は高く、そうなればこちら側の混乱は必至。
 となれば、後方にて支援をしている者達の状態に賭けるしかない。
「エイヴ、ルミリア、頼んだ!」
 ガルズの一言は後方に状況を大まかに伝えられるものであった。
 迫る足音。一体だけとはいえ、つられて他のマンドラゴリラ達が迫ってこないとも限らない。盾と剣を構え、ガルズはどちらを狙うのか見定める。
 音と動きは勇司へと向かうのを確認し、そちらへと足を運ぶ。
 振りかぶる拳が見え、狙いを定めて盾をやや高めに構えて見せれば、腕に伝わる痺れにも似た振動。
「ぐっ……!」
 思った以上に体全体へ伝わる振動。右手に携えた剣を閃かせ、耳元を狙う。掠ったとはいえ、僅かにその耳栓を切り裂く事が出来た。
 耳栓の形をしたものは、どうやら草と土を固めた物らしい。切った時の手応えと、、切った後に見えた草からそう推測する。外すのならば、手で直接引っこ抜く必要がありそうだ。
 おそらくは近くに居るであろう潜伏者達に、今得た情報を伝える。
「耳栓は草と土を固めた物らしい。直接引っこ抜かないといけないようだ!」
 彼を含め、耳栓を狙うつもりでいた者達は、ここに来て難易度が高い事を改めて思い知る。
 標的を耳栓から各個撃破に変える事を決めた者が大半だろう。
 ガルズと交戦中とは別の個体がシレオを狙う。
 視界を暗闇に覆われたままの彼には、そのマンドラゴリラが何をしようとしているのかは見えていない。振りかぶるとしても、腕の動きはどのようになされているのかすらも分からない。
 僅かな空気の動きに頼るしかないと腹を括る彼の横を、空気を切り裂く一陣の風が舞う。発動したルミリアの遠術が、シレオを狙ったマンドラゴリラの体に打ち込まれ、隙を生み出した。
 衝撃音の方向性と距離から当たりをつけて踏み出し、シレオの剣が横へと薙ぎ払われた。剣の先から伝わるのは、何かを裂く感触。
「グオォ……」
 呻く低い声が下がっていく。一先ずは己の危機を脱した事を認識する。
 少しずつ暗闇は晴れていくのを感じた。もう少しすれば視界も回復するだろう。
「ありがとう、ルミリア!」
「どうしたしまして。何かあってもお任せください。援護いたします」
 色素の薄い金色の瞳を持つ目が柔らかく微笑む。
 その目の柔らかさは失われないまま、ルミリアの視線はマンドラゴリラ達を見据えている。油断しない者に、勝利の女神は微笑むのだ。
「他の皆さんもそろそろ状態異常を脱した頃でしょうか」
 願いを込めた呟きが届いたわけではなかろうが、ルミリアの言葉の通りに、マンドラゴリラ達の近くに隠れて居た者達がその身を躍らせる。

 ン'ドルアの巨体がマンドラゴリラに肉薄すると、腕ごとその体に巻き付いて力を込めた。
 無論、マンドラゴリラの方とて抵抗しない訳ではない。力を込めようとして、そもそも無理がある事に気付く。
 三メートルもある大蛇の体躯が細い訳は無い。かつては全長十五メートルにまで達した事のある経験を持つヘビだ。それに見合った太さを考慮すると、三メートルだろうが捕捉は無い事が窺えるというもの。
「力比べは、此方が、上か」
 動物の世界であれば有利を知ると同時に不利な者は諦めがつくもなのだが、さて。
「汝、何者、ゴリラ、それとも植物か?」
 意思の疎通が出来るか試すも、返答は無い。締め付けていく体から伝わる、土塊や植物特有の脆さ。
(植物、か)
 経験からそう結論付けて、蛇神と呼ばれたその雄体の大蛇は力を強めた。
 ひび割れていく肢体が、周囲にマンドラゴリラの正体を知らしめたのだった。

 ン'ドルアの近くで、盾役として構えていた一人のエレムは、少しずつ己の思考が落ち着いてくるのを感じ取る。
 己の左手に盾を、右手に長剣を持つ感触を確かめて、深呼吸する。本来ならこれで体力が僅かながらも回復するのだが、今はそれとは別に、己を落ち着ける為の役割を果たした。
 マンドラゴリラの一体が石を投げてきた。小石とかそういうものではなく、掌に収まるほどの大きさ。そんなものを一体どこからよく見つけてくるものだと感心したが、己の防御を優先しなければ此方が危うい事は理解している。
 地面を踏んで盾を構え、堪えようとするが、思うように入らない。これでは想像通りの力を以て迎え撃つ事が出来ないと、焦燥が彼女を襲う。
 せめて盾だけでもと構え、鈍い衝撃が走る。剣を閃くには距離があり、走るにはまだ完全に体の支配が解けていない。
 つんのめりそうになる体を意思と剣によって支え、転倒を免れる。
 短い発砲音が空気を切り裂く。エレムが狙うマンドラゴリラへ放たれる一発の銃弾。
 心臓部分を射抜いた銃弾。だがそこに心臓と呼べる物は無い。見た目は動物なのに植物だというのは何ともアンバランスなゴリラか。ますますカテゴリー分けに悩む。
 しかし、あまり考える時間は無い。
 やっと入ってきた力を足に込め、駆ける。
 息を吸おうとするマンドラゴリラの動きを阻止する為、勢いに乗って長剣を逆袈裟掛けに薙いだ。
 彼女を支援していたエイヴもまた、もう一発をマンドラゴリラに叩き込む。息を吸おうとしてその口を、狙い違わずに撃ちぬいてみせた。
 離れた距離からでも撃ちぬいてみせた彼女の腕は、この戦闘が終わった後エレムから賞賛される事だろう。

 木の下に近いマンドラゴリラとの距離を推し量り、迷彩柄のディープシーは迷う事無く降り立った。
 既に自身を襲っていた状態異常である、暗闇は解けている。次の咆哮が来ない様にさっさと迎え撃つべきだろう。
「ハッ!」
 巨躯を空中に踊らせながら、マンドラゴリラめがけて大太刀を振り下ろす。
 嵌めた指輪の魔力を信じ、成功する事を祈る。
 マンドラゴリラは気付いておらず、その一太刀を背中にまともに浴びた。
 奇襲としては成功。侍としては些か罪悪感を覚えなくもないが、これも戦いの一つと己を納得させるしかない。
 それよりも、太刀から感じ取った触感に、若干の気持ち悪さを覚えた。
「奇っ怪な……」
 動物特有の肉を切り裂く感触ではなく、固められた土塊を斬ったこの感触。ゴリラと呼んでいいものかも疑わしい生態だ。
 絶命には至らなかったマンドラゴリラが振り向き、ナルミに向き直る。
 構えるナルミは、その動きを注意深く観察する。
 陸の生物と海の生物という正反対の見た目を持つ者達は睨み合い。
 先に動いたマンドラゴリラが力を込めた一撃を放つ。
 回避したナルミの返す刀が、陸の生物もどきを切り裂いた。

「うおぉぉぉーーーー!!」
 雄叫びを上げたのは、マンドラゴリラではない。
 先程まで麻痺の状態異常に掛かっていた勇司だ。
 彼はガルズに守ってもらっていた己を恥じた。
「悪い! 俺も戦う!」
 守られてばかりは嫌だ。自分に勇気を刻み込んでくれたあの人の横顔が頭の隅をちらつく。
 拳を握りしめ、赤いマフラーを靡かせて口上を述べる。
「俺は、佐山・勇司! ヒーローだ!」
 マンドラゴリラの意識が勇司に向く。
 盾と剣を構えるガルズの横を駆け抜け、マンドラゴリラへと身を躍らせる少年は、手に持つ片手用の長剣を振りかぶった。
 肉ではなく土塊を裂く感触。運良く腕を一本切り落とし、少年は成功に笑う。
 防具はあるが、防御を考えずに行動する彼を助けるのはガルズ。
 盾の者と剣の者。
 その二人のコンビネーションが一体のマンドラゴリラを撃破するまで、そう時間はかからなかった。

 マンドラゴリラ五体全てを撃破したのは、それから十分も経たぬ頃であった。

●無事に回収、それから
 戦闘を終えて疲労を感じるのが多かった者も居るが、まだ依頼は終わりではない。
 戦闘と同時に、マンドラゴラを引き抜いて村まで届けなければならないのだ。
 畑を荒らしてしまったと若干罪悪感に苛まれなくもないが、引っこ抜いた時、特にマンドラゴラが傷ついた様子も無かったので胸を撫で下ろした。
 咆哮対策に使用していた耳栓を再度使用し、一個ずつ引き抜いて袋に詰めていく。
 粗方回収した所で、イレギュラーズの一部が何やら動きを見せているのに気づく。
「どうしたの?」
 エイヴが声をかけたのは、勇司だ。
 振り返った彼は、マンドラゴリラがしていた耳栓を小袋に詰めていた所であった。
「いや、折角のマンドラゴリラ。何かご利益……もとい、ゴリ益でもねーかってさ」
「あったとしてもどんなご利益だよ」
「ははは……」
 ガルズのツッコミに苦笑いしつつ、それでも持ち帰る事は諦めないようだ。
「一体持ち帰ってみたいが、この状態じゃかさばるし、葉っぱだけでも持ち帰って土に埋めてみたら生えてこないだろうか」
「生えても対応しないぞ」
「半分冗談だって。でもま、お土産で葉っぱだけでも持って帰れねえかな」
「葉っぱの保存とは、押し花にでもするのでしょうか?」
 シレオとエレム、ルミリアが雑談する横で、ナルミはせっせと畑から離れた森の中に穴ぼこを作り、そこへマンドラゴリラだったものを埋めていった。
 ン'ドルアが疑問を投げかける。
「何を、している?」
「突然変異とはいえ不憫。埋めてやりましょうと思いましてな」
「ゴリラ、なる、可能性は?」
「……一年後にまたゴリラになってたら、その時はその時ですな!」
 かっかと笑い、作業を続けるナルミ。
 仲間達もなんだなんだと言いつつ、共感した一部の者達が埋める手伝いをしていく。
 眺めつつ、ぽつりとン'ドルアが呟いた。
「マンドラゴラ、何故、ゴリラになる?」
 その質問には誰にも答えられない。
 マンドラゴリラを埋めたイレギュラーズは、袋に詰めたマンドラゴラを村に届けたのだった。
 願わくば、再びあのマンドラゴリラが現れませんようにと、祈る者が数名居たが、果たしてその結果がどうなるのかは、未来しか分からない。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

マンドラゴリラへの疑問などの皆様のプレイングに知らず笑みが零れました。(ほっこりしたという意味ですよ!)
バナナを投げるというのは予想外でしたが、楽しんで書かせていただきました。
少しでも皆様にとって思い出に残るリプレイをお届け出来ましたならば、嬉しく思います。

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