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シナリオ詳細

まさにデスゲーム?
まさにデスゲーム?

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ギルドにて、この後本の中へ
「で、これなんッスけど」
 その日、情報屋の女がイレギュラーズたちの前に持ってきたものは一冊の本だった。
 古めかしいデザインで、中から音が聞こえてくる。
 闇のゲームブック『マジマンジ』。これまで数々の挑戦者を飲み込んできたという禁書のひとつだ。
 これを開くと本の中の世界に取り込まれ、数々の試練に挑戦させられるのだという。
 それをクリアしなければ外の世界には出られないとされ――
「あ、出られるッスよ」
 あ、そうなの? じゃあ無害なんじゃないの?
「それが、ゲームをクリアできないと参加者のパンツが消し飛ぶッスよ」
 またパンツかよ。つくづくパンツ好きだなこの世界。
「そういうわけで、先輩方にはこのゲームブックをクリアしてほしいッス」
 いや、開かなければよくない? ちゃんと封印しておけば解決じゃん。ゲームに参加する必要ないよ。
「まあまあまあまあ、そう言わず。中はヌルグチョで楽しいらしいッスから」
 全然楽しい要素ないよねその擬音。あのほんと、緊急性とかないみたいだしさ。
「まあまあまあまあ」
 いやいやいやいや。
「まあまあまあまあ」
 いやいやいやいや。
「いいから邪神様の生贄になれッス」
 こいつ、急に本音を――
「じゃ、いってらっしゃーい」
 あーれー。

●第一の試練に至るまで
 目が覚めると、ジャングルの中だった。
 ジャングルって呼ばれる基準とかよくわからないが、見渡す限り草木が生い茂っているし、キョキョキョキョキョッって虫の声や、オウッオウッって動物の鳴き声も聞こえてくるのできっとジャングルだ。
 周囲を見渡せば、一緒に本の中に取り込まれた他の仲間もちょうど目を覚ますところだった。
 ここがゲームの中ならば、襲い来る試練を突破しなければならない筈だ。そして聖なるパンツを見つけ出し、合言葉を叫ばなければ外に出ることはかなわない。
 しかし、こうも緑ばかりではどちらに向かえばいいのか。
 その時だ。
 草むらががさりと揺れる。
 流石は歴戦のイレギュラーズ。即座に臨戦態勢に入るが、そこで武器を持っていないことに気がついた。
 服装も、本に取り込まれる前とは異なっている。どうやら、身一つでこちらに来てしまったようだ。
 草むらの揺れが大きくなり、中から現れたのはでかいイソギンチャクだった。
 そいつはぬらぬらした触手をこれ見よがしに蠢かせ、じりじりと近づいてくる。
 お互いの顔を見つめあうイレギュラーズ。
 同時にうなずくと、素早く踵を返して逃げ出した。

GMコメント

皆様如何お過ごしでしょう、yakigoteです。

闇のゲームブック『マジマンジ』の中に取り込まれました。
この中で襲い来る試練を突破し、聖なるパンツを見つけ出して『マジマンジ!』と叫べば脱出できるそうです。
皆さんで協力しあい、これをクリアしてください。

【アイテムデータ】
□マジマンジ
・取り込まれると闇のゲームに参加させられる本。
・隠れ試練を突破し、聖なるパンツを見つけて合言葉を叫ばばクリア。
・クリアできなければ着用しているパンツが弾け飛ぶ。
・各プレイヤーは試練の内どれかひとつだけ参加できる。
・各試練は最低1名の参加者が必要(①の試練に6名、残りは1人ずつというのはOK)。
・試練により適正もあるので、どれに参加するのかちゃんと話し合おう。

【予定されている試練】
①でけえイソギンチャク
・ぬらぬらした触手で捕まえてくる。
・どうやってるのか力が抜けて服だけ溶ける粘液を出してくる。
・へっちな攻撃をしてくる。
・女性キャラクターとヨハン=レーム (p3p001117)は強い適性を持ちます。
・発注文に名指しで挑戦者指定ってあったので。

②ゴリラしか認められない部屋
・ゴリラっぽい行動以外の全てが制限される部屋。
・発言は自動的にゴリラ語に変換され、行動は自動的にゴリラ的になります。
・部屋の主である宇宙ゴリラと対決してもらいますが、対決内容はおまかせするので参加する方がプレイングに記載してください。
・なお、対決もゴリラ的になります。

③ぬるぬるレスリング
・謎の戦士ドルジ(詳細不明)とぬるぬるオイルを全身にかけたままレスリングをしていただきます。
・めっちゃ滑るのでプロテクターとヘルメットをちゃんと着用しましょう。
・相手のパンツを脱がせたら勝利です。
・ドルジってよくわからないので、私の中ではミスターオリンピアに出てくるようなムッキムキのおっさんにしておきます。
・男性キャラクターは強い適性を持ちます。ていうか女性キャラクターでこれ書いてリプレイの審査を通る自信がありません。
・もちろん、どれに参加するのかはプレイヤーの自由です。

  • まさにデスゲーム?完了
  • GM名yakigote
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2019年09月07日 21時40分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談8日
  • 参加費---RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

セララ(p3p000273)
魔法騎士
エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)
愛娘
ヨハン=レーム(p3p001117)
ラド・バウD級闘士
アベル(p3p003719)
未来偏差
ハロルド(p3p004465)
聖剣使い
新田 寛治(p3p005073)
ファンドマネージャ
ソア(p3p007025)
雷精
物部・ねねこ(p3p007217)

リプレイ

●ここは心情パートですが皆様走って逃げながらのモノローグだと思いねい
 世の中は理不尽で満ちていて、それを甘受しなければいけない時もある。人間関係であったり、空腹であったり、同一のコミィにティに所属することであったり、その外観は様々だ。たぶんこれは違うけど。

 表現とは共感である。
 その等式を是として扱うならば、物事を伝えるためには極力相手がイメージしやすい言葉を選ぶ必要がある。過去の経験から照らし合わせることができれば最良だろう。よって、今の状況はどれだけ微に入り細を穿ちだらだらと文字を並べてもまるで伝わらない自身がある。
 イレギュラーズはでけえイソギンチャクに追われていた。
 うねうねしている。もそもそしている。ぬちゃぬちゃしている。捕まったらとても嫌な予感がする。だからイレギュラーズは一生懸命に逃げていた。
「これだけ厳重に守られてる聖なるぱんつなら、もしかしてエンシェント級のお宝かもしれないね」
『魔法騎士』セララ(p3p000273)の思考はポジティブだ。
 たかがパンツと侮るなかれ。ただの野球ボールも名選手が名前を書けば価値が出るように、誰かの手によって本来以上の意味を持つこともある。パンツもきっと、誰かが履いて価値が上がったのだ。うーん、いけない商売感。
「よーし! やる気出てきたー!」
「本の中に囚われるとは、まさかコレも、例のシュペルの作品、か……?」
 おかしな物品と言えばと、『夢終わらせる者』エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)の頭に浮かんだのは練達のどこかに居るとされる鬼才の名前だった。まるで関わりのないところで株を下げる未登場NPCというのも珍しい。
「兎も角、ゲームを終えれば、いいだけだ、な。しかし巨大なイソギンチャクとは、シュペルも悪趣味、だな」
 後ろを見て、ひとつ頷く。ああいうのが好きなのか、と。
「なんで僕だけ当確なんですか!! いや全部いやですけど!! フリじゃないですよ!!!」
 どこか遠くの空に目をやっている『孤高装兵』ヨハン=レーム(p3p001117)の叫びは誰にも届かない。届かないったら届かない。
「こういうやつって強そうな単語もじったような名前でやたら狂暴だったりするでしょあなた!! でけぇイソギンチャクって名前投げやりじゃないですか!?」
 届かないもんね。いいもんね。
「いや、おかしいでしょう? え? なに、なに? 『マジマンジ』?」
『未来偏差』アベル(p3p003719)は混乱していた。通常、ギルドの依頼と言えばどれほど緊急性を要するものでもある程度の詳細と準備期間が与えられるものだ。突然に、それも本の中へと旅立たされる経験はそうそう味わえるものではない。
「仕方ないので試練には挑戦しますが……いや、マジでなんすかこれ」
 発注した人に後で聞いてみると良いんじゃないかな。「いや、おかしいでしょう? え? なに、なに? 『マジマンジ』?」
『未来偏差』アベル(p3p003719)は混乱していた。通常、ギルドの依頼と言えばどれほど緊急性を要するものでもある程度の詳細と準備期間が与えられるものだ。突然に、それも本の中へと旅立たされる経験はそうそう味わえるものではない。
「仕方ないので試練には挑戦しますが……いや、マジでなんすかこれ」
 発注した人に後で聞いてみると良いんじゃないかな。
「は? 触手? ゴリラ? ぬるぬる?」
 今回の孤軍奮闘枠、『聖剣使い』ハロルド(p3p004465)は足を止めて頭を抱えてしまいたい衝動にかられていた。しかしそれはできない。後ろには今もでけえイソギンチャクが付かず離れず追いかけてきている。アレに捕まったら色んな意味で終わりだった。
「ちくしょうめ、覚えてろよ青雀。試練を突破した暁には、こんなクソゲーブック燃やしてやるからな」
 その前に来るであろう試練に目を背けつつ、強く心で決意した。
「どうしましょう。私、原作見たこと無いんですけど」
『ファンドマネージャ』新田 寛治(p3p005073)の悩みは他のイレギュラーズとは少しずれていた。なお、原作など存在しない。これはリクエストを受けた内容をシナリオ化したオリジナルであり、他商業と起源を争うつもりはまるでないことをここに明記しておく。
「まあいいか。原作にこんなシーン無いでしょうしね!」
 そうそう、よく似たやつ。よく似たジャンルのやつ。
「ふふ、武器なんてなくてもボクには雷が……あれ? 出ないぞ、変だな」
『トラージャーハンター』ソア(p3p007025)はでけえイソギンチャクに向けていた腕を戻して首を傾げた。
「この本の中だからなのかな、うう、代わりに嫌な汗が出てきそう」
 物理的な解決手段が乏しい。それを実感すればするほど、目の前の驚異に嫌な想像が掻き立てられていく。
 早急にクリアしなければ、下着以上の何かを失ってしまいそうだ。
「でもこの森の中でパンツ1枚なんて見つけられるの!?」
「落ち着くのです、私」
 物部・ねねこ(p3p007217)は走りながら深呼吸をするという離れ業を見せつけると、現状を理解するべく頭を働かせ始めた。
 武器はない。服装も違う。これはゲームだ。ゲームの中だ。ならばそのルールが適用される、はず!
「ゲームなんだからこのゲーム用のスキルとか何かあるに違いありませんっ! 何か開け! ステータス画面とかスキル表とかっ!」
 開いた。それっぽいの出た。でも走ってるので通り過ぎてしまった。ひゅーん。
 気づいたときにはもう遅い。
 せめて開けたところに出なければ、ここでは見通しも足場も悪すぎる。
 全力疾走にもそろそろ限界を感じながら、それでもイレギュラーズはジャングルを逃げ続けた。

●さあ、意志を決定しろ。最初の犠牲者は誰だ
 追いかけられている。わけもわからず逃げている。どこに向かっているんだっけ。どこに行けば良いんだっけ。

 森を抜けると、急に開けた場所に出た。こっからここまでと何かに線引でもされているみたいに、木々の次はすっぱりと大草原になっていた。
 何だか理不尽を感じながらも、イレギュラーズはそこで足を止める。
 振り向けばでけえイソギンチャク。そろそろ走る体力も限界だ。ここらでひとつ、反撃に出るとしよう。
 よっし、ギリギリギャグでおさまるようにやるぞー。

●試練
 人生で思い出したくない過去は誰にでもあるだろう。

 たぶん死なないだろ精神で仲間をかばうことのない鬼畜騎士道っぷりを発揮しようとしてたヨハンの思惑は、しかしとある反プレによって完全に打ち砕かれることになる。
「突撃! ヨハン君バリアー!」
 セララである。セララがヨハンを掴んで盾にしながらでけえイソギンチャクへと吶喊を試みたのだ。
 反プレというのは協力ゲームを行う上で非常に良くない行為だ。協調性を重視し、チームワークを発揮しなければ依頼を達成することなど不可能だからだ。まあそれはそれとしてセララの行為は採用された。なぜなら面白いからだ。ヨハン君はもっとひどい目に合うと美味しいって人類みんなが信じているからだ。これは世界意志なのだ。
 しかしヨハンの戦闘経験も伊達ではない。こうした事態を想定していたのか、既にぱんついっちょのすっぽんぽんである。服を溶かすなら服がなければいい。完璧な発想だった。
 触手が絡みつく。指先から腕へと這いずる感覚にぞわりと総毛立つ。
 服がないのでガードするものは何もなく、ヨハンはそのままでけえイソギンチャクに取り込まれていった。

「……ええー! うそっ!? 無敵のヨハン君バリアーが破られただって!?」
 セララの思惑は外れ、ヨハンはぱんついっちょでイソギンチャクの中に取り込まれてしまった。イソギンチャクの中から何やら奇妙な声が聞こえるような聞こえないような微妙な感じだが、その様子を外側から伺うことは出来ない。彼の名誉のためにも、ここは想像で補うだけにしてあげよう。
 イソギンチャクに近づいてしまったことで、セララにもイソギンチャクの魔の手は伸びてくる。抵抗も虚しく靴下が、スカートが、マントが溶かされて穴あきになり、その中身が顕になっていく。
「ひゃあ! にゅるにゅるして気持ち悪い!」
 触手に尻を撫でられ、思わず飛び上がる。触って確認すると、そこに大きな穴が空いていた。このままでは男子待望のパンツの中身が丸見えになってしまう。
「ボクのぱんつ残機はまだあるよ!」
 しかし案ずることなかれ、こういうこともあろうかとパンツの予備も用意していた。グッジョブ、このリプレイもチェック通過の難易度が大きく下がるというものだ。

 エクスマリアはトレードマークでもある長い髪を自在に操り、襲い来るでけえイソギンチャクの触手に対抗する。
「太さでは負けるが、細やかさと美しさでは、マリアの髪は、誰にも、負けん」
 しかし触手の粘液が絡まり、繊維質に浸透し始めると、途端にエクスマリアの髪は力を失ったようにくたんと垂れ下がった。
 力が入らず押し負ける。エクスマリアの小さな体は、あっという間に触手に絡められて持ち上げられてしまった。
「……? 力が、入らん、な。それに、妙にぬるぬると……む、服が」
 衣服が解けていく。いつもの装備ではないのでロストの心配はない。妙なところは配慮してくるなシュペル。触手が頬を這うと気持ちが悪いぞシュペル。粘液は妙に甘い香りがするぞシュペル。頭がぼんやりとしてきたぞシュペル。粘液が美味しそうだぞシュペル。腕は絡め取られて動かせないぞシュペル。首を伸ばし、それでも足らずに舌を伸ばし、息は荒く、目は虚ろに、頬は蒸気し、口からは乞い願う言葉が出てくる前にそろそろ文字数の限界だぞシュペル。

 襲い来る触手をソアは横飛に回避したが、飛び散った粘液を受けてしまった。
 服が溶けていく。一瞬で穴が空いたところを見るに、強力な酸性ではないのかとも思えたが、どうしてか皮膚には傷ひとつついていない。疑問は感じるが、見られないよう手で穴を隠す方を優先しなければならなかった。
 両手が塞がったところを足首に巻き付かれる。強く引かれて思わず尻もちをついた。足首、脹脛、膝、太もも。触手は巻き付きながら上へ上へと登ってくる。触手の裏側にヒダがついているのか、這いずられるとその擦れる感触が気持ち悪い。
 太股の付け根までヒダが這っている。力が抜けて、抵抗ができない。頭がぼうっとして、思考が上手くまとまらない。ふわふわして、なんだか気持ちがいい。触手がさらに上を目指そうとしたが、その思惑は外れてしまう。気を抜いたせいだろうか、ソアがトラの姿に戻ってしまったので、職種による拘束が緩み、脱出できてしまったのだ。
 途端に頭が冴えてくる。なんだかとても恥ずかしいような気持ちがして、体が熱くなり、イソギンチャクに思い切り噛み付いていた。

『うんうん! 良いよね! 黒髪の女子中学生がへっちな目にあうのっ! というより……ひゃー! 一緒に行く人全員へっちな目に合うの良い! どんどんやろうっ!』
「変な幻聴が聞こえるぅ!!!」
 ねねこは自分を操っている謎の意志の声が聞こえたような顔をしながら触手攻撃を懸命に避け続けていた。
 この触手はダメだ。アカンやつだ。攻撃を受けた仲間の顔を見ろ。みんな困惑と周知と幸福が混ざったような顔をしている。とても全年齢に載せられないような顔をしているではないか。
 避ける避ける。触手の攻撃は見きれない程ではなかったが、装備がないので反撃も出来なかった。
「これでどうやってイソギンチャクに勝つんですかっ!? あーーーーっ!!」
 ついには胸に巻き付かれ、持ち上げられてしまった。イソギンチャクの中に取り込まれる。中の粘液はねねこの素肌をすぐに顕にした。抵抗は出来ない。力が抜けていく。浮遊感がある。甘い刺激がくる。思わず声が出た。それはとても恥ずかしいことだったが、止めることは出来なかった。口を開き、脚を開く。甘い痺れの元を愛おしさに近い感情で受け入れようとしたその時――

 ハロルドは巨大な宇宙ゴリラと対峙していた。
 でけえイソギンチャクは死んだ。ヨハン君が男の子だったことに気づいてアイデンティティの葛藤に耐えきれず消滅したのだ。
 すると急にステージが変更され、なにもない立方体状の室内にシーン変更されたのだ。
 そこではハロルドはゴリラだった。腕を垂らした前傾姿勢。筋肉質で雄々しく、無性にバナナが食べたい今のハロルドは、まさにゴリラ。聖剣ゴリラだった。
 聖剣ゴリラと宇宙ゴリラはアームレスリングで対決をすることにした。その勝負方法に至るまで結構な話し合いが行われたのだが、その全容は伺いしれない。全てゴリラ語で行われたからだ。正しいゴリラ同士で行われたゴリラ語の前に混沌もバベることを諦め、時がゴリるままに成り行きを任せてしまったのだ。
 レディゴー(ゴリラ語意訳)の掛け声とともにお互いの腕を押し合う。どちらのゴリラも必死の形相で何か言っているが、その叫びは彼らの間でしか理解されない。ゴリラ語だからだ。
「ウホホホホホホーーー!!!」

 アツいゴリラ達の戦いは終わった。勝ったのはゴリラだった。決着がついたことでまたステージが変更され、そこで待っていたのはドルジだった。
 ドルジが何かは不明である。私の中ではマッチョマンということにしておいたが、もしかしたらSMボンテージの女王様かもしれないし、恐ろしく巨大なウニかもしれない。君の好きなドルジで情景を保管してくれ。
 ドルジの強力さにアベルは焦っていた。こちらはふたり、ドルジはひとりである。だというのに、ドルジは圧倒的な力でパンツを脱がそうとしてくる。パンツを脱がされたら負けである。
 アベルの前で仲間がドルジにマウントを取られていた。背をつけられ、脚を思い切り持ち上げられた絶体絶命のピンチ。
 体は自然と動いていた。自分を犠牲にし、仲間を守ったのだ。ドルジに奪われたアベルのパンツ。ちょっと経緯が不明だが身を呈したのでパンツを取られたのだ。
 仲間に後を託す。自分は終わった後に遠くの空にでも映っていればいい。
「あれ? これって失敗しても結局死ぬとかどうのこうのではなくパンツ弾けるだけでは?」
 気づいてしまったか。

「ドルジ……それは神前格闘技SUMOにて、神の座YOKODUNAに君臨した男の名です。その真名をBlue Morning Dragon……」
 寛治はなにか知っているようだった。アウトラインをギリギリ踏み越える言動の多い男である。
 だが、相手を知っているからこそするべきことはひとつだった。既に仲間の命(パンツ)は失われている。残された自分が、この怪物に勝利するしか無いのだ。
「相撲、しましょうか」
 自分の尻を叩いて気合を入れ、大きく四股を踏む。睨み合って、八卦良し。
 力勝負では話にならないことはわかっている。取っ組み合いは危険だ。低く低く構え、対処できない確度からパンツを狙う。が。
「今気づきました。相撲では、相手のパンツは脱がせられないと」
 お互いに廻しを締めている。これではパンツを奪うことなど出来はしない。これで脱がそうと思ったらさっきみたいにマウント取って無理やりひっぱるしかなかった。
 寝技必須である。お互いにひとつの結論に至ったのだろう。寛治が口を開いた。
「相撲、やめましょうか」
 ドルジが頷いた。

●原作続編をお待ちしております
 強く生きていく。

 その後、500を超える試練を無事にクリアし、聖なるぱんつを邪神官アオグァーラから無事に取り戻したイレギュラーズ達は、最後のボス、スーパーウルトラギガンテックマッチョドラゴンを無事に倒し、本の中の世界に平和を取り戻すと、究極神殿メッサーラで誰かの父親と再会、ぱんつ頂上決戦に挑み、元の世界へと戻ることになるのだが、それはまた別のお話である。

 了。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

ドコドコドンドコドコドン。

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