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シナリオ詳細

夏休みゴリラ祭り 叫べ怒りのゴリギュラーズ!

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ウホウッホウッホウホウッホ、ウッホゴリラ!
「ウホゴリラ! ウッホウッホ、ウホウホゴリラ、ウッホホウッホゴリラゴリラ!」
 ウホホ。ウホホウッホホ、ホホッホウッホ。
 ホワッキャ!
「ウホホウッホ!」
「ウホッッホ!!」
「「ホワキャア! ホワキャアアア!」」
 ウホホウッホ。ウホウッホ、ウホホホ。ウッホゴリラウホ。
 ウホホ?
 ウッホウホ。ウホホッホッホホワッキャホワッキャ。
「ウホホオオオオオオオオウ!」
「「ウホホオオオオオオオオオオオオウ!」」
 ウホホ。
 ウホッホホッホ。ウホホウッホゴリラ。ウッホゴリラ!

●ウホホ
「ウホホウッホ!」
 ウッホホホ『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)ゴリラ。
 ウホホウッホホホ、ウッホウホゴリラ。
 ウホッホホ、ウッホウッホ。
 ゴリラウッホ。
「ウホホウッホゴリラ! ウホホッホ、ウッホ!」
 ユリーカゴリラウッホ、ウッホウホウホウホゴリラ。
 ゴリラウッホゴリギュラーズウッホホホ。ウッホホホ。ウホ?
「ウホッホ!」
「ウホッホ?」
 ウホッホウホ、ウッホゴリラウッホウホ。
 ウホホッホウッホホ、ウッホウホウッホ。
 ウホウッホゴリラウホホッホウッホウホ、ウホホッホウホウホウホ。ホワッキャア! ホワッキャア!?
「ウッホ!!!!」
「ウホ……」
 ゴリギュラーズウッホ、ウホホウホホホ。
 ウッホホワッキャ。ホワッキャ!
「ウホホ! ウホホウッホ、ウッホゴリラウッホ!」
 ユリーカゴリラ、ウッホホウッホ、ウッホ!

GMコメント

 ウホホウッホ、ウッホゴリラ。
 ウホ――あっもう日本語喋っていいんですか?
 さっき喋っていたのは古代ゴリラ語といって、短いウホの中に複雑かつ膨大な意味が含まれているためいくら崩れないバベルをバベってもウホはウホなままという非常にウホウホなウッホなのだ。あっごめんなさいまたぼくゴリラ語でちゃいました?
 大学ではゴリラ語を学んでいたものでね、フフ……!

 古代ゴリラ語は幻想でもそれなりに学者が多くゴリラ学の盛んな地域ではみな母国語とゴリラ語を話せるゴリリンガルが当たり前だったりするのです。
 この依頼に参加する皆さんはゴリラ語を話せないかも知れませんが、ご安心ください。特別講師のダンブルゴリラ先生がゴリラ語を徹底的にレクチャーしてくれるので、依頼に出発するこ頃にはあなたも立派なゴリリンガルになっていることでしょう。

■依頼目的
 ゴリラ語に堪能な皆さんはOPを読んだ時点でもう充分におわかりかと思いますが、あえて……あえてですよ? あえてもう一回説明しますね。
 皆もよく知ってる有名なゴリラマウンテン。幻想東部にあるというこの神聖な山には『ゴリラ』という種族が暮らしているのは有名ですね。
 彼らは精霊に祝福された特別な動物たちで、バナナとドライミングをこよなく愛するゴリラたちですが、そんな彼らから山を奪い取ろうとする悪しきゴリラ、『ダークゴリラ』が現われたからさあ大変。
 ゴリラとダークゴリラのゴリラをかけたゴリラロワイヤルが始まってしまったのでした。
 しかし元々森を守るために鍛えていたゴリラたちは他人を抹殺するすべに長けたダークゴリラとは相性が悪かったのです。
 ゴリラたちは次々に倒され、今や山はダークゴリラに脅かされている状態。
 そんな時、ゴリラたちは世界の中立ことローレットゴリラに目をつけました。
 皆さんのあふれるゴリラ性をもってダークゴリラと戦い、ゴリラマウンテンの平和を取り戻すのです。

 端的な成功条件はこうです
・メイン:ダークゴリラと戦い山の平和を守ること
・サブA:ゴリラ性をもつこと
・サブB:人間性をいっそ捨てること
・サブC:俺はゴリラだ。お前もゴリラだ。みんなゴリラだ。

■ゴリラバトル
 人間たちと異なり、精霊の加護をうけた山のゴリラはゴリラの力でしか倒すことが出来ません。
 それはダークゴリラとて同じ。皆さんも潜在しているゴリラパワーを発揮しダークゴリラを打ち破ってください。
 具体的にはスキル名をゴリラっぽくして動きや心もちをゴリラっぽくしながら戦うといいでしょう。名前のあとにゴリラをつけたり口調の語尾をウホに変えるのもお勧めですウホ。

 ダークゴリラたちは手強い八人組ですが、特異霊長座標(ゴリギュラーズ)が八人も集まればきっと負けることは無いでしょうウホ!

※ゴリラ力の判定方法について
 戦闘、および非戦闘行為を行なうたび1B2のロールを行ないます。
 1B2とはGM(ゴリラマスター)が一旦バナナを食いウマいかどうかで判定します。
 バナナは一年中いつ食べても大体ウマいですが、バナナがまずくなるほどのワルい行動や、バナナが飽きてしまうほど単調な行動はさけるとよいでしょう。

■ゴリリブ度
 ゴリラプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのゴリラ性描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『ゴリラ歓迎』『ゴリラなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいウホ。

  • 夏休みゴリラ祭り 叫べ怒りのゴリギュラーズ!完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2019年08月31日 21時55分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ジル・チタニイット(p3p000943)
薬の魔女の後継者
Q.U.U.A.(p3p001425)
ちょう人きゅーあちゃん
セティア・レイス(p3p002263)
妖精騎士
イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
黒撃
村昌 美弥妃(p3p005148)
不運な幸運
御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの
ハッピー・クラッカー(p3p006706)
爆音クイックシルバー
陰陽丸(p3p007356)
じゃいあんとねこ

リプレイ

●両手のパーを胸まであげてー、ドライミングの体操ー……ハイ!
「ウホゥ、ウホウホウホホオゥッス!」
 『他造宝石』ジル・チタニイット(p3p000943)……いや『ゴリラクリスタル』ジル・チタニイット(p3p000943)は心にウホをウッホし、ウホゴリラを胸にウホッホウッホウホワッキャした。
 おっとすみません。つい幼き日に母から教わったゴリラ言語が出てしまいました。寝物語に聞かされていたものでね……フフッ。
 どこまで話したでしょうか。
 そう、ジルがナックルウォークでゴリラ酒場へと入り、悠然としたドライミングを披露したところまででしたね。
 ちなみにドライミングは一般的には手をパーにして行なわれるがガチで荒ぶってる時はグーになっても不思議では無いんだ。
「ウホウホウホホ!?」
「ウホッホウッホ!」
 誰が見ても美しい秒間一発ずつのドライミング。通常では行なわないそれにゴリラ的輝きを見たゴリラたちはすぐさまジルがゴリギュラーズであることを理解した。
「ウホッホ!?」
「ウホ!」
 ペーーーーーカーーーーー! という輝きと共に、ゴリラ酒場の空からゆっくりと下りてくる『きらめけ!ぼくらの』御天道・タント(p3p006204)……いや『きらめけ!ゴリラの』御天道・タント(p3p006204)!
「ウーッホッホッホッ!」
 ゴリラ笑いと共に舞い降りたタント様が力強く胸を叩いた、その時!

    \ウホホ!/
    \ゴリラ!/
 \\\ウホゴリラ!///

 その場のゴリラたちは、そしてジルまでもが激しいドライミングを始めた。
 多くのゴリラたちがドライミングをしたとき、その衝撃は大地をも揺らす。
 中心でウホッホワッホッホワバネァーナポーズをしていたタント様もまたドライミングに混じり……。
「ウッホァワホッホウホウホホー!」
「「ウホホー!」」
 決意のウホホをウッホしたのであった。
 ゴリラ酒場のゴリラたちを引き連れ、森を突き進んでいくゴリギュラーズたち。
 次に訪れたのはゴリラ公園であった。
 ダークゴリラたちのホワッキャによりウホホホワッキャしたゴリラ公園は見るも無惨な有様であった。
 子ゴリラたちは沈み込み、缶蹴りひとつできない有様である。
 そこへ!(イントロ)
 なんと!(サンバ!)
 ぼくらの!(サンバ!)
 『ごりら人ごりきゅーちゃん』Q.U.U.A.(p3p001425)が現われた!(サンバ!!)

 ゴー!(>ヮ<)
 リー!(>w<)
 ラー!ヾ(≧▽≦)ノ

 サンバのリズムでドライミングするQ.U.U.A.が、ゴリラ袋に詰めたバナナを右へまき左へまき、花咲かゴリラもビビるレベルでバナナをまきちらしたっていうかなにこの子のステシバグってんの!? アクセ欄が特殊化されたバナナで埋まってるしプロフィールに至ってはゴリラアートなんですけど! 口調も称号も変えられる部分全部ゴリラなんですけど! この一瞬の祭りプレイング確認してる人にだけ届いてるんですけど本当にいいのこれ!?
「ウホウホゴリラ! ゴリゴリゴリラ!
 ウッホホウホホ、きゅーあちゃんウホ、ごりきゅーちゃん! UHO!」
「ウホホーーーーーーーー!!!!」
 『爆音クイックシルバー』ハッピー・クラッカー(p3p006706)がサンバのリズムにせかされるようにゴリラロケットで飛んできた。
 いや言い換えよう、『ゴリ音シルバーバック』ハッピー・クラッカー(p3p006706)がごりもみ回転をかけながら公園を突っ切っていくのだ!
「ウッホ、ウッホバナナ……ウッホ!!!!!!!!!!」
「「ウホッホ!?」」
 子ゴリラたちがQ.U.U.A.とハッピーの拡声器を両耳に当てられたみたいなテンションによって踊り出し、あんなにホワッキャだった公園はたちまちウホホウッホウホバナナへと変化していた。
「ウホウホウッホ!」
「「ウホウホウッホ!」」
 子ゴリラたちを連れて森へ繰り出すQ.U.U.A. with Happy Gorilla's。
 ゴリ休みとゴリスマスが一緒に来たみたいだぜ! 歌えぃ!

 合流した巨大なゴリラカーニバルがやってきたのはゴリラ墓地であった。
 無数のバナナ型棺桶を前に、ゴリラたちが悲しみにバナナの皮をぬらしている。
 ダークゴリラの暴力によって喪われたゴリラたちが眠っているのだ。
「ウホォ、ウホッウホホウホォ、オゥッ……」
 ふらり、と現われた『不運な幸運』村昌 美弥妃(p3p005148)……いや『ゴリラな幸運』村昌 美弥妃(p3p005148)。
 美弥妃はゴリラ魂を弔うかのように、ゆっくりとドライミングを始めた。
 一ドライミング一拍子。ひとつごとに鈴が鳴り、ゴリラたちは目を瞑る。
 群れのサブリーダーであるブラックバックゴリラは、美弥妃へと問いかけた。
「ウホホウホホ、ウホホ……?」
「ウホオウッウッホウホォ」
「ウホホ……!」
「ウホ! ウホごっほ――ウホホホ!」
 鈴の音が止まり、パッと両手を翳す美弥妃。
 ゴリラ聖歌隊が清らかに、そして厳かに歌い始める。
「「ゴーリルーヤー――」」
 だがその後に続いたのは厳かな空気ではない。
 ウンタン・タタンの一拍子リズムのドライミングである。
 二拍子リズムで鈴ドライミングを鳴らし始める美弥妃。
 聖歌は徐々にスウィングジャズのゴリ調へと変化していき、ドライミングと共に軽快に、そしてはじけるように歌うゴリラ聖歌隊の中央へ。
「ゴリルヤーーーーーーーーーーー!!」
 『妖精騎士』セティア・レイス(p3p002263)が高音パートで参入してきた。
 いや正しく言い換えよう。『ゴリラ騎士』セティア・レイス(p3p002263)のゴリソプラノパートである。
「ウホ……ウホウホ、ウホ……ウホ」
「ウホ!?」
「ウホ…ウホウホッホホウホ!! ウホ!!」
 セティアがバナナ棺を指さすと――!
「「ウホッホウッホ!!」」
 眠っていたゴリラたちが一斉に目覚め、棺桶の蓋を殴り飛ばして立ち上がった。オイオイ誰が死んだなんて言ったんだ。ゴリラは眠るだけ。そして再びゴリラなゴリリングがウッホすればウホウホウウホゴリラなのだ!
「ウホホウホ、ウホッホホウホ……ウホ」
 激しくドライミングを繰り出すセティア。鈴ドライミングを打ち鳴らす美弥妃。
「ウホホウホー!」
「「ウホホウホー!!」」
 ゴリラたちはバナナ花束を一斉に空に投げ、ゴリラカーニバルに加わった。

 ゴリラ豆知識。群れの先頭を率いるのはシルバーバックという背に白銀の毛皮をたくわえたゴリラ。そして群れの最後尾を行くのはブラックバックと呼ばれサブリーダーにあたる。群れから零れたゴリラがいないか確かめながら慎重に群れをサポートしていくのだ。
 このことからも分かる通りゴリラは賢く優しく群れを大事にする生き物なのだ。
 だが同時に、ゴリラパワーで小動物を殺してしまったり子ゴリラが死んでしまったりしたときには心を病み、人間で言う重篤な精神の病にかかってしまうことも少なくない。優しさはそれだけ弱さを併せ持っているのだ。
 ゆえに、多くのゴリラたちが沈み込み、子ゴリラが泣き、仲間たちが長き眠りについてしまったことで、群れのリーダーであるシルバーバックは沈み込んでいた。
 洞窟に籠もり、古い蓄音機でジャズを聴き、ゴリラブランデーを飲むだけの毎日。
 そんな日々に――。
「ナーウ」
 大きなゴリラネコの声が聞こえた。
「ウホ……?」
 怪訝な顔をして穴の外へと顔を出すシルバーバックゴリラ。
 そこには全長3mはあろうかというキジトラネコ、陰陽丸(p3p007356)が香箱を組んで座っていた。
「にゃあ(ウホホウホ、ウホッホウッホ、ウホゴリラ)」
「ウホ……ウホホ?」
「にゃあ(ウホッホ! ウホウホゴリラ、ウッホゴリラ! ウホゴリラゴリラ!ウッホウッホ?)」
「ウホッホ! ホワッキャ! ホワッキャ!」
「にゃあ(ゴリゴリラ! ゴリラ、ダークゴリラ、ウッホホホウ!)」
「ウッホホホウ……!?」
「ゴリギュラーズ、ウホホウホゥウッホーゥ!!」
「ウホ……ゴリギュラーズ、ウホ!?」
 振り返るシルバーバックゴリラ!
 振り返る陰陽丸!
 彼らの注目が、『無影拳』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)に集まった。
「え、エット……」
 よみがえる、イグナートの思い出。

 皆でゴリラマウンテンに旅立とうとしたその日、イグナートは悩んでいた。
「えっ? なんでミンナはそんなゴリラ語に精通しているの? オレがシラナイだけで実は幻想の公用語か何かだったの?」
「ウホホウッホゴリラ?」
「ヤメテ! ゴリラ語で言われても分かんないから!」
「ウホホウホウッホ」
 ゴリラ語教諭ダンブルゴリラ先生は白い髭を撫で、イグナートに一冊の本を手渡した。
 これを読めば誰でもゴリラ語がマスター出来るというのだ。
「そうか、コレで……」
 本を開いた。
 全部ゴリラ語で書いてあった。
 イグナートは『ンア゛ア゛ッ!』て言いながら本を閉じた。地面に叩き付けないだけずいぶんマシだった。
「ウホホッス(恐れることはないッス、僕たちがついてるッス!)」
「ウホ……(ゴリラ語は最初だけとっつきにくいけど一度覚えたらくせになるから。地元じゃ常識だから)」
「ウホゥ……(簡単なゴリ文翻訳から始めればすぐに分かるようになりマスぅ)」
「にゃあ(ウホ(ボクもこんなに堪能にゴリラ語が堪能になりました))」
「わかんない! ゼンゼンわかんないよ! 陰陽丸に至ってはもう二重翻訳されてるし!」
「ウホッホ!」
「ウホッホ!」
「ウッホゴリラ!」
「う、うわーーーーー!」
 それから特訓の日々が始まった。
「ワックスかける! ワックスみがく!」
 血の滲むようなメニューをイグナートはこなし……。
「397、398、399……」
 そしてあるときには既に……。
「ウホウウホウッホ……!」
 イグナートはゴリラ語をマスターしていた!
「ウホ(今からいう単語を翻訳してみなさい)」
「ウッホ!」
「『これはいくらですか』」
「ウホッホ!」
「『こんにちは!』」
「ウホ!」
「『なんで胸毛を卍型にだけそり残してるんですか!』」
「ウホウホ!」
「『お前も同じ形にそってやろうか!』」
「ウホホウッホ!」
「ウホホウッホホホ!」
 そんな彼の集大成が……!

「ウッホゴリラ!!」
 サムズアップと共に繰り出したイグナートのウッホがシルバーバックゴリラのウホホウッホにウッホゴリラした。ウホホッホ、ウホホウッホ。ウッホゴリラウッホ。ウホホ? ウッホウホ! ウホホッホウッホゴリラ! ゴリラゴリラ!!
 ゴリラカーニバルは最大規模となり、森を荒らし回るダークゴリラたちの一段へと迫った。
「ウホッホウッホ!」
「「ホワッキャホワッキャ!!」」
 話し合いに応じないダークゴリラ。
 だがそんなことは分かっている。
 世界には話し合いだけで解決できない問題がある。それはいくら人類が動物であることを否定してもぬぐえない、生物としての本能と物理的限界によって争いが生じてしまうからだ。
「ウホホウホー!!」
 一人の号(ゴリ)令と共に八人のゴリギュラーズは戦った!
 その戦いの様子を、あえてゴリラ語でお届けしよう!

●ゴリギュラーズの戦い(ゴリラ語版)
 ウホッホ、ウホホッホウッホ。
「ウホナカッホッス――ファスウホミスティウホゥ、ホワッホゴリウホウホホホイ!」
 ジルゴリラウッホウホ。ウホホッホウッホゴリラ!
 ダークゴリラウホウッホ!?
 ウッホ!
 イグナートウホ!
 ウホホ!?
「ウ……ウホ……」
「ウホホ!?」
 美弥妃ゴリラ、タントゴリラウホ!
「ウホュキュロンリーヌ……オホッホッホォ、ウホホォウホォー」
 美弥妃ゴリラウッホウホ、ダークゴリラウッホウッホ、ホワッキャ!
「ウホッッホッホァーホワバナナ!」
「ホワッキャ!」
 ウッホダークゴリラウホ。ホワッキャホワッキャ!
 タントゴリラウッホホワッキャ!
 Q.U.U.A.ゴリラウホ!
「ウホッホごりきゅーちゃんウホパーフェクトゴリラウホホホホ!☆(ゝω・)v」
 Q.U.U.A.ウッホウホ、EXGウホホウッホウウホ。
「ウホ、アフターゴリラウホッホホ、ダークゴリラウホホフレンドゴリラウホウホホ!(´▽`)」
「ホワッキャ!?」
「ウホーーーーーー!!」
 ハッピーゴリラウッホウッホ。
「ウッホウホウホ!!ミ☆(ウッホウホウホ!!ミ☆)」
 ハッピーウッホ、ウッホウッホウホ。
「ウホホ、ウホホゴリラ!」
「にゃあ(ウホホウッホゴリラ)」
 陰陽丸ゴリラ、ゴリラ式神ウッホウッホゴリラ!
 ウホウホ陰陽丸ウホウッホウホホ。
「にゃあ(ゴリラゴリラ、バナゴリウホ! ウホホウッホ、ウホゴリラ! ラストゴリラ、ゴリラゴリラウッホホホウゴリウッホ!)」
 ウッホホ!
 ウッホホ!
「うほ……」
 イグナートゴリラ、ホワキャ……。
 ウホホ、セティアゴリラウホ。
「ウホ!」
 セティアウホ、ウホホウッホ、ウホ。
 ウホホウホゴリラ。
「ウホウホ! ウホ! ウホ、ウホホホホ!!」
 ウホホウッホウホホ……。
「うほ……ウホホ!」
 バナナ!
 バナナウホ!
 イグナートウッホ――ウホ、イグナートゴリラウホ!
「ウホー! バナナウッホッホ! バナナウホ! ウホウホバナナウッホオオオオオオオオ!!! ノーゴリティ、ゴリガンスレフト!」
 ウホホウッホ、ダークゴリラウッホ……!

●ここからは日本語でお楽しみください
 倒れたダークネスゴリラたちは、仲間を助け起こしその場を立ち去ろうとした。
 森をかけた戦いに敗れたならば、森を去るのは道理。
 だがそんなとき。
「ウホッウホッホホワキャッゴリラウホ!」
 タントが手を広げ、ダークゴリラを阻んだ。
「ウホッホ……」
 ゴリラの抱擁によってダークゴリラを包み込むタント。
 タントだけではない。
「ウッホ……ウホウホッホ! ゴリ、ゴリバナナ! ゴリゴリラ!!」
「ウホ、アフターゴリラウホッホホ、ダークゴリラウホホフレンドゴリラウホウホホ!(´▽`)」
 ハッピーとQ.U.U.A.もまた、ゴリラとダークゴリラを引き合わせるように引っ張っていった。
 ゴリラにもう悲しみはない。
 ダークゴリラにもう怒りはない。
「ウホォ……ウホッ、ウホォウホウホォ?」
 二人の間にたち、美弥妃が手をさしのべた。
「ウホホ!」
 イグナートは拳を握り、突きだしてみせる。
「ウホ……?」
「ウホホ……」
「にゃあ(ウッホ)」
 陰陽丸は頷いた。
 もはやここにダークもライトもない。
 見つめ合うゴリラとゴリラがあるのみである。
 割と最初から居たゴリラ式神が指でハートマークを作ると、ゴリギュラーズは皆こっくりと頷いた。
「ウホホ……」
「ウホホ……!」
 二人のシルバーバックは強く手を握りあい、そしてカーニバルのゴリラたちは祝福のドライミングを交わし合った。
 そんな彼らに背を向け、立ち去ろうとするセティア。
「違う、私はゴリラじゃない」
 突き放したような人間語でいい、セティアは掴んだ子ゴリラの手を振り払った。
「私は妖精だよ、ゴリギュラーズじゃない」
「ウホホ……」
 悲しげにうつむく子ゴリラ。
 しかし手をあえてグーにして、胸の高さまで上げた。
 そしてめいっぱいに胸を張り、歯をむき出しにし。
「ウホウホウホウホウホウホウホ!!!!」
 子ゴリラの叫びとドライミングに、セティアは思わず立ち止まった。
「全部……わかってたんだね」
「ウホホ!」
 駆け寄ってきて手を掴む子ゴリラ。
 セティアは……。
「ウホホ……!」
 手を引かれるように、ゴリラカーニバルへと加わった。
 ここにダークもライトもない。
 そして、人間とゴリラの違いもなかった。
 ここにあるのはウホホのみ。
 そう、ウホホウッホ、ウッホゴリラウホ。
 ウホホッホ、ウホ。

 ――ウホホ、ウホホ、ウッホゴリラ。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ――uho gorilla!

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