シナリオ詳細
<冥刻のエクリプス>美に憑いた伏魔の祈り
オープニング
●祈りを『束ねる』ということ
人々は望むものを見、望むものを信じる。
如何にその背後にわだかまる闇が、鼻が曲がるほどの腐臭を放っていたとしても――自分に優しく笑み、正しい道を示すのならば、相手は正しいに違いないと心の底から信じてしまえる。
それをして人間は愚かである、とは一般的にも言うまい。
少なくとも、アストリア枢機卿麾下の司教……『祈り束ねる者』ハル・テル・メルルの所作は、多少の疑いをして「なにもなかった」と信じ込ませる程度の信憑性を孕んでいた。
「司教様、その……本当に救ってくださるのですか?」
「無論です。貴方の娘の傷、あれは浅くはないでしょう? あの傷を残して生き続けるのは哀れというほかありません。私が救って差し上げましょう」
不穏な空気を纏う王都にあって深い傷を負い、即座に治療を受けられる者などそう多くはない。偶然とはいえ、この男は『癒やしの聖女』とも呼ばれるハルに愛娘を治療してもらえる、という好機を掴んだ時点で幸せであった。
どこか普段より疲れの色を濃く見せている彼女は、しかし神々しさを失わぬ……「祈りなさい」と促されれば、男とその家族は喜んで頭を垂れ、必死に祈ったことだろう。
直後、男は娘の傷に、そして痛々しい傷跡にまで癒やしの波濤(はとう)が及ぶのを見て取った。それと同時に、男――とその家族が恍惚とした笑みをたたえ、遠のく意識でさえ尊いものと感じ始めた。
ぐらりと揺れた視界を最後に、娘を除く家族全員が床に伏せる。その目には、既に生命の兆しは残ってはいなかった。
「……司教」
「この娘は丁重に扱いなさい。『奇跡』の申し子となりました」
先程までの慈母のような声音から一転して、暗い響きを伴ってハルは助祭へと命じる。今しがた起こった『奇跡』。彼女がもたらした癒やしであることは間違いないが、その力の源は彼女自身の幾らも使ってはいない。今しがた命を落としたその家族達……『祈り』をトリガーとして自らに吸い上げる、悪意の塊のような道具を用いたゆえのものなのである。
そして、彼女の側近たちは重々承知の話だが……アストリア枢機卿には及ばずとも、彼女も人間種だというのに年齢と外見がひどく不釣り合いなのだ。
否、側近達は知っている。彼女に老いの兆候が現れたとき、決まって『不正義』と断じられた者達が贖罪の名目で相当数、行方不明になっているという事実を。
「準備はできていますね? 贖罪の日を待つ彼らを集めなさい。……枢機卿猊下の状況は芳しくありません。私が騎士を従え、打って出ます」
「司教、流石にそのタイミングで御自らことを起こすのは――」
ハルの言葉に何を悟ったのか、助祭は慌てて止めにかかる。しかし、彼女は助祭を打ち据えるとゴミを見るような目で繰り返す。
「集めなさい。……この家族だけでは、到底足りないのです」
●命ある限り
「現状は、私が説明するまでもなく皆さんご存知かと存じます。今回打倒すべきは魔種ベアトリーチェ・ラ・レーテ率いる勢力と、天義の暗部……アストリア枢機卿派と王宮執政官エルベルトの配下。奇しくも、かの天義は内外に魔種を抱えた姿で正義を語る、忌まわしい怪物となる一歩手前の段階にあるのです」
『ナーバス・フィルムズ』日高 三弦(p3n000097)は、刺激的な言葉でもって天義の現状を簡潔に説明した。概ね間違ってはいない。アストリア枢機卿は魔種であると断定され、天義という国家を蚕食する腹積もりであるのだから。
だが、と三弦は続けた。現状、枢機卿配下の『天義聖銃士』はイレギュラーズの赫赫たる戦果をもって戦力を激減させており、『サン・サヴァラン大聖堂』での籠城を余儀なくされている、のだという。
当然、彼らの戦力などイレギュラーズにとってみれば吹けば飛ぶような代物だが……そこに、少し厄介な相手が紛れているのだという。
「先日、調査の末にシロである……そう噂された聖職者がいます。『祈り束ねる者』ハル・テル・メルル。癒やしを奇跡のレベルにまで高めたとかねてより評価されている方で、事実、相当に傷ついた相手ですら癒やし切るという高い技量を発揮していました。ですが、彼女の管理する教会、そこで懺悔室に訪れた者が都度行方不明になった、という噂もありました。当然、幾度となく彼女は嫌疑をかけられています」
それがすべて、シロ。アストリア枢機卿派閥にあったことも原因だろうが、奇跡の担い手を悪戯に縛り上げることが出来なかった、というのも大きいだろう。
「調査の結果、彼女は『祈りの鞘』と呼ばれる、刃のない鍔と鞘を縛り上げた杖状の神秘道具を所持していることが判明しました。本人が律した『ルール』に沿った者から命を吸い上げ、己の力にするというものです。彼女のルールは『彼女のことばに応じて祈りを捧げること』。それで吸い上げた力を奇跡に変え、あるいは己の若さを保つ為に使っていると考えられます。……『天義聖銃士』の一部を従え、彼女が防衛にあたるようです。ですが、直前に多数の一般人が行方をくらませていることを考えるに、彼女は一時的に、ですが相当の魔力を保有しているとみて間違いありません。皆さんが相手取った騎士達とはワケが違う可能性も十分ありえます。十分な警戒をもって、ことに臨んで下さい」
- <冥刻のエクリプス>美に憑いた伏魔の祈りLv:10以上完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2019年07月10日 23時15分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●伏魔は聖者の顔をして
「愛と正義の使者、魔法騎士セララ参上! キミの悪事は今日でおしまいだよ!」
『魔法騎士』セララ(p3p000273)は高らかに名乗りを上げ、居並ぶイレギュラーズのなか、真っ先に騎士達に向けて『敵対者である』と告げた。
彼らとは異なる意思、心情、理に沿って生きる者――で、あると。癒やし手としての地位に胡座をかき、我欲を優先した相手が許せぬ、と。
「悪事……悪事か。満天下に聳えるサン・サヴァランに攻め入る貴様達の姿は、それこそが悪事と呼ばずなんとする? 私は無粋で無謀なその姿が許せぬがな」
くつくつと笑う司教ハル・テル・メルルの姿は、とても追い詰められているようには見えなかった。攻勢に出た者として、全く気後れした様子を見せていない。彼女の指先から漏れ出た光が騎士達を這い回り、その力を底上げしているのが見えるが……明らかに条理の外にあることは明白だ。
「決死の祈りを自分の若さを保つために、とは……呆れてモノも言えませんね。美醜に拘ることこそ、心の醜さの証だというのに」
「全くだな、な~にが癒やしの乙女だ、その行いは醜悪極まりないぜ」
『『幻狼』夢幻の奇術師』夜乃 幻(p3p000824)と『『幻狼』灰色狼』ジェイク・太刀川(p3p001103)の2人は、心から呆れたふうな口ぶりでハルの『醜さ』を指摘する。さらに言えば、ジェイクは傍らの幻を指して「本当の美しさは、俺の恋人の幻みたいな内側から溢れるモンを言うんだ」とまで言い切っている。幻が頬を染めないのは慣れなのか、状況を弁えているからか。周囲としてはご馳走様ですというか、微笑ましいものがあるが……それはさておき。
「祈りを束ねる……えぇ、それはきっと私達のような者にとっては存在意義のようなものです」
『ジュリエット』江野 樹里(p3p000692)はくすくすと笑いながら、相手のことを理解している、と嘯く。真魔砲杖をかき抱く姿は、その名に通じる『受理』の幸福を束ねる者としての自負と覚悟が窺える。
「誰かの生命を吸い上げて、それでもたらした癒やしのどこが奇跡なものか!」
「自らの欲を満たすために一体どれだけの人を犠牲にしたのか……これ以上、天義で好き勝手させるつもりはないぞ?」
『希望の蒼穹』アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)と『優心の恩寵』ポテト チップ(p3p000294)は怒りを露わに、或いは押し隠しつつ、ハルの所業に異を唱える。欲と見栄のために吸い上げられ、再分配された命を『奇跡』と呼ぶことは、自らの研鑽によってのみ奇跡を積み上げたイレギュラーズには受け入れ難い。
ポテトにとっては特に、天義を守るという行為は言葉以上の意味がある。言葉にしきれぬほどの重みがある。同じ戦場、どこかで剣を振るう『彼』の為なれば。
「私の美を保つことなど余録のひとつよ。これまで、救われぬを救い、死別を免れた者は数しれぬ。己の生を許せぬほどに悔恨の念を持つ者達から吸い上げた命を、今生きんとする者に振り分けてやることのどこに悪がある? 『私は私の定義上で美しいままなのだ』。貴様達の戯言に付き合う気は更々無い」
「へぇ、面白いじゃない。人の祈りと命を良いように利用してこのザマか……立場に胡坐をかいてる輩って、叩き落としたくなるよねぇ」
ハルの、いっそ清々しいまでの傲岸さを前にして、『月夜の蒼』ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)は不敵に笑う。表向きは『正義』という白粉を塗りたくった天義という生娘が、その実、泥と血に塗れた毒婦であったなど笑い話だ。司教という地位を奇跡で買ったハルのような女も、彼女にとっては敵意を向けるに十分な相手である。
「……ふむ。私の仲間達はお前さんの言う美というやつを満場一致で認める気はないようだが、それでも自分は美しいと嘯けるかね?」
「無論だとも」
『『知識』の魔剣』シグ・ローデッド(p3p000483)にとって、その質問にさしたる意味はなかった。回答は分かりきっている。それでも問いかけたのは、彼なりの揺さぶりである。
さて、戦いが終わる頃に同じ様に嘯けるものか……そんな疑問に応えてくれるなら、それでいいと思えた。彼にとって大事なのは、『事実を積み重ねた知識』であるがゆえに。
「無論のこと。私の美醜は私に主体があるのだ。たかだか他所から殴り込んできた暴徒風情の戯言や暴力に、素直に頭を下げる道理もないでしょう?」
そして、彼女は概ねシグの思惑通りに。自分の価値観の中で揺らがぬと宣言した。はたして、それが命を落とすその時まで同じ顔をしていられるのだろうか? とも、考える。
「騙され、命を奪われた人に代わってキミを倒す!」
「懺悔の末に贖罪を為した者達にこそ、貴女の言葉は空虚に映ることでしょう。……思い上がるな、不信心者共ッ!」
セララの宣言に対し、ハルは先程までの薄い笑みをかなぐり捨てて吼えた。内心にわだかまる罪悪感ゆえ、であろうか?
彼女の絶叫に応じるように、騎士達は前進する。それまで身じろぎひとつしなかったのが嘘のように、機敏に、統率された動きで。
イレギュラーズは? 誰一人、戦闘態勢に入ったまま動こうとしない。騎士達の対応速度はそこまで速かっただろうか?
……最前線に立つセララに連続して刃が振り下ろされる。
●正義はいつも平凡な顔で
振り下ろされた刃を一度、二度とひらりと躱し、三度目をライトブリンガーとラグナロク、2振りの聖剣で左右から挟み込むように受け止め、受け流す。
4度目、神秘を纏った突きはラナンキュラスの表面を上滑りするばかりで、まともな手傷を与えられる様子もない。
畢竟、セララに襲いかかった銃士隊は彼女にまともな傷ひとつ付けることが敵わない。それでも彼らがセララを狙うのは、ハルへの畏怖からか……或いは、御し易しと勘違いしたか。
「セララ……任せて構わないんだな?」
ポテトはタクトを握り、セララに問いかける。相手は小さな背で語る。問題ない、と。
当然ながら無傷とは行くまい。後方支援、狙撃型に偏った編成に於いて、彼女が最前線で矢面に立つのは必然だ。彼らの『戦術』がそれを選択した以上、気遣いこそすれ、軽々に前に出ることは彼女に対する不敬にすらなろう。
何度目かの剣を凌ぎ、呼吸を整えたセララの目にはまだ十分な余裕が垣間見えた。彼女を囲んで庇い、あるいは戦技の限りで彼女へ打ちかかった者達を鼓舞すべく、ハルが膨大な魔力を再分配する気配が見えた。
「それじゃあ、今度はこっちの番だよ! セララストラッシュ!」
直後、セララは聖剣を振るい、ハルの元へと一直線の斬撃を放つ。大地を割るという彼女の斬撃は、盾を構えて隊伍を組んで、守ってそれでも止めきれない。
「聞き忘れてたけどよ、命を奪うんなら、てめえ自身も奪われる覚悟があるって事だよね?」
「あの『聖女』に付き従うのです。その手を悪夢のなかで、血に染めればいい」
『幻狼』の2人は示し合わせるでもなく、騎士達を掃討していく。幻の場合は、庇いに入った者が邪魔だったということもあろうが、セララとジェイクによってこじ開けられた戦列に立つ銃士は、殊更に弱々しく見えたことは間違いない。
「いくら亀のように守りに隠れても、割られてしまえば残るのはやわな中身だ。尤も、甲羅と呼ぶには柔らかすぎるが、な?」
シグは、庇う者達が軒並み崩れた先、動揺を隠さぬハルを睨みつける。無論、色香を誘う仕草などではなく。彼女を己の術で束縛する為である。
「セララ君も無理するよね、助かったけど」
「全くだ。頑丈だとわかっていても限度があるぞ」
アレクシアとポテトはセララに癒やしを与え、その身を僅かに蝕む悪意をも祓っていく。冗談で済まされるのは信頼の証であろうが、『笑い話で済む』という事実こそが驚嘆すべきこと、なのである。
「ほらほら、天罰の時間だよー」
そんなやり取りの裏では、ルーキスが裁きの雷よろしくチェインライトニングを操り、騎士達を巻き込んでいく。命中精度も破壊力も、彼女のそれは普通ではない。積み上げた研鑽こそが為せる技術だ。
「私は祈りましょう。騎士(あなた)達にも加護を。果てなき祈りを叶えた喜び、終わりなき渇望にひとときの充足を」
そして、渇きの先で幸運の揺り戻しを受けるのです。
樹里は幸いを生む祈りを攻撃に転じ、相手が自由に動く未来、そして運を吸い上げる。束ね、祈り、導く。言葉だけなら崇高な行為は、しかし呆然とした銃士達の眼前に閃光の塊として舞い降りる。
――彼女が『樹里の魔法』と呼ぶそれは、けっして成就率が高いものではない。むしろその逆だ。だからこそ、この状況で。相手の運を束ねて反転させた状況でこそ、それは輝きを得るのである。
「樹里樹里受理樹里受理受理受理受理受理ふふふほーらあなたはだんだんわけがわからなくなぁる……」
多分、一番ワケがわからなくなっているのは彼女だろうがそれは脇に置こう。
「……っ、貴方達、それでも誇り高き天義銃士隊ですか! まだ、立てる筈……命に僅かな灯火あらば、私が立たせてあげましょう――!」
セララストラッシュを受け、感情を揺さぶられた。怒りに身を任せれば、シグの呪縛が彼女の心を怒りに固着させただろう。だが、その女は顔を修羅の如きに歪めながらなお、聖者と偽るに足る魔力を以て癒やしにつぎ込んだ。当然、全員とはいかない。生死を彷徨うほどの傷を、確率論で大きく回復させる大魔術。後にも先にも、彼女ぐらいしか使わないであろう博打じみた治癒魔術は、何名かの銃士を戦線に復帰させた。
「おーおー、他人から奪った力で天狗になっちゃって」
ルーキスがその『惨状』とすら呼べる癒やしに皮肉めいた笑みを浮かべる。次の瞬間には雑に燃え尽きる命であろうに、と。
「醜悪な見た目通り、美学の欠片もない癒やしをもたらすのですね、貴方は。人ひとり救うために、その人を待つ家族を贄にする貴女らしい」
だからこそ、貴女には悪夢が相応しい。幻は、魔術を行使し息を切らしたハルに向けて夢幻泡影を放つ。奇術に惑わされ、魔術の成功体験に意識を奪われていた相手にとってそれは覿面に効いたことだろう。
「てめえの罪の代償は、その偽りの美で支払ってもらうぜ」
ジェイクが正気を失ったハルの肩口に銃弾を放つ。鎖骨を砕いた口づけは激しい衝撃と共に相手を揺さぶり、さらに遠い場所へと正気を遠ざけていく。
「その力、真に『無限』とでも思ったかな? ……全ての力には尽きる時がある。……それが今ではないと、言い切れるかね? 『元の持ち主がもう死んだというのに』?」
夢うつつな状態のハルが、シグの言葉を果たして聞き届けたかは定かではないが――その言葉に合わせるように、大聖堂の上空に白い薔薇が現出する。
『エンピレオの薔薇』の発動。それは転じて、アストリア枢機卿が敗北したことを意味するものだ。
銃士達はハルの異常な状態に慌て、再度彼女を守ろうとして……セララの斬撃によって、ハルごと叩き切られる。
――ああ、ああ。
誰も彼もを救いたいのに。私の指先には薬ひとつ生みだす器用さすら与えてくださらないのだもの。
多くを救うために不正義の命を借り受けるのは、果たして何が悪いというのだろう?
「……祈りを束ねる者が、祈りを忘れてはいけないのです。救う力が無いならば、先ずは誰かの為に祈ればよかったのです。最期ぐらいは、それを思い出せましたか?」
樹里は静かにハルの亡骸に近付くと、小さく一度だけ祈りを捧げた。
幻からすれば唾棄すべき相手、墓すら与えるのも惜しい愚物である。
生き延びた少女を抱き、戻ってきたポテトはそれを見せぬようにしつつ、その終わりを当たり前のものである、と感じたし。少女に対しても、ハルの悪事を伝えるつもりでいた。
ルーキスとアレクシアは、破壊された『祈りの鞘』を興味なさげに眺め、醜い終わりに笑みすらも零さない。
「偽りの美と引き換えに、信仰心も祈る心も捨てたってか。つまらない女だぜ」
「いや、これはこれで――なかなか興味深い相手だと思ったが、な? ここまで歪んでいる相手もそうお目にかかれん。ここまで歪めた相手が魔種だったというなら、反転しなかったことがより興味深いが」
ジェイクの言葉に合わせ、シグはそんなふうに冗談をひとつ。
美に執着した理由がかの枢機卿への羨望と接触だったというのなら。癒やしに固執したのが無力感であったとしたならば。
……まったくもって『分不相応』だ、と。
成否
大成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
大変お疲れ様でした。
なんやかんやでハルと銃士隊は殲滅されました。
……殲滅っていうかその……あの……別に弱く作った気もないですしLv制限の関係上そこそこ頭の回る子だった筈なんですがその、待機戦法かぁ……。
多分、意図に気付いたらハルも模倣しそうでしたけど、それじゃ全然間に合わなくね? みたいな感じですよねこの火力。なんこれ。
流石にこれは完敗です。お手上げです。
MVPは最前線で踏みとどまった貴女に。いよっこの勇者(褒め言葉)。
GMコメント
ちょっとだけレベルが制限されてたりしますのでご注意願います。
まあ、Normalなんですけどちょっとだけ厄介勢です。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●達成条件
・『祈り束ねる者』ハル・テル・メルル及び天義銃士隊の全滅
●『祈り束ねる者』ハル・テル・メルル
天義の癒し手の中でも上位に位置し、強力な治癒能力と大いなる慈悲をもって人々の支持を集めてきた癒やしの乙女。
だが、その実態は『祈りの鞘』で集めた命を魔力(と己の若さ)に変換して蒐集してきた偽りの祈りである、と見られている。
自身も相応に高い技術はあるが魔力が追いついていないため、そのような凶行に走ったと見るのが自然か。
現在、相当量のAP(最大値+祈りの鞘ブースト)を保有し、上位の治癒術をガンガン使ってくる。
・慈母の剣の連帯(神特付:AP消費大、戦闘開始時使用済。天義聖銃士全員の神攻、防技、命中増加(中程度)
●天義銃士隊×20
クエストでボコボコにされたというアストリア枢機卿麾下の兵隊。
ハルによるブースト、残存勢力であるため精鋭が揃っているという意味でも通常の手合いより強い。まあ、それでも所詮は人間である。
割とオールレンジに戦え、MアタックやHP/AP減少系BSを多用して継戦能力を削りにくる。
●戦場
サン・サヴァラン大聖堂門前。ハルが指揮する一団は一気に打って出たらしく、彼女を最後尾において陣形を組んで襲ってきます。
割と冗談抜きにクソ女なので、遠慮なく蹴散らしてください。
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