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シナリオ詳細

<冥刻のエクリプス>美に憑いた伏魔の祈り
<冥刻のエクリプス>美に憑いた伏魔の祈り

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●祈りを『束ねる』ということ
 人々は望むものを見、望むものを信じる。
 如何にその背後にわだかまる闇が、鼻が曲がるほどの腐臭を放っていたとしても――自分に優しく笑み、正しい道を示すのならば、相手は正しいに違いないと心の底から信じてしまえる。
 それをして人間は愚かである、とは一般的にも言うまい。
 少なくとも、アストリア枢機卿麾下の司教……『祈り束ねる者』ハル・テル・メルルの所作は、多少の疑いをして「なにもなかった」と信じ込ませる程度の信憑性を孕んでいた。
「司教様、その……本当に救ってくださるのですか?」
「無論です。貴方の娘の傷、あれは浅くはないでしょう? あの傷を残して生き続けるのは哀れというほかありません。私が救って差し上げましょう」
 不穏な空気を纏う王都にあって深い傷を負い、即座に治療を受けられる者などそう多くはない。偶然とはいえ、この男は『癒やしの聖女』とも呼ばれるハルに愛娘を治療してもらえる、という好機を掴んだ時点で幸せであった。
 どこか普段より疲れの色を濃く見せている彼女は、しかし神々しさを失わぬ……「祈りなさい」と促されれば、男とその家族は喜んで頭を垂れ、必死に祈ったことだろう。
 直後、男は娘の傷に、そして痛々しい傷跡にまで癒やしの波濤(はとう)が及ぶのを見て取った。それと同時に、男――とその家族が恍惚とした笑みをたたえ、遠のく意識でさえ尊いものと感じ始めた。
 ぐらりと揺れた視界を最後に、娘を除く家族全員が床に伏せる。その目には、既に生命の兆しは残ってはいなかった。
「……司教」
「この娘は丁重に扱いなさい。『奇跡』の申し子となりました」
 先程までの慈母のような声音から一転して、暗い響きを伴ってハルは助祭へと命じる。今しがた起こった『奇跡』。彼女がもたらした癒やしであることは間違いないが、その力の源は彼女自身の幾らも使ってはいない。今しがた命を落としたその家族達……『祈り』をトリガーとして自らに吸い上げる、悪意の塊のような道具を用いたゆえのものなのである。
 そして、彼女の側近たちは重々承知の話だが……アストリア枢機卿には及ばずとも、彼女も人間種だというのに年齢と外見がひどく不釣り合いなのだ。
 否、側近達は知っている。彼女に老いの兆候が現れたとき、決まって『不正義』と断じられた者達が贖罪の名目で相当数、行方不明になっているという事実を。
「準備はできていますね? 贖罪の日を待つ彼らを集めなさい。……枢機卿猊下の状況は芳しくありません。私が騎士を従え、打って出ます」
「司教、流石にそのタイミングで御自らことを起こすのは――」
 ハルの言葉に何を悟ったのか、助祭は慌てて止めにかかる。しかし、彼女は助祭を打ち据えるとゴミを見るような目で繰り返す。
「集めなさい。……この家族だけでは、到底足りないのです」

●命ある限り
「現状は、私が説明するまでもなく皆さんご存知かと存じます。今回打倒すべきは魔種ベアトリーチェ・ラ・レーテ率いる勢力と、天義の暗部……アストリア枢機卿派と王宮執政官エルベルトの配下。奇しくも、かの天義は内外に魔種を抱えた姿で正義を語る、忌まわしい怪物となる一歩手前の段階にあるのです」
 『ナーバス・フィルムズ』日高 三弦(p3n000097)は、刺激的な言葉でもって天義の現状を簡潔に説明した。概ね間違ってはいない。アストリア枢機卿は魔種であると断定され、天義という国家を蚕食する腹積もりであるのだから。
 だが、と三弦は続けた。現状、枢機卿配下の『天義聖銃士』はイレギュラーズの赫赫たる戦果をもって戦力を激減させており、『サン・サヴァラン大聖堂』での籠城を余儀なくされている、のだという。
 当然、彼らの戦力などイレギュラーズにとってみれば吹けば飛ぶような代物だが……そこに、少し厄介な相手が紛れているのだという。
「先日、調査の末にシロである……そう噂された聖職者がいます。『祈り束ねる者』ハル・テル・メルル。癒やしを奇跡のレベルにまで高めたとかねてより評価されている方で、事実、相当に傷ついた相手ですら癒やし切るという高い技量を発揮していました。ですが、彼女の管理する教会、そこで懺悔室に訪れた者が都度行方不明になった、という噂もありました。当然、幾度となく彼女は嫌疑をかけられています」
 それがすべて、シロ。アストリア枢機卿派閥にあったことも原因だろうが、奇跡の担い手を悪戯に縛り上げることが出来なかった、というのも大きいだろう。
「調査の結果、彼女は『祈りの鞘』と呼ばれる、刃のない鍔と鞘を縛り上げた杖状の神秘道具を所持していることが判明しました。本人が律した『ルール』に沿った者から命を吸い上げ、己の力にするというものです。彼女のルールは『彼女のことばに応じて祈りを捧げること』。それで吸い上げた力を奇跡に変え、あるいは己の若さを保つ為に使っていると考えられます。……『天義聖銃士』の一部を従え、彼女が防衛にあたるようです。ですが、直前に多数の一般人が行方をくらませていることを考えるに、彼女は一時的に、ですが相当の魔力を保有しているとみて間違いありません。皆さんが相手取った騎士達とはワケが違う可能性も十分ありえます。十分な警戒をもって、ことに臨んで下さい」

GMコメント

 ちょっとだけレベルが制限されてたりしますのでご注意願います。
 まあ、Normalなんですけどちょっとだけ厄介勢です。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

●達成条件
・『祈り束ねる者』ハル・テル・メルル及び天義銃士隊の全滅

●『祈り束ねる者』ハル・テル・メルル
 天義の癒し手の中でも上位に位置し、強力な治癒能力と大いなる慈悲をもって人々の支持を集めてきた癒やしの乙女。
 だが、その実態は『祈りの鞘』で集めた命を魔力(と己の若さ)に変換して蒐集してきた偽りの祈りである、と見られている。
 自身も相応に高い技術はあるが魔力が追いついていないため、そのような凶行に走ったと見るのが自然か。
 現在、相当量のAP(最大値+祈りの鞘ブースト)を保有し、上位の治癒術をガンガン使ってくる。
・慈母の剣の連帯(神特付:AP消費大、戦闘開始時使用済。天義聖銃士全員の神攻、防技、命中増加(中程度)

●天義銃士隊×20
 クエストでボコボコにされたというアストリア枢機卿麾下の兵隊。
 ハルによるブースト、残存勢力であるため精鋭が揃っているという意味でも通常の手合いより強い。まあ、それでも所詮は人間である。
 割とオールレンジに戦え、MアタックやHP/AP減少系BSを多用して継戦能力を削りにくる。

●戦場
 サン・サヴァラン大聖堂門前。ハルが指揮する一団は一気に打って出たらしく、彼女を最後尾において陣形を組んで襲ってきます。

 割と冗談抜きにクソ女なので、遠慮なく蹴散らしてください。

  • <冥刻のエクリプス>美に憑いた伏魔の祈りLv:10以上完了
  • GM名ふみの
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2019年07月10日 23時15分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

セララ(p3p000273)
伏魔断つ聖剣
「愛と正義の使者、魔法騎士セララ参上!」
ボクは皆の笑顔を守りたい。聖職者とか癒やし手の人もきっと、そういう人が多いと思うの。
だからこそ、その立場を利用する悪人が許せない。
救いを求める人を食い物にしてる悪人が許せない!
「キミの悪事は今日でおしまいだよ」
「騙され、命を奪われた人に代わってキミを倒す!」

・作戦
待機を駆使して、下記みたいな行動順になるように調整。
ハルの回復>(待機して)ボク達の攻撃>(待機無しで)ボク達の攻撃>ハルの回復

・戦闘
ボクは前衛。ハルを怒り状態にするために攻撃集中セララストラッシュでハルを狙っていくよ。
ハルをかばう敵がいれば、そいつを巻き込みつつストラッシュなのだ。
待機は作戦通りにするけど、ハルへのかばうが外れてるタイミングがあれば怒り付与を優先。
怒りが切れる1ターン前にまたセララストラッシュで怒り継続。

ハルが怒りになってる間は周囲の兵士をセララスペシャルで削るよ。回復が来ない内に敵の数を減らすのだ。
敵兵士の数が少なくなったら狙いをハルに変更。
「そんな邪悪な道具なんて使わなくたって、ボク達は皆から力を貰ってる!」
「笑顔、祈り、希望!それがボク達の力だ!セララスペシャルッ!!」


パンドラ使用。
「絶対……絶対に負けられない!ボク達は天義の人々の希望なんだ!」
「ボクは天義の人々を守ってみせる!」
ポテト チップ(p3p000294)
優心の恩寵
自らの欲を満たすために一体どれだけの人を犠牲にしたのか……
これ以上犠牲を出さないためにもここで確実と止めさせてもらう
もう天義で好き勝手させない
治癒能力と魔力の多さに自信があるようだが、私達とて回復と持久力で負ける気はないぞ?

戦闘になったら初手は待機し、前衛のセララが天使の歌(以下歌)の範囲内に入る中衛に移動
その後はAPが切れるまで回復に専念
回復基準は以下の通り
・ミリアドハーモニクス(以下ミリアド)
HP3000以上の人は2000以下になった時
3000以下の人は6割切った時
・歌
4人以上が上記の状態になった時、対象を範囲内に入れて使用
・スーパーアンコール
ミリアド、歌の必要がなく、AP200切っている人が居る時
優先度はシグ>ジェイク、ルーキス>他

副行動は『防御集中』か必要に応じて『移動』
『移動』後は再びセララが歌の範囲内に入る場所に移動し、行動

APが尽きたらアレクシアに声をかけ、APが半分ほど回復するまで『防御集中』+『全力防御』
AP回復を待つ間に回復が間に合わなければ回復優先

『祈りの鞘』は出来るだけ早期に破壊、もしくは可能ならハルから引き離す
お前の行動は同じ守り、癒す道を歩むものとして許すことは出来ない
さよならだ
『祈り束ねる者』、ハル・テル・メルル


犠牲者の弔いと、生き残った子を探し出して保護しよう
家族がなくなったのはその子のせいじゃない
ハルのせいだときちんと説明をしないとな

パンドラ使用
シグ・ローデッド(p3p000483)
『知識』の魔剣
【基本】
ダメージを考えずBS付与特化
付与の優先度はメルル>騎士
パンドラ復活使用、その際は死んだふりをし、隙を見てBS付与技を叩き付ける


【戦闘】
基本待機により敵の行動を見てから行動
メルルを庇う者が居なければ「禁静の領域」>「貪蝕の銀刃」>「常識圧殺」の優先度でBS付与を狙う(但しBS解除技の所持が判明すれば「常識圧殺」の優先度を一段階上げる)
尚この際、特に「貪蝕の銀刃」使用時に際しては可能なら『祈りの鞘』を狙い、メルルの手から弾き飛ばす事を試みる

庇っている者が居れば、接近出来れば「貪蝕の銀刃」、出来なければ「禁静の領域」を庇っている者に
自AP250を切れば「無影血鎖」を一番近い敵に撃って回復
副行動は移動が必要ないなら攻撃集中


【特殊行動】
余裕のある際はリーディングでメルルの思考から少しでも役に立ちそうな情報を引き出そうと試みる(そも誰が彼女にこのようなアイテムを与えたのか、等)
また、味方の攻撃に合わせて、テレパスでの思考攪乱をも試み
「私は正義も悪も持たん。単に理を重んじるだけである」
「お前さんはその力を使い過ぎた。…本当に周りの者が『力の正体に気づいていない』とでも思ったかね?」
「その力、真に『無限』とでも思ったかな?…全ての力には尽きる時がある。…それが今ではないと、言い切れるかね?」
江野 樹里(p3p000692)
ジュリエット
祈りを束ねる…
えぇ、それはきっと私達のような者にとっては存在意義のようなものです
人々の受理の為に祈り、また人々の祈りを収束させて導く
えぇ、えぇ。その為にこそ、私達は在るのです

故に、私は祈りましょう
より多くの騎士を、樹里の祈りで束ねましょう
束ねたならば…導かなければいけませんね?
天義流ではありませんが…大丈夫、染まればきっと愉しいです
そんなわけで。一人でも、二人でも多くを巻き込むように、束ねた祈りを解き放つ樹里の魔法
以降、味方を巻き込まずに、また樹里の魔法よりも多くの騎士を巻き込めそうならば樹里の祈りを
そうでなければ味方を巻き込まないように射線を確保して一体でも多くを巻き込んで樹里の魔法です(優先度は祈り>魔法ですが相手の殆どにBSがかかっているならば魔法優先に変更
樹里樹里受理樹里受理受理受理受理受理ふふふほーらあなたはだんだんわけがわからなくなぁる…
残りのAPが200以下か、騎士とハレテルメメ様(メルル)含めて6人ほどになったならマジックミサイルで弱っている騎士優先で天罰
APが切れたら杖をぶんぶんしてゼロ距離射撃をば。これでも十分痛いですしね
倒れる時は常に前のめりです(ふんす

基本的な作戦は誘い受け
回復を出させてからの袋叩き&速攻なので連携はきちんと取れるように皆で指さし確認


…祈りを束ねる者が、祈りを忘れてはいけないのです
最期くらいは、それを思い出せましたか?

アドリブ歓迎
パンドラOK
夜乃 幻(p3p000824)
『幻狼』夢幻の奇術師
パンドラ使用


決死の祈りを自分の若さを保つために、とは
呆れてモノも言えませんね
美醜に拘ることこそ、心の醜さの証だというのに
犠牲になった方々は親しい人のために心からの祈りを捧げたというのに、その命を奪うなんて本当におぞましいことで御座います
今まで犠牲になった人々にも報いるためにも、メルル様、決して貴女を許しません


@戦闘
後衛に位置します
メルル様が攻撃できる位置にいれば、メルル様を優先致します
メルル様に夢幻泡影を放ちます
貴女の見る夢がおぞましい悪夢であることを願ってやみません

騎士の場合、メルル様がヒールする前に行動した場合、待機致します
その次のターンは致命がかかってる騎士が優先で、次に最も攻撃が重なった騎士でなるべく移動せずとも攻撃できる騎士に夢幻泡影です
貴方が見る夢は手が血に染まった悪夢でしょうか

APが尽きたら、夢幻泡影の代わりに人間大砲を
付与による高EXAと高命中で敵を逃げる隙も与えず連続攻撃

副行動は付与、移動、攻撃集中の優先順位で御座います
付与はギア・ゼロ、ディープインサイトの優先順位で
付与は最大2回まで


@事後処理
騎士の方の墓を作りたいと思います
権力と狂気に支配されて悪を為していたとはいえ、魔種の被害者でもあるのは違いないでしょう
もし命が循環するというのなら、次生まれ変わる時は魔種と関わらない人生であることを祈って

メルル様には墓など不要でしょう
蛆が湧き、腐り落ちていくのがお似合いです
ジェイク・太刀川(p3p001103)
『幻狼』灰色狼
@心情
な~にが癒やしの乙女だ
その行いは醜悪極まりないぜ
本当に美というものは内面から溢れ出る美しさ
そう、俺の恋人の幻の様な美しさが本物だ
てめえの美の欲求のために他者を騙し、その生命を踏みにじるなんざ言語道断
ハルは多くの命を今まで奪ってきたんだ
無論、てめえ自身も奪われる覚悟があるって事だよね?
遠慮なく、その命を奪ってやろうぜ

@行動
狙うべき順
騎士団>ハル

騎士を少しでも減らしていく為に、俺は初ターンからプラチナムインベルタ(以下Pと呼称)をぶち込んでいこうか
遠距離範囲攻撃後に近接組が突入するようだが、Pには識別があるから心置きなくぶっ放せるぜ
次ターン以降はハルが騎士を回復後に、ダメージが多い所を中心にP入れていくぜ
ただし、ハル戦に備えてAPを半分は温存しておきたいので、APが半分を切りそうなら通常攻撃切り替えていく

騎士団一掃後はハルに狙いを定めて攻撃
狼の口づけでBSを一通り入れていこう
BSが一通り入ればPをぶっ放す
APが足りなければオーラキャノに切り替える
可能ならスキルを駆使してでも、ハルの顔を砕いてやりたいぜ
「てめえの罪の代償は、その偽りの美で支払ってもらうぜ」

@戦闘補足
攻撃集中を積極的に使っていく
適正距離を取るためには移動
APが0になれば射撃を行う

@事後
奇跡の申し子となった娘をハイセンスを駆使して探し出し
救出を行いたい
『祈りの鞘』について見つけ次第、破壊したい

パンドラ復活
アドリブ歓迎
ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)
月夜の蒼
【心情】
へぇ、面白いじゃない。
清廉潔白を謳うお国の中身が完璧に腐ってましたって?
人の祈りと命を良いように利用してこのザマか。
立場に胡坐をかいてる輩って、叩き落としたくなるよねぇ。
さくっとやっちゃおうか。

【作戦】
優先順位:騎士>ハル
1ターン目は自身がハルより行動順位が早ければ待機を挟んで即時の回復を阻止。
以降は待機を使わずスキルや攻撃で削る形をとる。

【戦闘】
距離が開いているうちはブラックドッグと暴虐の交互使用。
(相手が近接するか、こちらが近接するまでのダメージソース稼ぎ)

中距離まで移動後は複数騎士を巻き込んでチェインライトニング。
相手のMアタックなどの兼ね合い上、APが尽きるまで使い続ける。
「おーおー、他人から奪った力で天狗になっちゃって」
「ほらほら天罰の時間だよー」

数を削ってから他騎士への暴虐と自身の充填でAP回収を行い。
使えるようになればチェインライトニング。
狙うのは最もダメージを受けている敵から最優先。
「頭数から削るのは基本でしょう?」

APの回収が間に合わず。
スキル使用が厳しいようであっても万能付きの暴虐は使い続ける。
(中距離および近距離の対応も兼ねて)
至近まで来た敵には神秘通常攻撃。
「術が使えなければ殴り倒せばいいのよ」

【戦闘後】
祈りの鞘は叩き壊す。
ついでに生きていれば。
「精々醜く老いて行くといい、キミが最も嫌ったことだ」
そんな嫌がらせをぽつりと。

パンドラ使用、アドリブ歓迎
アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)
希望の蒼穹
誰かの生命を吸い上げて、それでもたらした癒やしのどこが奇跡なものか!
これ以上の犠牲を出さないためにも、ここで止める!

◆戦闘
回復役兼盾
MアタックでAPを減らされても充填で問題なく戻せるので、積極的に敵の攻撃を引きつけるように前にでて立ち回る
ただし、味方の範囲攻撃の射線にはできる限り気をつける

味方にAP減少系BSが付与されている場合は破邪の聖花で回復(回復対象はポテト君が最優先)
AP減少系BSが付与されていない場合は鼓舞の銀花で味方のAPを回復(ルーキス君>樹里君、ジェイク君>他の優先度)
ポテト君のAPが尽きた場合or倒れた場合は、調和の壮花でHP回復を担当(回復対象はよりHPの少ない人を優先。同程度の場合はパンドラ使用済かつ防御の低い人を優先)
いずれも必要ない場合は待機で状況を見る
万一自分にAP減少系BSがついてAPが尽きた場合は、BSが回復するまでその時点で最も火力が高い人を庇う

「奇跡って言ってもこの程度なの!
 私達はまだまだ戦えるよ!道具の力じゃなくて、あなたの力を見せてよ!」
セララ君がハルに向けて【怒り】付与を狙うのにあわせて挑発
こちらに注意をひきつけて、セララ君のこうげきが入りやすくする
【怒り】付与がうまくいかなくても、兵士の攻撃をこちらに引き付けられればオッケー

戦闘後、祈りの鞘は確実に破壊しておく
誰かに犠牲を強いるようなこんなもの、あっちゃいけないんだ

パンドラ使用

リプレイ

●伏魔は聖者の顔をして
「愛と正義の使者、魔法騎士セララ参上! キミの悪事は今日でおしまいだよ!」
 『魔法騎士』セララ(p3p000273)は高らかに名乗りを上げ、居並ぶイレギュラーズのなか、真っ先に騎士達に向けて『敵対者である』と告げた。
 彼らとは異なる意思、心情、理に沿って生きる者――で、あると。癒やし手としての地位に胡座をかき、我欲を優先した相手が許せぬ、と。
「悪事……悪事か。満天下に聳えるサン・サヴァランに攻め入る貴様達の姿は、それこそが悪事と呼ばずなんとする? 私は無粋で無謀なその姿が許せぬがな」
 くつくつと笑う司教ハル・テル・メルルの姿は、とても追い詰められているようには見えなかった。攻勢に出た者として、全く気後れした様子を見せていない。彼女の指先から漏れ出た光が騎士達を這い回り、その力を底上げしているのが見えるが……明らかに条理の外にあることは明白だ。
「決死の祈りを自分の若さを保つために、とは……呆れてモノも言えませんね。美醜に拘ることこそ、心の醜さの証だというのに」
「全くだな、な~にが癒やしの乙女だ、その行いは醜悪極まりないぜ」
 『『幻狼』夢幻の奇術師』夜乃 幻(p3p000824)と『『幻狼』灰色狼』ジェイク・太刀川(p3p001103)の2人は、心から呆れたふうな口ぶりでハルの『醜さ』を指摘する。さらに言えば、ジェイクは傍らの幻を指して「本当の美しさは、俺の恋人の幻みたいな内側から溢れるモンを言うんだ」とまで言い切っている。幻が頬を染めないのは慣れなのか、状況を弁えているからか。周囲としてはご馳走様ですというか、微笑ましいものがあるが……それはさておき。
「祈りを束ねる……えぇ、それはきっと私達のような者にとっては存在意義のようなものです」
 『ジュリエット』江野 樹里(p3p000692)はくすくすと笑いながら、相手のことを理解している、と嘯く。真魔砲杖をかき抱く姿は、その名に通じる『受理』の幸福を束ねる者としての自負と覚悟が窺える。
「誰かの生命を吸い上げて、それでもたらした癒やしのどこが奇跡なものか!」
「自らの欲を満たすために一体どれだけの人を犠牲にしたのか……これ以上、天義で好き勝手させるつもりはないぞ?」
 『希望の蒼穹』アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)と『優心の恩寵』ポテト チップ(p3p000294)は怒りを露わに、或いは押し隠しつつ、ハルの所業に異を唱える。欲と見栄のために吸い上げられ、再分配された命を『奇跡』と呼ぶことは、自らの研鑽によってのみ奇跡を積み上げたイレギュラーズには受け入れ難い。
 ポテトにとっては特に、天義を守るという行為は言葉以上の意味がある。言葉にしきれぬほどの重みがある。同じ戦場、どこかで剣を振るう『彼』の為なれば。
「私の美を保つことなど余録のひとつよ。これまで、救われぬを救い、死別を免れた者は数しれぬ。己の生を許せぬほどに悔恨の念を持つ者達から吸い上げた命を、今生きんとする者に振り分けてやることのどこに悪がある? 『私は私の定義上で美しいままなのだ』。貴様達の戯言に付き合う気は更々無い」
「へぇ、面白いじゃない。人の祈りと命を良いように利用してこのザマか……立場に胡坐をかいてる輩って、叩き落としたくなるよねぇ」
 ハルの、いっそ清々しいまでの傲岸さを前にして、『月夜の蒼』ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)は不敵に笑う。表向きは『正義』という白粉を塗りたくった天義という生娘が、その実、泥と血に塗れた毒婦であったなど笑い話だ。司教という地位を奇跡で買ったハルのような女も、彼女にとっては敵意を向けるに十分な相手である。
「……ふむ。私の仲間達はお前さんの言う美というやつを満場一致で認める気はないようだが、それでも自分は美しいと嘯けるかね?」
「無論だとも」
 『『知識』の魔剣』シグ・ローデッド(p3p000483)にとって、その質問にさしたる意味はなかった。回答は分かりきっている。それでも問いかけたのは、彼なりの揺さぶりである。
 さて、戦いが終わる頃に同じ様に嘯けるものか……そんな疑問に応えてくれるなら、それでいいと思えた。彼にとって大事なのは、『事実を積み重ねた知識』であるがゆえに。
「無論のこと。私の美醜は私に主体があるのだ。たかだか他所から殴り込んできた暴徒風情の戯言や暴力に、素直に頭を下げる道理もないでしょう?」
 そして、彼女は概ねシグの思惑通りに。自分の価値観の中で揺らがぬと宣言した。はたして、それが命を落とすその時まで同じ顔をしていられるのだろうか? とも、考える。
「騙され、命を奪われた人に代わってキミを倒す!」
「懺悔の末に贖罪を為した者達にこそ、貴女の言葉は空虚に映ることでしょう。……思い上がるな、不信心者共ッ!」
 セララの宣言に対し、ハルは先程までの薄い笑みをかなぐり捨てて吼えた。内心にわだかまる罪悪感ゆえ、であろうか?
 彼女の絶叫に応じるように、騎士達は前進する。それまで身じろぎひとつしなかったのが嘘のように、機敏に、統率された動きで。
 イレギュラーズは? 誰一人、戦闘態勢に入ったまま動こうとしない。騎士達の対応速度はそこまで速かっただろうか?
 ……最前線に立つセララに連続して刃が振り下ろされる。

●正義はいつも平凡な顔で
 振り下ろされた刃を一度、二度とひらりと躱し、三度目をライトブリンガーとラグナロク、2振りの聖剣で左右から挟み込むように受け止め、受け流す。
 4度目、神秘を纏った突きはラナンキュラスの表面を上滑りするばかりで、まともな手傷を与えられる様子もない。
 畢竟、セララに襲いかかった銃士隊は彼女にまともな傷ひとつ付けることが敵わない。それでも彼らがセララを狙うのは、ハルへの畏怖からか……或いは、御し易しと勘違いしたか。
「セララ……任せて構わないんだな?」
 ポテトはタクトを握り、セララに問いかける。相手は小さな背で語る。問題ない、と。
 当然ながら無傷とは行くまい。後方支援、狙撃型に偏った編成に於いて、彼女が最前線で矢面に立つのは必然だ。彼らの『戦術』がそれを選択した以上、気遣いこそすれ、軽々に前に出ることは彼女に対する不敬にすらなろう。
 何度目かの剣を凌ぎ、呼吸を整えたセララの目にはまだ十分な余裕が垣間見えた。彼女を囲んで庇い、あるいは戦技の限りで彼女へ打ちかかった者達を鼓舞すべく、ハルが膨大な魔力を再分配する気配が見えた。
「それじゃあ、今度はこっちの番だよ! セララストラッシュ!」
 直後、セララは聖剣を振るい、ハルの元へと一直線の斬撃を放つ。大地を割るという彼女の斬撃は、盾を構えて隊伍を組んで、守ってそれでも止めきれない。
「聞き忘れてたけどよ、命を奪うんなら、てめえ自身も奪われる覚悟があるって事だよね?」
「あの『聖女』に付き従うのです。その手を悪夢のなかで、血に染めればいい」
 『幻狼』の2人は示し合わせるでもなく、騎士達を掃討していく。幻の場合は、庇いに入った者が邪魔だったということもあろうが、セララとジェイクによってこじ開けられた戦列に立つ銃士は、殊更に弱々しく見えたことは間違いない。
「いくら亀のように守りに隠れても、割られてしまえば残るのはやわな中身だ。尤も、甲羅と呼ぶには柔らかすぎるが、な?」
 シグは、庇う者達が軒並み崩れた先、動揺を隠さぬハルを睨みつける。無論、色香を誘う仕草などではなく。彼女を己の術で束縛する為である。
「セララ君も無理するよね、助かったけど」
「全くだ。頑丈だとわかっていても限度があるぞ」
 アレクシアとポテトはセララに癒やしを与え、その身を僅かに蝕む悪意をも祓っていく。冗談で済まされるのは信頼の証であろうが、『笑い話で済む』という事実こそが驚嘆すべきこと、なのである。
「ほらほら、天罰の時間だよー」
 そんなやり取りの裏では、ルーキスが裁きの雷よろしくチェインライトニングを操り、騎士達を巻き込んでいく。命中精度も破壊力も、彼女のそれは普通ではない。積み上げた研鑽こそが為せる技術だ。
「私は祈りましょう。騎士(あなた)達にも加護を。果てなき祈りを叶えた喜び、終わりなき渇望にひとときの充足を」
 そして、渇きの先で幸運の揺り戻しを受けるのです。
 樹里は幸いを生む祈りを攻撃に転じ、相手が自由に動く未来、そして運を吸い上げる。束ね、祈り、導く。言葉だけなら崇高な行為は、しかし呆然とした銃士達の眼前に閃光の塊として舞い降りる。
 ――彼女が『樹里の魔法』と呼ぶそれは、けっして成就率が高いものではない。むしろその逆だ。だからこそ、この状況で。相手の運を束ねて反転させた状況でこそ、それは輝きを得るのである。
「樹里樹里受理樹里受理受理受理受理受理ふふふほーらあなたはだんだんわけがわからなくなぁる……」
 多分、一番ワケがわからなくなっているのは彼女だろうがそれは脇に置こう。
「……っ、貴方達、それでも誇り高き天義銃士隊ですか! まだ、立てる筈……命に僅かな灯火あらば、私が立たせてあげましょう――!」
 セララストラッシュを受け、感情を揺さぶられた。怒りに身を任せれば、シグの呪縛が彼女の心を怒りに固着させただろう。だが、その女は顔を修羅の如きに歪めながらなお、聖者と偽るに足る魔力を以て癒やしにつぎ込んだ。当然、全員とはいかない。生死を彷徨うほどの傷を、確率論で大きく回復させる大魔術。後にも先にも、彼女ぐらいしか使わないであろう博打じみた治癒魔術は、何名かの銃士を戦線に復帰させた。
「おーおー、他人から奪った力で天狗になっちゃって」
 ルーキスがその『惨状』とすら呼べる癒やしに皮肉めいた笑みを浮かべる。次の瞬間には雑に燃え尽きる命であろうに、と。
「醜悪な見た目通り、美学の欠片もない癒やしをもたらすのですね、貴方は。人ひとり救うために、その人を待つ家族を贄にする貴女らしい」
 だからこそ、貴女には悪夢が相応しい。幻は、魔術を行使し息を切らしたハルに向けて夢幻泡影を放つ。奇術に惑わされ、魔術の成功体験に意識を奪われていた相手にとってそれは覿面に効いたことだろう。
「てめえの罪の代償は、その偽りの美で支払ってもらうぜ」
 ジェイクが正気を失ったハルの肩口に銃弾を放つ。鎖骨を砕いた口づけは激しい衝撃と共に相手を揺さぶり、さらに遠い場所へと正気を遠ざけていく。
「その力、真に『無限』とでも思ったかな? ……全ての力には尽きる時がある。……それが今ではないと、言い切れるかね? 『元の持ち主がもう死んだというのに』?」
 夢うつつな状態のハルが、シグの言葉を果たして聞き届けたかは定かではないが――その言葉に合わせるように、大聖堂の上空に白い薔薇が現出する。
 『エンピレオの薔薇』の発動。それは転じて、アストリア枢機卿が敗北したことを意味するものだ。
 銃士達はハルの異常な状態に慌て、再度彼女を守ろうとして……セララの斬撃によって、ハルごと叩き切られる。

 ――ああ、ああ。
 誰も彼もを救いたいのに。私の指先には薬ひとつ生みだす器用さすら与えてくださらないのだもの。
 多くを救うために不正義の命を借り受けるのは、果たして何が悪いというのだろう?

「……祈りを束ねる者が、祈りを忘れてはいけないのです。救う力が無いならば、先ずは誰かの為に祈ればよかったのです。最期ぐらいは、それを思い出せましたか?」
 樹里は静かにハルの亡骸に近付くと、小さく一度だけ祈りを捧げた。
 幻からすれば唾棄すべき相手、墓すら与えるのも惜しい愚物である。
 生き延びた少女を抱き、戻ってきたポテトはそれを見せぬようにしつつ、その終わりを当たり前のものである、と感じたし。少女に対しても、ハルの悪事を伝えるつもりでいた。
 ルーキスとアレクシアは、破壊された『祈りの鞘』を興味なさげに眺め、醜い終わりに笑みすらも零さない。
「偽りの美と引き換えに、信仰心も祈る心も捨てたってか。つまらない女だぜ」
「いや、これはこれで――なかなか興味深い相手だと思ったが、な? ここまで歪んでいる相手もそうお目にかかれん。ここまで歪めた相手が魔種だったというなら、反転しなかったことがより興味深いが」
 ジェイクの言葉に合わせ、シグはそんなふうに冗談をひとつ。
 美に執着した理由がかの枢機卿への羨望と接触だったというのなら。癒やしに固執したのが無力感であったとしたならば。
 ……まったくもって『分不相応』だ、と。

成否

大成功

MVP

セララ(p3p000273)
伏魔断つ聖剣

状態異常

なし

あとがき

 大変お疲れ様でした。
 なんやかんやでハルと銃士隊は殲滅されました。
 ……殲滅っていうかその……あの……別に弱く作った気もないですしLv制限の関係上そこそこ頭の回る子だった筈なんですがその、待機戦法かぁ……。
 多分、意図に気付いたらハルも模倣しそうでしたけど、それじゃ全然間に合わなくね? みたいな感じですよねこの火力。なんこれ。
 流石にこれは完敗です。お手上げです。
 MVPは最前線で踏みとどまった貴女に。いよっこの勇者(褒め言葉)。

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