シナリオ詳細
カルネと鉄帝弾丸鉄道
オープニング
●楽な仕事にご用心
「やあ、君と一緒に仕事が出来て嬉しいよ」
走り抜ける車窓の荒野。揺れる食堂車のテーブルについて、カルネ(p3n000010)はにこやかにあなたを手招きした。
「話はもう聞いてると思うけど、今回のお仕事は警備員だよ。
といっても、この列車の警備員に空きがでてしまったからっていうだけの穴埋め要員さ。数日列車の旅を楽しんで、それで終わりの楽な仕事だよね」
『弾丸鉄道(バレットライン)』は鉄帝の南北を結ぶ長い長い鉄道を走る蒸気機関列車だ。
駅はたったの三つ。始点サウスステーションと終点ノースステーション。そして途中にあるセンターステーションである。
旅はおよそ三日の道のりで、カルネとあなたたちはセンターステーションから乗り込みノースステーションに至るまでの車内警備を担当していた。
カルネの話にあるとおり、警備員といってもたいした仕事はない。九人が三交代制で毎日三度車両の見回りをしてそれで終わりだ。
「荒野の中を走って行くだけどはいっても、君と一緒に旅が出来るのは……やっぱり嬉しいな」
まだ見ぬ景色が楽しみなのか、それとも誰かと一緒にいられることが楽しいのか、カルネはニコニコしながら車窓の外を眺めていた。
「さて、そろそろ最初の見回りをしなくちゃ。気楽に行こうよ。
ほっぽどじゃないと僕たちにたいした仕事は生まれないさ。例えばそうだなあ……列車のハイジャック犯が現われたりでもしない限りね」
カルネが肩をすくめた、その瞬間。
三度の銃声が空間を支配した。
――煙をふく銃口。
目出し帽を被った男は列車の天井に穴をあけたまま、食堂車で振り返る人々をぐるりと見回した。
「この列車は俺たちのものだ。お前たちは人質となる。要求は一つ、カムストック監獄に収容されている同志ブラックファルコンを解放せよ。要求が呑まれない限り一人ずつ殺す!」
カルネはゆっくりと視線をあなたに戻し、片眉をあげて肩をもう一度すくめた。
「これだよ」
●鉄道ハイジャック
さあ、あなたの役目を説明しよう。
あなたが鉄道会社から請け負った依頼内容はシンプル。車内の見回りとトラブルの収拾。要は臨時警備員だ。
暴力事件や派手なもめごとがあった際に機能する警備システムのひとつとして、あなたは臨時配属されている。
そんなあなたは今、列車ハイジャックに遭遇した。
ハイジャック犯は12人のグループで、3人ずつに分かれて車両の運転室(及びその周辺)、中央食堂車、最後尾VIP向け車両の三箇所を制圧。
近くの乗客へ動かないように要求し、今伝書鳩を用いて犯行声明と要求を出しているところだ。
車両は全部で五車両。警備にあたっているイレギュラーズのうち3名は食堂車に。そして残り6名は別々の寝台車両で休憩をとっている最中だ。
さあ、この状況を打開し、犯人グループを撃退するのだ。
- カルネと鉄帝弾丸鉄道完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2019年06月30日 21時25分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●ハイジャック
「この列車は俺たちのものだ。お前たちは人質となる。要求は一つ、カムストック監獄に収容されている同志ブラックファルコンを解放せよ。要求が呑まれない限り一人ずつ殺す!」
銃を無作為に乗客たちへと突きつけ、威嚇するように食堂車を見回すテロリストの男。
音も無くティーカップを置き、『彼方の狼』天狼 カナタ(p3p007224)は一般乗客と変わらない空気を纏って気配を沈めた。
「……楽な仕事だと思ったんだけどな、クソっ」
銃声でびくついた肩と毛羽だったしっぽを静かになだめながら、椅子やテーブルに目をはしらせてみる。
(犯人グループは4人……見張られながら身を隠すのは難しそうだな)
「ほんと。らくちんなお仕事だと思ってたけど……退屈もしなさそうな感じになってきたかな? ふふふー」
『忌み猫』スー・リソライト(p3p006924)は座った椅子からずり落ちるように身を隠そうとしてみたが、目出し帽を被った犯人の一人がにらみ付けてきたので素知らぬ顔で停止した。
小声で向かいの席に座ったカナタたちに話しかける。
「どうする? まだ私たちが警備員だって気づいてないみたいだけど」
「支給された制服を着なくて正解だったわね。さて……」
『レジーナ・カームバンクル』善と悪を敷く 天鍵の 女王(p3p000665)は化粧ポーチに入った手鏡をちらつかせて犯人グループの人数と武装を確認すると、トントンとつま先で小さく足踏みをした。
使役状態になった鼠が二匹。列車の天井設備の空洞へと入り込んで前後車両の仲間たちの様子をうかがいに走った。
「どうやら、犯人グループはこの四人だけじゃないようね」
レジーナが共有した鼠の視界には、寝台車両から転げ落ちた『天義の希望』ミリヤム・ドリーミング(p3p007247)が映っていた。
「ぴにゃあ!」
一号車。つまるところ先頭車両がテロリストに制圧されたことを銃声と漏れ聞こえた大声から察すると、ミリヤムはそっと自分の寝台列から通路へと顔を出した。
隣の列から顔を出した老夫婦と目があう。
「警備員さんだったわよね。これってもしかして……」
「だ、大丈夫ッス! 皆さんは慌てず騒がずにここにいてくださいッス!」
横向きに顔を出した姿勢のままガッツポーズをしてみせると、向かいの二段ベッドに寝ていた『濃紺に煌めく星』ラノール・メルカノワ(p3p000045)へと振り返った。
仕切りのカーテンを開き、マトックを手に取るラノール。
「うーむ、カルネ殿がいるから若干予想はしていたが、やはりトラブルが起こってしまったな。カルネ殿がいたばかりに……」
「えっ、これは僕のせいなの?」
下の段のカーテンをあけて顔を出すカルネ。
「臨時で入った数日だけの列車警備の仕事でトラブルに遭遇する確率など、なかなかだと思わないか」
「僕にそんな不幸体質は…………うん……」
あながち間違ってもいない気がしたので黙るカルネ。
ラノールはベッドから下りると、先頭車両へと歩き始めた。
「ひとまず先頭の機関室へ行こう。トラブルの度合いによっては列車を止める必要もあるからな。なにせカルネ殿が……」
「そこまでの責任は持てないな、僕」
「それじゃあ皆さん、ここで大人しく、大人しくッスよ!」
歩いて行くラノールとカルネ。そのあとについていったミリヤムは後ろ歩きしながら手を翳し、おびえる乗客たちをなだめた。
若干時を遡り、五号車VIP車両で銃声が鳴り響いたその時。
「今のは、後方車両から? それに食堂車両からも……」
『愛の吸血鬼』ユーリエ・シュトラール(p3p001160)は慌ててカーテンを開け、通路に手鏡を出すことで状況を確認した。
向かいのベッドから静かに顔を出した『白綾の音色』Lumilia=Sherwood(p3p000381)と顔を見合わせ、こっくりと頷く。
「はぁ、ゆったり景色を眺めながら旅をするような状況ではないようです。果たして私が不運なのか、カルネさんが不運なのか……」
「今日の所は連帯責任かな。それに、乗客のみんなは『不幸中の幸い』だと思うよ」
「なぜならワタシたちが乗り合わせたんだから」
通路へと出る『鈍色の要塞』橘花 芽衣(p3p007119)。
第一、第三、第五車両でほぼ同時にハイジャックを開始したことで全ての乗客が助けを求めている。
それをセンサーで感知した芽衣は、異空間から鉄機鋼外殻(ヘカトンケイル)を転送、装着。腰のコネクターを通して鎧と自身を接続すると、アイシールドをギラリと光らせた。
「民間人を人質にするなんて……許せないよ! なんとかして助けださないと!」
それは勿論、と頷きあうユーリエとLumilia。
次に『どっちを?』という視線の中、Lumiliaが小さく第五車両を指さした。
「この中で人質としての価値が最も高いのはVIP車両の皆さんです。車両ごと離脱されても厄介ですし、いち早く向かうべきかと」
「同感。芽衣さんもそれでいい?」
ユーリエは手首に鎖を改めて巻き付けると、同意した芽衣を最後尾につけて第五車両へと移動を開始した。
車両の扉に、手をかける。
●五号車への突入
吹き抜ける暴風を横目に、五号車の扉前でかがむ芽衣とユーリエ。
扉についた窓から覗き込んでみると、犯人グループの一人が通路で見張りを行なっていた。
そんな見張りの真後ろ。つまりは列車の外から、コンコンとノックする音が聞こえた。
何事だとばかりに振り返る見張り。
窓のロックは閉じられていて、誰かが出入りする様子はない。だが念のためにと窓を開けて外に、そして列車の上や下に銃を向けて警戒し――た瞬間。扉が開け放たれ芽衣が猛烈な勢いでタックルを仕掛けた。直撃をさけるべく武器を引っ込め防御する見張りのテロリスト。
反撃しようと至近距離から射撃を打ち込む……が、その時点で彼は芽衣たちの戦力を見誤っていた。
壁と天井を反射するようにして発射され、長く伸びた真っ赤な鎖。
それがテロリストの首に巻き付き、強制的に引っ張り込む。
つんのめった姿勢で自分が完全に無防備になったことを察したテロリストは声をあげようとしたが――。
「今だよ、ルミリアさん!」
開いた窓の縁を掴み、両足から飛び込んだLumiliaの蹴りがテロリストの頭部に直撃。
壁にぶつかってずり落ちるテロリストがなんとか銃を向けようとしたところで、Lumiliaは短節の呪歌をとなえてテロリストを燃え上がらせた。
「一人撃破。あとは――」
がらり、とVIP個室の扉が開いた。
目出し帽を被ったテロリストとLumiliaの目が合う。
テロリストは驚きと共に拳銃を発砲するが、対するLumiliaは素早く相手の手首を手刀で跳ね上げ強制的に狙いを外させた。
飛び退き、ナイフを取り出すテロリスト。
Lumiliaは斬撃を跳躍とわずかな飛行によってかわすと、テロリストの頭上を飛び越えて人質となっているVIPとの間に割り込むように着地した。
髪飾りから高速で編み出されたエストック剣が、振り返ったテロリストのナイフを受け止める。
「こいつ――早い!」
その瞬間に赤い鎖が首と腕に巻き付き、突撃した芽衣の攻撃がテロリストの後頭部を激しく打った。
「一部屋に一人ずつ、といった所ですね。追加で飛び出してこない所をみると、警戒して籠もりましたか……」
厄介ですね、と思案を始めるLumilia。
彼女に手を翳し、ユーリエがこっくりと頷いた。
「任せて、考えがあるから」
ユーリエは隣の部屋に移動すると、あえて扉をノックした。
内側からテロリストが叫ぶ声がする。声からして一人だ。ユーリエがあえて強く扉を叩くと、個室の窓の外にコウモリが張り付き、キーキーと鳴き始めた。
その瞬間である。
一度引きつけた注意が別の場所へふれた瞬間。
ユーリエは扉を蹴破らんばかりの勢いで開き、闇の霧を放ってテロリストの注意を引きつけた。
「おい、お前!」
更に隣の部屋から飛び出してくるテロリスト。
それを押さえ込むべく飛び込む芽衣。
ユーリエは襲いかかってくるテロリストの銃撃を赤いオーラで弾きながら駆けるように接近し、ハイキックによってテロリストを打ち倒した。
ほぼ同時に通路側では芽衣とLumiliaがもう一人のテロリストを倒し、こちらにOKサインを送っていた。
「ひとまずここは大丈夫、かな。テロリストの追加戦力が来てもいいようにもう暫く警戒しよう」
ユーリエはそういって、足下のネズミにピースサインを出した。
●三号車の騒動
片目に手を当ててファミリアー情報に集中していたレジーナは、五号車制圧の様子を確認してすっくと席を立った。
「立つな。座っていろ」
拳銃を向けるテロリストに、レジーナは大胆に髪をかき上げて見せた。
「あら、レディに恥をかかせるものではないわよ?」
「……なんだと?」
「御花を摘みに行ってもいいかしら、って言ってるの」
「……チッ」
テロリストたち四人は顔を見合わせ、結局は見張り一人をつけて後方車両にあるトイレへと向かった。
「トイレの窓から逃げるなよ」
「こんな小さい窓、通れるわけないでしょう」
レジーナはそういいながら、トイレの扉を開け放った。
首を傾げるテロリストの襟首を掴み、個室内へと引きずり込む。
閉じる扉。激しく鳴り響く物音。
「おい、遅くないか。それに変な音がする気がする」
獣種のテロリストが顔をしかめて仲間に声をかけた。
「様子を見に行くか」
と、動き出そうとしたところで。
「きゃー! もういやー!」
スーはヒステリックをおこしたかのように立ち上がり、通路へと飛び出した。
「おい、座れ」
「私たちをどうするつもりなんですか! 殺すんですか!? いやー!」
ハイジャックにおいて一番面倒な状況は、人質が暴れ出すことだという。
殺してしまうと人質としての効果を失うし、かといって過剰な見せしめはパニックを引き起こす。
パニックを鎮圧する作業に気を取られ隙を晒せば命取りにもなるだろう。
駆けつけた警備員に首を切り落とされないとも限らない。
(……いやまて)
スーに銃を突きつけたテロリストは、肝心なことに気づいた。
「警備員はどこだ?」
「おっとぉ」
誤魔化すのも限界かな? スーはそう呟くと、その場から派手に跳躍。テロリストの慌てた銃撃を回避すると、首を掴んで転がるように反転。首を掴んだ勢いのままテロリストの首を強引に捻ると、天井でステップを踏んでそのまま首を捻り落とした。人間。首が180度以上回ると死ぬらしい。さすがにそこまで過剰なダメージは与えられなかったが、激しいショックによってテロリストはぐらりとその場でよろめいた。
それだけで、充分だった。
カナタの放ったフォークがテロリストの首に突き刺さり、『が』とだけ叫んで崩れ落ちる。
「貴様ら……!」
同時に二丁の銃を向けられたスーは手を上げて降参――するとみせかけて、通路と座席、テーブルの全部を使って軽やかに舞い踊って見せた。テロリストたちの銃撃が掠り、窓ガラスや照明器具を割っていく。
カナタな座席と座席の間をジグザグに移動して銃撃をしのぐと、飛びかかったテロリストに『ハイド・ウルフォビア』を打ち込んだ。
悲鳴をあげ、血を吹き上げるテロリスト。
その一方で、車両に戻ってきたレジーナが残るテロリストに剣を突き刺していた。
「あら、もう終わったみたいね……どうしたの?」
「い、いや」
口元の血をぬぐい、カナタがなんだかがっくりと肩を落としていた。
●機関室を救え
「ドーモ! チャイナ系新人アイドルのミリヤム・ドリーミングっス!
フフフ、元気が有り余ってるファンの方が多いッスね!
そんな人達の為にこんなこともあろうかと用意したのがミリヤムのグラビアプロマイドっス!
さあ、ボクのプロマイドをスコっていいっスよ! いいっスよ!!!!!」
仰木上に広げた写真をぐいぐい突きだしていくミリヤム。
水着やらなにやらきわどい格好をした写真(ほぼ自撮り)を出会い頭に押しつけるというウザがらみの極みみたいなムーブを、テロリストたちはあからさまに嫌がった。
「うるさい、席に戻っていろ!」
ミリヤムから写真をもぎ取り(ちゃっかりポケットに入れると)拳銃を額に突きつけて怒鳴りつけてきた。
ピイと叫んで両手を挙げるミリヤム。
「あ、あのぉ……」
「なんだ! まだあるのか? 出せ!」
「そうじゃなくてぇ……」
突きつけられた額に眉間の皺を寄せていくミリヤム。
「じれったい奴だな。何が言いたい!?」
「『君はここで終わりだ』」
別の声がした。
ミリヤムの頭上を飛び、天井に手を突いて張り付くようにして超えてきたラノール。
彼のマトックの付け根がテロリストの首に引っかかり、そのまま自重によって引き倒した。
額に当てられていた銃のトリガーがひかれたが、横からすり抜けるように割り込んだカルネが銃撃直前に相手の手首と肘を掴んで狙いを外させたことで間一髪。
機関室を制圧していたテロリストたちが一斉に銃を向けてくるが、ラノールは分厚いマントを広げ防御。カルネは両腕を広げるような姿勢でミリヤムを庇い激しい弾幕を防いだ。
運転手が悲鳴をあげてうずくまる中、ラノールがマトックを投擲。
マトックがテロリストの腹に突き刺さり壁に縫い付けられたのと同時に、突撃したミリヤムのパンチがテロリストの顔面を打った。
「し、しまっ――」
た。という前に、ラノールとミリヤムの拳がテロリストの眼前で止まる。
「降参だ。頼む、殺さないでくれ」
「……と、いうことだが?」
ラノールがちらりと運転手を覗き込む。
運転手は頭を上げ、『よ、よろしくおねがいします』とだけ言った。
ロープを取り出し、テロリストを拘束していくカルネ。
「これにて一件落着、かな」
「ああ。駅に着いたら突きだそう。簡単(easy)な依頼でなくなった分の追加料金も貰えそうだ。カルネ殿がいたばかりに……」
「僕はそこまで責任もてないな」
後日談。もとい後処理のはなし。
弾丸鉄道(バレットライン)は無事に駅へと到着し、駆けつけた鉄帝軍によってテロリストは逮捕された。
彼らは北方の雪深い土地にあるカムストック監獄という場所に収容されるらしい。
彼らが解放しようとしていた、かの『ブラックファルコン』と共に。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
――mission complete!
余談になりますが、『ブラックファルコン』はかつて鉄帝軍に対してクーデターを起こそうとした元軍人だということでした。
本当に、余談ですが。
GMコメント
■■■シチュエーション■■■
あなたはいま列車ハイジャックに遭遇しています。
あなたの立場は警備員。つまり犯人グループを撃退しなければなりません。
今から各車両の状況を説明しますが、これらはメタ情報であることをご注意ください。
最初から全部知っている前提で相談しプレイングを組んで構いませんが、PC自身は突然のことに驚いたりクールに対処したりとアクシデントに遭遇した場面のロールプレイをすると、よりお楽しみ頂けるでしょう。
・一号車:蒸気機関による機関室と運転室でできた車両。犯人グループ4名により制圧されている。
・二号車:寝台車両。現在休憩中のイレギュラーズ3名と他乗客が乗っている。
・三号車:食堂車。見回り前のイレギュラーズ3名と他乗客がいる。犯人グループ4名により制圧されている。
・四号車:寝台車両。現在休憩中のイレギュラーズ3名と他乗客が乗っている。
・五号車:VIP用車両。三つの個室に分かれた車両。それぞれ個室に一人ずつ。通路に一人。計4名の犯人グループにより制圧されている。
●PCの初期配置
メタ情報になりますが、『そのように交代シフトを組んだ』ことにして二号車、食堂車、四号車にそれぞれいる3人グループを決定してください。
(カルネを含めた9人を組み分けします)
プレイング冒頭に二号組、三号組、四号組といった具合に書けばOKです。
相談中に決めきれなかったらプレイングに『おまかせ』と書けばそれらしい具合に配分します。
■■■フィールドとエネミーデータ■■■
車両内は広さに限りがあり、最も視界の通る食堂車でも全長20m程度だと考えてください。(レンジ対応については戦闘マニュアルを読んでください)
車両間は細い連結具と橋でつながっていますが、扉で仕切られており遠距離攻撃を通すのはまあ無理だろうと思って置いてください。
特に機関室やVIP個室は狭いため、至近距離での戦闘を強いられる場合が多くなるでしょう。
犯人グループはレンジ2の小型拳銃とナイフ等で武装しており、人数がひとまわり上なこともあってちょっと手強い相手になるでしょう。
得意分野を活かして撃退を行なってください。
何も考えずにどかどか殴りつけるのもアリですが、相手の油断を誘ったり不意を打ったりと、有利をとるための手段は沢山あるはずです。それらを考えてみましょう。
■■■カルネ■■■
このシナリオにはカルネが仲間のイレギュラーズとして参加しています。
戦闘スタイルは回避やや高め。カプリーダンスなどの至近距離に適したスキルで戦います。
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