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シナリオ詳細

ビツ子の知らない世界
ビツ子の知らない世界

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●らん、ららん、ら、らららららららら……
「今日はですね、外国すごい人を呼んでます」
「アナタ毎回それ言うけど、ろくなヒト出てきた試しないわよ」
 下乳をチラ見せした美男(びおとこ)が、なんだかごちゃごちゃした背景セットの中に座っていた。
「えーとォ……? ちまたで噂のイレギュラーズ特集?」
 セットにはでかでかと『番組』のタイトルが掲げられている。
 そう。
 この番組とは。

 『ビツ子の知らない世界』

●練達深夜番組のゲストに呼ばれる依頼
「お仕事なのです! テレビのお仕事なのですよー!」
 うおーと言いながら依頼書をライブ中のタオルみたいに振り回す『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)。
 テレビがなんのことか知らないひともまあいるかもしれないので説明しておこう。
「練達では映像情報を電波で送受信して、ご自宅で映像を見るコンテンツがあるのです。
 映像情報を『番組』っていって、アニメやドラマ、ニュースやお料理、お勉強などなど種類は盛りだくさんなのです。
 今回のお仕事はその中でも『バラエティ』って呼ばれてる番組のお仕事なのです!」
 これで有名人なのです! と『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)はまた依頼書をぶんまわした。

 依頼書と一緒についてきた台本。その表紙に書かれていたのは『ビツ子の知らない世界』というタイトルだった。
 この番組は毎回ゲストを一人ずつ呼び。ゲストの得意としていること、群を抜いて好きなこと、これまで経験してきたことなどを『ビツ子』にプレゼンし、それに対してビツ子が驚いたり呆れたり褒めたり辛口なことを言ったりするというトーク番組仕立てのバラエティ番組なのだ。
 この話し相手になるオネエこと『ビツ子』役は鉄帝の有名人ビッツ・ビネガー。
 知るひとぞ知るS級闘士ですが、練達ではタレントとしても知られています。プロレスラーやボクシング球選手が冠番組もってるようなもんだと思ってくれ!

「収録は来週なのです! みなさんよろしくおねがいします! なのです!」

GMコメント

■■■オーダーと概要■■■
 練達の深夜番組『ビツ子の知らない世界』にゲストとして一人ずつ(ないしはコンビで)出演し、自分の得意なことや日頃やっていることを語りましょう。
 依頼等で実証されている必要はないので、「このPCはこれが得意でこういう拘りがあるぞ!」ということをごりごり書いていってください。
 今回に関してはフルキャラ口調で書いて頂いてもいいですし、プレイングの中身が自分の得意なことや実績の紹介で埋まってもいいですし、なんならパワポにして頂いても構いません。(のせられないけど)

■■■ビツ子■■■
 S級でもっとも危険なオネエ、ビッツ・ビネガー。
 ですが練達深夜番組ではトークのキレるオカマとしても有名です。
 ビッツもテレビ局との契約や打ち合わせによって若干キャラを作ってきているので、普段ラド・バウで見るような彼(彼女)とはだいぶ違う印象を受けるかも知れません。そういうものなんだ芸能は。
 あと余談ですが戦いを挑んだりはしないでください。『ビツ子』はそういうのしないって契約になっているからです。

  • ビツ子の知らない世界完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2019年06月19日 21時45分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

四矢・らむね(p3p000399)
永遠の17歳
主人=公(p3p000578)
ハム男
アト・サイン(p3p001394)
観光客
エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)
特異運命座標
ジョセフ・ハイマン(p3p002258)
異端審問官
赤羽・大地(p3p004151)
彼岸に根差す
リア・クォーツ(p3p004937)
旋律を知る者
津久見・弥恵(p3p005208)
嫣然の舞姫

リプレイ

●番組楽屋はいつもカオス
「テレビイイイイイイイイ! ウッヒョウ! ヒョーーーウ!!」
 『永遠の17歳』四矢・らむね(p3p000399)が畳敷きの床をピンボールもかくやという勢いで転げ回っていた。
 仮にこれが自宅であっても特定の機関にお電話したくなる有様を見て、アシスタントディレクターの男は『ハム男』主人=公(p3p000578)の方へと説明を求める視線を向けた。
「この人はずっとこうなんですか?」
「ごめんね? 病気なんだと思う」
「なんの……?」
「17歳病?」
 シャッと開かれる更衣カーテン。
 控えめに言ってドスケベなステージ衣装(各所がひたすらに透けている)で現われ片足立ちのポーズをとってみせる『銀月の舞姫』津久見・弥恵(p3p005208)。
「可憐な舞姫として、真面目にプレゼンをしていきま――ひゃあ!?」
 うっかり安全ピンでとめていたスカート(?)が落ち、押さえようとして派手に転倒する弥恵。
「……あの人もいつもこうなんですか?」
「あの人はいつもこう」
 可愛いでしょ? といって公はADの肩をぽんと叩いた。

「このたび共演させて頂くことになりましたエリ子でございます。どうぞよろしくおねがいします。こちらつまらないものですがタイガ屋の羊羹でございます」
 楽屋を開け、膝を突いて菓子折りをだす『特異運命座標』エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)。
 オウムガイみたいな髪型した熟年タレント女性が口紅片手に固まっている中……。
「ごめん、この人番組を間違えてるみたいで。失礼するわね」
 『旋律を知る者』リア・クォーツ(p3p004937)が後ろからエリザベスをよいしょと羽交い締めにすると、『スチ子の部屋』と書かれたドアを閉じて連れ去っていった。
 戻ってきた楽屋にて。既に椅子に腰掛けてゆったりとくつろいでいる『D1』赤羽・大地(p3p004151)。
 ペットボトルのお茶を手に取り、キャップを捻りとる。
「何を話してもいいと言われタが……前の世界の話でもいいんだろウ?」
「練達の番組ってことはウォーカーも多いだろうしね。そっちのほうがウケるんじゃない?」
 同じくお茶のボトルをきゅっと開く『観光客』アト・サイン(p3p001394)。
「僕はいままで経験したダンジョンのことを話そうかな。全部は語りきれないから、スタンスとか……」
「俺は霊魂に触れることの良さを話すつもりダ。この世界で霊魂疎通くらいは珍しくないがナ」
 わざとらしく肩をすくめてみせる大地。
 二人はペットボトルのお茶を一口あおってから、同時にテーブルに置いた。
 そして同時に、二人のサイドに座っている『異端審問官』ジョセフ・ハイマン(p3p002258)へ視線をやった。
 鉄仮面の下でフーフーと粗く息をするジョセフ。
「私は――!」
「「ジョセフは言わなくていい」」
 ドアノックが二回。控えめに開かれたドアの隙間から、ADが声をあげた。
「イレギュラーズの皆さん、出番です。よろしくお願いします!」

●ビツ子の知らない地下アイドルの世界
「はい、皆さんこんにちは、四矢ぁー……らむねですっ☆ じゅうななさいです!」
 セットのド真ん中でポーズをキメるらむね。
 それを後ろからテーブルごしに見ているビツ子。
「……アナタ、それ毎回やってるの?」
「やってます☆」
 180度ターンで応えるらむね。
「元の世界ではスパークリング星からやってきた姫としてトップアイドルでした! そんな私が紹介するのは勧善懲悪超絶可愛いグレートラブリートップアイドルの世界です☆」
 フリップボードを手に取り、テーブルにどんと置いた。
 『地下アイドルの世界』と書いてあったのを見て、目を細めるビツ子。
「……まずは聞きましょ」
「ハイ☆」

「普段は何やってるの」
「アイドル活動をしてるんですけど、その一環としてこちらのカフェを開いてるんです」
 写真のついたボードを取り出すと、『スパークリングアイドルカフェ』という名前と共にキツめのパステルピンクが詰め込まれた内装が表示された。
「あらァ、すごいじゃない。カフェ」
「そうなんです! スパークリング星の建築様式を流用した、なんかなまらすげー感じのカフェです!」
「なまらすげーかんじの」
「なまらすげーかんじの!」
「メニューは、どんなのがあるのかしら」
「らむねです!」
 かぶせ気味にテーブルにドーンしたのは皆も知ってるらむねの瓶であった。
 オラァといって指で蓋玉を押し開くとビツ子へと突き出す。
 ぐびぐびと飲んでから。
「……ラムネね。他には?」
「これだけですね。あっ今ならスパークリング星宮廷コックを募集中で――」
 ザッ!(映像が途切れる音)

●ビツ子の知らない主人公の世界
 携帯ゲーム機プレイ・パンドラ・ポータブルを翳し、ゲーム画面を表示する公。
「実はボク、混沌世界に召喚される前の記憶が無いんですよ。
 だから元の世界、『地球の日本』の記憶はあるけど、
 そこでどんな暮らしをしていたどんな人物だったかまったくおぼえていないんですよね。
 それに今のこの姿も自前ではなくって……これは昔好きだったゲームの主人公の姿なんです」
「だいぶ複雑な経歴なのねェ……」
 ボードが運ばれてくると、公はその前に立ってみせた。
 公の経歴を示す表だったが、その半分が灰色に染まっている。
「つまりここからここまで。前の世界にいた記憶は全部ナシです。
 ボクには名前も性別も、本当に人間だったのかっていう証拠もない。家族や友人や家の記憶もないんですからね。
 けど、ボクが確かに生きていたって知識はあるし、日本のことを知っている。
 そして今少なくとも、ボクはここにあって、考えて生きることが出来る」
 ボードの後半部分には、公が関わってきた大きな事件が記されていた。
「ここからここまでは、みんなボクの選択で、ボクの確かな過去です。いろんな国のいろんな事件に携わって、色々な転機に触れました。
 そのたびに選択をする機会があって、ボクはその時々で自分の行動を決めていました。
 失敗や成功を経験して、学びを得て成長する。
 もしかしたら、この選択と学習こそが……ボクのいう『主人公』ってやつだったのかもしれません」
 最後に公は肩をすくめて笑った。
「記憶が無くて、ツイてたかも」

●ビツ子の知らないローグライクの世界
「ローレットの職業観光客のアト・サイン。よろしくね」
「来たわよ見るからにあやしいの」
 これから始まるであろう話へ身構えるように、ビツ子は椅子に深く腰掛けた。
「観光客……ておっしゃったけど」
「そ。『無力な旅人』って意味。だから一挙手一投足に注意が必要なんだ。
 今日は安全でも、ドアを出たら死ぬかも知れない。
 積み上げてきた経験も道具も、その全てがリセットされるような世界で、明日をも知れない空気を吸って生きていく。そういう旅人さ」
 アトはにっこりと笑うと、スタッフが運んできたワゴンの前へと移動した。
 同じように移動するビツ子に、ディナーメニューを説明するように手を翳して指し示す。
「で、ここに並んでるのが僕の大事な探索道具。例外は沢山あるけど、どんな世界にもまあまああって、まあまあ役に立つ道具だよ。特にこれ」
 アトは手前に置かれた三メートルの棒を掴んで見せた。
「攻撃力はなさそうだけど?」
「攻撃の道具じゃない。これで地面を叩いたり、距離を測ったり、落ちる天井につっかえたりするんだ。身体の一部みたいに使いこなせば、いろんな役に立つんだよ。他にも色々あるけど……」
 アトは端から順に道具を手にとって説明し始めた。
 ロープ、背嚢、角灯といった単純だが肌にあった道具たちである。
「混沌の世界はダンジョンでいっぱいなんだよね、ビツ子さんはダンジョン行くことある?
 たまにはダンジョンもいいと思うよ。ぜひダンジョンにアタックしてみてね」

●ビツ子の知らないオイルの世界
 オクラホマミキサーの音楽と共に、オクトーバーフェスの格好をしたエリザベスが現われた。
「オイルはいかが!?」
 椅子に座ってそれを見せられていたビツ子は一言。
「もうどこから訂正したらいいか分からない」

 はいフリップどん。
「わたくしが紹介したいのは、『ビツ子の知らないオイルの世界』でございます。ビツ子さんオイルはお飲みに?」
「そうねぇ……オリーブオイルなら」
「オリ……ハイオぅクオイル……」
「無理があるわよ。聞き間違えにも無理がある」
「わたくしアンドロイドのご飯は燃料! 今日はそんな飲んでおいしい燃料をごしょうかいします!」
 フリップを高速でめくっていくエリザベスにビツ子は軽く上半身を引いた。
「それは……食べるティッシュや飲むシャンプーみたいな気持ちで聞けばいいのかしら……」
「一旦その姿勢でお聞きください」
 引いた分をとりもどすように上半身を乗り出すエリザベス。
 するとスタッフがらがらとワゴンを押してやってきた。
「まずは定番中の定番。美味しくて不純物が少ないピュアなオイル、エネルギー缶!」
 エナドリみたいな飲料缶を手に取り、プルタブをカシュっとやった。
 そして一気に飲み干して……。
「うまい! さすがレジェンドの認めた回復アイテム。体力満タン!」
 次に隣に置いてあったアロマオイル瓶を開き、直接鼻に近づけて強く吸引した。
「ンァー! アロマオイルで新しい世界が見えるぅー!」
 この段階でもう相当変人だが、続いて運ばれてきた一斗缶をビツ子は二度見した。
「これって」
「つらいときは自棄ガソ!」
 灯油をあのちゅるちゅるするやつを突っ込み、口に直接ぶっこむと死んだ目をしながらポンプ部分をじゃこじゃこやりはじめた。
 それを無言で(若干引きつつ)見続けるビツ子……。

●ビツ子の知らない拷問の世界
「だいぶイカれた人たちが半数を占めてたけど……次は大丈夫なのよねェ?」
「多分大丈夫です」
 スタッフが差し出した経歴書を見て、ビツ子は仏像みたいな顔をした。
「……異端審問官?」
「異端審問官です。ご安心ください、異世界のです」
「不安要素が消えてないんだけど」
 と言いながらセットへと入場すると、ジョセフがレストランで接客をするウェイターのように立っていた。
「ビッツ子殿はじめましてこんばんは。異端審問官のジョセフ・ハイマンである!
 そしてこれは私のお気に入りの審問椅子。名前は六号くん。図面は私が引いたんだ。よく出来てるだろう!?」
「だから言ったのよ」
 ビツ子は台本を投げ捨てた。

「今日は趣味と実益を兼ねた話でもしようか。
 私はこの通り異世界からやって来た異端審問官。まあ、混沌では休業中なのだがな。
 所属していた教会とは連絡が付かないし、そこかしこ異端だらけ。見るもの全て愛していてはキリがないからなあ。うふふ」
 鉄仮面の下で怪しい光を放つジョセフに、ビツ子は完全に『聞き』に徹していた。
「そう、愛だとも!
 私の愛は苦痛を愉悦を、痕を印を、齎し齎されること。
 ああ愛ッ! 拷問は連綿と続く歴史である。芸術である。愛である。
 愛をもって肉体と精神を紐解き、知識としてこの身に取り入れる。肝心なのは理解し、受け入れることだ。憎悪では人間を理解できない、受け入れられない。
 嗚呼しかし私の精神は脆く弱い。このくろがねの仮面が無ければ自己を維持する事すら難しく、まして人間を受け入れるなど。神はなぜこの道を示したのか。いや、私は既に道を外れているのか。だからこのような混沌に堕とさ――」
「放送事故だ! とめろ!」
 スタッフ数名が決死の覚悟でセットに突入してジョセフを羽交い締めにした。

●ビツ子の知らない霊魂の世界
「立て続けに怪しいヤツじゃないでしょうねェ」
「今度は大丈夫だと思います」
「どれどれェ……怪しさしかないわね」
 経歴書に書いてある『前の世界では死霊術士』という文字にビツ子は目を覆った。
「そういうナ。今回の話は『ビツ子の知らない霊魂の世界』ダ」
 ぬっと出てきた赤羽に、ビツ子は覚悟を決めた顔をした。
 椅子に腰掛けると、赤羽はフリップボードをテーブルに立て始めた。
「霊魂と話せるとこんないいことがある。有名なのは霊魂への聞き込み調査ダ」
 霊魂疎通はある程度確立された技術だ。
 赤羽はジェスチャーを交えながら語り始めた。
「死人に口あり。口封じが口封じじゃなくなる訳ダ。
 だガ、霊魂とて個々人の人格なりがあル。奴等が全てを正直に話すとも限らなイ」
 そうなったら大変だぞと言いながら次のフリップを見せた。
「夏と言えば、無駄にアベックガ、くっつき歩いて夜中に色んなところをほっつき歩きやがル。そこに人魂なんて飛ばしてみロ、男女の情けねぇ姿が見られテ、最高の娯楽になるゾ。
 だガ、くれぐれも聖職者とかのカップルにけしかけるなヨ。
 ビビりもしねぇどころカ、うっかり除霊されちまうからナ」
 からからと笑って三枚目のフリップを出す赤羽。
「霊魂さえ見えれバ、一人でいてもちっとも寂しくないゾ。
 奴等がどこに逝くのカ。どんな風に動くのカ。
 そういうのが分かるだけでモ、『見える』奴等の特権を味わえるってなモンダ。
 それ二、たまさか見つけタ、ちょっとしたイケメンの霊なんて捕まえてみロ
楽しい夜になるゾ?
 次は……」
 必死に時計を叩くスタッフ。赤羽はそれを見て小さく頷くと、『今日はここまで』といってフリップを倒した。

●ビツ子の知らない音楽とダンスの世界
「次は大丈夫なんでしょうね……」
 冷たい目をするビツ子に、スタッフが今度こそ大丈夫ですといって経歴書を差し出してきた。
「バイオリニストとダンサー……あらァ、いいじゃない。順番に呼んでみましょ」
 ビツ子が手を叩くと、特設ステージの中央にスポットライトが下りた。
 予め椅子に腰掛けていたリアが青白く光るバイオリンを顕現させ、銀剣を弓にして演奏をしはじめる。
 演奏が高まってきたところで長いポールからくるくると滑るように弥恵が下りてきて、扇情的なダンスを披露し始めた。
 ビツ子のまわりで目を引くように踊り続ける弥恵。
 その勢いにぴったりとあわせて演奏を変化させていくリア。
 一通りのショーが終わったところで、ビツ子は深く頷いて拍手を送った。

「あたしはリア・クォーツ。幻想の片隅のクォーツ修道院ってトコに住んでる特異運命座標よ。
 さっきの演奏は『クオリア』っていって、自分以外の内なる感情を旋律として聞き取れるものなのよ。ビツ子とダンサーの感情を読み取って演奏を合わせたってわけ」
「素敵な能力ねェ。すっかり胸を打たれちゃったわ。自分の話をしてもらっても?」
「勿論よ」
 リアは手元のドリンクに手をつけると身の上話をし始めた。
 一部を抜粋すると……。
「あたしって昔の記憶とかさっぱり無いんだけど、ぶっちゃけ思い出せ無い過去の事に拘るのって馬鹿馬鹿しいと思うのよ!
 このロケット見て見て! あたしの家族の写真が入ってるの!
 このガキ共はみんなうるさいし、このババァもうるさいし、毎日慌ただしくて……確かにあたしの中身は空っぽだった訳だけどさ、毎日毎日どんどん新しい旋律があたしの中に満ちていくの!
 あなたとこうして楽しく話を出来た事も、あたしにとって貴重な体験よ!」
 今日は呼んでくれてありがとう。と言って、リアはビツ子と握手を交わした。

「月の舞姫、華拍子、天爛乙女の津久見弥恵です。皆様よろしくお願いします」
 ――緊張してる?
「そうですね、今も映ってるんですよね……でも、頑張りますよ」
 ――(依頼は)どのくらい経験ある?
「えっと……いっぱいです」
 ――印象に残ってるのはある?
「地味なのばかりですから……ほ、ほんとです」
 ――スタイルいいね。スリーサイズいくつ?
「いえ、期待を裏切る訳には……82-52-91です……」
 ――身体ではどこに自信ある?
「そうですね……脚、でしょうか。
 あのちょっといいですか」
 カメラを鷲づかみにする弥恵。
「なんで私だけなんかアレなんですか! 見えざる意図を感じます!」

●おわりに
「さて……と。今回の『ビツ子の知らない世界』はいかがだったでしょうか。
 かわった人ばかりで驚いたかしら。
 けど、イレギュラーズの常識にとらわれない破天荒さがよく見られたわね。
 それぞれに人生や拘りがあって、ローレットというギルドに彼らの自由さが集まっている。そんな風に感じたわ。
 番組のお便りはこちらまで。人気があったらまた彼らを呼んでみるわね。
 それじゃあ、ごきげんよう」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 番組のお便りはこちらの宛先まで!

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