PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<常夜の呪い>少年少女の冒険譚

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●4人集まれば
 なんでもできると思った。
 俺と、あいつと、こいつ。あと最近越してきたヤツも混ぜて。
 だから俺はなってみたかったんだ。モンスターを倒す冒険者に。財宝を探し当てる探検家に。

 なんだってできると、思ったんだ。

●少年少女の間違った物語
「また夜色の霧──常夜の呪い事件なのです」
 『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)が難しい顔をして依頼書を差し出す。それを眺めたイレギュラーズは「……子供?」と呟いた。
 幼児、というほどの子供ではない。けれども大人にはなりきれない15,16歳ほどの少年少女たち。それが今回の呪いを解くための敵『スリーパー』であるという。
「霧の中に入ると、どこから入っても洞窟のような場所になるのです。薄暗くて、1本道。明かりがあると安心できると思います」
 必要なら貸し出すのです、とユリーカはランタンを机の上に出した。
「特に危ない場所はないみたいですが……洞窟をずっと進んでいくと、明かりが見えてくるのです。スリーパーたちの持つ明かりです。彼らから見て、外から来た人たちは皆モンスターに見えるみたいで襲いかかってくるのですよ」
 他にもう1枚の羊皮紙を取り出し、イレギュラーズへ渡すユリーカ。その紙に書いてあるのはどうやら、スリーパーたちに関する特徴などである模様。
「スリーパーたちはどうやら、自分たちが苦難を乗り越えてきた冒険者であると思っているみたいなのです。……でも、冒険は自分たちでやるからこそ意味があるって思うのです! このままじゃ呪いにかかった子供たちは冒険することができないのです! 皆さん、どうかスリーパーを倒してその子たちと、他の住民の皆さんも助けてあげてください!」

GMコメント

●成功条件
 スリーパーで構成されたパーティの撃破

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 不測の事態は起こりません。

●ユラウ
 少年の姿をとったスリーパーの1人です。
 リーダー格とも言うべき少年で、絶対に敵を倒してやるという闘志が強いです。
 剣術を主とし、物理攻撃力とHPに優れています。回避はやや低めです。

瞬閃:物至単。素早い一閃を放ち、物理攻撃力の上がった一撃を叩き込みます。

●ナーナ
 少女の姿をとったスリーパーの1人です。
 強気な性格で、仲間を守るべく引きつけ時にかばおうとするでしょう。
 剣術を主とし、HPと防御技術に秀でています。物理攻撃力はさほどでもありません。

煽り術:受けるとイラッとする気がします。【怒り】

●ミアーノ
 少女の姿をとったスリーパーの1人です。
 冷静な性格をしており、今最も誰を倒すべきか判断するのは彼女でしょう。
 魔法攻撃を主とし、命中と魔法攻撃力に秀でています。防御技術はさほどでもないようです。

分析:付自単。敵の弱点を見出し、命中力を上げます。

●サリュ
 少年の姿をとったスリーパーの1人です。
 非常に気弱な性格ですが、だからこそ仲間を生かすべく回復術に特化しています。
 高い回復力を持ち、回避は低めです。

光の祝福:神遠範。光の羽が舞い、味方を回復します。

●ロケーション
 薄暗い洞窟です。明かりが必要でしょう。
 広さは十分に確保されています。

●ご挨拶
 愁と申します。
 明かりを必要とする場合、ローレットで借りることが可能です。
 ご縁がございましたら、よろしくお願い致します。

  • <常夜の呪い>少年少女の冒険譚完了
  • GM名
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2019年04月20日 21時25分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ナーガ(p3p000225)
『アイ』する決別
ティア・マヤ・ラグレン(p3p000593)
穢翼の死神
清水 洸汰(p3p000845)
理想のにーちゃん
セシリア・アーデット(p3p002242)
治癒士
ルーミニス・アルトリウス(p3p002760)
烈破の紫閃
風巻・威降(p3p004719)
気は心、優しさは風
鴉羽・九鬼(p3p006158)
Life is fragile
アクア・フィーリス(p3p006784)
妖怪奈落落とし

リプレイ

●明かりを灯して
 夜色の霧を目の前にして、『Life is fragile』鴉羽・九鬼(p3p006158)はごくりと息を呑んだ。顔色は冴えず、視線はあちらこちらへと。それはこれからの戦いを恐れているというよりは──。
「……い、いかにも幽霊とか出そうですね……」
 ──怖いもの嫌いのそれである。
 しかし、いつまでもぐずぐずと言っているわけにはいかない。このままでは終わらない夢の中、人々が死を待つだけなのだから。
 霧の中に入ると、視界が真っ暗になる。ひやりとした空気と匂いが洞窟に入ったことをイレギュラーズたちへ知らしめた。いくつかの明かりが灯され、暖かな光に誰かがほっと安堵の息をつく。
『壊すなよ?』
「善処はするよ」
 『穢翼の回復術師』ティア・マヤ・ラグレン(p3p000593)は胸元の十字架へそう返し、戦闘の邪魔にならなそうな場所へランタンを括り付ける。『治癒士』セシリア・アーデット(p3p002242)もまた明かりを灯すと、彼女の元へ駆け寄った。
「ティアさん、今回もよろしくね!」
「うん、こちらこそ」
『今回の相手、外見は子どもだが油断するなよ?』
「わかってるよ」
 スリーパーとの交戦は初めて──だが、姿形を真似る敵という意味では2度目。頼りになるセシリアもいる以上、足手まといにだけはならないようにせねば。
「わたしと同じくらいの子供が……そっか……」
 『カースウルフ』アクア・フィーリス(p3p006784)がぽつりと零した言葉に『瞬風駘蕩』風巻・威降(p3p004719)は「どうしたんだい?」と声をかける。明りに照らされた虚ろな瞳が威降を見ると、その頭は静かに横へ振られた。
「ううん……なんでもないの」
 それは感慨などではなく、ただそこにある事実。既知の人間でもなく、敵であるのなら倒すのみ。
 そっか、と返した威降はサイバーゴーグルを装着した。薄暗い洞窟内、仲間が灯した明かりもあり視界は上々だ。敢えて言うのなら、戦闘時に明かりが離れた際は自ら明かりを灯す必要があるだろう。
「さぁ、ぶん殴ってスリーパーの夢も、住人の目も覚まさせてあげるわよ!」
 灯りを付けた『烈破の紫閃』ルーミニス・アルトリウス(p3p002760)が1歩を踏み出し、仲間がそれに続く。──とはいってもただの1本道。ある程度進めばイレギュラーズのものではない明かりが見えた。
「冒険は此処までよ! 目覚まさせてあげるから歯ァ食いしばりなさいな!!」
 洞窟に響き渡るルーミニスの声に、相手の敵意がこちらへと向けられる。
「なななななに……!?」
「敵襲ね」
 びくびくとした様子の少年と、至極冷静な少女。その前に少年少女が1人ずつ待ち構える。彼らの姿に『雲水不住』清水 洸汰(p3p000845)は戦闘態勢に入りながらも、心情はどこか複雑だ。
(こいつら、スリーパーとかそういうのじゃなかったら、……ひょっとして)
 洸汰と彼らは、友人になれたのだろうか。
 だが、その考えを洸汰はすぐに打ち消した。町の子どもたちは呪いの中で眠りについており、彼らを倒さねば誰1人として外へ遊びに出る事が叶わない。たとえ仲間になれたとしたって、そんな現実はお断りだ。
「さっさと倒して進むぞ、俺たちは止まってられないんだ!」
「オレたちもぜってー負けねーぞ! 勝負だ!」
 洸汰が不動の構えを取るとほぼ同時、相手の前衛2人が彼へ向かって肉薄していく。次いで動き出したイレギュラーズは──彼らの脇を通り過ぎ、敵サイドの後衛へ。
「……っ、ミアーノ!」
 少女の元へ力強く踏み込んだ威降が刀を手に肉薄する。それを間一髪で躱したミアーノは、壁のような体にはっと振り返った。
 半身引いたその動きで白髪が揺れ、柘榴のような赤の瞳が少女を射抜く。とっさに腕を交差させた少女へ、『矛盾一体』ナーガ(p3p000225)は手を握りしめると強烈な拳を放った。ミアーノのうめき声と少年の回復詠唱が重なる。
「ユラウ、ナーナ! この大きいの倒して! ねえちょっと聞いてないの!?」
 ミアーノと呼ばれていた少女が前衛へ声を張り上げるが──当の2人に見えているのは洸汰のみ。彼をただ倒さねばと言う思いだけ。
「仲良し4人組の冒険……良いね、とても素敵だよ」
 攻撃の矛先をナーガへ向けるミアーノに、威降は小さく笑ってみせる。
「戯けたことを──」
「本当さ。だから……壊させてもらうよ」
 この夢を。そう告げると少女は不可解と言うように眉根を寄せた。同時に遠方より放たれた衝撃波に、少年は咄嗟に両手を交差させる。同時に聞こえたのはルーミニスの声。
「そう! 今の状態は夢とか妄想とかってやつよ! アタシのしてきた冒険が想像なんかに負けるわけないわ!」
 びりびりと反動がルーミニスを襲う。この技も、この痛みも、全ては今が現実であるからこそ。
 ナーガはルーミニスの言葉にふと思う。
(そういえばナーちゃんは、あんまりユメはみないなぁ。おぼえてないだけかな?)
 見たいだろうか、という自問に否やを返す。夢は消えてしまうもの。それよりは現実でアイし続けていたい。
「夢……? 妄想……? そんな言葉──モンスターの言葉なんかに惑わされないわ」
 イレギュラーズたちを睨みつけたミアーノ。サリュもまた、気丈に杖を向けて──その後ろから不意に、気配。
「さぁ、闇に潜む"鬼"が相手ですよ……冒険者さん?」
 振り抜かれた刀が削ぐのは、少年の余裕。アクアのダークファイアが螺旋を描いてサリュへ被弾する。
「……っ、ユラウ! ナーナ!!」
 ミアーノの声が飛ぶ。その声の先──ユラウとナーナは未だ洸汰と対峙していた。
「この先は通さねーぞ!」
 通せんぼをする洸汰は2人の攻撃を受け止めつつブロッキングバッシュで応戦する。彼の受けた傷を癒すのは治癒士のセシリアだ。
「回復量はそこそこあるからね、そう簡単に皆を落とせると思わないでよ」
 絶大なる癒しの力が洸汰を包む。相手方に癒し手がいるこの戦い、癒し手として──そしてイレギュラーズとしても勿論負けられない戦いだ。
(他人に強要されるのは冒険じゃなくて、仕事とかそういうのだよ)
 冒険者であると思っている彼らは『思わされている』だけ。冒険は自らの意思でやるからこそ、楽しさも苦しさも──色んなものが見えてくるのだ。
 セシリアは位置を調整し、ミアーノの攻撃を受けるナーガへハイ・ヒールを飛ばす。
「セシリア、合わせるね?」
 ティアのライトヒールが共にナーガの傷を治癒し、ナーガは自らの攻撃を受けて尚立ち上がる少女に笑みを浮かべた。まだ空いては戦える。まだ自身も戦える。
 嗚呼、まだアイせる。もっともっと、アイさせて!
「……こんなところで、負けらんないのよ!」
 ミアーノの攻撃が火を噴く。周囲にいたナーガを巻き込んだソレが、一瞬だけ周囲を明るく照らし出した。
 ぐらり、と巨体が傾ぎ──いいや、持ち直す。同時に上へと跳び回避していた威降がミアーノの傍へ降り立ち、神速の刺突を繰り出した!
(夢見る真っ直ぐな子供達を斬るのはちょっと辛いけど──)
 未来を作るために、この夢を壊すのだ。
 ぎり、と歯を食いしばったミアーノが威降を睨みつける。──不意に、その体がすくい上げられた。え? と見開かれた目が恐怖に彩られる。
「ねえ、待って、まって、」
 震える声も、届いているのだけれど。柘榴の瞳が笑みを浮かべて──彼女はひだりてを握った。

「ミアーノ……!」
 悲痛なサリュの声と共に、ユラウとナーナが正気へ戻る。振り返れば酷く青ざめた少年と、大柄な敵(ナーガ)に捕まれたミアーノの──。
「あっ、まてよー!」
 踵を返した2人に洸汰が叫ぶが、彼らの足は止まらない。ナーガへ、そしてサリュを狙う九鬼たちへ駆けていく。
「逃げるのかよ! オレから!」
 重ねられた洸汰の言葉に、ユラウの足が止まった。ゆっくりと振り返った彼の表情は酷く静かで、けれど瞳には堪えられぬ怒気を宿して。
「──なら、お前からやってやるよ!!」
 力強い言葉と共に、剣が洸汰へと振り下ろされる。急所を避けるように半身をよじりつつ、洸汰はちらりとその先を──ナーナが向かった方を見遣った。
 サリュの元へ駆け抜けたナーナは彼を庇うように立ち回る。威降の格闘攻撃を、九鬼の太刀風を、そしてナーガのまさに暴力的な攻撃を受けて尚立っているのは、庇われたサリュによる回復があってこそ。
(しつこく、攻めて……回復しすぎで……枯渇してくれないかな……)
 赤と黒の魔力弾を放ちながらアクアが観察するが、サリュに今の所その様子は見られない。少しずつナーナの傷も目立ち始めているから、一気に形勢が傾いてくれれば良いのだが。
 けれど、ほぼ頓着状態であることに一同は気が付いている。勿論敵である少年少女らも。──先に動いたのは、ナーナだった。
「サリュ!」
「わ、わわわかってるっ!」
 ナーナがサリュから離れ、一同の攻撃が彼へ一斉に向く。その間を駆け抜けたナーナが向かうのは、ミアーノを亡き者にしたナーガの元。
 このままならいつか負けると、2人は分かっていたのだろう。何せイレギュラーズには数の利がある。ならばと倒れることを覚悟で打って出た。
 ナーガの拳が纏う衝撃波を軽く交わし、ナーナが剣を向ける。
「にげられちゃった。もっとアイさせてほしいなぁ」
 自らが傷ついても楽し気に、ナーガはナーナを傷つける。けれども防御に秀でた彼女は、瀕死の淵でナーガに膝を折らせた。
「これで……仇を……、っ!?」
 ぐぐ、と起き上がる体。ナーナの瞳が驚愕に彩られる。同時に耳が拾ったのは彼女の名を呼ぶサリュの声。振り返れば倒れたサリュの姿と、ナーガへライトヒールを飛ばすティアの姿が見えて。
 そして──ナーナの体もまた、ナーガのひだりての内へ。

 残されたユラウの瞳が苛烈に煌めく。標的はもう名乗り口上など使う事がなくとも、目の前に陣取る洸汰から変わらない。
「くそっ!! 絶対に、倒してやる……っ!!」
 怒りのままに振るわれた一閃は、しかし正確に素早く。それをモロに受けた洸汰が苦悶の表情を浮かべるが、すぐさまセシリアとティアの回復が飛ぶ。同時に洸汰からのしっぺ返しをユラウは受けているのだが──怒りに痛みを忘れたか。
 アクアのダークファイアがユラウから余裕を削ぎ落し、九鬼の太刀風が雷のような光を纏って襲い掛かる。それへ続くように威降は格闘攻撃を仕掛けた。
「悪いけど、倒されるわけにはいかないよ。成長して夢を叶えた君達といつかどこかで出会うのを楽しみにしたいからね!」
「そうよ! それに『冒険は自分たちで』向かいに行くものだわ!」
 肉薄したルーミニスがユリーカの言っていたことを口にしながら、暴君の如き大戦斧で襲い掛かる。絶大な威力を誇るヘイトレッド・トランプルにユラウの見に着けていた防具が砕けた。更に攻撃を加えていけば──そう、あともうひと押し。
「イン、行くよ……」
『こんな場面で転ぶなよ』
 勿論、と返した九鬼。魂や精神、縁などの見えぬものを断ち切る超常の剣技がユラウの体へと吸い込まれるように入る。
 顔を歪めたユラウはゆっくりと膝から崩れ落ちた。彼は意識を保とうとしているようだが、それが叶わない事は傷の程度で知れる。
「さぁ、目を閉じて……起きたら次は何処を冒険するか考えておくのがいいでしょう」
 ユラウへ九鬼は優しくそう告げた。次に目を開けた時はきっと──現へ戻っているだろうから。
 やがて意識を途絶えさせたユラウに、威降は静かに目を伏せる。
「……良いチームだった。君たちなら、目が覚めてもきっと大丈夫さ」

 だから──偽りの物語は、もう終わりだ。


●うつつと言う名の物語
 夜色の霧が晴れ、昼間の長閑な日差しがイレギュラーズへ降り注いだ。
 気が付けばイレギュラーズの周りでは人々が何もなかったかのように働き、遊び、日常を過ごしている。九鬼が1人に声をかけて<常夜の呪い>事件がここで起きていたのだと言うと、相手は目を丸くして「にわかには信じがたい」と告げた。
 ならばとスリーパーとなっていた4人の名を告げ、どこにいるか聞いてみる。不思議そうに首を傾げた相手は、しかし九鬼がイレギュラーズと知ると彼らがいるであろう場所を告げた。
「行ってみましょう」
「ええ、そうね」
 九鬼とルーミニスが頷き、一同がそれに続く。不意にティアはセシリアへ抱きついた。
「セシリア、お疲れ様。怪我とかしてないかな?」
「うん、大したことはなかったよ。ティアさんも大丈夫かな?」
 抱きつき返すセシリア。若干歩きづらくはあるが、大切なスキンシップである。
「あ、あそこの4人でしょうか……?」
 九鬼が目の上に手をかざし、遠くを見る。広場でたむろしている4人組は──紛れもなく、スリーパーであった少年少女たちと同じ姿だった。
「ねぇ、ちょっといいかしら?」
「何か用ですか?」
 ルーミニスへ真っ先に応えたのはミアーノだった。しかしイレギュラーズであることや、<常夜の呪い>事件が起こっていたことを告げるとユラウやナーナがずい、と前のめりに迫る。
「マジ? そんなこと起こってたの?」
「信じられないけど、おねーさんたちは私たちと戦ったんだ。私たち、冒険者のパーティだったって!」
「はい。冒険者、憧れですか……?」
 九鬼の問いへ「勿論!」と綺麗に声を揃える少年少女たち。先程から控えめに話を聞いていたサリュも混じったほどだ。
「それなら、アタシたちの冒険譚でも聞くかしら?」
「「聞くー!!」」
 やったぁ、とはしゃぐ彼らに『ほらやっぱり』と言わんばかりのドヤ顔をしてみせるルーミニス。九鬼はそれぞれにひと言ずつアドバイスをして。

 ──夢は跡形なく消え去った。残ったのは冒険者に憧れを抱く少年少女たちと、イレギュラーズ。

成否

成功

MVP

セシリア・アーデット(p3p002242)
治癒士

状態異常

なし

あとがき

 お疲れさまでした。
 少年少女たちはきっと、自らの足で冒険へ踏み出していくのでしょう。もしかしたらそのうち何処かで、巡り会うこともあるかもしれませんね。

 癒し手である貴女へ。驚異の回復量でした。盾役を支える力とその心情も含めて、今回のMVPをお送り致します。

 またのご縁がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。

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