PandoraPartyProject

シナリオ詳細

すり抜ける砂粒を掴むように

冒険中

参加者 : 8 人

冒険中です。結果をお待ちください。

オープニング


 ──異変に気付かなかったのは、信じたくないからだ。

「ハァッ、ハァッ……」

 襲い来る、冬季によって眠りについていた獣達。
 その全てを躱し、斬り捨て、牙と爪を彼女は掻い潜った。

「なんだよ……ッどうなってんだよこれ!!」

 忌々しい魔物はいない。ただの獣ならば一人でも退けられる。
 その通り彼女は暗闇の奥にあった筈の、墓碑の間へとたった一人で辿り着いた。
 ”あった筈の”……である。

「地盤……沈下?
 ──嘘だろ、花は!? あれが無いと……あの子達は、アタシの村は、故郷は……!!」

 『元村勇者』セレス。
 彼女は小さな洞窟の奥に突如現れた大穴を前に崩れ落ちていく。
 底の見えない大穴に滴り落ちた涙は音も無く、ただ暗く黒い世界へ飲み込まれるだけだった。

●作戦コード名【お花摘み】
 ギルドの一角に並ぶ卓に着いたイレギュラーズは『完璧なオペレーター』ミリタリア・シュトラーセ(p3n000037)と共に座っている、右腕と右目を帯で巻いた褐色の女へと視線を向けた。
「おはようございます皆様。こちらは今回の依頼主、セレス様になります」
「宜しくな! なんつーか、また世話になるよ」
 首を傾げるイレギュラーズの一人にミリタリアがコホン、と咳払い。
「彼女は以前にローレットを利用した事があるようです。此度も我々が依頼を遂行して見せましょう」
「その依頼って?」
「今回、皆様にはとある花を蒐集していただきたいのです」
 ミリタリアとセレスが交互に説明する。
 二ヶ月と少し前。セレスの故郷で起きた『寄生型モンスター』による惨事からイレギュラーズが村の子供達を救助し保護した後。
 保護者となったセレスが都市の医術関係者、或いは悪魔祓いを生業とするその道のプロ達に子供達を診せた結果。よくない事を知る所となったのである。
 何世代も前から村の人間に食物を通じ寄生して来た、ブロブの影響は生半な術法では除去する事が叶わない。そして少なくとも治療法を見つける前に、彼等を生き長らえさせていた『花』が子供達の人数分新たに調達しなくては二週間も経たずに『発作』を起こして絶命してしまうというのだ。
 そこで依頼人セレスは故郷の近くにある洞窟で『花』の種か土壌を採取しようと向かったのだが……

「……地崩れ、それか地盤の沈下かな。詳しい事はわからないけどそのせいで花の咲いていた墓碑が丸ごと落ちていたよ。
 アタシの体はいま”こんなん”だからさ、一人じゃどうにもならないんだ。
 それに時間をかけ過ぎた……村の生き残り、子供達も日に日に体調を崩し始めててどうなるかわからない状況なんだ」
 俯く彼女が紅茶のカップをゆっくりと握る、力無いその姿は今にも折れそうな印象を与えて来る。
 無理もない。彼女の言葉通りならば恐らく地下へ落ちた時点で花自体が損失している可能性があるのだ。とても人数分も花を回収できるとは思えないだろう。
「そこで、我々ローレットの出番と言うわけです。聞いての通り緊急性の高い任務となりますが、やる事は比較的単純です
 花が無いなら────花を摘みに行けば良いのですから!」
 真顔で大変元気の良い声を挙げたミリタリアにその場の視線が集まる。
「希少な花じゃなかったのか……?」
「その通りです。七枚の花弁を持つ紅い花、『アグラフォーティス』は元々がウォーカーが持ち込んだ種である上。性質上広域に生息するような物でもありません
 しかし、この花が咲いている地は他にもあるのです、たった……一ヵ所だけではありますが先日ローレットが依頼で採取に向かった花の町ぺダニウス付近の花畑でならば少なくとも数本は探し出せる筈です。
 加えて依頼人が最初に向かった洞窟奥の空洞に潜れば、かの子供達に必要な数が入手出来るでしょう」

 卓に並べられた資料は2つ。
 依頼成功条件は11本の花を見つけ出す事。

「この依頼、受けてくれますね?」

GMコメント

 ちくわフラワーです、よろしくお願いします。
 二手に分かれる系、伝統のお花探し依頼です。

 以下情報。

●依頼成功条件
 『アグラフォーティス』11本を入手する
 (もしくは11本相当の残骸を採取する)

●紅い花『アグラフォーティス』
 七枚の紅い花弁を持つ花。
 魔除けの効果に加え、燃焼した際に出る煙を吸引する事で体内の寄生生物の活性化を抑制する効能を持つ。
 しかしその存在自体が稀である。土壌によって左右される性質の為、群生地はほぼ在り得ない。
 今回のシナリオではこの花を探し出さねばならない。

●採取ポイント『地下空洞』
 とある森の中にあった小さな洞窟の奥から伸びる地下空間。
 内部の情報は少ないが調査の結果その高さは50m程度、周辺の環境からして洞窟内で野生のクマ等の猛獣に遭遇する可能性がある。
 前述の通り高さはそれなりにあるのでイレギュラーズに求められるのは【不測の事態に備えつつ慎重に地下空洞へ降りる】事だろう。
 ここに本来咲いていた花の多くを既に使い切ってしまったようだが、6輪は残っていたと子供達が言っていた。
 元々あった墓碑に、土砂や岩盤で花が埋もれている筈である。残骸だけでも花は全て回収したい。

●採取ポイント『神聖な花畑』(※
 花の町ぺダニウスの近くに広がる花畑。
 400mという広域が大量の花が咲き乱れている幻想的な空間であるが、それ故にただでさえ数の少ない『アグラフォーティス』を探し出すのは難度が高い。
 ……しかし、今回はローレットが向かった先で協力者が共に探す事を手伝ってくれる為。彼女とうまく協力する事で数本は見つかるかもしれない。
 花畑のあちこちで機械の残骸が散乱しており、また犬や猫、知能の高い精霊が徘徊している。

●協力者
 『セレス』
 元村勇者とされる依頼人。洞窟の地下での探索に協力してくれる。
 半身に重傷を負っている為、50m下に降ろす用意が無い場合は上でイレギュラーズの帰りを待つ。

 『シャーネイ』
 花畑の管理者を名乗るハーモニアの少女。今回事情を聞いた彼女は花畑での探索に協力してくれる。
 また彼女は植物と疎通できる他、瞬間的に記憶する術を持っている。
 万一精霊と揉めたり、花探しに不安があるようならば直ぐに彼女を呼び出す準備があるといいかもしれない。

※判定・プレイングについて
 必ず二手に分かれて下さい。一ヵ所における人数の指定はありませんが、依頼の性質上は一度の探索に数日かける事は不可能とします。
 洞窟・花畑の探索において【1~20】の数字を2つ選び、プレイング冒頭に書いておく必要があります。
 それ以外の判定は各種スキルの応用やギフトの使用、プレイングをGM判定する事になります。

●情報精度B
 一部不明な情報があります。不測の事態に注意して下さい。

 以上。
 皆様のご参加をお待ちしております。

  • すり抜ける砂粒を掴むように 冒険中
  • GM名ちくわブレード
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 出発日時2019年01月16日 23時59分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険中です。結果をお待ちください。

参加者一覧(8人)

シャルレィス・スクァリオ(p3p000332)
青き鼓動
亘理 義弘(p3p000398)
義に篤く
夜乃 幻(p3p000824)
『幻狼』夢幻の奇術師
シルフォイデア・エリスタリス(p3p000886)
花に集う
七鳥・天十里(p3p001668)
藤野 蛍(p3p003861)
いいんちょ
ウィートラント・エマ(p3p005065)
Enigma
湖宝 卵丸(p3p006737)
湖賊

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