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シナリオ詳細

イカダ漂流記

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●イカダしかねえ
 右を見ても左を見ても、海。
 足場は一枚のイカダ。
 あなたは、イカダで大海に漂流した。

 あれはどういう流れだったか。
 海洋王国からの依頼をうけようと幻想の港から出た船へと乗り込んだイレギュラーズたち。
 しかし途中で船が海賊に襲われ、やってやんよとばかりにボコボコにしてやったはいいものの、自棄になった海賊が船ごと自爆。
 元々乗っていた船は爆発の衝撃でうまれた大波によってはるか彼方へ遠のき、沈み行く船を引っかき回してどうにか救命イカダにのって脱出した……ところまでは良かった、気がする。

 気づけば4枚ほどのイカダに寄り集まり、八人のイレギュラーズたちは広すぎる海を漂流していたのだった。

●無人筏サバイバル
 無人島どころじゃねえ。
 イカダしかない環境で、これからなんとか生き延びなければならない。
 手持ちのアイテムを確認したところ武器と防具以外はどっかにさらーっと流れていったらしく残っていない。
 救命イカダの付属樽に入っていたのは火をおこす道具と海水を飲水化する道具だけ。
 腹も減るし喉も渇く。よく見ればなんかデンジャラスなサメが海中を泳ぎ回っているのも見える。
 通信手段はおろか、お家に帰る手段など勿論ない。
 まずは生き延びるため。
 助けが来ることを期待して、今を生きるためのサバイバルが始まった。

GMコメント

 この状況を生き延びるべく、イカダサバイバルに挑戦しましょう。

【依頼終了時の保証】
 シナリオ終了時に救助の船がやってきます。落としたアクセサリ類も回収されており、無事に返却されます。ついでに海賊を倒してくれた報酬がちゃっかり入ったりもします。
 が、PCたちはそんな未来は知りません。
 今を生きるべく、今という時間を乗り切るのです。

【サバイバル】
 海の上というシチュエーション。
 皆さんに与えられたのは……
 そして四枚のイカダ。ギリギリ八人立っていられる程度の幅。
 たまーに流れてくる木材。
 着火道具と濾過道具。
 残りは皆さんの知識と技術とギフトを駆使してどうにかこうにか生き延びましょう。

 サバイバル期間はあえて伏せます。
 というのも、PCたちはこれが何日続くのか知らないからです。
 下手したら一生このままかも、とすら思っているかもしれません。

【相談のすすめ】
 この依頼は相談をおろそかにするとうっかり飢えて倒れたりします。(パンドラ大の幅減少や重傷リスクあり)
 よってそれぞれ何ができるかを話し合って役割を分担していく必要があります。
 そのうえで、折角なんで『俺たち漂流しちゃったんだけど……』というテイで相談すると気分が出てお勧めです。相談期間中にしか味わえないスペシャルなイベント掲示板としてお楽しみください。

【おまけ解説】
 魚は泳いでるっぽいですがわりと深いところにおり、それなりの技術がないと魚は簡単にはとれません。
 どこまで遠くを見通しても海しかねえっていう絶望的な状況です。
 世界地図のどの辺かも分かりません。
 メタ的にネタばらししますと、『漂流海域』と呼ばれるあるはずの陸地がまったく見えない海上迷宮に迷い込んでしまっています。
 外からはがんばれば観測可能なので、数日したら助けの船が来ます。

 サメ肉に至ってはガチ戦闘をして軽く死にかけてやっと手に入るレベルです。(ただのサメじゃあないようです)
 食料に本当に困った時の最終手段としてお使いください。

【アドリブ度】
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいませ。

  • イカダ漂流記 完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年12月22日 22時20分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

上谷・零(p3p000277)
おにぎりもたべたいんだな
ポテト チップ(p3p000294)
優心の恩寵
デイジー・リトルリトル・クラーク(p3p000370)
大いなる者
夜乃 幻(p3p000824)
『幻狼』夢幻の奇術師
ユーリエ・シュトラール(p3p001160)
愛の吸血鬼
楔 アカツキ(p3p001209)
軋む守り人
レンゲ・アベイユ(p3p002240)
みつばちガール
カタラァナ=コン=モスカ(p3p004390)
海淵の呼び声

リプレイ

●ローレット漂流記
 ざぷーん。
 波揺れるイカダの上。
 八人の男女はぺたんと座り込んでいた。
 右を見れば海。
 左を見れば海。
 360度海。
 『フランスパン』上谷・零(p3p000277)はふぁっさあと前髪をかきあげる。
「いやさ。急に海賊が来た時は闘う以外の危機のほうがいいと思ってたさ。頑張って盾で防いだりしてた時とか……だけどよ、誰が……誰が遭難したいって言ったんだ!」
 ホワァ! とかいいながらイカダを叩く零。
「やめて! ゆれるゆれる! よっちゃうよっちゃ――あっ飛べばいいのね! レンゲさんってば天才!」
 『みつばちガール』レンゲ・アベイユ(p3p002240)がうべべべべっと羽根を鳴らして浮かび上がると頭についた煤みたいなものをぬぐい取った。
「もうやだ! おうちかえる!」
「帰れないだねえ、これが……」
 乾いた笑いを浮かべる『優心の恩寵』ポテト チップ(p3p000294)。
「というか、どこなんだろうねここ……流されたにしては陸がなさすぎないかな?」
 全く一仕事終えた後に大仕事が待っていたな、と首を振る。
「船の爆発は伝わってる筈だし、とにかく助けが来るまで待とう」
 ……助け、来るのかな?

(求められるのは生き残る為の術……か。ある意味俺には遠い言葉だな)
 シニカルに言ってみる『軋む守り人』楔 アカツキ(p3p001209)。
 だが大海原にイカダ一枚でぷかぷかしてるときには何を言っても切迫感がある気がした。
 なんかサメっぽい気配も感じるし。
 『『幻狼』夢幻の奇術師』夜乃 幻(p3p000824)がふっと笑う。
「僕達は漂流してしまったようですね。ですが絶対、生き延びて帰りましょう!」
「あ、ああ……」
 一旦放って置いてもいいかなと思ったアカツキだが、よく考えたら自分たちには特殊な能力がある。
 ただ身ひとつで放り出されたのとは状況が違う。むしろこの状況を一変できる能力だってあるはずだ。ギフト能力などその最たるものだろう。
 『愛の吸血鬼』ユーリエ・シュトラール(p3p001160)が揺れるイカダの上ですっくと立ち上がった。
「この海の真ん中で、イカダと着火道具と濾過道具だけ。お先は真っ暗かもですが希望はあります! 帰りを待つ人の為に。皆で頑張っていきましょう!」

 ユーリエが流れてきた樽から見つけたのは簡単な着火道具と濾過装置。
 この世には混沌肯定っちゅー便利なルールがあるおかげで、着火道具は雑ではあるがそれなりに使い物になるし、日光でじゅわーっと蒸発させた海水を滴にしてコップに溜めるという原始的な濾過装置も結構使い物になるようだ。
 とりあえず水がとれずに死ぬことはなくなった。
 魔法の鍵盤を生み出す『海淵の呼び声』カタラァナ=コン=モスカ(p3p004390)。
 『大いなる者』デイジー・リトルリトル・クラーク(p3p000370)もコホンと咳払いをすると、二人そろって歌い始めた。
 おおうなばらの ひろきこと
 もとむるものは ここにあり
 みじかきものは ぼくのうで
 むなしくみずを かくばかり
「うーみーはひろいーなーおおきいーなー、なのじゃー」
 かくして、八人のイレギュラーズによる漂流記が始まるのであった。

●勝ち確
「はいフランスパン」
 みんな、こうは思わなかっただろうか。
 八人とも漂流してるわりになんだか余裕があるなって。
 なぜ彼らに余裕があるかというと。
 零がフランスパンをいつでも出せるという能力で毎日全員分のパンをさくさく出していったからであった。
 食糧問題が解決した。

 ――完。










「まてまて。毎日パンだけではお腹はふくれても元気がでないぞ」
「確かに……」
 パンをもさもさ食べていたデイジーとアカツキ。
 はじめの一日目は『はい勝ちー』とか煽り顔で言っていたが、三日目くらいから流石に飽きてきた。
 人はパンのみに生きるにあらずってこういう意味なのかなって思うくらい飽きていた。
「待ってくれ。俺がいつフランスパンしか出せないと言った?」
「えっ……?」
 目を見張る仲間たち。
 零は不敵に割ると、パァンと両手を合わせてみせた。
「いでよ――『フラッカリー』!」
 めっちゃ硬いフランスパンが出てきた。
「「…………」」
 小さくばらばらに咳払いする一同。
 一旦おさらいしておくが、零のギフト能力は美味しいフランスパンがいつでも出せるというもの。
 その際明記されているのは堅さを自由に決められるというもので、数や頻度、大きさについては明記されていない。この場合、うまいこと都合をつけるのは難しいということになる。一応、できないわけじゃないのかもしれんが。
「ここから専用の包丁で切っていくとぽきぽき美味しいおやつになるよ」
「包丁……」
 これでいいですか? とユーリエがスッと刀を抜いた。
 冒険者あるある。包丁がないからってモンスターぶった切るための刀で切ったりする。
 冷静に考えると衛生面とかが気になるが、海の上でンなこと言ってる場合じゃない。
 とか思っていると、幻がすっとパン切り包丁を懐から取り出してきた。あのなに、のこぎりとブッチャーの中間みたいなあのあれ。
「こんなものでよろしいでしょうか」
「そうそれ!」
 これでおやつに困らないぞーと言って、幻がついでに出したお皿とまな板の上でぎこぎこやりはじめる零。
 とかやっていると幻がテーブルだテーブルクロスだナイフだフォークだっていうあれこれを懐から出しては並べていく。
「では皆様、お夕食にしましょう」
「便利すぎる」
「勝ったな」

 ――完










「まってまって、栄養の問題が解決してないよ」
「いわれてみれば……!」
 ポテトに言われ、ユーリエはハッと我に返った。
 二人はイカダに使われている丸太をどーにかして植物として成長できないかの実験をしているところだった。結果から言うとできなかった。
「成長させれば木材取り放題だと思ったんだけれど……仕方ない。別の方法を試そうか」
「なら流木を集めておきますね。道具をこしらえるのは得意なんです」
 ユーリエは流れてきた木の枝と長細いヒモげなものやなんかを組み合わせてフックロープを作り上げていた。
 この辺は能力というより単純に経験値である。
 一方でポテトはそのへんの精霊に呼びかけて生活環境を整えてもらうように頼んでいた。
 なんもねー海上をただよってる精霊というのが少ないのか、精霊側の知能が低くてあまり言ってることが通じなかったが、少なくともこちらをいじめるようなことは無くなったようだ。
「それで、栄養問題なんだけど……」
「ならば妾たちにお任せじゃ!」
 デイジーが胸をどんと叩いて見せた。
 その後ろからひょこっと頭を出すカタラァナ。
「海の中をエコーロケーションで探索してみるね。お魚がいるはずだから、それをとってくれば栄養になるはずだよ」
「なるほど、それはいい考えだ」
「では言ってくるぞ!」
 ていやーと海に飛び込んだデイジーたち。
 しばらく海を進んでいくと、確かにあちこちにお魚がいるらしいことがわかってきた。
 イカダから釣り糸をさげるならまだしもこちらは直接泳いで捕まえられる。
 カタラァナたちは『はい勝ちー』と煽り顔で魚を片っ端から捕まえてはガッとやって殺していった。
 泳いでるままだとイカダまで運べないからだ。
 が、お魚がいるということはお魚を食べる生き物もいるということ。
「む……?」
 デイジーがふと振り返ると、遠くからとんでもねー勢いでサメが接近していた。
 ぐわっとサメの口が開く。
 あれがどんぐらい恐いかについては『サメの口』とかで画像検索してくれ。恐いのが苦手な人はやめといてくれ。
「「■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」」
 二人とも言葉にならない悲鳴をあげ、全速力で退避。
 海面からジェット噴射かなって勢いで飛び上がると、イカダへと飛び乗った。
 振り返る一同。
 直後に襲うサメバイト。
「いかだがー!」
 イカダに噛みついてびっちびっちするサメを必死に蹴りつけて、八人はなんとかことなきをえたのだった。

 夜~。
 レンゲがイカダの上で発光しながらくーるくーる回っていた。
「こうして光っていればイカダがひろーく使えるし、夜も暗くなくて安心! やっぱりレンゲさんってば天才ね!」
 むふーとどや顔100%で回転しつづけるレンゲさんを、誰も見ていなかった。見るとまぶしいからである。
「……」
 これはこれで寂しいと思うレンゲさんであった。
「おりてきて。ご飯にしよう」
 カタラァナに呼ばれ、レンゲははいはーいといって舞い降りてきた。
「お魚なのよね。パンに挟んでフィッシュサンドにするのかしら。焼いたお魚は好きよ」
「焼かないよ?」
 カタラァナは真顔のまま、魚の死体をずいっと突きだしてきた。
「このまま食べて?」
「…………」
 説明しよう。
 日本では頻繁に行なわれる魚の生食だがこれは世界的に見て危険な行為であり、食中毒は勿論寄生虫などの除去は必須であり魚によっては食すると毒をもつものもある。適切な調理がなされていない魚の生食には気をつけよう。
「いただきまーす!」
 が、レンゲさんは直でいった。
 生どころか鱗ごといった。
「あっ……」
 零が横で寄生虫をとったり鱗をとったりしていたが、レンゲはそれをスルーしていった。
「おいしい!」
「そ、そう……」
 説明しよう! レンゲさんは鋼の胃袋を持っていて土喰ってても生きていけるのだ!
「強い」
「勝ったな」

 ――完!









●まてまて
 おのおのの能力を活用してイカダ生活を続けたイレギュラーズたち。
 それから数日間が経過した頃。
「…………………………」
 幻が真っ白になって倒れていた。
「幻ー!」
 みんなが楽に生活できるようにとギフト能力でなんでもかんでも出していた幻は、なんかしらんけど何かを消耗してカラッカラになっていた。
 ていうかあんまりに便利すぎるからって皆で幻を酷使しすぎていたらしい。幻も幻で疲労を表に出さないタイプなので気づいたらこうなっていた。
「ゴミ……おいしい……ゴミ……」
 その横ではレンゲがおでこをぺかぺか明滅させながらそぎ取った魚の鱗や内臓を手づかみで食べていた。目が死んでいた。
 食べられることと栄養にできること、そして美味しいことは違う。
 地球には頑丈な歯と胃のおかげで石食える人ってのが居るらしいが、それと大体同じである。
「ず、随分すさんできたね……」
 なんかげっそりした零がこけた頬で笑った。
「今パン出すからね。パン……はは……まかせて、俺いくらでもだせるから……パン……」
「もうやめて。なんか知らないけど零もカラッカラになってる!」
 零はフランスパンを差し出し、真っ白になって固まった。
 顔を覆うポテトとユーリエ。
「私たちは便利なものに頼りすぎたんだ」
「無限の資源なんてないんです。枯渇すれば共に滅びるんだって、私たちは知っていたはずなのに……」
 なんか環境問題に嘆く人みたいになってきた。
「宇宙とは……人類とは……」
 どうやらお腹すいて考えがネガティブになってきているらしい。
「今こそ妾たちの出番じゃ!」
 デイジーが立ち上がった。
「そうだね……!」
 カタラァナも立ち上がった。
 ちなみにこの二人はイカダの下でぷかぷかしてればスペース広くてよくない? って思っていたが気を抜くとサメが下校中マックによるJKの感覚でご飯食べに来るので結局イカダ生活だった。
 ポテトとユーリエが必死にあちこち流木を探してはつぎつぎしていたおかげでイカダはそれなりに広くなったが……。
「沈んだ気分は簡単には回復できない。けど音楽なら、それが出来るよね」
 喉を調整してコーラスを始めるカタラァナ。
 デイジーはフランスパンをマイク代わりに掴むと、横ピースでウィンクした。
「それでは聞いてください。妾ファーストナンバー、『焼き肉食べ放題』」
「やめて!」
 ユーリエたちが同時にバツを出した。
 意見を求めるように視線が集まり、アカツキが咳払いする。
「肉が食べられない状況で、焼き肉の歌を聴くのは酷だ」
「ふうむ……それもそうじゃな。では次のナンバー『寿司喰え』」
「まって!」
 再びバツを出すユーリエたち。ジャッジを求められるアカツキ。
「……刺身は食べられるが、寿司は食べられない」
「むー」
 デイジーはほっぺを膨らませた。首を傾げるカタラァナ。
「他にはどんな歌があるの?」
「『ラーメン天国』『うどんのうた』『白米っておいしいな』」
「メシテロ以外にないんです……?」
 デイジーはしばらく腕組みしたあと、ぱっと目を輝かせた。
「そうじゃ! シャイネンナハトに向けて作った歌があるぞ!」
「いいね。ロマンチックで元気が出そう」
 カタラァナが楽しげに手を叩き始める。
 後ろでボイスパーカッションを始めるアカツキ。
「それでは聞いてください。シャイネンナハトにちなんだ妾ソング――『妾と鼻眼鏡』」
「「やめて!」」
 案外、このやりとりで元気が出た。

 夜~。
 死んだ目をしてぺかぺか光るレンゲさんを横にしき、ポテトは遠い海を見つめていた。
「何を考えていたんです?」
 むくりと起きてきたユーリエ。
 彼女は吸血鬼化していた。昼間ねむくなっちゃう代わりに夜目がきくのだ。
 ポテトと火の見張りを交代しようということらしい。
「ううん。ちょっと、待つ人のことを考えてね」
 ポテトの笑顔に、ユーリエも苦笑した。
「同じですね。私も、同じようなことを考えてました」
 銀色になった髪を指にくるくると巻き付けて、ユーリエは目を細めた。
「どうしてるかな……」
「うん……」
 交代して眠りにつこう。
 そうしたとき。
 ポテトはふと精霊たちのざわめきを感じた。
「なんだろう。何か近づいてくる?」
 はっとして振り返る。
 すると、どこか遠くからボォーンという音が聞こえる気がした。
「見て、あれ!」
 突如。
 何も無い空間から船が現われた。
「みなさーん! たすけにきましたよー!」
 情報屋の声だ。
 眠っていた者たちは起き上がり、そのことを歓喜した。

 後に、アカツキは当時のことを語る。
『まさか、あれが遭難したように見える海上迷宮だとは思わなかった。
 そちらからは俺たちの姿が観測できていたんだろう? 陸地も思ったよりずっと近くにあった。もっとも、海が隔てられていて近づくことはできなかったらしいが……。
 しかし……本当に遭難したとしても、あのメンバーならきっと生き残ることができたはずだ。
 一人きりではないことが、あれだけ助けになるとは、な』

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ――生還!

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